都市整備委員会速記録第十九号

令和元年十二月十六日(月曜日)
第六委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長馬場 信男君
副委員長奥澤 高広君
副委員長和泉なおみ君
理事古城まさお君
理事秋田 一郎君
理事伊藤 ゆう君
菅野 弘一君
清水やすこ君
森口つかさ君
関野たかなり君
村松 一希君
中村ひろし君
東村 邦浩君
曽根はじめ君

欠席委員 なし

出席説明員
都市整備局東京都技監都市整備局長兼務佐藤 伸朗君
次長総務部長事務取扱桜井 政人君
技監上野 雄一君
理事中島 高志君
住宅政策本部本部長榎本 雅人君
技監都営住宅経営部長事務取扱久保田浩二君
住宅企画部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務佐々木秀之君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(決定)
・第百八十四号議案 令和元年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出 都市整備委員会所管分
・第百九十六号議案 東京都都市整備局関係手数料条例の一部を改正する条例
・第百九十七号議案 東京都市計画事業亀戸・大島・小松川第二地区第一種市街地再開発事業施行規程の一部を改正する条例
・第百九十八号議案 東京都市計画事業亀戸・大島・小松川第三地区第二種市街地再 開発事業施行規程の一部を改正する条例
・第百九十九号議案 東京都市計画事業亀戸・大島・小松川第四地区第二種市街地再開発事業施行規程の一部を改正する条例
・第二百号議案 東京都市計画事業六町四丁目付近土地区画整理事業施行規程の一部を改正する条例
・第二百一号議案 東京都市計画事業環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業施行規程の一部を改正する条例
・第二百二号議案 東京都市計画事業大橋地区第二種市街地再開発事業施行規程の一部を改正する条例
・第二百三号議案 東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業施行規程の一部を改正する条例
・第二百四号議案 東京都建築安全条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○馬場委員長 ただいまから都市整備委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百八十四号議案、令和元年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出、都市整備委員会所管分及び第百九十六号議案から第二百四号議案までを一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○和泉委員 第二百四号議案、東京都建築安全条例の一部を改正する条例について意見を述べます。
 本議案は、昨年六月に建築基準法が変わったことに伴って、条例を改定し、法令との整合性を図るというものです。
 建築基準法は、安全、防火、衛生の目的を達しがたいと認める場合に、地方公共団体が条例で制限を付加することが可能だと規定しています。これを受けて、都の建築安全条例は、建築物の敷地、構造または建築設備に関して、安全上、防火上または衛生上必要な制限の付加などを規定しているものであるということは、十二日の質疑の中で都が答弁しているとおりです。とりわけ店舗、劇場など、不特定多数が利用する用途などに供する建築物、いわゆる特殊建築物については、さらに高い安全性を求める規定となっています。
 しかし、今回の条例改定は、建築基準法によって緩和された規制に合わせて、都の条例の制限も緩和するというものです。
 改定案では、三階建て延べ面積二百平米未満の特殊建築物について、耐火建築物、準耐火建築物でなくてよいということになります。都は、床面積が小さい建築物は避難経路も短く、避難に要する時間が比較的短くなるというのが技術的知見だと答弁しました。しかし、特殊建築物には障害者や高齢者のグループホームなども含まれ、夜間は職員が一人体制となるところが多いというのが実態です。建物が小さければ避難時間も短いと一概にはいえません。しかも、技術的知見について都としての検証はありません。
 また、改定案では、戸建て住宅等の福祉施設などへの用途変更に伴う制限が緩和され、直通階段から出口までの経路の壁やドアも、スプリンクラーと併用すれば従来の二十分防火設備ではなく十分防火設備でよいとすることも問題です。都が建築安全条例を策定した本来の目的に照らし、安全上、防火上、衛生上必要な制限をどうするべきか、検証し直すことが必要だということを改めて強く主張するものです。
 さらに、都は、総務省が消防庁などと意見交換したと聞いているというだけで、都みずから消防庁とのすり合わせを行っていないということも明らかになりました。改定案策定前に、少なくとも改定による火災予防上の懸念などの意見交換を消防庁と行うべきです。
 質疑のときにもいいましたが、事は人命にかかわる問題です。安易に国の規制に合わせるのではなく、都はみずから、建築物の敷地、構造または建築設備に関して、安全上、防火上または衛生上必要な制限を付加するべきです。
 この立場で考えれば、到底本議案に賛成できるものではなく、反対します。
 以上です。

○馬場委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第二百四号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○馬場委員長 起立多数と認めます。
 よって、第二百四号議案は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百八十四号議案、令和元年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出、都市整備委員会所管分及び第百九十六号議案から第二百三号議案までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○馬場委員長 異議なしと認めます。
 よって、第百八十四号議案、令和元年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出、都市整備委員会所管分及び第百九十六号議案から第二百三号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○馬場委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○馬場委員長 異議なしと認め、さよう決定いたしました。

○馬場委員長 この際、所管二局を代表いたしまして、佐藤東京都技監から発言を求められておりますので、これを許します。

○佐藤東京都技監 一言御礼のご挨拶を申し上げます。
 このたびの定例会に提案いたしました議案につきまして、ただいまご決定をいただきました。
 馬場委員長を初め、委員の皆様方には熱心なご審議を賜り、まことにありがとうございました。
 ご審議の過程でいただきましたご意見、ご指摘等につきましては、今後の事務事業の執行に十分反映させ、万全を期してまいりたいと考えております。
 今後とも、一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げまして、大変簡単ではございますが、御礼のご挨拶とさせていただきます。まことにありがとうございました。

○馬場委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時六分散会

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