○副議長(谷村孝彦君) 四十六番龍円あいりさん。
〔四十六番龍円あいり君登壇〕
〔副議長退席、議長着席〕
○四十六番(龍円あいり君) 誰もが自分らしく生きられる、インクルーシブな社会の実現を目指して質疑をさせていただきます。
十二日に小池知事が招集した東京都総合教育会議で、次の東京都の教育施策大綱案が示されました。特に重要で優先的に取り組む事項に、インクルーシブな教育の推進が挙げられたことはとても重要です。多様な子供が一緒にいることが前提になっているインクルーシブな学校づくり、本当に進めたいです。
二〇二四年は、東京都のインクルーシブ教育元年になりました。
インクルーシブ教育支援員の創設は、特別支援学校判定でも、希望すれば地域の小中学校に通うことができるようになり、インクルーシブ教育のボトルネックが解消される一歩になりました。
高校のインクルーシブとして、我が会派では、都立高校と特別支援学校を同じ校舎に設置し、日常的に一緒に学び、関わる環境を創設することを要望しています。都教委は、インクルーシブ教育体制整備検討協議会で、このことについて具体的な議論を進めています。
そして、進学のインクルーシブ。
前回の定例本会議で我が会派では、特別支援大学と仮に呼びますが、特別支援学校高等部から進学し、学びが継続できる教育機関の創設を新たに提案しました。
障害のある生徒の学びや成長は、とてもゆっくりです。だからこそ十八歳以降も教育を継続することで、将来の選択肢も増えるはずです。東京都から次世代のインクルーシブな教育をつくり出していただきたいと切実に願っています。
知事が、東京都総合教育会議で東京都教育施策大綱の改定案を公表し、特に重要で優先的に取り組む事項の一つとして、インクルーシブな教育の推進を位置づけたことについて、知事の認識をお伺いいたします。
先ほど触れたように、インクルーシブな教育をさらに進めるために、都が自ら率先して、都立学校において、障害のある子とない子が共に学ぶ環境をつくることが重要です。
都立特別支援学校と都立高校、この学校間の連携体制を構築して、外部の専門家などの力を借りながら共に活動し、その内容の充実を図っていく必要があると考えます。
あわせて、障害の特性に合わせた設備改修も必要です。都教委の見解をお伺いいたします。
教育長は、前回の定例本会議で、特別支援学校卒業後の進路に関し、卒業生と在校生、保護者の意向に加え、卒業後の自立と社会参加につながる進路の仕組みについて、関係局と連携し調査を実施すると答弁されました。この調査の内容と調査実施後の取組についてお伺いいたします。
不登校対策です。
令和五年度の不登校は三万二千人に上り、その数はこの五年間で倍増しました。
我が会派では、フリースクールへの支援を訴えるとともに、学校内で不登校の生徒がニーズに合わせて柔軟に学べる体制を整備できるよう、学びの多様化学校の拡充について求めてきました。
都教委は、不登校支援として、独自にチャレンジクラスを今年度から新たに設けていますが、その成果についてと、今後設置する学校数を拡充すべきだと考えますが、見解をお伺いいたします。
我が会派では、授業を持たずに不登校対応を行う教員の配置についても求めてきました。
都教委は、今年度、不登校対応巡回教員の配置事業を開始しています。巡回教員の成果を踏まえて、より多くの中学校を巡回することで校内体制を強化すべきだと考えますが、見解をお伺いいたします。
次に、インターナショナルスクール。
グローバルなイノベーションを生み出すためには、スタートアップや投資家といった高度外国人材を東京に呼び込むことも必要です。これらの人材は、働き盛りで子育てもしていることが多いことから、教育環境の整備が求められています。
昨年の予算特別委員会では、課題を調査すると答弁をいただきましたが、海外のスタートアップや投資家からアジアの拠点として東京が選ばれるために、外国人の家族のために必要な教育環境づくりとして、インターナショナルスクールの誘致、拡充について、令和七年度はどのように取り組んでいくのか、お伺いいたします。
障害児家庭では、子供の年齢が上がるとともに楽になるのではなくて、より一層、子育ての難しさに直面します。
障害児の場合、小学生になっても、一人で移動や留守番は命に関わる可能性があります。しかし、移動支援だと自宅でのサポートができない、訪問介護だと自宅以外でのサポートができない、夜の時間帯はサービスがそもそも少ないなど、支援の隙間ができてしまうことが多々あります。
その結果、母親が就労を諦めることが多く、障害児世帯の収入は平均を下回り、自費でシッターを依頼するのも難しくなっています。
このことから、ベビーシッター利用支援事業の一時預かりでは、障害児については時間数と対象年齢の拡大をするよう、我が会派の荒木都議と共に要望をしてまいりました。
障害者差別解消法では、正当な理由なく、障害を理由にサービス提供を拒否することを禁止していますが、ベビーシッター事業者によっては、障害を理由に一律的にサービスを制限しているところもあります。
ベビーシッター利用支援事業について、障害児家庭やひとり親家庭に対する支援を拡充するとともに、事業の活用について区市町村への働きかけ、障害者差別解消法について事業者の理解促進を図っていただきたいと考えます。
来年度の拡充内容と、事業者や区市町村に対する都の取組についてお伺いいたします。
この事業ですが、子供一人に対してシッター一人という配置基準が設けられています。そのため、兄弟だとそれぞれにシッターを確保することが求められ、人材不足の中、シッターが見つけられない家庭があると伺っております。
今後、ベビーシッター利用支援事業において、一人のシッターが複数の乳幼児の保育ができるようにすべきだと考えますが、都の見解をお伺いいたします。
次は、自然体験格差をなくすインクルーシブツーリズム。
自然活動は、心身の健康増進、ストレス軽減、挑戦と達成による自己肯定感など、幸福度を高める効果があります。
去年、障害のある人も自然活動を楽しめる観光施策として提案し、都は今年度から、誰もが楽しめる自然体験型観光を立ち上げ、インクルーシブな自然観光のノウハウを事業者が学べる機会を提供しています。
バリアフリービーチの運営を視察しましたが、同じ気持ちのある事業者のコミュニティづくりにもなっており、参加した障害のあるモニターの笑顔がはじけているのが印象的でした。インクルーシブツーリズムが東京の自然観光の標準になっていくべきだと感じました。
誰もが自然体験型観光を楽しむための支援について、今年度の取組状況について伺うとともに、今後この取組を一層加速すべきだと考えますが、都の見解をお伺いいたします。
次に、若者が思春期特有の悩みを相談したり、困ったときには支援もしている、とうきょう若者ヘルスサポート、わかさぽについてです。
わかさぽのモデルともなったユースクリニックは、発祥のスウェーデンでは社会的なインフラとして根づいており、若者のセーフティーネットになっています。
わかさぽについても、若者を守る非常に重要な制度で、東京の若者のセーフティーネットとなっていくことを期待しています。
とうきょう若者ヘルスサポート、わかさぽをより若者に利用しやすい事業として育てていくために、これからも若者の声を聞き、若者にとって利用しやすい相談窓口としていくべきだと考えますが、これまでの実施状況と今後の取組についてお伺いいたします。
去年の予算特別委員会では、わかさぽにおける具体的な支援について質問し、妊娠検査、感染症検査、緊急避妊薬、妊娠をした場合など、あらゆるレベルの相談や困り事に対して支援することを伺いました。
妊娠の心配などの悩みを抱えた方に対して緊急避妊の支援は重要であり、今後もセーフティーネットとして、さらに取組を進めるべきだと考えますが、都の見解をお伺いいたします。
私の地元渋谷区のまちづくりについて伺います。
笹塚、幡ケ谷、初台、本町をつなぐ水道道路の沿道にある二十七棟の都営住宅の建て替えがこれから始まります。それに併せて、渋谷のまちに不足している福祉機能を追加していくべきではないかと考えています。
渋谷は家賃が高いことから、一律的な報酬で運営される福祉施設がなかなか増えません。
シニアや障害者は、自立した生活が難しくなると、区外のグループホームや福祉施設に入所することが多くなっています。障害者の親にとっては、子供が入所する施設と自分が入所する施設が遠く離れてしまう可能性もあり、将来への不安は尽きません。
水道道路の沿道の都営住宅の建て替えに当たっては、高まる地域の福祉へのニーズに応えるため、グループホームや特養老人ホームなど、福祉施設なども併せて整備していくべきだと考えますが、都の見解をお伺いいたします。
渋谷は、八〇年代から日本のスケートボードカルチャーを牽引してきたエリアでもあります。ファッション、音楽、ストリートカルチャーと融合しながら、渋谷独自のスケート文化が育まれてきました。
この週末、岸体育館跡地が代々木公園の一部として整備され、共用部分が先行開園しました。早速行くと、渋谷区からの要望でもあった、初心者から楽しめるスケートボードパークが整備されており、子供や若者が楽しんでいる姿がありました。
今後、渋谷のスケート文化の発展につながるような運用をしていただけますよう要望いたします。
また、代々木公園B地区では、世界陸上に向けて、織田フィールドの改修が進められているところです。
代々木公園において、渋谷のスケート文化の発展にも寄与するなど、都民がスポーツをより楽しめる環境を提供していくべきだと考えますが、都の見解をお伺いいたします。
代々木公園では、水施設の工事も進んでいます。
二年前の一般質問で、子供やペットが水を楽しめるようにすることを求めたところですが、公園利用者らは期待しながらリニューアルを待っています。
この周辺は日陰が少ないこともあり、暑さ対策についても考慮していただきますよう要望いたします。
代々木公園は、早朝や夜に日常的に散歩やランニングするなど多くの来園者がいらっしゃいますが、照明が暗いことから怖いというお声をいただいてきました。
代々木公園で、今後、夜間利用についても積極的に図り、公園の魅力をさらに高めていくべきだと考えますが、都の見解をお伺いいたします。
都立公園においては、インクルーシブ公園の整備を着実に進め、その取組が全国に広がっていることを高く評価しております。
障害者、そして障害児の家族からは喜びの声をいただくとともに、周辺のトイレに介助ベッドがないと遊びに行けないんだという訴えもいただいております。
都では、トイレの改修のタイミングなどで、順次介助用ベッドを設置していると認識していますが、今後、都立公園に障害のある人がさらに安心して来園することができるよう、トイレに介助用ベッドの設置をより一層進めるべきだと考えますが、都の見解をお伺いいたします。
最後は、室内のインクルーシブな遊び場の整備についてです。
昨今、夏が非常に暑くなり、障害児は体温調節が難しいなど、室内での遊びへのニーズがあります。
東京都児童会館跡地と、美竹公園などの渋谷区の土地を共同開発している渋谷一丁目のステップアップ・プロジェクトでは、令和四年に事業者が決定し、児童会館の歴史を踏まえて、子供たちの健やかな成長に寄与する、親子で楽しみながら学べる、創造文化教育機能を含んだ施設の整備が、令和八年頃の完成に向けて工事が進んでいます。
ステップアップ・プロジェクトにおいて、障害のある子もない子も一緒に楽しめる施設が誕生することに期待を寄せていますが、どのような施設として整備しているのか、お伺いいたします。
以上で一般質問を終えます。ありがとうございました。(拍手)
〔知事小池百合子君登壇〕
○知事(小池百合子君) 龍円あいり議員の一般質問にお答えいたします。
インクルーシブな教育の推進についてでございます。
誰もが自分らしく活躍できるインクルーシブシティ東京をつくり上げるため、一人一人の個性を強みとして発揮できますよう、子供たちを育み、ありたい自分を実現する後押しこそが重要でございます。
子供たちが障害の有無などにかかわらず、共に学び、交流を深めることのできる環境を、学校が力を合わせてつくる取組を広げてまいりたい。子供の意欲や希望に応じた学びの機会を増やして、インクルーシブな教育を新たなステージへと押し上げてまいります。
特別支援学校と都立高校が協働してお互いを理解し、一緒に学ぶ場を提供いたします。また、一人一人の卒業後の学びへの気持ちにかなう仕組みを見据えたサポートにも力を入れてまいります。
これらによりまして、個性を認め合い、支え合う、多様性に富んだ共生社会の実現を目指してまいります。
なお、その他の質問につきましては、教育長、都技監及び関係局長が答弁をいたします。
〔教育長坂本雅彦君登壇〕
○教育長(坂本雅彦君) 四点のご質問にお答えいたします。
まず、インクルーシブな教育の推進についてでございますが、インクルーシブな社会を実現する上で、障害の有無にかかわらず様々な生徒が交流し、共に学ぶ仕組みをつくることは重要でございます。
このため、都教育委員会は、来年度、特別支援学校と敷地の隣接する都立高校等が協力し、生徒の交流する仕組みを立ち上げ、将来は一緒に学ぶ環境づくりを目指します。
具体的には、学校間の協議の場をつくり、コンサルタントから助言を受け、生徒の交流の進め方を検討いたします。その内容を踏まえまして、交流にふさわしい行事や部活動を円滑に活用できるよう、学校運営に詳しい人材の派遣も行います。
また、これに併せまして、都立高校の施設のバリアフリー化も実施をいたします。
次に、特別支援学校の卒業後の学びについてでございますが、特別支援学校の高等部を卒業する生徒が、障害の状態や能力のほか、その適性や意向に応じ、学びを続ける進路を選択できる環境づくりは重要でございます。
このため、都教育委員会は、来年度、特別支援学校の卒業生と在校生やその保護者の進路に係る意向に関し、関係局と連携し把握を進めます。
これに併せまして、卒業生が就労に必要な技能の習得とは異なる学びを行う仕組みについても調査をいたします。
これらを踏まえまして、学びを続ける新たなプログラムを開発し、卒業後にモデル的に提供をいたします。
こうした取組によりまして、特別支援学校の卒業生の社会生活の充実に役立ててまいります。
次に、不登校の生徒を受け入れる学級についてでございますが、学習への意欲を持つ不登校の生徒を中学校で受け入れ、対応のできる仕組みを充実していくことは重要でございます。
都教育委員会は、今年度から、中学十校を選び、各学年に一つずつ学級を設け、教員を配置し、不登校の生徒に学びを提供するチャレンジクラスの仕組みを開始いたしました。
この学級に通う生徒の約七割が前年度より出席の日数は増え、着実な学習に取り組んでいるところでございます。
また、教員が家庭訪問を行うことで、不登校の子供をサポートする様々な関係機関につなぐなどの成果も出ているところです。
来年度は、この仕組みを活用する中学を四校増やし、不登校の子供への支援の拡充を図ります。
最後に、学校を巡回し不登校に対応する取組についてでございますが、中学校での不登校の生徒への相談等をきめ細かく行う上で、そうした対応に係る経験や知識の豊富な教員が、学校を訪問して支援する取組の充実は重要でございます。
都教育委員会は、今年度、不登校に係る様々な知識等を持つ三十三人の教員が約百五十の中学校を訪れ、対応面のサポートを行う仕組みを開始いたしました。
これによりまして、不登校の生徒への相談の方法に関する研修を実施したほか、校内の空き教室を利用し、居場所を設ける工夫を伝えるなどの取組を進めたところでございます。 来年度は、こうした教員の数を七十一人増やし、訪問先の学校も約四百五十校とし、不登校の生徒へのサポートの充実を図ってまいります。
〔東京都技監谷崎馨一君登壇〕
○東京都技監(谷崎馨一君) 児童会館跡地におけるまちづくりについてでございます。
共同事業者である渋谷区と策定いたしました実施方針におきまして、旧児童会館の歴史を踏まえ、子供の創造性を育む施設等を位置づけており、現在、公募により選定された事業者によってその整備が進められております。
具体的には、子供たちが学び、考えるライブラリースペースや、アートを中心としたイベントスペースなど、全ての子供たちに開かれたインクルーシブな空間を創出してまいります。
引き続き渋谷区と連携を図りながら、多くの子供たちが親しみ、多世代が交流できる拠点の形成に向けて取り組んでまいります。
〔スタートアップ・国際金融都市戦略室長吉村恵一君登壇〕
○スタートアップ・国際金融都市戦略室長(吉村恵一君) インターナショナルスクールについてのご質問にお答えいたします。
高度外国人材を呼び込む教育環境の充実に向け、都は今年度、学校へのヒアリングや関係者によるラウンドテーブル等を通じて、インターナショナルスクール整備や、子供たちの学習、生活面での諸課題を把握、共有いたしました。
来年度は、これらの課題を踏まえ、都内進出を検討する学校に対し、適地に関する情報提供や行政手続の支援、事業計画策定などの伴走支援を実施いたします。
また、既設の学校情報につきまして、各国大使館の協力を得ながら効果的に発信するほか、地域の区市と連携した交流イベントの実施等を通じて、生活、教育環境の魅力を高める取組を進めてまいります。
〔福祉局長山口真君登壇〕
○福祉局長(山口真君) 四点のご質問にお答えいたします。
まず、ベビーシッター利用支援事業についてでございますが、都は来年度から、ベビーシッターによる一時預かり利用支援事業について、障害児やひとり親家庭の利用ニーズに応えるため、上限時間を児童一人当たり年間百四十四時間から二百八十八時間に拡充するとともに、障害児は対象学年を小学六年生まで拡大いたします。
今後、実施主体である区市町村の取組が進むよう、あらゆる機会を捉え、本事業の活用を積極的に働きかけてまいります。
また、障害児を育てる家庭が適切にサービスを利用できるよう、都が認定する事業者に対し、障害者差別解消法における合理的配慮の提供義務を踏まえた対応について、具体的な事例等も紹介しながら、改めて徹底してまいります。
次に、ベビーシッター利用支援事業の要件についてでございますが、都は、本事業の実施に当たりまして、保育の質や安全性を確保するため、国の認可基準に準じ、要綱などにおいて、乳幼児一人に対しベビーシッター一人を配置するよう定めております。
ベビーシッターによる一時預かりは、乳幼児から小学生、多子世帯での利用など、多様な利用形態があり、ニーズも増大しております。
こうしたことを踏まえ、今後、保育の質や安全性を確保しつつ、さらに利便性の高いサービスの提供に向けまして、要件の設定の考え方も含め、事業者や区市町村との意見交換を進めてまいります。
次に、とうきょう若者ヘルスサポートについてでございますが、都は、思春期特有の健康上の悩みなどに対応する相談窓口、わかさぽにおいて、電話、メール、対面での相談を実施しております。
今年度は、中高生などの若者が性や健康などについて考えるきっかけとなるよう、インフルエンサーなどを招いた普及啓発イベントを実施いたしました。また、区市町村の専門職の理解を深めるため、研修の場で若者の声を聞く機会を設けております。
来年度は、毎日相談に応じる体制を確保するとともに、対面相談の会場を拡充しまして、利用者の利便性の向上に取り組みます。
また、広報活動の充実に向けて新たな動画の制作、配信を行うなど、若者のニーズを踏まえながら取組を推進してまいります。
最後に、緊急避妊に対する支援についてでございますが、緊急避妊を必要とする方が速やかに必要な情報にアクセスでき、適切な対応を受けられるようにすることは重要でございます。
このため、都は昨年五月から、緊急避妊薬を処方する医療機関について、場所や診療時間などの条件により、迅速に検索できるサイトを開設するとともに、わかさぽにおいて緊急避妊薬の服用を希望する若者に対し、医療機関への同行支援を行っております。
来年度は、妊娠に関する様々な悩みに答える妊娠相談ほっとラインにおいても、新たに同行支援を開始いたしまして、予期せぬ妊娠への不安や悩みを抱える幅広い年代の方に寄り添いながら支援を行ってまいります。
〔産業労働局長田中慎一君登壇〕
○産業労働局長(田中慎一君) 誰もが観光できる環境の整備についてでございます。
障害のある方や高齢者などが東京の豊かな自然に触れ、観光を楽しむ取組を支援することは重要でございます。
都は今年度、障害者等が安心して楽しめる自然体験型ツアーの提供を目指す事業者に対し、専門機器の導入経費を助成するとともに、セミナー、ワークショップを開催しております。
参加事業者からは、実際にサポートを体験する貴重な機会だった、これを機にツアー造成に取り組みたい等の声をいただいております。
来年度は、これまでの助成に加えまして、専門機器の管理等に必要な施設整備を併せて行う場合には限度額を引き上げ、事業者による積極的な取組を一層後押しいたします。
これにより、誰もが自然を楽しめる観光を推進してまいります。
〔住宅政策本部長小笠原雄一君登壇〕
○住宅政策本部長(小笠原雄一君) 水道道路沿道の都営住宅の建て替えについてでございますが、都営住宅は都民共有の財産であり、建て替えに当たっては、ストックの更新はもとより、地域特性などを勘案しながら実施することが重要でございます。
都は、都営住宅を建て替える際、福祉施設などの公益的施設の整備に関し、東京都が行う公共住宅建設に関連する地域開発要綱に基づき、地元自治体と協議を行うこととしております。
水道道路沿道の都営住宅の建て替えに当たっても、今後、本要綱に基づき、地元区の意向を確認しながら取り組んでまいります。
〔建設局長花井徹夫君登壇〕
○建設局長(花井徹夫君) 三点のご質問にお答えいたします。
まず、代々木公園におけるスポーツ利用についてでございますが、都民が身近な場所で気軽に運動に親しめる環境を都立公園に整備することは重要でございます。
代々木公園では、これまで、球技場をサッカー、ホッケーに加えラグビーも利用できる全天候型施設に改修するなどの対応を進めてまいりました。
現在、陸上競技場では、全天候型舗装の全面改修などを行っておりまして、都民がより快適に利用できる競技環境を提供してまいります。
また、新たに拡張いたしました神南一丁目地区にはスケートボード広場を整備し、初心者向け教室の開催などを通じて、マナーを学びながら安全に楽しめる環境を整えてまいります。
こうした取組によりまして、広く都民が運動に親しめる環境づくりを推進してまいります。
次に、代々木公園の夜間利用についてでございますが、本公園は、明治神宮の森と一体となった緑豊かな公園として親しまれておりまして、夜間も都民が楽しめる憩いの場として、より魅力を高めていくことが重要でございます。
現在、公園北側のA地区では、老朽化した中央広場の噴水を、水の動きと光の演出が楽しめるよう再整備を進めておりまして、原宿門近くのオリンピック記念宿舎につきましても、夜間利用ができるカフェとしてリニューアルいたします。
あわせまして、原宿門から中央広場に至る園路沿いに公園灯や防犯カメラを増設し、安心・安全に利用できる環境を整えてまいります。
こうした取組によりまして、夜間においても魅力ある公園づくりを進めてまいります。
最後に、都立公園の介助用ベッドについてでございますが、介助が必要な幼児や児童などが利用するトイレには、介助用ベッドが設置されていることが重要でございます。
そのため、誰もが遊べる遊具広場のそばのトイレにつきまして、介助用ベッドを設置することとしており、本年夏までに七公園で設置を完了し、三公園について速やかに設置を進めてまいります。
さらに、園内のバリアフリールート上のトイレにつきましても、建て替えの機会などを捉えまして、介助用ベッドを設置してまいります。
○七十五番(福島りえこ君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
本日の会議はこれをもって散会されることを望みます。
○議長(増子ひろき君) お諮りいたします。
ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増子ひろき君) ご異議なしと認め、さよう決定いたします。
明日は、午後一時より会議を開きます。
本日はこれをもって散会いたします。
午後八時十一分散会
Copyright © 1999
Tokyo Metropolitan Assembly All Rights Reserved.