平成二十九年度各会計決算特別委員会第三分科会速記録第二号

平成三十年十月十二日(金曜日)
第九委員会室
午後一時開議
出席委員 十名
委員長小宮あんり君
副委員長村松 一希君
副委員長伊藤こういち君
藤井あきら君
菅野 弘一君
小林 健二君
原田あきら君
上田 令子君
入江のぶこ君
森村 隆行君

欠席委員 なし

出席説明員
中央卸売市場市場長村松 明典君
次長古谷ひろみ君
管理部長岡安 雅人君
事業部長長嶺 浩子君
渉外調整担当部長豊洲にぎわい担当部長兼務石井 浩二君
市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務松田 健次君
移転支援担当部長赤木 宏行君
環境改善担当部長佐々木宏章君
施設担当部長渡辺 正信君
建設技術担当部長吉野 敏郎君
産業労働局局長藤田 裕司君
次長十河 慎一君
総務部長寺崎 久明君
産業企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務武田 康弘君
商工部長坂本 雅彦君
金融部長加藤  仁君
金融支援担当部長川崎  卓君
観光部長小沼 博靖君
観光振興担当部長鈴木 誠司君
農林水産部長上林山 隆君
安全安心・地産地消推進担当部長龍野  功君
全国育樹祭担当部長村西 紀章君
雇用就業部長篠原 敏幸君
事業推進担当部長蓮沼 正史君
港湾局局長斎藤 真人君
技監小野 恭一君
総務部長梅村 拓洋君
企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務相田 佳子君
調整担当部長米今 俊信君
港湾経営部長蔵居  淳君
港湾振興担当部長戸谷 泰之君
臨海開発部長中村 昌明君
開発調整担当部長オリンピック・パラリンピック施設整備担当部長兼務山岡 達也君
臨海副都心まちづくり推進担当部長矢部 信栄君
港湾整備部長原   浩君
計画調整担当部長竹村 淳一君
離島港湾部長小林 英樹君
島しょ・小笠原空港整備担当部長松本 達也君
労働委員会事務局局長池田 俊明君

本日の会議に付した事件
平成二十九年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について
中央卸売市場関係
・平成二十九年度東京都と場会計決算(説明)
産業労働局関係
・平成二十九年度東京都一般会計決算(説明)
・平成二十九年度東京都中小企業設備導入等資金会計決算(説明)
・平成二十九年度東京都林業・木材産業改善資金助成会計決算(説明)
・平成二十九年度東京都沿岸漁業改善資金助成会計決算(説明)
港湾局関係
・平成二十九年度東京都一般会計決算(説明)
労働委員会事務局関係
・平成二十九年度東京都一般会計決算(説明)

○小宮委員長 ただいまから平成二十九年度各会計決算特別委員会第三分科会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、中央卸売市場、産業労働局、港湾局及び労働委員会事務局関係の決算の審査を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の分科会で行いたいと思います。ご了承を願います。
 それでは、これより中央卸売市場関係に入ります。
 初めに、中央卸売市場長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○村松中央卸売市場長 中央卸売市場長の村松明典でございます。
 小宮委員長を初め委員の皆様方には、日ごろから中央卸売市場所管の事務事業につきましてご指導、ご鞭撻を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 今後とも、当局の事業運営に全力で取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 続きまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長の古谷ひろみでございます。管理部長の岡安雅人でございます。事業部長の長嶺浩子でございます。渉外調整担当部長の石井浩二でございます。市場政策担当部長の松田健次でございます。移転支援担当部長の赤木宏行でございます。環境改善担当部長の佐々木宏章でございます。施設担当部長の渡辺正信でございます。建設技術担当部長の吉野敏郎でございます。当委員会との連絡に当たります総務課長の住野英進でございます。
 なお、企画担当部長の吉村恵一、豊洲市場総合調整担当部長の福崎宏志、豊洲市場事業連携担当部長の影山忠男、豊洲市場事業推進担当部長の堀真、豊洲市場事業調整担当部長の前田豊、財政調整担当部長の猪口太一、築地調整担当部長の西坂啓之及び技術調整担当部長の鈴木理は、公務のため、本日の分科会を欠席させていただいております。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○小宮委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○小宮委員長 これより決算の審査を行います。
 平成二十九年度東京都と場会計決算を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○村松中央卸売市場長 平成二十九年度東京都と場会計決算のご審議をいただくに当たりまして、その概要をご説明申し上げます。
 お手元に配布してございます決算概要をごらんいただきたいと存じます。
 一ページをお開き願います。と場事業を実施しております東京都立芝浦と場は、食用に供する獣畜を衛生的にと畜解体処理し、都民に食肉を安定的に供給する役割を担っております。
 1の事業概要にございますように、事業は二つに区分されます。
 まず、(1)のと場の管理運営に関することでございます。牛などの大動物及び豚などの小動物を衛生的な生産ラインでと畜解体し、新鮮な枝肉を供給するとともに、と畜解体作業に必要な施設の維持管理等を行っております。
 (2)のと場の施設整備に関することでございますが、と畜解体業務を適切な衛生環境下で行うために必要な施設整備を実施しております。
 次に、2の決算の総括でございますが、歳入は、予算現額の六十七億八千五百万円に対しまして、収入済額は五十九億三千七百万円で、予算現額に対する収入率は八七・五%でございます。
 歳出は、予算現額の六十七億八千五百万円に対しまして、支出済額は五十九億三千七百万円で、予算現額に対する執行率は八七・五%でございます。
 次に、3の財務諸表の総括でございますが、こちらにつきましては、後ほど管理部長からご説明させていただきます。
 次に、4の平成二十九年度に実施した主な事業についてご説明申し上げます。
 まず、(1)のと畜解体事業でございますが、処理実績は、大動物が八万八千四百六十一頭、小動物が十八万八千二百八十頭、合計いたしまして二十七万六千七百四十一頭となっております。
 次に、(2)のと場施設整備でございますが、平成二十九年度は、主に大動物棟ABライン衛生対策工事や、水処理センター前処理設備再構築工事を実施いたしました。
 以上、平成二十九年度東京都と場会計決算の概要につきましてご説明を申し上げました。
 詳細につきましては、管理部長からご説明させていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○岡安管理部長 平成二十九年度東京都と場会計決算の内容につきまして、お手元にお配りしてございます東京都と場会計決算説明書によりご説明申し上げます。ページは、表の下部に記載してございます。
 一ページから三ページまでは、ただいま市場長から決算概要としてご説明申し上げましたので、私からは、四ページ以降の決算の内容につきましてご説明をさせていただきます。
 四ページをお開き願います。まず、歳入でございますが、使用料及び手数料につきましては、予算現額十四億二千二百八十八万余円に対しまして、収入済額十三億三千四百六十六万余円で、収入率は九三・八%となってございます。このうち、と畜使用料は、牛などの大動物及び豚などの小動物のと畜解体事業に係る使用料で、収入済額は十三億三千四百四十五万余円でございます。
 五ページをごらん願います。と場手数料は、収入内訳の表に記載いたしました検案書などの手数料で、収入済額は二十一万余円でございます。
 六ページをお開き願います。繰入金ですが、と場事業に対します一般会計からの繰入金でございまして、予算現額四十四億二千六百万円に対しまして、収入済額三十九億一千四百七十四万余円で、収入率は八八・四%となっております。
 七ページをごらん願います。諸収入でございます。予算現額五千二百十一万余円に対しまして、収入済額七千九百六万余円で、収入率は一五一・七%となっております。収入の内訳は、預金利子、物品売り払い代金及び次の八ページ上段に記載してございます雑入となっております。
 八ページ下段の都債ですが、これは施設整備費に対するもので、予算現額八億八千四百万円に対しまして、収入済額六億九百万円で、収入率は六八・九%となっております。
 九ページをごらん願います。繰越金ですが、収入済額はございません。
 以上で歳入の説明を終わらせていただきます。
 続きまして、歳出についてご説明させていただきます。
 一〇ページをお開き願います。と場事業費は、予算現額六十七億八千五百万円に対しまして、支出済額五十九億三千七百四十六万余円で、執行率は八七・五%となっております。
 内訳といたしまして、まず管理費でございますが、これは、と場事業の管理運営に要した職員費で、予算現額二十二億二千五十五万円に対しまして、支出済額二十一億七千百二十一万余円で、執行率は九七・八%となっております。
 一一ページをごらん願います。運営費でございます。
 これは、と場施設の維持管理及びと畜解体作業に要した経費でございまして、予算現額二十九億九百二十八万余円に対しまして、支出済額二十三億九千七百七十五万余円で、執行率は八二・四%となっております。
 経費の内訳につきましては、このページから一三ページにかけて記載しておりますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一四ページをお開き願います。施設整備費でございます。
 これは、と場施設の整備に要した経費でございまして、予算現額八億九千二十八万余円に対しまして、支出済額六億一千三百三十三万余円で、執行率は六八・九%となっております。施設整備の経費内訳は、表のとおりでございます。
 一五ページをごらん願います。公債費会計繰出金でございます。
 これは、と場事業に係る都債の元金償還及び利子等の支払いに要した経費でございまして、予算現額七億六千四百八十七万余円に対しまして、支出済額七億五千五百十五万余円で、執行率は九八・七%となっております。
 東京都と場会計決算説明書につきましては以上でございます。
 引き続きまして、お手元にお配りしてございます平成二十九年度東京都決算参考書財務諸表により、と場会計の財務諸表の内容をご説明申し上げます。ページは、表の上部に記載してございますのでご了承願います。
 一ページをお開き願います。財務諸表の総括の(1)のと場会計でございます。財務諸表の概要を記載してございます。
 二ページをお開き願います。2の中央卸売市場財務諸表の概要でございます。
 ここでは五ページから七ページにかけまして、貸借対照表、行政コスト計算書及びキャッシュ・フロー計算書につきまして、その概要を記載してございます。
 恐縮ですが、二ページにお戻りください。1の貸借対照表の資産の部の合計でございますが、百三十四億八千四百五十一万余円でございます。昨年度と比較いたしまして七千六百三十六万余円増加しております。
 負債の部の合計は四十四億八千八十二万余円でございます。昨年度と比較いたしまして五千八百十五万余円増加しております。
 正味財産の部の合計は九十億三百六十八万余円でございます。昨年度と比較いたしまして一千八百二十一万余円増加しております。
 次に、2の行政コスト計算書でございます。
 行政収入は十四億一千三百七十一万余円、行政費用は五十四億百十二万余円でございます。金融収入は六千余円、金融費用は二千九十五万余円でございます。
 この結果、当期収支差額はマイナス四十億八百三十五万余円で、昨年度と比較いたしまして二億五千三百一万余円減少しております。
 次に、3のキャッシュ・フロー計算書でございます。
 行政サービス活動収支差額はマイナス三十一億七千四百三十八万余円でございます。社会資本整備等投資活動収支差額はマイナス六億一千五百十六万余円でございます。財務活動収支差額はマイナス一億二千五百十九万余円でございます。
 これらを合わせました収支差額合計はマイナス三十九億一千四百七十四万余円でございます。昨年度と比較いたしまして一億百五十九万余円増加しております。
 八ページから九ページにかけまして、正味財産変動計算書、有形固定資産及び無形固定資産附属明細書を記載してございますので、後ほどごらんいただきたいと存じます。
 一〇ページをお開き願います。財務諸表に係る注記でございます。
 2の重要な会計方針の変更でございますが、平成二十九年度決算より、退職給与引当金及び賞与引当金につきまして算定方法を変更しております。この変更は、将来の財政負担をより正確に財務諸表へ反映させるためでございます。
 以上をもちまして平成二十九年度東京都と場会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○小宮委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○上田委員 三点です。
 歴代市場長の事務引き継ぎ書の項目の変遷がわかるもの、過去三十年分。
 畜頭数の推移の過去二十年分。
 東京都の食肉マーケットの中で、食肉市場が占める割合の推移、過去二十年分。
 以上、三点お願いします。

○小宮委員長 ほかにありますか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○小宮委員長 ただいま上田委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求にすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小宮委員長 なしというお話でしたけれども、理事者から先ほど説明がありました決算の範囲内でということで資料要求をするところといたしておりますので、ただいま要求いただいたものに関しましては、理事者と委員とよく調整の上に提出をいただくようにお願いを申し上げます。
 委員会として諮りまして、資料要求に関しましては異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上に、ご提出をいただくようにお願いをいたします。
 以上で中央卸売市場関係を終わります。

○小宮委員長 これより産業労働局関係に入ります。
 初めに、産業労働局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○藤田産業労働局長 産業労働局長の藤田裕司でございます。
 小宮委員長を初め各委員の皆様方には、日ごろから産業労働行政全般にわたりまして特段のご指導、ご鞭撻を賜り、厚く御礼を申し上げるところでございます。
 今後とも事務事業の推進に当たりましては、一層努力してまいる所存でございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
 引き続きまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長の十河慎一でございます。総務部長の寺崎久明でございます。産業企画担当部長の武田康弘でございます。商工部長の坂本雅彦でございます。金融部長の加藤仁でございます。金融支援担当部長の川崎卓でございます。観光部長の小沼博靖でございます。観光振興担当部長の鈴木誠司でございます。農林水産部長の上林山隆でございます。安全安心・地産地消推進担当部長の龍野功でございます。全国育樹祭担当部長の村西紀章でございます。雇用就業部長の篠原敏幸でございます。事業推進担当部長の蓮沼正史でございます。最後に、本委員会との連絡に当たらせていただきます総務課長の山本公彦でございます。
 どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者挨拶〕

○小宮委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○小宮委員長 これより決算の審査を行います。
 平成二十九年度東京都一般会計決算中、産業労働局所管分、平成二十九年度東京都中小企業設備導入等資金会計決算、平成二十九年度東京都林業・木材産業改善資金助成会計決算及び平成二十九年度東京都沿岸漁業改善資金助成会計決算を一括して議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○藤田産業労働局長 平成二十九年度決算の審議に当たりまして、お手元の資料1、平成二十九年度決算概要によりましてご説明を申し上げます。
 恐れ入りますが、一ページをお開きください。初めに、事業概要でございます。
 産業労働局は、産業、雇用就業政策の企画立案、経営、技術の支援や資金調達など中小企業対策、旅行者の誘致や観光資源の開発など観光産業の振興、農林水産業の生産基盤の整備や食の安全・安心確保など農林水産対策、就業の促進や公共職業訓練の実施など雇用就業対策と幅広い分野の事業を所管してございます。
 平成二十九年度は、中小企業の新たな事業展開の後押し、起業、創業の一層の促進、柔軟な働き方を実現する環境整備への支援の強化に取り組みますとともに、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会とその先を見据え、外国人旅行者のさらなる誘致や受け入れ環境の整備、地域経済を支える農林水産業の活性化など、東京の産業の持続的な発展に向けたさまざまな施策を実施してまいりました。
 第一に、産業、雇用就業政策の企画立案に関することでございます。
 東京の産業振興と雇用就業の安定を図るための政策の立案及び調整などを実施いたしました。
 第二に、中小企業対策に関することでございます。
 企業、団体等に対する経営、技術の個別支援や地域産業の振興、金融支援などを実施いたしました。
 特徴的な施策といたしまして、革新的事業展開設備投資支援事業では、中小企業の新たな事業展開を後押しするため、さらなる発展に向けた競争力強化や成長産業分野への参入に必要となる最新機械設備の導入経費を助成いたしました。
 二ページをお開きください。女性ベンチャー成長促進事業では、社会課題の解決やグローバル市場への進出など、スケールアップする可能性の高い事業ビジョンを持つ女性起業家に対し、短期集中型育成プログラムや海外派遣などを実施いたしました。
 また、魅力ある商店街づくりでは、区市町村や商店街の多種多様な取り組みに対し、積極的な支援を行い、さらに、中小企業制度融資では、東京都、東京信用保証協会及び金融機関の三者が協調し、都内中小企業の資金繰りを支援いたしました。
 第三に、観光産業の振興に関することでございます。
 外国人旅行者、MICEの誘致や観光資源の開発、受け入れ環境の充実などを実施いたしました。
 成長開拓市場における観光プロモーションでは、今後の訪都旅行者数の増加が特に期待できるロシアを対象として、現地の事業者やメディア等が参加するセミナーや商談会などを都内の観光関連事業者と連携して実施をいたしました。
 また、東京観光情報センター多摩の整備では、多摩地域の観光の魅力をきめ細かく提供するため、多摩地域では初めてとなる東京観光情報センターを整備いたしました。
 三ページをごらんください。第四に、農林水産対策に関することでございます。
 農業、林業、水産業における経営安定の支援や生産基盤の整備、食の安全・安心の確保などを実施いたしました。
 都市農業活性化支援事業では、認定農業者や認定新規就農者に対し、生産施設や加工施設などの整備に要する経費を助成し、都市農業の活性化を促進いたしました。
 また、日本各地との連携による国産材利用推進では、都市部での国産材利用拡大や多摩産材の需要喚起を図るため、都内の展示場において、日本各地と連携した木材製品展示会を開催いたしました。
 第五に、雇用就業対策に関することでございます。
 都民の雇用就業の促進や適切な労働環境の確保、時代や環境の変化に対応した公共職業訓練などを実施いたしました。
 テレワーク等普及推進事業では、企業へのテレワークに関する情報提供や相談対応をワンストップで行う拠点を開設するとともに、テレワークの導入効果などを検証するモデル事業を実施いたしました。
 また、人材確保支援事業では、人材確保相談窓口の設置や人材確保、人材活用セミナーの実施、専門家派遣によるコンサルティングなどにより、人材確保に課題を抱える中小企業を支援いたしました。
 以上申し上げてまいりましたこれらの事業を、一般会計、特別会計三会計に区分いたしまして経理をしてございます。
 恐れ入りますが、四ページをお開き願います。平成二十九年度歳入歳出決算を総括して申し上げます。
 まず、一般会計でございますが、歳入三千三百六十一億二千九百万余円、収入率一五〇・三%、歳出三千七百五十三億四千九百万余円、執行率七九・三%でございます。
 次に、中小企業設備導入等資金会計でございますが、歳入二十七億二千六百万余円、収入率九八・〇%、歳出十億一千万余円、執行率三六・三%。
 次に、林業・木材産業改善資金助成会計でございますが、歳入一億三百万余円、収入率一九八・八%、歳出ゼロ円、執行率ゼロ%。
 次に、沿岸漁業改善資金助成会計でございますが、歳入一億三千四百万余円、収入率二八〇・一%、歳出三百万余円、執行率七・四%でございます。
 五ページをごらんください。財務諸表を総括して申し上げます。
 産業労働局合計でございますが、貸借対照表における資産が八千五百八十八億三千四百万余円、負債が二千三百九億二百万余円、差し引きの正味財産が六千二百七十九億三千百万余円でございます。
 また、行政コスト計算書における収入が九百四十四億六千三百万余円、費用が一千二百八十億二千四百万余円、差し引きはマイナス三百三十五億六千万余円でございます。
 次に、キャッシュ・フロー計算書における収入が三千三百六十五億三千二百万余円、支出が三千七百五十七億三千六百万余円、差し引きはマイナス三百九十二億四百万余円でございます。
 以上をもちまして、平成二十九年度決算概要の説明を終了させていただきます。
 なお、詳細につきましては、この後、総務部長からご説明をさせていただきます。よろしくご審議のほどお願いを申し上げます。

○寺崎総務部長 それでは、資料に基づきまして、決算内容をご説明申し上げます。
 お手元にお配りしております決算資料は、資料2から資料6の合計五冊でございます。事項が多岐にわたっておりますので、重点的にご説明させていただきます。なお、金額は一万円未満を四捨五入させていただきます。
 まず、お手元の資料2、東京都一般会計決算説明書をごらんください。
 歳入決算の内訳からご説明申し上げます。
 九ページをお開きください。分担金及び負担金でございます。
 右端上部の説明欄にありますとおり、収入率は六四・一%となっております。主な増減理由は、産業交流拠点(仮称)の整備の実績による減などでございます。
 一〇ページをお開きください。使用料及び手数料でございます。
 収入率は八〇・七%となっております。主な増減理由は、職業能力開発センターにおける訓練の受講実績による減などでございます。
 次に、一四ページをお開きください。国庫支出金でございます。
 収入率は六〇・六%となっております。主な増減理由は、一六ページの下段にあります公共職業訓練等の事業実績による減などでございます。
 一七ページをごらんください。財産収入でございます。
 収入率は九八・三%となっております。主な増減理由は、建物賃貸料の実績による減などでございます。
 二一ページをお開きください。繰入金でございます。
 収入率は七九・三%となっております。これは二一ページから二三ページに記載があります特別会計及び各基金からの繰入金を受け入れたもので、主な増減理由は、二二ページ下段にあります、おもてなし・観光基金の実績による減などでございます。
 二四ページをお開きください。諸収入でございます。
 収入率は一五六・六%となっております。主な増減理由は、二五ページ下段にあります中小企業融資資金等の返還実績による増などでございます。
 以上が歳入の状況でございます。
 続きまして、歳出についてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、四一ページをお開きください。産業労働費でございます。
 当初予算額の欄から順に右をごらんください。
 当初予算額四千七百二十二億四千百万円と補正予算等の額十一億四千四百七十四万円を合算いたしました予算現額四千七百三十三億八千五百七十四万円に対しまして、支出済額三千七百五十三億四千四百八十五万円と翌年度繰越額六億九千五百十四万円があり、不用額は九百七十三億四千五百七十五万円でございました。執行率は七九・三%となっております。
 以下、事項別にご説明を申し上げます。
 まず、このページの産業労働管理費は、支出済額十億八千九百一万円、執行率は八九・一%となっております。これは産業労働行政の管理事務に従事する職員の人件費や諸調査等に要した経費でございます。
 四三ページをお開きください。商工業振興費は、支出済額三千二百六十一億五千二百四十七万円、執行率は七八・二%となっております。これは中小企業の支援及び観光産業の振興に要した経費でございます。
 内訳につきましては、四四ページをお開きください。経営技術支援費は、執行率八九・三%となっており、これは中小企業の経営の安定を図るための指導事業等に要した経費でございます。
 四六ページをお開きください。金融事業費は、執行率七六・〇%となっており、これは中小企業の金融円滑化を図るための制度融資等に要した経費でございます。
 四八ページをお開きください。観光産業振興費は、執行率七九・六%となっており、これは海外へのシティーセールスの展開や観光客の受け入れ体制の整備等に要した経費でございます。
 五〇ページをお開きください。農林水産費は、支出済額百四十九億一千二百三十八万円、執行率は七五・〇%となっております。これは農業、林業及び水産業の振興等に要した経費でございます。
 内訳につきましては、五一ページをごらんください。農業費は、執行率六六・四%となっており、これは農業基盤整備事業及び農業経営の安定等に要した経費でございます。
 五二ページをお開きください。林産費は、執行率六八・八%となっており、これは造林、林道の開設、改良及び治山事業等に要した経費でございます。
 五四ページをお開きください。水産費は、執行率八三・〇%となっており、これは漁業基盤整備事業及び漁業調整委員会の運営等に要した経費でございます。
 五五ページをごらんください。緑化推進費は、執行率七二・〇%となっており、これは苗木の生産供給に要した経費でございます。
 五六ページをお開きください。農林災害復旧費は、執行率六八・七%となっており、これは農地、農業用施設、林道及び治山施設の災害復旧等に要した経費でございます。
 五七ページをごらんください。小笠原振興費は、執行率五二・八%となっており、これは小笠原諸島の農林水産業の振興に要した経費でございます。
 五八ページをお開きください。労働費は、支出済額三百八億三千六百五十四万円、執行率は九六・七%となっております。これは就業の促進や公共職業訓練事業の運営等に要した経費でございます。
 内訳につきましては、五九ページをごらんください。就業促進費は、執行率九六・八%となっており、これは高年齢者、障害者等の就業促進等に要した経費でございます。
 六一ページをお開きください。労政費は、執行率九六・八%となっており、これは労働条件の改善向上及び勤労者福祉対策等に要した経費でございます。
 六三ページをお開きください。職業能力開発費は、執行率九五・〇%となっており、これは公共職業訓練事業等の運営や民間における能力開発の振興等に要した経費でございます。
 六五ページをお開きください。施設整備費は、支出済額二十三億五千四百四十六万円、執行率は七二・一%となっております。これは当局が所管している諸施設の整備に要した経費でございます。
 六六ページをお開きください。諸支出金は、過年度の過誤納付の還付や過年度に交付を受けた国庫支出金の受け入れ超過分を国へ返納するため、五百十二万円を支出したものでございます。
 以上が一般会計の内容でございます。
 引き続き、特別会計についてご説明申し上げます。
 お手元の資料3、東京都中小企業設備導入等資金会計決算説明書をごらんください。
 一ページをお開きください。この会計は、中小企業等の経営基盤の強化に必要な設備の導入資金及び中小企業が協同組合を結成し、施設再整備等を行う場合に必要な資金を貸し付けるものでございます。
 決算の総括ですが、中ほどにございますとおり、歳入では、予算現額二十七億八千三百万円、収入済額二十七億二千六百八十五万円、収入率九八・〇%、歳出では、予算現額二十七億八千三百万円、支出済額十億一千四十三万円、執行率三六・三%となっております。
 二ページをお開きください。平成二十九年度の歳入は、予算現額に対して合計で五千六百十五万円の減となっております。この主な理由は、事業収入の収入実績等でございます。
 続いて、八ページをお開きください。歳出の決算の内訳でございます。設備導入資金貸付費は、国の貸付金の償還等に要した経費でございます。
 九ページをごらんください。高度化資金貸付費は、各種高度化資金の貸し付け等に要した経費でございます。
 融資事業貸付費は、東京都地域中小企業応援ファンドに係る一般会計への繰り出しに要した経費でございます。
 一〇ページをお開きください。公債費会計繰出金は、中小企業基盤整備機構からの借入金返還に要した経費でございます。
 次に、資料4、東京都林業・木材産業改善資金助成会計決算説明書をごらんください。
 一ページをお開きください。この会計は、林業経営者等に対し無利子の資金を貸し付けることにより、林業経営の安定を図るものでございます。
 決算の総括ですが、中ほどにございますとおり、歳入では、予算現額五千二百万円、収入済額一億三百三十七万円、収入率一九八・八%、歳出では、予算現額五千二百万円、支出済額ゼロ円、執行率ゼロ%となっております。
 二ページをお開きください。平成二十九年度の歳入は、予算現額に対し、合計で五千百三十七万円の増となっております。この主な理由は、繰越金の増でございます。
 八ページをお開きください。歳出の決算の内訳でございます。不用額が生じました主な理由は、貸付実績による残などでございます。
 次に、資料5、東京都沿岸漁業改善資金助成会計決算説明書をごらんください。
 一ページをお開きください。この会計は、沿岸漁業者に対し無利子の資金を貸し付けることにより、沿岸漁業の安定を図るものでございます。
 決算の総括ですが、中ほどにございますとおり、歳入では、予算現額四千八百万円、収入済額一億三千四百四十三万円、収入率二八〇・一%、歳出では、予算現額四千八百万円、支出済額三百五十四万円、執行率七・四%となっております。
 二ページをお開きください。平成二十九年度の歳入は、予算現額に対し合計で八千六百四十三万円の増となっております。この主な理由は、繰越金の増でございます。
 七ページをお開きください。歳出の決算の内訳でございます。不用額が生じました主な理由は、貸付実績による残などでございます。
 続きまして、資料6、東京都決算参考書財務諸表についてご説明申し上げます。
 財務諸表は、一般会計と三つの特別会計、さらにこれら四つの会計を合算した産業労働局財務諸表の合計五種類を作成しております。ここでは産業労働局財務諸表についてご説明いたします。
 一五ページをお開きください。産業労働局財務諸表の1、貸借対照表でございます。
 この表は、平成二十九年度末時点における資産、負債及び正味財産の状況を表示しております。
 表の左側、最下段の資産の部合計は八千五百八十八億三千四百二十七万円、表の右側、負債の部合計は二千三百九億二百八十一万円、これらの差し引きとなる正味財産の部合計は六千二百七十九億三千百四十六万円となっております。
 一六ページをお開きください。2、行政コスト計算書でございます。
 上から順に行政収支の部、行政収入は百二十四億二千三百八十九万円、行政費用は千二百四十九億一千百六十八万円、中段より少し下、金融収支の部の金融収入は二億四百二十七万円、金融費用は二十三億八千百十一万円、さらにその下、特別収支の部、特別収入は八百十八億三千五百六十六万円、特別費用は七億三千百八十一万円で、これらの差し引きを合計した当期収支差額はマイナス三百三十五億六千七十九万円となっております。
 一七ページをごらんください。3、キャッシュ・フロー計算書でございます。
 表の左側、最下段の行政サービス活動収支差額はマイナス八百八十九億五千八百七万円、表の右側の中段、社会資本整備等投資活動収支差額は五百一億二千九百九十万円、さらにその下、財務活動収支差額はマイナス三億七千六百十八万円、そのすぐ下にありますとおり、収支差額合計はマイナス三百九十二億四百三十五万円となっております。
 以上で平成二十九年度決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○小宮委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○原田委員 十一点の資料請求をお願いします。
 一点目は、商工、農林水産、雇用就業の予算、決算の推移、過去五年間。
 二点目に、就労支援事業ごとの雇用形態別の就業実績の推移、過去五年間。
 三点目は、新・元気を出せ商店街事業の実績、過去五年間。
 四点目に、小売商業後継者育成・開業支援事業の活用実績の推移、過去五年間。
 それから、五点目に、商店街パワーアップ基金事業の活用実績の推移、過去五年間。
 六点目に、商店街起業促進サポート事業の実績、過去五年間。
 七点目に、商店街パワーアップ作戦の支援事業の実績、過去五年間。
 八点目に、新規就農者数の実績、過去五年間。
 九点目に、正規雇用等転換促進事業の実績、大企業、中小企業別、また、集約していれば業種別、またその区分についてわかる資料をお願いいたします。
 十点目に、多摩産材取り扱いの推移、過去十年分。
 最後に、都内民間企業の障害者雇用の状況についてお願いします。

○上田委員 十点お願いします。
 女性しごと応援テラスの利用者数、登録者数、求人者数の推移及び再就職の数値目標と達成状況がわかるもの、開設から二十九年度まで。
 労働相談情報センターに寄せられた相談の内訳と推移、過去五年間。
 東京信用保証協会保証債務履行に伴う損失補助額の推移、過去十年。
 中小企業向けファンドへの出資と運用状況がわかるもの、開始からこれまで。
 金融機関と連携した事業継承支援の実績件数と実績額、過去三年間。
 ビッグサイトのオリパラ利用に当たって、利用制限期間の中小企業への影響がわかるもの。
 有明体操競技場について、大会後は都が引き取り、中小企業振興の一環として、展示場と決定した検討経過及び期待する効果がわかるもの。
 産業労働局所管の附属機関の委員報酬及び開催状況、過去三年。
 産業労働局所管の附属機関の各委員の直近の役職と一般職公務員経験の有無と、その官庁名、過去三年分。
 監理団体、報告団体の東京都職員の現役出向人数と退職者の再就職の実績とその役職区分がわかるもの、過去五年。
 以上です。

○小宮委員長 ほかにありますか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○小宮委員長 資料要求がただいま原田委員、上田委員からありましたけれども、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小宮委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員とよく調整の上に、ご提出を願います。
 以上で産業労働局関係を終わります。

○小宮委員長 これより港湾局関係に入ります。
 初めに、港湾局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○斎藤港湾局長 港湾局長の斎藤真人でございます。
 小宮あんり委員長を初め各委員の皆様方には、港湾局の事務事業につきまして、日ごろから特段のご配慮を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 今後とも事務事業の執行に当たりましては一層努力してまいりますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いを申し上げます。
 続きまして、港湾局の幹部職員をご紹介申し上げます。
 技監の小野恭一でございます。総務部長の梅村拓洋でございます。企画担当部長でオリンピック・パラリンピック調整担当部長を兼務しております相田佳子でございます。調整担当部長の米今俊信でございます。港湾経営部長の蔵居淳でございます。港湾振興担当部長の戸谷泰之でございます。臨海開発部長の中村昌明でございます。開発調整担当部長でオリンピック・パラリンピック施設整備担当部長を兼務しております山岡達也でございます。臨海副都心まちづくり推進担当部長の矢部信栄でございます。港湾整備部長の原浩でございます。計画調整担当部長の竹村淳一でございます。離島港湾部長の小林英樹でございます。島しょ・小笠原空港整備担当部長の松本達也でございます。当委員会との連絡に当たります担当部長で総務課長事務取扱の深井稔でございます。企画計理課長の石井均でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○小宮委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○小宮委員長 これより決算の審査を行います。
 平成二十九年度東京都一般会計決算中、港湾局所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○斎藤港湾局長 平成二十九年度決算のご審議をいただくに当たりまして、当局の事業概要及び一般会計決算の概要につきましてご説明を申し上げます。
 お手元に配布してございます平成二十九年度一般会計決算概要の一ページをお開き願います。初めに、1、港湾局の事業概要につきましてご説明を申し上げます。
 当局は、東京港及び島しょ地域における港湾、空港等の整備、管理や臨海地域の開発事業等を通じて、物流の円滑化や都市構造の再編、防災機能の充実などを図り、都民生活の向上や産業の発展に努めております。
 これらの事業につきまして、一般会計、臨海地域開発事業会計及び港湾事業会計の三会計に区分して経理を行っております。本委員会では、このうち一般会計の事業につきましてご審議をいただきます。
 続きまして、2、一般会計決算の総括でございます。
 まず、歳入につきましては、表に記載のとおり、予算現額三百三十五億六千七百万円に対しまして、収入済額二百五十三億六千万円、差し引き八十二億七百万円の減、収入率は七五・六%でございます。収入減の主な理由は、国庫支出金の減等でございます。
 その下の歳出につきましては、予算現額一千二百四十一億一千三百万円に対しまして、支出済額一千七億九千六百万円、翌年度繰越額百二十八億五千万円で、差し引き百四億六千八百万円の不用額を生じ、執行率は八一・二%でございます。不用額を生じました主な理由でございますが、落札差金のほか、工事施工上の調整に伴う実績の残等でございます。
 二ページをお開き願います。3、財務諸表の総括につきましては、貸借対照表と行政コスト計算書の概要を記載してございます。
 次に、4、平成二十九年度に実施した主な一般会計事業でございます。
 第一に、東京港整備事業に八百三十二億五百万円を支出いたしました。主な事業といたしましては、(1)から(5)に記載のとおり、臨港道路南北線及び接続道路並びに新客船ふ頭の整備のほか、東京港野鳥公園や廃棄物最終処分場の整備、都民の生命、財産を守る水門、防潮堤等の耐震対策等を実施いたしました。
 第二に、島しょ等港湾整備事業に百六十八億六千六百万円を支出いたしました。主な事業といたしましては、伊豆諸島及び小笠原諸島における港湾、漁港、空港の整備のほか、離島における航路、航空路の維持を図るために、離島航路補助、離島航空路補助等を実施いたしました。
 以上、一般会計決算の概要につきましてご説明を申し上げました。
 詳細につきましては、総務部長からご説明いたします。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。

○梅村総務部長 ただいまの局長の概要説明に引き続きまして、お手元にお配りしてございます平成二十九年度東京都一般会計決算説明書及び平成二十九年度東京都決算参考書財務諸表によりまして、一般会計の決算をご説明申し上げます。
 初めに、平成二十九年度東京都一般会計決算説明書によりご説明申し上げます。
 一ページから六ページまでは、決算の総括でございますが、局長からご説明申し上げましたので、省略をさせていただきます。
 恐れ入りますが、九ページをお開き願います。歳入についてご説明申し上げます。
 最初に、分担金及び負担金でございますが、右から三つ目の欄に記載してございますとおり、収入済額は三十二億一千九百八十一万余円、説明欄に記載してございますとおり、収入率は九二・九%でございます。
 これは、ふ頭の維持管理や港湾の環境整備、しゅんせつ土砂等の埋立処理に伴う負担金等を収入したものでございます。
 一〇ページをお開き願います。使用料及び手数料は、収入済額二十五億二千二百四十万余円、収入率一〇一・〇%でございます。
 これは、港湾施設の使用料等を収入したものでございます。
 一三ページをお開き願います。国庫支出金は、収入済額百二十五億三千七百二十九万余円、収入率六一・八%でございます。
 これは、港湾法や海岸法など関係法令に基づき、東京港整備費等に対する国の負担金及び補助金等を収入したものでございます。
 一七ページをお開き願います。財産収入は、収入済額六億五千五百十二万余円、収入率一〇一・八%でございます。
 これは、地所賃貸料等を収入したものでございます。
 一八ページをお開き願います。繰入金は、収入済額二億九千二百八十五万余円、収入率七八・〇%でございます。
 これは、臨海地域開発事業会計など他会計で負担すべき庁舎使用等の経費をそれぞれの会計から繰り入れたものでございます。
 二一ページをお開き願います。諸収入は、収入済額六十一億三千二百八十二万余円、収入率九七・六%でございます。
 これは、港湾使用料等の納入遅延に伴う延滞金のほか、二二ページの貸付金元利収入、二三ページから二九ページまで記載してございます受託事業収入や物品売り払い代金及び雑入を収入したものでございます。
 歳入のご説明は以上でございます。
 続きまして、歳出についてご説明申し上げます。
 恐れ入ります、三三ページをお開き願います。最上段、港湾費でございますが、支出済額は一千七億九千五百三十四万余円、翌年度繰越額百二十八億四千九百七十七万余円、執行率八一・二%でございます。
 各項の内訳ですが、次の段の港湾管理費は、支出済額七億二千四百二十六万余円でございまして、港湾総務事業関係職員の給料、諸手当及び一般管理事務等に要した経費でございます。
 三四ページをお開き願います。東京港整備費は、支出済額八百三十二億四百九十五万余円、翌年度繰越額百六億二千五百十七万余円でございます。
 その内訳でございますが、次の段にあります東京港整備、管理運営事業関係職員の給料、諸手当及び事務所管理等に要した経費のほか、三五ページには、港湾施設等の管理運営に要した経費、三六ページには、臨港道路や海上公園等の維持管理に要した経費、三七ページには、海岸保全施設の維持管理に要した経費、三八ページから四〇ページには、東京港の建設整備に要した経費、四一ページから四二ページには、東京港野鳥公園など港湾の環境整備に要した経費、四三ページには、運河の汚泥しゅんせつに要した経費、四四ページから四五ページには、新海面処分場など廃棄物処理場の建設整備に要した経費、四六ページから四七ページには、防潮堤や水門など海岸保全施設の建設整備に要した経費、四八ページには、東京港埠頭株式会社に対する貸付金について、支出済額等を記載しております。
 四九ページをごらん願います。島しょ等港湾整備費は、支出済額百六十八億六千六百十二万余円、翌年度繰越額二十二億二千四百五十九万余円でございます。
 その内訳といたしまして、次の段には、島しょ等港湾整備、管理運営事業関係職員の給料、諸手当及び離島航路補助等に要した経費、五〇ページには、伊豆諸島、小笠原諸島及び調布飛行場における港湾施設等の管理運営に要した経費、五一ページから五三ページには、港湾整備費として大島元町港外十三港の岸壁、防波堤等の建設整備に要した経費、五四ページから五七ページには、漁港整備費として大島岡田漁港外十九港の防波堤等の建設整備に要した経費、五八ページから六〇ページには、新島港外十一港の海岸保全施設の建設整備に要した経費、六一ページから六三ページには、大島空港外四空港及び調布飛行場等の建設整備に要した経費、六四ページには、神津島三浦漁港の災害復旧に要した経費について、支出済額等を記載をしております。
 六五ページをごらん願います。諸支出金は、支出済額十九万余円でございます。これは過誤納還付金等を支出したものでございます。
 以上、一般会計決算説明書によりご説明を申し上げました。
 引き続き、平成二十九年度東京都決算参考書財務諸表によりご説明を申し上げます。
 恐れ入ります、四ページの2、財務諸表の概要をお開き願います。上段から順に、貸借対照表、行政コスト計算書、キャッシュ・フロー計算書の概要を記載してございます。
 まず、1、貸借対照表についてご説明を申し上げます。
 資産の部には、庁舎等の行政財産、港湾や漁港等のインフラ資産などを計上しております。平成二十九年度末の合計は、表の中段にございますように、二兆一千二百八十九億七千六百五十五万余円で、前年度と比較して二百十七億八千二百四万余円の増でございます。
 負債の部には、都債等を計上しております。平成二十九年度末の合計は、二千九百四十一億九千六百十八万余円で、前年度と比較いたしまして、三十一億三千五百四十一万余円の減でございます。
 正味財産の部は、資産と負債の差額でございます。平成二十九年度末の合計は、一番下の段にございますように一兆八千三百四十七億八千三十七万余円で、前年度と比較して二百四十九億一千七百四十六万余円の増でございます。
 次に、2、行政コスト計算書についてご説明を申し上げます。
 平成二十九年度における施設の使用料等の行政収入は七十八億九千九百八十七万余円、事業費や減価償却費等の行政費用は六百七十四億四千六百七十九万余円、受取利息等の金融収入はゼロ円、都債の支払い利息等の金融費用は三十三億六千三百三十三万余円、固定資産の売却や除却など、特別の事情により発生する特別収入は六十七億二千二百三十三万余円、特別費用は二百二億八百十七万余円でございます。
 これらを合わせました当期収支差額はマイナス七百六十三億九千六百九万余円で、前年度と比較して二百六億九千五百二十二万余円の減でございます。
 次に、3、キャッシュ・フロー計算書についてご説明を申し上げます。
 上から三段目の欄、行政サービス活動収支差額はマイナス三百四十七億三千五百七十七万余円でございます。
 その三つ下、社会資本整備等投資活動収支差額はマイナス四百六億九千九百四十四万余円でございます。
 これらを合わせました収支差額の合計はマイナス七百五十四億三千五百二十一万余円で、前年度と比較いたしまして二百十七億六千三百六十三万余円の減でございます。
 財務諸表の概要のご説明は以上でございます。
 なお、七ページ以降は、財務諸表を初め正味財産変動計算書など詳細を記載しておりますので、後ほどご参照いただければと存じます。
 恐れ入ります、二一ページをお開き願います。事業別情報についてご説明申し上げます。
 まず、東京港整備事業でございます。
 事業の概要でございますが、都民生活や都市活動を支える物流基地としての東京港の機能を一層充実するため、港湾施設の整備などを実施するとともに、新海面処分場などの整備、海岸保全施設の耐震対策、老朽化対策などを実施したものでございます。
 行政コスト計算書の当期収支差額はマイナス六百五十五億三千六百九十一万余円で、前年度と比較して二百五十九億八千六十万余円の減でございます。
 また、都民一人当たりの行政コストは三千九百十四円でございます。
 二二ページをお開き願います。島しょ港湾・空港等整備事業でございます。
 事業の概要でございますが、生活、交通基盤の確保のため、伊豆諸島、小笠原諸島などにおける港湾、漁港、空港などの整備及び災害復旧を実施したものでございます。
 行政コスト計算書の当期収支差額はマイナス九十九億四千七百七十九万余円で、前年度と比較して五十五億九千六百四十四万余円の増でございます。
 また、都民一人当たりの行政コストは一千百五十五円でございます。
 一般会計の決算のご説明は以上でございます。よろしくご審議賜りますようお願いを申し上げます。

○小宮委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○原田委員 以下、六点の資料をお願いいたします。
 一、東京港における耐震強化岸壁の整備状況について。
 二、港湾整備事業におけるふ頭の新規整備費、道路の新規整備費、維持管理費別の事業費の決算額での過去五年間の推移。
 三、島しょ等港湾整備費、翌年度繰越額及び不用額の過去五年間の推移。
 四、港湾使用料、手数料収入の過去五年間の推移について。
 五、伊豆諸島のそれぞれの港の就航率について。
 最後に、調布飛行場の飛行目的別の離陸回数、これを正式な都営空港として発足後の数値をお願いいたします。
 以上です。

○上田委員 十二点お願いします。
 環境省による葛西海浜公園三枚洲のラムサール条約湿地への登録推薦の決定に当たって、江戸川区及び関係各局との連携状況のわかるもの。
 二、大型客船の入港実績と、税関を初め関係機関との連携状況のわかるもの。
 三、「新東京丸」の平日と土日祝日別、月別、目的別利用者状況及び経費のわかるもの、進水からこれまで。
 四、次期巡視艦の選定方法、積算根拠がわかるもの。
 五、若洲ヨット訓練所の平日と土日祝日別、月別利用状況及び代表的な利用団体、過去三年分。
 六、若洲ゴルフ場の平日と土日祝日別、月別、利用種別、個人か団体か公的使用か等利用状況、過去三年分。
 七、調布飛行場墜落事故発生からの対応経緯のわかるもの、時系列で。
 八、水上タクシーの社会実験の取り組み内容と経過、成果がわかるもの。
 九、引き船及び水先の利用状況と業者選定過程のわかるもの。
 十、港湾局所管の附属機関の委員報酬額及び開催状況。
 十一、港湾局所管の附属機関の各委員の直近の役職と一般職公務員経験の有無とその官庁名、過去三年分。
 十二、監理団体、報告団体の東京都職員の現役出向人数と退職者の再就職の実績とその役職区分がわかるもの、過去五年。
 以上です。

○小宮委員長 ほかにありますか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○小宮委員長 資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小宮委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員とよく調整の上、ご提出を願います。
 以上で港湾局関係を終わります。

○小宮委員長 これより労働委員会事務局関係に入ります。
 初めに、労働委員会事務局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○池田労働委員会事務局長 労働委員会事務局長の池田俊明でございます。
 集団的労使紛争の迅速、的確な解決という労働委員会の使命を果たすべく、私ども事務局職員一同全力を尽くし、円滑な業務執行に取り組んでまいる所存でございます。
 小宮委員長を初め委員の皆様方には、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
 引き続きまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 当分科会との連絡調整に当たります担当部長で総務課長事務取扱の小野隆でございます。
 どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者挨拶〕

○小宮委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○小宮委員長 これより決算の審査を行います。
 平成二十九年度東京都一般会計決算中、労働委員会事務局所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○池田労働委員会事務局長 労働委員会事務局所管の平成二十九年度決算のご審議をいただくに当たりまして、決算の概要をご説明申し上げます。
 初めに、お手元にお配りしてございます平成二十九年度決算概要をごらんください。
 まず、一ページをお開きください。Ⅰ、事業の概要、1の制度の概要でございます。
 労働委員会は、労働組合法及び地方自治法に基づいて設置された合議制の行政委員会でございます。公平な立場の第三者機関として、労働基本権の保護と労使関係の安定、正常化を図ることを目的に、労使間の紛争処理に当たっております。
 次に、2の委員でございます。
 委員会は、公益委員、労働者委員、使用者委員の三者で構成されております。委員の数はそれぞれ十三名で、合計三十九名でございます。委員は、知事が任命をしておりまして、任期は二年で、全員が非常勤でございます。
 二ページをお開きください。3の労働委員会の機能についてでございます。
 委員会の機能は、判定的機能と調整的機能とに大別できます。
 判定的機能としては、不当労働行為の審査などがございます。これは使用者の行為が不当労働行為に該当するか否かを判定し、救済、棄却等の命令を発するなど、適切な措置を講ずるものでございます。
 次に、調整的機能としましては、労働争議の調整などがございます。これは労使紛争が自主的に解決されない場合に、あっせん、調停または仲裁を行うものでございます。
 平成二十九年度の取扱件数は、表に記載のとおりでございます。
 続きまして、三ページをごらんください。Ⅱの決算の総括でございます。
 歳入でございますが、予算現額七千円に対し、収入済額は一万七千余円でございます。
 次に、歳出でございますが、予算現額六億六千百万円に対しまして、支出済額は六億余円で、差引不用額は六千万余円となりまして、予算現額に対する支出済額の割合は九〇・八%でございます。
 Ⅲの財務諸表の総括につきましては、後ほど東京都決算参考書財務諸表によりご説明を申し上げます。
 決算概要の説明は以上でございます。
 引き続きまして、お手元の資料、平成二十九年度東京都一般会計決算説明書をごらんください。
 まず、一ページから二ページの決算の総括でございますが、先ほど決算概要でご説明したとおりでございます。
 三ページをお開きください。2の決算の内容で、まず歳入でございます。
 使用料及び手数料につきましては、予算現額二千円に対しまして、実績は八十円でございます。
 四ページをお開きください。諸収入につきましては、予算現額五千円に対しまして、収入済額は一万七千余円でございます。
 五ページをごらんください。次に、歳出でございます。
 まず、産業労働費、労働委員会費の委員会費でございます。
 予算現額二億二千九百万余円に対しまして、支出済額は二億一千八百万余円で、執行率は九五・二%でございます。
 支出内訳は、委員の給与関係費及び証人喚問費用弁償など労働委員会の運営に要した経費でございます。
 続きまして、六ページをお開きください。同じく労働委員会費の管理費でございます。
 予算現額四億三千百万余円に対しまして、支出済額は三億八千二百万余円で、執行率は八八・五%でございます。
 支出内訳は、事務局職員の給与関係費及び審問速記料など労働委員会事務局の運営に要した経費でございます。
 決算説明書の説明は以上でございます。
 次に、お手元の資料、平成二十九年度東京都決算参考書財務諸表をごらんください。
 一ページの財務諸表の総括でございますが、内容は、次の二ページの財務諸表の概要で説明をさせていただきます。
 まず、1の貸借対照表でございます。
 資産につきましては、当局は資産を保有しておりませんので、計上はございません。
 負債は、退職給与引当金ほかで二億九千八百万余円でございます。
 次に、2の行政コスト計算書でございます。
 行政収入は一万七千余円、行政費用は六億三千四百万余円で、当期収支差額はマイナス六億三千四百万余円でございます。
 次に、3のキャッシュ・フロー計算書でございます。
 収支差額合計はマイナス六億余円でございます。
 なお、三ページ以降に詳細を記載してございますので、後ほどご確認いただければと存じます。
 以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○小宮委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○原田委員 三点、資料を要求いたします。
 一、係長と一般職員の定数の推移について過去五年間分。
 二、係長と一般職員の平均在任年数の推移について過去五年分。
 三、労働委員会の判定的機能、調整的機能ごとの取扱件数と終結件数の過去十年分。その際、労働争議の調整については、あっせん、調整、仲裁ごとの終結件数を過去五年分、よろしくお願いします。

○上田委員 労働委員の経歴の一覧、過去十年分。
 労働委員一人当たりの月間平均出勤日数、過去三年分。
 労働委員における女性の委員種別比率、過去五年。
 職員の事務局在職年数別人数構成。
 職員の局在職年数別人数構成の部署別割合。
 命令、決定の内容別実績とその後の展開がわかるもの、過去三年。
 六点、よろしくお願いします。

○小宮委員長 ほかにありますか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○小宮委員長 ただいま原田委員、上田委員から資料要求がありました。これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小宮委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員とよくご調整をいただいて、ご提出いただきますようお願いいたします。
 以上で労働委員会事務局関係を終わります。
 これをもちまして本日の分科会を閉会いたします。
   午後二時十九分散会

ページ先頭に戻る

ページ先頭に戻る