オリンピック・パラリンピック招致特別委員会速記録第十五号

平成二十五年四月十日(水曜日)
第四委員会室
午後一時開議
出席委員 十七名
委員長いのつめまさみ君
副委員長淺野 克彦君
副委員長藤井  一君
副委員長吉野 利明君
理事高橋かずみ君
理事野上 純子君
理事くまき美奈子君
山内れい子君
佐藤 由美君
伊藤こういち君
鈴木 隆道君
高橋 信博君
林田  武君
山口  拓君
吉田 信夫君
小沢 昌也君
川井しげお君

欠席委員 なし

出席説明員
スポーツ振興局局長細井 優君
次長理事兼務岸本 良一君
理事雑賀 真君
総務部長中山 正雄君
スポーツ事業部長板垣 一典君
スポーツ施設担当部長三浦 隆君
スポーツ祭東京推進部長川合 純君
大会運営担当部長松村 博君
招致推進部長松永 竜太君
連絡調整担当部長早崎 道晴君
広報戦略担当部長山中 康正君
競技計画担当部長延與 桂君
施設計画担当部長福田 至君

本日の会議に付した事件
二〇二〇年に開催される第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会の東京招致に向けた調査研究及び必要な活動を行う。
報告事項(説明)
・IOC評価委員会訪問の実施状況について

○いのつめ委員長 ただいまからオリンピック・パラリンピック招致特別委員会を開会いたします。
 初めに、本委員会の担当書記に交代がありましたので、紹介いたします。
 議事課の担当書記の村和枝さんです。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記あいさつ〕

○いのつめ委員長 これより第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会の東京招致に向けた事項について調査を行います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、報告事項の説明聴取を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の委員会で行いますので、ご了承願います。
 理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○松永スポーツ振興局招致推進部長 本日は、お手元の資料に基づきまして、三月に行われましたIOC評価委員会の東京訪問につきましてご説明申し上げます。
 お手元に配布してございますA3の資料、IOC評価委員会訪問の実施状況についてをごらんください。
 IOC評価委員会は、立候補ファイルの内容について実地調査をするため、東京を皮切りに、マドリード、イスタンブールの順番で各立候補都市を訪問いたしました。四日間にわたる訪問の中で、立候補ファイルの内容のプレゼンテーションとそれに引き続く質疑応答、あわせて会場視察などが行われております。
 まず、左側の1、東京の概要でございます。
 東京には、三月四日から三月七日までの訪問日程で、クレイグ・リーディー評価委員会委員長を初めとする十七名が来日いたしました。
 訪問期間中には、IOCが行った支持率調査の結果として、東京で七〇%、東京以外の全国で六七%の支持率であったと伝えられました。東京における支持率は、昨年五月にIOCがワーキンググループレポートで発表した調査結果の四七%から、実に二三ポイントもの上昇となります。
 初日の公式歓迎行事には安倍総理大臣が出席され、冒頭のごあいさつをいただきました。
 また、日程三日目の三月六日に開催された安倍総理大臣主催の公式夕食会においては、高円宮妃殿下にご臨席賜り、大変和やかな雰囲気のもと、評価委員会メンバーと東京側の交流がなされました。
 評価委員会訪問対応における主なポイントといたしましては、まず、あらゆる場面におきまして、政府、経済界、スポーツ界などからも多くの方々に駆けつけていただきまして、各界が一丸となるオールジャパン体制で対応を行ったことが挙げられます。
 この際、多くのオリンピアンやパラリンピアンが参加して、選手村を中心としたコンパクトな会場配置など、アスリート本位の大会計画をアスリートみずから説明していただきました。
 プレゼンテーションにおいては、強固な財政基盤や高度に発達した輸送インフラなどの東京の都市力についてアピールするとともに、会場視察をオンタイムに実施し、運営能力の高さも示すことができました。
 評価委員会訪問全体を通じて、子どもたちを中心に、また、特に東京ビッグサイトや東京国際フォーラムなどにおきましては、一般の市民の方々に熱烈な歓迎を行っていただきました。
 最後に、特筆すべき事項といたしまして、日程の初日、三月四日には、皇太子殿下が評価委員会メンバーにご接見されたことをつけ加えさせていただきます。
 訪問日程最終日の三月七日には、評価委員会による記者会見が行われました。リーディー委員長からは、非常にプロフェッショナルであった、プレゼンテーションの質も高く、招致への熱意を感じた、また、皇太子殿下にお目にかかれたことは、国民的なサポートがあることの象徴であると思うとのコメントをいただいております。
 次に、右側の2、他都市の状況をごらんください。
 マドリードは三月十八日から二十一日、イスタンブールは三月二十四日から二十七日までが公式日程となっております。
 訪問の特記事項として、マドリードが会場の八〇%を建設済みであることを強調していたこと、また、サッカーの決勝戦会場でレアル・マドリード会長らが出迎え、ナショナルチームの代表でもあるゴールキーパーのカシージャス選手を相手に評価委員がペナルティーキックを試みたことなどが伝えられております。
 一方、イスタンブールは、会場視察において、三都市で唯一、公共交通機関、これは工事中の地下鉄でございますが、これを利用いたしました。また、問題視されております交通渋滞については、都市の交通網を改善することにより、二〇二〇年までに三〇%削減すると発言しております。
 リーディー委員長は記者会見において、東京については、非常に感銘を受けた、ヒュージリー・インプレッシブ、マドリードは、非常に感銘を受けた、グレイトリー・インプレッシブ、イスタンブールは、すばらしい印象を受けた、エクセレント・インプレッションと表現いたしております。これらの表現の違いについて記者から質問された委員長は、英語として三つとも同じ意味であると答えております。
 これら評価委員会訪問における調査の結果は、七月にIOC評価委員会報告書として取りまとめられ、公表される予定となっております。
 続きまして、3、今後の国際プロモーションでございます。
 九月には、ブエノスアイレスで開催されるIOC総会にて、IOC委員による投票が行われ、開催都市が決定いたします。
 それまでの間の主なプロモーションの場として、五月のスポーツアコード会議、六月の国内オリンピック委員会連合総会、七月のテクニカルブリーフィングなどが予定されております。
 なお、これまでテクニカルブリーフィングをテクニカルプレゼンテーションと記載する場合がございましたが、今後はテクニカルブリーフィングに統一させていただきたいと存じます。
 これらのプロモーションの機会を活用いたしまして、一人でも多くのIOC委員に投票してもらえるよう、アスリート本位の大会計画や、東京の都市力、運営能力の高さなど、東京の強みやすばらしさなどをさらに訴えかけてまいります。
 簡単ではございますが、説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。

○いのつめ委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○藤井委員 資料をお願いします。
 一般紙によりますと、トルコのイスタンブールの開催計画がすばらしいということで、IOC委員が大変評価をしたというふうに聞いておりますが、聞くところによりますと、海を挟んで、ヨーロッパとアジアの大陸を挟んでやる開催だというふうに聞いておりますが、ぜひトルコ・イスタンブールのオリンピック開催計画についてわかるような資料をお願いします。
 以上。

○いのつめ委員長 ほかには。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○いのつめ委員長 ただいま藤井副委員長から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○いのつめ委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
 午後一時八分散会

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