厚生委員会速記録第十八号

平成二十七年十二月十一日(金曜日)
第七委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長斉藤やすひろ君
副委員長栗山 欽行君
副委員長両角みのる君
理事高倉 良生君
理事早坂 義弘君
理事山加 朱美君
西沢けいた君
和泉なおみ君
中山 信行君
和泉 武彦君
島田 幸成君
畔上三和子君
小宮あんり君
野島 善司君

欠席委員 なし

出席説明員
福祉保健局局長梶原  洋君
総務部長山岸 徳男君
病院経営本部本部長真田 正義君
経営企画部長中野  透君

本日の会議に付した事件
意見書について
付託議案の審査(決定)
・第二百三号議案 東京都婦人保護施設の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
・第二百四号議案 東京都障害児通所給付費等不服審査会条例の一部を改正する条例
・第二百五号議案 東京都障害者介護給付費等不服審査会条例の一部を改正する条例
・第二百六号議案 東京都心身障害者福祉センター条例の一部を改正する条例
・第二百七号議案 東京都立総合精神保健福祉センター及び東京都立精神保健福祉センター条例の一部を改正する条例
・第二百三十八号議案 東京都リハビリテーション病院の指定管理者の指定について
・第二百三十九号議案 東京都立心身障害者口腔(くう)保健センターの指定管理者の指定について
・第二百四十号議案 東京都立東大和療育センターの指定管理者の指定について
・議員提出議案第十八号 東京都心身障害者福祉手当に関する条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○斉藤委員長 ただいまから厚生委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任いただきました意見書三件につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○斉藤委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第二百三号議案から第二百七号議案まで及び第二百三十八号議案から第二百四十号議案まで並びに議員提出議案第十八号を一括して議題といたします。
 本件につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、発言の申し出がありますので、これを許します。

○畔上委員 まず、第二百四号議案、東京都障害児通所給付費等不服審査会条例の一部を改正する条例及び第二百五号議案、東京都障害者介護給付費等不服審査会条例の一部を改正する条例についてです。
 同議案は、いずれも審査会の委員に係る規定を設けるための条例改定です。委員が政治的中立な立場に立って職務に当たることは当然ですが、職務以外のことにまで踏み込んで行動を制限する条例改定は、憲法の保障する権利、自由に反するものであり、反対です。
 次に、第二百六号議案、東京都心身障害者福祉センター条例の一部を改正する条例についてです。
 今回の条例改正は、移転に伴い、位置を改めるほか、別館に係る規定を設けたものであり、別館においても手帳交付も行い、利用者の利便性は担保されることから、賛成です。
 当センターは、補装具の処方や判定、愛の手帳交付に係る判定、高次脳機能障害のある方への専門支援拠点などの重要な役割を果たしていますが、今後ますます重度化、多様化する障害に対応できるよう、機能の拡充、支所の拡大など、ビジョンを持っていただきたいということを一言申し上げておきたいと思います。
 最後に、議員提出議案第十八号、東京都心身障害者福祉手当に関する条例の一部を改正する条例です。
 私たちは、この条例改正の提案に当たって、改めて当事者団体や家族会を初め、関係団体のご意見を伺ってきましたが、一万五千五百円が支給されれば本当に助かる、何よりも精神障害者に対する差別を早く解消してほしい、年齢で差別はやめてほしいと切実な声が寄せられました。
 東京都自身の調査で、精神障害者の四人に一人が収入なしと極めて深刻な実態も明らかになっています。とりわけ、経済状況が厳しい精神障害者が福祉手当の支給の対象外になっていることを是正しなければならないということは、誰もが同意できることだと思います。
 また、精神障害者や家族団体から長年にわたって要望されてきたものですが、本条例改正案の成立は、当事者の皆さんの切実な要望に応えるものと確信しております。
 憲法第十四条は、法のもとの平等をうたい、障害者権利条約第四条は、障害者に対する差別となる既存の法律、規則を修正することなどを規定しています。
 こうした点からも、精神障害者の除外や六十五歳以上の新規申請を認めないことは、法制度の理念や趣旨に反するものです。
 さらに、来年四月からは、障害者差別解消法も施行されます。ぜひ各会派の皆様とともに可決することができますよう、呼びかけさせていただいて、意見表明といたします。

○斉藤委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、議員提出議案第十八号を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○斉藤委員長 起立少数と認めます。よって、議員提出議案第十八号は否決されました。
 次に、第二百四号議案及び第二百五号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○斉藤委員長 起立多数と認めます。よって、第二百四号議案及び第二百五号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百三号議案、第二百六号議案及び第二百七号議案並びに第二百三十八号議案から第二百四十号議案までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○斉藤委員長 異議なしと認めます。よって、第二百三号議案、第二百六号議案及び第二百七号議案並びに第二百三十八号議案から第二百四十号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○斉藤委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○斉藤委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○斉藤委員長 この際、所管二局を代表いたしまして、梶原福祉保健局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○梶原福祉保健局長 お許しをいただきまして、当委員会所管両局を代表いたしまして、一言御礼のご挨拶を申し上げます。
 本定例会でご提案申し上げました議案につきましては、ただいまご決定をいただき、まことにありがとうございました。
 ご審議の過程で頂戴いたしました貴重なご意見、ご指摘等につきましては、今後の事業執行に反映させてまいりたいと存じます。
 また、病院経営本部とも、引き続き緊密な連携を図りまして、さらなる施策の充実に努めてまいる所存でございます。
 今後とも、より一層のご指導、ご鞭撻のほどをお願い申し上げまして、御礼のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

○斉藤委員長 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時七分散会

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