都市整備委員会速記録第十号

平成二十九年十月三日(火曜日)
第六委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長たきぐち学君
副委員長白石たみお君
副委員長馬場 信男君
理事小林 健二君
理事森澤 恭子君
理事神林  茂君
後藤 なみ君
滝田やすひこ君
森口つかさ君
星見てい子君
木下ふみこ君
山口  拓君
藤井  一君
秋田 一郎君

欠席委員 なし

出席説明員
都市整備局東京都技監都市整備局長技監兼務邊見 隆士君
次長佐藤  敦君
技監上野 雄一君
理事今村 保雄君
理事佐藤 伸朗君
総務部長桜井 政人君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(決定)
・第百三十三号議案 東京都都市整備局関係手数料条例の一部を改正する条例
・第百三十四号議案 宅地建物取引業法等関係手数料条例の一部を改正する条例
・第百三十五号議案 東京における住宅の賃貸借に係る紛争の防止に関する条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○たきぐち委員長 ただいまから都市整備委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百三十三号議案から第百三十五号議案までを一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○星見委員 それぞれの議案についての意見を申し上げます。
 まず、第百三十三号議案、都市整備局関係手数料条例の一部を改正する条例に対する意見を申し上げます。
 本手数料条例の一部改正は、住宅セーフティーネット法の一部改正に伴い、新たな登録申請にかかわる手数料を新設するものです。
 この法改正は、住まいの困難問題拡大に対応して増大が見込まれる住宅確保要配慮者の住宅確保として、空き家や民間賃貸住宅の活用ができるよう制度化するものです。東京での貧困と格差の拡大を解決する方策として、住宅問題の解決は急務であり、柱としては、公営住宅の建設が求められていますが、今回登録される新たな住宅セーフティーネットの住宅は、都営住宅を補完する制度として期待されます。
 十月から住宅登録が始まりますが、制度化の具体化がおくれる中で問題があります。よって、都としての財政負担の明確化などでイニシアチブを発揮し、家賃低廉化を早く実現させること、また、LGBTの住民がパートナーとして入居できるよう、本制度住宅や都営住宅などでも整備を進めるよう意見を述べて、第百三十三号議案に日本共産党は賛成します。
 続いて、第百三十四号議案、宅地建物取引業法等関係手数料条例の一部を改正する条例に対する意見を申し上げます。
 本手数料条例の一部改正は、不動産特定共同事業法の一部改正に伴い、小規模不動産特定共同事業が創設され、この登録手数料を新設するものです。
 国は、小口投資を集めた空き家、空き店舗などの再生のための制度を創設し、地域に根差した不動産会社の参入を促進させると、これまで一億円であった共同事業者の参入資格を、最低資本金一千万円以上に規制緩和しました。これにより、まちの不動産業者やまちづくり会社なども、不案内な投資事業を行えるようになりました。
 一方で、空き家や空き店舗の活用事業は、投資なので、元本保証はないなどリスクがあります。投資家の範囲が小口の一般投資家へ拡大され、投資家被害が生まれる可能性があります。
 また、約款規制の廃止や、認可制が登録制に変わる中で、悪徳な事業者や詐欺などに一般投資家が巻き込まれる可能性もあります。
 よって、第百三十四号議案に日本共産党は反対します。
 続いて、第百三十五号議案、東京における住宅の賃貸借に係る紛争の防止に関する条例の一部を改正する条例について意見を申し上げます。
 国では、宅地建物取引業法の一部改正に伴い、重要事項説明等の相手が宅建業者の場合は書面の交付のみでよいとする規制緩和が行われました。これに伴って、東京都の住宅の賃貸借にかかわる紛争の防止にかかわる条例の義務づけを、同様に規制緩和するものです。
 今回の規制緩和は、宅建業者の従業員社宅などに限られると想定され、一般消費者向けの物件は除かれていて、消費者保護は図られています。
 また、中小の宅建業者の団体からも、業者の負担軽減と効率化に資するとするの意見が寄せられています。
 よって、第百三十五号議案に、日本共産党は賛成します。
 以上です。

○たきぐち委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第百三十四号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○たきぐち委員長 起立多数と認めます。よって、第百三十四号議案は、原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百三十三号議案及び第百三十五号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○たきぐち委員長 異議なしと認めます。よって、第百三十三号議案及び第百三十五号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○たきぐち委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○たきぐち委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○たきぐち委員長 次に、今後の委員会日程について申し上げます。
 先ほどの理事会におきまして、お手元配布の日程のとおり申し合わせましたので、ご了承願います。

○たきぐち委員長 この際、邊見東京都技監から発言を求められておりますので、これを許します。

○邊見東京都技監 一言御礼のご挨拶を申し上げます。
 このたびの定例会に提案をいたしました議案につきまして、ただいまご決定をいただきました。
 たきぐち委員長を初め委員の皆様方には熱心なご審議を賜り、まことにありがとうございました。
 ご審議の過程でいただきましたご意見、ご指摘等につきましては、今後の事務事業の執行に十分反映させ、万全を期してまいりたいと考えてございます。
 今後とも一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、心からお願いを申し上げまして、大変簡単ではございますが、御礼のご挨拶とさせていただきます。まことにありがとうございました。

○たきぐち委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時七分散会

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