厚生委員会速記録第十八号

令和四年十二月十三日(火曜日)
第七委員会室
午後一時二十分開議
出席委員 十四名
委員長内山 真吾君
副委員長早坂 義弘君
副委員長中山 信行君
理事平田みつよし君
理事菅原 直志君
理事竹井ようこ君
上田 令子君
竹平ちはる君
たかく則男君
龍円あいり君
浜中のりかた君
藤田りょうこ君
山加 朱美君
白石たみお君

欠席委員 なし

出席説明員
福祉保健局局長西山 智之君
健康危機管理担当局長佐藤 智秀君
次長雲田 孝司君
総務部長高野 克己君

本日の会議に付した事件
意見書について
付託議案の審査(決定)
・第二百六号議案 令和四年度東京都一般会計補正予算(第五号)中、歳出、繰越明許費 厚生委員会所管分
・第二百四十六号議案 東京都東村山福祉園の指定管理者の指定について
・第二百四十七号議案 個人防護具(ガウン等セット)の買入れについて
・議員提出議案第十八号 東京都児童育成手当に関する条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○内山委員長 ただいまから厚生委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任いただきました意見書中一件につきましては、お手元配布の案文のとおり調整いたしました。
 案文の朗読は省略いたします。

   生活福祉資金貸付制度における特例貸付の償還要件の緩和等に関する意見書(案)
 生活福祉資金貸付制度においては、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、令和二年三月から緊急小口資金及び総合支援資金の特例貸付が行われてきた。都内の貸付実績は、令和四年十月三十一日時点で約六十六万件、約二千五百四十四億円である。
 償還免除の対象は住民税が非課税であることなどと定められているが、対象とならなくても生活に困窮している借受人は多数存在する。新型コロナウイルスの感染拡大への対応が今後も必要である上に、物価高騰の先行きが不透明な状況において、このような借受人の生活再建を支援する必要がある。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、次の事項を実現するよう強く要請する。
一 生活福祉資金貸付制度の特例貸付の償還について、要件を緩和すること。
二 社会福祉協議会、福祉事務所及び自立相談支援機関における相談支援体制について、更なる拡充を図ること。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  令和四年十二月 日
東京都議会議長 三宅しげき
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
厚生労働大臣 宛て

○内山委員長 本件は、議長宛て提出の手続を取りたいと思いますので、ご了承願います。
 なお、その他の意見書につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○内山委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第二百六号議案、令和四年度東京都一般会計補正予算(第五号)中、歳出、繰越明許費、厚生委員会所管分、第二百四十六号議案、第二百四十七号議案及び議員提出議案第十八号を一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申出がありますので、これを許します。

○たかく委員 令和四年度十二月補正予算案について、都議会公明党を代表し、意見を申し上げます。
 都議会公明党は、十一月十五日に小池都知事に対し、物価高騰や新型コロナウイルス感染症の第八波に備えた対策強化を求める緊急要望を行い、補正予算のさらなる編成などを含めた対策を求めたところであります。
 その結果、このたび上程された四定補正案に、我が党が求めたところの子供たちの安全を守るための送迎バス等への支援策をはじめ、コロナ、インフルエンザの同時流行に備えた年末年始や土日祝日の医療対策の確保、陽性者登録センターの能力の向上、新たな高齢者等医療支援型施設の開設、重度の障害児者への医療支援の強化などについて、迅速かつ適切に予算措置が講じられたことを評価します。今後は、着実で柔軟な予算執行とすることを求めるものです。
 加えて、そうした今回の緊急要望の中で、とりわけ我が党は、生活者への支援策として、低所得世帯の生活を支えるためにお米券など生活を支援する現物給付を行うことを第一の項目に掲げており、これに応え、今回福祉保健局が、東京おこめクーポン事業として立案したことを高く評価します。
 その上で、我が党が去る七日の代表質問で早急な実施を求めたところ、西山福祉保健局長は、来年二月からの事業実施を目指し準備を進める旨を明言しており、積極的な姿勢を評価いたします。一日も早く着実な実施を求めるものであります。
 我が党が現物給付を求めた理由は、食べ物、食の確保があらゆる面で生活の安定を支える根幹だからであり、また、お米券の活用を求めた理由は、都内のお米屋さんを使用できるだけでなく、米以外のその他の食材の購入にも活用でき、さらには換金可能な金券としての活用も必要に応じて期待できるからであります。
 事実、都内のスーパーでは、購入品目に米を含めれば、他の多くの食材の購入費用に充てることが可能であり、幾つかのドラッグストアなどでは、米を含めずとも買物費用に充てることができます。
 お米券には使用期限が設けられていない点も魅力の一つとなっております。
 そうした意味で、大量のお米券の確保に困難性があるとのことではありますが、米や野菜の配達という仕組みのほかに、希望に応じてお米券も選択肢として提供できる事業とすることを強く求めるものです。
 以上、都議会公明党を代表しての意見といたします。

○上田委員 私は、今回の補正予算は反対の立場から、一言苦言を呈させていただきたいと思います。
 厚生委員会、福祉保健局所管分というのは、大体コロナ禍の後の補正予算は、半分か本当にもっと多くを占めるような巨額の予算となっており、どれ一つ、まあ命に関わるようなものが多く、基本的にはお認めをしてきたところですけれども、今回、四百億円のうち三百億円がお米券という現物支給ということでありまして、こちらは中間手数料の分を私は現金でお届けした方がいいということと、赤ちゃんファーストやママパパ応援事業の中でも、やっぱり現物支給というのは中に業者が入る手数料がかかるということで、であれば、基本的には現金支給を求めているところでありまして、この国の出産・子育て応援交付金についても、また都の外郭団体を経由して何か物品をお配りするようなことになれば、当然そこで中間マージンといいますか、手数料を払わざるを得なくて、皆さんが、困っている人が手にするときに、キャッシュがもう半分か、三分の一か、何か十分の一ぐらいになっちゃうんじゃないのというようなことで、これに関しては、賛同しかねるということで、反対の立場から、最後、苦言を呈させていただいたところでございます。
 今後も、特に出産・子育て応援交付金は、例外もあるっちゃあるということなので、引き続き屋上屋を重ねないような、カタログとか物品を配るということは抑制的にお願いしたいということで、私の意見を終わらせていただきます。

○内山委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、議員提出議案第十八号を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○内山委員長 起立少数と認めます。よって、議員提出議案第十八号は否決されました。
 次に、第二百六号議案、令和四年度東京都一般会計補正予算(第五号)中、歳出、繰越明許費、厚生委員会所管分を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○内山委員長 起立多数と認めます。よって、第二百六号議案、令和四年度東京都一般会計補正予算(第五号)中、歳出、繰越明許費、厚生委員会所管分は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百四十六号議案及び第二百四十七号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○内山委員長 異議なしと認めます。よって、第二百四十六号議案及び第二百四十七号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○内山委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○内山委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○内山委員長 この際、所管局を代表いたしまして、西山福祉保健局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○西山福祉保健局長 お許しをいただきまして、御礼のご挨拶を申し上げます。
 本定例会でご提案申し上げました議案につきましては、ただいまご決定をいただき、誠にありがとうございました。
 ご審議の過程で頂戴をいたしました貴重なご意見、ご指摘につきましては、今後の事業執行に反映させてまいりたいと存じます。
 今後とも、より一層のご指導、ご鞭撻のほどお願いを申し上げまして、御礼のご挨拶とさせていただきます。誠にありがとうございました。

○内山委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時二十九分散会

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