厚生委員会速記録第十一号

令和六年十月二日(水曜日)
第七委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長あかねがくぼかよ子君
副委員長磯山  亮君
副委員長斉藤やすひろ君
理事関口健太郎君
理事浜中のりかた君
理事内山 真吾君
北口つよし君
さんのへあや君
伊藤 大輔君
鈴木  烈君
原 のり子君
山加 朱美君
里吉 ゆみ君
高倉 良生君

欠席委員 なし

出席説明員
福祉局局長山口  真君
次長理事兼務浅野 直樹君
総務部長関口 尚志君
保健医療局局長雲田 孝司君
次長理事兼務谷田  治君
総務部長船尾  誠君

本日の会議に付した事件
意見書について
付託議案の審査(決定)
・第百七十七号議案 令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出、債務負担行為 厚生委員会所管分
・第二百五号議案 東京都保護施設等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
・第二百六号議案 東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例の一部を改正する条例
・第二百七号議案 東京都心身障害者扶養年金条例を廃止する条例による廃止前の東京都心身障害者扶養年金条例の一部を改正する条例
・第二百八号議案 東京都心身障害者扶養共済制度条例の一部を改正する条例
・第二百九号議案 プール等取締条例の一部を改正する条例
・第二百十号議案 胞衣及び産汚物取締条例の一部を改正する条例
・第二百十一号議案 東京都ふぐの取扱い規制条例の一部を改正する条例
・第二百十二号議案 東京都薬物の濫用防止に関する条例の一部を改正する条例
・第二百十三号議案 東京都動物の愛護及び管理に関する条例の一部を改正する条例
・第二百四十五号議案 東京都PCR等検査無料化事業に係る補助金返還等請求に関する民事訴訟の提起(その一)について
・第二百四十六号議案 東京都PCR等検査無料化事業に係る補助金返還等請求に関する民事訴訟の提起(その二)について
・第二百四十七号議案 東京都PCR等検査無料化事業に係る補助金返還等請求に関する民事訴訟の提起(その三)について
・第二百四十八号議案 東京都PCR等検査無料化事業に係る補助金返還等請求に関する民事訴訟の提起(その四)について
・第二百四十九号議案 東京都PCR等検査無料化事業に係る補助金返還等請求に関する民事訴訟の提起(その五)について
・第二百五十号議案 東京都PCR等検査無料化事業に係る補助金返還等請求に関する民事訴訟の提起(その六)について
・第二百五十一号議案 東日本大震災における原子力発電所の事故に係る損害賠償請求に関する和解(その一)について
・議員提出議案第七号 東京都児童育成手当に関する条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○あかねがくぼ委員長 ただいまから厚生委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任をいただきました意見書一件につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○あかねがくぼ委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百七十七号議案、令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出、債務負担行為、厚生委員会所管分、第二百五号議案から第二百十三号議案まで及び第二百四十五号議案から第二百五十一号議案まで並びに議員提出議案第七号を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申出がありますので、これを許します。

○原委員 日本共産党都議団として、第百七十七号議案、補正予算案について一言意見を述べます。
 長引く物価高騰の影響から都民、事業者を守るため、物価高騰の対策を講じるとともに、喫緊の課題に対応するため提案された補正予算案は重要であり、賛成するものです。対象となる方々に漏れなく支援が届くように求めます。
 同時に、質疑において、物価高騰が長引いていること、その影響は今後も見込まれると答弁されました。そうであれば、今年度の下半期六か月間だけの対応では十分とはいえません。少なくとも上半期も対象にすること、また、支援の対象をさらに拡充することを強く求めます。
 また、喫緊の課題への対応として、高齢者等のコロナワクチン接種について補助を行うことが示されましたが、コロナ対策は、ほかには何も示されませんでした。現在も高齢者や障害者施設では徹底して感染予防対策に取り組んでいますが、検査費用は施設の持ち出しです。今年の三月末まで実施をしていた検査への支援を復活させてほしいと、現場からは声が上げ続けられています。なぜこの声に応えなかったのでしょうか。
 コロナは終わっていません。養護老人ホームで二十人感染している事例、重度の障害者が命を落とした事例など、今も重症化リスクの高い人ほど困難に見舞われています。高齢者、障害者施設では、マスクや消毒、換気などの基本的な対策を続けています。こうした対策が重要であること、必要な検査を行いながら感染拡大を防ぐのが有効であることを改めて共有し、支援を行うべきです。少なくとも、現場から求められている検査への支援を復活させることを強く求めておきます。
 最後に、今回提案しました児童育成手当の改正条例案についてです。
 物価高騰の中、厳しさを増しているひとり親家庭の皆さん、障害児のいる家庭の皆さんを支えるための最低限の提案です。皆さんの賛同を呼びかけて、討論といたします。

○さんのへ委員 議員提出議案第七号に賛成の立場から一言申し上げます。
 日本国憲法及び子どもの権利条約に定められているとおり、日本で生まれ育つ子供たちにはひとしく支援が行われるべきという考えの下、我々自由を守る会は、子供に対する全ての手当の所得制限撤廃を二〇二一年から国や都に対して申し入れてまいりました。
 願意が通じて、国においては児童手当に関して所得制限撤廃が今月より実施されますが、障害を持つお子さんに対する支援については、いまだに国及び東京都の支援において所得制限が設けられているのが現状です。
 国に先駆けて、東京都が〇一八サポートなど、所得制限を設けずに子育て世帯に対する支援を実施してきたように、障害を持つ子供に対する東京都支援の所得制限の撤廃及び昨今の物価高騰等、情勢に合った手当、金額の見直しは喫緊の課題であります。
 こうした理由から、本議案に関しては、ぜひ東京都として推進していただきたく存じます。
 以上です。

○あかねがくぼ委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、議員提出議案第七号を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○あかねがくぼ委員長 起立少数と認めます。よって、議員提出議案第七号は否決されました。
 次に、第百七十七号議案、令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出、債務負担行為、厚生委員会所管分、第二百五号議案から第二百十三号議案まで及び第二百四十五号議案から第二百五十一号議案までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○あかねがくぼ委員長 異議なしと認めます。よって、第百七十七号議案、令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出、債務負担行為、厚生委員会所管分、第二百五号議案から第二百十三号議案まで及び第二百四十五号議案から第二百五十一号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○あかねがくぼ委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○あかねがくぼ委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○あかねがくぼ委員長 この際、所管局を代表いたしまして、山口福祉局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○山口福祉局長 当委員会所管両局を代表いたしまして、御礼のご挨拶を申し上げます。
 本定例会でご提案申し上げました議案につきましては、ただいまご決定をいただき、誠にありがとうございました。
 ご審議の過程で頂戴いたしました貴重なご意見、ご指摘等につきましては、今後の事業執行にしっかり反映させてまいりたいと存じます。福祉局、保健医療局の両局は、引き続き緊密な連携を図りまして、さらなる施策の充実に努めてまいる所存でございます。
 今後とも、より一層のご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げまして、御礼のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

○あかねがくぼ委員長 発言は終わりました。
 この際、私からも一言ご挨拶を申し上げます。
 昨年十月から厚生委員会委員長を務めさせていただきました。至らぬ点も多かったかと存じますが、斉藤副委員長、そして磯山副委員長をはじめ各会派の理事の皆様からもお支えをいただきまして、何とか最終日を無事迎えることができましたこと、この場をお借りしまして御礼を申し上げます。
 福祉保健局が二つの局に分かれまして最初の一年間の厚生委員会でございましたけれども、山口福祉局長、そして雲田保健医療局長をはじめとして、福祉局、保健医療局の皆様のご尽力、そして適切な連携を図っていただくことによりまして、委員会における議論が非常に有意義なものになったこと、御礼を申し上げます。
 また、渡辺書記、そして望月副書記をはじめとして議会局の皆様にも、初めての委員会運営でございましたので、しっかりとサポートいただきまして誠にありがとうございました。
 厚生委員会自体、私が初めての所属ではございましたので、質問できなかったのでちょっと残念ではありましたけれども、皆様のそれぞれのお立場からの質疑を拝聴しておりまして、大変勉強になりました。
 今後、東京は人口が頭打ちとなりまして、そんな中、働く世代、現役世代の人口は減ってまいります。高齢社会になる中で、東京の医療、福祉の質を保っていくための工夫というのが、今後より一層必要になってくる、重要になってくると思います。
 直近の議題でございますと、都内の病院というところで、軒並み経営難に陥っているというところを聞いております。一方、都立病院の議論ありましたけれども、都内医療全体の中では六%未満の病床数ということで、残りの九四%の病院に対する支援というのも含めまして、都内医療全体の全体最適ということを考えていく時期にも来ておるのかなというふうに考えるところでございます。
 今後とも、都民に必要とされる医療、そして福祉、この充実を図っていくために一層の議論を深めていただく、必要な取組を進めていただくことをご祈念を申し上げまして、私の挨拶とさせていただきます。今までありがとうございました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十一分散会