厚生委員会速記録第九号

平成十三年六月六日(水曜日)
   午後一時九分開議
 出席委員 十一名
委員長野村 友子君
副委員長近藤やよい君
副委員長和田 宗春君
理事曽根はじめ君
理事石井 義修君
理事矢部  一君
樺山 卓司君
藤田 愛子君
小松 恭子君
曽雌 久義君
古賀 俊昭君

 欠席委員 一名

 出席説明員
福祉局局長前川 燿男君
次長藤堂 義弘君
総務部長上條 弘人君
生活福祉部長岡本 宏之君
高齢者部長若林 統治君
子ども家庭部長笠原  保君
障害福祉部長高橋 義人君
保険部長吉川 和夫君
企画担当部長村山 寛司君
山谷対策担当部長上野 純宏君
連絡調整担当部長中村 憲司君
施設調整担当部長反町 純夫君
衛生局局長今村 皓一君
技監荻野  忠君
総務部長櫻井  巖君
企画担当部長齋藤  進君
健康推進部長長岡 常雄君
生活環境部長河津 英彦君
医療計画部長奥田  匠君
医療福祉部長金田麻里子君
薬務部長大屋 喜重君
病院事業部長押元  洋君
参事菊地 輝雄君
参事木村 豊彦君
参事矢口 貴行君
参事大塚 孝一君

本日の会議に付した事件
 意見書について
 福祉局関係
  報告事項(説明・質疑)
  ・平成十二年度東京都一般会計予算の繰越しについて
  付託議案の審査(質疑・決定)
  ・第百二十七号議案 東京都社会福祉審議会条例等の一部を改正する条例
  ・第百二十八号議案 東京都女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例
  ・第百四十七号議案 磁気共鳴断層撮影装置の買入れについて
  陳情の審査
  (1)一三第四六号 社会福祉法人有隣協会による「宿泊所」開設反対に関する陳情
 衛生局関係
  付託議案の審査(質疑・決定)
  ・第百二十九号議案 興行場の構造設備及び衛生措置の基準等に関する条例の一部を改正する条例
  ・第百三十号議案 東京都動物の保護及び管理に関する条例の一部を改正する条例
 請願陳情の継続審査について
 特定事件の継続調査について

○野村委員長 ただいまから厚生委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 委員から、お手元配布のとおり、意見書三件の提出がありました。
 本件については、本日の理事会において協議の結果、准看護婦及び准看護士の移行教育の早期実現に関する意見書につきましては調整がついた旨、その他の意見書につきましては調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりました。
 お諮りいたします。
 本件につきましては、理事会の協議結果のとおりとすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○野村委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 なお、調整のついた案文の朗読は省略いたします。

准看護婦及び准看護士の移行教育の早期実現に関する意見書(案)
 平成十一年四月に、国は「准看護婦の移行教育に関する検討会」報告書を公表し、准看護婦や准看護士が看護婦や看護士になるための移行にかかる教育を実施することとした。
 看護職員の資質の向上を図るとともに、就業経験の長い准看護婦や准看護士が希望している看護婦や看護士への道を広げるための移行教育は、重要であると考える。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、准看護婦や准看護士の移行教育を着実かつ円滑に推進させるため、所要の措置を講ずるよう要請する。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  平成十三年六月 日
東京都議会議長 渋谷 守生
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
厚生労働大臣 あて

○野村委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、福祉局関係の報告事項の説明聴取、付託議案の審査、陳情の審査及び衛生局関係の付託議案の審査並びに閉会中における請願陳情及び特定事件の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより福祉局関係に入ります。
 初めに、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○上條総務部長 平成十二年度一般会計の繰り越しにつきましてご報告申し上げます。
 お手元の平成十二年度一般会計繰越説明書をごらんいただきたいと存じます。
 一ページをお開き願います。繰越総括表でございます。
 なお、表の下、注書きにございますように、繰越明許費の予算現額、予算議決額及び事故繰越の支出負担行為額は、繰り越しを生じた事業分のみを記載してございます。
 まず、繰越明許費でございます。
 平成十二年度予算におきまして計上いたしました高齢福祉費、高齢保健福祉施設整備費及び高齢保健福祉施設整備助成費の合計三十五億六千七百四十六万五千円のうち、平成十二年度内に執行が終わらないことが見込まれました二十八億六千九百万円の経費につきまして、平成十二年度補正予算において繰越明許費の議決をいただいておりました。
 このたび、平成十二年度の執行見込み額が明らかになった結果、高齢福祉費の五億七千八百二十二万二千円、高齢保健福祉施設整備費の十一億七千五百七十三万六千円及び高齢保健福祉施設整備助成費の八億七千五百二十四万円、合計で二十六億二千九百十九万八千円を、それぞれ平成十三年度に繰り越すものでございます。
 繰越事業に要する財源といたしまして、国庫支出金、都債、繰越金を充当してございます。
 次に、事故繰越でございます。
 平成十二年度に支出負担行為をいたしました高齢保健福祉施設整備費の六十五億六千百九十四万七千円のうち、八億九百三十六万円の経費につきまして、平成十二年度内に執行が終わらなかったため、平成十三年度へ繰り越すことといたしました。
 繰越事業に要する財源でございますが、都債、繰越金を充当してございます。
 次に、二ページをお開き願います。繰越事業の内容と理由でございます。
 右側の説明欄をごらんいただきたいと存じます。
 まず、痴呆介護情報ネットワーク整備事業でございますが、痴呆介護研究、研修を円滑に実施するための情報ネットワークの整備事業に対し助成するものでございます。国の平成十二年度補正予算に計上された事業で、年度内の事業完了が困難となり、繰り越すこととなったものでございます。
 次に、江東区潮見一丁目に建設しております潮見老人ホームでございますが、平成十二年度内の事業完了の見通しが立たなくなり、工事の一部を平成十三年度に延長したものでございます。
 次の介護予防拠点整備事業でございますが、区市町村が行う介護予防拠点に係る基盤整備事業に対し補助を行うものでございます。国の平成十二年度補正予算に計上された事業で、年度内の事業完了が困難となり、繰り越しとなったものでございます。
 最後に、江東区新砂三丁目に建設しております高齢者福祉・医療の複合施設の建設でございますが、平成十二年度に予定しておりました高齢者専門病院--仮称でございますが、この工事の一部を平成十三年度に延長したものでございます。
 以上で繰り越しの報告を終わらせていただきます。ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。

○野村委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○野村委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 報告に対する質疑はこれをもって終了したいと思いますが、ご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○野村委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。

○野村委員長 次に、付託議案の審査を行います。
 第百二十七号議案、東京都社会福祉審議会条例等の一部を改正する条例、第百二十八号議案、東京都女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例及び第百四十七号議案、磁気共鳴断層撮影装置の買入れについてを一括して議題といたします。
 本案につきましては、既に説明を聴取しております。
 これより本案に対する質疑を行います。
 ご発言願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○野村委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○野村委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。

○野村委員長 これより陳情の審査を行います。
 一三第四六号、社会福祉法人有隣協会による「宿泊所」開設反対に関する陳情を議題といたします。
 本件は、昨日本会議に付託され、調査の日時がありませんでしたので、本日は保留といたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○野村委員長 異議なしと認めます。よって、陳情一三第四六号は保留と決定いたしました。
 以上で陳情の審査を終わります。
 以上で福祉局関係を終わります。

○野村委員長 これより衛生局関係に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 第百二十九号議案、興行場の構造設備及び衛生措置の基準等に関する条例の一部を改正する条例及び第百三十号議案、東京都動物の保護及び管理に関する条例の一部を改正する条例を一括して議題といたします。
 本案につきましては、既に説明を聴取しております。
 これより本案に対する質疑を行います。
 ご発言願います。

○和田委員 百三十号議案に関連してお伺いをいたします。東京都動物の保護及び管理に関する条例の一部を改正する条例に関連するものであります。
 私は、平成十二年十二月十二日の本委員会で、動物の保護及び管理に関する条例の一部改正をする条例の施行日云々というようなことの事案について質疑をいたしました。その際に、できるだけ速やかに条例のタイトル、中身を一致させるべきだというようなことを要求しておきましたし、できるだけ早くそれを実現するべきだというふうに強く要請をしておきましたが、現時点でどのような作業過程にあるのか、また、将来に向けてどのような日時で私どもの指摘したような条例改正案がまとまるのか、端的にお答えをいただきたいと思います。

○河津生活環境部長 条例改正につきましては、現在、動物の愛護及び管理に関する法律に合わせまして、動物愛護の趣旨をより明確にするため、条例の目的のほか、飼い主の責務や、動物の適正な飼育等にかかわる現行の規定について検討しているところでありまして、今年度中に取りまとめる予定でございます。

○野村委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○野村委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で衛生局関係を終わります。

○野村委員長 これより付託議案の審査を行います。
 第百二十七号議案から第百三十号議案まで及び第百四十七号議案を一括して議題といたします。
 本案につきましては、既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 第百二十七号議案から第百三十号議案まで及び第百四十七号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○野村委員長 異議なしと認めます。よって、第百二十七号議案から第百三十号議案まで及び第百四十七号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○野村委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日までに決定を見ていない請願陳情並びにお手元に配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○野村委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○野村委員長 この際、所管二局を代表して、前川福祉局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○前川福祉局長 お許しをいただきまして、当委員会所管二局を代表して、一言ごあいさつを申し上げます。
 本定例会でご提案申し上げました各議案につきましては、ただいまご決定をいただき、まことにありがとうございました。
 委員長、副委員長を初め委員の皆様方には、これまで多方面にわたる熱心なご審議を賜りまして、重ねて御礼申し上げます。
 これまで、さまざまな機会を通じてちょうだいいたしました貴重なご意見を踏まえ、都としては、今後、東京から発信していく医療改革、福祉改革の推進に全力を挙げてまいります。
 また、委員の皆様方におかれましては、今後とも、東京の新しい医療と福祉の展開に向けて、引き続き、なお一層のご指導、ご鞭撻をいただきますよう心から期待をし、ご健闘をお祈り申し上げます。
 簡単ではございますが、これをもちまして御礼のあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

○野村委員長 この際、私からも一言ごあいさつを申し上げます。
 今期は九カ月という最も短い任務でございましたが、委員会を十七回開催いたしまして、議案を二十四件審査してまいりました。また、都民の皆さんを中心に出されました請願陳情も、三十五件審査をして、うち二十五件はその結論を出すことができました。
 委員長に就任いたしましたときに、皆さんの声を取り上げ、民主的に運営をと申し上げましたけれども、皆様のご協力をいただきまして、審議を尽くすことができたと思います。ひとえに副委員長を初め理事の皆様、また委員の皆様のご協力のたまものでございます。まことにありがとうございました。
 また、福祉局、衛生局の局長さんを初め理事者の皆さん、議会局の担当職員の皆様にも大変お世話になりました。ありがとうございました。
 これからも、福祉、医療の分野を担当する当委員会が、都民の願いを実現できますように、役割を果たしていただくことを期待いたしたいと思います。
 簡単ではございますが、私のあいさつとさせていただきます。本当にありがとうございました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時二十五分散会

ページ先頭に戻る

ページ先頭に戻る