オリンピック・パラリンピック招致特別委員会速記録第七号

平成二十四年九月十二日(水曜日)
第四委員会室
 午後一時一分開議
 出席委員 十六名
委員長山口  拓君
副委員長藤井  一君
副委員長小沢 昌也君
副委員長吉野 利明君
理事高橋かずみ君
理事野上 純子君
理事大西さとる君
山内れい子君
伊藤こういち君
柳ヶ瀬裕文君
淺野 克彦君
新井ともはる君
佐藤 由美君
高橋 信博君
鈴木 隆道君
川井しげお君

 欠席委員 一名

 出席説明員
スポーツ振興局局長細井  優君
次長理事兼務岸本 良一君
総務部長中山 正雄君
スポーツ事業部長板垣 一典君
スポーツ施設担当部長三浦  隆君
スポーツ祭東京推進部長川合  純君
大会運営担当部長松村  博君
招致推進部長松永 竜太君
広報戦略担当部長早崎 道晴君
競技計画担当部長延與  桂君
施設計画担当部長福田  至君

本日の会議に付した事件
 二〇二〇年に開催される第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会の東京招致に向けた調査研究及び必要な活動を行う。
報告事項(説明)
・ロンドンオリンピック・パラリンピックにおける招致活動について

○山口委員長 ただいまからオリンピック・パラリンピック招致特別委員会を開会いたします。
 初めに、委員の辞任及び選任について申し上げます。
 議長から、九月十二日付をもって、中村ひろし委員の辞任を許可し、新たに柳ヶ瀬裕文議員を選任した旨、通知がありましたので、ご報告いたします。
 この際、新任の委員を紹介いたします。
 柳ヶ瀬裕文委員です。

○柳ヶ瀬委員 柳ヶ瀬でございます。よろしくお願いします。

○山口委員長 紹介は終わりました。
 次に、議席について申し上げます。
 議席につきましては、お手元配布の議席表のとおりといたしたいと思いますので、ご了承願います。

○山口委員長 次に、会期中の委員会日程について申し上げます。
 先ほどの理事会におきまして、お手元配布の日程のとおり申し合わせをいたしました。ご了承願います。
 次に、先般の人事異動に伴い、本委員会に出席する幹部職員に交代がありましたので、局長から紹介があります。

○細井スポーツ振興局長 さきの人事異動によりまして交代のありましたスポーツ振興局の幹部職員をご紹介申し上げます。
 まず、次長の岸本良一でございます。岸本はスポーツ祭東京担当理事を兼ねてございます。続きまして、総務部長の中山正雄でございます。スポーツ施設担当部長の三浦隆でございます。大会運営担当部長の松村博でございます。広報戦略担当部長の早崎道晴でございます。
 以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○山口委員長 紹介は終わりました。

○山口委員長 これより第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会の東京招致に向けた事項について調査を行います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、報告事項の説明聴取を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の委員会で行いますので、ご了承願います。
 理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○松永スポーツ振興局招致推進部長 本日は、お手元の資料に基づき、ロンドン・オリンピック・パラリンピックにおける招致活動についてご報告させていただきます。
 ロンドン・オリンピック大会は、多くの国際オリンピック委員会、IOC委員を初めとする各国のオリンピック関係者や世界じゅうのメディアに東京招致をアピールする絶好の機会でございました。
 国際プロモーション活動は、来年一月の立候補ファイル提出後に解禁となりますが、大会期間中は、各国が設置するNOCハウスにおいて、例外的に国際プロモーション活動が可能でございます。都といたしましては、この機をとらえ、日本オリンピック委員会、JOCと東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック招致委員会と連携し、精力的な活動を行ってまいりました。
 それでは、表紙をおめくりいただきまして、資料をごらんください。
 1、オリンピック大会での成果です。
 ロンドン大会は、七月二十七日から八月十二日までの期間で開催され、全部で二十六競技、二百四の国と地域が参加して行われました。ロンドン東部に新設されたオリンピックパークを中心に、三十会場で競技が開催されました。
 なお、日本選手団は、過去最多の三十八個のメダルを獲得し、銀座で行われた大会終了後の凱旋パレードには、約五十万人もの人々がロンドン大会で活躍したメダリストたちを熱狂的に迎えました。
 次に、オールジャパンでの取り組みです。招致活動には、招致委員会、JOCに加え、森喜朗元首相を初め、国や都議会からもご協力をいただき、一丸となって取り組んでまいりました。
 次に、ジャパンハウスでの活動でございます。
 開会式前日の七月二十六日から閉会式当日の八月十二日まで、ジャパンハウス内に招致ブースを設置し、運営を行いました。招致ブースでは、最先端技術を駆使したコンピューターグラフィックスによる開催基本計画の説明及び映像を活用して日本、東京の魅力を紹介いたしました。十八日間で合計約三千七百人の方々が来場、うち約五百人が内外のプレスの関係者でございました。
 また、七月三十日に行われた国際レセプションでは、IOC委員や国際VIP等に対して東京招致を強力にアピールいたしました。このレセプションには、世界各国のオリンピック関係者ら約三百名が来場し、そのうちIOC委員は三十五名でございました。全IOC委員の約三割の委員が出席したことになり、集中的かつ効果的な招致活動を行うことができたと考えております。
 さらに、ジャパンハウスを訪れたメダリストの方々から、二〇二〇年東京招致の応援コメントをいただき、招致委員会フェイスブック等を通じて発信いたしました。
 次に、国際競技連盟、IFとの調整でございます。立候補ファイルの提出に際しましては、競技会場に係るIFの同意書が必要となります。IFの関係者は世界各国で活動しておりますが、オリンピック期間中は大会開催都市に集まってまいります。この機会をとらえて調整を行うことが効果的であることから、各競技会場等におきまして、IF幹部や競技担当者等と接触し、東京の大会計画について調整を実施いたしました。
 また、ロンドン大会では、IOC及びロンドン大会組織委員会が、オリンピック運営に関する知識の継承などを目的として、開催決定都市と立候補都市向けにオブザーバープログラムを開催いたしました。都は、立候補都市が参加できる二十三のプログラムすべてに参加し、立候補ファイル作成に参考となる情報収集や意見交換を行ってまいりました。
 さらに、オリンピックパークを中心とした各競技会場や会場周辺の輸送状況、IOCホテルなどの宿泊施設等の視察も行ってまいりました。
 続きまして、右側でございます。2、パラリンピック大会での成果でございます。
 パラリンピック大会は、八月二十九日から九月九日まで開催され、二十競技、百六十四の国と地域が参加し、十七会場で競技が行われました。日本選手団は、金メダル五個を含む十六個のメダルを獲得いたしました。
 都からは副知事が、また都議会からはオリンピック・パラリンピック招致特別委員会の委員の先生方に現地に赴いていただき、パラリンピックへの東京の取り組み姿勢を強くアピールしたところでございます。
 次に、パラリンピックジャパンハウスでの活動でございます。パラリンピックジャパンハウスでは、大会期間中を通じ、競技車いすの展示、体験や、日本選手のメダル獲得状況、競技情報の提供を行いました。
 そのほか、国際競技連盟との調整、オブザーバープログラムへの参加、大会運営状況や公共交通機関のバリアフリー等の状況の視察を行いました。
 最後に、3、今後の活動予定でございます。
 まず、国内招致機運醸成でございます。年末から来年一月にかけて行われるといわれておりますIOCによる世論調査を視野に入れ、さまざまなイベントとの連携やパブリシティーの強化により、支持率向上を図ってまいります。
 次に、立候補ファイルの提出でございます。来年一月七日の提出期限に向け、都といたしましては、ロンドン大会を通じて収集した情報も活用し、すぐれた開催計画を策定してまいります。また、国に対しても、財政保証を初めとする政府保証の早期発出など、引き続き協力を要請してまいります。
 次に、国際プロモーションでございます。立候補ファイル提出後、国際プロモーション活動が解禁となるため、これ以降、国際会議、国際競技大会、IOC総会等の機会を活用し、積極的なプロモーション活動を展開いたします。
 次のIOC評価委員会視察につきましては、先週、訪問日程が発表され、東京への訪問は来年三月四日から七日と決定いたしました。
 そして、来年九月七日には、アルゼンチン・ブエノスアイレスでのIOC総会で二〇二〇年大会の開催都市が決定されます。
 招致獲得に向け、関係者一丸となりまして、引き続き全力を尽くしてまいるところでございます。
 説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

○山口委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○大西委員 招致活動についてのご報告をありがとうございました。
 まず、ジャパンハウスについて、一つ資料をお願いいたします。
 ジャパンハウス、私も会期中、八月の上旬ですけど、家族を連れてちょっと見に行かせていただいたとき、一緒に見させてもらいましたが、皆さん本当に頑張っておられる中で、すばらしいなと思ったんですけど、後でちょっとこういう悪評を聞いたことがあります。それは、日本人向けであったんじゃないかと。そういうふうな評価も、とあるところから聞きました。僕も、たくさんの日本人がおられて、にぎわっていたんですけど、残念ながら外人は余り見なかったというふうな感覚も持ちました。
 IOCの関係の人が三十五人は三十日に来られているということなんですけど、全体でIOCの方はどれぐらい来られたのかと、また、その時間がどれぐらいおられたのか。また、夫婦で来られたとか、そういうとこら辺で、要するにどのぐらいのあれができたのかなと。それとあと、日本ブース紹介が結構ありましたけど、その効果がどのようなものがあったのか、少なかったのか、その辺も教えてほしいと思います。
 そして、あともう一つ、トルコのイスタンブールとかマドリードの方もあったと思うんですけど、そちらの方は皆さん、僕は行っていないんですけど、見に行かれたのかなと、その情報もあったら教えてください。
 そのほかに、ジャパンハウスじゃなくて、このロンドン・オリンピックを通して、皆さん理事の方たくさん行かれておられましたけど、いろんな、僕も、おっと思ったところもたくさんあるんですけど、ロンドン・オリンピックのすぐれた点とか、これは日本に生かした方がいいんじゃないかと。今の方向では、例えば前回のファイルには余り載っていなかったようなことで、向こうを見てよかったなというようなことがもしあれば、教えていただきたいと思います。
 三点目に、ちょっといいにくいんですけど、オリンピックが始まる直前に、担当者を含む組織がえがありました。この中で混乱をしたという方からの苦情も、いろいろ私のところにも入っているところでございます。これの影響、そしてまた、逆に変えたことによる効果とか何かまとめられたら、お願いをしたいと思います。
 本日の中で、会期中の審議がないということで、僕はこれに対して質疑できないかもしれませんが、今の三つをまとめて報告をお願いいたします。

○山口委員長 ほかにございませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○山口委員長 ただいま大西理事から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山口委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。

○山口委員長 次に、委員会調査に関する委員長の口頭による中間報告について申し上げます。
 本件は、第三回定例会において、委員長による口頭報告を行うことを理事会において申し合わせをいたしました。ご了承願います。
 なお、委員長の口頭報告の内容につきましては、理事会にご一任いただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山口委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
 午後一時十四分散会

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