厚生委員会速記録第五号

令和五年六月五日(月曜日)
第七委員会室
午後一時三十分開議
出席委員 十三名
副委員長早坂 義弘君
副委員長中山 信行君
理事平田みつよし君
理事菅原 直志君
理事竹井ようこ君
上田 令子君
竹平ちはる君
たかく則男君
龍円あいり君
浜中のりかた君
藤田りょうこ君
山加 朱美君
白石たみお君

欠席委員 一名

出席説明員
福祉保健局局長佐藤 智秀君
健康危機管理担当局長雲田 孝司君
次長谷田  治君
技監感染症危機管理担当部長事務取扱成田 友代君
理事木村 健治君
理事小林 忠雄君
総務部長高野 克己君
企画部長DX推進担当部長兼務山本 謙治君
医療政策部長新型コロナウイルス感染症医療政策担当部長兼務遠藤 善也君
保健政策部長新型コロナウイルス感染症保健政策担当部長兼務小竹 桃子君
生活福祉部長中川 一典君
高齢社会対策部長花本 由紀君
少子社会対策部長西尾 寿一君
障害者施策推進部長鈴木 和典君
健康安全部長藤井麻里子君
感染症対策部長関口 尚志君
都立病院支援部長齋藤 善照君
企画担当部長宮澤 一穂君
企画担当部長森田 能城君
事業推進担当部長新型コロナウイルス感染症対策連絡調整担当部長兼務秋谷  香君
福祉人材・サービス基盤担当部長新内 康丈君
医療政策担当部長新型コロナウイルス感染症医療政策担当部長兼務岩井 志奈君
地域保健担当部長特命担当部長保健所デジタル化推進担当部長兼務大出  仁君
事業調整担当部長調整担当部長兼務渋谷 恵美君
高齢者施策推進担当部長梶野 京子君
子供・子育て施策推進担当部長新倉 吉和君
食品医薬品安全担当部長早乙女芳明君
新型コロナウイルス感染症対策担当部長
医療改革推進担当部長健康安全研究センター健康情報解析担当部長兼務
西塚  至君
新型コロナウイルス感染症対策調整担当部長松谷いづみ君
新型コロナウイルス検査事業推進担当部長新型コロナウイルス治療薬担当部長兼務及川 勝利君
酸素・医療提供ステーション担当部長小原  昌君
酸素・医療提供ステーション担当部長新田 裕人君
酸素・医療提供ステーション担当部長蓮沼 正史君

本日の会議に付した事件
議席について
福祉保健局関係
第二回定例会提出予定案件について(説明)
・令和五年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、債務負担行為 福祉保健局所管分
・東京都児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
・東京都指定障害児通所支援の事業等の人員、設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
・東京都指定障害児入所施設の人員、設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
・東京都児童相談所条例の一部を改正する条例
・東京都女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例
・東京都指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
・東京都指定障害者支援施設の人員、設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
・東京都福祉局関係手数料条例
・東京都福祉保健局関係手数料条例の一部を改正する条例
・社会福祉施設建替え促進用仮移転施設(仮称)(五)新築給水衛生設備工事請負契約
・葛飾区の児童自立支援施設に係る事務の受託について
・地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した令和五年度東京都一般会計補正予算(第三号)の報告及び承認について中、福祉保健局所管分
報告事項(説明・質疑)
・令和四年度東京都一般会計予算(福祉保健局分)の繰越しについて
・令和四年度東京都地方独立行政法人東京都立病院機構貸付等事業会計予算の繰越しについて

○早坂副委員長 ただいまから厚生委員会を開会いたします。
 議事に入る前に、委員の皆様に申し上げます。
 内山委員長から、所用のため、本日の委員会に出席できない旨の申出がありました。
 委員会条例第十条に基づき、私が委員長の職務を代行させていただきますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
 初めに、議席について申し上げます。
 議席は、お手元配布の議席表のとおりといたしたいと思いますので、ご了承願います。

○早坂副委員長 次に、本委員会の担当書記に交代がありましたので、紹介いたします。
 議事課の担当書記、望月大路さんです。
 議案法制課の担当書記、阿部友紀子さんです。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記挨拶〕

○早坂副委員長 次に、本委員会の会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、福祉保健局関係の第二回定例会に提出を予定されております案件の説明聴取及び報告事項の聴取を行います。
 なお、本日は、提出予定案件については、説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は会期中の委員会で行い、報告事項については、説明を聴取した後、質疑を終了まで行いますので、ご了承願います。
 これより福祉保健局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、福祉保健局長及び福祉保健局の幹部職員に交代がありましたので、局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。
 福祉保健局長に就任されました佐藤智秀さんを紹介いたします。

○佐藤福祉保健局長 四月一日付で福祉保健局長に着任をいたしました佐藤智秀でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 私ども福祉保健局では、急激に変化する社会環境に迅速かつ的確に対応し、都民が安心して暮らし続けられるよう、大都市東京にふさわしい福祉、保健、医療施策を積極的に展開し、さらなる充実を目指していく所存でございます。
 また、新型コロナウイルス感染症対策につきましては、五類移行後の対応方針などに基づいて平時の医療体制への円滑な移行促進、感染拡大時に機動的に対応できる体制の確保など、新たに就任した健康危機管理担当局長と共に、局一丸となって取り組んでまいります。
 内山委員長をはじめ委員の皆様方のご指導、ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 それでは、説明に先立ちまして、人事異動及び役職に変更のございました幹部職員をご紹介させていただきます。
 健康危機管理担当局長の雲田孝司でございます。次長の谷田治でございます。企画部長でDX推進担当部長、子供政策連携室企画調整担当部長、スタートアップ・国際金融都市戦略室スタートアップ戦略推進担当部長兼務の山本謙治でございます。医療政策部長で新型コロナウイルス感染症医療政策担当部長兼務の遠藤善也でございます。保健政策部長で新型コロナウイルス感染症保健政策担当部長兼務の小竹桃子でございます。生活福祉部長の中川一典でございます。高齢社会対策部長の花本由紀でございます。少子社会対策部長で子供政策連携室企画調整担当部長兼務の西尾寿一でございます。障害者施策推進部長の鈴木和典でございます。都立病院支援部長で子供政策連携室企画調整担当部長兼務の齋藤善照でございます。企画担当部長の宮澤一穂でございます。事業推進担当部長で新型コロナウイルス感染症対策連絡調整担当部長兼務の秋谷香でございます。福祉人材・サービス基盤担当部長の新内康丈でございます。医療政策担当部長で新型コロナウイルス感染症医療政策担当部長兼務の岩井志奈でございます。地域保健担当部長で特命担当部長保健所デジタル化推進担当部長兼務の大出仁でございます。事業調整担当部長で調整担当部長兼務の渋谷恵美でございます。高齢者施策推進担当部長の梶野京子でございます。子供・子育て施策推進担当部長で子供政策連携室企画調整担当部長兼務の新倉吉和でございます。食品医薬品安全担当部長の早乙女芳明でございます。新型コロナウイルス感染症対策担当部長で医療改革推進担当部長健康安全研究センター健康情報解析担当部長兼務の西塚至でございます。新型コロナウイルス感染症対策調整担当部長の松谷いづみでございます。新型コロナウイルス検査事業推進担当部長で新型コロナウイルス治療薬担当部長兼務の及川勝利でございます。酸素・医療提供ステーション担当部長の小原昌でございます。同じく酸素・医療提供ステーション担当部長の新田裕人でございます。同じく酸素・医療提供ステーション担当部長の蓮沼正史でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○早坂副委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○早坂副委員長 次に、第二回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○佐藤福祉保健局長 令和五年第二回東京都議会定例会に提出を予定しております福祉保健局関係の議案につきましてご説明を申し上げます。
 今回ご審議をお願いいたします議案は、令和五年度六月補正予算案一件、条例案九件、事件案一件、契約案一件、専決処分の報告及び承認案一件の合計十三件でございます。
 初めに、補正予算案についてでございます。
 新型コロナウイルス感染症対策につきまして、五類移行後の都の対応方針等に基づき、平時の医療体制への円滑な移行促進や感染拡大時に機動的に対応できる体制の確保を進めるとともに、国の臨時交付金を活用し、物価高騰の影響の下で、都民生活、東京の経済を下支えするための取組を強化するために必要な経費などを補正するものでございます。
 次に、条例案の概要についてでございます。
 本年七月の組織改正に伴いまして、福祉局が所管をいたします事務の手数料に係る規定を設けるもののほか、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準等の改正に伴いまして、規定を整備するものなどでございます。
 次に、事件案の概要についてでございます。
 葛飾区から児童自立支援施設に係る事務を受託するために規約を定めるものでございます。
 次に、契約案の概要でございます。
 社会福祉施設建替え促進用仮移転施設の給水衛生設備工事を行うものでございます。
 最後に、専決処分の報告及び承認案の概要でございますが、地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づきまして専決処分いたしました令和五年度補正予算につきまして報告を行い、承認を求めるものでございます。
 なお、詳細につきましては、総務部長からご説明申し上げます。
 以上、簡単ではございますが、提出予定議案の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○高野総務部長 それでは、令和五年第二回東京都議会定例会に提出を予定しております議案の詳細をご説明申し上げます。
 初めに、令和五年度六月補正予算案でございます。
 お手元の資料、令和五年度六月補正予算概要によりご説明申し上げます。
 二枚おめくりいただきまして、一ページをお開き願います。Ⅰ、総括表でございます。
 今回の補正は、一般会計歳入歳出予算の補正でございます。
 左側の(1)、歳入予算の補正予算額欄をご覧ください。国庫支出金で千三百八十六億六千六百二十二万三千円の増額、財産収入で五千七百四十万円の増額、諸収入で五億七千四百六十八万七千円の増額により、補正後の歳入合計は、後ほどご説明申し上げます本年四月十四日に行いました専決処分による補正予算の金額を含めまして、五千百四十一億十二万円となります。
 右側の(2)、歳出予算の補正予算額欄をご覧ください。福祉保健費で二千九十四億四千八十九万七千円増額補正でございます。これによりまして、補正後の歳出合計は、専決処分による補正予算の金額を含めまして、一兆九千二百十三億六千九百九十八万円となります。
 二ページをお開き願います。Ⅱ、事項別内訳の1、新型コロナウイルス感染症対策でございます。
 新型コロナウイルス感染症対策に要する経費といたしまして、医療機関における集中的検査の実施について、医療政策費で十三億三千百七十七万五千円の歳出を計上してございます。
 三ページをご覧ください。新型コロナウイルス感染症対策に要する経費といたしまして、救護施設における集中的検査の実施につきまして、生活福祉費で四千四百四十五万四千円の歳出を計上してございます。
 四ページをお開き願います。新型コロナウイルス感染症対策に要する経費といたしまして、高齢者施設における集中的検査の実施や高齢者施設における新型コロナウイルス感染症対策強化事業などにつきまして、高齢社会対策費で九十二億三千三百八十五万四千円の歳出を計上してございます。
 五ページをご覧ください。新型コロナウイルス感染症対策に要する経費といたしまして、新型コロナウイルス感染症の流行下における妊産婦総合対策事業につきまして、少子社会対策費で一億一千九十三万四千円の歳出を計上してございます。
 六ページをお開き願います。新型コロナウイルス感染症対策に要する経費といたしまして、障害者支援施設等における集中的検査の実施や障害児通所支援事業所におけるPCR検査の実施などにつきまして、障害者施策推進費で十九億四千五百二十万四千円の歳出を計上してございます。
 七ページをご覧ください。七ページから九ページにかけまして、新型コロナウイルス感染症対策に要する経費といたしまして、感染症発生動向調査事業や患者受入れに向けた病床確保料の補助などにつきまして、健康安全費で千八百五十三億六千三百万円の歳出を計上してございます。
 一〇ページをお開き願います。新型コロナウイルス感染症対策に要する経費といたしまして、PCR検査等感染症検体検査機器設備整備費補助事業や感染症診療協力医療機関等施設・設備整備事業などにつきまして、施設整備費で四十一億八千四百十八万九千円の歳出を計上してございます。
 一一ページをご覧ください。2、臨時交付金を活用した都民生活への支援でございます。
 都民生活への支援に要する経費といたしまして、医療機関等物価高騰緊急対策事業につきまして、医療政策費で三十四億六千八百七十七万円の歳出を計上してございます。
 一二ページをお開き願います。都民生活への支援に要する経費といたしまして、保護施設物価高騰緊急対策事業につきまして、生活福祉費で二千九百五十六万四千円の歳出を計上してございます。
 一三ページをご覧ください。都民生活への支援に要する経費といたしまして、介護サービス事業所燃料費高騰緊急対策事業や特別養護老人ホーム等物価高騰緊急対策事業につきまして、高齢社会対策費で十五億六千八百八十五万五千円の歳出を計上してございます。
 一四ページをお開き願います。都民生活への支援に要する経費といたしまして、保育所等物価高騰緊急対策事業につきまして、少子社会対策費で十一億八千五百十五万九千円の歳出を計上してございます。
 一五ページをご覧ください。都民生活への支援に要する経費といたしまして、障害者支援施設等物価高騰緊急対策事業や障害福祉サービス事業所物価高騰緊急対策事業につきまして、障害者施策推進費で八億七千三百十万九千円の歳出を計上してございます。
 一六ページをお開き願います。都民生活への支援に要する経費といたしまして、薬局物価高騰緊急対策事業につきまして、健康安全費で一億二百三万円の歳出を計上してございます。
 一七ページをご覧ください。Ⅲ、債務負担行為でございます。
 広尾看護専門学校改築工事に係る令和六年度から令和二十五年度分の債務負担行為といたしまして、十五億六千三百七十三万五千円を計上してございます。
 高齢者福祉・医療の複合施設高齢者専門病院受変電設備改修工事に係る令和六年度の債務負担行為といたしまして、千三百五十六万三千円を計上してございます。
 板橋キャンパスの再編整備に係る令和六年度から令和七年度分の債務負担行為といたしまして、十三億一千六百七十九万八千円を計上してございます。
 続きまして、条例案につきましてご説明申し上げます。
 お手元の資料、令和五年第二回東京都議会定例会条例案及び事件案の概要をご覧ください。
 表紙をおめくりいただきまして、一ページをお開き願います。整理番号1、東京都福祉局関係手数料条例でございます。
 令和五年七月の組織改正に伴い、福祉局が所管する事務に関する手数料に係る規定を設けるものでございます。
 この条例の施行日は、令和五年七月一日を予定しております。
 整理番号2、東京都福祉保健局関係手数料条例の一部を改正する条例でございます。
 令和五年七月の組織改正に伴い、題名を東京都福祉保健局関係手数料条例から東京都保健医療局関係手数料条例に改めるほか、所要の改正を行うとともに、福祉局が所管する事務に関する手数料を削除するものでございます。
 この条例の施行日は、令和五年七月一日を予定しております。
 整理番号3、東京都児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例から、三ページ上段の整理番号7、東京都指定障害者支援施設の人員、設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例までの五条例につきましては、国のこども家庭庁設置法等の施行に伴う厚生労働省関係省令の整備等に関する省令の施行による基準の改正に伴いまして、主務大臣に係る規定を改めるものでございます。
 このうち、整理番号3及び6につきましては、併せて所要の改正を行うものでございます。
 これらの条例の施行日は、公布の日を予定しております。
 整理番号8、東京都児童相談所条例の一部を改正する条例でございます。
 国の児童福祉法施行令の一部を改正する政令の施行に伴い、児童相談所の所管区域から葛飾区を除くものでございます。
 この条例の施行日は、令和五年十月一日を予定しております。
 整理番号9、東京都女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例でございます。
 女性福祉資金貸付事業の充実を図るため、事業開始資金等の貸付限度額を改めるものでございます。
 この条例の施行日は、公布の日を予定しておりますが、改正後の規定は、令和五年四月一日から適用する予定でございます。
 次に、事件案についてご説明申し上げます。
 四ページをご覧ください。整理番号1、葛飾区の児童自立支援施設に係る事務の受託についてでございます。
 令和五年十月に児童相談所を設置する予定の葛飾区から、児童福祉法に規定する児童自立支援施設に係る事務を受託するため、地方自治法の規定に基づき、都と葛飾区間の協議により、規約を定めるものでございます。
 この規約の施行日は、令和五年十月一日を予定しております。
 条例案及び事件案の詳細な内容につきましては、お手元の資料、令和五年第二回東京都議会定例会条例案及び事件案をご覧いただきたいと存じます。
 次に、契約案についてご説明申し上げます。
 本契約案は、財政委員会に付託の上、本委員会でご審議いただくものでございます。
 お手元の資料、令和五年第二回東京都議会定例会契約案の概要をご覧ください。
 表紙をおめくりいただきまして、一ページをお開き願います。社会福祉施設建替え促進用仮移転施設(仮称)の新築給水衛生設備工事請負契約でございます。
 都内の社会福祉施設は、老朽化のため建て替えを必要とする施設が多いものの、敷地が狭く地価も高いため、現地での建て替えや仮移転用地の確保が困難な状況もありますことから、社会福祉施設の建て替えを促進するために、都が整備する代替施設の新築給水衛生設備工事を行うものでございます。
 工事場所は、板橋区栄町三十五番二でございます。
 一ページをおめくりいただきまして、二ページに施設の案内図、三ページに配置図をそれぞれ記載してございます。
 さらに一枚おめくりいただき、次の四ページに今回ご審議いただきます工事請負契約の概要をお示ししてございます。
 契約の方法は一般競争入札で、契約の相手方は日本装芸株式会社でございます。
 工期は契約確定の日の翌日から令和七年十一月二十八日までで、契約金額は八億七千六百七十万円でございます。
 最後に、専決処分に係る令和五年度補正予算についてご説明申し上げます。
 お手元の資料、令和五年度補正予算概要をご覧いただきたいと存じます。
 本件は、令和五年三月二十八日に閣議決定された低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金、ひとり親世帯分につきまして、迅速な支給を実現するため、町村分の経費に係る補正予算を編成し、本年四月十四日に専決処分いたしましたので、ご報告し、その承認をお願いするものでございます。
 二枚おめくりいただきまして、一ページをお開き願います。Ⅰ、総括表でございます。
 今回の補正は、一般会計歳入歳出予算の補正でございます。
 左側の(1)、歳入予算の補正予算額欄をご覧ください。国庫支出金で六千四百万円の増額により、補正後の歳入合計は、専決処分時点におきまして、三千七百四十八億百八十一万円となります。
 右側の(2)の歳出予算の補正予算額欄をご覧ください。福祉保健費で六千四百万円の増額により、補正後の歳出合計は、専決処分時点におきまして、一兆七千百十九億二千九百八万三千円となります。
 二ページをお開き願います。Ⅱ、事項別内訳の1、低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金でございます。
 低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金に要する経費といたしまして、少子社会対策費で六千四百万円の歳出を計上してございます。
 以上で提出予定議案の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○早坂副委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言をお願いいたします。

○藤田委員 六点の資料を要求いたします。
 コロナ以前の救急医療の東京ルールの適用件数の推移。一週間ごとで、二〇一九年五月と八月、二〇二〇年の一月分。
 二点目、コロナ後の救急医療の東京ルールの適用件数の推移。一週間ごとで、二〇二二年八月、二〇二三年一月、五月分を、コロナとコロナ以外の内訳別。
 三点目、高齢者等医療支援型施設の入所実績。入所前の居場所ごとの内訳、二〇二二年度から直近まで。
 四点目、新型コロナ感染による死亡者の定義と死亡者数の推移。二〇二〇年一月から二〇二三年五月七日まで、月ごと、年齢ごと。
 五点目、新型コロナ感染による自宅療養中の死亡者数の推移。二〇二〇年一月から二〇二三年五月七日まで、月ごと、年齢ごと、場所別。
 六点目、コロナ定点医療機関のうち、五月七日以前に診療・検査医療機関となっていた医療機関と受診者数及び検査実施件数。
 以上です。

○上田委員 社会福祉施設建替え促進用仮移転施設工事契約については、契約締結に係る入札参加条件と参加可能事業者数及び辞退理由、低入札者への聴取の日時と内容の分かるもの。
 足立児相の過去三年に係る虐待、虞犯等の詳細及び葛飾区、足立区別内訳。月、事案件数。
 コロナウイルスワクチン副反応相談センターのこれまでの電話相談実績が分かるもの。
 同じく専門診療相談窓口運営事業に係る相談実績が分かるもの。
 コロナ相談センターの対応実績が分かるもの。
 これまでの集団接種の実績が分かるもの。
 妊産婦総合対策事業の寄り添い支援の実績が分かるもの。
 休日小児診療促進事業のこれまでの実績が分かるもの。
 オンライン発熱等診療センターのオンライン診療実績が分かるもの。
 酸素・医療提供ステーションの実績が分かるもの。
 以上です。

○早坂副委員長 ただいま藤田委員、上田委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○早坂副委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出をお願いいたします。

○早坂副委員長 次に、理事者から報告の申出がありますので、これを聴取いたします。

○山本企画部長DX推進担当部長兼務 令和四年度東京都一般会計予算、福祉保健局分及び令和四年度東京都地方独立行政法人東京都立病院機構貸付等事業会計予算の繰越しにつきましてご報告させていただきます。
 お手元の資料、厚生委員会報告事項の表紙をおめくりいただき、令和四年度一般会計繰越説明書をご覧いただきたいと存じます。
 一枚おめくりいただき、一ページをお開き願います。繰越総括表でございます。
 繰越明許費予算議決額の欄に記載のとおり、令和四年度十二月補正予算及び令和四年度最終補正予算におきまして、福祉保健費について、四百一億四千四百六十万六千円を繰越明許費として議決いただいております。
 このうち、執行見込みの状況を踏まえまして、表の右側、翌年度繰越額の欄に記載のとおり、歳出予算三百十九億五千五百四十八万四千円を今年度に繰越しいたします。
 その財源といたしましては、一番下の段、繰越財源内訳の欄に記載のとおり、国庫支出金が七十五億四千百十万六千円、繰越金が二百四十四億千四百三十七万八千円でございます。なお、国庫支出金は、全額財務局所管の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金となっております。
 次に、二ページをお開き願います。事項別内訳でございます。
 まず、生活福祉費の繰越しについて、資料右側の説明欄をご覧ください。東京おこめクーポン事業でございます。
 多くの対象世帯へ食品を順次配送していることから、今年度も継続して事業を実施する必要があるため、予算を繰り越して支出するものでございます。
 続いて、一段下の少子社会対策費の繰越しについて、説明欄をご覧ください。国の出産・子育て応援交付金への対応でございます。
 国の出産・子育て応援交付金については、事業開始を令和五年度以降とすることができ、一部区市町村において事業の実施が今年度に継続したため、予算を繰り越して支出するものでございます。
 続いて、一段下の施設整備費の繰越しについて、説明欄をご覧ください。社会福祉施設等整備助成でございます。
 こちらは医療施設自家発電設備整備事業について、新型コロナウイルス感染症の影響などにより工期に遅れが生じ、令和四年度中の事業完了が困難になったため、今年度に予算を繰り越して支出するものでございます。
 以上が令和四年度東京都一般会計予算、福祉保健局分の繰越しについてのご報告でございます。
 続きまして、一枚おめくりいただき、令和四年度地方独立行政法人東京都立病院機構貸付等事業会計繰越説明書をご覧いただきたいと存じます。
 一枚おめくりいただき、一ページをお開き願います。繰越総括表でございます。
 繰越明許費予算議決額の欄に記載のとおり、令和四年度最終補正予算におきまして、貸付等事業費について、四億八千二百五十一万七千円を繰越明許費として議決いただいております。
 このうち、執行見込みの状況を踏まえまして、表の右側、翌年度繰越額の欄に記載のとおり、歳出予算四億八千二百五十一万七千円を今年度に繰越しいたします。
 その財源といたしましては、繰越財源内訳の欄に記載のとおり、全額事業収入でございます。
 次に、二ページをお開き願います。事項別内訳でございます。
 資料右側の説明欄をご覧ください。施設整備でございます。
 こちらは都立荏原病院建物整備について、世界的な半導体不足等により一部部材の調達が遅れたことから、工事の一時中止が発生し、令和四年度中の工事完了が困難となったため、今年度に予算を繰り越して支出するものでございます。
 以上が令和四年度東京都地方独立行政法人東京都立病院機構貸付等事業会計予算の繰越しについてのご報告でございます。よろしくお願い申し上げます。

○早坂副委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を一括して行います。
 発言を願います。

○浜中委員 それでは、私の方から質疑をさせていただきたいと思います。
 まず、最初に、東京おこめクーポン事業についてお伺いをいたします。
 令和四年第四回都議会定例会におきまして、二百九十六億円の補正予算が、これは繰越明許費も含めて可決されており、今、繰越額の報告がございました。
 そこで、まず、お米を中心とした現物給付をした理由というのを改めて教えてください。

○中川生活福祉部長 この事業は、物価高騰で経済的な影響を受けやすい世帯に対する緊急的な対応として、多くの方が主食としている国産の米や野菜、乾麺、飲料等の食品と引き換えられる都独自のクーポンを配布し、申込みのあった世帯の自宅に届けることで、生活の支援や買物に係る負担の軽減を目的に実施しております。

○浜中委員 今ご説明のあったとおりで、皆さんもいろんな人からいろんなことをいわれているかと思うんですけれども、多くの人がですね、助かったよというような声があったかと思います。
 そこで、東京都は、住民税非課税世帯等のデータを所有する市区町村と連携をして、順次クーポンを配布し、三月末から食品の配送を開始したと聞いております。
 そこで、どのくらいの世帯にクーポンを配布し、現在、申込み状況がどうなっているのかということを教えてください。

○中川生活福祉部長 令和四年度住民税均等割非課税世帯及び家計急変世帯として、区市町村からデータの提供を受け、準備の整った区市町村ごとに、二月二十四日から約百六十万の全ての世帯に委託事業者を通じて順次クーポンを送付し、五月二十六日時点で約百万世帯から申込みがありました。

○浜中委員 百六十万世帯に送って、約百万世帯ということでございますから、申込み状況は六割程度だと思います。クーポンが手元にあっても、まだ申し込んでいない人もいるかと思います。
 食品の申込期限がクーポンには五月三十一日までと記載されておりまして、現在、申込期限をもう既に過ぎているという形になっておりますが、どのような対応をしているのかということを教えてください。

○中川生活福祉部長 食品の申込期限は、原則として五月三十一日としております。クーポンの発送が四月末になった区市町村もあることや、転居やクーポンの紛失などにより再発行の手続を行っている方もいることから、当面、申込みを受け付け、柔軟に対応していく考えでございます。

○浜中委員 ありがとうございます。
 困っている人を助けるための東京おこめクーポン事業でございますから、送った人には一人でも多くの方に使ってもらうということが、とても大切なことだと私は思います。
 したがいまして、経済的な影響を受けた一人でも多くの都民に活用してもらえるように、今後とも、申込み状況を踏まえて血の通った柔軟な対応をお願いしたいというふうに思います。
 また、クーポンを紛失して期限間近に問合せをした方などは、今あったとおり、五月末を過ぎてもう食品を申し込めないのかなと、五月過ぎちゃったら申し込んじゃいけないのかなというふうに不安に思っている方もいるかと思います。
 こうした状況も踏まえて、引き続き食品の申込みが可能なことは、対象者に分かりやすく告知するなど丁寧に取り組んでいただくことを要望いたしまして、これは行政ですから、どこかで区切らなきゃいけないのはそうなんですけれども、血の通った柔軟な対応をしていただければと要望いたしまして、私の質問を終わります。

○竹井委員 私からも東京おこめクーポン事業について、私は意見表明をさせていただきます。
 十二月の当委員会におきまして、私の方からは、お米をそれほど食べない世帯もある中で、一万円分のお米を持て余す世帯もある、また、調理器具も持たない家庭もあるが、お米以外の選択肢は考えないんですかという質問をしたところ、今後、対象世帯の状況等も踏まえ、詳細については検討していくとのご答弁をいただき、実際、八つのコースと一つのウェブ限定コースが設けられ、お米二十五キロのほかに、お米と水煮野菜や飲料とを組み合わせたり、パックご飯やうどんとの組合せ、あるいは飲物だけのコースも選べるようになったというふうに認識をしています。
 十二月、私の質問で、東京産のものを用意しないのかとお聞きしたところですけれども、ウェブ限定コースはお米と東京産野菜の組合せとなっていて、反映していただいたことには感謝を申し上げたいと思います。
 そして、多くの皆さんから感謝の声が届く一方、こういったオプションが設けられたのですけれども、私の周りの方からは、希望のコースが通らなかったという声も複数いただいております。
 その中でも、お米と飲料のコースにしたかったんだけれども、第三希望であるお米二十五キロのコースとなって、実際届いたものの、その方は高齢者の一人暮らしなものですから、食べ切れず、転売禁止と大きく書いてあるもので転売するわけにもいかず、どうしたらよいか考えあぐねて、子供食堂に寄附したいというご連絡をいただいた方もいらっしゃいました。
 地元のとあるフードバンクに確認したところ、十人ほどの方がこの事業でもらったお米を持ち込んでこられたということでありました。そういった形で、フードバンクにつながればまだいいのかなと思うんですけれども、実際食べ切れなくて処分することも考えられるのかなと思う次第です。
 生活困窮者といっても、年代や家族構成によってそのニーズは異なります。独善的な事業とならないように、どのようなニーズがどこにあるのかということを把握していただきたいと申し上げたところです。
 国勢調査によりますと、高齢者のみの世帯、高齢者の単独世帯、この二つを合わせれば、東京では二〇%ぐらいかなと。低所得者層に限れば、もっと多いのではないかなというふうに考えます。高齢者一人暮らし、あるいは高齢者じゃなくても一人暮らし、あるいは高齢者のみの世帯においては、お米の現物支給というのは、やはり持て余してしまう方もいらっしゃる、ニーズに即していないのではないか、オプションを設けても、必ず希望が通っていないということであれば、当初危惧していたような状況にもなっているように思います。
 加えて、お米のパッケージには何年に作られたお米かなどの記載もなく、いつも食べているものとはちょっと違うこともあるわけですが、食料支援をするのであれば、お米に限らず、ふだん食べているものがいいのではないかなと思いますし、配送することを重視するのであれば、カタログから選べて配送できるようにするのがよいのではないか、また、ほかの党からも要望があったとおり、クーポン券を配る、時期も自由に購入できるようにするというような形がよいのではないか等々、考えるところであります。
 もちろん低所得者層の支援は重要でありまして、私たちは代表質問において、現金給付の選択肢を排除せず、上下水道料金の支払いも可能にするなど、それぞれの状況、ニーズを踏まえた施策の構築を求めたいと申し上げたところです。冒頭申し上げたような状況も発生していることから、税金の使い道として妥当なものであるのかということの検証も必要かと思います。
 もちろんこの施策の恩恵を受けて、感謝しておられる方も大勢いることは理解しておりますが、今後、同様の事業を行う前に、ぜひ今回の事業の検証を行って、生かしていただきたいというふうに要望いたします。
 以上でございます。

○上田委員 お米券のこと、クーポン事業です。
 昨年の四定の補正予算審議で、委託事業者はどのように選定するのか、その基準や選定方法、入札なのか何なのか、まだ不明だったので説明を求めるといったところ、補正予算が決まっていないから何ともいえないと。成立後、規定に基づき適正に対応との答弁をいただいていたので、どう適正に対応された−−入札の詳細、どのくらいの事業者が参加したのかも含め、また、事業者選定から事業施行までのプロセス、区市町村との連携状況も含めて、時系列で具体的にご説明ください。

○中川生活福祉部長 令和四年第四回都議会定例会での補正予算成立後、契約に係る規定に基づき手続を進め、令和五年一月三十日に、全国農業協同組合連合会と食品の調達や受付、配送等を一体的に行う委託契約を、これは特命随意契約により締結いたしました。
 その後、区市町村から対象世帯のデータの提供を受け、準備の整った区市町村ごとに、二月二十四日から委託事業者を通じ対象世帯に対して順次クーポンの送付を開始し、四月末までに送付を完了いたしました。
 食品の配送は、申込みのあった世帯に対して、同じく委託事業者を通じて三月二十九日から開始しております。

○上田委員 案の定というか、農協に特命随契ということで、私は、基本現金でとずっといってきましたし、赤ちゃんファースト事業ですか、あれはまだ民間で、カタログで、それだって反対でしたけど、農協で特命ということで、前回の質問で特命予定だというふうにおっしゃっていなかったので、そこがちょっと気になるんですが、それってありきだったんですかね。どうなんでしょうか。ちょっと、またその辺も含めて、次のあたりでどこか答えていただければと思います。
 これの事業の執行状況、金額、件数を含めて、詳細をご報告いただければと思います。

○中川生活福祉部長 五月二十六日時点で、令和四年度住民税均等割非課税世帯及び家計急変世帯として、区市町村からデータ提供のあった約百六十万の全ての世帯にクーポンを送付し、約百万世帯から食品の申込みがございました。
 なお、これまでに当該事業の予算額約二百九十六億円のうち、令和四年度におけるクーポンの発送やコールセンターの運営、食品の調達等に要した経費として、約十一億四千万円を執行いたしました。

○上田委員 百万世帯ということは、あと六十万世帯ということで、ほかの、浜中委員の質疑の中で、今後、まだ申込みが済んでいないということで、緩和をしていくということを確認させていただきました。
 私は常に、これ物価高とか原油高で、そっちの支払いが大変だということで、現金の方がいいということはずっといっていたんですが、食料品を届けることで適切な生活支援を実施できるとか、高齢者の買物に係る負担は減るんだという想定をされているとのことでした。また、お米が欲しいと都民はいったのか、都民ニーズをどのように把握したのか、ニーズの内容についての説明を求めたところ、主食としているお米がですね、それで適切な生活支援だということでありました。
 満を持して、自信を持って事業が開始され、都民からどのような反響と評価があったのか、確認します。

○中川生活福祉部長 コールセンターには、一日当たり多い日で三千件程度、少ない日で千件程度の問合せが寄せられており、その多くは申込書の記入方法や食品がいつ届くのかといった内容となってございます。
 事業開始後は、いつ頃クーポンが届くのか、本当に無料でもらえるのかといった問合せがあった一方、商品が届き始めてからは、家計が苦しいので助かったという声も寄せられております。

○上田委員 私のところへは、個別で電話がつながらない、該当者なのにクーポンが届かないなどの苦情が寄せられていますが、問合せや苦情もあったと思います。
 代表的な事例や該当者に届かないことがあったのかなど伺います。

○中川生活福祉部長 申込書の記入方法や食品がいつ届くのかといった問合せや、第一希望のコースではなかったという声などがございます。転居などにより、クーポンが不着となった事例はございます。

○上田委員 希望に添えなかった、不着になったということですが、ちょっとこれ、不着になった中でも、転居だけではなくて、該当者なのに届かなかったというのを私はもらっているんですけど、どのように対応したのか、するのか、ご説明いただければと思います。

○中川生活福祉部長 申込み時点で、第一希望から第三希望までいずれのコースも在庫がなかった場合には、コールセンターからおわびと他のコースへの切替えをご案内してございます。
 転居などによりクーポンが届かなかった場合には、委託事業者から当該リストの提供を受け、問合せがあった場合にクーポンを再送するなどの対応をしてございます。

○上田委員 該当者に届かなかったというのはどんな感じなのかなと思ったんですけれども、もしよければ、次の質疑で答えていただければと思うんですけれども、福祉保健局も、おこめクーポンをかたった詐欺にご注意ください、あと区市町村も注意喚起をしていますが、実際に詐欺被害は発生したのでしょうか。警視庁所管であることは十分に承知していますが、事業主体の責任部局として、当然、実態を把握していなければなりませんことから、伺います。

○中川生活福祉部長 これまでに、お米センターとかたる者から、都民に電話がかかってきた案件を一件承知してございますが、具体的な詐欺被害は把握してございません。対象世帯には、高齢者も多く含まれることから、事業開始時から注意喚起を行ってございます。

○上田委員 該当者なのに届かなかったというところが、ちょっと分からないですかね。そこら辺に関しては、答弁漏れているのかなと思ったんですけど−−すみません。

○中川生活福祉部長 この事業は、区市町村からデータをもらって私どもの方で対応してございます。したがいまして、区市町村からいただいたデータ、これに基づきましてクーポンを発送するわけですけれども、例えば転居等で、そこに着かなかったといった場合には、それが戻ってきます。その戻ってきたデータというのが、委託事業者から私たちのところに戻ってきます。その上で、お問合せがあって、例えば私のところまだクーポンが届いていませんといった場合には、私どもが不着のデータ、これと突き合わせて、同一人ということであれば、新たな住所にクーポンを再送したりという対応を行ってございます。

○上田委員 分かりました。区市町村からのデータで、もしかしたらば該当者が漏れていたのかもしれなくて、都としては適正に処理がなされたという、できたということで安心しました。その問合せについては、私も区市町村にお問合せしたいと思います。ありがとうございます。
 竹井委員にも、子供食堂に寄附したいという高齢者のお声があったとか、該当者の。実は私も、もう今月で七十八回を迎えます子供食堂を主宰しておりますけれども、実際にありましたけれども、やはり事業主体の趣旨に反するので、私はありがたく、お気持ちだけということで、お米のご寄附はご辞退させていただきました。
 本来ならば、該当者の生活困窮をお助けするということで、結局税金の無駄遣いになってしまうと。やっぱり特命随契で農協、何か農協ありきの事業だったのではないかと。お米余っちゃうからフードバンクとか子供食堂なんて本末転倒でありますし、結局まあいい、やっても、そうしたらコースが希望のものじゃなかったということにもなってしまっているので、やはりここはですね、都民ニーズをもうちょっときちっと考えた上で、お金に関してだったらば、もう過不足もなし、手数料も要らないので、引き続きまして、私はこの手のものは現金給付を希望するということで、質疑を終わらせていただきます。

○早坂副委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○早坂副委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で福祉保健局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後二時十七分散会

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