都市整備委員会速記録第七号

令和七年六月四日(水曜日)
第六委員会室
午後一時開議
出席委員 十二名
委員長西沢けいた君
副委員長本橋たくみ君
副委員長尾崎あや子君
理事石島 秀起君
理事加藤 雅之君
理事森口つかさ君
松田りゅうすけ君
平けいしょう君
銀川ゆい子君
あかねがくぼかよ子君
原田あきら君
ほっち易隆君

欠席委員 一名

出席説明員
都市整備局東京都技監都市整備局長技監兼務谷崎 馨一君
次長山崎 太朗君
技監栗谷川哲雄君
理事三宮  隆君
総務部長小泉 雅裕君
市街地建築部長青木 成昭君
住宅政策本部本部長山崎 弘人君
次長松崎伸一郎君
住宅企画部長連絡調整担当部長兼務鈴木 誠司君
都営住宅経営部長木村 宣代君
建設推進担当部長小久保信一君

本日の会議に付した事件
住宅政策本部関係
契約議案の調査
・第百八十一号議案 都営住宅七H―一〇七・一〇八東(江東区塩浜二丁目)工事請負契約
・第百八十二号議案 都営住宅七CH―一〇二東(江東区辰巳一丁目・江東区施設)工事請負契約
・第百八十三号議案 都営住宅七H―一〇三東(江東区辰巳一丁目)工事請負契約
・第百八十四号議案 都営住宅七H―一〇七西(調布市緑ケ丘二丁目)工事請負契約
都市整備局関係
付託議案の審査(質疑)
・第百七十四号議案 東京都日影による中高層建築物の高さの制限に関する条例の一部を改正する条例
付託議案の審査(決定)
・第百七十四号議案 東京都日影による中高層建築物の高さの制限に関する条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○西沢委員長 ただいまから都市整備委員会を開会いたします。
 初めに、契約議案について申し上げます。
 契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
 本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
 公文の写しはお手元に配布してあります。
 朗読は省略いたします。

令和七年六月三日
東京都議会議長 増子ひろき
(公印省略)
都市整備委員長 西沢けいた殿
   契約議案の調査について(依頼)
 左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
     記
1 調査議案
第百八十一号議案 都営住宅七H―一〇七・一〇八東(江東区塩浜二丁目)工事請負契約
第百八十二号議案 都営住宅七CH―一〇二東(江東区辰巳一丁目・江東区施設)工事請負契約
第百八十三号議案 都営住宅七H―一〇三東(江東区辰巳一丁目)工事請負契約
第百八十四号議案 都営住宅七H―一〇七西(調布市緑ケ丘二丁目)工事請負契約
2 提出期限 令和七年六月四日(水)

○西沢委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、住宅政策本部関係の契約議案の調査及び都市整備局関係の付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申出の決定を行います。
 これより住宅政策本部関係に入ります。
 契約議案の調査を行います。
 第百八十一号議案から第百八十四号議案までを一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○尾崎委員 今回の都営住宅建て替えの工事請負契約は四件です。
 最初に、第百八十一号議案、都営住宅江東区塩浜二丁目工事は、第一期目の建て替え工事だと聞いていますが、移転希望世帯数と仮移転で戻りたいと希望している世帯数は、それぞれどうなっていますか。

○小久保建設推進担当部長 塩浜二丁目アパートの第一期工事における従前居住者は百二十四世帯であり、現在は、全て他のアパート等に移転しております。
 現時点において、そのまま移転先のアパートに継続して居住する世帯は九十三世帯であり、建て替え後のアパートに戻ることを希望して仮住まいしている世帯は三十一世帯でございます。

○尾崎委員 私は、第一期目の工事のときは必ずこの確認をすることにしています。
 建て替え後に戻りたいと希望している世帯が戻れるよう、お願いしたいと思います。
 次に、江東区は東部低地帯です。江東区塩浜二丁目の工事概要を見ると、集会所は平屋建てで一棟の建物と、B棟の三階に集会室があります。集会所が平屋建てになっている理由と、B棟の三階に集会室が設置される理由について伺います。

○小久保建設推進担当部長 集会所は、居住者及び周辺住民の利用に便利な位置に、原則として独立して設けることとしております。
 塩浜二丁目では、建て替え計画の策定に当たり、区との協議の結果、水害対策として、平屋建ての集会所以外に、集会室を三階に整備する計画といたしました。

○尾崎委員 私は、B棟の三階に集会室が設置された理由について質問したんですが、明確な理由については答弁がなかったように思います。
 江東区のハザードマップでは、高潮で一メートルから三メートル未満となっているということも聞きました。このハザードマップに基づいて区との協議が行われた結果だと理解をしていますけれども、最近の災害は想定外の事態が起こっています。水害対策も、ハザードマップを超える災害があり得る可能性もあると思っています。入居者の安全・安心のためには、もっと上層階につくるべきではないかと要望するものです。
 次に、同じ江東区の第百八十二号議案、都営住宅江東区辰巳一丁目工事について、江東区は東部低地帯ですけれども、集会所の位置について、区との協議はどうなっているのか伺います。

○小久保建設推進担当部長 本議案につきましては、区とは、江東区マンション等の建設に関する条例に基づく協定の締結に向けた事前協議の結果、集会所は、平屋建て独立棟として整備することとしております。
 なお、江東区とは、大規模水害が発生した際に、上層階の共用部分や空き住戸を緊急避難先とする覚書等を締結しております。

○尾崎委員 江東区辰巳一丁目は、少し高台にあるということも承知をしているんですけれども、区の要望がなく、区との協定は結んでいないということだと思いますけれども、ご答弁では、大規模水害が発生した際には、上層階の共同部分や空き住戸を緊急避難先とする覚書などを締結しているということでした。
 そうであるなら、建て替え時に大規模水害を想定し、区の要望がなくても、入居者の不安を考えれば、東京都のイニシアチブで、東部低地帯のエリアでの都営住宅の建て替えが行われる場合は、集会室は上層部に設置すべきだと思います。ぜひ自治会の意見も聞いていただきたいとお願いするものです。
 最後に、この間、日本共産党都議団は、入居している人数で部屋の大きさが決まる型別供給には反対してきました。都は、足立区の都営住宅辰沼団地で、バリアフリー化や介護スペースの確保を理由に、単身者の住居をこれまでの一DK、もしくは二Kのどちらかを選べるよう、試行的にアンケートを実施しました。辰沼アパートに続き、ほかの団地でも試行することとしており、昨年二〇二四年十月には、墨田区にある文花一丁目アパートにおいてアンケートを実施することも示されていますけれども、間取りの希望を聞き取る調査は、全ての建て替えに関わって実施することを求めるものです。
 国は、面積について、都市における標準的単身向けの居住の面積基準を四十平方メートルとしていますが、都営住宅の単身向けは三十五平方メートルであり、その基準を下回っています。
 日本共産党都議団は、公営住宅の型別供給についての全国調査を行いました。
 面積については、四十七都道府県のうち四十三道府県は、面積の基準を世帯人数ごとに定めていないか、もしくは東京都よりも広い面積基準を持っています。単身世帯に対して、東京都と同様の三十五平方メートルを基準としているのは神奈川県のみで、ほかは都市居住型誘導居住面積水準の四十平方メートル以上の面積を認めています。
 そして、間取りについては、四十七都道府県のうち四十三道府県は、間取りの基準を世帯人数ごとに定めていないか、もしくは東京都よりも広い基準を持っています。東京都のように世帯人数ごとの基準を持ち、かつ単身者には一DKと定めているのは、神奈川、山梨、兵庫の三県だけですが、山梨と兵庫は東京都よりも面積基準は広くなっています。
 そもそも国は、現在、型別供給という定義や規定を持っていません。一九九五年度以降は、公営住宅の型別供給の根拠となる省令を定めていません。これはすなわち、型別供給について、事業者である東京都が見直し、または廃止を決められるということにほかなりません。
 単身者は一DK、二人用の二DK、三人用の二DK、それ以上の世帯で三DKと、型を絞って部屋の大きさを小さくする型別供給は、住まいは権利、住まいは人権の立場から、改めて型別供給の廃止を求めて、質問を終わります。

○西沢委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○西沢委員長 異議なしと認め、契約議案に対する質疑は終了いたしました。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも異議のない旨、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○西沢委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上で契約議案の調査を終わります。
 以上で住宅政策本部関係を終わります。

○西沢委員長 これより都市整備局関係に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 第百七十四号議案を議題といたします。
 本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○西沢委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○西沢委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で都市整備局関係を終わります。

○西沢委員長 これより付託議案の審査を行います。
 第百七十四号議案を議題といたします。
 本案については、既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 第百七十四号議案を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○西沢委員長 異議なしと認めます。よって、第百七十四号議案は、原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○西沢委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○西沢委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○西沢委員長 この際、所管二局を代表いたしまして、山崎住宅政策本部長から発言を求められておりますので、これを許します。

○山崎住宅政策本部長 当委員会所管両局を代表いたしまして、一言御礼のご挨拶を申し上げます。
 西沢委員長をはじめ委員の皆様方には、このたびの定例会に提案いたしました議案につきましてご調査、ご審議を賜り、誠にありがとうございました。
 また、請願陳情、報告事項を含め、ご審議の過程でいただきましたご意見、ご指摘等につきましては、今後の事務事業の執行に十分反映させ、万全を期してまいりたいと考えております。
 最後に、委員の皆様方の今後のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げまして、甚だ簡単ではございますが、御礼のご挨拶とさせていただきます。誠にありがとうございました。

○西沢委員長 発言は終わりました。
 この際、私からも一言ご挨拶を申し上げます。
 皆様、一年間、一年弱ですけれども、ありがとうございました。尾崎副委員長、そして本橋副委員長をはじめ委員の皆様には、大変活発なご議論をいただくサポートをいただき、委員の皆様から、また、理事の皆様からも大変にご活発な意見のサポートをいただきまして、本当に深く感謝を申し上げる次第でございます。
 谷崎東京都技監、そして山崎住宅政策本部長、両局の皆様にも、真摯にこの委員会に向き合っていただきましたことに深く感謝を申し上げ、また、議会局の皆様にも、大変私たちのサポートをしていただき、議論についての補助をしていただいたことに深く感謝を申し上げる次第でございます。
 都市整備委員会は、様々東京都の抱える課題、大変重要な場でございます。これからも、こうした議論がしっかりとなされることを期待いたしまして、挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十五分散会