委員長 | 宮瀬 英治君 |
副委員長 | 鈴木 錦治君 |
副委員長 | 尾崎あや子君 |
理事 | 林あきひろ君 |
理事 | 中山 信行君 |
松田りゅうすけ君 | |
古城まさお君 | |
渋谷のぶゆき君 | |
原田あきら君 | |
竹井ようこ君 | |
本橋ひろたか君 | |
柴崎 幹男君 | |
山田ひろし君 |
欠席委員 一名
出席説明員都市整備局 | 東京都技監都市整備局長技監兼務 | 上野 雄一君 |
次長 | 桜井 政人君 | |
技監 | 福田 至君 | |
理事 | 安部 文洋君 | |
総務部長 | 木村 健治君 | |
都市づくり政策部長 | 小野 幹雄君 | |
都市基盤部長特命担当部長兼務 | 谷崎 馨一君 | |
住宅政策本部 | 本部長 | 榎本 雅人君 |
技監 | 久保田浩二君 | |
住宅企画部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 | 越 秀幸君 |
本日の会議に付した事件
都市整備局関係
報告事項(説明・質疑)
・第二百三十六回東京都都市計画審議会付議予定案件について
付託議案の審査(決定)
・第二百二号議案 東京都都市整備局関係手数料条例の一部を改正する条例
・第二百三号議案 東京都福祉住宅条例の一部を改正する条例
・第二百二十号議案 土地の信託の受益権の売払いについて
特定事件の継続調査について
○宮瀬委員長 ただいまから都市整備委員会を開会いたします。
本日は、お手元配布の会議日程のとおり、都市整備局関係の報告事項の聴取、付託議案の審査及び特定事件の閉会中の継続調査の申出の決定を行います。
これより都市整備局関係に入ります。
初めに、理事者から報告の申出がありますので、これを聴取いたします。
○上野東京都技監 来る令和四年二月九日に開催予定の第二百三十六回東京都都市計画審議会に付議を予定しております案件につきましてご説明いたします。
今回、都市計画の変更予定案件が、区部で十件、市町村部で二件ございます。また、その他の付議予定案件が一件ございます。
本日は、これらのうち主な案件といたしまして、東京都市計画地区計画神宮外苑地区地区計画及び東京都市計画公園第五・六・一八号明治公園につきましてご説明申し上げます。
それでは、引き続き担当部長からご説明いたしますので、よろしくお願いをいたします。
○小野都市づくり政策部長 付議予定案件ナンバー10、神宮外苑地区地区計画及びナンバー11、第五・六・一八号明治公園は、関連する案件のため、一括してご説明いたします。
資料は、お手元の資料2、白色表紙の提案事項概要五九ページから七五ページまでと資料3、薄茶色表紙、事前説明資料四九ページから六四ページまでとなります。
初めに、神宮外苑地区地区計画の変更についてご説明いたします。
資料3、事前説明資料四九ページの位置図と併せてスクリーンの航空写真をご覧ください。
本地区は、新宿区、渋谷区、港区の三区にまたがり、明治神宮外苑とその周辺を含む面積約六十六ヘクタールの区域となっております。
世界に誇れる我が国のスポーツ拠点の形成や緑豊かで風格と活力を兼ね備えた魅力的なまちの形成などを図るため平成二十五年六月に地区計画を決定しております。
資料3、事前説明資料五〇ページの計画図1と併せてスクリーンをご覧ください。
今回、スクリーン上、赤色の斜線で示す区域について開発計画が具体化したことから、地区整備計画の追加を行います。さらに、C地区を地区計画の範囲に加え、地区計画の区域の変更を行います。
地区整備計画の内容についてご説明いたします。
建築物に関する事項として、容積率の最高限度などを定めます。建築物の主な容積率と高さの最高限度は、A−8−c地区に計画されております複合棟Aで容積率九〇〇%、高さ百八十五メートル、A−9地区で計画される事務所棟で容積率一一五〇%、高さ百九十メートルと定めます。
資料3、事前説明資料五一ページの計画図2と併せてスクリーンをご覧ください。
主要な公共施設として、絵画館前広場や南北通路などを位置づけるとともに、地区施設として、新たに歩道状空地などを位置づけます。
続いて、ナンバー11、都市計画公園の変更についてご説明いたします。
資料3、事前説明資料五九ページの位置図と併せてスクリーンをご覧ください。
スクリーン上、緑色の実線で表示している範囲が明治公園の区域です。
資料3、事前説明資料六〇ページから六四ページまでをご覧ください。
本公園は、都市計画決定から五十年以上経過し、いまだ未供用の区域があるとともに、供用区域においては、スポーツ施設の老朽化やオープンスペースの不足などの課題を抱えております。
都は、平成三十年十一月に、東京二〇二〇大会後の神宮外苑地区のまちづくり指針において、まちづくりと公園緑地の整備を両立させる公園まちづくり制度の活用を想定し、まちづくりの目標や誘導方針、本制度の活用要件等を定めました。
令和二年二月には、民間事業者が公園まちづくり制度を活用し、神宮外苑全体において、スポーツ施設の更新や避難場所にもなる約一・五ヘクタールの中央広場、歩行者ネットワーク等を整備するとともに、計画区域から削除する区域においては、にぎわいを創出する広場や歩行者空間などの緑地等を整備する計画が提案されました。
都は、この提案が公園まちづくり制度の活用にふさわしい優良な計画であり、かつ実現性があると認め、令和三年七月に本制度を適用することを決定いたしました。
こうしたことから、スポーツを核にした誰もが気軽に訪れ、楽しむことができる公園の再編と広域避難場所としての防災性を高めるまちづくりを実現し、神宮外苑のさらなる魅力向上を図るため、スクリーン上、黄色で示した区域を都市計画公園から削除する変更を行います。
なお、今回の変更に合わせまして、港区において高度地区の廃止及び準防火地域から防火地域への変更、新宿区において準防火地域から防火地域への変更が行われる予定となっております。
付議予定案件ナンバー10及びナンバー11の説明は以上でございます。
○宮瀬委員長 報告は終わりました。
これより本件に対する質疑を行います。
発言を願います。
○古城委員 私からは、報告事項、第二百三十六回東京都都市計画審議会付議予定案件のうち、ナンバー10、東京都市計画地区計画神宮外苑地区地区計画の変更及びナンバー11、東京都市計画公園第五・六・一八号明治公園の変更に関連して質問いたします。
今朝も私、隣接したところが地元なものですから、信濃町駅方面から、無名橋交差点からかつての大番町という町名を冠した跨線橋を渡りまして、JR、首都高、そして明治神宮外苑の敷地内に至り、国立競技場を右手に見ながら、まさに神宮の森、これを通過いたしまして、そしてイチョウ並木の手前にございます聖徳記念絵画館前、そしてイチョウ並木を通ってこの計画地、改めて自分の目で、そして自分の足で確認をさせていただきました。
その上で申し上げたいと思いますけれども、今回のこの計画の変更につきましては、スポーツクラスターの形成ということがかねてより大変に重要であるということで、様々、東京都、さらには周辺関係の地元区、そして事業者の皆さん、また、地域の皆さんの声もあって、この計画がつくり上げられているというふうに理解をしておりますけれども、そのスポーツクラスターの形成という点で、まず一言申し上げたいと思います。
私たち都議会公明党は、パラリンピックの成功なくして東京二〇二〇大会、東京オリ・パラ大会の成功はないと、このように、東京二〇二〇大会の誘致の際から強く求めてきた、また、主張してきたところでございます。
特に、東京二〇二〇パラリンピック大会では、百六十二の国、地域及び難民選手団から、史上最高の四千四百五名のアスリートの皆さんが参加をされ、自らの可能性に挑み、力と技を競い合いました。
こうした、選手の皆さん、お一人お一人のその力強い姿、生きざまに多くの感動、また、感激の声が寄せられまして、多くの人々に勇気を与え、世論調査では七〇%の方が大会を開催してよかったと、このように答えられておられるわけであります。
二〇一一年に招致に動き出してから十年、二〇一三年に開催都市に決定してから八年、今年の九月五日は様々な方々、関係者の皆様の思いが込められた七月二十三日から始まった東京二〇二〇オリ・パラ大会の掉尾を飾る日でありました。
これまで私は、都議会におきましても、この大会の最終日に行われる陸上競技、パラリンピックマラソン、三クラス、五レースございますけれども、これを東京が一丸となって応援をしていこうということを申し上げてまいりました。
図らずも一年の延期、また、大会を見据えた状況を踏まえて、残念ながら観客、沿道での観戦ということは自粛をお願いし、また、基本的には、原則として無観客でのオリンピックスタジアムとなったわけでありますけれども、私もテレビで全力応援をさせていただきました。自宅で画面から応援をさせていただいたわけであります。この今回の計画の中心地であるオリンピックスタジアム周辺、ここを世界のトップクラスのパラアスリートが駆け巡っていった、非常に感慨深いものがございました。
そうした、私自身も含めて、都民の皆さん、日本の国民の皆さん、全世界の皆さんの思いが結集をした、結実をした場所が、この明治神宮の外苑地区にあるのではないかなと感ずるところであります。
したがいまして、この東京二〇二〇オリ・パラ大会を終えた後のレガシーの一つとしても、この今回の計画というのは大変重要になるというふうに考えてございます。
るる申し上げてまいりましたけれども、既に当初の地区計画の設定の段階から様々に議論があり、既に都の方からもご説明があったところでありますけれども、本日の質疑に当たりまして、改めて神宮外苑の再整備の考え方についてお尋ねいたします。
○小野都市づくり政策部長 神宮外苑地区では、国立競技場の再整備を契機として、世界に誇れる我が国のスポーツ拠点形成を図るとともに、緑豊かで風格と活力を兼ね備えた魅力的なまち、誰もが利用しやすく、安全・安心で快適なまちの形成を図ることとしております。
このため、今回の地区計画を変更するA地区とB地区では、競技等の継続に配慮して、大規模スポーツ施設を連鎖的に建て替え、競技環境や観戦環境を世界に誇れる水準にある施設に更新するとともに、まちに開かれた施設とし、日常的に人々を引きつける魅力的なにぎわい機能等を整備いたします。
また、神宮外苑イチョウ並木から絵画館を望む首都東京の象徴的なビスタ景の保存や、風格ある景観を維持するとともに、青山通り沿道では、商業、業務、交流等の都市機能を更新、導入し、風格と活力の共存する魅力あるまちの形成を図ってまいります。
さらに、立体的な歩行者ネットワークを形成することなどにより、高低差のある地形上の課題を解消し、バリアフリー化を推進いたします。
また、広場やスポーツ施設については、明治公園と一体となった防災拠点として位置づけ、防災性を強化するとともに、樹林地などの緑豊かな自然環境の保全など、良好な都市環境の形成を図ってまいります。
○古城委員 ただいまの答弁で、神宮外苑の再整備の意義は大変に大きいということを改めて確認をさせていただいたところでございます。
その上でお尋ねをしたいんですけれども、ただいまの答弁の中に、イチョウ並木から絵画館を望む首都東京の象徴的なビスタ景の保存についてということでご説明がございました。
絵画館を望むということでございますので、二四六、青山通り側から北向きにイチョウ並木を仰ぎ見る、こうした視点になってこようかと思いますけれども、私は地元が新宿区でございます。したがいまして、外苑東通り、外苑西通り、それぞれ北側から南に向けて、二四六の方面に向かってイチョウ並木に歩いていく、また、散策をする、サイクリングをする、そのような形でこの風景を目にするわけであります。
絵画館を望む風景というのは、この委員会でも、また、様々な場でも、皆様よくご承知だと思いますが、当委員会の皆様もそのような視点でご覧いただいているかと思いますが、絵画館の方からイチョウ並木を、二四六を見ると、こうした視点、皆様、あの場にお立ちになられたことある方もいらっしゃると思います。
もしかしたらお気づきでないという方もいらっしゃるかもしれませんので、少しお話をさせていただきたいんですが、神宮外苑から青山通りに出るまでの約三百メートルの車道の両側に、幅広い歩道があるわけですけれども、繰り返し申し上げますが、白亜の絵画館をバックに四列に整然と巨木が連なる見事なイチョウ並木が続いております。
神宮外苑からは、梅雨明けのシーズン、今年も東京二〇二〇大会を待ちわびていたかのように、ジージリジリジリジリジリとアブラゼミの合唱が風に乗って聞こえてまいりました。そして、先ほども申し上げましたアスリートのすばらしいパフォーマンスが日本中、世界中を沸かせた余韻を残す中、アオマツムシのリーリーリーリーリーという甲高い金属的な声が耳に痛いほど響いてきました。
天を突いて真っすぐ伸びる木々は、四季折々違った顔を見せてくれております。みずみずしい生命が青空へ勇んで伸びていく。目の覚めるような緑色から、もえぎ色へ、そして、秋に焦点を絞って輝くばかりの黄金、金色に染め上げ、私たちの目を楽しませてくれた後、今、今日もですが、黄金のじゅうたんが敷き詰められております。
皆様、思い描いていただけましたでしょうか。
そのイチョウ並木では、ランニングをする人、手をつなぐ家族連れ、おしゃべりをしながら楽しむ学生、心地よい空気を感じながらのんびり歩む人、ベンチに座ってスケッチブックに思い思いにペンを執る人、そして、絵画館をバックに記念写真を撮るグループ、こうした皆さんが今日も大勢いらっしゃいました。
こうした落ち葉の上を行く足音は、とても優しいんだな、ここに都会の喧騒というのは感じられないんだなということを私自身思い至ったわけであります。
今も申し上げてまいりました、若葉、青葉、紅葉、裸木と四季折々の顔を持つこの道は、忘れ得ぬ道であり、輝く歴史の道だと思います。
そして、このイチョウ並木の造成を指揮したのは、日本近代造園の師とうたわれる、当時、外苑庭園主任技師だった折下吉延博士であります。
木々の高さも道の勾配に合わせて絶妙に整えられており、その遠近法を用いた景観は世界的に有名であります。先ほど申し上げました絵画館から二四六方面にイチョウ並木を望む、まさにこの折下博士が計画をした見事な情景であります。
そして、もう一点、一九九九年には、この外苑のイチョウがドイツのフンボルト大学のイチョウの古樹に接ぎ木をされました。これは、統一ドイツの新しい首都となったベルリンへの遷都を記念した都市緑化事業の一環でありました。東京都もベルリンとは姉妹友好都市でございます。
そして、大文豪のゲーテがかつてイチョウの葉っぱについて、知者の心を喜ばすと、こういうふうにもうたっておるわけでありまして、そうした古今東西の非常に、何ていったらいいんでしょうか、歴史ロマンも感じられる場所がイチョウ並木ではないかと私自身痛感をいたしております。
そうした中で、今るる申し上げてまいりましたけれども、イチョウ並木は神宮外苑の中においてもとても大切で、守るべきものであると考えます。
そこで、この四列のイチョウ並木を将来においても保全していただきたいと考えますけれども、都の考え方をお尋ねします。
○小野都市づくり政策部長 事前に古城委員からお話を伺っていましたので、私も昨日、外苑地区に行きまして確認してまいりましたが、やはり絵画館を背に青山通りに向かって見た景観も、おっしゃるとおり非常に美しいもので、改めてイチョウ並木の大切さを実感してきたところでございます。
地区計画では、絵画館、神宮外苑イチョウ並木を中心としました緑豊かな風格ある都市景観を保全し、緑と調和した空間整備を図ることとしており、事業者は、青山通りから絵画館前の広場に至る四列のイチョウ並木については、将来的に保全していくこととしております。
○古城委員 四列のイチョウ並木について、将来においても保全されることを確認させていただきました。
ちなみに、イチョウの原産地は中国であります。中国では漢字で公の孫の樹木の樹、公孫樹という形で漢字で書かれる場合もあるそうですけれども、これは、自らが植えたイチョウの実を収穫するのは、孫の代になるという意義が込められているようであります。
まさに、このイチョウ、非常に生命力が強く、樹木の年齢も大変長くなるといわれておりますけれども、今ご答弁いただいたように、ぜひともこの四列のイチョウ並木、繰り返しになりますが、将来においても保存をしていただきたいということを都にも、また、事業者にも訴えていきたいというふうに思います。
次の質問になりますけれども、地元の皆様からいただいたお声を踏まえて質問させていただきたいと思います。
明治神宮外苑のこの地区計画では、ラグビー場を整備した後に、現在のラグビー場の場所に野球場を再整備する計画というふうになってございます。新しい野球場は現在地よりも南側、二四六、青山通り側に整備されますので、例えば信濃町駅、また、四谷三丁目駅方面からは距離が離れてしまうことから、人の流れが減ってしまうのではないか、こういうご心配のお声を伺うこともございました。
そこで、いろいろ確認をさせていただきたいところではあるんですが、簡潔にお尋ねしたいと思います。
やはり人の流れ、歩行者の流れをしっかりつくっていくということが大変重要でありますし、今申し上げた駅に限らず、外苑前駅、青山一丁目駅、国立競技場駅、千駄ケ谷駅含めて、地域が活性化をしていくこと、大変大事だと思います。
そこで、今回の再整備におきまして、歩行者ネットワークの整備の考え方、この点についてお尋ねいたします。
○小野都市づくり政策部長 計画では、隣接する地区相互が連携して、外苑前駅などから千駄ケ谷駅につながるバリアフリー化された南北通路を地上やデッキレベルに整備するとともに、イチョウ並木の通りから絵画館前広場を経て、信濃町方面に至る歩行者動線を整備して、併せてそれらをつなぐ東西歩行者通路を整備し、人の流れを分散化するなど、地域全体の回遊性を向上させます。
また、新たに整備される野球場につきましては、中央広場側に野球場の出入口と歩行者の滞留空間を整備するとともに、野球の試合の開催時には、道路の横断部では、交通管理者とも連携して歩行者の安全な誘導を実施するなど、信濃町方面などへのアクセスの利便に供するような計画としております。
○古城委員 歩行者ネットワークの形成を図り、地区の回遊性を高め、周辺の駅へ適切に人の流れを誘導することは大変重要であると考えます。
そこで、その上で歩行者空間の整備と併せまして、ただいま答弁いただきましたように交通管理者ともしっかり連携をしていただいた上で、また、事業者ともしっかりコミュニケーションを図っていただいて、対応していただきたいと要望をさせていただきます。
野球、それからラグビー、また、国立競技場ですので様々な陸上競技やサッカー、また、多くのイベントも行われると思いますけれども、スポーツクラスターの中心となる、そうした、施設での催し、競技とともに、地域の交流の場としての神宮外苑というのも非常に大事だというふうに思います。
二年前の年末になりますが、国立競技場の完成を祝したイベントが行われまして、そこでは陸上の世界記録を持っておりますウサイン・ボルトさんのライトニング・ボルト・ポーズを同時に行うギネス記録に挑戦しようというイベントが行われました。
これは、新宿区、港区、渋谷区、この三区の町会、商店会が協力をして行われたイベントでありますけれども、見事に世界記録、ギネス記録を達成したわけでありますが、昨日も、産業労働局の所管でありましたけれども、TOKYO LIGHTSというイベントが神宮外苑で行われておりました。
こうした、地域と連携をしたにぎわいの創出、大変大事だと思います。この点につきまして、今後の取組をお尋ねしたいと思います。
○小野都市づくり政策部長 事業者は、今後、スポーツ団体や地元の商店街などと連携して、地域のにぎわいの創出を図ることとしております。
具体的には、エリアマネジメント組織をつくり、新たに整備する野球場や全天候型のラグビー場、中央広場、デッキ上などにおいて、スポーツイベントなど様々なイベントの開催等により、地域の活性化とにぎわいの向上を図ることとしております。
○古城委員 今回の再整備、ただいまも確認させていただきましたけれども、イチョウ並木と、また、スポーツ的な要素、この両面において、これまで培われてきた神宮外苑の歴史を尊重する計画であり、また、スポーツ拠点としての歴史、文化を継承しつつ、新たな文化として発展をさせる、そうした大変重要な世界的にも誇れるスポーツクラスターの形成であると理解をさせていただいております。
東京二〇二〇大会のレガシーをどのように将来に向かって発展をさせていくのか、そうしたときに、するスポーツも大変重要であります。また、見る、支える、そうした観点も大変重要であると思います。
先ほど来申し上げてまいりました東京二〇二〇大会の盛り上がったその機運、また、様々な結実した成果を全国、全世界へと広げていく、そうした中心拠点となる、そうした神宮外苑となることを期待したいと思います。
また、それとともに、今回の再整備の完了は二〇三五年と大変長期にわたる計画でございます。都におかれましては、事業者としっかり連携をして、着実に進めていただきたい。このことを最後に要望いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○尾崎委員 私の方からは、武蔵小山商店街の賑わい軸地区計画について幾つか質問をしていきたいと思います。
武蔵小山商店街は、都の産業労働局でも優れた商店街として高く評価してきました。長いアーケードも有名なところです。私も何度か行ったことがありますが、今回改めて商店街の方たちからもお話を伺いました。
最初に、武蔵小山賑わい軸地区内の武蔵小山商店街パルムの店舗数はどうなっているのか伺います。
○小野都市づくり政策部長 店舗数は百七十八軒と区から聞いております。
○尾崎委員 武蔵小山賑わい軸地区内のパルムの店舗数は百七十八軒ということです。百七十八店舗のうち、土地や店舗を事業者が持っている、いわゆる地権者の方もいますが、賃貸で借りている事業者がほとんどです。
再開発されれば、家賃が払えず、商売も続けられなくなるのではないか、再開発が完成するまで、ほかの地域で商売をしなければなりません、今のところに戻りたいと思っているが、家賃が幾らになるのか分からないのでとても不安だと、不安と諦めに近い声が寄せられています。
花屋さんは、今は広い店舗を借りているが、新しい高層ビルになれば無理だ、花は風に弱いので、商店街のどの店舗が借りられるか、立地条件が重要、新しい高層ビルには戻れないと思うと話してくれました。
また、洋品店の方は、以前は大井町で店舗を構えていた、道路の拡幅で立ち退きになり、武蔵小山に商売を始めたが、今度はここが再開発になると聞き、戻ることは無理だと思っている、再開発には反対だと話し、詳しい情報が入らないので困っているともいっていました。
商店街一つ一つのお店がそれぞれの住民とつながり、商売人として、お店や扱う商品の特性を生かして頑張っているから成り立っているのです。東京都も認めているすばらしい商店街を壊すようなことはあってはならないと思います。
今回の二つの再開発事業の区域内にはマンションが八棟ありますが、マンションの区分所有者数について伺います。
○小野都市づくり政策部長 区分所有者は八棟で合計二百一名であると区から聞いております。
○尾崎委員 マンションの区分所有者は二百一人というご答弁でした。
入居者の方たちからは、法律上マンションの区分所有者の権利が一棟で一人と数えられることそのものが問題だという声もあり、マンションに入居している一人一人の声をきちんと聞いてほしいといっています。
また、A地区のマンション居住者は高齢者が多く、住み続けたい、しかし、マンションの竣工まで生きていられる保証もないと、再開発に反対しています。
武蔵小山駅前の一棟目の高層ビルに戻ることができた住民は十人程度だということでした。飲食店などのお店はたった四店舗しか戻ってこられなかったということも聞いています。
戻りたいと思っていた焼き鳥屋さんなどは、新しい高層ビルではガスが使えず、使えるのは電気だけだったから諦めたということも聞きました。
そこで伺います。十月十三日に開催された十六条の原案説明会の参加者数、意見書の数、意見の内容についてどんな意見が出されているのか、伺います。
○小野都市づくり政策部長 十月十三日に開催しました都市計画法第十六条に基づく都市計画原案の説明会の参加者は八十五名でございます。また、原案に対する意見書の提出は三十九通でございます。
意見としましては、防災上の課題解決への期待、商店街のにぎわいの創出、整備後の建物の管理などについてのご意見がありました。
○尾崎委員 都市計画原案の説明会の参加者は八十五人、そして、原案に対する意見書は三十九通出されたとのことです。
賛成の意見、反対の意見、両方あると思いますが、説明会に参加していた人から聞きましたが、参加者からは不安の声がたくさん出されたということでした。商店の方やマンションの住民からも、あまりにも情報が少ないという声でした。情報をきちんと知らせることが必要です。
駅前の高層ビルができ、駅前の風が強くなっています。高齢者の方が自転車で転ぶなどの危険な状況になっており、避けて通る人もいるということです。
そこで、既に完成している駅前の二棟の高層ビルの風の被害について、都は把握していますか。今回の武蔵小山賑わい軸地区計画での風のシミュレーションはしているのか伺います。
○小野都市づくり政策部長 既に完成しております駅直近のパルム駅前地区については、事業者が完成後に風環境の調査を実施しており、その結果では、一部の地点で中高層市街地相当となっておりますが、そのほかは低中層市街地相当の風環境が確保されております。
なお、もう一つの駅前通り地区は現在調査中でございます。
また、今回の計画建物の完成後の風環境につきましても、事業者があらかじめ事前のシミュレーションを実施しており、その結果では、防風植栽等の対策を講じることなどにより、低中層市街地相当の風環境が確保されるとしております。
○尾崎委員 駅前に二つの高層ビルができたことで駅前の風が強くなっていて、自転車で転ぶなど危険な状況になっていますが、風の強い日には、お年寄りの方が歩くのに風で不安があり、今後どうなってしまうのか不安を抱えています。そして、駅前のビルが建ったことによって、パルム商店街にも影響が出ているという話でした。
武蔵小山の地域は、若者や中高年が働くビジネス街とは違い、お年寄りの方、子供たち、障害のある方も歩く、庶民の静かな住宅街で、その方たちが買物に来る商店街です。
アーケードは新しいものに架け替え、一階と二階をつなぐ縦動線をつくり、買物しやすくするよう歩行者空間を確保するとなっています。しかし、商店の方たちからは、どうなるのか、お客さんは来てくれるのかと不安の声が寄せられました。
環境影響評価書によると、建設前と比較すると、低中層市街地相当、領域Bとなる地点が増加し、風環境の変化は生じると書かれています。しかし、植栽の設置等で対策を施すから、悪化させることはないものと予測しているとあります。
私はこれを読み、風環境の変化は生じると認めているし、しかし、その対策としては植栽だけで、植栽などの設置だけでは不十分なのではないかと考えています。
武蔵小山賑わい軸地区の計画建築物は、A地区に地上四十階、百四十五メートルのマンション棟、地上三階二十メートルの商業棟、B地区には地上四十一階、百四十五メートルのマンション二棟が建ち上がるわけです。
高層ビルの防災上の取組はどのように考えていますか。
○小野都市づくり政策部長 再開発準備組合は、災害時の非常用電源によるエレベーターや共用部などへの電力供給のほか、住宅用途の各階には防災備蓄倉庫を整備することとしております。
また、エレベーターにつきましては、地震時の異常の有無を自動で診断し、運休を復旧する自動復旧エレベーター等の採用も含め、今後の設計において具体化を検討することとしております。
このほか、帰宅困難者用の一時滞在スペースや防災備蓄倉庫を整備するなど、地域の防災性と安全性の向上に向けた取組も行うこととしております。
○尾崎委員 一時避難場所として備蓄倉庫などを整備し、自家発電用設備も整備などを行っていくということですが、今回の計画で建設されるのはオフィスと比べ圧倒的に多く火を使う、火気を扱うマンションです。長周期地震動でスプリンクラーや防火壁が負傷して大規模火災が発生すれば、多数の命が奪われかねないということになります。
東日本大震災のときには、都庁でも第二本庁舎の五階のエレベーターホールで防火扉が外れたということや、スプリンクラーの損傷により水があふれる被害があり、その重みで天井の機材が落下したということも起こったということを聞いています。
地震時においては、高層ビルでは火災が発生しやすく、万一発生すると火に包まれる危険性が高いといわれています。高層ビルは建物が倒れなくても、命に関わる問題が存在しており、高齢者が多くなればなるほどリスクが高くなる、危険を伴うと考えられます。
再開発に反対する武蔵小山の再開発から住民と職場を守る会が結成されました。会の皆さんは、駅頭などで再開発反対の署名や宣伝などを行い、品川区議会に計画の見直しを求める請願を出しています。
請願には、私たちにとって長期間の二度にわたる引っ越しに伴うストレスは耐え難く、再開発後に健康を保ち、元気に戻ってこられる保証はありません、仮に戻ってきたとしても、現状より部屋は狭くなる上に、管理費や修繕積立金、固定資産税の負担が跳ね上がり、多くが年金暮らしの私たちにとっては負担し切れるのか不安です、負担できなければ出ていかざるを得ません、マンションに入ることを選ばず転出することにしたとしても、原則、引っ越し先は自分で探し、費用も自己負担だと聞いています、高齢のため、保証人確保の問題もあります、引っ越し先が見つかるか大変不安です、しかもこれらの不安や懸念に対しての明確な回答がほとんどなされていないまま、ここまで来ているというのが現状なのです、区分所有者もれっきとした地権者です、再開発、まちづくりの当事者中の当事者である私たち住民の意向を無視して開発を進めるということが許されるでしょうか、区分所有者、住民の不安や疑問を残したままのこうした状況で、都市計画手続を進めることは認められません、今年度都市計画決定、来年度末には組合設立というスケジュールにこだわらず、一度都市計画手続は中止し、各マンション居住者の意思確認を行い、区域の見直しなども含め、計画そのものを見直してくださいという中身です。
これは、今年の十一月十八日に出されたものです。
同時に、再開発の準備組合の民主的な運営を求める請願も出されており、区分所有者を含む地権者に必要な説明や情報提供がなされず、一部の組合員だけで計画を検討してきた再開発準備組合の非民主的な運営を正すよう求める内容の請願です。
住民の理解が得られていない状況であることが、この二つの陳情の内容で明らかになっています。
十分な説明すら行わず、長く住み続けた住民の住み続けたいという願いを踏みにじる再開発は、やめるべきではないかと意見を述べて、質問を終わります。
○竹井委員 私からは、ナンバー6と7、武蔵野都市計画河川第二号石神井川、西東京都市計画河川第一号石神井川について伺います。
今回の事業は、台風や集中豪雨による水害から都民の命と財産を守るために必要な事業であると思います。近年の温暖化を受けて早めの整備が肝要であろうということを理解していますが、本設備設置の効果について、確認のために伺います。
○谷崎都市基盤部長特命担当部長兼務 石神井川流域は、都が策定した東京都豪雨対策基本方針におきまして対策強化流域に位置づけられており、本流域では時間七十五ミリの降雨に対し河川からの溢水を防止することを目標としております。
今回計画している調節池が整備されることにより、豪雨時に一時的に雨水を貯留することが可能となり、目標達成に資することができます。
○竹井委員 計画を拝見いたしますと、極力、道路や公有地、その下を通る、活用されるというふうに見えますけれども、民有地を通る部分もあります。用地取得も発生するようですので丁寧なご対応が必要だというふうに考えますけれども、用地取得や区分地上権設定が必要となる範囲、件数は、いつ頃明らかになるのかを伺います。
○谷崎都市基盤部長特命担当部長兼務 事業予定者である建設局からは、区分地上権設定などの範囲や件数については、都市計画が決定された後、来年度から測量を行うなどして確定させていくと聞いております。
○竹井委員 自分の家がそこにかかってくるのかどうかということもまだ分からないという中での今計画ということになっていますけれども、区分地上権設定によって荷重制限が発生して、その上に建てられる建物に制限がかかったり、あるいは土地の評価が下がる等の不利益が発生することもあると考えますけれども、そこは補償はしっかりされるものと思いますけれども、いかがでしょうか。
○谷崎都市基盤部長特命担当部長兼務 今回都市計画を定める区域内の土地のうち、必要な部分につきましては、事業実施に当たり区分地上権の設定などを行うとともに、東京都の補償基準等に基づき、必要に応じて補償を行っていくと建設局から聞いております。
○竹井委員 それから、今回の事業はシールド工法で行われるということをお聞きしております。
調布市で東京外かく環状道路のトンネル工事現場で道路が陥没する事故が起きましたけれども、その原因はシールド工法の施工ミスとのことでした。
現場の地下では、トンネルを掘るシールドマシンが地盤の土の硬さで動かなくなるトラブルが発生し、マシンを動かすために土を軟らかくする薬剤を注入した結果、土を取り込み過ぎて機械とトンネル上部の地盤に隙間ができ、地盤が緩んだとのことでした。
横浜市や大阪市など、過去にもシールド工法による陥没事故が起きており、国もシールドトンネル工事の施工技術の検討会議を開始したところです。
そこでお伺いしますけれども、今回の事業もシールド工法で行われますけれども、都としてはどのように安全を確保していくのか伺います。
○谷崎都市基盤部長特命担当部長兼務 シールド工法は、道路だけではなく地下鉄や下水道など都市のインフラ整備に幅広く活用されており、都内の既成市街地においても数多くの施工実績がございます。
事業の実施に当たりましては、地質などの状況を事前調査した結果を踏まえ、安全な施工ができるよう、具体的な施工方法について検討を行っていくと建設局から聞いております。
○竹井委員 分かりました。
近くで起こった事故ということもありますので、不安視する声もあります。
今回、建設局の事業にはなるとは思うんですけれども、事業説明会も三日間行われました。急に話があった、まあ急にといったらあれですけど、まだ決まっていないことが多くて何を聞いたらいいのか分からないという声も聞かれました。
今回は、令和四年度中に測量を行って、五年度以降に工事の着手ということもお聞きをしていますけれども、逐次、関係する方には丁寧にご説明をしていきたいということをお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。よろしくお願いします。
○松田委員 私からは、神宮外苑地区地区計画及び明治公園の地区計画の変更についてお伺いいたします。
この地域は、これまで、都心には貴重な、都民がスポーツを実践する場としてクラスターが形成をされていました。今回の計画では、従前あった神宮第二球場、軟式野球場、バッティングドーム、フットサルコートはなくなり、テニスコートの数も減ります。
都民のスポーツの参画への機会の創出について、事業者はどのように考えているのかお伺いいたします。
○小野都市づくり政策部長 事業者は、約一・五ヘクタールのまとまった中央広場などにおいて、誰もが様々なスポーツなどに親しめる機会を創出していくこととしております。
さらに、新たに整備する野球場やラグビー場、文化交流施設、中央広場などにおいて、同様にスポーツの機会の創出も検討することとしております。
○松田委員 今回の地区計画の変更においては、都民がスポーツに参画する機会が減るのではないかという部分について懸念をしています。例えば、容積率の緩和等であれば、民間の開発を推し進め、都民の機会を増やすことだと私は思っています。
ただ、これまでこの施設を利用していた都民がスポーツ難民になってしまう、このような懸念、私は感じています。
ぜひ東京都には、都民がスポーツに参画できる機会、場所を事業者が引き続き担保するように適正な土地利用を誘導することを要望し、質問を終わります。ありがとうございます。
○原田委員 それではまず、愛宕地区地区計画の変更についてお聞きします。
標高二十五・七メートルの愛宕山は、二十三区最高峰の自然の丘陵であります。人工なのではないかと思うほど周りの低地から突如そびえる独立峰でありまして、自然形成なのかどうか専門家が立証したほどですが、どうやってできたのかメカニズムは分かっていないと書いてありました。当然信仰の対象であり、山頂からの江戸市街の景観のすばらしさは歌にも歌われています。
しかし、今は、北側には虎ノ門ヒルズがそびえ立ち、皇居の方角ですけれども、その風景は既に一部失われています。そして、今回の地区計画によって百六十メートルの超高層ビルが南西側の崖のすぐ横にそびえ立つことになります。景観も日当たりも最悪になります。これを民間ディベロッパーでなく独立行政法人たるUR都市機構が担うというのですから、何か本当に情けない気持ちになります。
気候変動対策は一体どうなっているかもお聞きしなければなりません。従前CO2排出量は、従後にどのように変化するのか伺います。
○小野都市づくり政策部長 開発前のCO2排出量につきましては、エネルギー実績等が把握できないため算出できません。
開発後につきましては、一定の仮定条件を基に試算すると年間約二千二百トンとなりますが、建物供用開始時までに設計の深度化に当たりエネルギーの高効率化を図るよう取り組むことなどにより、実際のCO2排出量はこの試算より削減する見込みとなっております。
○原田委員 いつもだと再生可能エネルギーを使ってCO2は格段に減るというんですけど、この計画はそれはないみたいですね。
たった千五百平米ほどの土地で二千二百トン。これだけ排出すればとんでもないことです。
F地区の−−百六十メートルのビルが建つ地域ですね、F地区の容積率は従前と従後でどのように変化するのか、また、容積率緩和の根拠となる公共貢献はどのようなものか。
○小野都市づくり政策部長 F地区の従前の容積率は、愛宕下通り沿道三十メートルが六〇〇%、その他は四〇〇%、平均しますと四九七%となっております。
本計画によるF地区の従後の容積率は一三〇〇%でございます。
公共貢献として、愛宕下通りの拡幅、緑地や住宅の整備により五一七%の緩和を行い、また、愛宕山山頂の開放性の確保や景観への配慮から、G、H地区より二八六%を配分し、合計一三〇〇%としております。
○原田委員 実に、五〇〇%から一三〇〇%へと、このF地区は二・六倍に容積率が変化します。このうち三〇〇%ほどはG地区、H地区からの配分ですので、容積率の緩和はざっと二倍と。こうすることで百六十メートルもの超高層ビルがたった千五百平米の現在何もない土地に出現し、年間二千二百トンものCO2を排出することになるわけですよね。
URが今やるべきは、それこそ自分たちが持っている七十万戸以上、この戸数をはるかに超える既存住戸のゼロエミッション化、ここに力を入れなきゃいけないはずなのに、新たな開発に手を染めている場合かと厳しく指摘せねばなりません。
なお、公共貢献としては、愛宕下通りの拡幅、緑地や住宅の整備があると。緑地の整備といったって植栽を施すだけですよ。
住宅の整備といいますけど、巨大マンション建設によって地域の環境に圧迫を与える計画を、逆に住宅を整備してくれたといって容積率を緩和するなんておかしな話じゃないでしょうか。セットバックなんてやるのは当たり前の話です。それがなぜ五一七%もの容積率緩和になってしまうのか。
そして、まだ容積率緩和の理由があると聞いています。それは開発区域外の貢献だっていうんですね。
お聞きしますが、今回の開発における開発区域外の貢献とはどのような内容か。また、その金額を伺います。
○小野都市づくり政策部長 区域外の公共貢献は、港区のガイドラインにおいて位置づけられた愛宕神社の西側区道の無電柱化を実施するものでございます。
無電柱化の整備費用は、少なくとも五億円であると見込んでおります。
○原田委員 区域外の公共貢献、これはこの地区の地区計画の敷地とは別のところの無電柱化で、費用は少なくとも五億円とのことでした。
その地区計画区域でないところの公共貢献で、愛宕山という風光明媚な場所の景観がさらに圧迫されるというのは一体どういうことなんでしょうか。そのシステム自体も納得がいきませんし、大体、五億円だとしたら、この地域のマンションの高層階の値段から見れば、数戸売ったらもうお釣りがくるじゃありませんか。
そりゃあ、高層マンションであり、眼下には緑豊かな愛宕山ともなれば、マンションの価値も上がると思いますよ。でも、こうやって地域の景観が切り売りされて周囲は圧迫感に満ちた空間を押しつけられると。
打ち出の小づちか錬金術とでも思っているんでしょうけれども、こんな持続不可能なまちづくりは続きません。続けさせてはなりません。そのことを厳しく指摘して、愛宕地区地区計画の質疑を終えます。
神宮外苑地区地区計画についてお聞きします。
一九二六年創建とともに、我が国初の風致地区に神宮内外苑が指定されました。現在は第一種文教地区でもあります。
都として、明治神宮外苑の成り立ちをどう認識しているのか。
○小野都市づくり政策部長 明治神宮外苑は、国民の体力の向上や心身の鍛錬の場、文化芸術の普及の拠点として、緑地や文化スポーツ施設の提供を通じて、できる限り多くの人々に開放することとし、明治神宮内外苑相まって神宮の境域をなすことを趣旨として大正十五年に創設されたと認識しております。
大正十五年に一部が我が国初の風致地区に指定されるとともに、昭和二十一年には東京復興計画緑地、内環状緑地が告示され、さらに昭和三十二年には都市計画明治公園として都市計画決定されるなど、都心部を取り囲む一連の緑地の一部として位置づけられております。
○原田委員 明治神宮の所有地でありながら、都市計画公園とされているのはどういう経緯があるのか。
○小野都市づくり政策部長 明治神宮外苑は、豊かな自然環境の中に、聖徳記念絵画館を中心として、憲法記念館、各種スポーツ施設などを配置した神苑として大正十五年十月に完成しております。
昭和二十一年に、戦災からいち早く復興するため、戦災復興院により、神宮外苑も含めた都心部を取り囲む一連の緑地帯について、東京戦災復興計画緑地、内環状緑地として告示されております。
その後、昭和二十四年に内環状緑地が見直され、明治神宮は昭和二十五年に特別都市計画法により都市計画公園と指定され、その後、昭和三十二年に都市計画公園、緑地の全面的な再検討が行われた際、神宮外苑は風致が公園に類似し一般に開放されていることから、改めて都市計画明治公園として指定されております。
なお、昭和三十二年の都市計画決定においては、神社、仏閣、官公用地等の公共的空間や民間の準公園的施設の保持を図ることを目的として都市計画公園に指定していることから、民有地であっても都市計画公園に指定しているものでございます。
○原田委員 るる説明いただきまして、制度上の経緯というのはよく分かりました。
しかし、私が聞いた、なぜ明治神宮の所有地でありながら都市計画公園とされているのかという質問には、あまり明確ではなかったのかなと思っています。
明治天皇死後、明治天皇を記念する施設を建設する意見が国民の間から出され、明治神宮は国が、外苑は国民が建設するということになり、多くの国民からの寄附や勤労奉仕が神宮外苑建設に注がれることとなりました。
当時、全国から集まってくる青年団の功績がたたえられ、記念して建設されたのが日本青年館でした。その後、戦時中は陸軍が管理し、戦後、宗教法人明治神宮に対して国が市価の半額で売却したのが神宮外苑のこの間の経緯です。ですから、単に明治神宮の土地とはいえない。そもそも国民の共有財産ともいってしかるべき経緯をたどってきたわけであります。
ここに今、明治神宮など地権者、ディベロッパー、そして東京都が、あの手この手で歴史的経緯も建築規制も吹き飛ばして、ホテルを建て、ビルを建て、景観をぶち壊しにする巨大な建築物を幾つも造ろうとしているわけですね。
これは、今日は共産党の私が質疑をさせてもらっていますけれども、本来保守の方々こそ大きく声を上げなきゃいけない一大事だと私は思うんですよ。
港区は、神宮外苑のイチョウ並木とその周辺を景観形成特別地区に指定し、景観重要公共施設に位置づけていますが、そのイチョウ並木のすぐ隣に六十メートルに及ぶ野球場や巨大パネルの壁がそびえることになりますが、これはイチョウ並木の景観を損なうことになるのではないか、都の認識を伺います。
○小野都市づくり政策部長 神宮外苑のイチョウ並木周辺は、青山二丁目交差点の地点から明治神宮聖徳記念絵画館の正面を眺望する景観を保全するため、都及び港区、新宿区は、周辺で計画される建築物等の規模、色彩等を適切に誘導しております。
事業者から提案された計画については、イチョウ並木沿道の建築物において、眺望点から見たときにイチョウの高さを突出しないように配慮し、風格あるイチョウ並木の景観を保全した計画となっていることを確認しております。
なお、今、委員の方からイチョウ並木のすぐ隣に六十メートルの野球場や巨大パネルの壁がそびえるというご指摘がございましたが、誤解のないようにご説明させていただきますが、高さ六十メートルといいますのが球場棟本体の一番高い部分の高さでございまして、球場棟本体はイチョウ並木の道路境界線から相当な距離、約七十メートル後退した位置に計画されております。すぐ隣に六十メートルに及ぶというご指摘は全く当たらないと認識しております。
○原田委員 どう考えても、あの広大な公園の中でイチョウ並木のすぐ七十メートル先に六十メートルの建物が建っていて、そこにホテルが居座って上から見下ろされると。どう考えたってひどい景観になるんじゃないかと。
パネルの話はどこに行ったんですか、そうすると。
○小野都市づくり政策部長 パネルというご指摘が何を指しているのか分かりませんが、防球フェンスにつきましては約二十二メートルで、イチョウ並木に配慮した形状、デザイン、また、イチョウ並木からも低い位置にすることになっております。
また、照明とスクリーンのことであれば、今後設計が具体化していく中で詳細な検討を行うこととしております。
○原田委員 スクリーンというんですね。まあ、でも結局できるんでしょう。何をごまかそうとしているのか分かりませんけれども。
すごいですよね。人の目線でイチョウ並木の高さを超えないように建築しているから、むしろ景観に配慮した計画なんだと。よくいえたものです。
現在は、イチョウ並木の隣にはテニスコートがあったり、施設があったとしても圧迫感の少ない室内テニスコートがあるくらいです。ところが、この計画ではイチョウ並木のすぐ後ろに球場の壁がそびえ、その上には防球ネットが張られるわけです。このスクリーンというのもそびえるわけです。どう見ても風情は破壊されますよ。
同様に、明治神宮のイチョウ並木の近くに高さ百九十メートルの超高層ビルが建設され、景観を破壊することになるという認識はないのか。
○小野都市づくり政策部長 お尋ねのビルは青山通り沿道にある事務所棟でございまして、眺望点である青山二丁目交差点から聖徳記念絵画館の正面を眺望する景観の範囲から外れており、風格あるイチョウ並木の景観を損なうものではないと認識しております。
○原田委員 面白いですよね。眺望点。人々は、全て青山二丁目交差点から聖徳記念絵画館の方しか見ないんだと。
多くの住民が景観破壊として批判しているイチョウ並木の入り口付近にそびえることになる伊藤忠の百九十メートルビルを、東京都は青山二丁目交差点からイチョウ並木の奥にある聖徳記念絵画館の方を見れば気にならないと。左を見なければ気にならないとおっしゃっているわけですね。どういう答弁なんでしょうか、というか、方針といいますか。
ちょっと気になるのでやっぱり聞いておきたいんですけれども、青山二丁目交差点からイチョウ並木に向かって左を見ると超高層ビルが目に飛び込んでくることになると思うんですが、そこは景観と関係ないということなんですか。
○小野都市づくり政策部長 今回計画されますA−9地区の建物でございますが、高層部分につきましてはイチョウ並木から約百メートル離れておりまして視界に入るものではございません。特段の問題はないと認識しております。
○原田委員 特段の問題はないといったんですけど、皆さんがおっしゃった眺望点からはすぐ見えるんじゃありませんか。
○小野都市づくり政策部長 委員も眺望点に立たれたことがあると思いますけれども、眺望点に立って聖徳記念絵画館を正面に見ますと、とてもですね、今いった高さ百九十メートルのビルが視野に入るということはございませんので、ぜひ確認をお願いしたいと思います。
○原田委員 なるほど、眺望点は、横の百九十メートルのビルも見えないところになっているんだと。後で確認したいと思います。
しかしながら、このイチョウ並木や、それから公園を完全に見下ろすことになるこの百九十メートルビルを、視点の位置で眺望点というものを勝手に置いて、そこから見えなくなっているから大丈夫なんだと。これが東京都の今おっしゃっている景観の実態だということは見えてまいりました。
神宮外苑は、今でこそ庶民に親しまれるスポーツの拠点ですが、開発後は多くのスポーツ施設がなくなってしまいます。先ほども他の委員から指摘がございました。
なくなるスポーツ施設は何か。
○小野都市づくり政策部長 計画では、神宮第二球場、軟式野球場、バッティングドーム、ゴルフ練習場、テニスコート兼用フットサルコート、日本スポーツ振興センターのテニス場が廃止される予定となっております。
○原田委員 驚くべき規模のスポーツ施設がなくなっていくと。そこを利用されていた方もできなくなるわけなんですけれども、スポーツクラスターの話、先ほどもお話がありましたけど、これはどうなっていくのかというふうに思いますよね。
二〇一五年に東京都が作成した二〇二〇年に向けた東京都の取組−大会後のレガシーを見据えて−という冊子には、大会後のレガシーとして、大会を機にスポーツが日常生活に溶け込み、誰もが生き生きと豊かに暮らせる東京を実現しますと書いてあります。
明治神宮のホームページで、国民一人一人が健康増進や趣味を楽しむスポーツ、これが掲げられているように、軟式野球、打撃練習場、テニスコート、ゴルフ練習場、さらにはフットサル場など、都民や時代の要請に合わせてその姿を変遷してきた歴史が神宮外苑にはあります。
都が大会後のレガシーとして目指してきたスポーツの日常生活化と、明治神宮が時代として受け止めている見るスポーツから楽しむスポーツへというコンセプトを、都はどのように考えていらっしゃるのでしょうか。
○小野都市づくり政策部長 お話の点につきましては、事業者は、東京二〇二〇大会後の神宮外苑地区についての指針により、多目的に利用可能な、誰もがスポーツに親しめる環境や広場空間を整備することとしております。
○原田委員 誰もがスポーツを楽しめるようにといいますけど、できてくるのは、様々な軟式野球場であるとか、バッティングセンターだったり、ゴルフだったり、フットサルであったり、今人気の、そういうのが全部なくなって、巨大な野球場とラグビー場ができるわけですよね。広場ができるといいますけど、それでどういうスポーツが実際できるんですか。
○小野都市づくり政策部長 今回の計画では、廃止されるスポーツ施設がある一方で、地区の中心には多目的に利用可能なフリースペースとして、まとまった広場空間を確保することとしております。子供から高齢者まで、幅広い層の多くの都民が気軽にジョギングなどのレクリエーション的なスポーツを楽しめる公園や憩いの場など、新しい神宮外苑地区に生まれ変わるものと認識しております。
なお、事業者の提案では、約一・五ヘクタールのまとまった中央広場では、子供が安心して走り回れる空間の創出、他のスポーツ施設との連携、プロ選手やアスリートとの交流、スポーツを学ぶ機会の創出、ヨガなど広く都民が参加できるイベントの開催などスポーツ文化の発信、継承の取組を検討、実施していくこととしております。
○原田委員 率直にいって、今いろんなところにそういう広場という名の芝生どんどん増えていまして、わざわざここに、ヨガをやりに来る人たちが身近な公園から離れてここまでやってくるんだと。
やっぱり軟式野球場であるとか第二野球場なんかは、六大学野球の聖地ですよね。こういうところがなくなっていって、広場が一・五ヘクタールもといいますけど、ぐらいしか。それがぽつねんとできるだけで、あとのスポーツはどこに行っちゃうんだと。走るんだったらどこでもできますよ。ヨガなんですか、この広場が一番売出し中なのは。本当に、多目的といいますけど、なかなかその多目的の内容が見えてきませんよね。どこでもヨガとジョギングしか聞いていません、今のところ。
明治神宮周辺は風致地区に指定されており、都としてその風致地区の意義はどのように捉えているのか。どのような建築上の規制がかかるのか。
○小野都市づくり政策部長 明治神宮外苑地区は、苑内の樹林などの豊かな自然環境を有しており、風致地区によって都市環境の保全が図られていると考えております。
建築上の規制は区の条例に基づき、地区内の現況や特性に応じて区分された地域ごとに定められております。
例えば、港区風致地区条例では、イチョウ並木沿道などは、建蔽率四〇%以内、高さ十五メートル以内などの規制が定められております。
○原田委員 そうなんですよね。その風致地区にホテルや商業施設、超高層ビルが建つ場合は、どのような状況であり得ると考えているか。
○小野都市づくり政策部長 ご質問の点につきましては、公共的なまちづくり手法等の適用を受けた地区で、周辺の風致とも調和する場合と認識しております。
○原田委員 明らかに神宮外苑の景観を破壊する計画になっていて、周辺の風致と溶け込んでいないと思わざるを得ないのですが。住民からも猛烈な批判を浴びていますよね。都市計画公園内にホテルが造られ、公園利用者は見下ろされることになるわけですが、例えば、東京都風致地区条例第五条五号のニには、当該建築物の位置、形態及び意匠が当該建築物の敷地及びその周辺の土地の区域における風致と著しく不調和でないこと、この場合は建てられますよというような規定もありましたが、今回、周辺の風致と調和したとする判断、何か専門家に話は聞きましたか。
○小野都市づくり政策部長 風致地区は区の所管でございまして、それぞれの区が条例に基づき判断するものでございます。
例えば、新宿区の条例では、審査基準を設けて運用を図っているところでございます。
○原田委員 つまり東京都としては、神宮外苑の今回の地区計画の変更について、周りと今回の計画が調和しているか、調査していないか、専門家に聞いていないということですか。調和しているっていうからさ。これが調和するという判断は、根拠があるんですよねって聞いているんです。
○小野都市づくり政策部長 今回の公園まちづくり制度におきましては、専門家の意見を専門部会の中で聞いております。
○原田委員 分かりました。専門部会のことを後でお聞きしたいと思います。
今回、公園まちづくり制度で生み出された緑地は、従前の二五%から、従後の三〇%に増えるという参考資料を出されていますが、緑地の定義を教えていただきたいなと。大木でも芝生でも植え込みでも、面積だけで数えられてしまうのか。また、野球場やラグビー場など施設内の緑地は、なぜ緑地面積に加えられていないのか。
一方で、ホテルの屋上の植え込みを緑地として面積に入れているのは、ラグビー場の芝生と何が違うのかお聞かせください。
○小野都市づくり政策部長 公園まちづくり制度における緑地等の定義は、地区計画における地区施設または主要な公共施設のうち、緑地、広場、その他の公共空地であるとしております。
なお、明治公園の緑の割合を示した参考図3につきましては、公園まちづくり制度における緑地等とは別に、一般の方にも分かりやすいように、今回の計画の従前、従後の屋外における樹木や芝生等の占める割合を参考として示したものでございます。
次に、公園まちづくり制度上の緑地等について、様々な緑について面積で算出しているのかという質問についてでございますが、樹木、芝生、植え込みは、全て植栽面積に算定しております。
続いて、緑地等について、野球場等の施設内の緑地は植栽面積に加えないのかというご質問についてでございますが、地区計画に位置づけがないものは算定しておりません。
続いて、緑地等について、ホテル屋上の植え込みは植栽面積に入れているのかというご質問についてでございますが、ホテルの屋上の広場は、地区計画において主要な公共施設として位置づけており、植栽面積に算定しております。
なお、ラグビー場の芝生は地区計画に位置づけがないため、算定しておりません。
○原田委員 つまり、もう本当に驚くべき計画といいますか、というか、参考資料だったなと思うんです。
つまり、ホテルの上の植栽は緑として算定するんですが、その何十倍どころじゃないのかな、大規模な天然芝のラグビー場は、緑として換算しないと。長い年月をかけて育った樹木も相当数伐採になるような計画ですが、小さな植え込みに変えたら同じ緑地として、面積で換算されてしまうと。
参考資料として、この参考図3を出していただいたそうですが、何の参考にもならないじゃないですか。ごまかしの資料です、むしろ。一般の人たちに分かりやすいというより。一般の人たちに緑が増えますよと、ごまかした資料じゃありませんか。
本計画では、緑地等の中に歩道状空地が含まれているのは本当ですか。その場合、事前説明資料の六三ページ、従後の三〇%の緑の割合において、その歩道状空地も緑色で示されているのかお聞かせください。
○小野都市づくり政策部長 歩道状空地は、公園まちづくり制度上の緑地等に含まれております。
参考図3につきましては、先ほどご説明しましたとおり、緑の状況を参考に示したものであり、歩道状空地は緑色で示しておりません。
○原田委員 そうすると、みどり率とか、いろんな緑を測る基準とかあるんですけど、今回初めて聞きました、緑の割合というのがこの参考資料にはつけられて出てきたんですよね。何だ、その緑の割合という新しい基準はと思っていたわけですけれども、本当に、今回初めて出てきた、都市整備局いわく、一般の人に分かりやすい資料として出したと。全く分かりにくい資料として出されただけだったんだなということが分かりました。
逆に、そうか、そうすると、本計画で緑地等といった場合には、先ほどちょっと聞いたんですけど、歩道状空地といって、こっちの本計画の場合の緑地等の中には緑地だけでなくて、逆に歩道状空地、歩いている歩道も緑地等の中に入っちゃうということでしょうか。ちょっと教えてください。
○小野都市づくり政策部長 公園まちづくり制度上の緑地等につきましては、歩道状空地も含まれるということでございます。
○原田委員 緑地ではなくて、等を入れることによって、歩いている歩道まで入っていって、まるで、この計画によって緑地が増えたかのように、本計画の方でも、いろんな仕組みがあると。これ、もうちょっとこの後も質疑をしていかなければいけないなと思っています。
公園まちづくり制度の制度制定時、同制度の対象となる都市計画決定から五十年以上が経過し、未供用区域のある都市公園、緑地を含む区域は明治神宮以外にどれだけあったのか。実際に申請があり、認定されたのは幾つあるのかお答えください。
○小野都市づくり政策部長 平成二十四年当時は、センター・コア・エリア内におきまして、対象となる都市計画公園、緑地は、明治公園以外に三十八公園ございました。
実際に申請され、公園まちづくり制度の適用が決定されたものは、明治公園以外では港区立霊南坂公園の一件でございます。
○原田委員 私の地域にも善福寺川公園とかありまして、確かにまだ未供用の残された都市計画線の地域、残っていますよ。三十八あるんですかね。ちょっとその三十八公園の一覧を欲しいので、持ってきてください、後で。
それから、実際に申請され、制度が適用されたのは港区立霊南坂公園といいますけれども、本当に坂の途中にある小さな樹木が生い茂った地域でしたよね。もうはっきりいって規模も内容も、今回の神宮外苑とは全く違うと。
つまり、公園まちづくり制度というのができて十年近くたつんですかね。初の大規模な適用というのが、神宮外苑になるんだということでした。
ちょうど神宮外苑が動き出す時期も少し重なってくるのかなと。このあたりぐらいかなと思ったりするんですけど、公園まちづくり制度を神宮外苑に適用しようと政策形成過程に上がったのはいつなんでしょうか。また、同制度の適用を提案したのは、東京都なのか、ディベロッパーなのか、それとも他の地権者か。
○小野都市づくり政策部長 都は、平成二十三年十二月に、都市計画公園・緑地の整備方針を改定し、民間都市開発の機運を捉えて、公園機能の早期発現と良好なまちづくりを実現するため、公園まちづくり制度の仕組みを公表し、平成二十五年十二月に公園まちづくり制度を創設しております。
その際、公園まちづくり制度の対象となった公園は、明治公園を含む三十九か所でございました。
一方、平成二十五年六月に、国内外から多くの人が訪れる世界的競技大会の開催が可能となるスポーツ拠点を創造することとした神宮外苑地区地区計画を決定いたしました。
こうしたことを踏まえ、平成二十七年四月に、東京二〇二〇大会を見据え、関係者が相互に連携協力し、まちづくりを進めるために、都と関係権利者の間で覚書を締結し、平成三十年三月に公園まちづくり制度等の活用を想定した検討を進めることとして確認書を締結しております。
その後、地権者を含む事業者から、令和二年二月に公園まちづくり制度を活用した具体的な開発計画の提案が都へ提出されたものでございます。
○原田委員 今の答弁、よく分からなかったんですけれども、東京都から地権者らに対して、公園まちづくり制度を使ったらどうかと提案したことはありませんか。
○小野都市づくり政策部長 具体的な制度の活用−−話しかけたという記憶はございませんけれども、都では、国立競技場建て替えも含めまして、神宮外苑地区の緑豊かな風格ある都市景観を保全しつつ、スポーツクラスターと魅力ある複合市街地を実現することを目標に掲げてまいりました。
このため、都としましては、神宮外苑地区の再整備に向けて、積極的に関係者と協議を進めてきたところでございます。
○原田委員 事業者が提案する制度ではありますけれども、東京都から、この公園まちづくり制度を使ったら、こういう計画をつくれますよと提案をしたことがあるということですか。
○小野都市づくり政策部長 特段どの手法ということではなくて、神宮外苑地区の再整備に向けて、積極的に関係者と協議を進めてきたということでございます。
○原田委員 とても大事なところでもうちょっと聞きたいんですけれども、どの制度とはいわず、いい整備をしていかなきゃいけないなと、その中に、東京都から事業者たちに、この公園まちづくり制度もあるよということはいったということですね。
○小野都市づくり政策部長 協議の中で様々な手法がございますので、地区計画や公園まちづくり制度についてのご説明は差し上げたと思っております。
○原田委員 もうちょっとよく聞いていきたいなと思いますけれども、公園まちづくり制度が出てきたのは、先ほどの答弁によりますと令和二年、去年なんですけれども、大体、この公園まちづくり制度があるよという話を業者としていたのは、あれですか、半年前とか一年とかじゃなくて、やっぱり数年はかかって、こういう制度について協議をしてきたということですか。
○小野都市づくり政策部長 先ほどご説明しましたが、平成二十五年十二月に公園まちづくり制度を創設しておりまして、明治公園を含む三十九か所が対象でございました。当然その中で、各事業者、地権者から問合せもございましたと思いますので、その際、ご説明したと思っております。
○原田委員 つまり、公園まちづくり制度創設のとき以来、できてすぐから、三十八公園が対象ですけれども、話をしてきたということで間違いないですね。
○小野都市づくり政策部長 繰り返しになりますが、平成二十五年十二月に公園まちづくり制度を創設し、今回の事業だけでなく、多くの地権者の方にご説明する機会もあったと思います。そうしたことも含めて、今回の事業につきましては様々な協議を行ってきた、こういうことでございます。
○原田委員 ありがとうございました。
先に進みます。
未供用の部分はラグビー場とTEPIAとのことですが、ラグビー場が未供用とされている理由は何か。神宮球場は未供用とされていないと思いますが、神宮球場とラグビー場、何が違うのか。
○小野都市づくり政策部長 供用、未供用につきましては、同一の土地所有者が所有する敷地ごとに判断しておりまして、明治神宮外苑につきましては、創建当初から公園的空間であったことから供用としております。
秩父宮ラグビー場とTEPIAにつきましては、女子学習院跡地に整備されたことなどを勘案して未供用としております。
○原田委員 今の答弁ですと、神宮球場が供用とされているのか、なぜかの説明がないんですね。ラグビー場と変わらないと思うんですけれども、神宮球場はなぜ供用扱いなんですか。
○小野都市づくり政策部長 現在の秩父宮ラグビー場でございますけれども、緑地を伴うオープンスペースはなく、周囲も頑丈な塀やフェンスなどで囲まれ、奥まった場所にある閉鎖的な空間になっており、原則立入禁止で一般開放されておりません。
神宮球場は、委員も確認されたと思いますけれども、周辺に緑のオープンスペースがございまして、一般開放されています。このような違いがあると認識しております。
○原田委員 開発後は供用となるラグビー場ですが、どの点が未供用でなくなるのか。
○小野都市づくり政策部長 供用、未供用につきましては、公園的空間であるか否かなどを、同一の土地所有者が所有する敷地ごとに判断しております。
新たに整備されますラグビー場は、広く一般の利用に供する博物館や飲食店が設置されるほか、屋外の緑地なども公開する予定であることから、公園的空間となり、供用となると認識しております。
○原田委員 飲食店は、秩父宮ラグビー場にもあるんですけど、飲食店が供用の理由なんでしょうか。供用か未供用かはとても大事なわけですよね。だって、この制度は未供用の都市計画区域を、何とかして公園に、早く供用にすることができないかというので、まちづくりと、開発とセットでやってあげればインセンティブが働くでしょうという制度ですよね。
だから、未供用って何なのかと思うわけですよ。秩父宮ラグビー場も神宮球場も、普通に、ホームページ見れば大きなイベントが行われていて、一般のお客さん入っていますよ、いっぱい。土日で見れば、秩父宮は来年までびっしり埋まっているじゃありませんか。これが未供用だというから不思議なので、どこが未供用なのかと秩父宮ラグビー場が、未供用なのかと聞くと、飲食店がどうのとかいうんですけど、飲食店あるんですよ、秩父宮ラグビー場にも。
外の緑地がどうのといって、今回新しい計画で出てくるのは、エントランスの植え込みだけですよね。それが一般開放になるから、今回のラグビー場は供用になるんだといい張るんですけど、そもそも今のラグビー場が未供用だとされて、あまたある未供用になっている普通に住宅とかが建っているような場所、そこと一緒にして未供用の公園だと。これを解消するためには、この公園まちづくり制度を適用していいんだという話になっているところで、本当に未供用という言葉の意味が全然使い分けされているんじゃないかなと思って。
未供用って、ちなみにどこが問題なんですか。
○小野都市づくり政策部長 未供用につきましては、一般の利用に供されていないということが問題でございます。(原田委員「使われているじゃない」と呼ぶ)なお、秩父宮ラグビー場、今、委員がおっしゃったのはイベント開催時のことでございますよね。私、昨日行きましたが、ラグビー場、原則閉館、立入禁止という看板が出ていまして誰も入れない状態でございました。(原田委員「神宮球場は」と呼ぶ)一方、神宮球場は広く開放されていまして、多くの方たちが散策、ジョギングをしていましたし、子供たちもキャッチボールしていました。全く違う状況でございます。
○原田委員 ごめんなさい、そこは大事になってくるので、全く違うところはどこなのかちょっとお聞かせください。施設の中も入れるんですか、神宮球場。
○小野都市づくり政策部長 今お話ししたのは施設の中の話ではなくて、施設の周りのオープンスペースの開放している話を差し上げたところでございます。
○原田委員 秩父宮の周りだって歩けますよ。
神宮外苑地区地区計画の土地利用の方針、六〇ページにおきまして、その2、それまで、歴史的な都市景観と緑地環境を保全と書いてあったのを、歴史的な建築物や後背地の緑地環境を保全などとしているのは、これは一体何を意味しているんでしょうか。
○小野都市づくり政策部長 お尋ねの歴史的な建築物や後背地の緑地環境を保全につきましては、明治神宮聖徳記念絵画館の後ろ側に広がっている緑地を保全することを明確にしたものでございます。
○原田委員 オープンスペースについては分かりました。
神宮外苑は、都市計画明治公園の区域から一部を外すにもかかわらず、専門家の意見を専門部会として聴取するにとどまっており、あまりにも都市計画区域の削除が軽く扱われているのではないかなと。東京都の見解を伺いたいと思います。また、専門部会ではどのような意見が出たのかも伺います。
○小野都市づくり政策部長 都は、先ほどもご説明差し上げましたが、公園まちづくり制度の創設や地区計画の決定、その後のまちづくりの動きを踏まえ、平成三十年五月に、学識経験者等から成る東京二〇二〇大会後の神宮外苑地区のまちづくり検討会を設置し、公園まちづくり制度の運用やまちづくりの在り方等を検討した上で、パブリックコメントを行い、指針を同年十一月に策定しております。
民間事業者から提案された神宮外苑地区の計画につきましては、制度の適用に関する審査の一環として、公園まちづくり専門部会を設置、学識経験者の意見を聴取し、適正に審査を行ってまいりました。
なお、公園まちづくり専門部会は三回開催し、都市計画公園区域の一部を削除することを含め、本制度の適用が妥当であると判断され、その上で、さらに詳細な設計を進める際の留意点として、スポーツ環境の方針や景観形成等について、専門的見地から意見をいただいたところでございます。
○原田委員 専門部会の方がスポーツ環境について、スポーツ環境の方針についても語っているということなので、かなりのスポーツ施設がなくなることに対してはどのような意見を述べていたのかななど、後日お聞きしたいと思います。
公園まちづくり専門部会で、神宮外苑の景観や風致地区の扱いについて審議をした回数について、その日時とともに示していただきたいと思います。
○小野都市づくり政策部長 公園まちづくり専門部会は令和二年二月に設置し、第一回は令和二年三月十九日午後五時半から午後七時まで、第二回は同年六月二日午前九時半から午前十一時まで、第三回は令和三年五月二十一日午前十時から午前十一時半まで、計三回開催しております。
○原田委員 今、答弁がありました。驚くべきことに、専門家の意見というのは、たった三回の開催で、全部で四時間半で終わりです。さっきも出てきましたけど、今回の計画が周りの風致地区と調和していると。その根拠は何だと聞いたら、なかなか出てこなくて、専門家に話は聞いたんですかと聞いたら、専門部会で聞きましたというのが、さっき答弁ありました。これが今おっしゃった専門部会です。
明治天皇が亡くなってから、国民の力で、勤労奉仕とカンパで造られて、まさに国民的な公園として、その経緯をたどってきた明治神宮が、そのうちの一部が都市計画公園の区域から外されて、巨大なビルが建っていくと。都市計画公園の中にもホテルが建っていくと。
このような計画に対して、実は専門家の意見を仰いだのはたった三回で、全部で四時間半と。そもそも事業者の提案を受けた行政職員が検討会という名の推進会議を開いてお墨つきを与え、それをほぼ同じ行政職員が審査するという、いいかげんな仕組みでありまして、専門家の意見は、この審査会が意見を聴取するという程度であります。だから、たった三回、四時間半で終わっちゃうんです。
都市計画公園の計画線を外し、そこに巨大な高層ビルを建てたり、風致地区にも指定されている、文教地区にも指定されている都市公園内に容積率六〇〇%の地区をつくるとか、巨大な建造物を造るなどの、風格も何もない超高層で巨大な建造物を何よりもありがたがる一昔前のまちづくりの発想です。
長い年月をかけて成熟した都市である東京の風格をむしろ傷つける、過去に例を見ない計画だということを指摘し、改めて、各会派、各委員、皆さんにおかれましても、後世に汚名とならぬよう、この計画の中止を共に求めていただけますようお願い申し上げ、最後に、汚物処理場及び産業廃棄物処理施設の用途に供する特殊建築物の許可について、一言要望させていただきます。
本案件の周辺には住宅街がないものの、大型トラック等が住居地域と交わる交差点では、子供がトラックに巻き込まれ、亡くなったという痛ましい事故もあったとお聞きしております。機能の強化が車両増加につながることは予想されますので、交通の安全対策には何らかの対策を取っていかれることを求め、意見とさせていただき、本日の質疑を終わります。
○小野都市づくり政策部長 先ほど、公園まちづくり専門部会につきまして、たった三回、たった四時間半と、少し聞いてみると、学識経験者に対して失礼なご発言もあったかと思いますので、少しご説明させてもらいますが、実際の会議の開催に当たりましては、事前に学識経験者の先生方に事務局から詳しく資料を説明し、先生方も大変忙しい方が三人いらっしゃいますけれども、膨大な資料を相当の時間をかけて読み込み、質疑応答を繰り返して実際の会議に臨んでいるんです。審議回数、審議時間だけをもって十分な審議が行われていないというのは全く当てはまらないと申し上げておきます。
○原田委員 いや、失礼なのは皆さんの方だと思いますよ。都市計画公園というのは、緑地の方針などにおいても、重点公園に選定し、優先整備区域に選定し、そしてやっと事業化になっていく。十年のスパンとか、そういう時間をかけて、物すごい多くの人たち、専門家の意見の声を聞いて、都市計画公園というのは造られていくんです。
ところが、それを外すときに、何でもっと多くの専門家の方々に−−この専門家の方々だけでなく、広く聞かないのかと。はっきりいって、あまりにも、この都市計画公園の、まあ、計画線から外すとかいうことについて、軽く扱われ過ぎだと改めて指摘して、終わりたいと思います。
○小野都市づくり政策部長 大切な部分ですので、また最後にご答弁差し上げますが、公園まちづくり専門部会の前にも、この東京二〇二〇大会後の神宮外苑地区のまちづくり指針、これを検討する際にも、先ほどもご答弁差し上げましたが、学識経験者等から成ります検討会を設置し、制度の適用やまちづくりの在り方等を検討した上で、パブリックコメント、これも行いまして策定をしたところでございます。
○原田委員 丁寧にやったというような一例だけを出しましたけれども、今、この地域では、大変な住民からの怒りの声が沸き起こっていますよ。いろんな専門家から、それこそ新宿の都市計画審議会では、多くの専門家から、こんな計画を許していいのかと、大変だったんですよ。知らないんですか、そんなことも。
多くの専門家たちにちゃんと聞いて、丁寧に進めたら、こういう計画にはならないんじゃないのかということを指摘して、終わりたいと思います。
○宮瀬委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○宮瀬委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
以上で都市整備局関係を終わります。
○宮瀬委員長 これより付託議案の審査を行います。
第二百二号議案、第二百三号議案及び第二百二十号議案を一括して議題といたします。
本件につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
これより採決を行います。
初めに、第二百三号議案及び第二百二十号議案を一括して採決いたします。
本案は、起立により採決いたします。
本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○宮瀬委員長 起立多数と認めます。よって、第二百三号議案及び第二百二十号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
次に、第二百二号議案を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○宮瀬委員長 異議なしと認めます。よって、第二百二号議案は原案のとおり決定いたしました。
以上で付託議案の審査を終わります。
○宮瀬委員長 次に、特定事件についてお諮りいたします。
お手元配布の特定事件調査事項につきましては、閉会中の継続調査の申出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○宮瀬委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
○宮瀬委員長 この際、所管二局を代表いたしまして、榎本住宅政策本部長から発言を求められておりますので、これを許します。
○榎本住宅政策本部長 当委員会所管両局を代表いたしまして、一言御礼のご挨拶を申し上げます。
宮瀬委員長をはじめ委員の皆様方には、このたびの定例会に提案いたしました議案につきまして、ご審議の上、ご決定をいただき、誠にありがとうございました。
ご審議の過程でいただきましたご意見、ご指摘等につきましては、今後の事務事業の執行に十分反映させ、万全を期してまいりたいと考えております。
今後とも一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう心からお願いを申し上げまして、大変簡単ではございますが、御礼のご挨拶とさせていただきます。誠にありがとうございました。
○宮瀬委員長 発言は終わりました。
これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
午後二時五十二分散会
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