東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に関する特別委員会小委員会速記録第三号

平成二十二年八月三十日(月曜日)
 第五委員会室
 午後一時二分開議
 出席委員 九名
委員長西岡真一郎君
副委員長長橋 桂一君
副委員長鈴木あきまさ君
副委員長増子 博樹君
伊藤 興一君
星 ひろ子君
高木 けい君
岡田眞理子君
清水ひで子君

 欠席委員 なし

 出席説明員
知事本局市場再整備調査担当部長関  雅広君
中央卸売市場管理部長塩見 清仁君
事業部長横山  宏君
市場政策担当部長大朏 秀次君
調整担当部長森本 博行君
新市場担当部長野口 一紀君
新市場事業推進担当部長志村 昌孝君
新市場建設技術担当部長砂川 俊雄君

本日の会議に付した事件
 東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に関する調査・検討を効率的かつ機動的に行う。
報告事項(説明・質疑)
・「東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に係る調査委託」及び「市場再整備検討に係る調査委託」の中間報告について

○西岡委員長 ただいまから東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に関する特別委員会小委員会を開会いたします。
 初めに、理事者の欠席について申し上げます。
 岡田中央卸売市場長は、公務のため、本日の小委員会に出席できない旨の申し出がありました。ご了承願います。
 これより東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に関する事項について調査検討を行います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、報告事項の聴取を行います。
 議会局調査部及び市場再整備検討チームより報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○森山議会局調査部長 それでは、議会局調査部の方から、築地市場の移転・再整備に係る調査中間報告案についてご報告させていただきます。
 お手元の方に詳細資料と、あわせて概要版をお配りさせていただいております。概要版に基づきましてご説明させていただきたいと思います。
 表紙をおめくりください。一ページでございます。今回、調査検討事項となりました検討事項につきましてまとめてございます。委員会の方でご議論いただきましてご指示いただいた内容につきまして、改めて載せてございます。大きく分けまして、A、B、Cの三タイプに基づいて検討するようにということでございました。
 一ページおめくりください。二ページでございます。まずA案でございます。これにつきましては、全機能を晴海に一時移転しまして、築地の現在地で再整備を行うというものでございます。このプラン、A案の一番大きな点は、環状二号線を現在地上化で整備することになっていますが、これを地下化にしまして、敷地の有効活用を図っていくというものでございます。
 左側に築地地区プランということで、一階の平面図を載せてございます。大きな特徴としましては、水産の卸と仲卸を同一フロアにつけまして、利便性を高めているというところがございます。それから、右側の方に二階から六階、それから地下一階の地下駐車場の簡単な図面を載せてございます。こちらの方につきましては、青果の卸、仲卸、これにつきましては敷地の制約等がありますものですから、四階に配置させていただいております。それから、水産関係でいきますと買い出し人の駐車場ということで、三階にそれぞれ配置させていただきます。これらにつきましては、利便性を図ります点から、それぞれスロープ等の整備を考えまして、直接それぞれの階に行けるような形で構想をつくってございます。
 左下の方でございますが、敷地面積につきましては二十二・三ヘクタール、建物の延べ床面積四十九万七百平米ということで、豊洲の案に準じたものということになってございます。これ以降、B、Cにつきまして同じでございます。
 それから、駐車場台数は六千九百五十八台分。
 工期につきましては、一応、十一年九カ月ということを見込んでございます。これは、整備計画の変更から開場までということでございます。ここに括弧で書いてございますように、土壌汚染対策とか埋蔵文化財の発掘調査、これにつきましては、期間としては現在のところ不明ですので、含んでおりません。また、建設費関係につきましては約一千七百八十億円ということで、これにつきましては、晴海の仮設施設建設整備費を含んでという金額になってございます。
 一枚おめくりいただきまして、三ページでございます。三ページは、築地の全機能を晴海地区に一時移転するという想定のもとに計画図面をかいてございます。これにつきましては、晴海ふ頭なり晴海ふ頭公園を含めて活用させていただいて、水産関係、青果関係を仮設で整備しておくというようなことを考えてございます。
 ここの面積につきましては、右の方にございますように、全部で二十四・七ヘクタール、建物の延べ床面積は二十四万一千七百二十五平米ということで、すべて仮設ということで考えてございます。それから、駐車場の台数につきましては四千七百二十九台ということで計算しております。
 このA案につきましてのスケジュールですけれども、三ページの下の部分に、築地と晴海に分けまして、それぞれ計画変更から工事着工、開場までのスケジュールということで書いてございます。ここにつきましては、先ほど申しましたように、すべての計画あるいは工事等が順調にいった場合の想定ということで、十一年九カ月ということを想定してございます。
 一枚おめくりください。四ページでございます。四ページはB案ということで、築地の一部機能を晴海に移転させることによりまして、築地地区での建設のローリングを行っていくということの案でございます。あわせて、積みかえ品に係る機能につきましては、晴海の方に完全移転するということになってございます。このプランにつきましては、環状二号線、これにつきましては地上整備のままということで考えてございます。
 それぞれ、こちらにつきましても、左側に一階の平面図、右側に二階から六階、あるいは地下の駐車場の平面図等を載せてございます。
 敷地面積につきましては、左下、約二十・八ヘクタールということになってございます。それから、建物の延べ床面積は五十二万四千五百六十平米。このB案につきましては、工期、ここに書いてございますように、ローリング等を行っていきますので、多少延びまして十七年一カ月という想定にしてございます。それから、建設費につきましては約一千四百六十億円ということでございます。
 一ページめくっていただきまして、五ページでございます。B案に基づきます晴海地区プランでございます。一階平面図というところですけれども、左側緑色の部分、これ青果の卸売り場、卸市場、市場の部分で、それから右側のややベージュがかっているところ、これは配送センターということになってございます。敷地の方につきましては、右側に書いてございますように、この仮設全体でいきますと十二・四ヘクタール、一部機能を本設します部分が三・三ヘクタールということになってございます。床面積につきましては四万九千二百五十平米。駐車場台数につきましては、ここに書いてありますように千六百九十一台等となってございます。
 それから、下の方に、同じく築地と晴海に分けてのスケジュール表を載せてございます。
 それから、一枚おめくりいただきましてC案でございます。こちらにつきましては、先ほどのB案とほぼ同じといいますか、一部機能を、青果の機能を晴海に一時移転することによってローリングを行っていくというものでございまして、最終的には積みかえ品と相対大口向けに係る機能、これについては本設ということで、晴海に残すという形でつくってございます。
 敷地面積と建物面積等は左側に書いてございますとおりでございます。
 一枚めくっていただきまして、七ページのところに、晴海のプランということで書いてございます。一階平面図のところですけれども、ベージュがかった部分、ここが配送センター、大口等が本設ということで残す部分というふうに考えてございます。それと、面積等につきましてはここに記載してあるとおりでございますし、スケジュール表もB案に倣ったものということになってございます。
 それから最後に、ローリング整備についてでございます。八ページをごらんください。八ページは、B、C案についてのローリングの手順を示してございます。それぞれB、C案につきましては、青果の機能を晴海地区に一時移転しまして、建てかえの種地を生み出していくという形をとってございます。
 まず、一番左上のところでございますが、赤の斜線で囲んである部分、青果の機能を晴海地区へ仮移転させていただきます。そこの部分に、駐車場、エネルギーセンターを設けたり、あるいは買い荷保管所等を建設するということになってございます。それが終わった後に、その移した機能の場所を解体しまして、上の段の右端、真ん中の上のところの四角、ちょっとかぎ型になってございますが、水産の仲卸棟を本設でつくります。それから、右側に卸売り場の方を仮設でつくって、それぞれ移転させていくという形を考えてございます。
 これに伴いまして、左下の方に書いてございますように、水産卸、仲卸棟等を解体しまして、あと卸と冷蔵庫棟を建設、この段階で晴海から青果が戻ってくるという形になります。
 最後の段階としまして、右側に書いてございますように、駐車場等を建設しまして完了ということになってございます。最終的にといいますか、このローリング案に基づきますと、水産仲卸は、下に書いてございますように一回の移転、その他のものについては二回の移転が必要ということになります。青果につきましても、晴海に二回移転しまして戻ってくるという形になってございます。
 以上、簡単でございますが、調査部の中間報告ということでご報告させていただきます。

○関知事本局市場再整備調査担当部長 私からは、市場再整備検討チームが行いました、市場再整備検討に係る調査中間報告書案についてご報告をさせていただきます。
 本編の方では、現在地再整備計画から中止に至る分析や他市場の再整備、ハブ機能、コールドチェーンの状況、また築地地区周辺の地理的条件なども分析をしてございますが、こちら概要版の方では、その中で特に今回検討いたしましたA、B、C案に係る課題を抽出したもののみ概要版をつくってございますので、こちらの方でご報告をさせていただきます。
 ページをおめくりいただきまして、一ページをお開きいただきたいと思います。こちらにつきましては、アスベスト除去の現状と課題についてお示しをしてございます。左側上にございますとおり、築地につきましては、現在三万六千四百平方メートルのアスベストが残存してございます。このアスベストを処理するためには、適切な工期等が必要となりますけれども、右の方で課題でお示しをしていますように、特にB、C案の場合につきましては、営業しながらアスベストの除去の工事をすることとなりますので、そこに記載しておるような多くの課題があるということを整理をしてございます。
 二ページをお開きいただきたいと思います。今回の案のポイントは、いずれにしても晴海地区を活用するということでございます。晴海地区の土地利用は、既存の公共施設や住宅等が混在しているところにポイントがございます。そのため、下の方にございます課題といたしまして、まず第一点としては、防災、高潮対策として、盛り土や防潮堤を建設する必要があること。また、市場施設をつくる場合の都市計画手続等が必要であること。あと、右上の方に移りますが、晴海ふ頭等の代替地の確保に加えまして、こちらについては清掃工場等いろんなものがございますので、特にマンション等、近隣住民の方の合意形成については慎重な対応が求められるというふうに整理をしてございます。
 次に、三ページに移らせていただきます。こちらにつきましては、環状二号線について整理をしてございます。現状、環状二号線につきましては、平成二十七年度の全線開通に向け、一部が既に着工済みでございます。このうちA案については、計画を変更いたしまして地下化を計画してございますので、右の課題の方に整理してございます、地下化をした場合については、環状二号線が築地の敷地内を通ることとなりますけれども、ただ地下でございますので、直接市場には入ってこられない、アクセスができないということを記載しております。また、当然でございますけれども、地下になる場合については、整備費が増大するなどの課題もございます。
 また、B、C案につきましては、環二につきましては、現行計画どおり地上で経営案がなされておりますけれども、残念ながら二十三ヘクタールの築地の敷地の制約がございまして、晴海方面に対するアクセスはできますが、都心方面から築地市場に直接アクセスする構造というのはどうしても設計上できなかったので、原案ではできないということになってございます。
 次に、四ページでございます。こちらでは土壌汚染を整理しておりまして、ご案内のとおり、豊洲地区ではこの対策に五百八十六億円の費用と二十カ月の期間が必要とされております。ただ、築地地区におきましても、地歴等をいろいろ調べますと、土壌が汚染されている可能性がございますし、晴海地区につきましても、自然由来等の土壌汚染の可能性があるというふうに考えております。
 右の方に課題を整理してございますが、当然、食の安全を担保するという意味で、豊洲地区と同レベルの対策を行うとした場合に、万が一土壌汚染が見つかった場合には、膨大なコストと対策期間が必要ということと、特にB、C案の場合ですが、右下のフェーズに見てわかるとおり、ローリングのフェーズごとに調査や土壌汚染対策を行うこととなるため、工期等にいろんな工夫、考慮が必要となります。
 五ページに移らせていただきます。こちらでは埋蔵文化財を整理をしてございます。
 築地地区につきましては、江戸時代、松平定信公の大名屋敷等がございまして、浴恩園等の跡になってございます。こうしたこと、浜離宮に近いことなども加味すると、埋蔵文化財が出土する可能性が高いと考えております。
 右上の方で、この築地地区と準ずる規模、おおむね十ヘクタール以上の埋蔵文化財の出土例を記載しておりますが、汐留や市谷本村町での発掘調査の場合にはおおむね十年間かかっておりますので、課題の方では、そうしたことが全体工期に影響を及ぼす可能性があるということを整理をしてございます。
 六ページでございます。環境アセスメントについて整理をしてございます。
 豊洲地区の環境アセスメントについては、既に計画段階アセスが終わり、現在、事業段階アセスの手続に入っております。ただ、晴海と築地地区についてはまだこの手続を行っておりませんので、これは議会局の検討の中での工程の中に既に織り込んではおりますけれども、A案、B案、C案、いずれの場合におきましても、こういうアセスの手続に約三、四年かかるということをまとめているものでございます。
 次に、七ページに移りますが、交通解析をお示ししています。交通解析については、今回、議会局の方での調査を踏まえて、次回、九月の中旬ごろにはより詳細な交通解析を行うよう、現在準備しておりますけれども、途中の経過ではございますけれども、右の方にありますとおり、従前からいわれております新大橋通りにさまざまな渋滞の影響が出ることが十分予想されるということ。それから、晴海地区については、深夜帯、早朝帯に多くの車両が出入りをするということでの課題が生じると考えております。
 次に、八ページに移りますが、営業を継続しながらの施工計画でございます。当然、ローリングを行う場合については、業界の皆様方を初めとして、さまざまな営業活動への可能性があって、前回の再整備のときにもいろんな課題が生じたところでございます。左下の方で、各部別での仮設期間等を整理、引っ越し回数等を整理してございますけれども、B案の場合で申しますと、青果部さんでは六・五年程度の仮設期間で二回の引っ越しが必要となるというようなこと。ただ、水産の仲卸さんについては本設で考えておりますので、引っ越し回数も一回で済むというようなことを整理をしてございます。
 また、右側では、工事のローリングフェーズごとでどういう場面が生じるのかということを整理をしてございます。
 右下のフェーズ3、これは水産の仲卸棟が本設されて、水産の卸売り場が仮設している場合でございますが、従前の築地に比べまして非常に動線が長くなること、またその動線が工事とふくそういたしますので、非常に狭いエリアの中で荷の搬送等を行わなくてはいけないこと、また屋外での荷の搬送も必要となることなどをつまびらかにしているものでございます。
 九ページ以降で、その他の市場再整備に伴う諸課題を整理をしてございますが、主なポイントを一一ページ以降で表でお示ししてございます。
 一一ページをお開きいただきたいと思いますが、敷地に関する課題につきましては、豊洲については、こういう形でゆったりとした広い面積はとっておりますけれども、逆に三つに街区が分かれておりますので、こうした街区間の連携、また連絡についても課題があるということと、銀座などから商圏が離れてしまうというような課題が生じると思っております。
 ただ、今回のA、B、C案の場合については、残念ながら敷地は豊洲より小さいものですから、出入り口等の数について制約があるということを整理をしてございます。
 一二ページでは、立体化機能、特に青果に関する分析を行っております。左が豊洲でございますが、豊洲の青果部のスペースは十二・九ヘクタールで、イン、アウト、いわゆる上り下り、出口、入り口について三方向、それぞれアプローチロードをとることができます。また、売り場と同面積の駐車台数も八百二十台を確保できるところですが、今回のA、B、C案で比べたところでは、残念ながら面積は若干狭くなること、それから、ランプウエーについても、上り下り、それから上り下り共用の、あわせて二方向分しかどうしても確保できないという制約がございます。
 また、駐車台数についても、売り場と同層階では、七百二十台、四百九十台ということで、少し少なくなってしまうことを整理しております。
 最後になりますが、一三ページで、場内交通等の課題を整理をしてございます。どうしても狭隘な敷地の中で、周回道路、それからアクセス道路やさまざまな上下への移動をするので、左下の表にございますとおり、いろんな動線がふくそうしているところで、トラックがバックして荷を入れなくてはいけないということになりますので、どうしても交通渋滞が起こりやすいという構造になっているというので、実際につくるときにはもう少しこういうのを、設計上の工夫をしなくてはいけないということをつまびらかにしているところでございます。
 また、右の方では出入り口を整理しておりますけれども、どうしても新大橋通りからトラック二台分のスペースしか確保できませんので、周回道路へのアクセスの関係についてかなりオーバーフローする可能性があって、新大橋通りへの負荷がかかる可能性があるということを図でお示しをしているものでございます。
 参考までに、下の方では豊洲のスペースについてお示しをしているところでございます。
 私の方からは、説明は以上でございます。

○西岡委員長 報告は終わりました。
 これより報告事項に対する質疑を行います。
 発言を願います。

○岡田委員 民主党の岡田でございます。よろしくお願いいたします。
 まず、報告を受けましたものに対して、いろいろ何点か質問させていただきます。
 まず、一番感じましたことは、築地の立地を生かした利用計画ができていないのではないかなということを、地元中央区に住みながら、それを一番感じた次第でございます。
 提出された設計案に関してですけれども、例えば銀座地区を初めとする都心の主要な需要地からのアクセス性とか、また築地地区の有する首都圏の水産物流通の中心地としてのブランド価値としての地域イメージ、また、場外市場など既存の周辺小売業者等との連携、銀座などへの商業集積地などとの相乗効果が期待できる諸機能との連携、集客型施設の立地優位性といった地域振興への寄与、そのような点が豊洲との比較検討に挙げられていないので、これはもう少し考えていただかなくてはならないのではないかと思っております。
 築地のマイナス面だけを見るのではなく、比較をしていくのならば、このような敷地の立地を生かした利用、そういった点で公平に行うべきであると思いますけれども、この点はいかがでしょうか。

○関知事本局市場再整備調査担当部長 私ども、今回の調査に当たりましては、当然、委員おっしゃるとおり、何もこの案についての課題だけをつまびらかにするということではなく、当然豊洲などの比較等も含めて明らかにしたいというふうには考えてはおりました。
 ただ、築地市場の現在地再整備が平成七年に中断した理由は、敷地が狭隘な中で、種地が少なく、工事による物流動線の錯綜ですとか、あとローリングによる影響、また営業活動への支障など、さまざまな課題がそのときに生じてまいりまして、そのことによって、いろんな課題が生じたので、それが直接的な要因なのかなというふうにも考えておりますけれども、もう一つの考え方としては、やっぱりこういうことをあらかじめ、どういうことが起こるのか、どういうことが生じてしまうのかというのを、事前に業界や皆様方の方に余りつまびらかにできなかったというようなことで、その辺が頭のシミュレーションができていなかったのも一つの要因だというふうに考えております。
 そうしたことを踏まえて、今回の検討調査に当たっては、課題をできる限り中立的かつ具体的に明らかにして、都民の皆様方、あと議会及び業界関係者の皆様方が容易に比較、評価できるものとすることが重要と考えて、中間報告として取りまとめたものでございます。
 また、八月三日の小委員会の資料、調査すべき内容についての中でも、コンセプトと基本スペック、工事、金額等に加えて、課題を調査すべきとされたところでございます。また、報告書の中では、可能なものについては、豊洲市場についても、土壌汚染対策などの課題についても触れたところでございます。
 当然、議会としてこれから鋭意検討されることだというふうに私たちも理解をしております。議会としてメリット、そういう先生のおっしゃるような築地が持つ魅力、それからいろんな意味での商圏上のメリット、そうしたことについても整理すべきというお考えで合意がなされるものであれば、私たちとしても、最終報告書に向け、検討してまいりたいと考えております。

○岡田委員 ぜひ最終報告までの間にいろいろな部分を検討していただきたいと思います。さらに、千客万来施設を整備したり、さらなるにぎわいや市場会計の収益性の向上を図るべきではないかということを考えております。特に築地の都心にある、隣は浜離宮がありますし、ウオーターフロントを生かした飲食店やオフィスなど、そういった立地を生かした検討というのも必要ではないかと考えております。
 そういった意味では、取り急ぎ現在の容積の余裕がどの程度あり、周辺の家賃を参考にしていくとどの程度の家賃収入が見込まれるかの検討も必要ではないかと思っております。その点はいかがでしょうか。

○森山議会局調査部長 築地市場の現地での再整備に当たって、そこまでの項目については、今のところ検討はしてございません。

○岡田委員 そうであるならば、一応検討を行う必要があると思いますので、どうしたらよいものか、その点はちょっと検討していただけたらと思います。それは希望しておきます。
 次ですけれども、このたくさんの膨大な資料を拝見させていただき、私たち民主党としては、アイデア募集の中で出てきたものの中から、それに基づいた案を取りまとめております。このように、シンプルな敷地、デザインでということで一応取りまとめてございますけれども、特に築地というのは狭いということ、それが非常に問題とされております。本当に豊洲との比較においては、狭いのは本当に当然でありますけれども、私たちの考えております、こういったごくシンプルなレイアウトでつくっていくことも必要ではないかと考えております。
 この私たちのアイデア募集で出てきました設計案に関してですけれども、その特徴は、特に三つ申し上げますと、五%スロープで緩やかに各階をつないでおります。また、シンプルな一方通行外周道路で交通をスムーズにしております。また、上部も敷地全体に駐車場を広げており、十分に駐車が確保できるといったメリットがございます。
 これらをもとにして、こういった案のベースを検討して取り入れていただきたいと思っております。ぜひこれからの検討過程の中で、私たちのこのアイデア募集で出てきたものを参考にしながら、そのベースをつくっていただけたらと思っておりますが、いかがでしょうか。

○森山議会局調査部長 私ども調査部の調査検討としましては、議会、この委員会で議論されて決定された事項に基づいて調査検討を進めていくということになってございます。
 先ほどの家賃収入ですか、それもそうですけれども、今の新たなご提案ということになるのでしょうか。それにつきましても、小委員会の中でご議論いただいて、それについて調査検討すべきであろうと。そういう下命を調査部の方にしていただきたいというふうに思います。ご議論の内容に基づきまして、私どもの方は調査させていただきたいというふうに、先ほどのものともあわせてお願いしたいと思います。
〔「委員長、動議。進め方、委員会の進め方」と呼ぶ者あり〕

○西岡委員長 今、質疑の最中ですから、終わってからじゃだめですか。
〔「おかしいじゃない、だって」と呼ぶ者あり〕

○西岡委員長 終わってからじゃだめですか。今、岡田さん質疑中なんですけれども、その後でもいいですか。
〔「おかしいじゃない、だって進め方が」と呼ぶ者あり〕

○西岡委員長 速記をとめてください。
   〔速記中止〕

○西岡委員長 では、速記をとりあえずスタートしていただいて、委員会を始めてください。よろしいですか。
 この際、議事の都合により休憩いたします。
 午後一時五十六分休憩

   午後五時十九分開議

○西岡委員長 休憩前に引き続き小委員会を開きます。
 先ほど打合会で協議した結果を報告いたします。
 先ほどの岡田委員の発言についてお諮りいたします。
 本件の取り扱いにつきましては、打合会にご一任いただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○西岡委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 なお、新たな検討事項などについては、理事者で対応できるものと、委員会、打合会で議論を要するものと整理をしつつ、本日は報告事項の範疇において質疑を続行させていただきたいと思います。
 質疑を続行いたします。
 発言を願います。

○岡田委員 B、C案のローリングについてお尋ねいたします。
 私どもの方では三回程度でできるのではないかなと思っていましたけれども、出された案では四回ということになっております。なぜこの四回になったのか、その理由をお示しいただきたいと思います。お願いいたします。

○森山議会局調査部長 今回、ローリングの計画をしているのはB、C案でございます。一番最初に青果の部分を晴海に全面的に移動させまして、その後、ある程度のまとまりの区域ごとに工区を決めて工事をしていくという形になっています。一番最初に青果の部分を移動させまして、そこに買い荷の保管所とかつくっていきます。それを動かすことによって、次に、仲卸と卸のところに進んでいくんですけれども、仲卸の部分につきましては、以前の計画のときに、今回は一体として全体を動かすという計画を立てています。
 前回のときは、仲卸の部分をさらに細かい工区に分けまして、移動させながらローリングしていくという計画でございました。そのときに、仮設の場所に移る人、現在の場所で残っている人、それから新設、本設でできた場所に移る人等で格差が生じてしまうということで、いろいろご議論がありました。
 今回の場合は、大きな固まりとして、仲卸の部分については一体で移転していくという形をとりましたものですから、中の工区を三つに分けて、合計四回ぐらいのローリングで回していくという形の計画にしてございます。

○岡田委員 今、仲卸の方のという、水産のとありましたけれども、一回目の撤去が青果になっておりますけれども、この青果に加えて、加工場や事務棟などを一緒にするというような形というのはとれないものなのでしょうか。教えていただけたらと思います。

○森山議会局調査部長 青果と一緒に加工場等を晴海の方に移転できないかということですけれども、実際上、業務を行っていく上で、例えば鮮魚の部分の加工をしてほしいとかそういうものにつきましては、やはり築地市場にそのまま置いてあります仲卸のところにやっぱり近づけてというのは変ですけれども、そのそばに置いておくべきものだということで、特段、晴海の方に青果と一緒に移転させるということについては想定をしておりません。

○岡田委員 例えばですけれども、種地として中央区の所有する土地が幾つかありますけれども、そういうところを利用してはいかがかと思うんですけれども、その点に関してはいかがでしょうか。

○森山議会局調査部長 築地の市場のそばに中央区の用地がございます。現在、駐車場等として使われているというふうに承知しておりますけれども、もしも中央区等のご協力によりまして利用が可能になった場合については、先ほどいいましたように、水産仲卸棟の建設時などに資材置き場とか、工事用車両の動線として使用することはできると、活用することはできるというふうに思っております。
 ただし、実際にこの用地を活用させていただいても、工事終了後には更地にして中央区の方に返還しなければならないということですので、本設といいますか、恒久的な建物を建てることはできないものと考えております。
 それから、敷地面積につきましても、約三千平米程度です。ローリング計画を行っていく上で、大きくその中身を改善していくということは、普通に考えればちょっと無理かなというふうに考えております。

○岡田委員 では、次の質問にいきます。
 今回の出されました山下設計の案ですけれども、私たち民主党がアイデア公募で出したものでたくさんのいろいろなアイデアがあったということは、山下設計さんもご存じのことかと思いますけれども、山下設計さんの方ではどういうプロセスを経てこの案をつくられていったのでしょうか。頻度や内容などをもし教えていただけたらと思うのですけれども、いかがでしょうか。

○森山議会局調査部長 今回の設計に当たって山下設計と委託契約を結んでお願いしているところですけれども、七月三十日に受託会社として山下設計の方と契約を結ばせていただきました。その後、一週間に一、二度、メールとか電話等でのやりとりをしながら、案を作成してきたということです。
 私どもとしては、議会でご議論がありました、与えられました条件を整理したり、あと法令上の取り扱い、それから施設整備の官民の区分とか、豊洲での案のスペックについては分析、それらを山下設計の方と調整、協議しながら案をつくってきたということになっております。原案の方は、山下設計の方から、これらの諸条件に合うものとして出された上で、内容等を確認しながら積み上げてきたというような状況でございます。

○岡田委員 さらにお伺いしたいんですけれども、最初に、では山下さんの方でつくられた原案がこれだということで、今のであると理解してよろしいのでしょうか。

○森山議会局調査部長 今回の中間報告に出させてもらう前に、およそ四、五回、私の方も原図、図案等を見させていただきましたけれども、大体、建物の構成等につきましては、最初の案とそれほど変わっていないのかなというふうに思っています。中のスペック等の確認等を行って、最終的な案をまとめてございますけれども、それほど変化してない、最初出されたものと総体的には変わっていないものというふうに、私の方は思っております。

○岡田委員 それでは、次の質問に移ります。
 豊洲の計画のときに、業界の方たちの意向を聞いていると思うんですけれども、この今回の設計案の中で、業界団体の意向というのは取り入れていらっしゃるのでしょうか。お伺いいたします。

○関知事本局市場再整備調査担当部長 今回、現在地再整備案を検討するに当たりましては、民主党さんのご提案を踏まえまして、これまで小委員会で、皆さんでご議論して合意された内容に基づいて作成をしたものでございます。
 民主党さんからのご提案の内容をよく調べてまいりますと、基本的な機能やスペックというものは、豊洲新市場計画にほぼ準拠したような形になってございます。ご案内のとおり、豊洲の計画は平成十三年十二月、第七次東京都卸売市場整備計画において豊洲移転の方針を決定して以来、豊洲新市場建設協議会ですとか、卸売市場審議会など、平成十八年十二月までの五年間にわたり、業界や学識経験者の方のさまざまな議論を踏まえて作成されたものと認識をしております。
 そのため、今回の検討については、いわゆる機能など基本的なスペックについては、業界の意向が十分、ある程度反映されたものというものがベースになっていると、私どもでは考えております。ただし、豊洲と築地と晴海という立地環境の違い、また高層化にならざるを得ないこと、それからツインマーケットとして機能が分離することなどについては、業界の意向についてはまだ確認をしていないというのは、ご指摘のとおりかなと思っております。
 八月三日の小委員会の合意事項では、再整備案の工期、それから金額、課題、こうしたものが明らかになった後に、業界各団体等への意見聴取、アンケート、参考人招致などの方法により、業界意見の聴取を行うこととされておりますので、今後、議会の方でそうしたことを通じて、今回の案に反映されていくものと認識をしております。

○岡田委員 ぜひ業界団体の使用の状況に合った要求というのがやはり見込まれることが大事であるかと思いますので、今おっしゃってくださいました意見聴取や、それから参考人招致など、さまざまな工夫をして盛り込んでいっていただきたいと要望いたします。
 次に、コストと工期に関してお尋ねいたします。
 やはり普通の家庭が家を建てるときに、壁一つにしても値段というのはピンキリであると思います。今回出されたコストはどのような選定基準でなされているのでしょうか。これは豊洲と同じ基準ででしょうか。お教えください。

○森山議会局調査部長 費用、コストの積算につきましては、山下設計の方で普通建設に係る標準的な坪当たりの単価をもとにして積算をしております。通常の公共工事に使う単価というふうに聞いております。

○岡田委員 通常な、今、通常な公共工事のというのをおっしゃったんですけれども、この選定基準というのは東京都の中では一応あるわけでしょうか。
 それからあと、今、私の質問の中で、豊洲と同じ基準ででしょうかという質問に対してもご回答をお願いいたします。

○森山議会局調査部長 先ほどもお話ししましたように、今回の建設費につきましては、山下設計の方に標準的な建設単価ではじいてほしいということでお願いしていますので、具体的な積算の方法は山下の方にお願いしているということでございます。

○岡田委員 そうしますと、これは山下設計さんが出した場合と、例えばこちら、日建設計さんがもし計算した場合は、違うということも考えられるのでしょうか。そういうことはないのでしょうか。それはないですかね。

○森山議会局調査部長 基本的には同じになると思います。

○岡田委員 豊洲も同じ基準でというふうに考えてよろしいのでしょうか。お願いいたします。

○砂川中央卸売市場新市場建設技術担当部長 豊洲の建設工事費につきましては、東京都の単価とか市場の単価、いわゆる市場で流通している単価をもとに積算をしております。

○岡田委員 比較をする上で、やはり同じ基準で出した上での検討というのはお願いできますでしょうか。よろしければ、採算して比べていただきたいことを要望いたします。
 また、プレキャストコンクリート造や鉄骨造等も対案として、工期短縮や建設コスト低減のバランスを考慮した上で設定してあるのかどうかを教えていただきたいと思います。

○西岡委員長 今のは資料要求ですね。

○岡田委員 はい。

○西岡委員長 その件についての理事者側のご見解も含めてご答弁いただきたいと思います。

○森山議会局調査部長 豊洲の積算の状況と、私どもの調査の今回の中間報告での段階なんですけれども、私どもの方は、レベル的にまだ基本計画レベルのものですから、本当に建設費につきましては標準的な概算額という形で出していますので、具体的に比較をするためには、今後、基本設計なり実施設計を策定する中で、具体的な工法とか使用材料等について決めないと、実際の費用、単価等を出して比較するということは難しいものだというふうに思っています。
 それから、ご質問にありましたプレキャスト、PC工法の採用ですが、これについては、今回の想定では、採用していませんというのは変ですけれども、考えておりません。

○岡田委員 先ほどの資料要求しましたものですけれども、基本計画等ということで無理であるということは理解をいたします。
 そして、プレキャストコンクリート造などのそういった対案など、設定していらっしゃらないということで、これから、今後の中で検討していただくことは可能でしょうか。

○森山議会局調査部長 プレキャストの部材の活用については、先ほどもいいましたように、今後、基本設計等を行うようなときに採用を、工法等の検討をしていく中で検討すべきものなものですから、ちょっと現段階では検討するというのは非常に難しいというふうに考えております。

○岡田委員 わかりました。ありがとうございました。
 それから、工期と建築費に関しては私どもの方でも確認をしたいと思いますので、次のデータなどを資料請求させていただきます。
 一つ、一般図一式。
 二つ、工期の根拠。
 三つ、設備に関する情報。
 四つ、くいなどの設定。
 以上、資料請求をいたしますので、よろしくお願いいたします。

○森山議会局調査部長 今、一般図ということでいわれましたけれども、現在、きょうお配りしている図面がすべてという状況になってございます。その他の部分についてはちょっと検討させていただきたいというふうに、資料として出せるかどうか、検討させていただきます。

○西岡委員長 あわせて、資料要求については、最後の方で打合会にお諮りするようなことも想定しております。よろしくお願いいたします。

○岡田委員 それから、晴海の仮設建築が、建築費が六百億と、とても高く出ております。これを軽減できる工夫というのはないのでしょうか。お伺いいたします。

○森山議会局調査部長 晴海の仮設施設なんですけれども、これについては、築地の施設を全部一度に移すということで、鉄骨造ということを考えていますので、ちょっと経費の削減の方は今現在では想定できないというふうに考えております。

○岡田委員 工夫できるかどうかということでお伺いしたんですけれども、できる限り工夫できるような形でお願いできればと、一応思っております。
 次にご質問いたします。
 札幌市場などを、私たちもこの間、いろいろ市場視察してまいりましたけれども、札幌市場では、通過物は場内に入れないのだそうです。B、C案での晴海の収入ということを考えますと、この通過物からどれだけ使用料が見込めるかという検討が非常に大きく大事であると思われます。B、C案では、晴海の収入として、この使用料を示していただきたいと思っておりますけれども、いかがでしょうか。

○関知事本局市場再整備調査担当部長 通過物ということで、卸、仲卸を経由しないで、運送会社等から直接、他市場などを含めて積みかえをするものだというふうに認識をしておりますけれども、現状、私たちの方でも、かつてその実態を把握したことはありますけれども、そこについてはかつての記録だということもありまして、実態をよくつかんでいないところもございますので、使用料の対応等につきましては、そういうことを踏まえて適切に対応すべきものかなと思いますので、今ここでその使用料を算出するということはちょっと難しいことかなと認識しております。

○岡田委員 今の通過物の実態を把握することが必要だということはおっしゃってくださいましたので、ぜひこの実態を把握して、資料としてもし出していただけるならば示していただきたいと思っておりますが、いかがでしょうか。

○関知事本局市場再整備調査担当部長 ただいまお答えしたように、通過物の実態については、実はかつて一度、整理をしてございまして、平成十三年十月二十六日に実施した築地市場物流動態調査によりますと、輸送会社を経由して積みかえ等を行っているものが九百六十一トン、小揚げ会社を経由したものが五十二トンで、合計一千十三トンというのが当時の実態として把握されているということで聞いています。
 ただし、その後は実態調査を行っておりません。なので、そうしたデータであればご提供できるかと思いますので、検討させていただきたいと思います。

○岡田委員 ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 次に、使用料に関してお伺いいたします。
 豊洲と築地の比較においては、使用料だけの比較になっています。今回、ランニングコストも出していただけないものでしょうか。例えば、盛岡市場では、全館空調のために相当のコスト高になっていると伺ってまいりました。特にランニングコストに関しましては内訳も示していただけたらと思いますが、いかがでしょうか。

○森山議会局調査部長 ランニングコストの件ですけれども、今回、築地の方で整備する建物については、多層化して、高い建物という形になっております。これは豊洲で考えている平屋の構造と比べて、昇降機とか空調関係等に伴うランニングコストが増加するというふうに、一般的には見込まれてございます。
 しかし、現段階では具体的なこの数値につきまして、先ほどもいっていますように、基本設計相当まで行いませんと具体的な算出ができませんので、今回の調査では、ランニングコストを示すということはできないということでございます。

○岡田委員 出せないということで、いたし方ないのかもしれませんけれども、非常にこのランニングコストによって使用料が変わってくるという、非常に大きな問題であると思われますので、この今出されている案では高層になっていますけれども、これをもう少し変えるような形で今後工夫していただけたらと、要望いたしておきます。
 次に、業者コストの負担に関してですけれども、B、C案では、運送業者や横持ち運賃、茶屋のコストなどがすっきりしております。業者のコスト負担を、数字を定量的に知りたいと思いますので、これに関して資料として出していただきたいと資料請求させていただきたいのですが、お願いいたします。

○関知事本局市場再整備調査担当部長 今回の検討の中では、当然、全体的な、新しい市場をつくるために、建設のコストについては一定程度はじいておりますので、当然その中で業者さんがどういうような負担になるのかということについてはある程度推測ができるかと思いますけれども、ただ、今、先生がおっしゃったように、横持ちや茶屋、いわゆる買い荷保管所がなくなる、整理統合一元化などされて、効率化されることによる輸送コストまでについては、そういう業者のコスト面での定量的な分析までは残念ながら行っておりません。なので、ちょっと資料として、そういう、イニシアルコストにかかわるような分析についてはできるかと思いますが、ランニングコストの分析までは今回は行っておりませんので、ちょっとその辺についてはまた検討させていただきたいというふうに思います。

○岡田委員 じゃ、今おっしゃってくださいましたように、検討をよろしくお願いいたします。
 以上で終わります。

○西岡委員長 この際、お諮りいたします。
 本日の質疑はこの程度にとどめ、あす八月三十一日の午前十一時半より打合会、午後一時より小委員会を開催し、質疑を続行いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○西岡委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○西岡委員長 次に、先ほどの質疑において、岡田委員より資料提出の要望がありました。
 お諮りいたします。
 本件については取り扱いを打合会にご一任いただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○西岡委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上をもちまして本日の小委員会を閉会いたします。
   午後五時四十八分散会

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