予算特別委員会速記録第二号

令和三年三月九日(火曜日)
第十五委員会室
午前十一時開議
出席委員 三十八名
委員長木村 基成君
副委員長上野 和彦君
副委員長吉原  修君
副委員長伊藤 ゆう君
理事川松真一朗君
理事山口  拓君
理事谷村 孝彦君
理事おじま紘平君
理事森村 隆行君
理事白石たみお君
森澤 恭子君
やまだ加奈子君
原田あきら君
加藤 雅之君
米川大二郎君
菅原 直志君
田村 利光君
栗林のり子君
小宮あんり君
神林  茂君
西沢けいた君
河野ゆりえ君
のがみ純子君
まつば多美子君
森口つかさ君
小松 大祐君
小磯 善彦君
藤井  一君
佐野いくお君
あかねがくぼかよ子君
もり  愛君
内山 真吾君
藤井あきら君
滝田やすひこ君
尾崎あや子君
入江のぶこ君
三宅 正彦君
和泉なおみ君

欠席委員 一名

出席説明員
知事小池百合子君
副知事多羅尾光睦君
副知事梶原  洋君
副知事武市  敬君
副知事宮坂  学君
警視総監斉藤  実君
教育長藤田 裕司君
東京都技監都市整備局長兼務上野 雄一君
政策企画局長中嶋 正宏君
都民安全推進本部長國枝 治男君
戦略政策情報推進本部長寺崎 久明君
総務局長山手  斉君
財務局長潮田  勉君
主税局長砥出 欣典君
生活文化局長野間 達也君
オリンピック・パラリンピック準備局長中村 倫治君
住宅政策本部長榎本 雅人君
環境局長栗岡 祥一君
福祉保健局長吉村 憲彦君
福祉保健局健康危機管理担当局長初宿 和夫君
病院経営本部長堤  雅史君
産業労働局長村松 明典君
中央卸売市場長黒沼  靖君
建設局長中島 高志君
港湾局長古谷ひろみ君
会計管理局長佐藤  敦君
消防総監安藤 俊雄君
交通局長内藤  淳君
水道局長浜 佳葉子君
下水道局長和賀井克夫君
選挙管理委員会事務局長桃原慎一郎君
人事委員会事務局長武市 玲子君
監査事務局長河内  豊君
労働委員会事務局長松山 英幸君
収用委員会事務局長斎藤 真人君

本日の会議に付した事件
理事の辞任及び互選
付託議案の審査(説明・総括質疑)
・第一号議案 令和三年度東京都一般会計予算
・第二号議案 令和三年度東京都特別区財政調整会計予算
・第三号議案 令和三年度東京都地方消費税清算会計予算
・第四号議案 令和三年度東京都小笠原諸島生活再建資金会計予算
・第五号議案 令和三年度東京都国民健康保険事業会計予算
・第六号議案 令和三年度東京都母子父子福祉貸付資金会計予算
・第七号議案 令和三年度東京都心身障害者扶養年金会計予算
・第八号議案 令和三年度東京都中小企業設備導入等資金会計予算
・第九号議案 令和三年度東京都林業・木材産業改善資金助成会計予算
・第十号議案 令和三年度東京都沿岸漁業改善資金助成会計予算
・第十一号議案 令和三年度東京都と場会計予算
・第十二号議案 令和三年度東京都都営住宅等事業会計予算
・第十三号議案 令和三年度東京都都営住宅等保証金会計予算
・第十四号議案 令和三年度東京都都市開発資金会計予算
・第十五号議案 令和三年度東京都用地会計予算
・第十六号議案 令和三年度東京都公債費会計予算
・第十七号議案 令和三年度東京都臨海都市基盤整備事業会計予算
・第十八号議案 令和三年度東京都病院会計予算
・第十九号議案 令和三年度東京都中央卸売市場会計予算
・第二十号議案 令和三年度東京都都市再開発事業会計予算
・第二十一号議案 令和三年度東京都臨海地域開発事業会計予算
・第二十二号議案 令和三年度東京都港湾事業会計予算
・第二十三号議案 令和三年度東京都交通事業会計予算
・第二十四号議案 令和三年度東京都高速電車事業会計予算
・第二十五号議案 令和三年度東京都電気事業会計予算
・第二十六号議案 令和三年度東京都水道事業会計予算
・第二十七号議案 令和三年度東京都工業用水道事業会計予算
・第二十八号議案 令和三年度東京都下水道事業会計予算
・第百一号議案 令和三年度東京都一般会計補正予算(第一号)
・第百二号議案 令和三年度東京都病院会計補正予算(第一号)

質疑順序
・伊藤 ゆう君
・三宅 正彦君
・まつば多美子君
・白石たみお君
・山口  拓君
・西沢けいた君(関連)

○木村委員長 ただいまから予算特別委員会を開会いたします。
 初めに、委員の辞任及び選任について申し上げます。
 去る三月八日の本会議におきまして、小林健二議員の本委員会委員の辞任が許可され、新たに藤井一議員が本委員会委員に選任されました。
 この際、新任の委員を紹介いたします。
 藤井一委員です。
   〔委員挨拶〕

○木村委員長 紹介は終わりました。

○木村委員長 次に、とや英津子理事から、理事を辞任したい旨の申し出がありました。
 お諮りいたします。
 本件は、申し出のとおり辞任を許可することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長 異議なしと認めます。よって、とや英津子理事の辞任は申し出のとおり許可されました。

○木村委員長 次に、ただいまのとや英津子理事の辞任に伴い、理事一名が欠員となりましたので、これより理事の互選を行います。
 互選の方法はいかがいたしましょうか。

○おじま委員 委員長の指名推選の方法によることとし、直ちに指名していただきたいと思います。

○木村委員長 ただいまの動議にご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長 異議なしと認めます。よって、理事には白石たみお委員をご指名申し上げます。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長 異議なしと認めます。よって、理事には白石たみお委員が当選されました。

○木村委員長 議席表の配布が終わるまでお待ち願います。
 次に、議席について申し上げます。
 議席につきましては、お手元配布の議席表のとおりといたしますので、ご了承願います。

○木村委員長 次に、委員会日程の変更について申し上げます。
 過日の理事会におきまして、委員会予定表及び委員会実施要領について、お手元配布のとおり変更することを申し合わせましたので、ご了承願います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第一号議案から第二十八号議案まで、第百一号議案及び第百二号議案を一括して議題といたします。
 本案について、理事者の説明を求めます。

○武市副知事 令和三年度予算案のご審議をお願いするに当たりまして、その大綱をご説明申し上げます。
 令和三年度予算案は、厳しい財政環境の中にあっても、都民の命を守ることを最優先としながら、東京の経済を支え、その先の未来を見据えて、都政に課せられた使命を確実に果たしていく予算と位置づけ、都税収入が減少する中にあっても、現下の課題と未来に向けた施策に重点的に予算を振り向けるため、無駄を一層なくすなど、持続可能な財政基盤を堅持しながら、これまで以上にめり張りをきかせた予算を編成したと考えております。
 当初予算の規模は、一般会計、特別会計及び公営企業会計の二十八会計を合わせました総額で十五兆一千五百七十九億円としております。
 まず、一般会計について申し上げます。
 歳入歳出の総額は、七兆四千二百五十億円で、前年度に比べ一・〇%の増となっております。
 次に、歳入の概要でございますが、都税収入は、前年度に比べ七・三%減の五兆四百五十億円としております。
 都債は、これまで培ってきた発行余力を生かし、積極的に活用しており、発行額は前年度と比べ一八一・九%増の五千八百七十六億円としております。
 次に、歳出の概要でございますが、主なものを申し上げますと、総務費については二千二百三十二億円を計上し、世界経済を牽引する都市の実現に向け、国内外からESG資金を集める仮称Tokyo Green Finance Marketの創設に向けた検討など、東京を世界一オープンで、強い経済金融都市に進化させるとともに、未来型オフィスの実現や、区市町村の自立的なデジタルトランスフォーメーションを促進するためのモデル事業など、スマート東京の実現に向けた取り組みを大胆かつスピーディーに展開してまいります。
 スポーツ振興費については、四千百二十二億円を計上し、安全・安心な東京二〇二〇大会の開催に向け、新型コロナウイルス感染症対策など万全の準備を進めていくとともに、次世代に引き継ぐレガシーをつくり上げる取り組みを着実に推進してまいります。
 都市整備費については一千二百一億円を計上し、木造住宅密集地域の不燃化や建築物の耐震化など着実に進めるとともに、緑あふれる公園緑地等の整備など、貴重な緑を守り、新たな緑を創出する取り組みを進めてまいります。
 環境費については五百三十八億円を計上し、ゼロエミッション東京の実現に向け、二〇五〇年CO2実質ゼロに貢献するため、ZEV、ゼロエミッションビークルの導入に向けた支援の大幅な拡充や、充電、充填設備の充実に向けた新たな施策を展開してまいります。
 福祉保健費については一兆二千五百八十九億円を計上し、子供の笑顔や子供を産み育てたい人であふれる社会の実現に向け、東京都出産応援事業など、子供や子育て世帯に寄り添い、子供を安心して産み育てられる環境を整えてまいります。
 また、世界に誇る長寿社会の実現に向け、介護予防・フレイル予防活動支援事業など、新しい日常に対応した高齢者の暮らしのサポートを推進してまいります。
 産業労働費については五千二百六十三億円を計上し、コロナ禍により失われた雇用の速やかな回復に向け、困難に直面している方々に対して、積極的な手だてを速やかに講じることにより、二万人の雇用を創出するなど東京版ニューディールを展開してまいります。
 また、中小企業、地域産業の支援に向け、生産性向上のためのデジタル技術の活用推進など、時代の潮流に対応する柔軟で強靱な産業への転換を後押ししてまいります。
 土木費については五千六百四十六億円を計上し、災害の脅威から都民を守る都市づくりを実現するため、新たな調節池の事業化に着手するとともに、都内全域での無電柱化の推進など取り組みを一層強化してまいります。
 また、骨格幹線道路の整備等を引き続き進め、公共交通のさらなる充実を図ってまいります。
 教育費については八千六百三十七億円を計上し、新しい時代を切り開く人材の育成に向け、TOKYOスマート・スクール・プロジェクトなど、教育のデジタル化を強力に推進してまいります。
 以上が歳出の概要でございます。
 令和三年度予算案では、将来にわたって成長し続ける都市東京の実現に向けた戦略的な取り組みや、新型コロナウイルス感染症対策などをしっかりと進めるべく、財政の対応力を発揮し、財源確保に努めました。
 具体的には、事業評価の取り組みにおいて、新しい日常に対応するための事業見直しを導入するなど取り組みのさらなる強化を図り、約一千百十億円の財源確保につなげました。
 また、基金については、東京二〇二〇大会の開催準備を着実に進めるとともに、福祉先進都市を実現するための施策などに必要な財源として八千二百九十億円を取り崩します。
 さらに、都債については、これまで培ってきた発行余力を生かし、充当可能な事業に対して積極的に活用するとともに、東京グリーンボンドの発行拡大や自治体で初めてとなるソーシャルボンドを発行するなど、財政の対応力を駆使しながら積極的な施策展開を実現してまいります。
 以上が一般会計の概要でございます。
 次に、特別会計でございますが、地方消費税清算会計や公債費会計など十六会計で、歳出総額は五兆八千三百十七億円としております。
 次に、公営企業会計でございますが、十一会計で支出総額は一兆九千十二億円としております。
 その主なものとして、まず、中央卸売市場会計については四百十九億円を計上し、中央卸売市場のさらなる活性化に向けて取り組むとともに、今年度中に策定予定の東京都中央卸売市場経営指針を踏まえ、具体的な取り組みを示す経営計画の策定などを進めてまいります。
 高速電車事業会計については二千八百九十五億円を計上し、ホームドアの整備や地下鉄のバリアフリー化の推進などに取り組んでまいります。
 水道事業会計については五千十三億円を計上し、浄水施設や送配水施設などの整備を進めてまいります。
 下水道事業会計については七千三百七十五億円を計上し、区部及び流域下水道の建設並びに改良などを進めてまいります。
 以上、令和三年度当初予算案の概要についてご説明申し上げました。
 なお、令和三年度補正予算案といたしまして、新型コロナウイルス感染症に対する医療提供体制及び経済活動と都民生活を支えるセーフティーネットの強化充実など、直近の感染状況を踏まえ、実効性ある対策を実施することとし、一般会計、病院会計の二会計で総額一千四百十六億円を計上しております。
 以上、よろしくご審議をお願い申し上げます。

○木村委員長 説明は終わりました。
 次に、資料要求について申し上げます。
 ただいま議題となっております議案について、お手元配布のとおり、資料要求がありました。
 朗読は省略いたします。

   〔「令和三年予算特別委員会資料要求について」は本号末尾に掲載〕

○木村委員長 お諮りいたします。
 本件は、いずれも委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長 異議なしと認めます。理事者においては速やかにご提出願います。
 この際、議事の都合により、暫時休憩いたします。
 なお、再開は午後一時の予定です。
   午前十一時十分休憩