都市整備委員会速記録第二号

平成三十年三月六日(火曜日)
第五委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長たきぐち学君
副委員長白石たみお君
副委員長馬場 信男君
理事小林 健二君
理事森澤 恭子君
理事神林  茂君
後藤 なみ君
滝田やすひこ君
森口つかさ君
星見てい子君
木下ふみこ君
山口  拓君
藤井  一君
秋田 一郎君

欠席委員 なし

出席説明員
都市整備局東京都技監都市整備局長技監兼務邊見 隆士君
次長小泉  健君
技監上野 雄一君
理事今村 保雄君
理事佐藤 伸朗君
総務部長桜井 政人君
都市づくり政策部長久保田浩二君
住宅政策推進部長佐々木秀之君
都市基盤部長中島 高志君
市街地整備部長選手村担当部長兼務山下 幸俊君
市街地建築部長青柳 一彦君
都営住宅経営部長小野 幹雄君
基地対策部長青山 忠幸君
企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務佐々木 健君
連絡調整担当部長土屋 太郎君
都市づくりグランドデザイン担当部長五嶋 智洋君
まちづくり推進担当部長山崎 弘人君
まちづくり調整担当部長木村 宣代君
住宅政策担当部長田中 敬三君
民間住宅施策推進担当部長栗谷川哲雄君
航空政策担当部長外かく環状道路担当部長兼務伊佐 賢一君
防災都市づくり担当部長安部 文洋君
多摩ニュータウン事業担当部長宮城 俊弥君
局務担当部長齊藤  敏君
耐震化推進担当部長飯泉  洋君
経営改革担当部長八嶋 吉人君
再編利活用推進担当部長渡辺 正信君
建設推進担当部長妹尾 高行君
営繕担当部長村居 秀彦君
横田基地共用化推進担当部長交通政策担当部長兼務堀   真君

本日の会議に付した事件
都市整備局関係
契約議案の調査
・第八十号議案 都営住宅二十九H-一一一東(江東区辰巳一丁目)工事請負契約
・第八十一号議案 都営住宅二十九H-一一二東(江東区辰巳一丁目)工事請負契約
・第八十二号議案 都営住宅二十九H-一一四西(多摩市中沢一丁目)工事請負契約
付託議案の審査(質疑)
・第九十九号議案 平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出 都市整備局所管分
付託議案の審査(決定)
・第九十九号議案 平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出 都市整備委員会所管分

○たきぐち委員長 ただいまから都市整備委員会を開会いたします。
 初めに、契約議案について申し上げます。
 契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
 本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
 公文の写しはお手元に配布してあります。
 朗読は省略いたします。

平成三十年三月五日
東京都議会議長 尾崎 大介
都市整備委員長 たきぐち学殿
   契約議案の調査について(依頼)
 左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
     記
1 調査議案
 第八十号議案 都営住宅二十九H-一一一東(江東区辰巳一丁目)工事請負契約
 第八十一号議案 都営住宅二十九H-一一二東(江東区辰巳一丁目)工事請負契約
 第八十二号議案 都営住宅二十九H-一一四西(多摩市中沢一丁目)工事請負契約
2 提出期限 平成三十年三月六日(火)

○たきぐち委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、都市整備局関係の契約議案の調査及び中途議決に係る付託議案の審査を行います。
 これより都市整備局関係に入ります。
 初めに、契約議案の調査を行います。
 第八十号議案から第八十二号議案までを一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○たきぐち委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○たきぐち委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも異議のない旨、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○たきぐち委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上で契約議案の調査を終わります。

○たきぐち委員長 次に、付託議案の審査を行います。
 第九十九号議案、平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、都市整備局所管分を議題といたします。
 本案につきましては、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○森口委員 平成二十九年度補正予算案につきましてご質問をいたします。
 この補正予算案では、平成二十九年度の都市整備局の一般会計歳出につきまして、当初予算額千四百三十五億三千三百万円から百三億三千四百万円、七・二%が減額補正をされております。
 都市整備局は、都市の確実な安全と安心の確保、国際競争力の強化等に資する都市の再生、人、物の交流ネットワークの機能強化、快適な都市環境の形成、豊かな住生活の実現と持続などを担う重要な事業局でございます。
 今年度の取り組みを確認する意味で、今回は特に、最も減額率の高い建築行政費につきまして、四点質問させていただきます。
 この建築行政費の補正の内容は、都民の安全と安心の確保につながる耐震改修促進事業の減額であります。当初予算説明書と比較をすると、九十五億二千七百六万円から二十八億二千七百万円の減額となっております。およそ三〇%の減額でございます。
 まず、その減額の内訳と理由につきましてお伺いをいたします。

○飯泉耐震化推進担当部長 耐震改修促進事業に係る約二十八・三億円の減額の内訳でございますけれども、緊急輸送道路沿道建築物に関するものが約二十五・四億円、整備地域内の住宅に関するものが約一・九億円、耐震化総合相談窓口に関するものが約一億円でございます。
 減額の理由についてでございますが、緊急輸送道路沿道建築物におきまして、区分所有者間の合意形成やテナントとの調整に時間を要していることに加えまして、費用負担への不安などにより、多くの建築物で改修などに結びつかない見通しとなったことなどから、執行見込みのない予算を減額することとしたものでございます。

○森口委員 二十五・四億円の減額となりました緊急輸送道路沿道建築物の耐震化につきまして、ご質問させていただきます。
 本年度、耐震アドバイザーの派遣二百二十件、耐震診断百六十二件、補強設計四百六十件、耐震改修の助成四百四十件が計画をされていたわけでございますが、今年度どの程度の実績になるか、件数の見込みをお伺いいたします。

○飯泉耐震化推進担当部長 補正後の予算においては、アドバイザー派遣が約百二十件、耐震診断が約百十件、補強設計が約三百六十件、耐震改修が約三百件を見込んでございます。

○森口委員 都が半年に一度公表いたしております耐震化の状況によりますと、昨年十二月末時点で、耐震診断につきましては九七・一%が診断済みでございます。未診断となっております百四十一棟の早期の診断と、耐震性が不足をしていると既にわかっている二千八百五十二棟の建物の耐震改修の推進が課題となっております。
 都は条例に基づき、特定緊急輸送道路沿道建築物の所有者に対しまして、平成二十七年三月三十一日までの耐震診断の実施を義務づけ、耐震改修を推進してきました。特定緊急輸送道路沿道建築物の耐震化につきましては、現状、八三・八%であり、平成三十一年度末までに耐震化率九〇%、かつ、特に倒壊の危険性が高い建築物の解消を目標といたしております。
 今年度の実績減を受けまして、目標達成に向け、今後どのように取り組むのか、お伺いをいたします。

○飯泉耐震化推進担当部長 都は、特定緊急輸送道路沿道建築物の耐震化を促進するため、引き続き改修計画作成の支援に向けて専門家を派遣するなど、合意形成を初めとした所有者の課題に的確に対応してまいります。また、賃貸ビルなどにおいて、テナントから耐震化の協力を引き出す方策など、今後、実効性のある施策を検討してまいります。
 所有者個々の状況に応じた促進策を通じて、所有者の取り組みを支援し、沿道建築物の耐震化を着実に進めてまいります。

○森口委員 ことし一月にさらなる耐震化の推進に向け、ビル、マンションの耐震改修の事例を公表するなど、耐震化の啓発も行っていただいております。
 緊急輸送道路につきましては、その役割や耐震化の重要性を所有者に啓発をするとともに、費用負担の軽減や合意形成などを進め、今後、未改修の建物の情報公開を行うなど、さらなる対策を推進していただきたいと思っております。
 最後に、一・九億円が減額補正をされている住宅の耐震化についてです。
 住宅の耐震化は、平成三十二年度末までに耐震化率九五%を目標といたしております。当初予算五・一億円のうち、三七%が今回減額をされているわけですが、このことを踏まえ、目標達成に向けた今後の取り組みをお伺いいたします。

○飯泉耐震化推進担当部長 住宅の耐震化を促進するためには、所有者がみずからの問題として認識し、備えることが不可欠であり、費用負担の軽減に加え、所有者が主体的に取り組むよう働きかけを強化することが重要でございます。
 このため、都は、今後、戸建て住宅の戸別訪問を行う区市町村を対象とした普及啓発の支援をさらに進め、所有者の主体的な取り組みを引き出してまいります。また、所有者への積極的な働きかけなどを行う区市町村を対象に、整備地域外においても、診断や改修等に対する助成を実施してまいります。
 こうしたことを通じまして、住宅の耐震化を加速してまいります。

○森口委員 住宅の耐震化につきましても、緊急輸送道路沿道建築物の耐震化につきましても、所有者だけの被害の問題ではないわけであります。建築物の倒壊により、道路の閉鎖、閉塞が起こり、避難や応急活動が妨げられ、多くの救える命が救えなくなる、そういったおそれがあります。
 耐震改修促進事業は、セーフシティーの根幹にある非常に重要な施策であります。都市の確実な安全と安心の確保に向け、区市町村との連携を進め、目標達成に向け、着実に各事業を推進していただきたいと思います。
 以上で質問を終わります。

○たきぐち委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○たきぐち委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で都市整備局関係を終わります。

○たきぐち委員長 これより付託議案の審査を行います。
 第九十九号議案、平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、都市整備委員会所管分を議題といたします。
 本案につきましては、既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 第九十九号議案、平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、都市整備委員会所管分を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○たきぐち委員長 異議なしと認めます。よって、第九十九号議案、平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、都市整備委員会所管分は、原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十一分散会

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