都市整備委員会速記録第二号

令和四年二月二十八日(月曜日)
第六委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長宮瀬 英治君
副委員長鈴木 錦治君
副委員長尾崎あや子君
理事林あきひろ君
理事平けいしょう君
理事中山 信行君
松田りゅうすけ君
古城まさお君
渋谷のぶゆき君
原田あきら君
竹井ようこ君
本橋ひろたか君
柴崎 幹男君
山田ひろし君

欠席委員 なし

出席説明員
都市整備局東京都技監都市整備局長技監兼務上野 雄一君
次長桜井 政人君
技監福田  至君
理事安部 文洋君
総務部長木村 健治君
都市づくり政策部長小野 幹雄君
都市基盤部長特命担当部長兼務谷崎 馨一君
市街地整備部長選手村担当部長兼務朝山  勉君
市街地建築部長山崎 弘人君
基地対策部長三木 暁朗君
企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務三宮  隆君
住宅政策本部本部長榎本 雅人君
技監久保田浩二君
住宅企画部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務越  秀幸君
都営住宅経営部長青柳 一彦君
民間住宅施策推進担当部長飯塚 佳史君
建設推進担当部長妹尾 高行君
営繕担当部長小林 秀行君

本日の会議に付した事件
住宅政策本部関係
契約議案の調査
・第九十号議案 都営住宅三H-一一〇東(大田区東糀谷六丁目)工事請負契約
・第九十一号議案 都営住宅三H-一〇一東(荒川区荒川七丁目)工事請負契約
・第九十二号議案 都営住宅三H-一一四西(日野市平山四丁目第二)工事請負契約
・第九十三号議案 都営住宅三H-一〇五西(八王子市大谷町)工事請負契約
付託議案の審査(質疑)
・第百七号議案 令和三年度東京都一般会計補正予算(第十八号)中、歳出 住宅政策本部所管分
都市整備局関係
付託議案の審査(質疑)
・第百七号議案 令和三年度東京都一般会計補正予算(第十八号)中、歳出、繰越明許費 都市整備局所管分
付託議案の審査(決定)
・第百七号議案 令和三年度東京都一般会計補正予算(第十八号)中、歳出、繰越明許費 都市整備委員会所管分

○宮瀬委員長 ただいまから都市整備委員会を開会いたします。
 初めに、契約議案について申し上げます。
 契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
 本件については、調査結果を財政委員長に報告することとなっております。
 公文の写しはお手元に配布してあります。
 朗読は省略いたします。

令和四年二月二十五日
東京都議会議長 三宅しげき
(公印省略)
都市整備委員長 宮瀬 英治殿
   契約議案の調査について(依頼)
 左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
     記
1 調査議案
 第九十号議案 都営住宅三H-一一〇東(大田区東糀谷六丁目)工事請負契約
 第九十一号議案 都営住宅三H-一〇一東(荒川区荒川七丁目)工事請負契約
 第九十二号議案 都営住宅三H-一一四西(日野市平山四丁目第二)工事請負契約
 第九十三号議案 都営住宅三H-一〇五西(八王子市大谷町)工事請負契約
2 提出期限 令和四年二月二十八日(月)

○宮瀬委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、住宅政策本部関係の契約議案の調査並びに住宅政策本部及び都市整備局関係の中途議決に係る付託議案の審査を行います。
 これより住宅政策本部関係に入ります。
 初めに、契約議案の調査を行います。
 第九十号議案から第九十三号議案までを一括して議題といたします。
 本件については、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○尾崎委員 都営住宅に関わる建て替え予定の工事請負契約議案についてですが、反対するものではありませんが、事実確認のために幾つか質問をしたいと思います。
 最初に、荒川区荒川七丁目、日野市平山四丁目、八王子市大谷町の都営住宅建て替え事業は、今回が一期目の工事となります。一期目の工事は、居住者がほかの都営住宅に移転し、建て替えが終わってから戻る方もいます。それぞれの完成後の入居見込みはどうなっていますか。また、ほかのところからの入居予定について伺います。

○妹尾建設推進担当部長 荒川区荒川七丁目、日野市平山四丁目第二、八王子市大谷町の各団地につきましては、一期目の工事に先立って移転していただいた世帯のうち、仮移転を選択された世帯が完成後に戻り入居するほか、二期目の建て替え工事対象の世帯に入居していただくことになり、ほかの団地からの入居は予定してございません。

○尾崎委員 一期目の工事が完成後に戻り入居し、二期目の建て替え工事対象の世帯が入居するので、ほかのところからの入居はないというご答弁でしたが、建て替え工事が進んでいく中で、都営住宅の部屋が空いてしまっている住居が目立つ団地もあります。入居者が入らず空き住戸になった場合は、建て替え中の都営住宅であっても、新たな入居者を募集することを要望しておきます。
 次に、防災倉庫についてですが、大田区東糀谷六丁目は全ての階に防災倉庫が設置されています。日野市や荒川区荒川七丁目は三階ごとに一つの防災倉庫があります。八王子市大谷町は住棟のほかにも防災倉庫が設置される設計図になっています。
 このように、防災倉庫の設置については都営住宅によって異なる状況がありますが、どのような基準で設置されるのか伺います。

○妹尾建設推進担当部長 自治会が管理する防災倉庫につきましては、平成二十七年度の建て替え住棟から、基準設計に基づき、原則として三層ごとの共用廊下の端部に整備してございますが、地元自治体の条例等により都と異なる基準が定められている場合は、協議の上、適切に整備を行っております。

○尾崎委員 都と異なる場合には、地元自治体の条例に基づき協議して整備していくということが分かりました。今回の場合は、大田区が、そういう意味では、都と異なる地元の条例になっているということが分かりました。
 最後にですが、大田区東糀谷六丁目は羽田空港の近くにあります。また、日野市平山四丁目は京王線の線路の近くにあります。防音対策はどのようになっているのか伺います。

○妹尾建設推進担当部長 お話の大田区東糀谷六丁目、日野市平山四丁目第二を含め、現在整備を進めている都営住宅の窓のサッシにつきましては、国の公営住宅等整備基準に基づき、いわゆる住宅の品確法で三段階ある遮音性能の等級二を満たすものとしてございます。
 等級二の遮音性能を有するサッシは、騒音環境で極めてうるさいに相当する騒音を日常生活で望ましい範囲に相当する程度まで低減するとされております。

○尾崎委員 ただいまのご答弁で、等級二のサッシでということでした。等級二というのは、ただいまご答弁あったように、騒音環境で極めてうるさいに相当する騒音を日常生活に望ましい範囲に相当する程度まで低減ということでした。二十デシベルの低減ができるということも聞いております。
 しかし、羽田空港については機能強化される方向で今進んでいます。日本共産党都議団は、騒音の問題や落下物の危険物など、都民の安全を守るために機能強化には反対をしています。
 羽田空港の付近は騒音がひどいので、今後、飛行機の離発着が増えるようなことがあれば、都営住宅の入居者からの相談などにも丁寧に対応していただきたいと思います。そして、騒音もひどくなる可能性がありますので、その場合には、騒音の調査をきちんと行いながら、対策強化を行うよう求めるものです。
 都営住宅の建て替えで、現在の入居者の家族数などによって型別供給となっていますが、今後家族の人数に変化が生じることは十分考えられます。一DKと隣の一DKの壁を壊して部屋数を増やすことが可能な状況も、この間の質疑で明らかになっていますが、壁を壊すことは容易でないこともご答弁していただいています。そうであるならば、型別供給を見直すことを再度要望するものです。
 東京都はゼロエミ住宅を掲げていますが、都営住宅こそゼロエミ住宅にすることで、東京の目標を大きく前に進めると考えられます。都営住宅の建て替え時には、太陽光発電パネルの設置はどうなるのか、今回の契約議案の中では太陽光パネルの設置までは書かれていませんが、今後、太陽光パネルのパネルを増やし、断熱材のレベルも上げていくことなどを要望して、質問を終わります。

○宮瀬委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○宮瀬委員長 異議なしと認め、契約議案に対する質疑は終了いたしました。
 お諮りいたします。
 本件は、いずれも異議のない旨、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○宮瀬委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上で契約議案の調査を終わります。

○宮瀬委員長 次に、付託議案の審査を行います。
 第百七号議案、令和三年度東京都一般会計補正予算(第十八号)中、歳出、住宅政策本部所管分を議題といたします。
 本件については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○竹井委員 私からは、都営住宅の耐震化について伺います。
 都営住宅等事業会計繰出金七億円の減額のうち五億円が都営住宅の併存店舗付住棟の耐震改修における店舗の買取り、その減額だというふうにお聞きをいたしました。都営住宅耐震化整備プログラムでは、戸数ベースで令和元年度末時点の都営住宅の耐震化率は、全体では九五・九%ですが、そのうち、併存店舗付住棟の耐震化率は四七・七%です。純住棟の耐震化率九七・五%に比べて低い数値になっています。
 まず、令和二年度末時点での純住棟と併存店舗付住棟の耐震化率を伺います。
 また、耐震化整備プログラムで目標としている令和七年度末までに耐震改修を行うべき併存店舗付住棟の住戸数について、併せて伺います。

○小林営繕担当部長 令和二年度末時点で併存店舗のない住棟の耐震化率は九八・二%、併存店舗付住棟の耐震化率は四八・七%となっております。
 また、併存店舗付住棟のうち、耐震改修を予定している住棟の住戸数は、令和二年度末時点で三千四百五十戸でございます。このうち、今年度は約四百八十戸の耐震改修の完了を予定しており、令和三年度末には約二千九百七十戸となる見込みでございます。

○竹井委員 令和七年度末耐震化率で一〇〇%を目指すとのことですけれども、併存店舗付住棟の耐震改修を今後どのように進めていくのか伺います。

○小林営繕担当部長 併存店舗付住棟の耐震改修を進めるには、改修工事の内容や費用負担などについて、店舗権利者の合意を得る必要がございます。
 都は、合意形成を加速させるため、平成三十年度から、区分所有の一部の店舗を買い取り、その内部を補強することで、営業継続を希望する店舗権利者の費用負担や営業への影響を軽減する取組を進めております。
 この取組により、営業継続を希望する店舗権利者の合意が得られやすくなったことで、耐震改修の設計が進捗した住棟や工事が完了した住棟も増えるなど、成果が現れてきております。
 耐震化率一〇〇%の目標達成に向けて、令和四年度末までに全ての店舗権利者の耐震改修に向けた意向の把握を目指し、コロナ禍を踏まえ、郵送や電話、感染対策を行った上で対面での説明を行うなど、丁寧に折衝を行い、引き続き耐震改修事業を着実に進めてまいります。

○竹井委員 ありがとうございます。
 店舗部分ということで、一階部分が多いと思われます。非常に大切な事業だと思います。
 また、都が買い取って耐震工事を施した店舗の、その後の活用について、入居者や近隣の都民の利便性に資するべきであると考えますので、ご検討をよろしくお願いいたします。
 以上で質問を終わります。

○宮瀬委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○宮瀬委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で住宅政策本部関係を終わります。

○宮瀬委員長 これより都市整備局関係に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 第百七号議案、令和三年度東京都一般会計補正予算(第十八号)中、歳出、繰越明許費、都市整備局所管分を議題といたします。
 本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○宮瀬委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○宮瀬委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で都市整備局関係を終わります。

○宮瀬委員長 これより付託議案の審査を行います。
 第百七号議案、令和三年度東京都一般会計補正予算(第十八号)中、歳出、繰越明許費、都市整備委員会所管分を議題といたします。
 本案については、既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 第百七号議案、令和三年度東京都一般会計補正予算(第十八号)中、歳出、繰越明許費、都市整備委員会所管分を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○宮瀬委員長 異議なしと認めます。よって、第百七号議案、令和三年度東京都一般会計補正予算(第十八号)中、歳出、繰越明許費、都市整備委員会所管分は原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十七分散会

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