東京都議会予算特別委員会速記録第四号

   午後三時二十六分開議

○山本委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。
 質疑を続行いたします。
 高橋かずみ委員の発言を許します。

○高橋委員 私から、都政にかかわる地域の課題について、提言を含めて質問をいたします。知事並びに関係局長の誠意ある答弁を心から期待させていただきます。
 まず、東京外郭環状道路についてお尋ねいたします。
 ご承知のとおり、三環状道路のうち、外環は昭和四十一年に計画決定されたものの、長年の凍結状態により、沿線地域のまちづくりが進んでいないほか、計画線上の地権者からは、都市計画法に基づく建築制限により土地利用が制限されるなど、悲鳴が寄せられております。
 石原知事就任以来、知事みずから現地へ足を運んだ結果、それが契機となり、地元との話し合いや計画のたたき台の作成、また先般の基本方針の公表等、知事の強いリーダーシップのもと、ようやく動き出してきたことについて高く評価したいと思っております。
 最初に、知事は日ごろから、東京の再生、ひいては日本の再生には社会資本の整備が必要不可欠であり、特に三環状道路の整備は喫緊の課題といわれております。私は全く同感であります。そこで、道路に関する知事のお考えをお聞きしたいと思います。

○石原知事 私は、社会工学的にも文明工学的にも、道路を通じての人と物の交流というものは、文明の発展に大きく貢献し、不可欠なものだと思っております。
 道路は、地方にとっても国家にとっても、繁栄のための不可欠の要件でありまして、高速道路を含めて、我が国が繁栄していく上で必要不可欠なものと思います。
 特に、外環を初め首都の三環状道路は、この東京から全国に放射線状道路を発しているわけですけれども、それを幾つかの点でさらに環状としてつなげるという非常に大事な役割を持っていると思います。これをもう一日でも早く整備することが、東京にとっても、首都圏にとっても、国家にとっても必要だと思います。
 外環の今日の状況を見ますと、政治の優柔不断がいかに、周辺住民のみならず都民全体に迷惑をかけてきたかという痛ましい証左のような気がいたします。

○高橋委員 知事からの道路整備に向けた決意を伺いまして、心強い限りであります。
 外環整備に際しては、広域及び地域の両面から幅広く意向を把握し、具体的に議論を進めていくことが重要であると考えております。
 昨年十月に実施した一都三県の住民を対象に行われた広域的なアンケート結果では、約七四%の人が外環整備に賛意を示しています。また、先週の十八日に公表された、外環道路沿線にお住まいの方々を対象とした沿線アンケートにおいても、約五六%の人が外環整備に賛意を示す結果となりました。
 まず、この結果について、都はどのようにとらえているのか、お伺いさせていただきます。

○勝田都市計画局長 今回の調査結果では、お話ございましたように、外環の整備について、賛成が約五六%と過半を上回っております。この結果は、沿線の方々も外環の整備に寄せる期待が高いことを示していると考えられます。
 また、昨年十月に行った広域の調査と合わせますと、都及び近県住民の多くの方々が外環の建設に理解を示していると思われます。

○高橋委員 一方、公正中立な立場から評価、助言することを目的として設置された東京環状道路有識者委員会から、昨年十一月に最終提言が出されたところでありますが、提言では、インターチェンジなし地下化案を検討の基本と書かれているが、私が住んでいる練馬区の大泉周辺では、外環の関越道以南が整備されていないことから、既存のインターチェンジへ向かう車が集中し、交通渋滞や生活道路への通過交通の進入等の弊害が生じております。
 去る一月に行われた沿線七区市長による意見交換では、練馬区長みずから、青梅街道にインターチェンジを設置するよう明確に発言しているほか、練馬区議会外かく環状道路建設促進議員連盟からも、インターチェンジ設置の要請がなされたところであります。交通の分散や地域の利便、安全性の向上のためにも、青梅街道にインターチェンジがぜひとも必要と考えます。
 そこで、先ほどの沿線アンケートでは、練馬区におけるインターチェンジの設置意向はどのようになっているのか、お伺いいたします。

○勝田都市計画局長 現在の都市計画で、練馬区内には目白通りと青梅街道にインターチェンジが計画されております。
 今回の調査結果によりますと、目白通りインターチェンジについては約五六%、青梅街道インターチェンジについては約四八%の方々がそれぞれ必要と答えております。

○高橋委員 区も地域も含めてインターチェンジ設置を望んでいるのであれば、ぜひとも設置すべきと考えます。
 また、私の地元練馬区では、西武新宿線の上石神井駅周辺の商店街に外環が計画されております。一昨年十二月、商店街と町会が主体となって上石神井駅周辺まちづくり協議会が設立され、地元練馬区とともにまちづくりの議論が進められております。これに加え、練馬区でも、外環整備を契機としたまちづくりを進めるため、独自の調査をするなど、まちづくりの機運が高まりつつあります。これら地域の状況も勘案すれば、外環整備を契機として、まちづくりを一体的に進めることが必要と考えます。
 また、外環については、これまで高速道路だけが議題の中心となっていましたが、現在の都市計画では、地上部に四車線の幹線街路が都市計画決定されております。この街路は、円滑な交通の確保、地域のまちづくり、延焼遮断帯としての防災性向上、上下水道や電力等の収容空間、インターチェンジ等の導入空間となるなど、都市生活を行う上で欠かせないものであります。
 外環計画に合わせ、地上部街路も当然検討すべきと考えますが、ご所見をお伺いいたします。

○勝田都市計画局長 現在、幹線街路といたしまして、目白通りから東八道路までの間、延長約九キロメートルが都市計画決定されております。街路の計画は、道路ネットワークやまちづくりなど総合的な見地から判断されるものでございますので、お話の街路については、地元区市の意見を十分聞きながら調整してまいります。

○高橋委員 外環の整備については、積極的に協力していく所存でありますが、地域にとって懸念する事柄があります。
 この写真をごらんいただきたいと思います。これは石神井公園の三宝寺池を写したものであります。練馬区内の外環は、石神井公園の西側に計画されています。石神井公園には、史跡として名高く、民話にも登場する三宝寺池があり、武蔵野の自然がよく残され、都民に憩いの場を提供しております。
 この三宝寺池から流れ出る水は、古来から付近の田畑を潤すとともに、三宝寺池の浮き島周辺には、氷河期から生き残ったといわれるミツガシワを初め、昭和十年に国の天然記念物に指定されている沼沢植物群落があるほか、水鳥も多く生息し、都会において自然の楽園ともいえる大変貴重な場所であり、地元地域で昨日、石神井公園の自然を守る会設立十六年目の総会が開催されたところであります。
 そこで、貴重な自然地である三宝寺池の保全の観点から伺います。
 まず、三宝寺池の生命線は、豊かで清らかな水の確保が重要と考えますが、現在、三宝寺池の水源はどのようになっているのか、伺います。

○小峰建設局長 三宝寺池は、かつて多くの湧水箇所があり、その水量の豊富なことで有名でございました。しかしながら、武蔵野台地の市街化に伴い、湧水が減少いたしました。そこで現在は、池の水位低下の防止と水質の維持などのために、日量三千トンの地下水をくみ上げ、水源としております。

○高橋委員 そこで、このような貴重な三宝寺池の水をからすことなく、外環を整備していく必要があると考えますが、その対応についてどうお考えなのか、お伺いいたします。

○勝田都市計画局長 外環の整備に当たりましては、現況調査を十分に行いまして、地下水への影響等にも配慮するよう、事業者に働きかけてまいります。

○高橋委員 また、三宝寺池にはさまざまな伝説があるのを知事はご存じでしょうか。この三宝寺池の南側には鎌倉時代に築城された石神井城址があり、文明九年、豊島泰経は太田道灌によって攻め落とされました。その際、城主泰経は、家宝の純金のくらを白馬に載せ、またがり、三宝寺池に入水し、娘、照姫も相次いで池に身を投じたという、豊島一族の最期を語るロマンの一つが殿塚、姫塚として残っているほか、今でも水草の緑鮮やかな三宝寺池の底には、黄金のくらがさん然と輝いて見えるともうわさされております。
 また、三宝寺池には主がおり、その主は蛇であると伝えられており、明治八年に三宝寺に奉納された絵には、この蛇を見たという人の記憶画があり、それはウナギに耳の生えたような奇妙な姿をしたもので、この図をかけて祈れば、ひでりにも必ず雨が降るといわれております。
 ほかにも伝説は多々ありますが、知事は日ごろ、国に対して、都は現場を持っていることが強みと発言されております。そこで、外環計画を進める上でも、このような伝説豊富な、自然豊かな三宝寺池を知事みずから一度ご視察されるよう要請し、次の質問に参りたいと思います。
 次に、練馬新市場についてお尋ねいたします。
 練馬市場は、これまで淀橋市場の分場であり、中央卸売市場でありましたが、それがこのたび、杉並分場を統合し、地方卸売市場として新しく生まれ変わろうとしております。
 そこで伺いますが、一般には、卸売市場法は複雑でわかりづらいのですが、中央卸売市場と地方卸売市場の違いを説明してください。また、今回、練馬分場を中央卸売市場からあえて地方卸売市場にした理由は何なのか、お伺いいたします。

○碇山中央卸売市場長 現行法制上、卸売市場は、中央卸売市場と地方卸売市場に区分されております。このうち、中央卸売市場は、農林水産大臣の認可により設立されておりまして、その開設者は都道府県など地方公共団体に限られております。また、開設区域の設定や業務取引などに多くの規制が設けられてございます。
 一方、地方卸売市場は、都道府県知事の許可によりまして民間の卸売会社などによって開設されるものでありまして、開設区域や取引関係など、法による規制が少ないのがその特徴となってございます。
 次に、今回、練馬分場を地方卸売市場とした理由についてでございますが、第一に、民間活力や資金を導入することにより、効率的な施設整備が実現できること、第二としまして、中央卸売市場の制度に比べ、規制が少なく、自由な取引運営が可能となること、このような地方卸売市場のメリットを生かしまして、今回、地域市場としての練馬市場の活性化を図ったものでございます。

○高橋委員 今後、八百屋さんたちの心配事の一つは、これまで市場の開設者が東京都であり、安心感があった。地方卸売市場では、卸会社が開設者になり、今までと同様な商売ができるのだろうかというものでありました。
 ところで、地方卸売市場になると、東京都は一切かかわり合いがなくなるのか、伺います。

○碇山中央卸売市場長 当中央卸売市場は、東京都の区域におきます十一の中央卸売市場を管理運営すること、それと、二十四の地方卸売市場の開設を許可いたしまして指導監督すること、この二つの事業を所管してございます。
 とりわけ、地域におきます生鮮食料品供給の機能としまして、地方卸売市場の役割が今後特に重要でございます。このような観点から、地方卸売市場への指導監督を行ってまいります。
 練馬市場につきましても、今回の地方卸売市場への移行に当たりまして、施設整備補助を行ったところでございます。今後、ご利用いただく小売商の方々に安全で豊富な食品を提供できるよう、都としてその育成支援に努めてまいります。

○高橋委員 次に、これからの時代、地方卸売市場は、ある意味ではPFI市場であると思いますが、地方卸売市場という名称ではいかにも格下げだという声があります。これについてどう考えているのか、お伺いいたします。

○碇山中央卸売市場長 現行卸売市場法は、中央卸売市場と地方卸売市場といういわば二層制をとってございます。しかしながら、地方卸売市場の中には、大田市場や、あるいは築地市場に次ぐ取扱高を上げまして、活気あふれる青果市場もございます。そのような意味で、地方卸売市場という名称が今日的にはふさわしくないと考えております。
 なお、この名称の問題は、二層制の問題とあわせまして国に改善を要望しているところでございます。

○高橋委員 我々消費者としては、今、食肉の偽装表示や残留農薬の問題などが次々と発覚し、都民の健康を守る上で、食の安全、安心の確保は重要な課題となっております。新鮮で安い生鮮食料品を確実に食卓に届けてもらいたいと常に願っております。その流通をリードしてきた中央卸売市場の改革にも、真剣に取り組んでいただきたいと思っております。
 また、練馬新市場は四月から業務を開始すると聞いておりますが、今後の練馬市場に期待するものは何なのか、お伺いいたします。

○碇山中央卸売市場長 練馬市場は、中央卸売市場を民営化し、新たな地方卸売市場として整備発足をさせましたリーディングケースでもございます。この市場は、お話にもありましたPFI市場ともいうべきものでございまして、これまでの地方卸売市場の概念から一歩も二歩も脱却いたしまして、都が現在進めております市場改革の先鞭をなす市場と位置づけてございます。
 練馬市場が、民間の創意と活力によりまして運営していく、時代を先取りした新しいタイプの市場として自立し発展していくように、都として支援してまいる考えでございます。

○高橋委員 最後に、練馬周辺はもちろんのこと、杉並分場を利用されている八百屋さんは、長い間商売を続けてきた場所からの移転で、期待と不安の入りまじった複雑な気持ちでおられるのであります。練馬新市場が、中央卸売市場から地方卸売市場へ民営化したリーディングケースということであれば、これまで練馬で商売をしてこられた人も、新しく練馬で商売を始める人も、安心して同じようにスタートが切れるよう、また、地方卸売市場化してよくなったといわれるよう、東京都としても十分に指導と支援をして、活気の見える市場としていただくよう要望しておきます。
 次に、去る十一月の建設・住宅委員会でも質問いたしましたが、光が丘公園の放置自転車問題についてお尋ねいたします。
 自転車は、大変手軽で便利な乗り物であり、また、地球環境に対しても優しい乗り物でありますが、乗り物である以上、移動先に着いたら必ずどこかに駐輪しなければなりません。多くの都民が、通勤通学あるいは買い物などのために、最寄りの鉄道の駅まで自転車を利用し、そこから電車を利用しています。しかし、駅周辺の駐輪対策が十分でないと、便利な道具である自転車が、場合によっては凶器になってしまうこともあります。
 都営地下鉄大江戸線の始発駅である光が丘駅には、マンモス団地の住民だけでなく、周辺区や埼玉県からも利用者がおり、このため駅周辺に自転車が放置されています。その中でも特にひどいのが、都立光が丘公園の園路部分であります。
 こちらに略図がありますので、これで簡単に位置関係を説明します。この図では右側が北になりまして、光が丘公園の南の端が地下鉄光が丘駅の出入り口に接しているとともに、「ふれあいの径」を挟んだ地下鉄の出入り口の反対側には、大規模スーパーが入居する大型商業施設があるためか、昨年十一月ごろには、千台を超える自転車が昼間放置されておりました。このため、ここを通行する多くの都民--特に区民センターの中には、視覚障害者の方を含めた体の不自由な方たちの憩いの場でもある心身障害者福祉施設への動線がふさがれて、危険との隣り合わせの状況になっております。
 放置自転車対策は、いわゆる自転車法では、基本的には区市町村の仕事となっていることは承知しております。このような問題を解決するためには、都や交通事業者、あるいは公園やスーパーなどの施設設置者の協力が不可欠であると考えます。
 そこで、これから関係する局長に伺いますが、まず最初に生活文化局長に伺います。
 放置自転車対策に関する区市町村との窓口は、東京都では生活文化局と聞いておりますが、現在、生活文化局としてはどのような事業を行っているのか、具体的にお伺いいたします。

○三宅生活文化局長 放置自転車対策は、ご指摘のように、基本的には区市町村が地域の特性や実態に応じてさまざまな取り組みを行っております。
 生活文化局では、広域自治体として、国や区市町村等との連絡調整、普及啓発、情報交換等の事務を担当しておりますが、具体的には、区市町村や関係機関が連携して、全都一斉に撤去活動や啓発活動などを行う駅前放置自転車クリーンキャンペーンの実施、あるいは都内の区市町村の駅前放置自転車や駐輪場の実態調査、さらに放置自転車のリサイクルやレンタサイクルなど、区市町村の新しい取り組み等に関する情報交換や担当者の研修会などを行っております。

○高橋委員 それでは、次に都市計画局長に伺います。
 光が丘地区の開発につきましては、東京都知事、練馬区長、板橋区長、日本住宅公団総裁、東京都住宅供給公社理事長で構成するグラントハイツ跡地開発計画会議が、昭和五十三年にグラントハイツ跡地開発計画を決定しておりますが、その経緯と、その計画の中で駐輪場についてはどのような扱いになっていたのか、伺います。

○勝田都市計画局長 グラントハイツ住宅地区につきましては、昭和十八年から旧陸軍成増飛行場が設置されておりましたが、昭和二十二年に米軍に接収され、昭和四十六年の日米合意に基づいて全面返還されたものでございます。
 昭和四十七年二月に、大蔵省が当地区の処分方針を決定したのを受けまして、跡地の開発計画を協議するため、同年六月、グラントハイツ跡地開発計画会議を設置いたしました。
 この会議において、昭和五十三年十二月に、跡地開発の基本方針や住宅戸数等について合意をし、グラントハイツ跡地開発計画を決定いたしましたが、駐輪場については、その計画の中で、適宜設けるとされていますけれども、位置、規模は明記されておりません。

○高橋委員 次に、住宅局長に伺います。
 光が丘団地には、都営、公社、公団の住宅が供給されておりますが、その住宅の戸数、また、団地内の自転車置き場の設置状況はどうなっているのか、伺います。

○橋本住宅局長 光が丘団地は、都営地下鉄大江戸線の光が丘駅前に立地しておりまして、都営住宅、公社住宅、公団住宅合わせて一万二千戸の住宅がございます。
 団地内の各住棟の自転車置き場は、全体で約一万四千台分と見込まれます。

○高橋委員 今ご答弁がありましたように、光が丘団地内だけでも相当な数の自転車があることがわかります。また、当団地のほか、周辺区や埼玉県の皆さんも自転車を利用し、都営大江戸線に通勤通学されていることも仄聞しております。
 私は、グラントハイツ跡地の開発計画を策定した時点で、駅前についても、例えば、都市計画道路補助二三〇号線北側の交通広場の地下や「ふれあいの径」の下に計画、整備するなど、駐輪場の配置があってしかるべきだったと思うのであります。
 また、駅を整備する観点からも、同様の配慮を行うべきであり、これがなされなかったのは大変残念であります。
 こうした状況の中で、幾たびか練馬区議会は、自転車問題の早期解決を求める要望や放置自転車に関する意見書等を内閣総理大臣や都知事、交通局を含む鉄道事業者に提出いたしましたが、現実には、光が丘駅前では依然として日中多くの自転車が放置されております。
 そこで、交通局長に伺います。
 交通局では、こうした状況の中で、光が丘駅前の放置自転車問題にこれまでどのように取り組み、また、今後どのように対応しようとしているのか、お伺いいたします。

○松尾交通局長 交通局では、光が丘駅周辺の放置自転車の問題に関しまして、地元練馬区が事務局を務めます光が丘駅自転車対策連絡会のメンバーとして、クリーンキャンペーンに参加し、放置自転車の撤去作業を行うとともに、駅構内での放置禁止の放送やポスターの掲出などにより、お客様に協力を呼びかけております。
 今後とも、引き続き関係者との密接な連携を図りながら、放置自転車対策に取り組んでまいります。

○高橋委員 最後に、建設局長に伺います。
 迷惑駐輪の多い公園南側の園路「ふれあいの径」、この真ん中の迷惑駐輪と書いてあるところでございます。この迷惑駐輪の多い公園南側の園路「ふれあいの径」は、団地に住んでいる方々や周辺施設利用者の主要な通行路でありますが、災害時の避難路としての役割を担うとともに、住民の手で光が丘フェスティバルが行われるなど、イベント広場的な利用もなされ、地域の人々に親しまれております。こうした点を踏まえ、当該園路を管理する建設局として、放置自転車問題の解決に向けて積極的に取り組むべきだと思います。
 昨年十一月の建設・住宅委員会において、光が丘公園の迷惑駐輪について質問をし、対策を要望したところ、建設局長から前向きの答弁をいただき、早速取り組んでもらいました。その結果については高く評価をしたいと思っております。
 そこで、光が丘公園南側の園路「ふれあいの径」におけるその後の迷惑駐輪状況について伺います。

○小峰建設局長 園路でございます「ふれあいの径」に自転車を放置しないよう、これまでも使用者に対する指導、啓発を行ってまいりました。委員お話しのように、昨年十二月に緊急措置として、職員による早朝クリーンキャンペーンを実施いたしました。その結果、千台を超えていた放置自転車が、一時、二百台程度までに減少いたしました。しかしながら、残念なことですが、時間の経過とともに再び放置台数が増加している状況にあります。

○高橋委員 冒頭でも申し上げましたように、放置自転車対策は区市町村の仕事であっても、この場所は東京都の管理区域のため、区は、また関係者は、手をこまねいていたのが実態なんであります。
 そこで、建設局では今後、放置自転車の解消に向けてどのように取り組むのか、伺います。

○小峰建設局長 現在、公園管理者として、すべての放置自転車を対象に、撤去を前提とした警告書を繰り返し取りつけるなど、放置自転車の解消に向け取り組んでおります。
 今後は、さらに対策を強化するため、即時強制撤去が可能となるよう、放置自転車対策を所管する地元練馬区と、放置禁止区域の指定に向けて協議を進めてまいります。
 また、ショッピングセンターに対しましては、駐輪場の増設を求めてまいります。

○高橋委員 地元練馬区と放置禁止区域の指定について協議を進めるとのことでありますけれども、禁止区域になった場合、自転車法に基づき、放置自転車を強制的に移動させる集積所が必要になってくるわけであります。
 当の練馬区では、その集積場所が、相続だとか、そういった関係で、数あったものが減っているのが実態でありまして、その場合、どうしてもこの都立の光が丘公園を管理している建設局の協力がなくちゃならないということでありますので、光が丘公園の中でそのための場所を確保できないのか、伺います。

○小峰建設局長 「ふれあいの径」の放置自転車の撤去、保管に必要となる集積場所についてですが、これについては暫定的に公園内に確保することについて、設置者となります練馬区と今後調整してまいります。

○高橋委員 これまでの質疑で明らかになったように、光が丘公園の放置自転車問題は、単に利用者のマナーの問題だけではなく、まちづくりを進めるに当たり、行政としての対応が大変不十分であったことに根本的な原因があると私は考えております。
 光が丘における放置自転車問題について、地元練馬区などと十分に連携をし、抜本的な解決に向け、積極的に取り組んでいくことを要望して、質問を終わらせていただきます。
 時間がないと思いまして、実はあしたの委員会にきょう予定されていた質問についてはさせていただきますので、私の質問はこれで終わらせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)

○山本委員長 高橋かずみ委員の発言は終わりました。

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