令和二年東京都議会会議録第十七号

○議長(石川良一君) これより日程に入ります。
 日程第一から第二十七まで、第百六十三号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第十号)外議案二十三件、専決三件を一括議題といたします。
 本案に関し、提案理由の説明を求めます。
 副知事武市敬君。
〔副知事武市敬君登壇〕

○副知事(武市敬君) ただいま上程になりました二十七議案についてご説明申し上げます。
 初めに、第百六十三号議案及び第百八十六号議案の二議案は、予算案でございます。
 第百六十三号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第十号)は、新型コロナウイルスの感染拡大を阻止する対策や、経済活動と都民生活を支えるセーフティーネットの強化充実を図るための施策等について、時期を逸することなく実施するとともに、財政調整基金の義務積み立てを行うため、三千四百十三億円を増額するものでございます。
 第百八十六号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第十一号)は、新型コロナウイルスの感染症防止と経済社会活動との両立を図りつつ、都内観光産業の早期回復に向けた取り組みを感染防止に努めながら実施していくため、二十三億円を増額するものでございます。
 第百六十四号議案から第百七十五号議案まで及び第百八十五号議案の十三議案は、条例案でございます。
 まず、一部を改正する条例が十二件でございます。
 第百六十四号議案、東京都行政手続等における情報通信の技術の利用に関する条例の一部を改正する条例は、行政運営の簡素化及び効率化をより一層推進するとともに、都民の行政手続等に係るさらなる利便性の向上に資するため、デジタルファーストを旨とした、情報通信技術を活用した行政の推進に対する都の基本的な考え方を定めるものなどでございます。
 第百六十五号議案、特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例及び第百六十六号議案、市町村における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例は、特別区及び市町村が処理する事務の範囲に係る規定を改めるものなどでございます。
 第百六十七号議案、東京都都税条例の一部を改正する条例は、中小事業者等が取得した生産性向上に資する一定の事業用家屋及び構築物について、固定資産税の特例割合を定めるものなどでございます。
 第百六十九号議案、東京都立学校設置条例の一部を改正する条例は、東京都立赤羽北桜高等学校及び東京都立東久留米特別支援学校の新設に伴い、規定を整備するものでございます。
 第百七十号議案、東京都都市整備局関係手数料条例の一部を改正する条例は、建築基準法等の一部改正に伴い、居住環境向上用途誘導地区内における建築物の建蔽率等に関する制限の適用除外の許可申請に係る手数料を新設するものなどでございます。
 第百七十一号議案、東京都児童相談所条例の一部を改正する条例は、東京都立川児童相談所の移転に伴い、規定を整備するものでございます。
 第百七十四号議案、警視庁の設置に関する条例の一部を改正する条例は、警視庁神田警察署の位置を改めるものなどでございます。
 第百七十五号議案、東京消防庁の設置等に関する条例の一部を改正する条例は、中央防波堤埋立地の住居表示の実施に伴い、消防署の管轄区域を変更するものでございます。
 第百八十五号議案、東京都新型コロナウイルス感染症対策条例の一部を改正する条例は、今後の新型コロナウイルス感染症の感染の再拡大を見据え、新型コロナウイルス感染症対策の実効性をより高めるため、都、都民及び事業者の具体的責務を規定するものでございます。
 このほか、法令改正に伴い規定を整備するものが二件ございます。
 次に、廃止する条例が一件ございます。
 第百七十三号議案、東京都立食品技術センター条例を廃止する条例は、地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターへの統合に伴い、廃止するものでございます。
 第百七十六号議案から第百八十号議案までの五議案は、契約案でございます。
 第百七十六号議案、東京消防庁国分寺消防署庁舎(二)改築工事請負契約など、契約金額の総額は約六十億五千万円でございます。
 第百八十一号議案から第百八十四号議案までの四議案は、事件案でございます。
 第百八十一号議案は、土地信託の期間を五年間延長するもの、第百八十二号議案は、指定管理者を指定するもの、第百八十三号議案及び第百八十四号議案は、地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターの定款の変更及び中期目標を定めるものでございます。
 次に、専決でございます。
 初めに、令和二年度東京都一般会計補正予算(第八号)は、都内の酒類の提供を行う飲食店及びカラオケ店の事業者等に対して、八月三日から八月三十一日まで営業時間の短縮を要請するために必要な経費を計上したものでございます。
 次に、令和二年度東京都一般会計補正予算(第九号)は、特別区内の酒類の提供を行う飲食店及びカラオケ店の事業者等に対して、九月一日から九月十五日まで営業時間短縮の要請を延長するために必要な経費を計上したものでございます。
 次に、東京都新型コロナウイルス感染症対策条例の一部を改正する条例は、新型コロナウイルス感染症の感染が拡大しており、施設等における新型コロナウイルス感染症に対する措置の強化を図る必要が生じたことから、条例の一部改正を行ったものでございます。
 いずれも施行までの間に議会を招集する時間的余裕がないと認め、専決処分を行ったものでございます。
 上程になりました二十七議案の説明は以上でございますが、このほかに人事案を送付いたしております。
 東京都教育委員会委員でございます。
 十月十九日に任期満了となります秋山千枝子氏につきましては、再任いたしたいと存じます。
 同意についてよろしくお願いいたします。
 以上で説明を終わります。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
(議案の部参照)

○議長(石川良一君) 以上をもって提案理由の説明は終わりました。
 なお、本案中、地方公務員法第五条第二項の規定に該当する議案については、あらかじめ人事委員会の意見を徴しておきました。
 議事部長をして報告いたさせます。

○議事部長(広瀬健二君) 人事委員会の回答は、第百六十四号議案について、異議はないとの意見であります。

二人委任第七七号
令和二年九月十六日
東京都人事委員会委員長 青山  やすし
 東京都議会議長 石川 良一殿
「職員に関する条例」に対する人事委員会の意見聴取について(回答)
 令和二年九月十一日付二議事第一九一号をもって、地方公務員法第五条第二項の規定により照会があった議案に係る人事委員会の意見は、左記のとおりです。
       記
   提出議案
一 第百六十四号議案
東京都行政手続等における情報通信の技術の利用に関する条例の一部を改正する条例
   意見
異議ありません。

○十五番(原田あきら君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 ただいま議題となっております議案のうち、日程第一及び第二十三から第二十七までについては、二十人の委員をもって構成する令和二年度九月補正予算等審査特別委員会を設置し、これに付託することとし、会期を七日間延長されることを望みます。

○議長(石川良一君) ただいま原田あきら君より、日程第一及び第二十三から第二十七までについては、二十人の委員をもって構成する令和二年度九月補正予算等審査特別委員会を設置し、これに付託することとし、会期を七日間延長されたい旨の動議が提出されました。
 本動議は、起立により採決いたします。
 本動議に賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(石川良一君) 起立少数と認めます。よって、本動議は否決されました。

○議長(石川良一君) 委員会の付託について起立により採決いたします。
 ただいま議題となっております日程第一から第二十七までは、お手元配布の議案付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしたいと思います。これに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(石川良一君) 起立多数と認めます。よって、日程第一から第二十七までは、議案付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託することに決定いたしました。
(別冊参照)

○議長(石川良一君) 日程第二十八、令和元年度東京都各会計歳入歳出決算の認定についてを議題といたします。
〔広瀬議事部長朗読〕
一、令和元年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について

二財主議第三二六号
令和二年九月十八日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 石川 良一殿
令和元年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について
 このことについて、地方自治法第二百三十三条第三項及び第五項の規定により、左記のとおり送付しますので、東京都議会の認定をよろしくお願いします。
       記
一 令和元年度東京都各会計歳入歳出決算書
二 令和元年度歳入歳出決算事項別明細書
三 令和元年度実質収支に関する調書
四 令和元年度財産に関する調書
五 令和元年度東京都各会計歳入歳出決算審査意見書
六 令和元年度主要施策の成果
七 令和元年度東京都決算参考書
八 令和元年度東京都決算参考書財務諸表
(決算書等省略)

○六十七番(村松一希君) 本件は、三十一人の委員をもって構成する令和元年度各会計決算特別委員会を設置し、これに付託されることを望みます。

○議長(石川良一君) ただいまの動議は、起立により採決いたします。
 ただいまの動議のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(石川良一君) 起立多数と認めます。よって、本件は、三十一人の委員をもって構成する令和元年度各会計決算特別委員会を設置し、これに付託することに決定いたしました。
 委員の選任について、起立により採決いたします。
 委員は、委員会条例第五条第一項の規定により、議長からお手元配布の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(石川良一君) 起立多数と認めます。よって、委員は、お手元に配布の名簿のとおり選任することに決定いたしました。
 なお、本日の本会議終了後、役員互選のため、委員会を第十二委員会室に招集いたしますので、ご了承願います。
〔令和元年度各会計決算特別委員名簿は本号末尾(一七五ページ)に掲載〕

○議長(石川良一君) 日程第二十九、令和元年度東京都公営企業各会計決算の認定についてを議題といたします。
〔広瀬議事部長朗読〕
一、令和元年度東京都公営企業各会計決算の認定について

二財主議第三二七号
令和二年九月十八日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 石川 良一殿
令和元年度東京都公営企業各会計決算の認定について
 このことについて、地方公営企業法第三十条第四項及び第六項の規定により、左記のとおり送付しますので、東京都議会の認定をよろしくお願いします。
       記
一 令和元年度東京都病院会計決算書及び同決算審査意見書
二 令和元年度東京都中央卸売市場会計決算書及び同決算審査意見書
三 令和元年度東京都都市再開発事業会計決算書及び同決算審査意見書
四 令和元年度東京都臨海地域開発事業会計決算書及び同決算審査意見書
五 令和元年度東京都港湾事業会計決算書及び同決算審査意見書
六 令和元年度東京都交通事業会計決算書及び同決算審査意見書
七 令和元年度東京都高速電車事業会計決算書及び同決算審査意見書
八 令和元年度東京都電気事業会計決算書及び同決算審査意見書
九 令和元年度東京都水道事業会計決算書及び同決算審査意見書
十 令和元年度東京都工業用水道事業会計決算書及び同決算審査意見書
十一 令和元年度東京都下水道事業会計決算書及び同決算審査意見書
(決算書等省略)

○六十七番(村松一希君) 本件は、二十三人の委員をもって構成する令和元年度公営企業会計決算特別委員会を設置し、これに付託されることを望みます。

○議長(石川良一君) ただいまの動議は、起立により採決いたします。
 ただいまの動議のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(石川良一君) 起立多数と認めます。よって、本件は、二十三人の委員をもって構成する令和元年度公営企業会計決算特別委員会を設置し、これに付託することに決定いたしました。
 委員の選任について、起立により採決いたします。
 委員は、委員会条例第五条第一項の規定により、議長からお手元配布の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(石川良一君) 起立多数と認めます。よって、委員は、お手元に配布の名簿のとおり選任することに決定いたしました。
 なお、本日の本会議終了後、役員互選のため、委員会を第四委員会室に招集いたしますので、ご了承願います。
〔令和元年度公営企業会計決算特別委員名簿は本号末尾(一七五ページ)に掲載〕

○議長(石川良一君) これより追加日程に入ります。
 追加日程第一、東京都教育委員会委員の任命の同意についてを議題といたします。
〔広瀬議事部長朗読〕
一、東京都教育委員会委員の任命の同意について一件

二財主議第三一七号
令和二年九月十八日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 石川 良一殿
東京都教育委員会委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、左記の者は令和二年十月十九日任期満了となるため、再び任命したいので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第四条第二項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     秋山千枝子

      略歴
現住所 東京都三鷹市
秋山千枝子
昭和三十三年二月十八日生(六十二歳)
昭和五十九年三月 福岡大学医学部卒業
昭和五十九年六月 福岡大学医学部小児科学教室入局
昭和六十三年七月 財団法人多摩緑成会緑成会整育園小児科
平成九年九月   あきやま子どもクリニック院長
平成十二年八月  医療法人社団千実会理事長
平成十六年十月  三鷹市教育委員会委員
平成二十二年六月 三鷹市教育委員会委員長
平成二十二年七月 東京都児童福祉審議会委員
平成二十六年九月 厚生労働省社会保障審議会専門委員
平成二十八年六月 公益社団法人日本小児保健協会会長
平成二十八年九月 環境省エコチル調査企画評価委員会委員
平成二十九年四月 社会福祉法人朝陽学園評議員
平成二十九年六月 厚生労働省子ども家庭局保育課事業評価検討委員会委員
平成三十年四月  厚生労働省厚生科学審議会専門委員
令和元年六月   社会福祉法人子どもの虐待防止センターアドバイザー
令和二年一月   厚生労働省成育医療等協議会委員
令和二年五月   公益社団法人日本小児保健協会監事
現在       医療法人社団千実会理事長
公益社団法人日本小児保健協会監事
東京都児童福祉審議会委員
厚生労働省成育医療等協議会委員
厚生労働省社会保障審議会専門委員
厚生労働省厚生科学審議会専門委員
厚生労働省子ども家庭局保育課事業評価検討委員会委員
社会福祉法人朝陽学園評議員
社会福祉法人子どもの虐待防止センターアドバイザー

○議長(石川良一君) お諮りいたします。
 本件は、知事の任命に同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、知事の任命に同意することに決定いたしました。

○議長(石川良一君) 追加日程第二、議員提出議案第十六号、東京都議会委員会条例の一部を改正する条例を議題といたします。
 案文は、お手元に配布いたしてあります。
(議案の部参照)

○六十七番(村松一希君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 ただいま議題となっております議員提出議案第十六号については、趣旨説明並びに委員会付託を省略し、原案のとおり決定されることを望みます。

○議長(石川良一君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認めます。よって、議員提出議案第十六号は、原案のとおり可決されました。

○議長(石川良一君) 陳情の付託について申し上げます。
 受理いたしました陳情七件は、お手元に配布の陳情付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
(別冊参照)

○議長(石川良一君) お諮りいたします。
 明十月一日から七日まで七日間、委員会審査のため休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認めます。よって、明十月一日から七日まで七日間、委員会審査のため休会することに決定いたしました。
 なお、次回の会議は、十月八日午後一時に開きます。
 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 これをもって散会いたします。
   午後七時四十五分散会

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