厚生委員会速記録第七号

令和五年六月十九日(月曜日)
第七委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長内山 真吾君
副委員長早坂 義弘君
副委員長中山 信行君
理事平田みつよし君
理事菅原 直志君
理事竹井ようこ君
上田 令子君
竹平ちはる君
たかく則男君
龍円あいり君
浜中のりかた君
藤田りょうこ君
山加 朱美君
白石たみお君

欠席委員 なし

出席説明員
福祉保健局局長佐藤 智秀君
健康危機管理担当局長雲田 孝司君
次長谷田  治君
総務部長高野 克己君

本日の会議に付した事件
意見書について
付託議案の審査(決定)
・第百十三号議案 令和五年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、債務負担行為
厚生委員会所管分
・第百二十二号議案 東京都児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
・第百二十三号議案 東京都指定障害児通所支援の事業等の人員、設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
・第百二十四号議案 東京都指定障害児入所施設の人員、設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
・第百二十五号議案 東京都児童相談所条例の一部を改正する条例
・第百二十六号議案 東京都女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例
・第百二十七号議案 東京都指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
・第百二十八号議案 東京都指定障害者支援施設の人員、設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
・第百二十九号議案 東京都福祉局関係手数料条例
・第百三十号議案  東京都福祉保健局関係手数料条例の一部を改正する条例
・第百五十六号議案 葛飾区の児童自立支援施設に係る事務の受託について
・地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した令和五年度東京都一般会計補正予算(第二号)の報告及び承認について中、厚生委員会所管分
・議員提出議案第九号 東京都立看護専門学校条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○内山委員長 ただいまから厚生委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任いただきました意見書二件につきましては、いずれも調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○内山委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百十三号議案、令和五年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、債務負担行為、厚生委員会所管分、第百二十二号議案から第百三十号議案まで、第百五十六号議案、議員提出議案第九号並びに地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した令和五年度東京都一般会計補正予算(第二号)の報告及び承認について中、厚生委員会所管分を一括して議題といたします。
 本案及び本件につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案及び本件に対し発言の申出がありますので、これを許します。

○藤田委員 初めに、第百十三号議案、令和五年度東京都補正予算案について討論を行います。
 高齢者・障害者支援施設等における新型コロナ感染症対策強化事業は、一人陽性者が出た際に迅速に封じ込めを行うための検査に活用できる事業であり、今回の予算案もこれまで同様、施設の定員数に応じた基準額が設定されています。
 一方、施設では、ふだんから業務が忙しく、陽性者の発生時はさらに慌ただしくなることから、対象となる検査等について、施設への一層分かりやすい周知を行うよう求めておきます。
 また、医療機関に対してはこうした検査の補助がないために、クラスター防止のための検査は、五月八日以降、患者の自己負担が生じています。医療機関での検査に対しても、施設や患者の負担なく行えるよう、都が支援することを要望いたします。
 医療提供体制の負荷を軽減するために設置した高齢者等医療支援型施設は、高齢者施設にとっても救急患者の受入れにとっても重要な役割を担っています。この施設の存続については、あくまでも現場の実態を見て判断することを求めます。
 救急搬送の東京ルール事案は、感染拡大の状況にかかわらず、コロナ以前より大幅に増えています。要因の一つは、医療機関での感染防止対策に時間がかかるためであり、掛かり増し経費の支援だけでは解決しません。医師、看護師等の増員をはじめとした医療提供体制の抜本的強化を行うよう強く要望いたします。
 今回の補正予算は、病床確保料については九月末までの経費であり、都は、国の方針に基づいて計上しているということでした。
 しかし、一般医療の対応で病床が埋まっていれば、医療が必要であってもコロナ患者の入院は受け入れづらくなってしまいます。また、夏や冬の時期はもともと患者が多く、感染拡大時でなくてもコロナ患者の受入れは困難となるため、受け入れた医療機関への支援金は常に行うことが必要です。
 先週のモニタリング分析では、入院患者は千人を超え、救急搬送の東京ルールも高いままとなっています。熱中症患者も今後増えてきます。入院受入れ時の支援金などを速やかに実施するとともに、国の動向ではなく医療現場の実態を見て、病床確保料の継続を行うよう求めるものです。
 次に、東京都立看護専門学校条例の一部を改正する条例について意見を述べます。
 この条例は、都立看護専門学校の授業料等の無償化を、条件をつけることなく全ての人を対象に行うものです。
 教育を受けることは人権であり、どこに住んでいても、所得が幾らであっても、全ての人に保障されなければなりません。このことは、看護専門学校についても当然当てはまります。国際人権規約に照らしても、所得や住所で区別をすることなく、全ての学生を対象に完全無償化するべきです。
 このことによって、都民を含めた全ての人が看護専門学校で学びやすくなります。また、学生が看護専門学校で学び看護師になることは、社会全体にとってプラスになります。
 コロナ禍でエッセンシャルワーカーという言葉が広がりました。感染が大きく広がる中で、看護師はまさにエッセンシャルワーカーとして、病院、診療所、保健所、福祉施設など、社会の様々な場所で働き続け、都民の命と健康を支えるために奮闘しました。
 私たちが以前お話を聞いた都立病院のコロナ病棟の看護師の方は、次のように話されていました。
 地方から都立専門学校に入学して、看護師に育てていただいて、都の病院で働いているというところで、東京都に還元したいな、しないとなという気持ちはすごくある、高校生のときに東日本大震災を経験して、即戦力になりたいと思った、今まさに災害のような状況、感染症の病院のスタッフとして即戦力として働いているので、やりがいや誇りがある。
 学生が都立看護専門学校で学んで、看護師になることによって利益を得る。受益者は社会全体です。そのための費用を受益者負担だといって学生に負わせるべきではありません。本条例案を成立させることで授業料等の無償化を実現させ、さらに、今後、都立看護専門学校の増設や定員増も進めていくべきと考えます。
 各委員の皆様のご賛同をお願いいたしまして、意見表明といたします。

○内山委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、議員提出議案第九号を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○内山委員長 起立少数と認めます。よって、議員提出議案第九号は否決されました。
 次に、第百十三号議案、令和五年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、債務負担行為、厚生委員会所管分を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○内山委員長 起立多数と認めます。よって、第百十三号議案、令和五年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、債務負担行為、厚生委員会所管分は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百二十二号議案から第百三十号議案まで及び第百五十六号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○内山委員長 異議なしと認めます。よって、第百二十二号議案から第百三十号議案まで及び第百五十六号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した令和五年度東京都一般会計補正予算(第二号)の報告及び承認について中、厚生委員会所管分を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本件は、報告のとおり承認することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○内山委員長 異議なしと認めます。よって、本件は、報告のとおり承認することに決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○内山委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○内山委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○内山委員長 次に、今後の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。

○内山委員長 この際、所管局を代表いたしまして、佐藤福祉保健局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○佐藤福祉保健局長 お許しをいただきまして、お礼のご挨拶を申し上げます。
 本定例会でご提案申し上げた議案につきましては、ただいまご決定をいただき、誠にありがとうございました。
 ご審議の過程で頂戴いたしました貴重なご意見、ご指摘等につきましては、今後の事業執行に反映させてまいりたいと存じます。
 とりわけ、本委員会での質疑の中でもございましたように、七月一日に、約二十年続いてまいりました福祉保健局が福祉局と保健医療局に再編をされますが、再編後も、両局が兄弟姉妹の局として連携しながら、仕事を前に進めてまいりたいと思います。
 今後とも、より一層のご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げまして、御礼のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

○内山委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十分散会

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