令和二年度各会計決算特別委員会第二分科会速記録第二号

令和三年十月十八日(月曜日)
第十委員会室
午後一時開議
出席委員 十名
委員長内山 真吾君
副委員長慶野 信一君
副委員長清水 孝治君
かまた悦子君
あかねがくぼかよ子君
アオヤギ有希子君
田村 利光君
白戸 太朗君
五十嵐えり君
尾崎あや子君

欠席委員 なし

出席説明員
福祉保健局局長吉村 憲彦君
健康危機管理担当局長理事兼務初宿 和夫君
次長理事兼務雲田 孝司君
次長理事兼務佐藤 智秀君
技監田中 敦子君
理事医療政策部長新型コロナウイルス感染症医療政策担当部長事務取扱矢沢 知子君
理事早川 剛生君
総務部長高野 克己君
指導監査部長坂本 尚史君
保健政策部長新型コロナウイルス感染症保健政策担当部長兼務成田 友代君
生活福祉部長高橋 博則君
高齢社会対策部長山口 真吾君
少子社会対策部長奈良部瑞枝君
障害者施策推進部長中川 一典君
健康安全部長藤井麻里子君
感染症対策部長武田 康弘君
企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長
新型コロナウイルス感染症検査推進担当部長兼務
齋藤 善照君
事業推進担当部長保健所デジタル化推進担当部長兼務渋谷 恵美君
医療改革推進担当部長小竹 桃子君
医療政策担当部長鈴木 和典君
地域保健担当部長保健所デジタル化推進担当部長兼務池上 晶子君
事業調整担当部長新型コロナウイルス感染症対策連絡調整担当部長兼務新田 裕人君
高齢者施策推進担当部長大規模接種施設企画調整担当部長兼務山本 謙治君
子供・子育て施策推進担当部長西尾 寿一君
障害者医療担当部長石黒 雅浩君
食品医薬品安全担当部長中村 重信君
感染症危機管理担当部長医療連携推進担当部長新型コロナウイルス感染症検査推進担当部長兼務杉下 由行君
新型コロナウイルス感染症対策調整担当部長遠藤 善也君
新型コロナウイルス感染症対策調整担当部長新型コロナウイルス感染症検査推進担当部長兼務花本 由紀君
新型コロナウイルス感染症対策調整担当部長徳弘 欣也君
東京感染症対策センター担当部長加倉井祐介君
新型コロナウイルスワクチン担当部長村本 一博君
新型コロナウイルス戦略的検査推進担当部長新型コロナウイルス感染症対策調整担当部長兼務河野 和久君
酸素・医療提供ステーション担当部長関口 尚志君
酸素・医療提供ステーション担当部長小林 俊文君
抗体カクテル療法促進担当部長内藤 典子君

本日の会議に付した事件
令和二年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について
福祉保健局関係
・令和二年度東京都一般会計決算(説明)
・令和二年度東京都国民健康保険事業会計決算(説明)
・令和二年度東京都母子父子福祉貸付資金会計決算(説明)
・令和二年度東京都心身障害者扶養年金会計決算(説明)

○内山委員長 ただいまから令和二年度各会計決算特別委員会第二分科会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、福祉保健局関係の決算審査を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の分科会で行います。ご了承願います。
 これより福祉保健局関係に入ります。
 初めに、福祉保健局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○吉村福祉保健局長 福祉保健局長の吉村憲彦でございます。
 内山委員長をはじめ委員の皆様方には、日頃からご指導を賜り、誠にありがとうございます。
 本日から、令和二年度の一般会計及び特別会計の決算につきましてご審議をいただくこととなります。事務事業の執行に当たりましては、今後とも一層の努力をしてまいる所存でございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
 それでは、説明に先立ちまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 健康危機管理担当局長で理事兼務の初宿和夫でございます。次長で理事兼務の雲田孝司でございます。次長で理事兼務の佐藤智秀でございます。技監の田中敦子でございます。理事で医療政策部長及び新型コロナウイルス感染症医療政策担当部長事務取扱の矢沢知子でございます。理事の早川剛生でございます。総務部長の高野克己でございます。指導監査部長の坂本尚史でございます。保健政策部長で新型コロナウイルス感染症保健政策担当部長兼務の成田友代でございます。生活福祉部長の高橋博則でございます。高齢社会対策部長の山口真吾でございます。少子社会対策部長の奈良部瑞枝でございます。障害者施策推進部長の中川一典でございます。健康安全部長の藤井麻里子でございます。感染症対策部長の武田康弘でございます。企画担当部長でオリンピック・パラリンピック調整担当部長及び新型コロナウイルス感染症検査推進担当部長兼務の齋藤善照でございます。事業推進担当部長で保健所デジタル化推進担当部長兼務の渋谷恵美でございます。医療改革推進担当部長の小竹桃子でございます。医療政策担当部長の鈴木和典でございます。地域保健担当部長で保健所デジタル化推進担当部長兼務の池上晶子でございます。事業調整担当部長で新型コロナウイルス感染症対策連絡調整担当部長兼務の新田裕人でございます。高齢者施策推進担当部長で大規模接種施設企画調整担当部長兼務の山本謙治でございます。子供・子育て施策推進担当部長の西尾寿一でございます。障害者医療担当部長の石黒雅浩でございます。食品医薬品安全担当部長の中村重信でございます。感染症危機管理担当部長で医療連携推進担当部長及び新型コロナウイルス感染症検査推進担当部長兼務の杉下由行でございます。新型コロナウイルス感染症対策調整担当部長の遠藤善也でございます。新型コロナウイルス感染症対策調整担当部長で新型コロナウイルス感染症検査推進担当部長兼務の花本由紀でございます。新型コロナウイルス感染症対策調整担当部長の徳弘欣也でございます。東京感染症対策センター担当部長の加倉井祐介でございます。新型コロナウイルスワクチン担当部長の村本一博でございます。新型コロナウイルス戦略的検査推進担当部長で新型コロナウイルス感染症対策調整担当部長兼務の河野和久でございます。酸素・医療提供ステーション担当部長の関口尚志でございます。酸素・医療提供ステーション担当部長の小林俊文でございます。抗体カクテル療法促進担当部長の内藤典子でございます。最後に、当委員会との連絡に当たらせていただきます総務課長の森田能城でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○内山委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○内山委員長 これより決算の審査を行います。
 令和二年度東京都一般会計決算中、福祉保健局所管分、令和二年度東京都国民健康保険事業会計決算、令和二年度東京都母子父子福祉貸付資金会計決算及び令和二年度東京都心身障害者扶養年金会計決算を一括して議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○吉村福祉保健局長 それでは、令和二年度決算の概要についてご説明申し上げます。
 お手元にございます資料1、令和二年度決算概要の一ページをお開き願います。第1、事業概要でございます。
 福祉保健局では、都民が安心して生活できる社会の実現を目指し、大都市東京にふさわしい福祉、保健、医療施策を積極的に展開しております。
 1、福祉保健基盤の整備に関することから、二ページにわたりますが、八つの施策体系に区分しております。ご覧いただきたいと存じます。
 次に、三ページをお開き願います。第2、決算の総括でございます。
 福祉保健局では、一般会計のほか、国民健康保険事業会計、母子父子福祉貸付資金会計、心身障害者扶養年金会計の三つの特別会計を所管しております。
 まず、一般会計についてご説明いたします。なお、百万円未満は四捨五入してお示ししてございます。
 歳入につきましては、予算現額九千二百四十七億六千四百万円に対し、収入済額七千二百三十六億二千万円で、収入率は七八・二%となっております。
 次に、歳出でございますが、予算現額一兆九千七百三十五億二千八百万円に対し、支出済額一兆七千五百十二億七千百万円で、執行率は八八・七%となっております。
 次に、特別会計についてご説明いたします。
 まず、国民健康保険事業会計でございます。
 本会計は、国民健康保険法に基づき、国民健康保険に関する収支を明確にするために設置しております。
 歳入につきましては、予算現額一兆九百六十一億七千百万円に対し、収入済額一兆一千五十一億九千四百万円で、収入率は一〇〇・八%となっております。
 次に、歳出でございますが、予算現額一兆九百六十一億七千百万円に対し、支出済額一兆六百九億七千万円で、執行率は九六・八%となっております。
 次に、母子父子福祉貸付資金会計でございます。
 本会計は、母子及び父子並びに寡婦福祉法に基づき、母子及び父子家庭に対して資金の貸付けを行うために設置しております。
 歳入につきましては、予算現額三十八億八千八百万円に対し、収入済額七十五億九千四百万円で、収入率は一九五・三%となっております。
 次に、歳出でございますが、予算現額三十八億八千八百万円に対し、支出済額二十一億五千五百万円で、執行率は五五・四%となっております。
 次に、四ページをお開き願います。心身障害者扶養年金会計でございます。
 本会計は、東京都心身障害者扶養年金制度を運用するために設置しております。
 歳入につきましては、予算現額四十億五千七百万円に対し、収入済額三十八億二千六百万円で、収入率は九四・三%となっております。
 次に、歳出でございますが、予算現額四十億五千七百万円に対し、支出済額三十八億二千六百万円で、執行率は九四・三%となっております。
 次に、五ページをお開き願います。第3、財務諸表の総括でございます。
 会計ごとに貸借対照表、行政コスト計算書を掲載してございます。詳しい内容につきましては、後ほど決算参考書によりまして総務部長からご説明申し上げます。
 次に、六ページをお開き願います。第4、令和二年度に実施した主な事業についてご説明申し上げます。
 まず、1、福祉保健基盤の整備でございます。
 福祉保健区市町村包括補助事業では、区市町村が実施する福祉、保健、医療の基盤整備等を目的とする事業を支援いたしました。
 次に、2、医療提供体制の確保でございます。
 救急医療対策では、休日及び夜間における診療体制の確保や地域救急医療センターによる患者受入れ体制整備など、救急医療体制の充実に取り組みました。また、地域医療対策では、在宅における医療と介護の連携を推進する区市町村への支援や、入院医療機関における在宅療養移行の支援など、在宅療養体制の整備に取り組みました。
 次に、3、保健施策の推進でございます。
 自殺総合対策の推進を図るとともに、がん予防対策の推進では、がん検診の受診率と質の向上に向けた取組を実施いたしました。
 七ページをお開き願います。4、生活福祉施策の推進でございます。
 低所得者対策の推進では、低所得者・離職者対策事業を実施するなど、低所得者等の生活の安定化や所得の向上に向けた取組を進めました。
 次に、5、高齢者福祉施策の推進でございます。
 認知症対策の推進では、認知症高齢者グループホームの整備を図るなど、認知症高齢者等の日常生活を支えるための取組を進めました。また、特別養護老人ホーム等の整備では、増加する高齢者の介護ニーズに対応するため、介護基盤の整備促進に取り組みました。
 次に、6、子供と家庭・女性福祉、母子保健、小児医療施策の推進でございます。
 保育サービスの拡充では、待機児童の解消に向け、保育所等の整備促進、人材の確保・定着の支援、利用者支援の充実の三つを柱に対策を実施し、保育サービスの拡充や保育人材の確保、定着等につながる取組を加速させました。また、子育て支援サービスの充実では、子育てに不安を抱える妊婦や子育て家庭を支援するため、妊娠、出産、子育て期に至るまで切れ目のない支援を行うとうきょうママパパ応援事業等により、子育て支援全般の充実を図りました。
 八ページをお開き願います。7、障害者(児)施策の推進でございます。
 障害者、障害児の地域生活支援では、障害者の地域生活基盤を整備するとともに、就労に向けた支援策の充実強化や、障害者への理解促進及び差別解消に向けた取組を行いました。また、障害者地域移行支援では、障害者地域生活移行促進コーディネート事業等を実施し、地域生活への移行支援を行いました。
 次に、8、健康危機管理体制の充実でございます。
 感染症対策では、新型コロナウイルス感染症への対応として、新型コロナコールセンターや発熱相談センター設置、検査体制の強化、医療機関における患者受入れ及び移送体制の確保等医療機関に対する支援、宿泊療養、自宅療養体制の確保、保健所支援体制の強化、区市町村に対する支援を行いました。
 また、都の感染症対策全般について、調査、分析、評価等を行い、効果的な感染症対策につながる提言を知事に対して行う東京iCDC専門家ボードを設置したほか、デング熱等の蚊媒介感染症対策として、注意喚起やサーベイランス等を行いました。さらに、動物の愛護と管理では、動物の引取り数減少や新たな飼い主への譲渡機会拡大のため、飼い主に対する普及啓発やボランティア団体等と連携した動物の譲渡促進などの取組を進め、殺処分数ゼロを継続いたしました。
 以上が令和二年度決算の概要でございます。
 なお、詳細につきましては、引き続き総務部長からご説明申し上げます。ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。

○高野総務部長 それでは、令和二年度決算の詳細につきまして、お手元の資料2から資料5までの決算説明書及び資料6の決算参考書財務諸表によりご説明申し上げます。
 最初に、右上に資料2と記載されております東京都一般会計決算説明書をご覧いただきたいと存じます。
 表紙をおめくりいただきますと、そこに全体の目次がございます。それでは、まず、一ページをお開き願います。決算の総括を記載してございます。
 こちらの内容につきましては、ただいま局長から資料1、令和二年度決算概要でご説明申し上げましたので、私からは、歳入歳出決算につきまして、歳入は款ごとに、歳出は項ごとに主な内容をご説明申し上げます。
 初めに、歳入でございます。
 五ページをお開き願います。一番上の段でございます。第六款、分担金及び負担金といたしまして、児童福祉施設入所者の自己負担金等を収入したものでございます。
 収入済額は右から三列目に記載しておりますが、二億三千五百万余円、収入率は一番右の説明欄に記載しておりまして、六三・〇%となっております。
 次に、六ページをお開き願います。第七款、使用料及び手数料といたしまして、各種施設の使用料及び各種手数料を収入したものでございます。
 収入済額は百四十三億七千六百万余円、収入率は七九・四%となっております。
 次に、一四ページをお開き願います。第八款、国庫支出金でございますが、各事業の国庫負担金、国庫補助金及び委託金を収入いたしまして、収入済額は六千六百三十八億一千四百万余円、収入率は八五・二%となっております。
 次に、二八ページをお開き願います。第九款、財産収入といたしまして、土地建物の貸付けに伴う賃貸料等を収入したものでございます。
 収入済額は五億八千百万余円、収入率は一〇五・〇%となっております。
 次に、三〇ページをお開き願います。第十款、寄附金でございますが、福祉保健事業に対する寄附金を収入いたしまして、収入済額は十二億四千三百万余円、収入率は一一八・四%となっております。
 次に、隣の三一ページをご覧願います。第十一款、繰入金といたしまして、特別会計及び公営企業会計からの繰入金並びに当局所管の特定目的基金からの繰入金を収入したものでございます。
 収入済額は二百十七億六千百万余円、収入率は一九・五%となっております。
 次に、四一ページをお開き願います。第十二款、諸収入でございますが、各種貸付金の元金及び利子等を収入いたしました。
 収入済額は二百十六億五百万余円、収入率は一五一・三%となっております。
 歳入は以上でございます。
 次に、歳出でございます。
 六五ページをお開き願います。第八款、福祉保健費でございます。
 支出済額は、一番上の段の右から四列目に記載しておりますが、一兆七千四百七十九億七千七百万余円、執行率は一番右の説明欄に記載しておりまして、八八・八%となっております。
 項別の内訳といたしまして、まずその下の第一項、福祉保健管理費でございます。
 局管理事務、政策連携団体に対する補助金などに要する経費を支出いたしまして、支出済額は百三十二億一千六百万余円、執行率は九一・三%となっております。
 次に、七三ページをお開き願います。第二項、医療政策費でございます。
 救急医療対策、地域医療対策などの医療政策、医師、看護師確保対策などに要する経費を支出いたしまして、支出済額は四百二十億三千百万余円、執行率は八九・六%となっております。
 次に、八八ページをお開き願います。第三項、保健政策費でございます。
 健康づくり対策、各種医療費助成、国民健康保険制度の運営などに要する経費を支出いたしまして、支出済額は三千五十七億七千二百万余円、執行率は九六・六%となっております。
 次に、一〇四ページをお開き願います。第四項、生活福祉費でございます。
 生活保護事業、福祉人材の養成、低所得者対策などに要する経費を支出いたしまして、支出済額は二千八百五十九億三千四百万余円、執行率は九八・六%となっております。
 次に、一一七ページをお開き願います。第五項、高齢社会対策費でございます。
 介護保険制度の運営や認知症対策事業など高齢者福祉の増進に要する経費を支出いたしまして、支出済額は二千三百一億九千八百万余円、執行率は八七・二%となっております。
 次に、一三二ページをお開き願います。第六項、少子社会対策費でございます。
 児童育成手当等の支給や保育所をはじめとする児童福祉施設等の運営など、子供と家庭、女性福祉、母子保健の推進に要する経費を支出いたしまして、支出済額は三千十一億七千万余円、執行率は九四・三%となっております。
 次に、一五三ページをお開き願います。障害者施策推進費でございます。
 障害福祉サービス、重度心身障害者手当等の支給、心身障害者施設の運営などに要する経費を支出いたしまして、支出済額は千九百四十三億三千五百万余円、執行率は八八・一%となっております。
 次に、一七二ページをお開き願います。第八項、健康安全費でございます。
 食品衛生及び環境衛生対策、感染症対策などに要する経費を支出いたしまして、支出済額は三千百六十六億一千九百万余円、執行率は七三・九%となっております。
 次に、一八八ページをお開き願います。第九項、施設整備費でございます。
 社会福祉施設の整備等に要する経費を支出いたしまして、支出済額は五百八十六億九千九百万余円、翌年度繰越額は二億二千九百万余円、執行率は八五・六%となっております。
 次に、一九六ページをお開き願います。第十七款、諸支出金の第四項、諸費でございます。
 過年度に当局が交付を受けました国庫支出金の返還等に要する経費を支出いたしまして、支出済額は三十二億九千二百万余円、執行率は七六・七%となっております。
 以上で、一般会計決算のうち福祉保健局所管事業分の説明を終わらせていただきます。
 引き続き、特別会計につきましてご説明申し上げます。
 お手元の資料3、東京都国民健康保険事業会計決算説明書をご覧いただきたいと存じます。
 一ページをお開き願います。本会計は、国民健康保険法に基づきまして、国民健康保険に関する収支を明確にするために設置しているものでございます。
 二ページをお開き願います。歳入でございます。
 分担金及び負担金として、区市町村からの国民健康保険事業費納付金、国庫支出金として国からの各種負担金等を収入いたしました。
 一番下の合計欄をご覧願います。収入済額は一兆一千五十一億九千三百万余円、収入率は一〇〇・八%となっております。
 次に、隣の三ページをご覧願います。歳出でございます。
 保険給付費等交付金などを支出いたしまして、支出済額は一兆六百九億七千万余円、執行率は九六・八%となっております。
 次に、お手元の資料4、東京都母子父子福祉貸付資金会計決算説明書をご覧いただきたいと存じます。
 一ページをお開き願います。本会計は、母子及び父子並びに寡婦福祉法に基づきまして、配偶者のいない女性または男性で、児童を扶養している方に対して貸し付けられた各種資金などに関する経理を明確にするために設置しているものでございます。
 二ページをお開き願います。歳入でございます。
 事業収入として、母子父子福祉貸付金の返還金、利子等のほか、一般会計からの繰入金等を収入いたしました。
 一番下の合計欄をご覧願います。収入済額は七十五億九千四百万余円、収入率は一九五・三%となっております。
 次に、隣の三ページをご覧願います。歳出でございます。
 母子父子福祉貸付資金の貸付金などを支出いたしまして、支出済額は二十一億五千四百万余円、執行率は五五・四%となっております。
 次に、お手元の資料5、東京都心身障害者扶養年金会計決算説明書をご覧いただきたいと存じます。
 一ページをお開き願います。本会計は、東京都心身障害者扶養年金条例を廃止する条例に基づきまして、心身に障害のある方の保護者が亡くなったとき、または保護者が身体または精神の機能を著しく喪失した状態になった後に支給される年金の給付などに関する経理を明確にするために設置しているものでございます。
 二ページをお開き願います。歳入でございます。
 心身障害者扶養年金基金からの繰入金などを収入いたしまして、一番下の合計欄にございますように、収入済額は三十八億二千五百万余円、収入率は九四・三%となっております。
 次に、隣の三ページをご覧願います。歳出でございます。
 年金の給付等に要する経費を支出いたしまして、支出済額は三十八億二千五百万余円、執行率は九四・三%となっております。
 なお、心身障害者扶養年金制度につきましては、平成十九年三月一日をもちまして廃止しておりますが、廃止時点で扶養年金を受給していた方などには制度廃止前と同様の仕組みで扶養年金を支給し、それ以外の未受給者の方には清算金を支給しております。
 以上が、令和二年度一般会計決算及び特別会計決算でございます。
 続きまして、資料6、東京都決算参考書財務諸表をご覧いただきたいと存じます。この資料は福祉保健局所管事業分につきまして作成したものでございます。
 一ページをお開き願います。1、財務諸表の総括でございます。
 これは、一般会計、国民健康保険事業会計、母子父子福祉貸付資金会計、心身障害者扶養年金会計の財務諸表を合算したものでございまして、二ページから五ページまで、各会計の概要を記載してございます。
 六ページをお開き願います。2、福祉保健局財務諸表の概要でございます。
 まず、1、貸借対照表でございますが、表の中ほど、資産の部合計は七千百六十一億八千二百万余円、令和元年度と比較しました増減額は百七十七億八千九百万余円の増、その若干下にあります負債の部合計は千九百三億二千百万余円、増減額は四十二億二千五百万余円の減、正味財産の部合計は五千二百五十八億六千百万余円、増減額は二百二十億一千五百万余円の増でございます。
 次に、2、行政コスト計算書でございますが、一番上の行政収入は一兆六千九百四十四億六千七百万余円、行政費用は二兆七千百九十億三千四百万余円、表の中ほどより若干下になりますが、当期収支差額はマイナス一兆二百四十八億一千百万余円、増減額は二百六十七億八千八百万余円の減でございます。
 続きまして、3、キャッシュ・フロー計算書でございます。
 上から三行目、行政サービス活動収支差額はマイナス一兆百四十八億七千三百万余円、表の中ほどより若干下になりますが、収支差額合計はマイナス一兆二十五億四千九百万余円、増減額は三十六億五千三百万余円の増でございます。
 以上が福祉保健局財務諸表の概要でございまして、七ページから一〇ページまで、各会計の概要を記載してございます。さらに、一一ページ以降には各財務諸表を記載してございますので、後ほどご覧いただきたいと存じます。
 少し飛びますが、五五ページをお開き願います。このページから六二ページにかけまして、福祉保健局の事業別情報を記載してございます。
 この五五ページは、医療提供体制の確保でございます。
 都民の生命と健康を守り、三百六十五日二十四時間の安心と患者中心の医療の実現を図るため、救急医療対策、周産期医療対策などの事業を実施いたしました。
 行政コスト計算書の下から三段目をご覧願います。当期収支差額はマイナス百七十五億九千五百万余円、令和元年度と比較すると、八千五百万余円の減となっております。利用者一人当たりの行政コストは、下の表の最下段にございますように、千五百六十二円となっております。
 次の五六ページから、保健サービスの向上、生活福祉事業の推進、高齢社会対策、少子社会対策、障害者施策の推進、健康危機管理対策、社会福祉施設等整備、それぞれ事業別情報を記載してございますので、ご覧いただきたいと存じます。
 以上をもちまして、福祉保健局所管の令和二年度決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○内山委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○尾崎委員 十五点の資料をお願いいたします。
 一、福祉保健局の予算及び決算の推移。
 二、福祉保健局予算、決算額の推移。これは一般会計分をお願いします。
 三、シルバーパス発行状況の推移。
 四、福祉保健区市町村包括補助事業の補助額。
 五、区市町村地域生活支援事業等の実施状況。
 六、認可保育所の屋外遊戯場の状況。
 七、認可保育所、認証保育所及び認可外保育施設の施設数、指導検査件数及び文書指導を行った施設の数の推移。
 八、認可保育所、認証保育所及び認可外保育施設の改善勧告数と公表数、事業の停止命令数、施設閉鎖の命令数、過去五年分をお願いします。
 九、巡回指導チームの人数、過去五年分。
 十、東京都介護職員キャリアパス導入促進事業の当初予算額及び決算額の推移。
 十一、東京都介護職員キャリアパス導入促進事業の規模の推移、当初予算及び決算についてお願いします。
 十二、都内の介護職員数の推移。
 十三、国民健康保険事業会計決算の歳計剰余金並びに歳計剰余金のうち過年度調整、給付金過多の総額及び一人当たりに換算した額。
 十四、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターにおけるコロナ病床の確保数の推移と利用実績。
 十五、コロナ対策の病床確保のための各補助金の決算額と病院数についてお願いいたします。

○内山委員長 そのほか、いかがでしょうか。--ただいま尾崎委員より資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○内山委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で福祉保健局関係を終わります。
 これをもちまして本日の分科会を閉会いたします。
   午後一時三十二分散会

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