委員長 | 西岡真一郎君 |
副委員長 | 鈴木あきまさ君 |
副委員長 | 長橋 桂一君 |
副委員長 | 増子 博樹君 |
星 ひろ子君 | |
宇田川聡史君 | |
岡田眞理子君 | |
伊藤 興一君 | |
清水ひで子君 |
欠席委員 なし
出席説明員知事本局 | 市場再整備調査担当部長 | 関 雅広君 |
中央卸売市場 | 市場長 | 岡田 至君 |
管理部長 | 塩見 清仁君 |
本日の会議に付した事件
東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に関する調査・検討を効率的かつ機動的に行う。
小委員会調査報告内容について
○西岡委員長 ただいまから東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に関する特別委員会小委員会を開会いたします。
委員の辞任及び選任について申し上げます。
東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に関する特別委員会委員長から、本日付をもって、高木けい委員の小委員会委員の辞任を許可し、新たに、宇田川聡史委員を選任した旨通知がありましたので、ご報告いたします。
この際、新任の委員を紹介いたします。
宇田川聡史委員です。
○宇田川委員 よろしくお願いします。
○西岡委員長 紹介は終わりました。
○西岡委員長 次に、議席について申し上げます。
議席につきましては、ただいまご着席のとおりといたします。ご了承願います。
○西岡委員長 これより東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に関する事項について調査検討を行います。
小委員会調査報告書を議題といたします。
小委員会調査報告書(案)は、お手元に配布してあります。
朗読は省略いたします。
〔報告書(案)は本号末尾に掲載(別紙省略)〕
○西岡委員長 お諮りいたします。
本件は、お手元配布の小委員会調査報告書(案)のとおりとすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○西岡委員長 異議なしと認め、小委員会報告書は、お手元配布のとおり決定いたしました。
以上をもちまして本日の小委員会を閉会いたします。
午後一時三十一分散会
本小委員会は、平成22年7月16日に設置され、東京都中央卸売市場の移転・再整備に関する調査・検討を行ってきた。平成22年10月1日に各会派の意見開陳を実施するに至り、一定の成果をまとめたことから、ここに報告いたします。
平成22年10月3日
東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に
関する特別委員会小委員会委員長 西岡 真一郎
東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に
関する特別委員長 花輪 ともふみ 殿
1 本小委員会の設置及びこれまでの活動経過
本小委員会は、7月16日に設置され、これまで9回の小委員会及び12回の打合会を開催し、特別委員会から付託を受けた、「築地現在地再整備計画に向けての検討事項案」のA・B・Cの3案について、精力的に調査・検討を行った。
年月日
調査事項
小委員会
打合会
7月16日(金)
○委員長及び副委員長の互選
・今後の小委員会運営等について
・その他
8月3日(火)
○「築地現在地再整備計画に向けての検討事項案」等について
・本日の小委員会運営について
・その他
8月30日(月)
○報告事項(説明・質疑)
「東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に係る調査委託」及び「市場再整備検討に係る調査委託」の中間報告について
・本日の小委員会運営について
・その他
8月31日(火)
○報告事項(質疑)
「東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に係る調査委託」及び「市場再整備検討に係る調査委託」の中間報告について
・本日の小委員会運営について
・その他
9月2日(木)
・今後の小委員会運営等について
・その他
9月3日(金)
○「築地現在地再整備計画に向けての検討事項案」について
・今後の小委員会運営等について
・その他
9月9日(木)
・今後の小委員会運営等について
・その他
9月10日(金)
・今後の小委員会運営等について
・その他
9月22日(水)
○報告事項(説明・質疑)
「東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に係る調査委託」及び「市場再整備検討に係る調査委託」について
・本日の小委員会運営について
・その他
9月24日(金)
・今後の小委員会運営等について
・その他
9月26日(日)
○参考人からの意見聴取
「築地現在地再整備計画に向けての検討事項案」について
10月1日(金)
○「築地現在地再整備計画に向けての検討事項案」について(意見開陳)
・本日の小委員会運営について
・その他
10月3日(日)
○小委員会調査報告内容について
・本日の小委員会運営について
・その他
2 検討事項案の調査の進め方について
(1)調査の基本的考え方及び調査項目
本小委員会では、「現在地再整備の可能性について専門的・中立的に調査し、豊洲新市場整備案と比較可能なものとすることが必要である」との基本的考え方に基づき、調査を進めることとした。
また、調査項目としては、〔1〕コンセプト、〔2〕基本スペック、〔3〕工期、金額等、〔4〕課題について調査をすることとした。
(2)築地現在地再整備計画に向けての検討事項案の調査
本小委員会ではまず、「築地現在地再整備計画に向けての検討事項案」について、提出会派である民主党の委員から説明を受けた後、施設配置や工期・工法の考え方、晴海地区への仮移転時の機能やスペック、環状二号線の配置等について質疑を行った。
そのうえで、詳細な調査検討を行うための具体的な調査について、議会局に行わせることとした。なお、調査に当たっては、理事者側の検討チームも協力して行うこととした。
3 「東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に係る調査委託」及び「市場再整備検討に係る調査委託」の中間報告書(案)について
(1)中間報告書(案)の提出
前記2(2)に基づく議会局及び知事本局による具体的調査の結果、下記のとおり中間報告書案がそれぞれ提出された。
小委員会では、本件について説明を聴取した後、質疑を行った。
議会局提出
東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に係る調査中間報告書(案)
知事本局提出
市場再整備検討に係る中間報告書(案)
なお、質疑終了後、業界団体から中間報告書などについて意見を聴取するため、参考人を招致することを小委員会として決定した。
(2)中間報告書(案)に対する質疑の概要
中間報告書(案)に対する質疑の概要は、次のとおりである。なお、質疑の詳細については、別紙1及び2の議事要旨のとおりである。
〔1〕 中間報告書(案)について
ア 中間報告書(案)の作成プロセスについて
イ 築地の立地特性を活かした整備の検討可能性について
ウ 中間報告書案策定におけるコストの算定基準について
エ 中間報告案への業界意見の反映の有無について
オ 業者の選定条件、契約業者のこれまでの実績について
カ 検討案に対する関係者及び関係団体からの意見聴取について
〔2〕 施設配置について
ア 敷地面の制約に伴う課題について
イ 高層階に青果を配置した場合の課題について
ウ 高層化によるランニングコストに及ぼす影響について
エ 第9次卸売市場整備計画の方向性とツインマーケット案の整合性の確保について
〔3〕 ローリング計画について
ア B・C案のローリングの回数の考え方について
イ 築地周辺の中央区所有地の活用の可能性について
ウ ローリング及び引越しの回数の差異について
エ ローリングのフェイズごとに生じる影響について
〔4〕 建設費について
ア 晴海の移設建設費の軽減策について
イ 建築費とコストの積算基準について
ウ 積算した現在地再整備の事業費と比較しうる豊洲新市場整備費について
エ 再整備の工事費が当初より増額した他市場の事例について
オ 試算した事業費で増加が見込まれる工事費について
カ 晴海地区の仮設冷蔵庫の建設費とランニングコストについて
キ A案における仮設費用と本設費用の差異の理由について
〔5〕 工期について
ア 中間報告書案で示された工期の延長可能性について
イ 築地で出土が想定される埋蔵文化財と再整備への影響について
〔6〕 施設使用料について
ア 施設使用料への影響額について
イ 施設使用料の試算に市場別使用料制を採用した理由について
ウ 施設使用料の算定根拠について
〔7〕 晴海地区について
ア 晴海地区の交通問題と地元合意について
イ 晴海五丁目の港湾局用地の活用による豊洲・晴海開発整備計画変更の必要性について
ウ 現在供用中の晴海ふ頭及び晴海ふ頭公園の一時的利用の可能性について
エ 市場機能の一部が晴海に残る場合の豊洲・晴海開発整備計画への影響について
〔8〕 豊洲新市場と築地再整備とのランニングコストの比較について
〔9〕 業者のコスト負担について
〔10〕 通過物の実態と使用料の徴収について
〔11〕 環状二号線の地下化による財政的負担以外の影響について
〔12〕 市場関係車両の環状二号線へのアクセスについて
〔13〕 市場機能の発展性の担保と将来のフレキシビリティー確保について
〔14〕 今後の卸売市場のあり方について
〔15〕 アスベスト除去について
〔16〕 B・C案における築地・晴海間の買い回りに要する時間について
〔17〕 晴海地区への本移転の可能性について
4 新たな検討事項の追加調査について
(1)新たな検討事項の追加調査
前記3の中間報告書(案)に対する質疑の中で、委員から新たな検討事項(下記、参照)及び資料の要求があった。本小委員会では、その取扱いについて協議した結果、本件を小委員会の調査事項として追加調査することとし、具体的な調査を議会局及び理事者側の検討チームに行わせることとした。
【新たな検討事項】
○ A案(築地地区)の見直し検討 (※A-2案として作成)
〔1〕 緩やかなスロープで各階をつなぐこと
〔2〕 シンプルな一方通行道路で交通をスムーズにすること
〔3〕 上部も敷地全体に駐車場を広げること
以上をもとに、課題となっている多層階を解消するような工夫について検討
○ A案(晴海地区)の仮設施設見直し検討
通勤駐車場など、敷地内に必ずしも必要でないものについては、周辺の土地活用などを検討
○ B・C案のローリングの見直し検討
〔1〕 市場橋公園、小田原橋駐車場、築地川東支川の埋立地といった、中央区が所有している用地を、中央区の了解のもと示された条件を前提に借用し、仮設の施設などとして活用
〔2〕 ローリング期間中の営業動線の確保についても十分留意しつつ検討
(2)追加調査に係る中間報告書(案)の提出
新たな検討事項に関する議会局及び知事本局による具体的調査の結果、下記のとおり中間報告書案がそれぞれ提出された。
小委員会では、本件について説明を聴取した後、質疑を行った。
議会局提出
東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に係る調査 追加調査に係る中間報告書(案)
知事本局提出
市場再整備検討に係る中間報告書(案)(追加分)
(3)追加調査に係る中間報告書(案)に対する質疑の概要
追加調査に係る中間報告書(案)に対する質疑の概要は、次のとおりである。なお、質疑の詳細については、別紙3の議事要旨のとおりである。
〔1〕 A-2案について
ア 水産と青果を同一フロアに配置するメリットと多層構造にするデメリットについて
イ 卸と仲卸が隣接することによるメリットについて
ウ 平面かつ短い物流動線による余分な横持ちの解消について
エ シンプルな一方通行の外周道路に改善したランプウェイについて
オ 一方通行の周回道路を導入している他市場の事例の有無について
カ 豊洲と比較したA-2案の周回道路の課題について
キ 水産との買い回りの利便性について
ク 別棟の水産加工パッケージ施設への動線について
ケ 青果と水産を買い回る場合の動線について
コ 駐車場上部を人口地盤で覆う構造による車の走行等に及ぼす影響について
サ 人口地盤を支える柱の間隔について
シ 人口地盤の構造物を有する類似施設の有無について
ス 巨大建造物の防災上の課題について
セ 屋内へのバースや待機駐車場の配置による排気ガス等の課題について
ソ 水産の卸売を上階に配置しローリング工事を実施した他市場の事例の有無について
〔2〕 工期について
ア 業界との調整に要する期間について
イ 現在地再整備に決定した場合の業界調整に要する期間について
ウ ローリングで再整備する場合の工期に及ぼす影響について
エ B・C案のローリング計画見直しにより工期を短縮できた要因について
オ 晴海地区の仮設スケジュールについて
カ 晴海地区の活用に要する事前調整の期間について
キ 築地で土壌汚染対策を実施する場合に要する期間について
ク 豊洲案で業界調整に5年間かかった理由について
〔3〕 整備費について
ア 現在地再整備案の事業費と財源について
イ 過去の現在地再整備建設費(3,400億円)の積算根拠について
ウ スーパー堤防整備費及び晴海地区の盛土経費について
エ A案の整備費の市場負担分とその財源について
オ 民間施工分を含めた工事費について
カ 豊洲の半分程度とした場合の土壌汚染対策費について
キ 同規模の事例から想定した埋蔵文化財調査費について
ク 工期延長や業界要望に伴う工事費増による市場会計への影響について
ケ コスト比較に民間施工分を含めない理由について
コ 過去の現在地再整備建設費が当初額より上回った要因について
サ 現在地再整備に転換し豊洲を売却した場合の市場会計に戻る費用について
〔4〕 交通アクセスについて
ア 豊洲と比較した築地の公共交通機関の優位性について
イ 交通アクセスの優位性による自動車利用の抑制について
〔5〕 築地のブランド価値について
〔6〕 余剰容積の活用による収益施設の併設について
〔7〕 老朽化した築地市場の継続使用と予測される事態について
〔8〕 「業界のまとまり」からみた現在地再整備案の評価について
〔9〕 現在地再整備を再度検討する価値について
〔10〕 市場使用料がさらに上がる要素の有無について
〔11〕 新市場を整備する場合の新たな業者負担について
〔12〕 拠点市場計画による設備投資が及ぼす業者の負担や営業への影響について
〔13〕 公平に荷が回る市場づくりへの転換について
〔14〕 晴海地区活用で影響が予測される地域・世帯数と内容について
5 参考人からの意見聴取について
本小委員会では、中間報告書(案)に対する質疑の後、業界団体の代表者など15人を参考人として招致し、「築地現在地再整備計画に向けての検討事項案」について意見を聴取し質疑を行った。なお、参考人の意見及び質疑の詳細については、別紙4の議事要旨のとおりである。
東京都中央卸売市場買出人団体連合会会長 | 大武 勇 氏 |
東京魚市場卸協同組合理事 | 酒井 衛 氏 |
東京中央市場労働組合委員長 | 羽根川 信 氏 |
築地市場青果連合事業協会会長 | 福重 憲二 氏 |
特定非営利活動法人「市場を考える会」理事長 | 山崎 治雄 氏 |
東京築地魚市場大物業会元会長 | 渡辺桂一郎 氏 |
東京魚市場買参協同組合理事長 | 二村 貞雄 氏 |
中皮腫・じん肺・アスベストセンター事務局長 | 永倉 冬史 氏 |
築地市場関連事業者等協議会会長 | 西念 晃司 氏 |
21世紀築地プロジェクトチーム事務局長 | 小槻 義夫 氏 |
東京都鮨商生活衛生同業組合常任相談役 | 中野里孝正 氏 |
全国青果卸売組合青年会連合会元会長 | 佐藤 龍雄 氏 |
築地市場青果卸売組合青年会元会長 | |
東京都水産物卸売業者協会会長 | 伊藤 裕康 氏 |
東京魚市場卸協同組合理事長 | 伊藤 宏之 氏 |
築地市場青果連合事業協会副会長(特命担当) | 泉 未紀夫 氏 |
6 築地現在地再整備案の検討結果について
これまで記載したように、本小委員会では、「築地現在地再整備計画に向けての検討事項案」について精力的に調査・検討を進めてきた。その結果、当初のA・B・Cの3案に追加調査のA-2案を加えた4案を築地現在地再整備案として取りまとめた。また、A案における晴海地区の仮設施設の見直し及びB・C案における中央区用地の活用についても検討を行うとともに、各案の特徴及び課題について抽出した。
検討結果の詳細については、別冊として調査報告書を添付したので、そちらを参照されたい。
なお、検討結果に対し各会派による意見開陳を行った。開陳された各会派の意見の詳細については、別紙5の議事要旨のとおりである。
7 結び
本小委員会では、特別委員会から付託された「築地現在地再整備計画に向けての検討事項案」について、調査の各段階において報告を聴取し、質疑を通じて様々な提案を行い、4つの現在地再整備案をとりまとめた。
また、各再整備案の特徴を明らかにし課題を抽出するとともに、検討事項案に対する市場関係者の意見についても幅広く聴取した。
小委員会における検討結果が、特別委員会の調査・検討に生かされることを強く希望して、本小委員会の報告とする。
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