厚生委員会速記録第二号

平成二十七年三月二日(月曜日)
第七委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長遠藤  守君
副委員長おときた駿君
副委員長小宮あんり君
理事斉藤やすひろ君
理事山加 朱美君
理事野島 善司君
小松 大祐君
和泉なおみ君
中山 信行君
あさの克彦君
松田やすまさ君
神野 次郎君
斉藤あつし君
大山とも子君

欠席委員 なし

出席説明員
福祉保健局局長梶原  洋君
次長砥出 欣典君
技監前田 秀雄君
理事宗田 友子君
総務部長山岸 徳男君
指導監査部長飯塚美紀子君
医療政策部長小林 幸男君
保健政策部長笹井 敬子君
生活福祉部長芦田 真吾君
高齢社会対策部長枦山日出男君
少子社会対策部長手島 浩二君
障害者施策推進部長高原 俊幸君
健康安全部長中谷 肇一君
企画担当部長後藤 啓志君
事業調整担当部長西村 信一君
医療改革推進担当部長矢内真理子君
医療政策担当部長西山 智之君
地域保健担当部長稲葉  薫君
生活支援担当部長松浦 慎司君
施設調整担当部長村田 由佳君
事業推進担当部長松山 祐一君
障害者医療担当部長熊谷 直樹君
食品医薬品安全担当部長仁科 彰則君
感染症危機管理担当部長上田  隆君
病院経営本部本部長醍醐 勇司君
経営企画部長中野  透君
サービス推進部長野瀬 達昭君
経営戦略担当部長高野  豪君

本日の会議に付した事件
意見書について
病院経営本部関係
付託議案の審査(質疑)
・第百十八号議案 平成二十六年度東京都一般会計補正予算(第五号)中、歳出 病院経営本部所管分
福祉保健局関係
付託議案の審査(質疑)
・第百十八号議案 平成二十六年度東京都一般会計補正予算(第五号)中、歳出 福祉保健局所管分
付託議案の審査(決定)
・第百十八号議案 平成二十六年度東京都一般会計補正予算(第五号)中、歳出 厚生委員会所管分

○遠藤委員長 ただいまから厚生委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 委員から、お手元配布のとおり、意見書を提出したい旨の申し出がございました。
 本件については、本日の理事会において協議の結果、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりました。
 お諮りいたします。
 本件については、理事会の協議結果のとおりとすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○遠藤委員長 異議なしと認め、そのように決定をいたしました。

○遠藤委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、病院経営本部及び福祉保健局関係の中途議決に係る付託議案の審査を行います。
 これより病院経営本部関係に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 第百十八号議案、平成二十六年度東京都一般会計補正予算(第五号)中、歳出、病院経営本部所管分を議題といたします。
 本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○遠藤委員長 なしと認めます。
 発言がなければ、お諮りをいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○遠藤委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了をいたしました。
 以上で病院経営本部関係を終わります。

○遠藤委員長 これより福祉保健局関係に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 第百十八号議案、平成二十六年度東京都一般会計補正予算(第五号)中、歳出、福祉保健局所管分を議題といたします。
 本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○斉藤(あ)委員 それでは、この補正予算案のうち、生活福祉資金貸付事業補助について何点か伺います。
 この制度は、低所得世帯や障害者、高齢者のいる世帯を対象に必要な資金を貸し付け、経済的自立、社会参加を促進させるものであり、昭和三十年代から続いている大変需要のある制度であると考えています。
 資金の用途に応じては、失業中の方の生活資金などを貸し付ける総合支援資金を初め、出産、葬祭や転居の費用、あるいは緊急に必要な小口の資金などを貸し付ける福祉資金、さらには高校や大学の学費を貸し付ける教育支援資金など、時代とともに変遷を経ながら、さまざまな貸付メニューが用意されています。
 そこで伺うんですが、今回、補正予算案を提案された理由、背景について説明をいただきたいと思います。

○松浦生活支援担当部長 生活福祉資金貸付制度は、低所得世帯等に対し、資金の貸し付けを行うことにより、その世帯の生活の安定と経済的自立を図ることを目的とする国の制度であり、貸し付けの相談や申し込みは、住民に身近な区市町村の社会福祉協議会において実施しております。
 また、貸し付けの原資につきましては、国と都が貸し付けの種類に応じて定められた負担割合に基づいて、実施主体である東京都社会福祉協議会に補助しております。
 国は、今回の補正予算において、生活福祉資金の今後の貸付需要を見込んで、貸付原資の積み増しを行う方針を示したことから、都におきましても、国の方針に合わせて、所要の経費を補正予算として計上したものでございます。

○斉藤(あ)委員 それでは、国の補正予算に合わせて貸付原資の積み増しを行うための補正予算ということで理解をしました。
 ところで、先週、私ども都議会民主党が代表質問でも取り上げたんですが、ことしの四月から生活困窮者自立支援制度が始まります。
 この制度は、生活保護制度を最後のセーフティーネットというならば、この手前の第二のセーフティーネットというべきものであり、市区を実施主体として、経済的に困窮している方を対象に、生活保護に至る前の段階から早期に支援を行うことにより、自立の促進を図るものというふうなことで伺っております。
 市区においては、複合的な課題を抱える生活困窮者に対し、総合相談の窓口を開設するとともに、その方の状態に応じて各種のサービスを組み合わせて提供するということになっております。
 そこで、生活福祉資金貸付制度についても、この生活困窮者自立支援制度の施行を機に、より一層の活用が期待されると考えているんですが、その見解を伺います。

○松浦生活支援担当部長 低所得世帯等に無利子または低利子で必要な資金を貸し付ける生活福祉資金貸付制度は、本年四月から始まる生活困窮者自立支援制度のもとにおきましても、経済的な支援策の一つとして重要であると認識しております。
 このため、都は国に対し、生活福祉資金貸付制度について、必要な財源を確保するとともに、生活困窮者自立支援制度との十分な連携が図られる仕組みとするよう提案要求をしてまいりました。
 これに対しまして、国は、生活福祉資金のうち、総合支援資金や緊急小口資金などの借入希望者については、原則として生活困窮者自立支援制度の相談窓口につなぐなど、両制度の連携強化の方針を明らかにし、先月、そのための具体的な方法や留意点、連携事例の紹介などを内容とする連携マニュアルの案を提示いたしました。
 都は、今後、このマニュアルを自治体及び社会福祉協議会の双方に周知するなど、両制度の効果的な連携を促進し、生活福祉資金貸付制度の有効な活用を図ってまいります。

○斉藤(あ)委員 ありがとうございます。今回、ちょうどこの補正予算のタイミングが新しい制度のスタート直前ということでございましたので、その辺の連携が、特にこれまでの支援制度が新しい制度施行によってわかりにくくなったり、使いづらくなってはいけないなというふうに思っていたものですから、今後こういった連携がちゃんと図れるように、東京都の方も各市区を支援するということで安心しました。
 生活福祉資金が今後とも生活困窮者支援の重要な資源として有効に活用されるよう、両制度の連携については、本当にしっかりとした取り組みをお願いするところであります。
 ところで、国の平成二十七年度の予算では、低所得者対策関係の補助金が軒並み補助率を引き下げられるなど、自治体にとっては大変厳しい見直しが行われたというところであります。
 生活福祉資金貸付制度については、今回は国も補正予算で増額するというふうなことでありますが、こうした国の動向を鑑みると、ちょっと予断を許さない状況かなというふうに大変懸念をしております。
 そこで、最後に伺いますが、生活福祉資金貸付制度について、予算確保の見通しを含め、今後の取り組みについて見解を伺います。

○松浦生活支援担当部長 今回の補正予算では、国の方針に基づき、平成二十九年度までの向こう三年間の貸付需要を見込んで必要な額を計上しております。
 なお、先ほどお答えいたしましたように、生活困窮者自立支援制度の施行に伴い、両制度の連携が強化されることから、生活福祉資金の貸付需要が高まることも想定されます。
 こうしたことから、都としては、今後とも必要な予算の確保に努めるとともに、区市町村や社会福祉協議会と協力連携し、生活福祉資金貸付制度が低所得者等の自立の支援に資する有効な仕組みとして機能するよう取り組んでまいります。

○斉藤(あ)委員 ぜひ今後とも、この生活福祉資金貸付制度が経済的困窮から脱するための頼れる制度となるよう、また、今申しましたように、需要がまたさらに高まるという心配もありますので、財源確保を含めた安定的な運用を改めて要望いたしまして、質問を終わります。

○遠藤委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんでしょうか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○遠藤委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で福祉保健局関係を終わります。

○遠藤委員長 これより付託議案の審査を行います。
 第百十八号議案、平成二十六年度東京都一般会計補正予算(第五号)中、歳出、厚生委員会所管分を議題といたします。
 本案につきましては、既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 第百十八号議案、平成二十六年度東京都一般会計補正予算(第五号)中、歳出、厚生委員会所管分を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○遠藤委員長 ご異議なしと認めます。よって、第百十八号議案、平成二十六年度東京都一般会計補正予算(第五号)中、歳出、厚生委員会所管分は、原案のとおり決定をいたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十三分散会

ページ先頭に戻る

ページ先頭に戻る