厚生委員会速記録第八号

平成十二年六月二十七日(火曜日)
   午後一時八分開議
 出席委員 十四名
委員長曽根はじめ君
副委員長三宅 茂樹君
副委員長小林 正則君
理事吉田 信夫君
理事曽雌 久義君
理事佐藤 裕彦君
原   環君
土屋たかゆき君
田中 智子君
藤田 愛子君
近藤やよい君
羽曽部 力君
藤川 隆則君
松本 文明君

 欠席委員 なし

 出席説明員
福祉局高齢者施策推進室長福祉局長兼務神藤 信之君
次長田原 和道君
総務部長押切 重洋君
地域福祉推進部長小山 園子君
生活福祉部長渡邉 泰弘君
山谷対策室長上野 純宏君
子ども家庭部長稲熊 明孝君
障害福祉部長長野  宏君
国民健康保険部長堀内 武照君
連絡調整担当部長小阪  守君
参事村山 寛司君
高齢者施策推進室室長福祉局長兼務神藤 信之君
高齢政策部長有手  勉君
介護保険室長岡本 宏之君
保健福祉部長金内 善健君
施設事業部長我妻 照夫君
高齢施設企画担当部長笠原  保君
参事若林 統治君
衛生局局長今村 皓一君
技監荻野  忠君
総務部長長尾 至浩君
企画担当部長櫻井  巖君
健康推進部長上間 和子君
生活環境部長河津 英彦君
医療計画部長友松 栄二君
地域医療担当部長中村 忠夫君
医療福祉部長長岡 常雄君
薬務部長山川 洋平君
病院事業部長小野田 有君
参事菊地 輝雄君
参事山下 征洋君
参事大塚 孝一君

本日の会議に付した事件
 衛生局関係
  第二回定例会提出予定案件について(説明)
  ・東京都看護婦等修学資金貸与条例の一部を改正する条例
 福祉局関係
  第二回定例会提出予定案件について(説明)
  ・社会福祉協議会の行う事業の補助に関する条例の一部を改正する条例
  ・東京都女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例
 高齢者施策推進室関係
  報告事項(説明・質疑)
  ・平成十一年度東京都一般会計予算(高齢者施策推進室所管分)の繰越しについて

○曽根委員長 ただいまから厚生委員会を開会いたします。
 初めに、本委員会の担当書記が交代いたしましたので、紹介いたします。
 議事課の担当書記の吉越久季君です。議案課の担当書記の清水幸政君です。調査課の担当書記の清水芳貴君です。
 よろしくお願いします。
   〔書記あいさつ〕

○曽根委員長 次に、会期中の委員会日程について申し上げます。
 理事会での協議の結果、お手元配布の日程とすることを申し合わせいたしました。ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、衛生局及び福祉局関係の第二回定例会提出予定案件の説明聴取、高齢者施策推進室関係の予算の繰り越しに関する報告の聴取を行います。
 なお、提出予定案件につきましては、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は付託後に行うことといたします。
 また、繰り越しに関する報告については、本日、説明聴取の後、質疑を終了まで行います。ご了承願います。
 これより衛生局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員の交代がありましたので、今村衛生局長から紹介があります。

○今村衛生局長 四月一日の人事異動により、当局の幹部職員に交代がございましたので、紹介させていただきます。
 まず、生活環境部長の河津英彦でございます。健康づくり施策調整担当参事の菊地輝雄でございます。経営改善、病院建設整備、病院情報システム担当参事の大塚孝一でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者あいさつ〕

○曽根委員長 紹介は終わりました。

○曽根委員長 次に、第二回定例会に提出を予定しております案件について、理事者の説明を求めます。

○今村衛生局長 まず初めに、三宅島火山活動に伴う衛生局の対応についてご説明申し上げます。
 本日五時四十分、都立広尾病院、豊島病院、日本赤十字社東京都支部、大森病院、武蔵野病院により編成いたしました医療救護班、四班二十四名を、七百五十名分の医薬品等とともに、陸上自衛隊のヘリコプターにより三宅島に派遣いたしました。午前六時四十分に現地到着し、島民の皆さんの対応に当たっております。
 今後、現地で、必要な医薬品の手配や噴火時の患者収容要請に向けて、災害時後方医療施設六十施設への連絡体制、さらに長期化した場合の避難島民の健康相談体制等を準備してまいります。
 それでは、続きまして、平成十二年第二回定例会に提出を予定しております衛生局関係の議案につきましてご説明申し上げます。
 ご審議をお願いいたします議案は、条例案一件でございます。
 お配りいたしました資料は、平成十二年第二回東京都議会定例会条例案と平成十二年第二回東京都議会定例会条例案の概要でございます。
 それでは、条例案の概要をごらん願います。
 一ページをお開きください。整理番号1の東京都看護婦等修学資金貸与条例の一部を改正する条例についてでございます。
 現行の条例では、原則として、大学院修了後、都の区域内で引き続き五年間看護婦の業務に従事しなければ返還債務が免除とならなかったところ、看護婦の業務だけではなく、保健婦または助産婦の業務に従事した者についても、返還債務を免除するものでございます。
 本条例は、公布の日から施行し、平成十二年四月一日から適用いたします。
 以上で説明を終わらせていただきます。
 条例案の詳細な内容につきましては、お手元配布の資料、平成十二年第二回東京都議会定例会条例案をご参照願いたいと存じます。

○曽根委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○曽根委員長 発言がありませんので、資料要求はなしと確認させていただきます。
 また、この際、何か報告内容についてご発言がございましたら、お願いいたします。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○曽根委員長 それでは、以上で衛生局関係を終わります。

○曽根委員長 これより福祉局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員の交代がありましたので、神藤福祉局長から紹介があります。

○神藤福祉局長 まず、この四月一日に当局の組織が改正されたことに伴いまして、ご報告申し上げます。
 国におきまして、いわゆる地方分権一括法により地方自治法が改正され、社会保険関係の事務が国の直接執行事務となったことに伴いまして、これまで福祉局にございました社会保険管理部及び社会保険指導部が廃止されました。
 なお、これらの事務につきましては、国の機関でございます東京社会保険事務局が行うこととなりました。
 次に、先般の人事異動によりまして、当局幹部職員の交代がございましたので、ご紹介させていただきます。
 地域福祉推進部長の小山園子でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○曽根委員長 紹介は終わりました。

○曽根委員長 次に、第二回定例会に提出を予定しております案件について、理事者の説明を求めます。

○神藤福祉局長 平成十二年第二回東京都議会定例会に提出を予定しております福祉局関係の議案につきまして、概略をご説明申し上げます。
 提出予定の議案は、条例案二件でございます。
 それでは、各条例ごとにご説明させていただきます。
 最初に、社会福祉協議会の行う事業の補助に関する条例の一部を改正する条例でございますが、社会福祉法人東京都社会福祉協議会が実施しています生活福祉資金の貸付事業の充実を図るため、貸付金の種類を拡充するとともに、貸付金の一部につきまして貸付限度額を引き上げるものでございます。
 次に、東京都女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例でございますが、女性福祉資金の貸付事業の充実を図るため、資金の種類を拡大し、貸付利率を無利子とする資金の範囲を拡充するとともに、資金の一部につきまして貸付限度額を引き上げるものでございます。
 なお、詳細につきましては総務部長からご説明申し上げますので、よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○押切総務部長 お手元に平成十二年第二回東京都議会定例会議案をお配りしてございますので、ごらんいただきたいと存じます。
 表紙の次のページ、目次をお開き願います。今回ご審議をお願いいたします議案は、先ほど局長から説明させていただきましたように、条例案二件でございます。
 それでは、順を追ってご説明申し上げます。
 まず、一ページをお開き願います。社会福祉協議会の行う事業の補助に関する条例の一部を改正する条例でございます。
 本事業は、東京都社会福祉協議会が実施する生活福祉資金貸付事業に対し、東京都が補助金を交付するものでございまして、今回の改正は、先般、国の生活福祉資金貸付制度要綱が一部改正されましたことに伴いまして行うものでございます。
 改正の内容は、都の補助条件におきまして、介護保険制度の実施にあわせ、介護サービスを受けるのに必要な費用を貸し付けることとするほか、貸付金の一部につきまして貸付限度額を引き上げるものでございます。
 一ページから二ページまでに改正案文を、三ページから六ページにかけまして条例の新旧対照表を記載してございます。
 七ページに貸付限度額の新旧対照表を記載してございますので、お開き願います。今回、貸付限度額の引き上げを行う資金は、表の網かけの部分でございます。
 この条例は、公布の日から施行し、平成十二年四月一日から適用することといたしております。
 次に、九ページをお開き願います。東京都女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例でございます。
 本事業は、類似の事業であります国の寡婦福祉資金貸付事業の貸付限度額、償還期間及び貸付利率に準拠しながら、貸付対象者を拡大して、都独自の事業として実施しているものでございます。
 今回の改正は、先般、母子及び寡婦福祉法施行令の一部が改正されたことに準拠して行うものでございます。
 改正の内容は、介護保険制度の実施にあわせまして、介護サービスを受けるのに必要な資金を貸し付けることとするほか、資金の一部につきまして貸付限度額を引き上げ、また、貸付利率を無利子とする資金の範囲の拡充を行うものでございます。
 九ページから一〇ページまでに改正案文を、一一ページから一三ページまでに条例の新旧対照表を記載してございます。
 さらに、一四ページに貸付限度額の新旧対照表を記載してございますので、お開き願います。今回、貸付限度額を引き上げ、または無利子とする貸付金は、表の網かけの部分でございます。
 なお、この条例は、公布の日から施行し、平成十二年四月一日から適用することとしております。
 以上で提出議案の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○曽根委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○曽根委員長 発言がありませんので、資料要求はなしと確認させていただきます。
 報告について何かございましたら、ご発言願います。

○神藤福祉局長 それでは、三宅島火山活動に伴います東京都福祉局の対応についてご報告させていただきます。
 福祉局では、救助物資の備蓄、輸送及び配分、避難者の移送及び避難所の設営、高齢者、障害者等の安全確保及び支援、義援金品の受領、配分等を担当しているところでございます。
 昨晩の十九時三十三分、気象庁緊急火山情報第一号、火山性地震が頻発、噴火の可能性が大きいとのことでございました。
 福祉局では、午後九時三十分、視覚聴覚障害者への災害情報の伝達についての配慮を要請したところでございます。
 引き続きまして、午後十時、三宅島内におきます備蓄食品を搬出いたしました。クラッカー四千九百枚、毛布二千枚を搬出したところでございます。その後、第一回の災害対策本部が零時十五分に開催されましたが、その後、災対部からの要請に基づきまして、救助物資の調達、輸送等を行っているところでございます。
 現時点では、既に三宅島へ到着したものといたしましては、七時四十二分でございますが、立川防災センターよりヘリによりましてアルファ化米一万食をお送りいたしました。さらに、現時点で既に三宅島へ輸送中のものもございます。簡易トイレ二百個、カーペット千二百枚、毛布二千九百九十枚、これらにつきましては、都の備蓄倉庫でございます西新小岩倉庫から搬出いたしました。なお、船は、東京芝浦港を十時ごろに出発、おおむね二十時ごろには到着の予定でございます。
 その他、現在手配中のものでございますが、同じく西新小岩倉庫から、カーペット三千八百枚、毛布二千十枚、さらに、生活協同組合より調達いたしましたものをヘリあるいは船で搬送しているところであります。一リットルペットボトル十万本、なお千本だけは先にヘリで搬送する予定でございます。紙おむつ六百枚、ジャージー上下四百枚などでございます。また、西新小岩倉庫から、船で肌着四千着を搬送する予定でございます。
 福祉局におきましては、本部会議の前後から職員を招集いたしまして、約四十名でこの任に当たってきたところでございます。
 次に、災害要援護者への対応でございますが、視覚聴覚障害者につきましては、避難勧告の出ている地域に住む視覚聴覚障害者の方に対しまして、家族、本人に訪問等によりまして避難勧告を伝えたところでございます。
 また、障害者通所訓練施設の地域デイサービスがくあじさい利用者につきましては、避難勧告の出ている地域に住む利用者につきましては全員避難所に避難していることの報告を三宅村役場から受けているところでございます。
 次に、保育園の避難状況でございますが、三カ所ございます。阿古保育園、坪田保育園、みやけ保育園、約八十三人でございますが、このうち、避難地域の阿古保育園及び坪田保育園の園児は、父母ともに三宅小学校、三宅中学校、勤労福祉会館に避難してございます。
 さらに、二十七日九時三十分、伊ヶ谷地区の住民に対しまして避難勧告が出されたことから、もう一つのみやけ保育園は、現在住民が避難所として利用しているところでございます。
 以上でございます。よろしくお願いします。

○曽根委員長 この際、何かございましたら、ご発言願います。││発言がなければ、以上で福祉局関係を終わります。

○曽根委員長 これより高齢者施策推進室関係に入ります。
 初めに、先般の組織改正に伴い、幹部職員の異動がありましたので、神藤高齢者施策推進室長から紹介があります。

○神藤高齢者施策推進室長 高齢者施策推進室では、四月一日付で組織改正があり、介護保険対策室が介護保険室となりましたので、改めてご紹介させていただきます。
 介護保険室長の岡本宏之でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○曽根委員長 紹介は終わりました。

○曽根委員長 次に、理事者より報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○神藤高齢者施策推進室長 三宅島火山活動に伴う高齢者施策推進室の対応についてご報告いたします。
 高齢者施策推進室は、災害対策本部の一員といたしまして、高齢者の安全確保及び支援の任務に当たっているところでございます。
 三宅島には、あじさいの里という特別養護老人ホームが阿古地区に一カ所ございます。平成十二年六月二十六日現在で、入所人員五十名、ショートステイ三名の利用者がございます。二十六日午後十時五十五分、入所者全員が三宅島勤労福祉会館に無事避難していることを確認しております。そのうち三名の方が寝たきり状態でベッドが必要なため、二十七日午前九時十分現在、三宅中学校仮設診療所に入所しておりますが、特に心配はないとの報告を受けております。
 高齢者施策推進室では、現地の状況を把握するとともに、避難者を内地に移送する必要が生じた場合ということで、現在、現地と連絡をとっておりますが、内地に移送する方が望ましいという意見がございまして、現在、都立の板橋ナーシングホームにおきまして受け入れ準備を始めておりまして、あすの午後には受け入れが可能となるよう現在準備をしているところでございます。
 以上でございます。

○曽根委員長 それでは、この際、何かございましたら、ご発言願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○曽根委員長 次に、報告の申し出についてお願いします。

○有手高齢政策部長 平成十一年度一般会計の繰り越しについてご報告を申し上げます。お手元の平成十一年度一般会計繰越説明書をごらんいただきたいと存じます。
 一ページをお開き願います。繰越総括表でございます。
 高齢保健福祉施設整備助成の経費については、平成十一年度補正予算におきまして、既定予算に十億七千万円を加え、合計で四百四十五億九千五百万円を計上いたしましたが、補正予算で計上した経費につきましては、国庫補助の内示がおくれる可能性があり、年度内に執行が終わらないことが予想されていました。このため、補正予算において十億七千万円の繰越明許費の議決をいただいておりました。
 今回、平成十二年度の執行見込み額が明らかになった結果、九億八千八百二十四万二千円を平成十二年度に繰り越すものでございます。繰り越した事業に要する財源でございますが、全額国庫支出金が充当されております。
 次に、二ページをお開きいただきたいと存じます。繰り越しました事業の規模等でございますが、小学校の空き教室などを改修し、自宅に引きこもりがちな高齢者の触れ合いの機会づくりの場を提供するなど、区市町村が地域の実情に応じて介護予防拠点に係る基盤を整備する事業を、二十六区市町村、四十二カ所で実施いたします。
 また、繰り越しの理由でございますが、今回繰り越しました事業の国庫補助内示は、国の平成十一年度第二次補正予算に伴うものでございまして、年度末に国の内示があったため、時間的に年度内の執行が困難となり、繰り越しとなったものでございます。
 以上、繰り越しの報告を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○曽根委員長 説明は終わりました。
 これより質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○曽根委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 報告に対する質疑はこれをもって終了したいと思いますが、ご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○曽根委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。
 以上で高齢者施策推進室関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時三十一分散会

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