予算特別委員会速記録第二号

平成二十八年三月七日(月曜日)
第十五委員会室
午前十一時開議
出席委員 三十九名
委員長早坂 義弘君
副委員長上野 和彦君
副委員長植木こうじ君
副委員長秋田 一郎君
理事三宅 正彦君
理事小宮あんり君
理事田中たけし君
理事斉藤あつし君
理事橘  正剛君
理事清水ひで子君
加藤 雅之君
菅野 弘一君
川松真一朗君
小松 久子君
中山ひろゆき君
斉藤やすひろ君
松田やすまさ君
舟坂ちかお君
島崎 義司君
鈴木 錦治君
田中 朝子君
上田 令子君
西沢けいた君
田中  健君
大松あきら君
まつば多美子君
木村 基成君
北久保眞道君
大場やすのぶ君
石川 良一君
中村ひろし君
野上 純子君
中山 信行君
清水 孝治君
和泉 武彦君
畔上三和子君
中屋 文孝君
曽根はじめ君
大山とも子君

欠席委員 なし

出席説明員
知事舛添 要一君
副知事安藤 立美君
副知事秋山 俊行君
副知事前田 信弘君
警視総監高橋 清孝君
教育長中井 敬三君
東京都技監都市整備局長兼務安井 順一君
政策企画局長川澄 俊文君
青少年・治安対策本部長廣田 耕一君
総務局長中西  充君
財務局長長谷川 明君
主税局長小林  清君
生活文化局長多羅尾光睦君
オリンピック・パラリンピック準備局長中嶋 正宏君
環境局長遠藤 雅彦君
福祉保健局長梶原  洋君
病院経営本部長真田 正義君
産業労働局長山本  隆君
中央卸売市場長岸本 良一君
建設局長佐野 克彦君
港湾局長武市  敬君
会計管理局長塚本 直之君
消防総監高橋  淳君
交通局長塩見 清仁君
水道局長醍醐 勇司君
下水道局長石原 清次君
選挙管理委員会事務局長安藤 弘志君
人事委員会事務局長藤田 裕司君
監査事務局長猪熊 純子君
労働委員会事務局長櫻井  務君
収用委員会事務局長目黒 克昭君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(説明・総括質疑)
・第一号議案 平成二十八年度東京都一般会計予算
・第二号議案 平成二十八年度東京都特別区財政調整会計予算
・第三号議案 平成二十八年度東京都地方消費税清算会計予算
・第四号議案 平成二十八年度東京都小笠原諸島生活再建資金会計予算
・第五号議案 平成二十八年度東京都母子父子福祉貸付資金会計予算
・第六号議案 平成二十八年度東京都心身障害者扶養年金会計予算
・第七号議案 平成二十八年度東京都中小企業設備導入等資金会計予算
・第八号議案 平成二十八年度東京都林業・木材産業改善資金助成会計予算
・第九号議案 平成二十八年度東京都沿岸漁業改善資金助成会計予算
・第十号議案 平成二十八年度東京都と場会計予算
・第十一号議案 平成二十八年度東京都都営住宅等事業会計予算
・第十二号議案 平成二十八年度東京都都営住宅等保証金会計予算
・第十三号議案 平成二十八年度東京都都市開発資金会計予算
・第十四号議案 平成二十八年度東京都用地会計予算
・第十五号議案 平成二十八年度東京都公債費会計予算
・第十六号議案 平成二十八年度東京都臨海都市基盤整備事業会計予算
・第十七号議案 平成二十八年度東京都病院会計予算
・第十八号議案 平成二十八年度東京都中央卸売市場会計予算
・第十九号議案 平成二十八年度東京都都市再開発事業会計予算
・第二十号議案 平成二十八年度東京都臨海地域開発事業会計予算
・第二十一号議案 平成二十八年度東京都港湾事業会計予算
・第二十二号議案 平成二十八年度東京都交通事業会計予算
・第二十三号議案 平成二十八年度東京都高速電車事業会計予算
・第二十四号議案 平成二十八年度東京都電気事業会計予算
・第二十五号議案 平成二十八年度東京都水道事業会計予算
・第二十六号議案 平成二十八年度東京都工業用水道事業会計予算
・第二十七号議案 平成二十八年度東京都下水道事業会計予算

 質疑順序
 ・田中たけし君
 ・橘  正剛君
 ・大山とも子君
 ・斉藤あつし君

○早坂委員長 ただいまから予算特別委員会を開会いたします。
 これより付託議案の審査を行います。
 第一号議案から第二十七号議案までを一括して議題といたします。
 本案について理事者の説明を求めます。

○安藤副知事 平成二十八年度予算案のご審議をお願いするに当たりまして、その大綱をご説明申し上げます。
 二十八年度予算案は、世界一の都市の実現に向けた取り組みを加速化、深化させ、力強く前進させる予算として位置づけ、第一に、東京都長期ビジョンが指し示す、二〇二〇年とその先の将来像の実現に向けて積極果敢な施策展開を図ること、第二に、自己改革の一層の推進と財政対応力の強化により、計画的、戦略的な政策展開を支え得る強固で弾力的な財政基盤を構築すること、以上の二点を基本として編成をいたしました。
 予算の規模は、一般会計、特別会計及び公営企業会計の二十七会計を合わせました総額で、十三兆六千五百六十億円となっております。
 まず、一般会計について申し上げます。
 歳入歳出の総額は、七兆百十億円、前年度に比べ〇・八%の増となっております。
 初めに、歳入の概要でございますが、都税収入は五兆二千八十三億円を計上し、前年度と比べ三・七%の増となっております。
 都債は、将来世代の負担を考慮し、発行額を抑制しており、発行額は昨年度と比べて九百六十二億円の減となる三千五百三十三億円となっております。
 次に、歳出の概要でございますが、主なものを順次申し上げますと、総務費につきましては千九百九十億円を計上し、帰宅困難者対策の充実などを図るとともに、旧立川政府倉庫を防災拠点として活用し、首都直下地震等への対応を初め、多摩地域の応急対応力の強化を図ってまいります。
 スポーツ振興費については八百四十四億円を計上し、オリンピック・パラリンピックに向けた競技施設等の整備やリオデジャネイロ二〇一六大会を契機とした大会機運の醸成など、開催準備を加速させてまいります。
 また、障害者スポーツの普及啓発や環境整備などの取り組みを積極的に進めていくとともに、これらに集中的、重点的に取り組むため、障害者スポーツ振興基金を創設いたします。
 都市整備費についてでありますが、千五百五十九億円を計上し、木造住宅密集地域の不燃化、耐震化の集中的、重点的な展開や緊急輸送道路の機能確保などを着実に進めてまいります。
 環境費については四百九十五億円を計上し、水素社会の実現に向けた取り組みとして、燃料電池自動車の導入促進などを推進してまいります。
 福祉保健費については一兆千二百六十七億円を計上し、福祉先進都市の実現に向けて、保育サービスの拡充や保育人材の確保、育成、定着に向けた支援の充実、子供の居場所創設などによる子供の貧困解消に向けた取り組みなど、これらを進めてまいります。
 また、高齢者の暮らしへの支援として、地域包括支援センターの機能強化や介護人材の確保、育成、定着に向けた総合的な支援を新たに実施いたします。
 産業労働費についてでありますが、四千七百六十一億円を計上し、中小企業の医療機器産業への参入支援を推進するほか、起業、創業の促進や経営安定化支援の取り組みを進めてまいります。
 また、国際的な観光都市の実現のため、外国人旅行者受け入れ環境の充実や地方との連携による日本全体の魅力発信などを進めてまいります。
 さらに、正規雇用化を促進する取り組みを支援するなど、安定的な雇用の実現を図るとともに、障害者の正規雇用化などに取り組む事業主に対して都独自の支援を行います。
 土木費については五千八百六十億円を計上し、都市基盤の高度防災化に向けて、特定整備路線や調節池の整備などを推進してまいります。
 また、舟運の活性化に向けて、ソフト、ハード両面からの取り組みを積極的に推進してまいります。
 さらに、区部環状、多摩南北方向の道路整備等を引き続き進めるほか、外かく環状道路の整備や渋滞対策を推進してまいります。
 このほかに、今回の予算案では、政策展開を支え得る強靭な財政基盤の構築に努めたところであります。
 税収は五年連続で増加をいたしましたが、景気変動によるリスクなどを踏まえれば、強固な財政基盤の構築は極めて重要でございます。このため、事業評価などを通じて、複数局が一体となって関連事業の見直しを強化するなど、効率性や実効性を向上させる取り組みを徹底し、都の自己改革を一層推し進めました。
 また、東京都長期ビジョンに掲げる政策などの着実な展開に必要な財源として基金を適切に活用する一方、将来にわたり安定的に施策を展開していくため、活用可能な基金の残高確保に努めるなど、今後の財政運営への備えを講じております。
 以上が一般会計の概要でございます。
 次に、特別会計でございますが、地方消費税清算会計や公債費会計など十五会計で、歳出総額は四兆四千五百三十九億円となっております。
 次に、公営企業会計でございますが、十一会計で、支出総額は二兆千九百十一億円となっております。
 その主なものとして、まず病院会計でありますが、千九百二十七億円を計上し、広尾病院の移転改築に向けた準備などを進めてまいります。
 中央卸売市場会計については二千三十億円を計上し、豊洲市場の建設工事を進めるとともに、開場準備として市場業者の移転に向けた支援を行ってまいります。
 高速電車事業会計については二千三百四億円を計上し、バリアフリー化や勝どき駅の大規模改良などを進めてまいります。
 水道事業会計については四千六百六十一億円を計上し、浄水施設や送配水施設などの整備を進めてまいります。
 下水道事業会計につきましては七千六百二十七億円を計上し、区部及び流域下水道の建設並びに改良などを進めてまいります。
 以上、平成二十八年度予算案の概要についてご説明を申し上げました。よろしくご審議をお願い申し上げます。

○早坂委員長 説明は終わりました。
 次に、資料要求について申し上げます。
 ただいま議題となっております議案について、お手元配布のとおり、資料要求がありました。
 朗読は省略いたします。

   〔「平成二十八年予算特別委員会資料要求について」は本号末尾に掲載〕

○早坂委員長 お諮りいたします。
 本件は、いずれも委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○早坂委員長 異議なしと認めます。理事者においては速やかにご提出願います。
 この際、議事の都合により、暫時休憩いたします。
 なお、再開は午後一時の予定です。
   午前十一時七分休憩

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