令和六年度各会計決算特別委員会第三分科会速記録第一号

令和七年十月十日(金曜日)
第九委員会室
午後一時二十四分開議
出席委員 十名
委員長鈴木  烈君
副委員長山田ひろし君
副委員長清水とし子君
さんのへあや君
ゆもと良太郎君
星  大輔君
松岡あつし君
大竹さよこ君
岩永やす代君
福井ゆうた君

欠席委員 なし

出席説明員
スタートアップ戦略推進本部本部長吉村 恵一君
理事戦略推進部長事務取扱DX推進担当部長女性活躍推進担当部長兼務片山 和也君
プロモーション推進部長鈴木のり子君
イノベーション推進担当部長小澤 常裕君
東京eSGプロジェクト推進担当部長スタートアップ戦略推進担当部長兼務松本 克己君
スタートアップ戦略推進担当部長岩井 志奈君
スタートアップ戦略推進担当部長前林 一則君
港湾局局長田中  彰君
次長樋口 隆之君
技監村田 拓也君
総務部長戸谷 泰之君
企画担当部長DX推進担当部長女性活躍推進担当部長兼務石井  均君
調整担当部長勝見 恭子君
港湾経営部長野平雄一郎君
港湾振興担当部長原田 幸定君
臨海開発部長若林  憲君
開発調整担当部長島しょ空港技術担当部長兼務水飼 和典君
臨海副都心まちづくり推進担当部長渡邊 正也君
港湾整備部長佐藤 賢治君
計画調整担当部長廣松 智樹君
港湾計画担当部長港湾DX推進担当部長兼務儀間  潔君
離島港湾部長原田 和生君
島しょ・小笠原空港整備担当部長松本 祐一君
環境局局長須藤  栄君
次長緑川 武博君
総務部長荒田 有紀君
環境政策担当部長生物多様性担当部長DX推進担当部長女性活躍推進担当部長兼務三浦亜希子君
政策調整担当部長関   威君
気候変動対策部長小林 洋行君
再生可能エネルギー実装推進担当部長長谷川徳慶君
率先行動担当部長真島 建司君
建築物担当部長松岡 公介君
環境改善部長中島 隆行君
環境改善技術担当部長丹野 紀子君
自然環境部長生物多様性担当部長兼務宮武 和弘君
資源循環推進部長宗野 喜志君
資源循環技術担当部長横山 英範君
資源循環計画担当部長木村 真弘君
建設局局長花井 徹夫君
次長総務部長事務取扱荒井 芳則君
道路監久野健一郎君
用地部長澤井 晴美君
道路管理部長上田 貴之君
道路建設部長松島  進君
三環状道路整備推進部長福本  充君
公園緑地部長本木 一彦君
河川部長斉藤  有君
企画担当部長山本  聡君
総合調整担当部長用地促進担当部長女性活躍推進担当部長兼務園尾  学君
建設DX推進・危機管理強化担当部長DX推進担当部長兼務小田中 光君
道路保全担当部長砂田  覚君
無電柱化推進担当部長小野寺 圭君
道路計画担当部長林  博志君
公園計画担当部長大道 和彦君
公園建設担当部長水谷 正史君
河川防災担当部長小木曽正隆君
水道局局長山口  真君
技監鈴木  理君
総務部長内田 知子君
職員部長大谷 俊也君
経理部長高角 和道君
サービス推進部長荒畑 克彦君
浄水部長特命担当部長兼務石田 紀彦君
給水部長藤川 和久君
建設部長塩田  勉君
経営改革推進担当部長小澤 賢治君
多摩水道改革推進本部本部長長嶺 浩子君

本日の会議に付した事件
令和六年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について
スタートアップ戦略推進本部関係
・令和六年度東京都一般会計決算(説明)
港湾局関係
・令和六年度東京都一般会計決算(説明)
環境局関係
・令和六年度東京都一般会計決算(説明)
建設局関係
・令和六年度東京都一般会計決算(説明)
水道局関係
・令和六年度東京都工業用水道事業清算会計決算(説明)

○鈴木委員長 ただいまから令和六年度各会計決算特別委員会第三分科会を開会いたします。
 このたび第三分科会委員長に選任いただきました鈴木烈でございます。最初の分科会でございますので、一言ご挨拶をさせていただきます。
 本日から約二週間、合計六回にわたり、本分科会に分担されております決算を審査してまいります。副委員長をはじめ委員の皆様のご協力をいただきながら、分科会の公正かつ円滑な運営に努めてまいりたいと思いますので、よろしくご協力をお願い申し上げます。

○鈴木委員長 次に、本分科会の議席について申し上げます。
 議席は、先ほどの打合会で、ただいまご着席のとおりとすることを申し合わせましたので、ご了承願います。
 次に、本分科会の日程につきましては、十月二日の委員会で決定されました審査日程に従いまして、令和六年度決算の審査を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
 次に、本分科会の担当書記を紹介いたします。
 議事課の担当書記は渡辺征俊君です。望月大路君です。
 議案法制課の担当書記は石川真広君です。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記挨拶〕

○鈴木委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、スタートアップ戦略推進本部、港湾局、環境局、建設局及び水道局関係の決算の審査を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の分科会で行います。ご了承願います。
 これよりスタートアップ戦略推進本部関係に入ります。
 初めに、スタートアップ戦略推進本部長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○吉村スタートアップ戦略推進本部長 スタートアップ戦略推進本部長の吉村恵一でございます。
 鈴木委員長をはじめ委員の皆様方のご指導、ご鞭撻をいただきながら、全力で事務事業に取り組んでまいる所存でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 それでは、当本部の幹部職員をご紹介させていただきます。
 総合調整担当理事で戦略推進部長事務取扱の片山和也でございます。プロモーション推進部長の鈴木のり子でございます。イノベーション推進担当部長の小澤常裕でございます。東京eSGプロジェクト推進担当部長の松本克己でございます。スタートアップ戦略推進担当部長の岩井志奈でございます。同じくスタートアップ戦略推進担当部長の前林一則でございます。本委員会との連絡等に当たります戦略企画課長の星埜航でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○鈴木委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○鈴木委員長 これより決算の審査を行います。
 令和六年度東京都一般会計決算中、スタートアップ戦略推進本部所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○吉村スタートアップ戦略推進本部長 令和六年度決算をご審議いただくに当たりまして、スタートアップ戦略推進本部所管の決算概要についてご説明を申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料第1号、令和六年度決算概要の一ページの事業概要をご覧ください。
 スタートアップ・国際金融都市戦略室でございますが、令和五年四月の発足後二年間、スタートアップや金融の力を最大限引き出し、社会課題の解決と経済成長の好循環を創出するための様々な取組を行ってまいりました。
 令和七年四月一日の組織改正によりまして、スタートアップに係る事業につきましては当本部が承継しておりますけれども、ご覧の事業概要のうち、(2)の「国際金融都市・東京」の実現、(3)、規制改革を活用したビジネス・生活環境整備及び(4)、戦略的な海外プロモーションのうち外国企業の誘致につきましては、産業労働局及び政策企画局に事業移管しております。
 また、同日付の組織改正によりまして、政策企画局から東京ベイeSGプロジェクトの事業を引き継いでおります。
 したがいまして、当本部といたしましてですが、(1)、スタートアップ戦略といたしまして、東京の成長のドライバーとなるスタートアップの挑戦を全力で後押しするGlobal Innovation with STARTUPSという戦略の推進、そしてSusHi Tech TokyoやTokyo Innovation Baseなどのプラットフォームの構築、さらには官民協働の実践や官民連携ファンドの組成など、スタートアップの成長を促し、加速させる環境の整備に取り組んでまいりました。
 また、(4)、戦略的な海外プロモーションといたしまして、海外のグローバルイベントへの出展等により、東京のスタートアップエコシステムのPRとともに、海外のエコシステムとの連携を図ってまいりました。
 また、東京ベイeSGプロジェクトでは、未来の都市、社会の実現に向け、スタートアップとの連携による先端技術の実装を促進してまいりました。
 続きまして、二ページをご覧ください。決算の総括でございます。
 まず、スタートアップ・国際金融都市戦略室につきましてですが、令和六年度歳入は、予算現額六千三百一万五千円に対しまして、収入済額十七億五千七百八十七万四千円となってございます。また、歳出ですが、予算現額二百八十二億六千八百九十二万七千円に対しまして、支出済額二百三十五億六百十四万六千円となってございます。
 次に、政策企画局からの移管分につきまして、歳出は、予算現額三十一億七千九百四十六万六千円に対しまして、支出済額二十七億三千九百三十八万三千円となってございます。
 続きまして、三ページをご覧ください。財務諸表の総括といたしまして、貸借対照表、資産、負債、そして正味財産を計上しております。正味財産につきましては三百二十二億一千二百九十万余円となってございます。
 また、行政コスト計算書につきましては収入、費用を差し引きました差引きで、マイナス百四億九千百四十五万三千円となってございます。
 歳入歳出と財務諸表の詳細につきましては、理事戦略推進部長事務取扱からご説明させていただきます。
 以上が決算概要についてのご説明でございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○片山理事 引き続き、私からスタートアップ戦略推進本部所管の昨年度決算の内容につきましてご説明を申し上げます。
 先ほどの本部長のご説明のとおり、令和七年の四月一日組織改正に伴いまして、当本部へは政策企画局から一部の事業が移管されております。このため、決算説明書につきましては、旧スタートアップ・国際金融都市戦略室所管分のものと――こちらになります、資料第2号になります。また、政策企画局からの移管分の二つに分けて作成をしております。
 東京都決算参考書財務諸表につきましては、旧スタートアップ・国際金融都市戦略室のものを作成しております。
 それでは、まずお手元にお配りしております資料第2号、決算説明書スタートアップ戦略推進本部分をご覧ください。
 決算の総括につきましては本部長からご説明をいたしましたので、私からは歳入及び歳出の内容についてご説明をいたします。
 恐れ入りますが、資料九ページをご覧ください。歳入についてご説明を申し上げます。
 まず初めに、上段の第七款、使用料及び手数料についてでございますが、こちら予算現額一千円に対しまして収入済額三百四十円となってございます。こちら公文書開示手数料を収入したものでございます。
 次に、第九款、財産収入についてでございますが、予算現額三百九万五千円、収入済額三百十八万余円となっており、こちらは建物賃貸料を収入したものとなってございます。
 一枚おめくりください。一〇ページでございます。
 第十二款の諸収入につきましては、予算現額五千九百九十一万九千円、収入済額十七億五千四百六十八万余円となっております。主に官民連携ファンドに係る分配金を収入したものでございます。
 なお、一部資料中に網かけ表示の部分がこの後も幾つかございますけれども、こちらは産業労働局または政策企画局に移管した事業に係る経費についてでございまして、ご審議は移管先の局で行っていただくこととなっております。
 それでは、次に一三ページをご覧ください。歳出についてのご説明でございます。
 第二款、総務費、第四項、スタートアップ・国際金融都市戦略費、第一目、管理費でございますが、こちら予算現額二百八十二億六千八百九十二万余円に対しまして、支出済額は二百三十五億六百十四万余円、執行率は八三・二%でございます。
 支出の内訳がその下に書いてございますが、中ほどの段に記載の1、執行概要説明の職員費については十億三千九百七十二万余円の支出となってございます。
 また、その下、管理事務につきましては、事務費等として二億三千七百八十三万余円の支出、それからスタートアップ戦略の推進という区分がございますが、こちらでは官民連携インパクトグロースファンドの組成及び出資に要する経費、スタートアップ支援拠点、Tokyo Innovation Baseの運営経費やSusHi Tech Tokyoの企画、運営経費など百六十八億七千四百十万余円支出してございます。
 一四ページをご覧ください。表の下の方でございますが、区分でいいますと特区の推進のところでございます。
 こちらにつきましては、海外に向けた情報発信拠点、Access to Tokyoの運営経費や、海外展示会への出展など戦略的な海外プロモーションの実施のための経費などとして十六億四千二百三十万余円を支出してございます。
 次の一五ページについては、主な不用額についての記載でございます。
 以上がスタートアップ戦略推進本部、旧スタートアップ・国際金融都市戦略室の分の決算でございます。
 続きまして、資料第3号、こちらでございます。政策企画局移管分についての決算説明書のご説明でございます。
 恐れ入りますが、七ページをご覧ください。移管分につきましては、歳入の移管がございませんでしたので、歳出についてのご説明となります。
 第二款、総務費、第二項、政策企画費、第一目、管理費でございます。予算現額は三十一億七千九百四十六万余円に対しまして、支出済額は二十七億三千九百三十八万余円、執行率といたしまして八六・二%となってございます。
 支出内訳については下の表のとおり、中段に記載の1、執行概要説明の職員費として一億百三十六万余円、また、長期計画の企画、立案に係る経費といたしまして、SusHi Tech Tokyo 二〇二四ショーケースプログラムなど、東京ベイeSGプロジェクトの推進に係る経費として二十六億二百八万余円を支出してございます。
 また、最後の政策の立案等の区分でございますが、こちらはSusHi Tech Tokyoの広報展開に要する経費に三千五百九十三万余円支出してございます。
 次の八ページにつきましては、主な不用額の記載でございます。
 以上が政策企画局からの移管分の事業に関する決算でございます。
 最後に、資料第4号、令和六年度東京都決算参考書財務諸表をご覧ください。
 恐れ入ります、四ページをお開きください。こちらが財務諸表の概要についての資料でございます。
 上段は、1、貸借対照表でございます。こちらは令和六年度末日時点における資産や負債及びその差額である正味財産の状況をまとめたものでございます。
 資産の部の合計をご覧ください。表の中ほどになります。
 令和六年度につきましては三百三十三億六百七十三万余円、また、前年度対比の増減額については、表の右側にございますが、百十九億五百七十二万余円の増となってございます。
 また、その四行下でございます負債の部でございます。合計額が十億九千三百八十二万余円、前年度対比で二億四千六百七万余円の増でございます。
 その結果である正味財産の部の合計、これが一番下の行にございますが、こちら三百二十二億一千二百九十万余円で、前年度対比で百十六億五千九百六十五万余円の増となってございます。
 次に、2、行政コスト計算書、中段の表でございます。こちらは昨年度一年間の収入と費用を計上したものでございます。
 まず、行政収入の金額でございます。一行目でございます。六年度につきましては六億三千九百三十四万余円、また、行政費用の金額、一行下になりますが百十一億三千九十七万余円でございます。
 金融収支や特別収支を含めた当期収支差額、こちら表の下の方になりますけれども、当期収支差額はマイナス百四億九千百四十五万余円で、昨年度対比で四十二億七千二百三十二万余円の減となってございます。
 3、キャッシュ・フロー計算書でございます。こちらは昨年度一年間の現金収支の状況を示したものでございます。
 行政サービス活動収支差額、三行目になりますが、こちら六年度はマイナス九十八億六千百三十五万余円、社会資本整備等投資活動収支差額、四行目、下になりますが、こちらはマイナス百十八億八千六百九十一万余円、収支差額の合計はマイナス二百十七億四千八百二十七万余円でございまして、前年度対比で九十二億八千七百八万余円の減となってございます。
 次からのページは財務諸表となっております。
 恐れ入りますが、この財務諸表を飛ばしまして二一ページをご覧いただきたいと存じます。
 最後に、こちらの事業別情報の中の中段の一規模当たりの行政コストについてのご説明をさせていただきます。一規模当たりの行政コストの表の表の一番下、都民一人当たりの行政コストについてでございますが、こちら令和六年度は七百八十三円となってございます。
 決算の説明については以上でございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○鈴木委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○清水委員 三点お願いします。
 一点目は、Tokyo Innovation Base、TIBについて。
 二点目は、Access to Tokyoの実績について。
 三点目は、官民連携ファンドの出資額及び回収実績一覧。
 よろしくお願いします。

○さんのへ委員 五点、全て決算年度におけるものをお願いします。
 一点目、東京ベイeSGプロジェクトに関する事業別の実績、経費の一覧。
 二点目、東京ベイeSGプロジェクトに関する契約別支出一覧。
 三点目、東京ベイeSGプロジェクトに関する広報関連経費一覧。
 四点目、海外に向けた情報発信拠点及び戦略的プロモーション関連の実績と経費一覧。
 五点目、情報公開請求に対する非開示決定及びその理由が分かるもの一覧。
 以上でお願いいたします。

○鈴木委員長 ほかにございますか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長 ただいま清水副委員長、さんのへ委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上でスタートアップ戦略推進本部関係を終わります。

○鈴木委員長 これより港湾局関係に入ります。
 初めに、港湾局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○田中港湾局長 港湾局長の田中彰でございます。
 鈴木委員長をはじめ各委員の皆様方には、港湾局の事務事業につきまして日頃から特段のご理解を賜り、厚く御礼申し上げます。
 今後とも、事務事業の執行に当たりましては一層努力してまいりますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
 続きまして、港湾局の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長の樋口隆之でございます。技監の村田拓也でございます。総務部長の戸谷泰之でございます。企画担当部長でDX推進担当部長及び女性活躍推進担当部長を兼務しております石井均でございます。調整担当部長の勝見恭子でございます。港湾経営部長の野平雄一郎でございます。港湾振興担当部長の原田幸定でございます。臨海開発部長の若林憲でございます。開発調整担当部長で島しょ空港技術担当部長を兼務しております水飼和典でございます。臨海副都心まちづくり推進担当部長の渡邊正也でございます。港湾整備部長の佐藤賢治でございます。計画調整担当部長の廣松智樹でございます。港湾計画担当部長で港湾DX推進担当部長を兼務しております儀間潔でございます。離島港湾部長の原田和生でございます。島しょ・小笠原空港整備担当部長の松本祐一でございます。当委員会との連絡に当たります担当部長で総務課長事務取扱の神戸友成でございます。企画計理課長の寺田篤史でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○鈴木委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○鈴木委員長 これより決算の審査を行います。
 令和六年度東京都一般会計決算中、港湾局所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○田中港湾局長 令和六年度決算のご審議をいただくに当たりまして、当局の一般会計決算の概要についてご説明申し上げます。
 お手元に配布してございます令和六年度一般会計決算概要の一ページをお開き願います。
 初めに、1、港湾局の事業概要につきましてご説明申し上げます。
 当局は、東京港及び島しょ地域における港湾、空港等の整備、管理や臨海地域の開発事業等を通じて、物流の円滑化や都市構造の再編、防災機能の充実などを図り、都民生活の向上や産業の発展に努めております。
 これらの事業につきまして、一般会計、臨海地域開発事業会計及び港湾事業会計の三会計に区分して経理を行っております。本委員会では、このうち一般会計の事業につきましてご審議をお願いするものでございます。
 続きまして、2、一般会計決算の総括でございます。
 まず、歳入につきましては百八十九億七千六百万円、収入率は八九・九%でございます。次に、歳出につきましては九百八十二億一千六百万円、執行率は八四・〇%でございます。
 二ページをお開き願います。3、財務諸表の総括につきましては、貸借対照表と行政コスト計算書の概要を記載してございます。
 次に、4、令和六年度に実施した主な一般会計事業でございます。
 一、東京港整備事業では八百三億八千四百万円を支出いたしました。主な事業といたしましては、(1)から(5)に記載のとおり、中央防波堤外側外貿コンテナふ頭整備や無電柱化整備等のほか、海上公園整備や廃棄物最終処分場の整備、水門、防潮堤等の耐震対策等を推進いたしました。
 二、島しょ等港湾整備事業では百七十一億九千三百万円を支出いたしました。主な事業といたしましては、伊豆諸島及び小笠原諸島における港湾、漁港、空港の整備のほか、離島における航路、航空路の維持を図るための離島航空路補助等を実施いたしました。
 以上、一般会計決算の概要につきましてご説明申し上げました。
 詳細につきましては、総務部長からご説明いたします。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○戸谷総務部長 ただいまの局長の概要説明に引き続きまして、お手元にお配りしてございます令和六年度東京都一般会計決算説明書及び令和六年度東京都決算参考書財務諸表によりまして、一般会計の決算をご説明申し上げます。
 初めに、令和六年度東京都一般会計決算説明書についてでございます。
 恐れ入りますが、九ページをお開き願えますでしょうか。ここからが歳入についてでございます。
 最初に、分担金及び負担金でございます。右から三つ目の欄に記載してございますとおり、収入済額は二十億三百六十五万余円、説明欄に記載してございますとおり、収入率は八六・六%でございます。
 これはふ頭の維持管理や港湾の環境整備、しゅんせつ土砂等の埋立処理などに伴う負担金を収入したものでございます。
 続いて、一〇ページをお開き願います。使用料及び手数料でございます。収入済額は二十四億七千五十三万余円、収入率は一〇〇・四%となってございます。
 これは港湾施設等の使用料などを収入したものでございます。
 一三ページをお開き願います。国庫支出金でございます。収入済額は九十五億三千八百八十三万余円、収入率は八一・〇%となってございます。
 これは港湾法など関係法令に基づきまして、東京港整備費等に対する国の負担金及び補助金などを収入したものでございます。
 一七ページをお開き願います。財産収入でございます。収入済額は十億七千三万余円、収入率は一〇三・三%となってございます。
 これは地所賃貸料等を収入したものでございます。
 続きまして、一八ページをお開き願います。繰入金でございます。収入済額は三億七千四百六十一万余円、収入率は九〇・二%となってございます。
 これは臨海地域開発事業会計など他会計で負担すべき庁舎使用等の経費をそれぞれの会計から繰り入れたものでございます。
 二二ページをお開き願います。諸収入でございます。収入済額は三十五億一千八百三万余円、収入率は一一三・一%でございます。
 これは貸付金の元利や受託事業費等を収入したものでございます。
 歳入の説明は以上でございます。
 続きまして、歳出についてご説明を申し上げます。
 少し飛んで、三三ページをお開き願います。まず、港湾費全体といたしましては、支出済額は九百八十二億一千五百五十八万余円、翌年度繰越額は七十五億九千七百七十六万余円、執行率が八四・〇%となってございます。
 各項の内訳でございますが、次の段にあります港湾管理費は、支出済額が六億三千八百五十二万余円でございまして、港湾総務事業関係職員の給料、諸手当及び一般管理事務等に要した経費でございます。
 三四ページをお開き願います。東京港整備費でございます。支出済額は八百三億八千三百七十六万余円、翌年度繰越額は六十五億八千四十一万余円となってございます。
 その内訳でございますが、次の段にあります管理費といたしまして東京港の整備、管理運営事業関係職員の給料、諸手当及び事務所管理等に要した経費のほか、三五ページには、港湾施設等の管理運営に要した経費、三六ページには、臨港道路や海上公園などの維持管理に要した経費、三七ページには、海岸保全施設の維持管理に要した経費、三八ページから四〇ページにかけましては、東京港の建設整備に要した経費、四一ページから四二ページには、海上公園などの港湾の環境整備に要した経費、四三ページには、運河の汚泥しゅんせつに要した経費、四四ページから四五ページには、新海面処分場など廃棄物処理場の建設整備に要した経費、四六ページから四七ページには、防潮堤や水門など海岸保全施設の建設整備に要した経費、そして四八ページには、東京港埠頭株式会社に対する貸付金につきまして、それぞれ支出済額などを記載してございます。
 続きまして、四九ページをご覧いただければと思います。こちらが島しょ等港湾整備費でございます。支出済額は百七十一億九千三百二十八万余円、翌年度繰越額は十億一千七百三十四万余円でございます。
 その内訳でございますが、次の段にあります管理費といたしまして、島しょ等港湾の整備、管理運営事業関係職員の給料、諸手当及び離島航路補助等に要した経費、そして五〇ページには、伊豆諸島、小笠原諸島及び調布飛行場における港湾施設等の管理運営に要した経費、五一ページから五三ページにかけましては、港湾整備費として、大島元町港外十三港の防波堤、岸壁等の建設整備に要した経費、五四ページから五六ページにかけましては、漁港整備費として、大島元町漁港外十六港の消波ブロック、岸壁等の建設整備に要した経費、そして五七ページから五八ページにかけましては、波浮港外七港の海岸保全施設の建設整備に要した経費、五九ページから六一ページには、大島空港外四空港及び調布飛行場の建設整備に要した経費、そして六二ページには、災害復旧に支出する経費につきまして、それぞれ支出済額等を記載してございます。
 以上が一般会計決算説明書記載の内容でございます。
 続きまして、もう一冊の令和六年度東京都決算参考書財務諸表につきましてご説明を申し上げます。
 まず、四ページでございます。2の財務諸表の概要でございます。上から順に、貸借対照表、行政コスト計算書、キャッシュ・フロー計算書の概要を記載してございます。
 まず、一つ目の貸借対照表についてご説明いたします。
 資産の部には、庁舎等の行政財産、そして港湾や漁港等のインフラ資産などを計上してございます。令和六年度末の合計は、表の中段、資産の部の合計にございますとおり二兆一千九百八十四億一千四百三万余円で、前年度と比較いたしまして三百二十八億八千八百十七万余円の増でございます。
 負債の部には、都債等を計上してございまして、令和六年度末の合計は、負債の部合計にございますとおり二千八百二億三千百十四万余円でございまして、前年度と比較して百六十九億六千六百二十五万余円の減になってございます。
 一番下の段にあります正味財産の部の合計につきましては、六年度末の資産と負債の差額でございまして、一兆九千百八十一億八千二百八十九万余円で、前年度と比較いたしまして四百九十八億五千四百四十三万余円の増になってございます。
 次に、中段の行政コスト計算書につきましてご説明をいたします。
 令和六年度におけます施設の使用料等の行政収入は五十九億四千百四十九万余円、事業費や減価償却費等の行政費用は七百三億九千三百七十二万余円、受取利息等の金融収入はゼロ円になってございまして、都債の支払利子等の金融費用は二十億五千五百二十四万余円、特別の事情により発生する特別収入は一億三百六十五万余円、特別費用は十二億二十六万余円でございます。
 これらを合わせました当期収支差額はマイナス六百七十六億四百九万余円で、前年度と比較いたしまして七十七億八百三十万余円の減になってございます。
 次に、一番下の3、キャッシュ・フロー計算書でございます。
 上から三段目の欄、行政サービス活動収支差額はマイナス二百九十五億二千二百二十七万余円になってございます。その三つ下の行、社会資本整備等投資活動収支差額はマイナス四百九十七億一千七百五十七万余円でございます。
 これらを合わせました収支差額の合計はマイナス七百九十二億三千九百八十五万余円で、前年度と比較いたしまして二百四十四億三千二百三十五万余円の減になってございます。
 なお、七ページ以降につきましては、財務諸表の詳細を記載してございますので、後ほどご参照いただければと思います。
 続いて、二一ページをお開き願えますでしょうか。事業別情報でございます。
 まず、東京港整備についてご説明いたします。
 事業の概要でございますが、都民生活や都市活動を支える物流基地としての東京港の機能を一層充実するため、港湾施設の整備などを実施するとともに、新海面処分場などの整備、海岸保全施設の耐震対策、老朽化対策などを実施したものでございます。
 行政コスト計算書の当期収支差額はマイナス四百六十六億三千四百七十三万余円で、前年度と比較いたしまして三十四億二千七百三十六万余円の減となってございます。また、都民一人当たりの行政コストは三千六百三十一円となってございます。
 続きまして、二二ページをお開き願います。島しょ港湾・空港等整備についてでございます。
 事業の概要でございますが、生活、交通基盤の確保のため、伊豆諸島、小笠原諸島などにおける港湾、漁港、空港などの整備及び災害復旧を実施したものでございます。
 行政コスト計算書の当期収支差額はマイナス二百一億七千百四十四万余円で、前年度と比較いたしまして四十一億五千七百六十九万余円の減となってございます。また、都民一人当たりの行政コストは一千四百五円でございます。
 以上で一般会計の決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○鈴木委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○清水委員 港湾局については、八点お願いします。
 一、東京港における耐震強化岸壁及び防潮堤のかさ上げの整備状況について。
 二、港湾整備費におけるふ頭等の新規整備の事業費、過去五年分。
 四、島しょ等港湾整備費における翌年度繰越額及び不用額の推移、五年分。
 五、伊豆諸島各島への就航率の推移、貨客船、高速ジェット船別、過去五年分。
 六、調布飛行場の飛行目的別の離着陸回数。
 七、クルーズ客船寄港回数の推移、うちレインボーブリッジをくぐれないものの数、港別に過去五年分。
 八、東京港に寄港した軍用艦について、種別ごとの数、過去十年分。艦名もお願いします。
 以上です。

○さんのへ委員 六点お願いします。
 一点目、東京港における不法工作物撤去の対応状況、直近過去十年分。
 二点目、東京港におけるヒアリ対策及びヒアリの発見数が時系列で分かるもの、直近十年分。
 三点目、海の森公園開設以降の利用実績とイベント開催実績。
 四点目、海の森公園に係る維持管理費一覧と契約先。
 五点目、海上公園管理運営費の予算総額と実績推移、過去十年分。
 六点目、東京港清掃におけるごみのエリア別回収量推移、直近十年分。
 以上でお願いいたします。

○鈴木委員長 ほかにございますか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長 ただいま清水副委員長、さんのへ委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で港湾局関係を終わります。

○鈴木委員長 これより環境局関係に入ります。
 初めに、環境局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○須藤環境局長 環境局長の須藤栄でございます。
 鈴木委員長をはじめ委員の皆様方には、平素から当局所管の事務事業について特段のご指導を賜り、誠にありがとうございます。
 未来を開くグリーンでレジリエントな世界都市東京の実現を目指し、職員一同、全力を挙げて事業の積極的な執行に努めてまいります。委員の皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 それでは、お手元配布の環境局理事者名簿に従いまして、当局の幹部職員をご紹介させていただきます。
 次長の緑川武博でございます。総務部長の荒田有紀でございます。環境政策担当部長で生物多様性、DX推進、女性活躍推進担当部長兼務の三浦亜希子でございます。政策調整担当部長の関威でございます。気候変動対策部長の小林洋行でございます。再生可能エネルギー実装推進担当部長の長谷川徳慶でございます。率先行動担当部長の真島建司でございます。建築物担当部長の松岡公介でございます。環境改善部長の中島隆行でございます。環境改善技術担当部長の丹野紀子でございます。自然環境部長で生物多様性担当部長兼務の宮武和弘でございます。資源循環推進部長の宗野喜志でございます。資源循環技術担当部長の横山英範でございます。資源循環計画担当部長の木村真弘でございます。また、当委員会との連絡を担当いたします担当部長で総務部総務課長事務取扱の神山一でございます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○鈴木委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○鈴木委員長 これより決算の審査を行います。
 令和六年度東京都一般会計決算中、環境局所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○須藤環境局長 令和六年度の環境局所管の決算審査をお願いするに当たりまして、当局の事業と決算の概要についてご説明を申し上げます。
 お手元に配布してございます資料、令和六年度決算概要の表紙をおめくりいただき、一ページをご覧ください。1、事業概要でございます。
 気候危機の一層の深刻化、生物多様性の損失、水や大気環境の変化など、環境を取り巻く状況は世界規模で大きな課題となっている中、環境局では、令和四年九月に策定した東京都環境基本計画や令和三年三月に策定したゼロエミッション東京戦略二〇二〇 Update & Report、令和五年四月に策定した東京都生物多様性地域戦略などを踏まえ、ゼロエミッション東京やネーチャーポジティブを実現するための取組を展開しております。
 令和六年度は、二〇三〇年カーボンハーフとその先の未来を見据え、東京ゼロエミ住宅の認証制度の見直しなど、条例、制度をはじめ各種施策の拡充を図ったほか、Airソーラーの普及拡大に取り組んでまいりました。また、持続可能な資源利用の推進や生物多様性の回復、都民の健康リスクの最小化につながる様々な施策を実施してまいりました。
 2、決算の総括でございます。
 歳入につきましては、予算現額六百十五億五百万円に対し、収入済額は四百八十五億八千六百万円、収入率は七九・〇%となっております。
 歳出につきましては、予算現額一千八百二十六億七百万円に対し、支出済額は一千六百三十八億八千三百万円、翌年度繰越額は三十六億四千六百万円、不用額は百五十億七千八百万円で、執行率は八九・七%となっております。
 二ページをお開き願います。3、財務諸表の総括でございます。
 貸借対照表と行政コスト計算書の概要を記載しております。
 4、令和六年度に実施した主な事業でございます。
 (1)、地球温暖化対策の推進では、都有施設における太陽光発電設備などの設置、分散型エネルギーリソースを活用した都庁版VPPの構築事業、大規模事業所に対する温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度の運用などに六十七億六千三百万円を支出いたしました。
 (2)、環境エネルギー政策の推進では、高断熱窓、ドアへの改修や太陽光発電設備などの設置に対する補助、東京ゼロエミ住宅の基準を満たす新築住宅に対する補助に加え、より省エネ性能の高い家電などへの買換えに対し、東京ゼロエミポイントを付与する取組などに一千百六億六千二百万円を支出いたしました。
 (3)、ZEV普及促進事業では、ZEVや充電設備、環境性能の高いユニバーサルデザインタクシーなどの導入に対する補助、都有施設における充電設備の整備などに三十五億七千九百万円を支出いたしました。
 (4)、再生可能エネルギーの推進では、初期費用ゼロで太陽光発電設備などを設置する事業者に対する補助、再生可能エネルギー設備を新たに整備する小売電気事業者に対する補助、地産地消型の再生可能エネルギー発電等設備などを設置する区市町村に対する補助などに六十七億八千百万円を支出いたしました。
 (5)、大気汚染状況の常時監視など大気環境対策の推進、土壌汚染対策に係る届出書類のデジタル化など有害化学物質対策の推進、家庭等に対するLPガス価格高騰緊急対策事業など環境保安対策の推進、貨物輸送評価制度等の運営など自動車環境対策の推進に七十一億八千三百万円を支出いたしました。
 三ページをお開き願います。(6)、キョンの防除事業など自然の保護と回復に関する施策の推進、清流復活関連施設の維持管理など水環境対策の推進、生物多様性の回復に向けた保全地域の保全に係る連携事業など緑地保全策の推進、自然公園の管理及び整備に八十二億二千五百万円を支出いたしました。
 (7)、ポリ塩化ビフェニル廃棄物の処理費用支援事業など廃棄物の規制、指導、区市町村でのプラスチック分別回収の実施に向けた支援など資源循環の推進、廃棄物の埋立処分、海面処分場の建設整備に百億三千九百万円を支出いたしました。
 以上、簡単ではございますが、令和六年度決算の概要についてご説明を申し上げました。
 詳細につきましては総務部長からご説明申し上げます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○荒田総務部長 私からは、令和六年度一般会計歳入歳出決算説明書及び令和六年度東京都決算参考書財務諸表に基づき、ご説明申し上げます。
 まず、令和六年度一般会計歳入歳出決算説明書でございます。
 表紙をおめくりいただきまして、目次をご覧ください。
 1の総括につきましては、ただいま局長からご説明申し上げましたので、私からは2の歳入及び3の歳出決算の内容につきましてご説明させていただきます。
 金額につきましては、百万円未満を四捨五入して説明いたします。
 初めに、歳入でございます。五ページをお開き願います。
 まず、第六款、分担金及び負担金は、収入済額一千四百万円でございまして、東日本大震災における職員派遣等に係る負担金を収入したものでございます。
 次に、六ページをお開き願います。第七款、使用料及び手数料は、収入済額五億一千七百万円、収入率八六・五%でございまして、東京都廃棄物条例に基づく手数料などを収入したものでございます。
 次に、九ページをお開き願います。第八款、国庫支出金は、収入済額二億七千五百万円、収入率五一・一%でございまして、小笠原公園整備等に対する国庫補助金などを収入したものでございます。
 次に、一一ページをお開き願います。第九款、財産収入は、収入済額五千六百万円、収入率一〇四・九%でございまして、普通財産の賃貸借契約に基づく賃貸料などを収入したものでございます。
 次に、一二ページをお開き願います。第十款、寄附金は、収入済額九百万円、収入率一八・七%でございまして、花と緑の東京募金事業に係る寄附金を収入したものでございます。
 次に、一三ページをご覧ください。第十一款、繰入金は、収入済額二百四十二億六千百万円、収入率九九・四%でございまして、一四ページにございます新築建築物再生可能エネルギー設備設置等推進基金などの繰入金を収入したものでございます。
 次に、一五ページをお開き願います。第十二款、諸収入は、収入済額二百三十四億五千二百万円、収入率六五・四%でございます。
 その内容は、二三ページにかけて記載しておりますが、主なものといたしましては、二二ページにございます出捐金の返還金などを収入したものでございます。
 次に、歳出についてご説明申し上げます。
 二五ページをお開き願います。第六款、環境費でございますが、支出済額一千六百三十八億八千三百万円、執行率八九・七%でございます。環境費には、環境管理費、環境保全費、廃棄物費の三つの項がございます。
 まず、第一項、環境管理費でございますが、支出済額六十億一千六百万円、執行率九四・六%でございます。
 このうち、第一目、管理費は、支出済額十六億八千百万円、執行率九一・一%でございます。
 その内容は、二六ページにかけて記載しておりますが、主なものといたしましては、二五ページにございます職員の人件費や局の管理運営に要した経費でございます。
 次に、二七ページをお開き願います。第二目、環境政策費は、支出済額三十四億一千二百万円、執行率九六・七%でございます。
 その内容は、二八ページにかけて記載しておりますが、主なものといたしましては、二七ページにございます区市町村との連携による環境政策加速化事業などの1、環境保全施策の総合調整に要した経費でございます。
 次に、二九ページをお開き願います。第三目、環境科学費は、支出済額九億二千二百万円、執行率九三・八%でございまして、環境科学研究所の管理運営及び調査研究に要した経費でございます。
 次に、三〇ページをお開き願います。第二項、環境保全費でございますが、支出済額一千四百六十四億八千五百万円、執行率八九・八%でございます。
 このうち、第一目、管理費は、支出済額二十一億四千八百万円、執行率九八・六%でございまして、職員の人件費に要した経費でございます。
 次に、三一ページをご覧ください。第二目、気候変動対策費は、支出済額一千二百七十七億八千五百万円、執行率九三・七%でございます。
 その内容は、三五ページにかけて記載しておりますが、主なものといたしましては、三一ページから三二ページにございます都有施設(事業所等)における太陽光発電設備等設置加速化事業や都有施設におけるVPPの構築事業などの1、地球温暖化対策の推進、三二ページから三三ページにございますエコハウスの普及促進や企業、団体と連携した家庭部門省エネ、節電行動の推進などの2、環境エネルギー政策の推進、三四ページにございます都有施設における充電設備設置事業などの3、ZEV普及促進事業、三四ページから三五ページにございます住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進の増強事業や小売電気事業者による再エネ電源先行拡大事業などの4、再生可能エネルギーの推進に要した経費でございます。
 次に、三六ページをお開き願います。第三目、環境改善費は、支出済額七十三億三百万円、執行率五八・八%でございます。
 その内容は、四一ページにかけて記載しておりますが、主なものといたしましては、三六ページから三七ページにございます大気環境監視などの3、大気環境対策の推進、三七ページから三八ページにございます土壌、地下水汚染対策などの5、有害化学物質対策の推進、三八ページから三九ページにございます家庭等に対するLPガス価格高騰緊急対策事業などの6、環境保安対策の推進、四〇ページにございます自動車使用及び利用の合理化の推進などの7、自動車環境対策の推進に要した経費でございます。
 次に、四二ページをお開き願います。第四目、自然環境費は、支出済額九十二億四千九百万円、執行率七七・二%でございます。
 その内容は、四六ページにかけて記載しておりますが、主なものといたしましては、四二ページから四三ページにございます戦略的防除事業(キョン)などの1、自然の保護と回復に関する施策の推進、四三ページにございます城南河川清流復活関連施設の維持管理などの2、水環境対策の推進、四三ページから四四ページにございます保全地域の保全に係る連携事業などの3、緑地保全策の推進、四四ページから四五ページにございます4、自然公園の管理、5、自然公園の整備に要した経費でございます。
 次に、四七ページをお開き願います。第三項、廃棄物費でございますが、支出済額百十三億八千二百万円、執行率八六・二%でございます。
 このうち、第一目、管理費は、支出済額十二億二千三百万円、執行率九七・七%でございまして、廃棄物対策の管理運営に要した経費でございます。
 次に、四八ページをお開き願います。第二目、廃棄物対策費は、支出済額八十九億七千六百万円、執行率九〇・三%でございます。
 その内容は、五〇ページにかけて記載しておりますが、主なものといたしましては、四八ページにございますポリ塩化ビフェニル廃棄物対策などの1、廃棄物の規制・指導、四九ページにございますプラ製容器包装等・再資源化支援事業などの2、資源循環の推進、同じく四九ページにございます3、廃棄物の埋立処分に要した経費でございます。
 次に、五一ページをお開き願います。第三目、施設整備費は、支出済額十一億八千三百万円、執行率五八・七%でございまして、海面処分場の建設整備に要した経費でございます。
 続きまして、お手元のもう一つの資料、令和六年度東京都決算参考書財務諸表によりご説明申し上げます。
 なお、金額につきましては、百万円未満を四捨五入して説明させていただきます。
 二ページをお開き願います。まず、上段の1、貸借対照表をご覧ください。
 資産の部の合計は六千八百四十九億五千二百万円で、令和五年度と比較いたしますと、七十七億二千七百万円の減少となっております。
 負債の部の合計は二百五十五億三千六百万円で、令和五年度と比較いたしますと、一億二千二百万円の増加となっております。
 正味財産の部の合計は六千五百九十四億一千七百万円で、令和五年度と比較しますと、七十八億四千九百万円の減少となっております。
 次に、中段の2、行政コスト計算書をご覧ください。
 行政収入は四十億一千百万円、行政費用は一千二百八十五億九千百万円、金融収入は四千万円、金融費用は七千九百万円、特別収入は三億一千五百万円、特別費用は四千百万円で、当期収支差額はマイナス一千二百四十三億四千六百万円で、令和五年度と比較しますと、五百九十七億九千七百万円の減少となっております。
 次に、下段の3、キャッシュ・フロー計算書をご覧ください。
 行政サービス活動収支差額はマイナス三百十三億一千三百万円、社会資本整備等投資活動収支差額はマイナス八百三十九億八千四百万円でございます。収支差額合計はマイナス一千百五十二億九千七百万円で、令和五年度と比較いたしますと、七百九十五億五千六百万円の増加となっております。
 次に、一五ページをお開き願います。事業別情報でございます。
 環境局におきましては、公害防止・温暖化対策事業外二件を事業別情報としており、このうち公害防止・温暖化対策事業は、都内における自動車公害対策、環境改善及び地球温暖化、ヒートアイランド対策等を行っている事業でございます。
 この事業の令和六年度の当期収支差額はマイナス一千五十八億一千六百万円で、令和五年度と比較しますと、五百七十六億七千二百万円の減少となっております。また、都民一人当たりの行政コストは七千四百六十四円となっております。
 一六ページは自然保護対策事業を、一七ページは廃棄物対策事業を記載しております。
 以上で令和六年度一般会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○鈴木委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○清水委員 環境局関係では、八点お願いします。
 一、大規模事業所のエネルギー消費量及び二酸化炭素排出量の推移、過去十年分。
 二、大規模事業所の床面積当たりの二酸化炭素排出量の推移、用途別、過去十年分。
 三、中小規模事業所のエネルギー消費量及び二酸化炭素排出量の推移、過去十年分。
 四、二酸化窒素、浮遊粒子状物質及び微小粒子状物質の全国上位十局の推移。
 五、産業廃棄物として都内から排出されるアスベストの廃棄量、過去十年分。
 六、都内の土壌汚染対策法における要措置区域等の指定件数の推移。
 七、横田基地周辺における騒音発生回数の推移。
 八、東京都レッドデータブックに掲載されたエリアごとの絶滅種数及び絶滅危惧種数の推移。
 以上です。

○さんのへ委員 九点お願いします。
 一点目、再エネ導入に係る補助金交付実績一覧、削減効果報告資料、決算年度のものをお願いいたします。
 二点目、都庁等公共施設省エネ化に係る電力使用量比較表または使用量の推移が分かるもの、過去十年分お願いします。
 三点目、都有施設における太陽光発電設備の設置実績及び推移が分かるもの。
 四点目、産業廃棄物の指導件数、違反処理件数が分かるもの、過去十年分。
 五点目、環境局に寄せられた騒音、悪臭、地盤沈下など公害苦情対応件数一覧、過去十年分。
 六点目、都内緑化面積の推移、過去十年分。
 七点目、環境アセスメント審査実績、過去十年分。
 八点目、武蔵野公園国分寺エリアにおける動植物、昆虫類、生物多様性データ、過去十年分。
 九点目、武蔵野公園及び野川流域における水質データ、過去十年分。
 以上でお願いいたします。

○鈴木委員長 ほかにございますか。――ただいま清水副委員長、さんのへ委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で環境局関係を終わります。

○鈴木委員長 これより建設局関係に入ります。
 初めに、建設局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○花井建設局長 建設局長の花井徹夫でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 鈴木委員長をはじめ委員の皆様には、建設局事業につきまして日頃からご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。
 今後とも、適正かつ効率的な事業運営に努めてまいりますので、委員長はじめ委員の皆様のより一層のご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 それでは、お手元の名簿に従いまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長で総務部長事務取扱の荒井芳則でございます。道路監の久野健一郎でございます。用地部長の澤井晴美でございます。道路管理部長の上田貴之でございます。道路建設部長の松島進でございます。三環状道路整備推進部長の福本充でございます。公園緑地部長の本木一彦でございます。河川部長の斉藤有でございます。企画担当部長の山本聡でございます。総合調整担当部長で用地促進担当部長と女性活躍推進担当部長を兼務いたします園尾学でございます。建設DX推進・危機管理強化担当部長でDX推進担当部長を兼務いたします小田中光でございます。道路保全担当部長の砂田覚でございます。無電柱化推進担当部長の小野寺圭でございます。道路計画担当部長の林博志でございます。公園計画担当部長の大道和彦でございます。公園建設担当部長の水谷正史でございます。河川防災担当部長の小木曽正隆でございます。最後になりますが、当委員会との連絡を担当いたします総務課長の中尾嘉克でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○鈴木委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○鈴木委員長 これより決算の審査を行います。
 令和六年度東京都一般会計決算中、建設局所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○花井建設局長 建設局の令和六年度決算につきましてご説明いたします。
 お手元に配布してございます資料1、令和六年度決算概要によりましてご説明いたします。
 表紙をお開きいただきまして、一ページをご覧ください。最初に決算の総括でございます。
 歳入は八百六十六億六千五百四万余円、収入率は一一一・〇%でございます。歳出は四千九百八十八億七千三百三十九万余円、執行率は八三・九%でございます。
 なお、翌年度への繰越額を含めた執行率は九〇・一%でございます。
 次に、財務諸表の総括につきましては、後ほど次長からご説明いたします。
 二ページをご覧ください。続きまして、主要事業の概要をご説明いたします。
 まず、道路事業でございます。
 道路の新設、拡幅につきましては、環状第四号線、放射第二五号線などの区部環状、放射方向の道路や府中所沢鎌倉街道線、新青梅街道などの多摩南北、東西方向の道路をはじめとする都市計画道路の整備を進めまして、環状第六号線などの約〇・九キロメートルが完成いたしました。
 また、首都圏三環状道路のうち、東京外かく環状道路では、国から受託しております青梅街道インターチェンジ部の用地取得を推進いたしました。
 なお、調布市における陥没、空洞事故を受け、事業者は、地元に丁寧な説明を行った上で、家屋補償及び地盤補修工事等を進めました。また、大泉側本線及び東名、中央ジャンクションランプのシールドトンネル工事につきましては、これまでに取りまとめた再発防止対策等を確認しながら、慎重に掘進作業を進めました。
 さらに、木造住宅密集地域における特定整備路線の整備につきましては、関係権利者の生活再建に配慮して、理解と協力を得ながら用地を取得するとともに、用地が確保できた箇所から順次工事を実施するなど、着実に整備を推進いたしました。
 二ページから三ページにかけましての既存道路につきましては、バリアフリーの推進や自転車通行空間の整備、路面補修や交差点すいすいプランなどを実施したほか、都市防災機能の強化などに効果がございます無電柱化につきましては、杉並区の環七通りなどで整備を進め、練馬区の青梅街道など約二十六キロメートルが完成いたしました。
 また、山岳道路の災害を未然に防止するため、のり枠や落石防護柵等の対策工事を実施いたしました。
 橋梁の整備につきましては、仮称等々力大橋や関戸橋などで新設や架け替えを推進いたしました。また、船堀橋など五十橋で長寿命化対策工事を進めました。
 鉄道の連続立体交差事業につきましては、京浜急行本線など六路線八か所で事業を推進いたしました。
 次に、河川事業でございます。
 中小河川の改修事業につきましては、一時間五十ミリの降雨に対処するため、善福寺川や神田川などの改修を積極的に進めまして、約〇・七キロメートルの護岸が完成いたしました。あわせまして、水害に対する安全性を早期に向上させるため、神田川などにおける調節池等の整備を推進いたしました。
 さらに、近年増加しております時間五十ミリを超える降雨に対処するため、平成二十四年度に策定した目標整備水準を年超過確率二十分の一とする整備方針に基づきまして、境川金森調節池など十一施設で事業を推進いたしました。
 高潮防御施設の整備につきましては、東部低地帯で防潮堤や護岸の整備を進めますとともに、江東内部河川における耐震護岸の整備を推進いたしました。
 四ページをご覧ください。隅田川ではスーパー堤防やテラスの整備を行い、新たに明石南地区のスーパー堤防が完成いたしました。
 東部低地帯の耐震、耐水対策につきましては、東部低地帯の河川施設整備計画(第二期)に基づいて事業を実施いたしまして、新中川など約五キロメートルの堤防において耐震工事が完成するとともに、亀島川水門の耐震、耐水対策工事が完了いたしました。
 次に、公園事業でございます。
 都立公園につきましては、林試の森公園などの用地取得、六仙公園や赤塚公園などの造成を行い、高井戸公園におきまして、南地区西側の園地整備が完了するなど、十六公園において約九・五ヘクタールを開園いたしました。
 既設公園につきましては、蘆花恒春園におきまして非常用発電設備を整備し、防災機能を強化するとともに、文化財庭園の再生といたしまして、旧古河庭園の外壁補修工事を進めました。
 動物園につきましては、恩賜上野動物園におきまして、動物飼育展示施設の改修工事を進めるとともに、多摩動物公園では、サバンナエリアの改修工事を進めました。
 霊園につきましては、雑司ケ谷霊園や染井霊園等で再生事業を進めました。
 次に、四ページから五ページにかけましての生活再建対策でございます。
 公共事業の施行に伴う用地取得を円滑に進めるため、生活再建資金の貸付けや代替地の提供などを実施いたしました。
 さらに、木密地域における特定整備路線におきましては、民間事業者のノウハウを活用した相談窓口の設置や、優遇金利による移転資金貸付に加え、訪問型生活再建支援、公的住宅を活用した移転先の確保など、関係権利者の生活再建をきめ細かくサポートいたしました。
 最後に、被災地支援の取組でございます。
 令和六年一月の能登半島地震及び同年七月の山形県大雨災害の被災地へ職員を派遣し、これまでの被災地派遣業務で培ってきたノウハウと人材を活用いたしまして、災害復旧業務を継続的に支援いたしました。
 以上が令和六年度の決算概要でございます。
 詳細につきましては、次長からご説明いたします。よろしくお願い申し上げます。

○荒井次長 引き続き、詳細につきましてご説明申し上げます。
 主要事項の決算につきましては、お手元配布の資料2、令和六年度一般会計歳入歳出主要事項決算説明資料によりご説明いたします。
 表紙と目次をおめくりいただき、一ページをご覧ください。歳入決算総括表でございます。
 次の二ページが歳出決算総括表でございます。
 初めに、歳入の内容からご説明いたします。
 三ページをお開き願います。左から四列目の収入済額や、その二つ右の列の収入率などを中心にご説明申し上げます。
 初めに、分担金及び負担金でございます。
 収入済額は百十億二百八十五万余円、収入率は九五・四%でございます。
 交通安全施設費は、右側の説明欄に記載してございますように、電線共同溝整備事業に伴う工事負担金収入など、次の街路整備費は、連続立体交差事業に伴う地元区市からの負担金収入など、また、中小河川整備費は、河川整備事業に伴う橋梁架け替え工事負担金収入などでございます。
 四ページをお開き願います。使用料及び手数料でございます。
 収入済額は二百九十二億四千五百六十七万余円、収入率は九五・五%でございます。
 道路占用料と次の河川敷地占用は、道路法や河川法などに基づく占用料収入、次の公園及び附属施設は、東京都立公園条例などに基づく都立公園及び有料施設等の使用料収入でございます。
 五ページをお開き願います。国庫支出金でございます。
 収入済額は三百九十五億二千五百七万余円、収入率は一三二・二%でございます。
 街路整備事業や中小河川整備事業などに対する国庫負担金や国庫補助金を収入したものでございます。
 七ページをお開き願います。財産収入でございます。
 収入済額は二十八億九千四百七万余円、収入率は二五五・三%でございます。
 代替地の売払い代金などを収入したものでございます。
 八ページをお開き願います。寄附金でございます。
 収入済額は一千万円、収入率は一〇〇%でございます。
 動物園整備事業に対する収入でございます。
 続きまして、九ページをお開き願います。繰入金でございます。
 収入済額は十五億二千三百十五万余円、収入率は五九・二%でございます。
 街路整備事業に伴う負担金や道路の復旧工事に伴う負担金などを他会計から繰入金として収入したものでございます。
 一〇ページをお開き願います。諸収入でございます。
 収入済額は二十四億六千四百二十一万余円、収入率は一〇八・一%でございます。
 生活再建資金貸付金の元金及び利子収入、街路整備事業に伴う区施行に係る受託事業収入などでございます。
 歳入の説明は以上です。
 次に、歳出の内容につきましてご説明いたします。
 一一ページをお開き願います。歳出につきましても、左から四列目の支出済額や、その三つ右の列の執行率などを中心にご説明いたします。
 初めに、土木管理費でございます。
 支出済額は二百三十二億八千四百四十二万余円、翌年度への繰越額を含めました執行率は九〇・九%でございます。
 土木補助費は、市町村が施行する土木事業に対する都の補助金を支出したものでございます。生活再建資金貸付費と次の一二ページの代替地購入費は、公共事業の施行に伴い移転を余儀なくされた方々に対する支援としての貸付金や代替地の取得に要した経費でございます。
 一三ページをお開き願います。道路橋梁費でございます。
 支出済額は三千三十三億五百八十一万余円、繰越額を含む執行率は八九・一%でございます。
 道路補修費は、環状六号線外二百三十八か所の路面補修工事などに要した経費、次の交通安全施設費は、道路の無電柱化や歩道の整備、自転車通行空間の整備などに要した費用でございます。
 一四ページをお開き願います。道路整備費は、町田調布線外六十一か所の道路の整備に要した経費、次の街路整備費は、環状第四号線外百七十三か所の都市計画街路の整備に要した経費でございます。
 一五ページをお開き願います。橋梁整備費は、橋梁の新設、架け替え、長寿命化や補修に要した経費でございます。
 一六ページをお開き願います。河川海岸費でございます。
 支出済額は九百七十八億六千九百七十三万余円、繰越額を含む執行率は九一・一%でございます。
 中小河川整備費は、神田川外二十六河川における護岸改修や調節池整備等に要した経費でございます。
 一七ページをお開き願います。高潮防御施設費は、毛長川外五河川の高潮防御施設、江東内部河川やスーパー堤防等の整備、東部低地帯の耐震、耐水対策などに要した経費でございます。
 一八ページをお開き願います。公園霊園費でございます。
 支出済額は七百四十四億五百七十五万余円、繰越額を含む執行率は九二・九%でございます。
 公園整備費は、林試の森公園外二十九公園の造成や用地取得、都立公園の防災機能の強化充実などに要した経費でございます。
 以上で主要事項の決算の説明を終わらせていただきます。
 引き続きまして、財務諸表につきまして、資料4、令和六年度東京都決算参考書財務諸表によりましてご説明させていただきます。
 四ページをお開き願います。貸借対照表、行政コスト計算書、キャッシュ・フロー計算書の概要を記載してございます。
 初めに、1、貸借対照表でございます。
 貸借対照表は、年度末時点における局所管の資産、負債の金額を表示した一覧表でございます。
 資産の部をご覧ください。
 建設局におきましては、中段にございます道路、橋梁などのインフラ資産が約八割を占めており、資産の部合計は十七兆八千四百九十四億余円で、五年度に対して一千七百四十一億余円の増となりました。これは、主に用地取得に伴う行政財産やインフラ資産の増加などによるものでございます。
 負債の部をご覧ください。
 負債は主に都債であり、合計は二兆五千百三億余円で、五年度に対して一千二百六十一億余円の減となりました。
 ただいまご説明した資産と負債の差額である正味財産の部の合計は十五兆三千三百九十億余円となっております。
 次に、2、行政コスト計算書でございます。
 行政コスト計算書は、六年度における行政運営に伴う費用と、その財源としての収入の金額を表示した一覧表でございます。
 行政収入は国庫支出金や使用料及び手数料など六百五十六億余円、行政費用は維持補修費や投資的経費、減価償却費など三千七百三十五億余円となっております。金融費用は都債の支払利息など二百四十億余円、特別収入及び費用は固定資産の売却損益などでございます。
 これら収入から費用を差し引いた当期収支差額はマイナス三千百五十五億余円となっております。
 次に、3、キャッシュ・フロー計算書でございます。
 キャッシュ・フロー計算書は、経常的な行政サービスに伴う現金収支を行政サービス活動、固定資産の形成に伴う現金収支を社会資本整備等投資活動として区分して表示したものです。
 行政サービス活動の収支差額はマイナス二千六百三十三億余円、社会資本整備等投資活動の収支差額はマイナス千四百八十八億余円で、この二つの収支差額を合わせました収支差額合計はマイナス四千百二十二億余円となっております。
 少し先の二一ページをお開き願います。事業別情報についてご説明いたします。
 初めに、道路事業でございます。
 道路事業は、道路、橋梁の維持管理及び整備を行う事業でございます。
 上段の表、行政コスト計算書をご覧ください。
 下から三段目、当期収支差額はマイナス千九百十七億余円でございます。また、都民一人当たりの行政コストは、中段の表、最下段にございますように一万七千百八十三円でございます。
 下段の貸借対照表をご覧ください。
 表の中央、資産の部合計は十五兆二千六百六十億余円でございます。都民一人当たりの資産は、表の枠外、最下段にございますとおり百七万四千円でございます。
 二二ページをお開き願います。河川事業でございます。
 河川事業は、河川の維持管理及び整備を行う事業でございます。
 上段の表、行政コスト計算書をご覧ください。
 下から三段目の当期収支差額はマイナス八百八十三億余円でございます。また、都民一人当たりの行政コストは、中段の表、最下段にございますとおり七千二百三十八円でございます。
 次に、隣の二三ページをご覧ください。公園事業でございます。
 公園事業は、公園、動物園、霊園及び葬儀所の維持管理及び整備を行う事業でございます。
 上段の表、行政コスト計算書をご覧ください。
 下から三段目の当期収支差額はマイナス三百三十四億余円でございます。また、都民一人当たりの行政コストは、中段の表、最下段にございますとおり三千百二十円でございます。
 以上で令和六年度決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○鈴木委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○清水委員 それでは、私からは十六点について資料要求をさせていただきます。
 一、骨格路線、主要路線の予算、決算額の推移。
 二、道路街路整備における予算、決算額の推移。
 三、特定整備路線の予算、決算額の推移、建設局施行のもの。
 四、骨格幹線、地域幹線道路の計画概要と進捗状況。
 五、代替地購入費の予算、決算額の推移。
 六、直轄事業負担金の決算額の推移。
 七、建設局に関わる中小企業への工事発注実績の推移。
 八、東京都自転車通行空間整備推進計画に基づく自転車通行空間の整備実績及び整備率。
 九、建設局発注工事における一者応札の実績。
 十、建設局発注工事における入札不調件数。
 十一、建設局発注案件における随意契約の件数及び金額と割合。
 十二、都立葬儀所の稼働状況。
 十三、都立霊園、施設別、霊園別の公募状況。
 十四、連続立体交差事業の予算、決算額の推移。
 十五、都立練馬城址公園の整備費の予算、決算額の推移。
 十六、都道における街路樹の維持管理費の推移。
 以上です。

○さんのへ委員 四点お願いいたします。
 一点目、河川水面清掃に関する河川別回収量推移、過去十年分。
 二点目、都市計画道路三・四・一一号の基本設計図及び橋梁案の概要資料。
 三点目、都市計画道路三・四・一一号における市民、専門家、NPO等の参画経緯が分かる会議録、出席者名簿。
 四点目、調布市陥没事故以降に、国交省、NEXCO東日本から受領した地盤情報及び安全対策報告書一式。
 以上でお願いいたします。

○鈴木委員長 ほかにございますか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長 ただいま清水副委員長、さんのへ委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で建設局関係を終わります。

○鈴木委員長 これより水道局関係に入ります。
 初めに、水道局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○山口水道局長 水道局長の山口真でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 鈴木委員長をはじめ委員の皆様方には、日頃から当局の事業にご理解とご支援を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 ご審議いただくに当たりまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 技監の鈴木理でございます。多摩水道改革推進本部長の長嶺浩子でございます。総務部長の内田知子でございます。職員部長の大谷俊也でございます。経理部長の高角和道でございます。サービス推進部長の荒畑克彦でございます。特命担当部長を兼務いたします浄水部長の石田紀彦でございます。給水部長の藤川和久でございます。建設部長の塩田勉でございます。経営改革推進担当部長の小澤賢治でございます。次に、当分科会との連絡に当たります総務課長の秋元康子でございます。主計課長の米澤龍太郎でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者挨拶〕

○鈴木委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○鈴木委員長 これより決算の審査を行います。
 令和六年度東京都工業用水道事業清算会計決算を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○山口水道局長 令和六年度東京都工業用水道事業清算会計決算のご審議をいただくに当たり、お手元の令和六年度決算概要によりましてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、一ページをご覧ください。初めに、事業概要でございます。
 都の工業用水道事業の経緯等は資料に記載のとおりでございますが、工業用水道事業清算会計は、工業用水道事業廃止後の清算業務について、関係する経理を明確にするため、設置されたものでありまして、水道局では、知事から委任を受け、事務を執行しております。
 令和六年度は、事業廃止による利用者の経営などへの影響を最小限にとどめられるよう、料金差額補填などの利用者支援を実施しますとともに、他のライフライン事業者との調整を行い、計画的に工業用水道管の撤去などを行いました。
 続いて、二ページをご覧ください。令和六年度の歳入歳出決算の総括でございます。
 歳入は八十二億四千万余円で、収入率は一一三・〇%でございます。歳出は三十六億四千三百万余円、執行率は五七・二%でございます。
 なお、財務諸表の総括を含め、詳細につきましては総務部長からご説明をさせていただきます。よろしくご審議のほどお願いを申し上げます。

○内田総務部長 それでは、東京都工業用水道事業清算会計につきまして、決算の内容をご説明申し上げます。
 お手元の東京都工業用水道事業清算会計決算説明書をご覧ください。
 三ページから五ページまでは、ただいま水道局長から決算概要としてご説明申し上げましたので、私からは、九ページ以降の決算の内容についてご説明させていただきます。
 九ページをご覧ください。まず、歳入についてでございます。
 使用料及び手数料につきましては、予算現額一千円に対しまして、収入済額ゼロ円、収入率は〇%でございます。
 一〇ページをご覧ください。財産収入でございます。
 予算現額二百万円に対しまして、収入済額ゼロ円、収入率は〇%でございます。
 一一ページをご覧ください。諸収入でございます。
 予算現額四百万余円に対しまして、収入済額は一億九千七百万余円で、収入率は著増となってございます。
 収入の内訳は、都預金利子、受託事業収入、次の一二ページをご覧いただきまして、雑入となっております。
 一三ページをご覧ください。繰越金でございます。
 予算現額七十二億八千三百万余円に対しまして、収入済額は八十億四千三百万余円で、収入率は一一〇・四%となっております。
 以上で歳入の説明を終わらせていただきます。
 続きまして、歳出についてご説明させていただきます。
 一七ページをご覧ください。工業用水道事業清算費は、工業用水道事業の清算に要する経費でございます。
 予算現額六十三億七千百万円に対しまして、支出済額は三十六億四千三百万余円で、執行率は五七・二%となっております。
 経費の内訳といたしましては、配水管撤去等工事費、利用者支援費、清算事務費となっております。
 東京都工業用水道事業清算会計決算説明書については以上でございます。
 続きまして、お手元にお配りしてございます令和六年度東京都決算参考書財務諸表によりまして、工業用水道事業清算会計の財務諸表の内容をご説明申し上げます。
 表紙と目次をおめくりいただきまして、三ページをご覧ください。財務諸表の総括の(1)、工業用水道事業清算会計でございます。財務諸表の概要を記載しております。
 貸借対照表における資産が六十一億七千五百万余円、負債がゼロ円、差引きの正味財産が六十一億七千五百万余円でございます。
 また、行政コスト計算書における収入が一億九千七百万余円、費用が三十七億余円、差引きの当期収支差額はマイナス三十五億二百万余円でございます。
 最後に、キャッシュ・フロー計算書における収入が一億九千七百万余円、支出が三十六億四千三百万余円、差引きの当期収支差額はマイナス三十四億四千五百万余円でございます。
 続きまして、四ページに財務諸表の概要、七ページから一五ページにかけましては、貸借対照表、行政コスト計算書、キャッシュ・フロー計算書、正味財産変動計算書、附属明細書及び財務諸表に係る注記を記載してございますので、後ほどご覧いただきたいと存じます。
 以上で令和六年度東京都工業用水道事業清算会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○鈴木委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長 よろしいですね。それでは、資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で水道局関係を終わります。
 これをもちまして本日の分科会を閉会いたします。
   午後三時四分散会