オリンピック・パラリンピック招致特別委員会速記録第十七号

平成二十一年二月二十日（金曜日）
第十二委員会室
　午後一時開議
　出席委員　二十二名

副委員長	吉野　利明君
副委員長	中嶋　義雄君
副委員長	大沢　　昇君
理事	西岡真一郎君
理事	川井しげお君
理事	石川　芳昭君
理事	曽根はじめ君
理事	三宅　茂樹君
	鈴木　隆道君
	たぞえ民夫君
	高橋かずみ君
	大西さとる君
	長橋　桂一君
	村上　英子君
	大西由紀子君
	松村　友昭君
	鈴木貫太郎君
	串田　克巳君
	高島なおき君
	山下　太郎君
	田中　　良君
	名取　憲彦君

　欠席委員　一名

　出席説明員

東京オリンピック・パラリンピック招致本部	本部長	荒川　　満君
	次長	松田　二郎君
	技監	福島　七郎君
	企画部長	並木　一夫君
	参事	重田　敏光君
	招致推進部長	中村　長年君
	連絡調整担当部長	藤森　教悦君
	計画調整担当部長	中嶋　正宏君
	施設計画担当部長	藤井　寛行君
	参事	山越　伸子君
	参事	保坂　俊明君
知事本局	局長	吉川　和夫君
	総務部長	大井　泰弘君
	計画調整部長	松浦　將行君

本日の会議に付した事件
　二〇一六年に開催される第三十一回オリンピック競技大会及び第十五回パラリンピック競技大会の東京招致に関する調査審議及び必要な活動を行う。
報告事項（説明）
・立候補ファイルについて

○吉野副委員長　ただいまからオリンピック・パラリンピック招致特別委員会を開会いたします。
　初めに、委員長が所用により欠席するとのことですので、委員会条例第十条に基づき、私が委員長の職務を代行いたします。よろしくご協力のほどお願いいたします。
　次に、本委員会の担当書記に交代がありましたので、紹介いたします。
　議事課の担当書記の北村雅克君でございます。よろしくお願いいたします。
　　　〔書記あいさつ〕

○吉野副委員長　次に、今後の委員会日程について申し上げます。
　お手元配布の日程表のとおり理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
　これより第三十一回オリンピック競技大会及び第十五回パラリンピック競技大会の東京招致にかかわる事項について調査を行います。
　本日は、お手元配布の会議日程のとおり、報告事項の聴取を行います。
　理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取します。

○荒川東京オリンピック・パラリンピック招致本部長　説明に先立ちまして、報告並びに一言お礼を申し上げます。
　去る二月十二日、二〇一六年オリンピック・パラリンピック招致の立候補ファイルをスイスのローザンヌのＩＯＣへ当本部の松田次長が直接持参し、提出してまいりました。
　立候補ファイルの作成に当たりましては、本委員会初め都議会の皆様の多大なるご支援、ご協力をいただきました。この場をおかりして厚く御礼を申し上げます。
　招致決定の十月二日まで残り二百二十日余りとなりました。これからも招致活動に全力で取り組んでまいります。引き続き都議会の皆様のご指導、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
　それでは、お配りいたしております資料につきまして、並木企画部長からご説明申し上げます。よろしくお願い申し上げます。

○並木東京オリンピック・パラリンピック招致本部企画部長　それでは、私からご報告をさせていただきます。
　資料といたしまして、資料１、立候補ファイルについてでございます。
　それともう一つ「ＴＯＫＹＯ　二〇一六立候補ファイル〈日本語・概要版〉」、こちらでございます。こちらの資料に基づきましてご説明をさせていただきます。
　資料１、立候補ファイルについて、まずごらんいただきたいと思います。
　先ほど本部長から申し上げましたとおり、立候補ファイルを、去る二月十二日、スイスのローザンヌのＩＯＣに提出いたしました。
　二〇一六年の東京大会の大会理念でございますけれども、資料の一番上、丸がございます。「平和に貢献する　世界を結ぶオリンピック・パラリンピック」でございまして、平和の祭典オリンピック・パラリンピックを、世界で唯一、戦後六十年間一貫して平和を貫いてきた日本で開催することで平和のとうとさを世界に訴えまして、世界平和を希求する日本人の心を伝える大会といたします。
　次に、大会のコンセプトでございますが、「世界最高の環境　ヒーローたちの檜舞台」でございまして、東京から地球環境の大切さを世界に発信いたしまして、選手たちに最高の競技環境を含めた世界最高のひのき舞台を用意いたします。
　立候補ファイルでございますが、三巻で構成されております。
　テーマは十七に分かれて、質問事項につきまして回答するというものでございます。
　まず第１巻でございます。そこに記載のとおり、１から８、ビジョン、レガシー、大会のコンセプト、政治・経済状況など八つのテーマで、テーマ１、２のビジョン、レガシー、コンセプトはもとより、今回の東京の計画におきまして強みとなっております環境、安定した社会状況、堅実で実現性の高い財政計画など、東京の持てる力や魅力を表現いたしております。
　中段の第２巻でございますが、競技及び会場など三つのテーマで構成をされております。世界一コンパクトな会場配置、環境を重視いたしました競技会場計画など、競技に関する具体的な計画や競技日程、選手村の計画について記載いたしております。
　東京は、四都市の中で最も早く、立候補ファイルに必要な会場に関します全二十六の国際競技連盟から承認を得てございます。これも東京の計画がすぐれているという証明であると考えてございます。
　次に、第３巻、こちらは１２の医療・ドーピングからメディアまでございまして、セキュリティー、宿泊施設など六つのテーマで構成されております。
　世界的にも最高水準の医療体制、世界で最も治安のよい安全な大都市、充実した輸送インフラなどを初めとしまして、ＩＯＣが重視しております宿泊施設については、既存の施設だけでも十分な客室が確保できる状況など、東京の持っているインフラや能力、開催時の充実した周辺状況などについて記載してございます。
　恐れ入ります、資料を一枚おめくりいただきまして、こちらがＩＯＣに提出しました立候補ファイルの写真でございます。この写真のようにＩＯＣに提出いたしました。日本伝統和紙工芸を用い、職人が手をかけてつくり上げました和紙を使用してございます。
　冊子のとじ方でございますが、和とじという古くから日本で用いられている方法で作成してございます。金具を使用しない、環境に配慮した装丁でございます。
　また、立候補ファイルを包みましたふろしきでございますけれども、日本の伝統工芸の一つでありまして、環境に優しい日本古来の道具といたしまして見直しされているものでございます。
　次に、ＴＯＫＹＯ二〇一六立候補ファイル概要版でございますが、内容につきまして、五八ページにまとめてお示ししたものでございます。テーマごとに、ＩＯＣの主な質問、アピールポイント、それから概要、この三項目に整理をされてございます。後ほどごらんいただきたいと思います。
　以上でございます。簡単ではございますが、資料の説明を終わらせていただきます。
　ただいま、席に本物の立候補ファイルが届きました。ごらんいただきたいと思います。よろしくどうぞお願いします。

○吉野副委員長　報告は終わりました。
　この際、資料要求のある方はご発言をお願いします。

○曽根委員　まず、これの本書については各議員に既に配られているということで、きょうはこのダイジェスト版だというふうに理解をしておりますが、東京以外の三候補都市がそれぞれ立候補ファイルを出していると思いますが、それについての私たちが読める和訳の形、もし間に合わないのであれば、東京のつくった概要版に当たるものがもしあれば、それの和訳でも結構ですが、何らかの資料をお願いしたい。
　それから、ここにもありますけれども、主な質問項目に対する各都市のファイルの内容を整理したものを、比較できるような形でお願いしたい。
　それから、日本の政府もしくは何らかの公的な機関が保証をしたものが添付されているというふうに聞いていますが、その内容がわかるものについて資料をお願いします。
　以上です。

○吉野副委員長　ただいま曽根理事から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼び、その他発言する者あり〕

○吉野副委員長　今の資料要求、調整できますか。

○並木東京オリンピック・パラリンピック招致本部企画部長　委員と調整をさせていただきます。

○吉野副委員長　それでは、ただいま要求のありました資料につきまして、委員会として、要求資料として委員と調整の上、ご提出を願いたいと思います。
　これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
　午後一時十一分散会