予算特別委員会速記録第二号〔速報版〕

令和七年三月十二日(水曜日)
第十五委員会室
午前十一時開議
出席委員 三十九名
委員長川松真一朗君
副委員長中山 信行君
副委員長松田 康将君
副委員長尾崎 大介君
理事平田みつよし君
理事林あきひろ君
理事内山 真吾君
理事まつば多美子君
理事西崎つばさ君
理事大山とも子君
北口つよし君
かまた悦子君
増山あすか君
さんのへあや君
たかく則男君
青木 英太君
もり  愛君
銀川ゆい子君
福手ゆう子君
細田いさむ君
浜中のりかた君
渋谷のぶゆき君
清水やすこ君
おじま紘平君
須山たかし君
斉藤まりこ君
小林 健二君
菅野 弘一君
関野たかなり君
森口つかさ君
白戸 太朗君
入江のぶこ君
曽根はじめ君
高倉 良生君
西沢けいた君
あぜ上三和子君
小山くにひこ君
白石たみお君
和泉なおみ君

欠席委員 なし

出席説明員
知事小池百合子君
副知事中村 倫治君
副知事宮坂  学君
副知事栗岡 祥一君
副知事松本 明子君
警視総監迫田 裕治君
教育長坂本 雅彦君
東京都技監都市整備局長兼務谷崎 馨一君
政策企画局長佐藤  章君
子供政策連携室長田中 愛子君
スタートアップ・国際金融都市戦略室長吉村 恵一君
総務局長佐藤 智秀君
財務局長山下  聡君
デジタルサービス局長山田 忠輝君
主税局長武田 康弘君
生活文化スポーツ局長古屋 留美君
生活文化スポーツ局生活安全担当局長竹迫 宜哉君
住宅政策本部長小笠原雄一君
環境局長須藤  栄君
福祉局長山口  真君
保健医療局長雲田 孝司君
産業労働局長田中 慎一君
中央卸売市場長早川 剛生君
建設局長花井 徹夫君
港湾局長松川 桂子君
会計管理局長梅村 拓洋君
消防総監吉田 義実君
交通局長久我 英男君
水道局長西山 智之君
下水道局長佐々木 健君
選挙管理委員会事務局長川上 秀一君
人事委員会事務局長田中  彰君
監査事務局長小林 忠雄君
労働委員会事務局長堀越弥栄子君
収用委員会事務局長有金 浩一君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(説明・総括質疑)
・第一号議案 令和七年度東京都一般会計予算
・第二号議案 令和七年度東京都特別区財政調整会計予算
・第三号議案 令和七年度東京都地方消費税清算会計予算
・第四号議案 令和七年度東京都小笠原諸島生活再建資金会計予算
・第五号議案 令和七年度東京都国民健康保険事業会計予算
・第六号議案 令和七年度東京都母子父子福祉貸付資金会計予算
・第七号議案 令和七年度東京都心身障害者扶養年金会計予算
・第八号議案 令和七年度東京都地方独立行政法人東京都立病院機構貸付等事業会計予算
・第九号議案 令和七年度東京都中小企業設備導入等資金会計予算
・第十号議案 令和七年度東京都林業・木材産業改善資金助成会計予算
・第十一号議案 令和七年度東京都沿岸漁業改善資金助成会計予算
・第十二号議案 令和七年度東京都と場会計予算
・第十三号議案 令和七年度東京都都営住宅等事業会計予算
・第十四号議案 令和七年度東京都都営住宅等保証金会計予算
・第十五号議案 令和七年度東京都都市開発資金会計予算
・第十六号議案 令和七年度東京都用地会計予算
・第十七号議案 令和七年度東京都公債費会計予算
・第十八号議案 令和七年度東京都臨海都市基盤整備事業会計予算
・第十九号議案 令和七年度東京都工業用水道事業清算会計予算
・第二十号議案 令和七年度東京都中央卸売市場会計予算
・第二十一号議案 令和七年度東京都都市再開発事業会計予算
・第二十二号議案 令和七年度東京都臨海地域開発事業会計予算
・第二十三号議案 令和七年度東京都港湾事業会計予算
・第二十四号議案 令和七年度東京都交通事業会計予算
・第二十五号議案 令和七年度東京都高速電車事業会計予算
・第二十六号議案 令和七年度東京都電気事業会計予算
・第二十七号議案 令和七年度東京都水道事業会計予算
・第二十八号議案 令和七年度東京都下水道事業会計予算
・第百五十九号議案 令和七年度東京都一般会計補正予算(第一号)
・第百六十号議案 令和七年度東京都特別区財政調整会計補正予算(第一号)

質疑順序
・松田 康将君
・小山くにひこ君
・まつば多美子君
・白石たみお君
・西崎つばさ君

○川松委員長 ただいまから予算特別委員会を開会いたします。
 これより付託議案の審査を行います。
 第一号議案から第二十八号議案まで、第百五十九号議案及び第百六十号議案を一括して議題といたします。
 本案について、理事者の説明を求めます。

○中村副知事 令和七年度予算案のご審議をお願いするに当たりまして、その大綱をご説明申し上げます。
 令和七年度予算案は、不確実性が高まる社会情勢の中、成長と成熟が両立した持続可能な都市の実現に向けて、全ての人が輝く東京の未来を切り開く予算と位置づけ、ダイバーシティ、スマートシティ、セーフシティの三つのシティを進化させ、世界で一番の都市東京の実現に向けた施策を積極的に展開してまいります。
 当初予算の規模は、一般会計、特別会計及び公営企業会計の二十八会計を合わせました総額で、十七兆八千四百九十七億円としております。
 まず、一般会計について申し上げます。
 歳入歳出の総額は九兆一千五百八十億円で、前年度に比べ八・三%の増となっております。
 次に、歳入の概要でございますが、都税収入は、前年度に比べ八・五%増の六兆九千二百九十六億円としております。
 次に、歳出の概要でございますが、主なものを申し上げますと、総務費については三千八百二十四億円を計上し、東京アプリについて、様々な手続やサービス利用の一元化に向けてさらに開発を進め、都民のクオリティー・オブ・サービスの実現につなげるとともに、市町村総合交付金を拡充するなど、多摩・島しょ地域の持続的発展に向けた取組を進めてまいります。
 生活文化費につきましては九百八十一億円を計上し、江戸の歴史、文化の魅力発信など、東京ならではの魅力を生かす取組を推進するとともに、世界陸上、デフリンピックの成功に向けて、着実な準備と機運の醸成に取り組んでまいります。
 また、防犯機器等の導入支援を実施するなど、犯罪への対応力を強化してまいります。
 都市整備費につきましては一千三百七十六億円を計上し、木造住宅密集地域整備事業の対象地域を追加し、燃えない、燃え広がらないまちづくりを加速するとともに、東京とどまるマンションの一層の普及促進に向け、エレベーター閉じ込め防止対策を強化するなど、東京の強靱化に向けた対策のさらなる推進を図ってまいります。
 環境費につきましては二千百七十七億円を計上し、次世代型ソーラーセルの普及拡大や、島しょ地域における再エネ導入の促進を図るとともに、新築ゼロエミ住宅の整備や既存賃貸住宅における断熱化等を推進するなど、脱炭素化と省エネ対策を加速してまいります。
 福祉費につきましては一兆二千百十二億円を計上し、無痛分娩の費用助成や保育料等の第一子無償化、都独自の学童クラブの認証制度の創設など、望む人誰もが安心して子供を産み育てることができる社会の実現に向けて取り組んでまいります。
 また、シルバーパスの利用者負担を軽減するほか、民生児童委員の活動費の引上げなどを行ってまいります。
 保健医療費につきましては五千四百五十二億円を計上し、都内民間病院等に対して緊急的、臨時的な支援を行うとともに、医療機関における電子カルテの導入支援など、住み慣れた地域で安心して必要な医療を受けられる体制を構築してまいります。
 産業労働費については七千九百六十三億円を計上し、女性活躍の輪の下、女性の力を引き出し伸ばす施策を展開するほか、従業員の手取り時間を増やす取組やカスタマーハラスメント防止対策に取り組む企業等への支援など、誰もが働きやすい環境整備を進めてまいります。
 また、中小企業の経営統合等による産業力の強化、ナイトタイム観光の充実、金融スキームを活用し、子育て世帯等を対象としたアフォーダブル住宅の供給などを行ってまいります。
 土木費については六千五百六十七億円を計上し、都民の暮らしと命を守る首都防衛を果たしていくため、激甚化する豪雨への備えとして新たな調節池を事業化するなど、あらゆる災害から都民を守る強靱な都市をつくります。
 教育費については一兆四百七十八億円を計上し、デジタルとリアルの学びを巧みに組み合わせた新たな教育のスタイルをつくり上げるとともに、朝の子供の居場所づくりなど、子供と保護者の多様なニーズに応えた支援を行ってまいります。
 以上が歳出の概要でございます。
 令和七年度予算案は、これまでご説明したように、積極的な施策展開を図るとともに、中長期的な財政需要を見据え、強靱な財政基盤の堅持に努めております。
 具体的には、政策評価、事業評価、グループ連携事業評価の三つの評価を一体的に実施することで、効率性、実効性の高い事業の構築につなげ、事業評価では、一千三百三億円の財源を確保いたしました。
 また、基金については、都市の強靱化や社会資本の整備等を着実に進めるため、これまで積み立ててきた基金を七千百四十四億円取り崩し、活用する一方で、持続可能な財政運営の観点から、一定の残高を確保しております。
 さらに、都債については、将来世代への負担も考慮し、都債の発行額を抑制したことなどから、残高は前年度当初予算発表時の見込みに比べて二千八百九十三億円減の四兆四千四百三十一億円となります。
 また、自治体として初めて、資金の充当先を都市の強靱化に特化したTOKYOレジリエンスボンドを発行し、海外からも幅広く投資資金を呼び込んでまいります。
 以上が一般会計の概要でございます。
 次に、特別会計でございますが、地方消費税清算会計や公債費会計など、十八会計で歳出総額は六兆六千九百九十三億円としております。
 次に、公営企業会計でございますが、九会計で支出総額は一兆九千九百二十四億円としております。
 その主なものとして、まず、高速電車事業会計については二千七百三十七億円を計上し、地下鉄のバリアフリー化の推進などに取り組んでまいります。
 水道事業会計については五千五百七十六億円を計上し、浄水施設や送配水施設などの整備を進めてまいります。
 下水道事業会計については七千四百八億円を計上し、区部及び流域下水道の建設並びに改良などを進めてまいります。
 以上、令和七年度予算案の概要についてご説明申し上げました。
 なお、令和七年度補正予算案といたしまして、令和七年度都区財政調整協議の合意内容に基づき、特別区財政調整交付金を増額しております。一般会計、特別区財政調整会計の二会計で総額四百十六億円でございます。
 よろしくご審議をお願い申し上げます。

○川松委員長 説明は終わりました。
 次に、資料要求について申し上げます。
 ただいま議題となっております議案について、お手元配布のとおり資料要求がありました。
 朗読は省略いたします。

   〔速報においては「令和七年予算特別委員会資料要求について」掲載省略〕

○川松委員長 お諮りいたします。
 本件は、いずれも委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○川松委員長 異議なしと認めます。理事者においては速やかにご提出を願います。
 この際、議事の都合により暫時休憩いたします。
 なお、再開は午後一時の予定です。
   午前十一時八分休憩