予算特別委員会速記録第二号

平成二十三年二月二十三日(水曜日)
第十五委員会室
   午前十一時開議
 出席委員 三十九名
委員長山下 太郎君
副委員長ともとし春久君
副委員長高橋かずみ君
副委員長泉谷つよし君
理事村上 英子君
理事林田  武君
理事東村 邦浩君
理事斉藤あつし君
理事増子 博樹君
理事酒井 大史君
吉住 健一君
小山くにひこ君
斉藤やすひろ君
大松あきら君
菅  東一君
きたしろ勝彦君
田中たけし君
淺野 克彦君
高倉 良生君
橘  正剛君
神林  茂君
早坂 義弘君
高木 けい君
宇田川聡史君
西崎 光子君
神野 吉弘君
伊藤 ゆう君
吉倉 正美君
原田  大君
山口  拓君
西岡真一郎君
今村 るか君
清水ひで子君
長橋 桂一君
中屋 文孝君
くまき美奈子君
いのつめまさみ君
門脇ふみよし君
吉田 信夫君

 欠席委員 なし

 出席説明員
知事石原慎太郎君
副知事佐藤  広君
副知事猪瀬 直樹君
副知事吉川 和夫君
副知事村山 寛司君
警視総監池田 克彦君
教育長大原 正行君
東京都技監都市整備局長兼務河島  均君
知事本局長秋山 俊行君
青少年・治安対策本部長倉田  潤君
総務局長比留間英人君
財務局長安藤 立美君
主税局長荒川  満君
生活文化局長並木 一夫君
スポーツ振興局長笠井 謙一君
環境局長大野 輝之君
福祉保健局長杉村 栄一君
病院経営本部長川澄 俊文君
産業労働局長前田 信弘君
中央卸売市場長岡田  至君
建設局長村尾 公一君
港湾局長中井 敬三君
会計管理局長新田 洋平君
消防総監新井 雄治君
交通局長金子正一郎君
水道局長尾崎  勝君
下水道局長松田 二郎君
選挙管理委員会事務局長宮川 雄司君
人事委員会事務局長多羅尾光睦君
監査事務局長三橋  昇君
労働委員会事務局長山本 洋一君
収用委員会事務局長藤井 芳弘君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(説明・総括質疑)
・第一号議案 平成二十三年度東京都一般会計予算
・第二号議案 平成二十三年度東京都特別区財政調整会計予算
・第三号議案 平成二十三年度東京都地方消費税清算会計予算
・第四号議案 平成二十三年度東京都小笠原諸島生活再建資金会計予算
・第五号議案 平成二十三年度東京都母子福祉貸付資金会計予算
・第六号議案 平成二十三年度東京都心身障害者扶養年金会計予算
・第七号議案 平成二十三年度東京都中小企業設備導入等資金会計予算
・第八号議案 平成二十三年度東京都林業・木材産業改善資金助成会計予算
・第九号議案 平成二十三年度東京都沿岸漁業改善資金助成会計予算
・第十号議案 平成二十三年度東京都と場会計予算
・第十一号議案 平成二十三年度東京都都営住宅等事業会計予算
・第十二号議案 平成二十三年度東京都都営住宅等保証金会計予算
・第十三号議案 平成二十三年度東京都都市開発資金会計予算
・第十四号議案 平成二十三年度東京都用地会計予算
・第十五号議案 平成二十三年度東京都公債費会計予算
・第十六号議案 平成二十三年度東京都多摩ニュータウン事業会計予算
・第十七号議案 平成二十三年度東京都臨海都市基盤整備事業会計予算
・第十八号議案 平成二十三年度東京都病院会計予算
・第十九号議案 平成二十三年度東京都中央卸売市場会計予算
・第二十号議案 平成二十三年度東京都都市再開発事業会計予算
・第二十一号議案 平成二十三年度東京都臨海地域開発事業会計予算
・第二十二号議案 平成二十三年度東京都港湾事業会計予算
・第二十三号議案 平成二十三年度東京都交通事業会計予算
・第二十四号議案 平成二十三年度東京都高速電車事業会計予算
・第二十五号議案 平成二十三年度東京都電気事業会計予算
・第二十六号議案 平成二十三年度東京都水道事業会計予算
・第二十七号議案 平成二十三年度東京都工業用水道事業会計予算
・第二十八号議案 平成二十三年度東京都下水道事業会計予算

 質疑順序
・酒井 大史君
・林田  武君
・東村 邦浩君
・吉田 信夫君

○山下委員長 ただいまから予算特別委員会を開会いたします。
 これより付託議案の審査を行います。
 第一号議案から第二十八号議案までを一括して議題といたします。
 本案について理事者の説明を求めます。

○佐藤副知事 平成二十三年度当初予算案のご審議をお願いするに当たりまして、その大綱をご説明申し上げます。
 二十三年度予算案は、厳しい財政環境が続く中にあっても、都政の使命を確実に果たし、中長期的に施策を支え得る財政基盤を堅持しながら、東京の新たな活力と成長へと結びつける予算と位置づけ、第一に、現下の社会経済情勢のもと、都民が抱える不安を払拭し、活力を取り戻す効果的な手だてを速やかに講じますとともに、中長期的な視点から、東京が持つ可能性や潜在性を引き出し、新たな成長へ結びつけていく戦略的な取り組みを揺るぎなく進めること。
 第二に、すべての施策を厳しく検証し、その効率性、実効性を一層向上させるとともに、基金残高の確保にも配慮するなど、将来にわたって積極的な施策展開を支え得る財政基盤を堅持することを基本として編成いたしました。
 予算の規模は、一般会計、特別会計及び公営企業会計の二十八会計で、総額十一兆七千六百四十二億円となっております。
 まず、一般会計について申し上げます。
 歳入歳出の総額は、六兆二千三百六十億円、前年度に比べまして〇・四%の減となっております。
 初めに、歳入の概要でございますが、都税収入は四兆二千二百五億円を計上しております。円高の影響などにより、前年度と比べ一・七%の小幅な増にとどまっており、依然として厳しい財政環境に直面をしております。
 都債は、四千五百八十一億円を計上しております。これまで培ってきた発行余力を踏まえ、将来の財政負担を見据えた上で適切に活用した結果、前年度と比べ四・三%の減となっております。
 起債依存度は七・三%と前年度より低下しており、引き続き財政の健全性は確保されております。
 次に、歳出の概要でございますが、主なものを申し上げますと、スポーツ振興費については百九十一億円を計上し、スポーツの振興に向けた諸施策を推進するとともに、二十五年に開催予定の国体と全国障害者スポーツ大会に向けた準備を進めてまいります。
 都市整備費については二千八十三億円を計上し、特定の緊急輸送道路沿いの建築物の耐震化に向けて、耐震診断を義務づけ、助成制度を拡充いたします。また、豪雨対策として、危険性の高い地域に対する浸水被害対策を強化いたします。
 環境費については三百六十三億円を計上し、太陽エネルギー利用拡大プロジェクトとして、新たに集合住宅への太陽熱導入を進めてまいります。また、有害物質、廃棄物対策の新たな取り組みとして、中小企業が保有する微量PCBの適切な処理を推進いたします。
 福祉保健費については九千八十六億円を計上し、少子化打破緊急対策をさらに加速させ、子育てを確かに支えるサービスの充実を図ってまいります。
 また、高齢者が安心して生活できる住まいとして、全国に先駆けた東京モデルの実現に着実に取り組んでまいります。さらに、障害者を取り巻く雇用環境が悪化する中、障害者が企業に定着しやすい体制を整備するなど、雇用促進を図ってまいります。このほか、周産期医療体制や救急医療体制の充実を引き続き進めてまいります。
 産業労働費については四千三百九十三億円を計上し、厳しい経営環境にある中小零細企業に対し、緊急円高対策として資金調達など多面的な支援を行うとともに、新製品開発や販路開拓に向けた取り組みを実施いたします。また、環境に配慮した商店街の意欲ある取り組みを支援するなど、地域商業の活性化を図ってまいります。
 さらに、厳しい雇用環境に直面する若年層と、人材を必要とする中小企業や介護現場とを効果的に結びつけるとともに、離職者の早期再就職を支援するなど総合的な雇用対策を実施いたします。
 土木費については、四千八百三億円を計上いたしました。
 東京外かく環状道路の整備については、事業を着実に進めるため、事業推進に必要な額を計上し、都として国の取り組みを引っ張る意思を明確にいたします。また、踏切による渋滞を解消する鉄道の連続立体交差化の推進など、都市機能を向上させるインフラの整備を進めてまいります。
 港湾費については七百二十六億円を計上し、国際競争力の強化に向け、東京港の整備を進めてまいります。
 教育費については七千六百三十一億円を計上し、子どもの学力や体力の低下が懸念される中、学力向上を図る取り組みを推進するとともに、都独自の体力テストなどにより子どもの健康を維持し、基礎体力の向上を図ってまいります。
 また、夏季における子どもの教育環境を改善するため、市町村の公立小中学校における冷房化を支援いたします。
 以上が歳出の概要でございます。
 今回の予算案では、都税が今後大きな伸びを期待できない中にあって、将来にわたり都政が継続的に使命を果たしていくため、強固な財政力をいかに堅持していくかも十分目配りをいたしました。
 そのため、これまでなし遂げてきた都庁の自己改革をさらに推し進め、新たな公会計の視点を一層活用しながら、むだを排し、施策の効率性や実効性を高める取り組みを徹底するなど、歳入歳出全般にわたって見直しを行いました。
 その上で、財政調整基金の取り崩しを必要最小限にとどめ、この先の備えとして基金を九千六百億円程度確保するなど、将来にわたって積極的な施策展開を支え得る財政基盤を堅持しております。
 以上が一般会計の概要でございます。
 次に、特別会計でございますが、地方消費税清算会計や公債費会計など十六会計で、歳出総額は三兆六千三百九十億円となっております。
 次に、公営企業会計でございますが、十一会計で、支出総額は一兆八千八百九十二億円となっております。
 その主なものといたしましては、まず、病院会計については一千八百九十億円を計上し、これはいずれも仮称でありますが、がん・感染症医療センター、精神医療センターの整備など、病院の再編整備を進めます。
 中央卸売市場会計については二百八十八億円を計上し、豊洲新市場の二十六年度中の開場に向け、土壌汚染対策工事や本体工事の実施設計などを行ってまいります。
 都市再開発事業会計については九百五十億円を計上し、北新宿地区、環状二号線地区及び大橋地区の再開発を進めてまいります。
 水道事業会計については四千五百八十六億円を計上し、浄水施設や送配水施設などの整備を進めるほか、安全でおいしい水の供給に向けた施策を進めてまいります。
 下水道事業会計については七千二百六十六億円を計上し、区部及び流域下水道の建設などを進めてまいります。
 以上、平成二十三年度当初予算案の概要についてご説明申し上げました。よろしくご審議をお願い申し上げます。

○山下委員長 説明は終わりました。
 次に、資料要求について申し上げます。
 ただいま議題となっております議案について、お手元配布のとおり、資料要求がありました。
 朗読は省略いたします。

〔「平成二十三年予算特別委員会資料要求について」は本号末尾に掲載〕

○山下委員長 お諮りいたします。
 本件は、いずれも委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山下委員長 異議なしと認めます。理事者においては、速やかにご提出願います。
 この際、議事の都合により、暫時休憩いたします。
 なお、再開は午後一時の予定です。
   午前十一時九分休憩

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