委員長 | 村上 英子君 |
副委員長 | 吉倉 正美君 |
副委員長 | 大塚たかあき君 |
理事 | きたしろ勝彦君 |
理事 | 松下 玲子君 |
理事 | 新藤 義彦君 |
鈴木 章浩君 | |
河野百合恵君 | |
高橋 信博君 | |
泉谷つよし君 | |
植木こうじ君 | |
立石 晴康君 | |
相川 博君 | |
藤井 一君 |
欠席委員 なし
出席説明員都市整備局 | 局長 | 只腰 憲久君 |
次長 | 泉本 和秀君 | |
技監 | 福島 七郎君 | |
総務部長 | 安藤 明君 | |
都市づくり政策部長 | 野本 孝三君 | |
住宅政策推進部長 | 松村 光庸君 | |
都市基盤部長 | 升 貴三男君 | |
市街地整備部長 | 宮村 光雄君 | |
市街地建築部長 | 金子 敏夫君 | |
都営住宅経営部長 | 小林 計代君 | |
企画担当部長 | 村尾 公一君 | |
住宅政策担当部長 | 瀬良 智機君 | |
外かく環状道路担当部長 | 遠藤 正宏君 | |
民間開発担当部長 | 座間 充君 | |
多摩ニュータウン事業担当部長 | 今井 光君 | |
都市景観担当部長 | 安井 順一君 | |
建設推進担当部長 | 山室 善博君 | |
参事 | 中山 正雄君 | |
参事 | 瀧本 裕之君 | |
参事 | 宇多田裕久君 | |
参事 | 庄司 貞夫君 | |
参事 | 小澤 弘君 | |
参事 | 並木 勝市君 | |
参事 | 清水 文夫君 | |
参事 | 荒川 達夫君 |
本日の会議に付した事件
意見書について
都市整備局関係
契約議案の調査
・第二百九号議案 富士見橋鋼けた製作・架設工事請負契約
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について
○村上委員長 ただいまから都市整備委員会を開会いたします。
初めに、意見書について申し上げます。
委員から、お手元配布のとおり、意見書二件を提出したい旨の申し出がありました。
本件については、本日の理事会で協議の結果、いずれも調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりました。
お諮りいたします。
本件については、理事会の協議結果のとおりとすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○村上委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
○村上委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、契約議案の調査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
契約議案について申し上げます。
契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
公文の写しはお手元に配布してあります。
朗読は省略いたします。
平成十九年十二月十二日
東京都議会議長 比留間敏夫
都市整備委員長 村上 英子殿
契約議案の調査について(依頼)
左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
記
1 調査議案
第二百九号議案 富士見橋鋼けた製作・架設工事請負契約
2 提出期限 平成十九年十二月十四日(金)
○村上委員長 これより都市整備局関係に入ります。
初めに、理事者の欠席について申し上げます。
河島航空政策担当理事は、公務のため、本日の委員会に出席できない旨の申し出がありました。ご了承願います。
次に、契約議案の調査を行います。
第二百九号議案を議題といたします。
本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
発言を願います。
○植木委員 補助三一五号線、今回はその一部の富士見橋の鋼けた製作、架設に係る案件ですけれども、この補助三一五号線の位置づけは、どういう計画で位置づけられてきたのか、経緯をお聞かせください。
○小澤参事 補助第三一五号線は、平成五年七月に都市計画決定をされました臨海部広域幹線道路、四路線のうちの一路線でございます。これら臨海部の広域幹線道路は、都心部と臨海副都心との連携強化や東京全体の交通ネットワークの充実、地域内交通や周辺市街地へのアクセスの円滑化を図ることなどを目的としてございますが、補助三一五号線は、豊洲駅前から有明地区の湾岸道路に至ります、主に地域内交通を担う補助線街路として整備を進めているものでございます。
○植木委員 臨海副都心まちづくり推進計画の中では、広域交通基盤として、幹線街路、それから補助街路も含めて臨海副都心開発に位置づけているということは明確なんです。
それで、この事業手法についてですけれども、推進計画にあるように、これまでどおり開発者利益の還元方式を維持しながら着実に整備を進めると、こういうことになっていたと思うんですけれども、開発者負担の還元方式というんですか、これはどういうふうになるんでしょうか。
○小澤参事 臨海部の広域幹線道路は、臨海地域の開発に欠かせない道路でございますとともに、東京の道路ネットワークを形成する、公共性を有するものでございます。このため、公共負担と開発者負担により整備をしているというものでございます。
○植木委員 基本は開発者負担が原則として始まったのが、その後、開発者負担だけでなくて、なってきたと。今回の提案について見ますと、支出科目が、一般会計から、それから都市整備費、市街地整備費、臨海都市基盤関連街路と、財政の仕分けが非常に複雑になっているんですけれども、結局これは開発者負担を原則とする整備の割合が変わってきたと、こういうことでよろしいんでしょうか。
○小澤参事 臨海部の開発計画の検討過程におきましては、負担割合についてはさまざま検討の経緯もございますが、平成九年三月に決定をいたしました内容は、二分の一を開発者負担とすることで広域幹線道路の整備を進めるということで、今進めてございます。
○植木委員 結局、臨海開発そのものの計画が途中で何回も見直しがあって、財政フレームも変わってくる中で、その一環としてそういうことになってきたんだろうと思うんです。
次に、入札についてですが、今回の契約案件は、入札経過調書を見ましたら落札率が七三・九%で、調査基準価格を下回る、いわゆる低入札価格ということで書かれておりました。この低入札の価格の、当然低入札を認めてきたわけですから、低入札価格審査委員会で審査されていると思うんです。その内容、それから、なぜ低入札価格で認めてきたのか、お示しください。
○安藤総務部長 今回の契約の相手方、要するに当時、当該入札者でございますけれども、積算能力、施工体制、工事内容、経営内容、信用状態などの調査が行われました。その結果、本契約の適正な履行に必要な技術力、経営内容を備えていると認められたものでございます。
○植木委員 もちろん、都民の税金ですから節約によって安くなることは当然あっていいことなんですけれども、問題は、低入札価格によってその工事が大丈夫なのか、安全は保たれるのかという声が、非常に、これまでの低入札価格の中でもいろいろありました。国の方でも、低入札がどんどん進んだりふえてくるとそれによって企業の経営自体が脅かされる例もある、ということを国土交通省などでも見解を出しているような状況でありますだけに、こういう低入札がすべてよしというふうにはならないというふうに思うんです。
私は、三点で、一つは、長期的に見て安かろう悪かろうということになってはいけない、やはり何十年というふうに使うわけですから品質を保てるのかということが、長期間にわたって品質が保てるかということが第一だと思うんですね。それから、都民の安全が確保できるのか。三点目には、低入札だからといって、公共が発注する仕事の中で下請や働いている人たちが犠牲になってはいけない、法令を遵守していく必要がある。この三つの点で、私は、低入札についても見ていく必要があると思うんです。
きょう、意見書にもちょっと出ていますけれども、型枠偽装ということで出してあるんですけれども、栗本鐵工所というところが、円形型枠の強度不足の偽装問題ということで発覚して、四十年間も改ざんが行われていたということがマスコミに報道されました。建設局にお聞きしましたら、都内でもこういう円形型枠を活用しているのが二十二カ所あるというふうに聞きました。ただ、どの事業者かというのが、特定がまだわからないんですけれども、この栗本も入っているというふうにいわれてました。
それから、一昨日は、今度はフジモリという、この二社が円形型枠の一、二を争う企業なんですけれども、やはりデータの改ざんが行われていた。しかも幹部もこのことは承知していたということが報道されましたけれども、そういうことがあってはならないというふうに思うので、やはり低入札価格を行った後の工事中の厳格な管理、施工管理、品質確保にどういう努力をするのか、発注者として果たさなければならない責任があると思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。
○宮村市街地整備部長 道路等の公共施設は、将来にわたる社会資本といたしまして、都民が安心・安全に利用できる、そういう形で整備する必要がございます。それらの工事の実施におきましては、低価格調査対象の案件に限らず、施工管理が重要であるというふうに認識しております。
本件のような鋼製橋梁の工事におきましては、今後とも、工場製作から現場架設に至る段階ごとに品質検査などを実施するとともに、施工体制や安全管理についての点検も実施し、施工管理には万全を期してまいります。
また、低価格調査ヒアリングで入札価格の低減につながったとされた工事項目につきましては、現場で特に注意して施工管理を行っているということでございます。
○植木委員 今ちょっと聞き漏らしたのかわからないんですけれども、そのヒアリングの中で指摘された項目というのはどういう項目ですか。
○宮村市街地整備部長 低入札価格の調査に当たってヒアリングを行っていますが、価格が低減された主な理由としましては、この工事は、鋼けたを工場で製作してきまして、それを船等で運搬してきて現場で架設をするという工事なんです。その工場での、けた製作でのロボット化等の--自社のロボット化のラインを持っているということからの低減とか、それから、工場での塗装において塗料が低価格で仕入れることができるとか、自動化をして塗装をするというようなことから、工場での、主にそういったいろいろ企業努力の結果として低減をされるというふうに聞いております。
○植木委員 いろんな努力で低減されたというお話ですが、いろんな工事があって、栗本鐵工所の問題、フジモリ産業の問題などあったりすると、やっぱり心配な面もありますので、施工管理はより厳密にやる必要があるというふうに思っています。
それで、そういう安全、品質管理の問題とあわせて、法の遵守の問題として、下請や孫請との関係、そういう意味で、発注者として、あるいは元請の企業に対してきちっとした指導をする必要があると思うんですけれども、どのような姿勢で臨んでいくのでしょうか。お聞かせください。
○宮村市街地整備部長 下請と孫請等との間で、いろんな問題が起こり得るかとは思いますけれども、それぞれの契約関係でございますので、基本的には当事者間で解決すべきものであろうというふうに考えておりますが、東京都といたしましては、元請負人に対し、下請負人同士の契約においても書面による契約とするようその責任において指導するなど、下請契約の適正化に努めるよう求めております。
なお、下請業者間の問題について相談などがあった場合には、事実関係について元請負人などにヒアリングを行い、必要に応じ、関係部局と連携を図り、元請負人に対し解決に向け努力するよう働きかけております。
○植木委員 そういう立場で臨むというのは大事なことだと思うんです。私どもにいろいろな相談も来る例がたくさんあるんですけれども、どうしても、二次、三次、ここの場合はどこまで行くのかわかりませんけれども、あるいは個人で入っている事業者なんかも、契約書なんか書かないまま入っておられたりして、後でトラブルになる例がないわけではない。あるんです。
そういう意味で、ぜひそういうふうにしていただきたいと思うんですが、そこで、一点、下請と孫請との契約上のトラブルが発生した場合、当事者間で解決するのが基本だと私も思いますし、当然そこには、民法、いろいろあるわけですけれども、建設業法で、やはり元請の責任で解決を図る規定があるというふうに思っておりますけれども、この点についてのご説明をお願いします。
○金子市街地建築部長 建設業法の四十一条第二項では、特定建設業者が元請となっている建設工事においては、下請の建設業者が使用している労働者に対する賃金の支払いを遅滞した場合で、必要があると認めるときは、賃金相当額の立てかえ払い等の措置を講ずることを、国土交通大臣または都道府県知事は特定建設業者に対して勧告することができるとしております。
また、同じく第三項では、下請の建設業者が、建設工事の施工に関し、他人に損害を加えた場合で、必要があると認めるときは、立てかえ払い等の措置を講ずることを特定建設業者に対して勧告できるというふうにしております。
なお、これらの規定に基づく勧告が実際に行われた例はないと聞いております。
○植木委員 四十一条二項、三項を活用して、やはり適切に、先ほど姿勢は述べられましたけれども、具体的にあらわれた場合には対処していくということをぜひお願いしたい。
特に、勧告については、まだ出された例がないということなんですけれども、事業内容を適切に見れば勧告を可能にできるわけですから、ただ、勧告したからといってこれで義務になるわけではないわけですから、積極的に対応していくことを私は求めたいというふうに思っております。
いずれにいたしましても、こういう低入札価格の場合の事例について、今後とも適切な姿勢で臨んでいただきたいということを申し述べて、質問を終わりにします。
○村上委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
本案に対する質疑はこれをもって終了したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○村上委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
この際、本案に対して意見のある方は発言を願います。
○植木委員 第二百九号議案、富士見橋鋼けた製作・架設工事請負契約の議案について意見を述べます。
富士見橋工事請負契約は、補助第三一五号線の一部として整備するものですが、臨海副都心開発計画の中で、開発促進のために幹線道路と補助幹線道路があわせて計画されたものです。
もともと臨海開発の財政フレームは、基本的には開発者負担を原則に進められたものです。その後、臨海開発財政の破綻が明らかになり、数回の見直しの中で、都財政がさまざまな形で投入されるようになった経緯があります。そうした臨海開発を救済するために急ぐ計画であって、認めるわけにはいかないというふうに思います。
しかも、オリンピック推進のために、築地市場豊洲移転の計画に合わせて整備するという面もあります。しかし、豊洲の土壌汚染問題も未解決のままであり、その解決がされてからで十分であるわけですから、急ぐ必要のないものだと考えています。
よって、第二百九号議案に反対します。
○村上委員長 発言は終わりました。
お諮りいたします。
本案につきましては、ただいまの意見を含め、委員長において取りまとめの上、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○村上委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
以上で契約議案の調査を終わります。
以上で都市整備局関係を終わります。
○村上委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○村上委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
○村上委員長 この際、只腰都市整備局長から発言を求められております。これを許します。
○只腰都市整備局長 一言お礼のごあいさつを申し上げます。
このたびの定例会に提案いたしました議案につきまして、ただいまご決定をいただきまして、まことにありがとうございました。
村上委員長を初め委員の皆様には、今後ともより一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう心からお願いを申し上げまして、大変簡単ではございますが、お礼のあいさつとさせていただきます。まことにありがとうございました。
○村上委員長 発言は終わりました。
これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
午後一時二十二分散会
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