オリンピック・パラリンピック招致特別委員会速記録第十二号

平成二十五年一月三十日(水曜日)
第四委員会室
 午後零時十分開議
 出席委員 十七名
委員長いのつめまさみ君
副委員長淺野 克彦君
副委員長藤井  一君
副委員長吉野 利明君
理事高橋かずみ君
理事野上 純子君
理事くまき美奈子君
山内れい子君
佐藤 由美君
伊藤こういち君
鈴木 隆道君
高橋 信博君
林田  武君
山口  拓君
吉田 信夫君
小沢 昌也君
川井しげお君

 欠席委員 なし

 出席説明員
スポーツ振興局局長細井  優君
次長理事兼務岸本 良一君
理事雜賀  真君
総務部長中山 正雄君
スポーツ事業部長板垣 一典君
スポーツ施設担当部長三浦  隆君
スポーツ祭東京推進部長川合  純君
大会運営担当部長松村  博君
招致推進部長松永 竜太君
連絡調整担当部長早崎 道晴君
広報戦略担当部長山中 康正君
競技計画担当部長延與  桂君
施設計画担当部長福田  至君

本日の会議に付した事件
 二〇二〇年に開催される第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会の東京招致に向けた調査研究及び必要な活動を行う。
報告事項(説明)
・立候補ファイルについて
・IOC評価委員会について

○いのつめ委員長 ただいまからオリンピック・パラリンピック招致特別委員会を開会いたします。
 初めに、委員の辞任及び選任について申し上げます。
 議長から、去る一月十七日付をもって、たぞえ民夫委員及び柳ヶ瀬裕文委員の辞任を許可し、新たに、林田武議員及び吉田信夫議員を選任した旨通知がありましたので、ご報告いたします。
 この際、新任の委員を紹介いたします。
 林田武委員です。

○林田委員 よろしくお願いいたします。ありがとうございます。

○いのつめ委員長 吉田信夫委員です。

○吉田委員 吉田です。よろしくお願いします。

○いのつめ委員長 紹介は終わりました。
 次に、議席について申し上げます。
 議席は、ただいまご着席のとおりといたしますので、ご了承願います。

○いのつめ委員長 次に、先般の人事異動に伴い、本委員会に出席する幹部職員に交代がありましたので、局長から紹介があります。

○細井スポーツ振興局長 幹部職員の紹介に先立ちまして、ご報告並びに一言御礼を申し上げます。
 去る一月七日より八日にかけまして、二〇二〇年オリンピック・パラリンピック招致の立候補ファイルを、スイス・ローザンヌの国際オリンピック委員会とドイツ・ボンの国際パラリンピック委員会へ当局職員が直接持参し、提出してまいりました。
 立候補ファイルの作成に当たりましては、本特別委員会初め、都議会の皆様のご審議、ご協力をいただきました。この場をおかりして厚く御礼を申し上げます。
 招致決定の九月七日まで残り二百二十日余りとなりました。これからも招致活動に全力で取り組んでまいります。引き続き都議会の皆様のご指導、ご支援のほど、よろしくお願いを申し上げます。
 それでは、さきの人事異動により交代のありましたスポーツ振興局の幹部職員をご紹介申し上げます。
 まず、招致推進担当理事の雜賀真でございます。
 連絡調整担当部長の早崎道晴です。
 広報戦略担当部長の山中康正でございます。
 以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○いのつめ委員長 紹介は終わりました。

○いのつめ委員長 これより第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会の東京招致に向けた事項について調査を行います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、報告事項の説明聴取を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の委員会で行いますので、ご了承願います。
 理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○松永スポーツ振興局招致推進部長 本日は、お手元の資料に基づきまして、一月七日にローザンヌのIOC本部に提出した立候補ファイルについて及びIOC評価委員会への対応につきましてご説明申し上げます。
 お手元に配布してございますA3の資料一枚目、資料第1号、立候補ファイルについてをごらんください。
 立候補ファイルは、全部で十四のテーマについてIOCからの質問に回答する形で作成するもので、本日は主なポイントについてご説明いたします。
 まず、左側の一番上、テーマ1、ビジョン、レガシー及びコミュニケーションでございます。世界で最も先進的で安全な都市の中心で開催すること、スポーツの力で人々を団結させ、鼓舞するとともに、未来へのレガシーを築くことなどを訴えております。
 その下、テーマ2、大会の全体的なコンセプトをごらんください。東京圏の三十三競技会場のうち、八五%に当たる二十八会場が選手村を中心とする半径八キロ圏内に配置されることなど、東京の強みであるコンパクトな会場配置を強調してございます。
 続きまして、テーマ3、政治及び市民の支援でございます。都議会、国会ともに招致議員連盟が設立され、招致決議済みであることを強調してございます。支持率につきましては、十月に実施いたしました電話及びインターネット調査の結果、都民では六五%、国民では六四%であったことを記載してございます。
 次に、テーマ4、法的側面でございます。招致実現の際には、開催都市決定から五カ月以内に大会組織委員会を設立することなどを記載してございます。
 テーマ5、環境でございます。太陽光パネルや低公害車など、環境に優しい技術を導入することなどを強調しております。放射線量につきましては、国際的な基準を大幅に下回る水準であることを明記してございます。また、大会の会場は、すべて最新の耐震基準に基づき耐震性を確保していること、東京湾の地形は津波が入りにくく、防災対策にも万全を期していることを記載してございます。
 次のテーマ6、財政につきましては、東京都及び日本国政府による財政保証などを強調しております。
 次に、テーマ7、マーケティングでございます。ここでは国内のスポーツ人気に支えられて、確実なチケット販売が見込めることなどを記載しております。
 右側に参りまして、テーマ8、競技及び会場をごらんください。オリンピックスタジアムには、国立霞ヶ丘競技場を予定してございます。
 申請ファイルの内容から、競技会場を二カ所変更しております。国際競技連盟の意見等を踏まえまして、自転車ロードレースのゴール地点を皇居外苑から味の素スタジアム近くの武蔵野の森公園に変更し、また、ゴルフ会場を若洲ゴルフリンクスから川越市にございます霞ヶ関カンツリー倶楽部に変更しております。
 競技会場につきましては、二枚目に地図を添付しておりますので、ごらんください。
 次のテーマ9、パラリンピック競技大会につきましては、オリンピック大会から引き続く一つの祭典として実施することを強調しております。また、九五%の競技会場を選手村から半径八キロ圏内に配置するコンパクトな会場配置を強調しております。
 テーマ10、選手村でございますが、大会の中心となる晴海地区に設置いたします。二〇一六年大会招致時からの大きな改善点の一つといたしまして、敷地面積四十四ヘクタールを確保してございます。前回の計画に比べ一・四倍の広さとなっております。
 続きまして、テーマ11、大会セキュリティー及び医療サービスでございますが、警察や消防など、各セキュリティー機関が密接に連携して、安全な大会開催を実現すること、東京の万全な医療体制などを訴えております。
 テーマ12、宿泊施設でございますが、選手村から半径十キロ圏内に八万七千室以上の客室を有するなど、充実したホテルインフラを強調しております。宿泊施設の保証に関しましては、IOCの要求が四万室であるのに対し、四万六千室以上の保証を既に取得しております。
 テーマ13、輸送では、東京が世界に誇る鉄道網など、発達した公共交通機関を活用した観客輸送並びにコンパクトな会場配置とオリンピックレーンの活用による円滑な大会関係者輸送などを強調しております。
 最後、テーマ14、メディアでございますが、IBC、MPCには東京ビッグサイトを選定してございます。
 立候補ファイルにつきましては以上でございます。ファイルに記載された内容につきましては、次にご説明いたしますIOC評価委員会の東京訪問におきまして、東京の強みを一層アピールするよう努めてまいります。
 次に、A3資料の三枚目、資料第2号、IOC評価委員会についてをごらんください。
 最初に、国際招致活動の流れについてでございます。
 一月七日に立候補ファイルを提出し、今後は、国際プロモーション活動が可能となります。
 三月には、IOC評価委員会訪問が予定されております。
 評価委員会訪問以降は、資料に記載しておりますように、五月のスポーツアコード会議、六月の国内オリンピック委員会連合総会、七月のテクニカルプレゼンテーションなどの国際会議が予定されております。これらの機会をとらえ、国際プロモーション活動を強化してまいります。
 最後に、九月七日にブエノスアイレスで開催されるIOC総会にて、IOC委員による投票が行われ、開催都市が決定いたします。
 次に、評価委員会の内容についてご説明いたします。
 訪問日程は、三月四日から七日までとなっております。評価委員会は各立候補都市を訪問し、立候補ファイルの内容について実地調査を行います。
 資料の右下に参考といたしまして、評価委員会委員の名簿を記載しております。
 次に、資料の左下をごらんください。評価委員会対応の方針でございます。
 第一に、プレゼンテーションや質疑応答、会場視察を通じ、東京の開催計画の優位性と運営能力の高さについて理解を得てまいります。
 第二に、訪問全体を通じて、東京の強みであるコンパクトな開催計画と東京の都市としての魅力を訴えてまいります。
 第三に、シティードレッシングなどにより、歓迎ムードを醸成するとともに、招致に向けた東京の熱意を伝えるようにいたします。
 評価委員会訪問における調査の結果は、委員会による分析の上、七月にIOC評価委員会報告書として取りまとめられ、公表される予定となっております。この評価委員会報告書において高評価を獲得し、九月のIOC総会におけるIOC委員の投票行動につなげていくことを目標といたします。
 簡単ではございますが、説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

○いのつめ委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○吉田委員 それでは、六点お願いいたします。
 一つは、競技会場等施設整備で都負担が生ずる施設と、その整備事業費及び都負担額。
 次に、オリンピック招致に関連する都市インフラ整備事業の一覧と、その事業費及び都負担額。
 次に、現時点で想定する開催準備基金の使途対象事業及びそれぞれの使途額。
 次に、IOC評価委員会の受け入れに伴う予定される諸費用の一覧。
 次に、招致経費のための募金の目標と到達を民間企業、個人とに分けてお示し願いたい。
 最後に、競技会場周辺の液状化危険度について資料をお示しいただきたい。
 以上です。

○いのつめ委員長 ほかにありますでしょうか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○いのつめ委員長 ただいま吉田委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○いのつめ委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
 午後零時二十三分散会

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