予算特別委員会速記録第二号

平成二十四年三月十三日（火曜日）
第十五委員会室
　　　午前十一時開議
　出席委員　三十九名

委員長	大塚たかあき君
副委員長	西岡真一郎君
副委員長	鈴木貫太郎君
副委員長	鈴木あきまさ君
理事	原田　　大君
理事	佐藤　広典君
理事	鈴木　隆道君
理事	東村　邦浩君
理事	吉原　　修君
理事	酒井　大史君
	加藤　雅之君
	三宅　正彦君
	山崎　一輝君
	栗林のり子君
	鈴木　章浩君
	菅　　東一君
	早坂　義弘君
	星　ひろ子君
	田の上いくこ君
	島田　幸成君
	上野　和彦君
	吉倉　正美君
	高橋　信博君
	山加　朱美君
	野上　純子君
	伊藤　ゆう君
	尾崎　大介君
	伊藤まさき君
	松下　玲子君
	今村　るか君
	小磯　善彦君
	田中たけし君
	宇田川聡史君
	吉田康一郎君
	泉谷つよし君
	清水ひで子君
	門脇ふみよし君
	増子　博樹君
	大山とも子君

　欠席委員　なし

　出席説明員

知事	石原慎太郎君
副知事	佐藤　　広君
副知事	猪瀬　直樹君
副知事	吉川　和夫君
副知事	村山　寛司君
警視総監	樋口　建史君
教育長	大原　正行君
東京都技監建設局長兼務	村尾　公一君
知事本局長	秋山　俊行君
青少年・治安対策本部長	樋口　眞人君
総務局長	笠井　謙一君
財務局長	安藤　立美君
主税局長	新田　洋平君
生活文化局長	井澤　勇治君
スポーツ振興局長	細井　　優君
都市整備局長	飯尾　　豊君
環境局長	大野　輝之君
福祉保健局長	杉村　栄一君
病院経営本部長	川澄　俊文君
産業労働局長	前田　信弘君
中央卸売市場長	中西　　充君
港湾局長	中井　敬三君
会計管理局長	松田　芳和君
消防総監	北村　吉男君
交通局長	野澤　美博君
水道局長	増子　　敦君
下水道局長	松田　二郎君
選挙管理委員会事務局長	影山　竹夫君
人事委員会事務局長	多羅尾光睦君
監査事務局長	塚本　直之君
労働委員会事務局長	加藤　英夫君
収用委員会事務局長	細野　友希君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査（説明・総括質疑）
・第一号議案　平成二十四年度東京都一般会計予算
・第二号議案　平成二十四年度東京都特別区財政調整会計予算
・第三号議案　平成二十四年度東京都地方消費税清算会計予算
・第四号議案　平成二十四年度東京都小笠原諸島生活再建資金会計予算
・第五号議案　平成二十四年度東京都母子福祉貸付資金会計予算
・第六号議案　平成二十四年度東京都心身障害者扶養年金会計予算
・第七号議案　平成二十四年度東京都中小企業設備導入等資金会計予算
・第八号議案　平成二十四年度東京都林業・木材産業改善資金助成会計予算
・第九号議案　平成二十四年度東京都沿岸漁業改善資金助成会計予算
・第十号議案　平成二十四年度東京都と場会計予算
・第十一号議案　平成二十四年度東京都都営住宅等事業会計予算
・第十二号議案　平成二十四年度東京都都営住宅等保証金会計予算
・第十三号議案　平成二十四年度東京都都市開発資金会計予算
・第十四号議案　平成二十四年度東京都用地会計予算
・第十五号議案　平成二十四年度東京都公債費会計予算
・第十六号議案　平成二十四年度東京都臨海都市基盤整備事業会計予算
・第十七号議案　平成二十四年度東京都病院会計予算
・第十八号議案　平成二十四年度東京都中央卸売市場会計予算
・第十九号議案　平成二十四年度東京都都市再開発事業会計予算
・第二十号議案　平成二十四年度東京都臨海地域開発事業会計予算
・第二十一号議案　平成二十四年度東京都港湾事業会計予算
・第二十二号議案　平成二十四年度東京都交通事業会計予算
・第二十三号議案　平成二十四年度東京都高速電車事業会計予算
・第二十四号議案　平成二十四年度東京都電気事業会計予算
・第二十五号議案　平成二十四年度東京都水道事業会計予算
・第二十六号議案　平成二十四年度東京都工業用水道事業会計予算
・第二十七号議案　平成二十四年度東京都下水道事業会計予算

　質疑順序
・門脇ふみよし君
・鈴木　隆道君
・東村　邦浩君
・清水ひで子君

○大塚委員長　ただいまから予算特別委員会を開会いたします。
　これより付託議案の審査を行います。
　第一号議案から第二十七号議案までを一括して議題といたします。
　本案について理事者の説明を求めます。

○佐藤副知事　平成二十四年度当初予算案のご審議をお願いするに当たりまして、その大綱をご説明申し上げます。
　二十四年度予算案は、厳しい財政環境が続く中にあっても、将来に向けて強固な財政基盤を堅持するとともに、直面する難局を乗り越え、東京のさらなる発展に向けて着実に歩を進める予算と位置づけまして、第一に、施策の効率性や実効性を向上させる取り組みを徹底し、歳出総額の抑制を図ること、第二に、都民の安全・安心を確実に取り戻すとともに、東京の成長と発展に向けた戦略的な取り組みを進めるため、必要な施策を厳選し、限られた財源を重点配分することを基本として編成いたしました。
　予算の規模は、一般会計、特別会計及び公営企業会計の二十七会計で、総額十一兆七千七百四十二億円となっております。
　まず、一般会計について申し上げます。
　歳入歳出の総額は、六兆一千四百九十億円、前年度に比べまして一・四％の減となっております。
　初めに、歳入の概要でございますが、都税収入は四兆一千百九十五億円を計上しております。前年度と比べ二・四％の減となっており、引き続き厳しい財政環境にあります。
　地方譲与税は二千七百八億円を計上しております。地方法人特別譲与税が、法律上の特例規定の適用によりまして大幅に増加したことによって、前年度と比べ五六・四％の増となっております。
　都債は四千九百三十五億円を計上しております。これまで培ってきた発行余力を踏まえ、将来の財政負担を見据えた上で計画的に活用した結果、前年度と比べ七・七％の増となっております。
　起債依存度は八・〇％と前年度より増加したものの、引き続き低い水準を維持しております。
　次に、歳出の概要でございますが、主なものを申し上げますと、総務費については千七百七十八億円を計上し、国が明確なエネルギー戦略を示せない中、発電所の設置に向けた官民連携インフラファンドを創設するなど、都独自の対策を進めてまいります。
　また、国際戦略総合特区への指定を足がかりに、外国企業の誘致に向けた戦略的な取り組みを進めてまいります。
　スポーツ振興費については二百三十八億円を計上し、二十五年開催予定のスポーツ祭東京に向けた準備を着実に進めるとともに、オリンピック・パラリンピック招致を実現するため、招致活動をオールジャパン体制で展開してまいります。
　都市整備費については千五百八十四億円を計上し、公共建築物などの耐震化や木造住宅密集地域の不燃化を推進するなど、首都東京の防災力強化に資する重層的、複合的な対策を講じてまいります。
　福祉保健費については九千四百七十二億円を計上し、大都市の特性を踏まえた実効性の高い少子化対策の推進に加え、里親への支援の充実など、複雑化する課題にもしっかりと取り組んでまいります。
　また、東京の特性を踏まえ、高齢者の安心・安全を確保した住まいの提供や、高齢者が地域で安心して暮らせる環境づくりに取り組んでまいります。
　さらに、周産期医療や救急医療に係る体制の充実や医療人材の確保を引き続き図るとともに、災害時における医療機能の確保に向けた取り組みを推進してまいります。
　産業労働費については四千百八十一億円を計上し、区市町村と連携し、地域の産業空洞化対策を充実させるとともに、新たな産業の創出に取り組む中小企業への支援を推進してまいります。
　さらに、厳しい雇用情勢が続く中、特に状況が深刻な若年者に対して、就職活動の段階に応じた実効性の高い支援策を強化するなど、きめ細かな就労支援を進めてまいります。
　土木費については四千七百二十一億円を計上いたしました。
　東京外かく環状道路の整備については、二十四年度の本体工事着工が決定された中、従来の用地費に加え、工事費を計上し、引き続き国と連携し、整備を推進いたします。
　また、鉄道の連続立体交差化など、渋滞解消に向けた取り組みを進めてまいります。
　港湾費については七百七十五億円を計上し、国際競争力の強化に向け、東京港の整備を引き続き進めてまいります。
　教育費については七千四百九十七億円を計上し、真に自立した人間の育成が求められる中、理数教育や道徳教育の推進、次世代リーダー育成道場の開設などにより、生徒の潜在能力を伸ばす教育を実践する新たな高校改革を進めてまいります。
　以上が一般会計の概要でございます。
　次に、特別会計でございますが、地方消費税清算会計や公債費会計など十五会計で、歳出総額は三兆六千三百三億円となっております。
　次に、公営企業会計でございますが、十一会計で、支出総額は一兆九千九百五十億円となっております。
　その主なものとして、まず病院会計については千七百六十八億円を計上し、松沢病院の整備など、病院の再編整備を進めてまいります。
　中央卸売市場会計については九百二億円を計上し、豊洲新市場の二十六年度中の開場に向けて、土壌汚染対策工事及び本体工事などを進めるとともに、市場業者が新市場で円滑に事業継続できるよう、移転に向けた支援を行ってまいります。
　水道事業会計については四千五百十六億円を計上し、浄水施設や送配水施設などの整備を進めるほか、安全でおいしい水の供給に向けた施策を進めてまいります。
　下水道事業会計については七千六十八億円を計上し、区部及び流域下水道の建設及び改良を進めてまいります。
　以上、平成二十四年度当初予算案の概要についてご説明申し上げました。よろしくご審議をお願い申し上げます。

○大塚委員長　説明は終わりました。
　次に、資料要求について申し上げます。
　ただいま議題となっております議案について、お手元配布のとおり、資料要求がありました。
　朗読は省略いたします。

〔「平成二十四年予算特別委員会資料要求について」は本号末尾に掲載〕

○大塚委員長　お諮りいたします。
　本件は、いずれも委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大塚委員長　異議なしと認めます。理事者においては速やかにご提出願います。
　この際、議事の都合により、暫時休憩いたします。
　なお、再開は午後一時の予定です。
　　　午前十一時七分休憩