厚生委員会速記録第十号

令和五年十月三日(火曜日)
第七委員会室
午後一時開議
出席委員 十三名
委員長内山 真吾君
副委員長早坂 義弘君
副委員長中山 信行君
理事平田みつよし君
理事藤田りょうこ君
理事菅原 直志君
上田 令子君
竹平ちはる君
たかく則男君
浜中のりかた君
山加 朱美君
竹井ようこ君
白石たみお君

欠席委員 一名

出席説明員
福祉局局長佐藤 智秀君
次長小林 忠雄君
総務部長関口 尚志君
保健医療局局長雲田 孝司君
次長理事兼務谷田  治君
総務部長船尾  誠君

本日の会議に付した事件
意見書について
付託議案の審査(決定)
・第百六十九号議案 東京都保健医療局関係手数料条例の一部を改正する条例
・第百七十号議案  興行場の構造設備及び衛生措置の基準等に関する条例の一部を改正する条例
・第百七十一号議案 旅館業法施行条例の一部を改正する条例
・第百七十二号議案 プール等取締条例の一部を改正する条例
・第百七十三号議案 東京都ふぐの取扱い規制条例の一部を改正する条例
・第百八十四号議案 備蓄用抗インフルエンザウイルス薬の買入れについて
・第百八十五号議案 備蓄用抗インフルエンザウイルス薬の売払いについて
・第百八十六号議案 集中的検査に用いる新型コロナウイルス抗原定性検査キットの買入れ(単価契約)について
・議員提出議案第十一号 東京都シルバーパス条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○内山委員長 ただいまから厚生委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任いただきました意見書中、意見書一件につきましては、お手元配布の案文のとおり調整いたしました。
 案文の朗読は省略いたします。

   生涯を通じた国民皆歯科健診の実現に関する意見書(案)
 現在、我が国では、法律で義務付けられた歯科健診として、母子保健法に基づく乳幼児歯科健診、学校保健安全法に基づく児童生徒に対する学校歯科健診などが行われている。一方で、成人期以降については、健康増進法及び高齢者の医療の確保に関する法律に基づき、四十歳、五十歳、六十歳、七十歳の歯周疾患検診や後期高齢者歯科健診が行われているものの、義務付けがされていない。また、事業所における歯科健診は、労働安全衛生法に基づく歯科特殊健診として、対象者が有害業務に従事する労働者に限られている。このため、成人期以降の歯科健診は十分とは言えない状況にある。
 近年、多くの研究により、歯の本数とフレイルや認知症の予防を含む全身の健康状態、歯周病と全身疾患との関係等についての科学的根拠が明らかになっている。人生百年時代を迎える中で健康寿命を延ばすためには、歯を含めた口腔(くう)内の健康維持が極めて重要であり、ライフステージに応じた切れ目のない歯科健診の受診機会を確保する必要がある。
 都においても、生涯にわたる歯と口の健康づくりに関し、都民の自主的な取組を促進するとともに、全ての都民が必要な歯科保健医療サービスを受けることができる環境を整備するため、東京都歯科保健推進計画「いい歯東京」を策定し、都民の歯と口の健康づくりを推進しているところである。
 こうした中、令和四年六月七日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針二〇二二」において、生涯を通じた歯科健診、いわゆる国民皆歯科健診の具体的な検討を行うことが初めて盛り込まれた。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、国民皆歯科健診の実現に向けた具体的な検討を早急に進めるとともに、次の事項を実現するよう強く要請する。
一 国民皆歯科健診の実現に向けた法改正を早期に行うこと。
二 国民皆歯科健診の制度設計等に関する具体的な検討を進めるに当たっては、地方自治体をはじめ関係者の意見を十分に反映させるための必要な措置を講ずること。
三 国民皆歯科健診の実施に関しては、国において十分な財政措置を講ずること。
四 国民皆歯科健診の実現と併せて、国民に対して歯と口腔(くう)の健康づくり及び歯科健診の重要性についての啓発や健診受診後の定期的な歯科受診の勧奨を行うなど、歯科疾患の発症や再発、重症化予防のための総合的な取組を推進すること。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  令和五年十月 日
東京都議会議長 三宅しげき
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
文部科学大臣
厚生労働大臣
経済産業大臣
内閣官房長官
経済財政政策担当大臣 宛て

○内山委員長 本件は、議長宛て提出の手続を取りたいと思いますので、ご了承願います。
 なお、その他の意見書につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○内山委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百六十九号議案から第百七十三号議案まで及び第百八十四号議案から第百八十六号議案まで並びに議員提出議案第十一号を一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了いたしております。
 これより採決を行います。
 初めに、議員提出議案第十一号を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○内山委員長 起立少数と認めます。よって、議員提出議案第十一号は否決されました。
 次に、第百六十九号議案から第百七十三号議案まで及び第百八十四号議案から第百八十六号議案までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○内山委員長 異議なしと認めます。よって、第百六十九号議案から第百七十三号議案まで及び第百八十四号議案から第百八十六号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○内山委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○内山委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○内山委員長 この際、所管局を代表いたしまして、雲田保健医療局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○雲田保健医療局長 お許しをいただきまして、当委員会所管両局を代表いたしまして、一言御礼のご挨拶を申し上げます。
 本定例会でご提案申し上げました議案につきましては、ただいまご決定をいただき、誠にありがとうございました。
 ご審議の過程で頂戴いたしました貴重なご意見、ご指摘等につきましては、今後の事業執行に反映させてまいりたいと存じます。また、福祉局とも引き続き緊密な連携を図りまして、さらなる施策の充実に努めてまいる所存でございます。
 今後とも、より一層のご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げまして、御礼のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

○内山委員長 この際、私からも一言ご挨拶を申し上げます。
 昨年十月から一年間、厚生委員会の委員長を務めさせていただきました。中山副委員長、そして早坂副委員長、そして委員の皆様のお支えがありまして、何とか一年間務めさせていただきました。ありがとうございました。
 また、佐藤局長、雲田局長をはじめ、福祉局、保健医療局の皆様方にも真摯なご答弁をいただき、大変有意義な議論を尽くすことができたと思います。心から改めまして感謝を申し上げたいと思います。
した。
 私も思い起こせば、一年前に委員長の挨拶の中で、午前中の開会に言及したり、二日に分けることを言及したりしながら、波乱含みのスタートでありましたが、そんな中でも、様々各会派の皆様からご助言やサポートをいただきながら、結果的には、この厚生委員会での様々な議論が、一つ一つ議会運営委員会だとか、議会改革、そういったところにつながっていくものだというふうに確信をしております。
 いずれにいたしましても、局が二つに分かれましたが、先ほど雲田局長からもありましたとおり、両局連携をしながら、ポストコロナの社会の中で、また、超高齢社会がますます進展していく中で、極めて重要な委員会だと思っておりますので、引き続きの議論の場を皆さんと共にしっかりと確保していくこと——私も委員長の職はこれで降りますが、努めてまいりたいと最後にお約束を申し上げまして、委員長としてのご挨拶とさせていただきたいと思います。誠に一年間ありがとうございました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時五分散会

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