厚生委員会速記録第十二号

令和五年十月十九日(木曜日)
第七委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長あかねがくぼかよ子君
副委員長磯山  亮君
副委員長斉藤やすひろ君
理事関口健太郎君
理事原 のり子君
理事内山 真吾君
北口つよし君
上田 令子君
浜中のりかた君
山加 朱美君
里吉 ゆみ君
高倉 良生君
伊藤 大輔君
鈴木  烈君

欠席委員 なし

出席説明員
福祉局局長佐藤 智秀君
次長小林 忠雄君
理事浅野 直樹君
総務部長関口 尚志君
企画部長DX推進担当部長兼務山本 謙治君
指導監査部長坂本 尚史君
生活福祉部長中川 一典君
子供・子育て支援部長西尾 寿一君
高齢者施策推進部長花本 由紀君
障害者施策推進部長鈴木 和典君
政策推進担当部長森田 能城君
福祉人材・サービス基盤担当部長新内 康丈君
事業調整担当部長渋谷 恵美君
子供・子育て施策推進担当部長新倉 吉和君
高齢者施策推進担当部長梶野 京子君
障害者医療担当部長石黒 雅浩君
障害者医療調整担当部長新田 裕人君
保健医療局局長雲田 孝司君
次長理事兼務谷田  治君
技監感染症危機管理担当部長事務取扱成田 友代君
総務部長船尾  誠君
企画部長DX推進担当部長兼務村本 一博君
保健政策部長感染症保健政策担当部長兼務小竹 桃子君
医療政策部長感染症医療政策担当部長兼務遠藤 善也君
都立病院支援部長齋藤 善照君
健康安全部長藤井麻里子君
感染症対策部長加藤 みほ君
政策推進担当部長宮澤 一穂君
健康危機管理統括調整担当部長感染症対策総合調整担当部長兼務高畠 信次君
地域保健担当部長特命担当部長保健所デジタル化推進担当部長兼務大出  仁君
医療政策担当部長感染症医療政策担当部長兼務岩井 志奈君
食品医薬品安全担当部長早乙女芳明君
感染症対策調整担当部長医療改革推進担当部長
健康安全研究センター健康情報解析担当部長兼務
西塚  至君
感染症対策調整担当部長松谷いづみ君
感染症対策調整担当部長藤井 達男君
感染症対策調整担当部長小原  昌君
感染症対策調整担当部長及川 勝利君
感染症対策調整担当部長高橋 葉夏君

本日の会議に付した事件
理事の互選
福祉局関係
事務事業について(説明)
保健医療局関係
事務事業について(説明)

○あかねがくぼ委員長 ただいまから厚生委員会を開会いたします。
 初めに、委員の所属変更について申し上げます。
 議長から、去る十月十八日付をもって、松田康将議員が本委員会から都市整備委員会に、たきぐち学議員が本委員会から財政委員会に所属変更になった旨の通知がありましたので、ご報告いたします。
 次に、委員の選任について申し上げます。
 議長から、去る十月十八日付をもって、新たに本委員会委員に伊藤大輔議員、鈴木烈議員を選任した旨の通知がありましたので、ご報告いたします。
 この際、新任の伊藤大輔委員及び鈴木烈委員をご紹介いたします。
 初めに、伊藤委員でございます。

○伊藤委員 伊藤大輔でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

○あかねがくぼ委員長 鈴木委員でございます。

○鈴木委員 鈴木烈でございます。よろしくお願いします。

○あかねがくぼ委員長 紹介は終わりました。

○あかねがくぼ委員長 次に、松田康将議員の所属変更に伴い、理事一名が欠員となりましたので、これより理事一名の互選を行います。
 互選の方法はいかがいたしましょうか。

○浜中委員 委員長の指名推選の方法によることとし、直ちに指名していただきたいと思います。

○あかねがくぼ委員長 ただいまの動議にご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○あかねがくぼ委員長 異議なしと認めます。よって、理事には関口健太郎委員をご指名申し上げます。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○あかねがくぼ委員長 異議なしと認めます。よって、理事には関口健太郎委員が当選されました。
 次に、議席について申し上げます。
 議席については、ただいまご着席のとおりといたしますので、ご了承願います。

○あかねがくぼ委員長 次に、請願陳情について申し上げます。
 本委員会に付託されております請願陳情は、お手元配布の請願・陳情継続審査件名表のとおりでございます。ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、福祉局及び保健医療局関係の事務事業の説明聴取を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の委員会で行いますので、ご了承願います。
 これより福祉局関係に入ります。
 初めに、佐藤福祉局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○佐藤福祉局長 福祉局長の佐藤智秀でございます。
 私ども福祉局では、都民が生涯を通じて安全・安心に暮らし続けることができるよう、都民の生命と健康を守り、地域での自立を支える新しい福祉を実現するため、保健医療局とも緊密に連携を図りながら、福祉施策を積極的に展開をし、さらなる充実を目指していく所存でございます。
 あかねがくぼ委員長をはじめ委員の皆様方のご指導、ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、説明に先立ちまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長の小林忠雄、理事で子供政策連携室理事兼務の浅野直樹、総務部長の関口尚志、企画部長でDX推進担当部長、スタートアップ・国際金融都市戦略室スタートアップ戦略推進担当部長、保健医療局福祉保健医療連携推進担当部長兼務の山本謙治、指導監査部長の坂本尚史、生活福祉部長の中川一典、子供・子育て支援部長で子供政策連携室企画調整担当部長兼務の西尾寿一、高齢者施策推進部長の花本由紀、障害者施策推進部長の鈴木和典、政策推進担当部長で子供政策連携室企画調整担当部長兼務の森田能城、福祉人材・サービス基盤担当部長の新内康丈、事業調整担当部長の渋谷恵美、子供・子育て施策推進担当部長で子供政策連携室企画調整担当部長兼務の新倉吉和、高齢者施策推進担当部長の梶野京子、障害者医療担当部長で保健医療局精神保健医療担当部長兼務の石黒雅浩、障害者医療調整担当部長で保健医療局精神保健医療担当部長兼務の新田裕人。最後に、当委員会との連絡に当たります総務課長の柳橋祥人。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○あかねがくぼ委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○あかねがくぼ委員長 次に、事務事業について理事者の説明を求めます。

○佐藤福祉局長 福祉局の事務事業につきましてご説明申し上げます。
 事業の詳細につきましては、後ほど総務部長からご説明をいたさせますので、私からは、局の概要と重点施策についてご説明申し上げます。
 ますます高度化、複雑化する福祉、医療ニーズへの迅速かつ的確な対応が求められる中、都民の生命と健康を守り、福祉、保健、医療サービスを将来にわたって盤石なものにするため、福祉保健局は令和五年七月に福祉局と保健医療局に再編し、より高い専門性と機動性を発揮する組織へと変革を図っております。
 局再編後も、福祉保健局として培ってまいりました知見やノウハウを継承し、各分野で横断的な対応が必要な課題に対し、両局が連携をして、機動的かつ的確に対応してまいります。
 当局では、保健医療局と連携しながら社会環境の変化に対応し、積極的な事業展開を図るため、福祉・健康都市東京ビジョンの基本方針を継承し、本年度重点的に取り組む事業を示した東京の福祉保健二〇二三分野別取組を取りまとめまして、大都市東京にふさわしい、将来世代に確かな安心を引き継ぐための福祉、保健、医療施策を積極的に展開しているところでございます。
 それでは、分野別に重点施策をご説明申し上げます。お手元の浅黄色の冊子、事業概要の三四ページをお開き願います。
 まず、子供家庭分野でございますが、地域で安心して子供を産み育てられる社会を目指しまして、保育サービスの充実に向けた取組を推進するほか、妊娠期からの切れ目のない子育て支援を推進するとともに、特に支援を必要とする子供や家庭への対応の強化に取り組んでまいります。
 次に、高齢者分野でございます。高齢者が健康で自分らしく暮らせる社会を目指し、住み慣れた地域での継続した生活を支える地域包括ケアシステムの構築を推進するほか、高齢者の多様なニーズに対応する施設や住まいを確保するとともに、認知症施策を総合的に推進してまいります。
 続きまして、障害者分野でございますが、障害者が生き生きと暮らせる社会の実現を目指し、障害者が地域で安心して暮らせるようサービス基盤等の充実を図るほか、障害の有無によって分け隔てられることのない共生社会の実現に向けまして取り組むとともに、保健、医療、福祉等が連携した支援体制の充実によりまして、身近な地域での生活を支援してまいります。
 続きまして、生活福祉分野でございます。都民の生活を支える取組を推進するため、低所得者、離職者等の生活の安定に向けた支援を進めるほか、地域生活課題への対応に向けた取組を進めるとともに、福祉人材の確保、定着、育成への取組を充実させてまいります。
 最後に、横断的取組でございます。広域的な自治体としての役割を着実に果たすため、区市町村の主体的な施策展開を支援するとともに、福祉人材対策を総合的に推進してまいります。
 今後とも、社会経済情勢に的確に対応しながら、誰もが地域で安心して暮らせる都市の実現を図るため、保健医療局など各局をはじめ、区市町村、関係団体、事業者などと連携を図りながら、福祉、保健、医療施策を積極的に展開してまいります。
 委員長をはじめ各委員の皆様のご指導をいただきながら、保健医療局とも力を合わせて、福祉、保健、医療行政を前進させるため、局職員一丸となって全力で取り組んでまいります。
 どうぞよろしくご指導のほどお願い申し上げます。

○関口総務部長 それでは、私から、事務事業の詳細につきましてご説明申し上げます。
 その前に、お手元に配布してございます三冊の資料につきましてご説明いたします。
 まず、浅黄色の装丁の資料が二冊ございます。厚みのあります方が、先ほど局長から紹介いたしました事業概要でございます。後ほど、これに基づきまして事務事業の詳細をご説明させていただきます。
 もう一つの薄い方が、東京都政策連携団体等運営状況でございます。福祉局が所管しております二つの東京都政策連携団体、一つの地方独立行政法人の計三団体の令和四年度の運営状況等につきまして記載してございますので、後ほどご覧いただければと存じます。
 あと一つ、カラー印刷のパンフレット「二〇二三東京の福祉保健」でございますが、東京の福祉、保健、医療施策の事業内容や関連する制度、データなどを分かりやすくご説明しているものでございます。ご利用いただければ幸いでございます。
 それでは、お手元の事業概要によりましてご説明させていただきます。
 まず、一二ページをお開き願います。2、福祉局・保健医療局間の連携でございます。
 ただいま局長からご説明申し上げましたとおり、令和五年七月に、福祉保健局を福祉局と保健医療局に再編し、より高い専門性と機動性を発揮できる組織といたしました。
 局再編後も、福祉、保健医療の専門性を両局が高度に発揮することに加え、母子保健、子育て支援、感染症対策など分野横断的な課題に対応するため、これまで培ってきた知見やノウハウを継承しつつ、両局が緊密に連携して対応する体制を構築しております。
 一枚おめくりいただきまして、一四ページをお開き願います。3、福祉局組織一覧表でございます。
 本年七月一日現在の組織図を右側の一五ページにかけて記載してございます。組織再編に伴いまして、本庁組織は七部二十三課、事業所といたしまして二十五事業所を設置しております。
 少々飛びますが、二五ページをお開き願います。5、福祉局職員定数でございます。
 本年七月一日現在の職員定数は、合計で二千八百四十五人でございます。
 一枚おめくりいただき、二六ページをお開き願います。6、令和五年度福祉局及び保健医療局所管予算でございます。
 令和五年度予算につきましては、福祉保健費として令和四年度中に編成をしていることから、福祉局、保健医療局の予算を記載しております。
 (1)として、歳出予算を記載しております。福祉局及び保健医療局では、一般会計のほか、国民健康保険事業会計、母子父子福祉貸付資金会計、心身障害者扶養年金会計及び地方独立行政法人東京都立病院機構貸付等事業会計の四つの特別会計を所管しておりまして、表中、令和五年度当初予算額の欄の一番下の差引純計にございますように、これらの会計の総額で二兆六千百三十億余円となっております。
 また少々飛びまして、四五ページをお開き願います。13、福祉局の防災対策でございます。
 福祉局では、災害発生時におけます救助物資の輸送、配分に関することなど、被災者の生命や生活に密着した支援業務を担っておりまして、令和五年度に実施いたします主な防災対策事業名を分野別に列挙してございます。
 四六ページをお開き願います。14、福祉局及び保健医療局の新型コロナウイルス感染症への対応でございます。
 福祉局及び保健医療局では、令和二年一月二十四日に都内で初めての感染者を確認して以来、様々な関係機関等と連携して、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に取り組んでおります。四九ページにかけて、両局の新型コロナウイルス感染症への主な取組を列挙し、福祉局の取組を太字で記載してございます。
 五一ページをお開き願います。この五一ページ以降が分野別の事務事業の内容となってございます。
 章ごとに浅黄色の中扉を差し入れまして、その裏面にはそれぞれの章の目次を記載してございます。また、目次に続きまして、それぞれの章で取り上げております事業の体系を記載してございます。
 それでは、章ごとに新規、重要施策を中心にご説明させていただきます。
 まず、この五一ページからは、福祉基盤の整備でございます。
 五四ページをお開き願います。中段の3、福祉保健区市町村包括補助事業でございます。
 区市町村が地域の実情に応じまして、創意工夫を凝らして主体的に実施しております福祉、保健、医療サービスの向上を目指す取組を支援しておりまして、そのうち福祉局所管分を記載してございます。(1)にございますように、福祉局では、地域福祉推進など四つの分野別に包括補助事業を実施しております。
 五六ページをお開き願います。上から四番目、8、耐震化の推進といたしまして、民間社会福祉施設等の耐震化を促進し、震災時の施設利用者等の安全を確保するため、耐震診断等に必要な経費を補助するほか、施設に対して訪問による制度の周知など積極的な働きかけを行っております。
 右側五七ページ、10、子供が輝く東京・応援事業といたしまして、公益財団法人東京都福祉保健財団において、都の出捐等による基金を活用し、結婚、子育て、学び、就労までのライフステージに応じた取組を行う事業者を支援しております。
 次に、一枚おめくりいただきまして、右側の五九ページからは、指導監査等の実施でございます。
 六三ページをお開き願います。1、社会福祉法人、施設・事業所等に対する指導検査等といたしまして、社会福祉法などの各法に基づきまして、事業者等に対して指導検査を実施いたしますとともに、一枚おめくりいただきまして、左側六四ページにございます、2、社会福祉法人の認可等を行っております。
 右側六五ページをご覧ください。中段、5、デジタル技術を活用した社会福祉施設等に対する指導検査の推進といたしまして、デジタル技術の効果的な活用方法を検討し、指導検査における対面、書面による業務プロセスの見直しに必要なデジタル環境の整備を推進しております。
 次に、六七ページからは、生活福祉施策の実施になります。
 七〇ページをお開き願います。2、生活福祉部事業関連計画でございます。
 令和三年十二月に、第二期東京都地域福祉支援計画を策定し、都の福祉施策を総合的かつ計画的に推進するとともに、広域的な見地から区市町村の地域福祉を支援し、分野横断的な福祉施策を進めております。
 また、平成三十一年三月、東京都福祉のまちづくり条例に基づきまして、東京都福祉のまちづくり推進計画を策定し、全ての人が安全・安心、快適に暮らし、訪れることができるユニバーサルデザインの理念に基づいたまちづくりを進めております。
 一枚おめくりいただきまして、右側七三ページの1、低所得者への支援等でございます。
 生活に困窮する方に対しまして、その困窮の程度に応じて生活保護法による保護を行っております。都におきましては、適切な保護の適用を図りますほか、低所得者の安定した生活の確保や路上生活者の自立支援を図る事業を実施しております。
 少し飛びますが、八一ページをお開き願います。3、地域福祉の推進でございます。
 (1)、福祉のまちづくりの推進といたしまして、全ての人が安全で安心して、かつ快適に暮らし、または訪れることができるユニバーサルデザインの視点に立ったまちを実現するため、先ほどご説明申し上げました東京都福祉のまちづくり推進計画に基づき、様々な取組を行っているところでございます。
 一枚おめくりいただきまして、八二ページ下段、(2)、福祉人材の養成・確保等といたしまして、介護、保育、障害福祉の各分野の福祉ニーズに適切に対応していくため、サービス提供の土台となる質の高い人材の確保等に向けた取組を推進しております。
 今年度は新たに、一枚おめくりいただきまして、左側八四ページの中段、キ、若手職員による福祉のしごとPR事業といたしまして、若年層に対し、実際に福祉の現場でやりがいを持って働く若手職員が福祉の仕事の魅力等に関するPR活動を行うことで、福祉分野への就労意欲を喚起してまいります。
 また一枚おめくりいただきまして、右側八七ページの中段、(7)、デジタル機器活用による民生・児童委員活動支援事業といたしまして、生活困窮者支援や孤独、孤立対策等に取り組む民生児童委員等のデジタル機器を活用した地域での活動を支援してまいります。
 九二ページをお開き願います。6、医療費助成でございます。
 組織再編に際しまして、旧福祉保健局保健政策部から福祉局生活福祉部へ事業を引き継いでおります。
 下段、(4)、高校生等医療費助成事業補助といたしまして、高校生等に係る医療費のうち、入院については医療保険の自己負担額を、通院については自己負担額から一部負担金を控除した額を助成しております。
 次に、九五ページからは、子供と家庭・女性福祉、母子保健施策の実施になります。
 少々飛びますが、一〇八ページをお開き願います。中段の2、保育でございます。
 (1)、認可保育所につきまして、イ、施設整備費補助では、(イ)、賃貸物件を活用した保育所整備や、右側一〇九ページ中段のウ、待機児童解消区市町村支援事業、エ、保育所等の用地確保支援など、保育の実施主体でございます区市町村の保育サービス拡充に向けた取組を幅広く柔軟に支援しております。
 また一枚おめくりいただきまして、左側一一〇ページ、(2)、認証保育所をはじめといたしまして、多様な保育サービスを組み合わせて、待機児童の解消などの課題に対応しております。
 二枚おめくりいただきまして、一一四ページをお開き願います。中段、(26)、保育所等における地域の子育て支援事業といたしまして、地域の子育て家庭からの子育てに関する相談に応じ、必要な助言を行うなどの保育所等の取組を支援し、地域の子育て家庭の育児不安の軽減を図る区市町村を支援しております。
 右側一一五ページの中段、(33)、保育人材確保事業のうち、一番下、オ、社会保険労務士による定着支援といたしまして、対面、双方向による講座を開講し、事業者から挙げられた課題を踏まえ、課題解決の糸口を見いだし、職場環境の整備を進め、職員の定着を目指して取り組んでまいります。
 その下、ク、保育の魅力発信事業といたしまして、保育に特化した常設のプラットフォームを開設し、保育の魅力やそのやりがい等について情報を発信してまいります。
 一枚おめくりいただきまして、左側一一八ページ中段、(50)、保育所等のBCP策定支援事業といたしまして、保育所等におけるBCP、いわゆる事業継続計画の策定を支援するとともに、既策定施設においても実効性の確保を行い、非常災害等の発生時における保育所等の事業継続力の向上を図っております。
 なお、BCP策定支援事業につきましては、児童養護施設等や介護サービス事業所におきましても、今年度から同様の事業を実施しております。
 その下、3、子育て支援でございます。
 (1)、子供家庭支援センター事業といたしまして、各区市町村におきまして、子供と家庭に関する総合相談、子供家庭在宅サービス等の提供及び調整、地域組織化等の事業を行います子供家庭支援センターを設置運営し、地域の子供と家庭に関する支援ネットワークを構築いたします。
 一枚おめくりいただきまして、左側一二〇ページ、(4)、虐待対策ワーカー業務の委託支援事業といたしまして、子供家庭支援センターの虐待対策ワーカーが行う業務の一部を委託する経費を補助することにより、児童虐待の相談や支援等に対する体制を強化しております。
 また、その下、(6)、多様な他者との関わりの機会の創出事業といたしまして、保護者の就労等の有無にかかわらず、幼稚園や保育所等でゼロから二歳児を中心に子供を預かり、健やかな成長のため多様な他者との関わりの機会を創出しております。
 少し飛びまして、一二七ページをお開き願います。(38)、〇一八サポートといたしまして、子供一人一人の成長をひとしく支えるため、ゼロ歳から十八歳までの全ての子供に月額五千円を支給いたします。
 一三四ページをお開き願います。7、社会的養護でございます。
 社会的養護を必要とする子供たちを支援するため、家庭と同様の環境や家庭的な環境での養育を推進いたしますとともに、児童養護施設等の専門機能強化などに取り組んでおります。
 一四三ページをお開き願います。下段、9、児童相談所の運営でございます。
 児童相談所では、子供に関する様々な相談に応じますほか、必要に応じて子供の一時保護を行うなど、子供の健やかな成長のための業務を行っております。
 本年度は新たに、一枚おめくりいただきまして、右側一四五ページ、(15)、児童相談所業務における民間事業者の活用といたしまして、深刻化する児童虐待に対応するため、民間事業者を活用することで、一時保護所における定員の拡充、児童移送業務の体制強化や、夜間の電話受付業務の体制強化を図っております。
 一枚おめくりいただき、一四六ページをお開き願います。10、児童虐待防止対策でございます。平成三十一年四月に、東京都子供への虐待の防止等に関する条例を施行し、虐待の未然防止や被虐待児童の支援に関する様々な取組を一層推進しております。
 (1)、通年開所といたしまして、児童虐待に迅速に対応するため、緊急ケースに土曜日、日曜日及び年末年始を含めた祝日にも対応する相談窓口を設置いたしまして、三百六十五日切れ目のない緊急相談体制を確保しております。
 続いて、一四八ページをお開き願います。11、子供の権利擁護でございます。
 子供の福祉向上と権利の擁護を図るため、権利擁護担当の設置など各種事業を展開しております。
 その下、(4)、被措置児童に対する子供の権利の啓発といたしまして、子供の権利ノートの配布対象となっていない施設等に措置されている幼児や障害児に対して、子供の権利の啓発や相談方法の周知を行い、子供の意見聴取等の仕組みの整備を促進しております。
 その下、12、母子・小児医療体制の充実でございます。
 安心して子供を育てられる環境づくりの一環として、各種医療費の給付を行っております。
 (1)、医療費助成のうち、右側一四九ページの一番下、(ケ)、卵子凍結への支援に向けた調査・凍結卵子を活用した生殖補助医療への助成といたしまして、女性が自らのライフプランについて適切な選択が行えるよう、卵子凍結への支援に向けた調査を行うとともに、凍結卵子を用いた体外受精、顕微授精に関する助成制度を構築しております。
 一五一ページをご覧ください。13、母子保健でございます。
 乳幼児健康診査などの母子保健サービスを担う区市町村を支援しておりますほか、都は、専門的業務や広域的な相談業務、人材育成などを行っております。
 本年度からは、一枚おめくりいただきまして、右側一五三ページ下段、(18)、妊婦健康診査支援事業といたしまして、都民が安心して出産できるよう、超音波検査について厚生労働省が示す妊婦健康診査の望ましい基準を満たせるよう区市町村を支援し、妊婦健康診査の充実を図っております。
 また一枚おめくりいただきまして、左側一五四ページ上段、(20)、新生児聴覚検査機器購入支援事業といたしまして、全ての新生児が精度の高い聴覚検査を受けられるよう、産婦人科または耳鼻咽喉科を標榜する施設における聴覚検査機器の購入を支援することにより、都内における新生児聴覚検査体制の整備推進を図っております。
 一五七ページをお開き願います。ここからは高齢者施策の実施でございます。
 また少々飛びますが、一六九ページをお開き願います。上段の3、介護人材対策の推進でございます。
 介護人材不足に対し、人材の確保や早期離職の防止に取り組む介護事業者を支援するなど、質の高い介護サービスが安定的に提供されるよう取り組んでおります。
 本年度からは、二枚おめくりいただきまして、左側一七二ページ、(18)、外国人介護従事者受入れマッチング支援事業といたしまして、外国人介護従事者の雇用を検討している介護事業所が、外国人介護従事者を円滑に雇用できるよう、外国人介護従事者の雇用について受入れ調整機関へ相談をすることができるマッチング支援合同相談会を開催しております。
 また、一番下、(23)、介護現場のDX・タスクシェア促進事業といたしまして、ロボットを活用した介護業務のタスクシェアを進めることで、介護業務の負担軽減を図る実証を行いますほか、介護の周辺業務の負担軽減を図るため、掃除、配膳ロボットの導入に要する費用の一部を補助しております。
 続いて、一七四ページをお開き願います。中段、5、在宅療養の推進でございます。
 高齢者とその家族が、安心して在宅生活を継続できるよう在宅療養環境を整備しております。
 右側一七五ページの下段、(5)、いきいき・あんしん在宅療養サポート訪問看護人材育成支援事業といたしまして、訪問看護師の育成のための教育プログラムを作成するとともに、eラーニングと人体型シミュレーターを活用し、移動、巡回型体験研修を実施してまいります。
 少々飛びますが、一八一ページをお開き願います。8、高齢者の生きがいと社会参加の促進でございます。
 一枚おめくりいただきまして、左側一八二ページの一番下、(7)、要介護度等の維持改善に向けた介護事業者の取組促進といたしまして、科学的介護の定着、促進に向けて、導入の意義やメリット等について事業者への周知を行うとともに、要介護等の維持改善につながる取組を評価することにより、高齢者等の自立支援、重度化防止の取組を促進してまいります。
 最後に、一八七ページからは、障害者(児)施策の実施でございます。
 少々飛びますが、二〇〇ページをお開き願います。2、共生社会実現に向けた取組の推進でございます。
 障害及び障害者への理解促進及び差別の解消に向けた取組や障害者の社会参加を推進するための取組を進めております。(1)、障害及び障害者への理解促進及び差別の解消のうち、右側二〇一ページの一番下、カ、手話人口の裾野拡大支援事業といたしまして、身近な地域において子供の頃から手話に関する理解を深められるよう、区市町村の取組を支援しております。
 右側二〇三ページ、3、地域における自立生活を支える仕組みづくりでございます。
 居住の場や在宅サービスなどの地域生活基盤の充実を図りますとともに、長期の施設入所者や、いわゆる社会的入院の状態にございます精神障害者の方の地域生活への移行を促進しております。
 (1)、相談支援体制の整備のうち、二枚おめくりいただきまして、左側二〇六ページ中段、ト、東京都障害者相談支援体制整備事業といたしまして、相談支援に関するアドバイザーを配置し、地域のネットワーク構築に向けた指導、調整等の広域的支援を行うことによりまして、地域における相談支援体制の整備を推進してまいります。
 また一枚おめくりいただきまして、左側二〇八ページ、(3)、地域生活への移行促進と地域での居住の安定の確保のうち、さらに一枚おめくりいただきまして、左側二一〇ページの中段、ツ、摂食障害治療支援体制整備事業といたしまして、摂食障害について、適切な治療と支援により患者が地域で支障なく安心して暮らすことができる体制を整備するため、医療機関の連携促進等、必要な検討を行っております。
 一枚おめくりいただきまして、二一二ページをお開き願います。上段、(4)、保健・医療サービスの充実のア、重症心身障害児(者)等の療育体制の整備につきまして、今年度からは新たに、その下の(ウ)、障害者(児)ショートステイ事業(短期入所開設支援)や、右側二一三ページの(コ)、医療的ケア児訪問看護ステーション体制整備事業等を実施しておりまして、より多くの医療的ケア児等を受け入れるための環境整備への補助や、訪問看護ステーション向けの人材育成研修、医療的ケア児の保護者への支援などを行ってまいります。
 二一六ページをお開き願います。(5)、地域生活を支えるサービス基盤の整備でございます。ア、在宅生活を支えるサービスの充実のうち、右側二一七ページ中段、(サ)、児童発達支援事業所等利用支援事業といたしまして、生計を同一にする子が二人以上いる世帯等に対し、児童発達支援事業所等に通う第二子以降の自己負担分について、負担軽減を実施しております。
 一枚おめくりいただきまして、二一八ページ中段、ウ、コミュニケーション支援等のうち、さらに一枚おめくりいただきまして、左側二二〇ページ下段、(チ)、福祉避難所情報伝達等支援事業といたしまして、福祉避難所において、障害者に対して必要な情報伝達等が円滑に行えるよう、情報伝達機器の整備、導入等に取り組む区市町村を支援しております。
 また、右側二二一ページの中段、(ヌ)、情報保障機器の普及促進事業といたしまして、障害者やその家族、区市町村職員等に対して、最新の情報保障機器等について積極的に情報提供することで、障害者の情報保障を推進しております。
 二枚おめくりいただきまして、二二五ページをお開き願います。4、いきいきと働ける社会の実現でございます。
 一枚おめくりいただきまして、左側二二六ページ下段、(2)、福祉施設における就労支援の充実・強化のうち、右側二二七ページの一番下、サ、生産活動に係る営業開拓等支援事業といたしまして、就労継続支援B型事業所に対し、事業所の状況に応じて仕事が受注できるよう、企業と事業所の間で仕事のマッチングができる環境を構築し、営業活動を支援しております。
 その下、5、サービスを担う人材の養成・確保でございます。
 (1)、障害福祉サービス等を担う福祉人材の確保・育成・定着への取組の充実のうち、右側二二九ページ中段、コ、障害者支援施設等におけるリハビリテーション職員配置促進事業といたしまして、重度、高齢化が進む入所施設における利用者の身体機能に応じた適切な支援の実施を推進するため、対象施設へのリハビリ職員の配置を促進し、支援の質の向上を図ってまいります。
 以上、駆け足で大変雑駁ではございましたけれども、福祉局の事業の概要についてのご説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○あかねがくぼ委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○原委員 それでは、十二点、お願いいたします。
 一、特別養護老人ホームへの入所申込者数の推移。
 二、認可保育所の定員、入所児童数及び待機児童数の推移。
 三、認可保育所における職員の平均経験年数別施設数。
 四、認可保育所における設置主体別、職員の平均経験年数別施設数。
 五、重症心身障害児者施設の状況。
 六、社会福祉施設等の耐震化状況。
 七、二〇〇二年度より前の定義での保育待機児童数の推移、区市町村別。
 八、福祉局所管の政策連携団体及び地方独立行政法人における障害者雇用人数及び障害者雇用率、三年分。
 九、介護保険料の滞納件数及び滞納率の推移、区市町村別。
 十、介護保険料の滞納に対する新規の差押件数、差押額及び差押物件の内訳の推移。
 十一、都型放課後等デイサービス事業所数の推移。これは月別にお願いします。
 最後、十二、高齢者等への補聴器等の支給または購入費助成を実施している都内区市町村の自治体名、事業名、対象者年齢、対象者の年齢以外の要件、本人負担、年度ごとの都の補助の活用状況、支出額、支給等を行った対象者数の実績。
 以上です。よろしくお願いします。

○上田委員 毎年の更新ということで、ご理解いただきたいと思います。
 乳児院退所後の措置先の推移。
 里親委託と乳児院及び児童養護施設の児童数と割合の推移。
 児童養護施設退所者等の進路等把握状況。
 都内の児童養護施設退所者に対するアフターケア施設の活動状況及び補助額の推移。
 妊娠相談ほっとラインの相談実績の推移。
 新生児の新規措置先の推移。
 児童相談所が里親に委託した児童に係る特別養子縁組の成立件数の推移。
 児童養護施設等措置変更数の推移。
 養育家庭委託の解除理由別内訳の推移。
 児相一時保護所の入所定員及び入所期間、事故件数、職員の研修状況及び心理専門職の配置状況。
 都所管の児童養護施設への指導検査における文書指摘数の推移。
 重症心身障害児者施設の待機者数の推移。
 都外の障害児入所施設の入所者数の推移。
 社福が運営する都内の高齢者施設及び障害者施設において、入院、死亡に至った事故件数等。
 障害者グループホームの定員の推移。
 重症心身障害児者の施設の入所定員及び待機者数並びに通所定員の推移。
 有料老人ホームにおける事故件数、実地検査実施状況。
 自立支援医療費受給者証所持者及び死亡、病状改善を理由とする受給者証返還数の推移。
 自立支援医療費の公費負担額の推移。
 都が所管する社福への指導検査における文書指摘数の推移。
 精神科医療機関における虐待が疑われる事案の件数及び内訳の推移。
 福祉局における障害者の採用、配置、業務、勤務評価に係る合理的配慮の取組状況。
 福祉局における障害者就労施設等からの優先調達の契約件数及び金額の推移。
 区市町村別、年齢別待機児童数の推移。保育園待機児童数の推移です。
 家庭的保育事業の区市町村別実施状況、家庭的保育者数、保育児童数及び保護者負担額。
 区市町村における認証保育所等利用者負担軽減制度の実施状況。
 とうきょう保育ほうれんそうの受付実績の推移。
 福祉局が所管する事業のうち、事業者に対して行った不利益処分の推移。
 福祉局への公益通報の事由別件数の推移。
 福祉局職員の自殺、病気休暇及び病気休職、定年を待たない退職、公務災害件数の推移。
 キッズラインの指導監督と改善の状況。
 赤ちゃんポスト開設に係る医療法人モルゲンロートとのやり取りが時系列で分かるもの。
 東京おこめクーポン事業の利用実績と利用率。対象者人数を明記してください。
 グローバルキッズに対する指導監督の状況を五年分。
 コスモズに対する指導監督の状況を五年分。
 コスモズから提出された過大受給に関する報告書の概要。
 以上となります。

○あかねがくぼ委員長 ただいま原理事、上田委員より資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○あかねがくぼ委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で福祉局関係を終わります。

○あかねがくぼ委員長 これより保健医療局関係に入ります。
 初めに、雲田保健医療局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○雲田保健医療局長 保健医療局長の雲田孝司でございます。
 私ども保健医療局では、都民の生命と健康を守り、都民が生涯を通じて安全な環境の下で、安心して暮らし続けることのできる社会を実現するため、福祉局とも緊密に連携を図りながら、大都市東京にふさわしい保健医療施策を積極的に展開し、さらなる充実を目指していく所存でございます。
 あかねがくぼ委員長をはじめ委員の皆様方のご指導、ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 それでは、説明に先立ちまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長で福祉局理事、保健医療局理事兼務の谷田治でございます。技監で福祉局技監兼務、教育庁技監併任の成田友代でございます。総務部長の船尾誠でございます。企画部長でDX推進担当部長、スタートアップ・国際金融都市戦略室スタートアップ戦略推進担当部長、福祉局福祉保健医療連携推進担当部長兼務の村本一博でございます。保健政策部長で感染症保健政策担当部長兼務の小竹桃子でございます。医療政策部長で感染症医療政策担当部長兼務の遠藤善也でございます。都立病院支援部長の齋藤善照でございます。健康安全部長の藤井麻里子でございます。感染症対策部長の加藤みほでございます。政策推進担当部長で子供政策連携室企画調整担当部長兼務の宮澤一穂でございます。健康危機管理統括調整担当部長で感染症対策総合調整担当部長兼務の高畠信次でございます。地域保健担当部長で特命担当部長保健所デジタル化推進担当部長兼務の大出仁でございます。医療政策担当部長で感染症医療政策担当部長兼務の岩井志奈でございます。食品医薬品安全担当部長の早乙女芳明でございます。感染症対策調整担当部長で医療改革推進担当部長健康安全研究センター健康情報解析担当部長兼務の西塚至でございます。感染症対策調整担当部長の松谷いづみでございます。感染症対策調整担当部長の藤井達男でございます。感染症対策調整担当部長の小原昌でございます。感染症対策調整担当部長の及川勝利でございます。感染症対策調整担当部長の高橋葉夏でございます。最後に、当委員会との連絡に当たらせていただきます総務課長の斎藤毅でございます。
 なお、感染症対策調整担当部長の内藤典子は、公務のため、本日は欠席しております。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○あかねがくぼ委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○あかねがくぼ委員長 次に、事務事業について理事者の説明を求めます。

○雲田保健医療局長 保健医療局の事務事業につきましてご説明申し上げます。
 事業の詳細につきましては、後ほど総務部長からご説明をさせていただき、私からは、局の概要と局の重点施策をご説明させていただきます。
 ますます高度化、複雑化する福祉、医療ニーズへの迅速かつ的確な対応が求められる中、都民の生命と健康を守り、福祉、保健、医療サービスを将来にわたって盤石なものとするため、福祉保健局は令和五年七月に福祉局と保健医療局に再編し、より高い専門性と機動性を発揮できる組織へと変革を図っております。
 局再編後も、福祉保健局として培ってきた知見やノウハウを継承し、各分野で横断的な対応が必要な課題に対し、両局が連携して、機動的かつ的確に対応してまいります。
 当局では、社会経済環境の変化や災害等の緊急、突発的な事態にも対応しながら、これまで培ってきた福祉、保健、医療の連携を継承し、将来世代にわたって信頼できる施策を積極的に展開しているところでございます。
 保健医療局の所管する施策分野は、都民生活に直結した広範な領域にわたっておりますので、分野別に重点施策をご説明させていただきます。
 お手元の冊子、事業概要の三一ページをお開き願います。分野別事業展開といたしまして、本年度に展開いたします五分野の主な施策を記載してございます。
 まず、保健分野でございますが、ライフステージを通じた健康づくりの取組を推進するため、がんを含めた生活習慣病の予防などに取り組むほか、難病患者の療養生活を支援するとともに、自殺防止対策を総合的に推進してまいります。
 次に、医療分野でございますが、都民の安心を支える質の高い医療提供体制の整備を進めるため、救急医療体制を整備するほか、がん、循環器病等の疾病別の医療連携体制や、在宅療養環境の整備を進めてまいります。
 また、医療人材の確保、育成の支援に加え、都立病院機構による行政的医療の安定的かつ継続的な提供や地域医療の充実などに向けた取組を支援してまいります。
 次に、健康安全分野でございますが、多様化する健康危機から都民を守るため、危険ドラッグ等の速やかな排除、薬物乱用防止を目指し、規制などを強化するほか、健康危機から都民を守る体制を確保するとともに、人と動物との調和の取れた共生社会の実現を目指してまいります。
 次に、感染症対策分野でございますが、様々な感染症から都民の生命と健康を守るため、新型インフルエンザなどの新興、再興感染症などについて対策を強化するほか、新型コロナウイルス感染症の法的位置づけの変更後も必要な保健、医療提供体制を維持し、段階的に移行を進めてまいります。
 最後に、横断的取組でございますが、広域的な自治体としての役割を着実に果たすため、区市町村の主体的な施策展開の支援などに取り組んでまいります。
 今後とも、都民が生涯を通じて安全な環境の下で、安心して暮らし続けることのできる社会を実現するため、社会経済情勢や都民ニーズなどに的確に対応し、福祉局など各局をはじめ、区市町村、関係団体、事業者などと連携を図りながら、福祉、保健、医療施策を積極的に展開してまいります。
 委員長をはじめ各委員の皆様のご指導をいただきながら、福祉、保健、医療行政を前進させるため、局職員一丸となって全力で取り組んでまいります。
 よろしくご指導のほどお願い申し上げます。

○船尾総務部長 それでは、私から、事務事業の詳細につきましてご説明申し上げます。
 その前に、お手元に配布してございます二冊の資料につきましてご説明いたします。
 まず、厚みのある方が、先ほど局長から紹介いたしました事業概要でございまして、後ほど、これに基づきまして、事務事業の詳細をご説明させていただきます。
 もう一つの薄い方が、東京都政策連携団体等運営状況でございます。保健医療局が所管しております東京都政策連携団体、地方独立行政法人、事業協力団体のそれぞれ一団体、計三団体の令和四年度の運営状況等につきまして記載してございますので、後ほどご覧いただければと存じます。
 それでは、お手元の事業概要によりましてご説明させていただきます。
 まず、一〇ページをお開き願います。2、福祉局・保健医療局間の連携でございます。
 福祉保健局は、都民の生命と健康を守り、福祉、保健、医療サービスを将来にわたって盤石なものにするため、本年七月に、福祉局と保健医療局に再編いたしました。
 局再編後も、福祉、保健医療の専門性を両局が高度に発揮することに加え、母子保健、子育て支援、感染症対策など分野横断的な課題に対応するため、これまで培った知見やノウハウを継承しつつ、両局が緊密に連携して対応する体制を構築しております。
 次に、一二ページをお開き願います。3、保健医療局組織一覧表でございます。
 本年七月一日現在の組織図を右側の一三ページにかけて記載してございます。本年七月一日の組織再編に伴いまして、本庁組織といたしましては七部二十三課、事業所といたしましては二十八事業所を設置しております。
 少々飛びますが、二二ページをお開き願います。5、保健医療局職員定数でございます。
 本年七月一日現在の職員定数は、合計で一千九百五十三人でございます。
 右側の二三ページをご覧ください。6、令和五年度福祉局及び保健医療局の所管予算でございます。
 令和五年度予算につきましては、福祉保健費として令和四年度中に編成していることから、福祉局及び保健医療局の予算を記載しております。
 (1)として、歳出予算を記載しております。福祉局及び保健医療局では、一般会計のほか、国民健康保険事業会計、母子父子福祉貸付資金会計、心身障害者扶養年金会計及び地方独立行政法人東京都立病院機構貸付等事業会計を所管しておりまして、表中、令和五年度当初予算額の欄の一番下の差引純計にございますように、これらの会計の総額で二兆六千百三十億余円となっております。
 また少々飛びまして、四一ページをお開き願います。13、保健医療局の防災対策でございます。
 保健医療局では、災害発生時におけます医療の確保や救助物資の輸送、配分に関することなど、被災者の生命や生活に密着した支援業務を担っております。令和五年度に実施いたします主な防災対策の事業名を分野別に列挙してございます。
 一枚おめくりいただき、左側の四二ページをご覧ください。14、福祉局及び保健医療局の新型コロナウイルス感染症への対応でございます。
 福祉局及び保健医療局では、令和二年一月二十四日に都内で初めて感染者を確認して以来、様々な関係機関等と連携して、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に取り組んでおります。四五ページにかけまして、新型コロナウイルス感染症への主な取組を列挙してございます。
 四七ページ以降が分野別の事務事業の内容となってございます。
 章ごとに浅黄色の中扉を差し入れておりまして、その裏側にはそれぞれの章の目次を記載してございます。また、目次に続きまして、それぞれの章で取り上げております事業の体系を記載してございます。
 それでは、以下、章ごとに新規、重要施策を中心にご説明させていただきます。
 この四七ページからは、保健医療基盤の整備でございます。
 五〇ページをお開き願います。上段の2、福祉保健区市町村包括補助事業(保健医療局所管)でございます。
 区市町村が地域の実情に応じまして、創意工夫を凝らして主体的に実施いたします福祉、保健、医療サービスの向上を目指す取組を支援しております。(1)にございますように、医療保健政策の包括補助事業を実施しております。
 五三ページをお開き願います。ここからは、保健施策の実施でございます。
 また少々飛びますが、六四ページをお開き願います。2、自殺総合対策でございます。
 本年三月に策定いたしました東京都自殺総合対策計画(第二次)に基づきまして、総合的、効果的な自殺対策を推進しております。
 (1)、自殺総合対策東京会議におきまして、自殺問題への社会的な取組を着実に推進するための対策等の検討を行っているほか、(3)、こころといのちの相談・支援東京ネットワークといたしまして、自殺念慮者や未遂者がその悩みに応じた相談支援を受けられるよう、関係機関によるネットワークを構築するなど、自殺の未然防止を図っております。また、自死発生直後から遺族等を支援するための相談窓口として、自死遺族総合支援窓口を設置しております。
 右側六五ページの下段、3、健康づくりの推進でございます。
 平成二十五年三月に策定し、令和五年度までを計画期間とする東京都健康推進プラン21(第二次)に基づきまして、都民の健康づくりを推進しております。
 一枚おめくりいただきまして、左側六六ページの(2)、生活習慣改善推進事業といたしまして、都民の健康寿命の延伸と健康格差の縮小を図るため、都民自らが負担感のない生活習慣の改善と健康づくりの実践を行えるよう、区市町村や民間企業と連携し、普及啓発と環境整備を行っております。
 七〇ページをお開き願います。6、難病対策でございます。
 難病は、原因不明で治療法が確立されていない希少な疾病であり、長期の療養を要しますことから、患者本人や家族に大きな負担がかかります。
 そこで、(1)、難病医療費等助成といたしまして、難病の患者に対する医療等に関する法律に基づく指定難病や都独自の対象疾病などの認定患者に対しまして、医療費の自己負担の一部を助成することで、患者本人や家族の経済的な負担軽減を図っております。
 少々飛びますが、八〇ページをお開き願います。中段の9、国民健康保険でございます。
 国民健康保険事業につきましては、従来、区市町村が個別に運営してきたところでございますが、平成三十年度から、都道府県が財政運営の責任主体となりまして、経理を明確にするため、国民健康保険事業会計を設けた上で、区市町村からの国民健康保険事業費納付金や国庫負担金等を受け入れ、保険給付に必要な費用を全額区市町村に交付しております。
 また、国民健康保険運営方針を定めまして、財政健全化や医療費適正化等の取組を行うほか、区市町村、国民健康保険組合、国民健康保険団体連合会に対しまして、指導助言、監督、補助などを行っております。
 一枚おめくりいただきまして、左側八二ページ中段の(12)、産前産後保険料負担金といたしまして、国民健康保険の出産する被保険者に係る保険料または保険税の負担軽減を図るため、区市町村は出産する被保険者につき産前産後期間相当分の均等割額及び所得割額を免除した額の総額を基礎として算定した額を一般会計から国民健康保険事業会計に繰り入れておりますが、都はその一部を負担しております。
 八七ページをご覧ください。ここからが医療提供体制の整備になります。
 また少々飛びますが、九六ページをお開き願います。1、がん医療対策でございます。
 平成三十年三月に策定いたしました東京都がん対策推進計画(第二次改定)に基づきまして、(2)、高度ながん医療の総合的な展開として、国が指定するがん診療連携拠点病院や、国拠点病院と同等の高度な診療機能を持つ東京都がん診療連携拠点病院の機能強化など、がん医療対策を推進しております。
 一枚おめくりいただき、左側九八ページのエ、がん患者へのアピアランスケア支援事業といたしまして、がん治療に伴う外見の変化に悩みを抱えている患者に対し、ウイッグや補整下着等の胸部補整具の購入やレンタル等にかかった費用を助成する区市町村を支援しております。
 その二つ下、カ、がん治療と就労の両立に向けた支援事業といたしまして、頭頸部がん患者のニーズ等を調査し、患者本位の医療技術の開発、提供や病院施設の充実など、治療と就労の両立を多角的に支援する体制モデルを構築しております。
 下段の2、地域医療対策でございます。
 都民の多様な保健医療需要に的確に応えるために、一次、二次及び三次の保健医療圏を設定し、都民に重層的かつ総合的に保健医療サービスを提供できる体制の構築に努めております。
 一枚おめくりいただきまして、右側一〇一ページの上から二番目、(12)、在宅医療推進強化事業といたしまして、往診医療機関の活用などにより、地域において、二十四時間診療体制の構築を図る地区医師会の取組を支援するとともに、オンラインを活用した在宅医等の診療支援を行う病院の取組等を支援しております。
 一番下、(16)、医療機関等物価高騰緊急対策事業といたしまして、物価高騰に直面する医療機関等の負担軽減に向けた緊急対策として、国の臨時交付金を活用し、支援金を支給しております。
 一〇六ページをお開き願います。下段の5、医療施設に対する支援事業でございます。
 公立病院に対する運営事業費等の補助や民間医療機関に対する施設、設備の整備費補助を行い、医療施設の整備等を支援し、都民の医療の確保と向上を図っております。
 一枚おめくりいただきまして、左側一〇八ページをご覧ください。6、救急医療体制の充実でございます。
 不慮の事故や急病にかかった場合、いつでも、どこでも、誰でも、症状に応じて適切な医療が受けられるよう、区市町村は入院を必要としない軽症の救急患者に対する初期救急医療、東京都は入院を要する中等症や重症の患者に対する二次救急医療及び生命危機を伴う重篤患者に対する三次救急医療という役割の下に、救急医療体制の体系的整備と連携に取り組んでおります。
 右側一〇九ページの下段の(2)、東京都ドクターヘリ運航事業といたしまして、ドクターヘリの運用に必要な環境を整備し、基地病院の運営経費等の補助を行っております。
 また、今後、近隣県との連携体制を構築し、救急患者の救命率等の向上及び救急患者搬送体制の充実を図っております。
 一枚おめくりいただき、左側一一〇ページ上段のエ、心不全サポート事業といたしまして、地域における医療、介護関係者への心不全に対する理解促進や相談支援の充実を図るとともに、関係者間の連携を強化し、患者が地域において安心して療養生活を送れる体制を整備しております。
 その下、オ、循環器病ポータルサイトの運営といたしまして、循環器病ポータルサイトを構築し、患者や家族のニーズに応じた情報や相談窓口の情報などを整理し、都民に対し循環器病に関する情報を分かりやすく提供しております。
 一一二ページをお開き願います。8、周産期医療体制の充実でございます。
 周産期医療に対する需要の増加に応えるため、地域において妊娠、出産から新生児に至る高度専門的な医療を効果的に提供する総合的な周産期医療体制を整備しております。
 一枚おめくりいただき、左側一一四ページ上段の(15)、助産所設備整備費補助事業といたしまして、妊婦の多様なニーズに応え、身近な地域で安全・安心に出産できる環境を整備するため、分娩を取り扱う助産所に対して、医療機器や情報通信機器等の設備整備に要する経費を補助しております。
 続きまして、9、災害時医療体制の整備でございます。
 大規模地震等が発生した場合に、的確な被害情報を速やかに把握し、迅速かつ適切な医療救護活動を行えるよう、災害時医療体制を整備しております。
 一枚おめくりいただきまして、左側一一六ページ上段の(7)、医療機関水害対策BCP策定ガイドラインの策定といたしまして、医療機関が台風や豪雨災害などによる浸水被害に備えられるよう、医療機関の水害対策に特化したBCP策定ガイドラインを策定してまいります。
 一二〇ページをお開き願います。12、医療人材の確保と質の向上でございます。
 二枚おめくりいただきまして、右側一二五ページの下段、(4)、資質向上対策でございます。また一枚おめくりいただきまして、一二六ページの一番下、ク、助産所と嘱託医療機関等との連携支援事業といたしまして、助産所における嘱託医師等の確保のため、都において相談窓口を設置し、助産所開設希望者等からの相談に対する支援、調整を行っております。
 右側の一二七ページからは、東京都立病院機構の支援になります。
 一三二ページをお開き願います。1、東京都立病院機構の支援でございます。
 地方独立行政法人東京都立病院機構に対しまして、東京都の医療政策として求められる行政的医療の安定的かつ継続的な提供をはじめ、高度専門的医療の提供及び地域医療の充実に向けた取組等を推進できるよう、運営を支援しております。
 (1)、東京都地方独立行政法人評価委員会(都立病院分科会)の運営といたしまして、地方独立行政法人法に基づき知事が行う都立病院機構の各事業年度及び中期目標期間に係る業務の実績に関する評価、都立病院機構の業務運営に関する中期目標の策定や中期計画の認可等につきまして、意見の聴取などを行っております。
 また、都立病院機構が提供する行政的医療等に要する経費を(2)、地方独立行政法人東京都立病院機構運営費負担金等で支援しているほか、(3)、粒子線治療施設に係る整備計画の策定、(4)、総合診療体制の強化、(5)、5G活用による島しょ遠隔医療の推進などを実施しております。
 また少々飛びますが、一四三ページをお開き願います。ここからが健康安全施策の実施になります。
 一五〇ページをお開き願います。1、食品の安全確保でございます。
 (1)、食品安全推進体制のア、東京都食品安全条例でございますが、本条例は、食品の安全確保の基本理念や東京の地域特性に即した施策の方向性などを定めておりまして、この条例に基づき、東京都食品安全推進計画を策定し、食品の安全確保に向けた様々な施策を総合的、計画的に推進しております。
 一五八ページをお開き願います。2、医薬品等の安全確保でございます。
 (1)、許可・登録及び試験といたしまして、薬剤師免許の申請、名簿登録、薬局等の許可などを行っております。
 一六二ページをお開き願います。中段、(5)、麻薬・向精神薬・覚醒剤等の指導取締りのうち、一番下のエ、危険ドラッグ対策といたしまして、東京都薬物の濫用防止に関する条例に基づき、危険ドラッグを知事指定薬物として規制しておりまして、国内未流通薬物を事前に規制するため、試買調査や未規制成分の合成委託などを行っております。
 危険ドラッグは、インターネットを利用するなど取引が潜在化していることから、迅速かつ的確にインターネット上の流通実態を把握するなど、監視指導を強化しております。
 さらに、キーワード連動広告や啓発ホームページの開設、薬物乱用防止の啓発動画の放映等によりまして、広く危険性の周知に努めているところでございます。
 右側一六三ページの一番下、(7)、薬局物価高騰緊急対策事業といたしまして、物価高騰に直面する薬局の負担軽減に向けた緊急対策として、国の臨時交付金を活用し、支援金を支給しております。
 一枚おめくりいただきまして、一六四ページの3、環境保健対策でございます。
 右側一六五ページの上段、(3)、新たなアレルギー疾患対策の推進でございます。一枚おめくりいただきまして、左側一六六ページ上段、エ、アレルギー疾患医療提供体制の整備といたしまして、都民がアレルギーの状態に応じて適切な医療を受けることができますよう、都内のアレルギー疾患医療の質の向上と医療提供体制の整備、情報提供の充実に取り組んでおります。
 右側一六七ページ下段の4、生活衛生対策でございます。
 旅館、公衆浴場等の監視指導による衛生確保や、飲用水の安全確保などの取組を行っております。
 一七四ページをお開き願います。5、動物の愛護と管理でございます。
 東京都動物愛護管理推進計画に基づきまして、人と動物との調和の取れた共生社会の実現を目指し、様々な施策を推進しております。
 次に、一七九ページをお開き願います。ここからが感染症対策の基盤整備になります。
 一八四ページをお開き願います。1、感染症対策でございます。
 新興、再興感染症をはじめとする感染症の脅威から都民を守るため、(1)、感染症健康危機管理対策のア、新興・再興感染症対策といたしまして、下段の(エ)、新型インフルエンザ対策などを実施しております。
 一枚おめくりいただきまして、右側一八七ページ下段、(2)、新型コロナウイルス感染症対策でございます。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止と感染者に対する適切な医療を提供するため、様々な対策を実施しております。
 ア、相談体制の確保といたしまして、(ア)、新型コロナ・オミクロン株コールセンター及び次のページの(イ)、東京都発熱相談センター等の機能を統合いたしまして、(ウ)、東京都新型コロナ相談センターを設置し、感染について不安を抱える都民等からの相談に応じ、発熱等の症状が生じた方が医療機関に円滑にアクセスできるよう、相談体制を確保しております。
 その下、イ、診療・検査体制の確保といたしまして、外来医療体制について、幅広い医療機関が新型コロナ患者の診療に対応する体制に移行していく期間中、発熱患者が円滑に診療、検査を受けられるよう、外来対応医療機関の確保、公表や、高齢者等のハイリスク者が利用する施設等での集中的、定期的なスクリーニング検査等を実施しております。
 右側一八九ページ下段、ウ、医療提供体制等の確保といたしまして、一枚おめくりいただきまして、左側一九〇ページ中段の(オ)、医療提供体制の強化・充実等を進めるとともに、右側一九一ページ中段の(キ)、高齢者等医療支援型施設の設置などによりまして、新型コロナウイルス感染症の五類移行後におきましても、患者の症状に応じた医療体制などを確保しております。
 加えまして、二枚おめくりいただきまして、左側一九四ページ、オ、ワクチン接種体制の整備といたしまして、区市町村や医療関係団体等と連携して接種を推進するとともに、その下、(ウ)、大規模接種会場の設置等といたしまして、都独自の大規模接種会場を設置運営するほか、ワクチンバスの派遣による接種を進めております。
 下段の(3)、東京iCDCを核とした効果的・機動的な感染症対策でございます。感染症に関する政策立案、危機管理、調査、分析、評価、情報収集、発信など、効果的な感染症対策を一体的に担う常設の司令塔といたしまして、東京iCDCによるエビデンスに基づいた提言、助言を行っております。
 以上、駆け足で大変雑駁ではございますが、保健医療局の事業概要についてのご説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○あかねがくぼ委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○里吉委員 それでは、十六点の資料要求させていただきます。
 一、国民健康保険における加入世帯数並びに被保険者資格証明書及び短期被保険者証の交付件数の推移。
 二、国民健康保険料、税率の推移。
 三、国民健康保険料、税の減免件数の推移。
 四、国民健康保険における一部負担金減免件数の推移。
 五、国民健康保険料、税の滞納世帯数及び収納率の推移。
 六、国民健康保険料、税の滞納に対する新規の差押件数、差押額及び差押物件の内訳の推移。
 七、国民健康保険への東京都支出額の推移。
 八、病院の耐震化状況。
 九、保健医療局所管の政策連携団体及び地方独立行政法人における障害者雇用人数及び障害者雇用率、三年分。
 十、熱中症による死亡者数の推移、十年分。場所、エアコンの使用状況、区市町村別でお願いします。
 十一、都立病院機構の病院におけるがん患者数。
 十二、都立病院機構の病院における医師の定数または計画数及び現員。これは総数と任期なし、任期付、フルタイム、フルタイム以外、育児短時間の内訳でお願いします。この推移を診療科別でお願いします。
 十三、都立病院機構の病院におけるPFI事業に関わる経費及び内訳の推移及び累計並びに各事業の契約額。
 十四、都立病院機構の病院における障害者の入院状況。そのうち、有料個室利用者数。その中で、本人の希望ではなく有料個室を利用したケースの数。
 十五、都立病院及び公社病院において、年度当初及び年度途中に採用した医師数及び看護要員数の推移。病院別、常勤、非常勤別、五年分。
 十六、都立病院機構の病院の病棟休止状況。
 以上、よろしくお願いいたします。

○上田委員 特別区及び多摩地区における検案、解剖実績の推移。
 監察医務院における新型コロナウイルス感染症陽性者の検案実績。
 監察医務院における妊産婦自殺の検案数の推移。
 医療法人に対する指導監督の実施件数の推移。
 患者の声相談窓口への相談件数及び内訳の推移。
 令和三年一月十三日の厚労省通知を踏まえた精神科病院に対する実地指導を通じて発見された虐待の件数と内容。
 ちょっとこれ、福祉局で、私、資料請求して、どっちか分からないのでこちらでもいわせてもらいますが、精神科医療機関における虐待が疑われる事案の件数及び内訳の推移。
 保健医療局における障害者の採用、配置、業務、勤務評価に係る合理的配慮の取組状況。
 同じく、障害者就労施設等からの優先調達の契約件数及び金額の推移。
 都内における動物の引取り及び収容数の推移。
 同じく、動物の致死処分数の推移。
 第一種動物取扱業者に対する勧告及び命令の実施実績。
 医療保健政策区市町村包括補助事業を活用した飼い主のいない猫対策の実施状況。
 局が所管する事業のうち、事業者に対して行った不利益処分の推移。
 局への公益通報の事由別件数の推移。
 都内の公衆衛生医師の配置状況等の推移。
 局の職員の自殺、病気休暇及び病気休職、定年を待たない退職、公務災害件数の推移。
 都立病院及び公社病院における分娩件数の推移。
 同じく、誤嚥による報告件数の推移。
 小児総合医療センターにおける死亡退院患者数の推移。疾病分類別、年齢別。
 松沢病院における死亡退院患者数の推移。疾病分類別、年齢別。
 松沢病院における再入院率。
 同じく、入院期間別入院患者数の推移。
 都立病院及び公社病院における精神疾患による入院患者数及び入院形態別内訳。
 松沢病院における患者の退院時の状況。
 同じく、行動制限実施患者数及び保護室数の推移。
 都立病院における医事関係訴訟件数及び事由。
 都立病院における医師の兼業件数など。
 病院勤務職員の自殺、病気休暇及び病気休職、定年退職を除く退職、公務災害等の件数の推移。
 都立病院における障害者優先調達の契約件数、金額の実績。契約種類別。
 都立病院及び公社病院における障害者の雇用状況。
 同じく、都立病院における病児、病後児保育の取組。
 都立病院、公社病院における電気けいれん療法の実施件数の推移。
 同じく、懲戒処分の件数及び内訳。
 研究活動に係る利益相反に関する自己申告書の提出者数、申告額の最高額及び総額。
 滝山病院の今年二月の事件発覚以後の死亡者数及び死因、入院、退院と地域移行の状況。
 都が行った指定医療機関取消しの状況と理由、過去三年。各対象医療機関の母数を明記してください。
 精神医療審査会の審査の状況について、直近五年の状況。書類審査件数、退院請求及び処遇改善請求のそれぞれの受理件数と審査件数、審査結果の内訳。
 滝山病院における強制入院、身体拘束、隔離、死亡退院の件数。
 成仁病院における強制入院、身体拘束、隔離、死亡退院の件数。いずれも過去五年でお願いします。
 生活保護法に基づく指定医療機関の数の推移、十年分。
 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定医療機関の数の推移、十年分。
 お願いいたします。

○あかねがくぼ委員長 ただいま里吉委員、上田委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○あかねがくぼ委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で保健医療局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後二時二十二分散会

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