平成二十九年度各会計決算特別委員会第二分科会速記録第一号

平成三十年十月十日(水曜日)
第十委員会室
午後一時二十四分開議
出席委員 九名
委員長のがみ純子君
副委員長とや英津子君
伊藤しょうこう君
細田いさむ君
斉藤れいな君
龍円あいり君
清水 孝治君
鳥居こうすけ君
和泉なおみ君

欠席委員 一名

出席説明員
生活文化局局長浜 佳葉子君
次長武市 玲子君
総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務鳥田 浩平君
広報広聴部長濱田 良廣君
都民生活部長山本  明君
消費生活部長吉村 幸子君
私学部長金子 光博君
文化振興部長樋渡 幸生君
都政情報担当部長水野  剛君
都民活躍支援担当部長馬神 祥子君
男女平等参画担当部長稲葉  薫君
文化総合調整担当部長久故 雅幸君
文化施設改革担当部長工藤 穣治君
オリンピック・パラリンピック準備局局長潮田  勉君
次長理事兼務延與  桂君
次長岩瀬 和春君
技監相場 淳司君
理事西村 泰信君
理事中澤 基行君
総務部長中村 倫治君
調整担当部長雲田 孝司君
大会企画調整担当部長中嶋 初史君
自治体調整担当部長小池 和孝君
計画推進部長根本 浩志君
運営担当部長田中  彰君
競技・渉外担当部長川瀬 航司君
事業推進担当部長丸山 雅代君
パラリンピック部長萱場 明子君
障害者スポーツ担当部長越  秀幸君
大会施設部長鈴木 一幸君
開設準備担当部長鈴木 研二君
施設担当部長砂田  覚君
施設整備担当部長草野 智文君
施設調整担当部長湯川 雅史君
選手村担当部長斉藤  有君
スポーツ施設担当部長藤木 仁成君
輸送担当部長片寄 光彦君
スポーツ推進部長小室 明子君
ラグビーワールドカップ準備担当部長篠  祐次君
ラグビーワールドカップ会場運営担当部長
国際大会準備担当部長兼務
田中 愛子君
教育庁教育長中井 敬三君
次長西海 哲洋君
教育監増渕 達夫君
総務部長早川 剛生君
都立学校教育部長江藤  巧君
地域教育支援部長太田 誠一君
指導部長宇田  剛君
人事部長安部 典子君
福利厚生部長浅野 直樹君
教育政策担当部長
オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務
古川 浩二君
企画調整担当部長谷 理恵子君
特別支援教育推進担当部長小原  昌君
指導推進担当部長藤井 大輔君
人事企画担当部長黒田 則明君
担当部長川名 洋次君
病院経営本部本部長堤  雅史君
経営企画部長児玉英一郎君
サービス推進部長山口  真君
経営戦略担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務樋口 隆之君
計画調整担当部長末村 智子君

本日の会議に付した事件
平成二十九年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について
生活文化局関係
・平成二十九年度東京都一般会計決算(説明)
オリンピック・パラリンピック準備局関係
・平成二十九年度東京都一般会計決算(説明)
教育庁関係
・平成二十九年度東京都一般会計決算(説明)
病院経営本部関係
・平成二十九年度東京都一般会計決算(説明)

○のがみ委員長 ただいまから平成二十九年度各会計決算特別委員会第二分科会を開会いたします。
 このたび第二分科会委員長に選任いただきました、のがみ純子でございます。最初の分科会ですので、一言ご挨拶をさせていただきます。
 本日から約二週間、合計六回にわたり、本分科会に分担されております決算を審査してまいります。副委員長を初め委員の皆様のご協力をいただきながら、分科会の円滑な運営に努めてまいりたいと思いますので、よろしくご協力をお願いいたします。
 初めに、本分科会の議席について申し上げます。
 議席は、先ほどの打合会で、お手元配布の議席表のとおり申し合わせましたので、ご了承願います。
 次に、本分科会の日程につきましては、九月二十七日の委員会で決定されました審査日程に従いまして、平成二十九年度決算の審査を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
 次に、本分科会の担当書記をご紹介いたします。
 議事課の担当書記は、龍野智子さんです。山田大貴君です。
 議案法制課の担当書記は、高嶋典子さんです。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記挨拶〕

○のがみ委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、生活文化局、オリンピック・パラリンピック準備局、教育庁及び病院経営本部関係の決算の審査を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の分科会で行います。ご了承願います。
 これより生活文化局関係に入ります。
 初めに、生活文化局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○浜生活文化局長 生活文化局長の浜佳葉子でございます。
 生活文化局は、広報広聴、市民活動の推進、男女平等参画、消費生活対策、私立学校及び文化の振興等、都民生活とかかわりの深い各種の事業につきまして、関係局と密接に連携しながら、その推進に努めております。
 のがみ委員長を初め委員の皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りまして、当局の所管しております事務事業が適切かつ円滑に推進できますよう、職員一同一丸となって真摯に取り組んでまいる所存でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 続きまして、当局の幹部職員をご紹介申し上げます。
 次長の武市玲子でございます。総務部長でオリンピック・パラリンピック調整担当部長を兼務しております鳥田浩平でございます。広報広聴部長の濱田良廣でございます。都民生活部長の山本明でございます。消費生活部長の吉村幸子でございます。私学部長の金子光博でございます。文化振興部長の樋渡幸生でございます。都政情報担当部長の水野剛でございます。都民活躍支援担当部長の馬神祥子でございます。男女平等参画担当部長の稲葉薫でございます。文化総合調整担当部長の久故雅幸でございます。文化施設改革担当部長の工藤穣治でございます。最後に、当委員会との連絡に当たります総務課長の高田照之でございます。
 以上でございます。
 なお、魅力発信プロジェクト担当部長の堀越弥栄子は、本日、病気療養のため欠席させていただいております。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○のがみ委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○のがみ委員長 これより決算の審査を行います。
 平成二十九年度東京都一般会計決算中、生活文化局所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○浜生活文化局長 平成二十九年度決算のご審議をお願いするに当たりまして、初めに私から、生活文化局所管の事務事業及び決算の概要についてご説明を申し上げます。
 お手元にございます平成二十九年度決算概要の表紙をおめくりいただきまして、一ページをごらんください。1、事業概要でございます。
 当局は、社会の変化に的確に対応しながら、都民の幅広い活動を支援するとともに、生活の質的豊かさを求める都民の多様なニーズに応えることを基本的な役割とし、都民生活とかかわりの深い(1)から(5)までの施策を各局と連携しながら実施しております。
 次に、2、決算の総括でございます。
 まず、歳入ですが、予算現額四百三億七千万円に対し、収入済額は三百七十三億四千四百万円で、収入率は九二・五%となっております。
 次に、歳出でございます。予算現額二千百十億九千三百万円に対し、支出済額は千九百六十億百万円で、執行率は九二・九%となっております。
 二ページをお開きください。3、財務諸表の総括でございます。
 まず、貸借対照表ですが、資産千七百四億四千百万円に対し、負債は三百四十九億二千四百万円であり、正味財産は千三百五十五億千七百万円となっております。
 次に、行政コスト計算書ですが、収入三百七十二億六千六百万円に対し、費用は二千百六十一億六千九百万円で、差し引き千七百八十九億四百万円のマイナスとなっております。
 次に、4、平成二十九年度に実施した主な事業でございます。
 初めに、(1)でございます。テレビ、ラジオ番組の制作、「広報東京都」の発行及び情報公開制度の運用などに二十一億七千八百万余円を支出しております。
 続きまして、(2)でございます。法人の許認可、ボランティア活動の推進、町会、自治会の地域力向上に向けた取り組みの支援、男女平等参画に関する施策及び旅券発給事務などに二十七億五千二百万余円を支出しております。
 続きまして、(3)でございます。不適正な取引による消費者被害の防止、消費生活相談、消費生活情報の収集、提供及び計量検定所の運営などに十七億三千八百万余円を支出しております。
 続きまして、(4)でございます。東京の文化の国内外に向けた発信、文化振興のための施策及び江戸東京博物館等の文化施設各館の運営などに百三十二億二千二百万余円を支出しております。
 最後に、(5)でございます。私立学校経常費補助、保護者負担軽減等の各種補助金及び貸付金などに千七百二十一億九千二百万余円を支出しております。
 以上、生活文化局関係の事務事業及び決算の概要につきましてご説明申し上げました。
 詳細につきましては、引き続き総務部長からご説明させていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○鳥田総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 局長からの概要説明に引き続き、私から、各科目別決算の内容についてご説明申し上げます。
 お手元の平成二十九年度東京都一般会計決算説明書をごらんください。
 初めに、歳入についてご説明いたします。
 恐縮ですが、七ページをお開き願います。分担金及び負担金でございます。
 収入済額につきましては、表頭の中ほどにあります収入済額の欄に記載しているとおり、七百万余円でございます。
 主な内容につきましては、被災地派遣職員費を収入したものでございます。
 次に、八ページをごらんください。ここから一六ページまでは使用料及び手数料でございます。
 収入済額は十五億九千二百万余円、収入率は一〇一・二%でございます。
 主な内容につきましては、一〇ページをごらんください。旅券法関係手数料条例に基づく旅券発給手数料を収入したものでございます。
 次に、一七ページをお開きください。ここから二六ページまでは国庫支出金でございます。
 収入済額は三百三十七億二千六百万余円、収入率は九〇・九%でございます。
 主な内容につきましては、二二ページをごらんいただけたらと思います。国からの補助金である私立学校経常費を収入したものでございます。
 次に、二七ページをお開き願いたいと思います。ここから二九ページまでは財産収入でございます。
 収入済額は五千七百万余円、収入率は九一・九%でございます。
 主な内容につきましては、同じく二七ページに記載しております当局が所管する建物の貸し付けに伴う賃貸料を収入したものでございます。
 次に、三一ページをお開きください。ここから三二ページまでは繰入金でございます。
 収入済額は十一億五千九百万余円、収入率は九四・六%でございます。
 主な内容につきましては、三二ページに記載しております芸術文化振興基金からの繰入金を収入したものでございます。
 次に、三三ページをお開きください。ここから四一ページまでは諸収入でございます。
 収入済額は八億余円、収入率は一八九・八%でございます。
 主な内容につきましては、三五ページに記載しております育英資金の返還金を収入したものでございます。
 続きまして、歳出についてご説明いたします。
 恐縮ではございますが、四五ページをお開きください。平成二十九年度の当局の歳出科目は、生活文化費を初め、学務費及び諸支出金の三つの款となっております。
 まず初めに、生活文化費でございますが、予算現額二百五十九億八千七百万円に対し、支出済額は二百三十七億九千二百万余円で、執行率は九一・六%となっております。
 以下、各科目についてご説明させていただきます。
 まず、同じく四五ページの管理費でございます。
 支出済額は三十九億余円、執行率は九六・〇%で、生活文化行政に従事する職員の職員費や管理事務費を支出したものでございます。
 次に、四六ページをお開きください。広報広聴費でございます。
 支出済額は二十一億七千八百万余円、執行率は八六・一%で、都政に関する広報広聴及び情報公開に要する経費を支出したものでございます。
 次に、四八ページをお開きください。都民生活費でございます。
 支出済額は二十七億五千二百万余円、執行率は八九・六%で、市民活動の促進、国際交流事業、男女平等参画施策及び海外渡航相談等に要する経費を支出したものでございます。
 次に、五〇ページをお開き願います。消費生活対策費でございます。
 支出済額は十三億三百万余円、執行率は七八・八%で、消費生活行政の企画調整、取引指導事業、安全対策事業、公衆浴場対策及び消費生活総合センターの運営等の消費生活対策に要する経費を支出したものでございます。
 次に、五二ページをお開きください。計量検定所費でございます。
 支出済額は四億三千四百万余円、執行率は九八・一%で、計量器の検定、検査等及び計量検定所の管理運営に要する経費を支出したものでございます。
 次に、五三ページをお開きください。文化振興費でございます。
 支出済額は百三十二億二千二百万余円、執行率は九三・〇%で、文化振興施策の企画調整、江戸東京博物館等の運営及び文化事業の推進等に要する経費を支出したものでございます。
 次に、五六ページをお開きください。学務費でございますが、予算現額千八百五十億九千万円に対し、支出済額千七百二十一億九千二百万余円で、執行率九三・〇%となっております。
 各科目についてご説明申し上げます。
 まず、同じく五六ページ、管理費でございます。
 支出済額は八億六千万余円、執行率は八九・〇%で、私立学校振興事務等に従事する職員の職員費及び管理事務などに要する経費を支出したものでございます。
 続きまして、五八ページをお開きください。助成費でございます。
 支出済額は千七百十億七千九百万余円、執行率は九三・五%で、私立学校振興を図るため、各種補助金を支出したものでございます。
 次に、六三ページをお開きください。育英資金費でございます。
 支出済額は二億五千二百万余円、執行率は二二・六%で、育英資金貸付金及び貸付事務などに要する経費を支出したものでございます。
 次に、六四ページをお開き願います。諸支出金でございます。
 支出済額は千五百万余円で、過年度に交付を受けた国庫補助金の返納等に要する経費を支出したものでございます。
 以上が各科目別決算の内容でございます。
 続きまして、平成二十九年度東京都決算参考書財務諸表をごらんください。
 三ページの1、財務諸表の総括につきましては、先ほど局長から説明した内容となりますので、省略をさせていただきます。
 恐縮でございますが、七ページの1、貸借対照表をお開きください。
 資産の部合計は千七百四億四千百万余円で、主な内容は、江戸東京博物館や東京都美術館など文化施設の土地建物や基金積立金でございます。負債の部合計は三百四十九億二千三百万余円で、主な内容は、都債や退職給与引当金でございます。また、正味財産の部合計は千三百五十五億一千七百万余円となりました。
 八ページの2、行政コスト計算書をお開きください。
 通常収支差額はマイナス千六百二十三億七千二百万余円で、収入の主な内容は行政収入の国庫支出金で、支出の主な内容は行政費用の補助費等(その他)でございます。これに特別収支の部を合わせた当期収支差額はマイナス千七百八十九億三百万余円となりました。
 九ページの3、キャッシュ・フロー計算書をお開きください。
 行政サービス活動の収支差額はマイナス千五百七十九億五千八百万余円となりました。これに社会資本整備等投資活動収支差額及び財務活動収支差額を合わせた収支差額合計はマイナス千五百八十六億五千六百万余円となりました。
 以上が当局の財務諸表の概要でございます。
 なお、その他の事項につきましては、一〇ページから一七ページに記載しております。
 続きまして、二一ページをお開きください。事業別情報でございます。
 生活文化局におきましては、文化振興施策の推進及び私立学校の教育助成の二事業につきまして、決算の状況をまとめております。
 まず、文化振興施策の推進でございます。
 行政コスト計算書をごらんください。
 平成二十九年度の当期収支差額はマイナス三百十八億千六百万余円で、前年度から百六十二億七千五百万余円の減となっております。また、都民一人当たりの行政コストは千百一円となっております。
 次に、二二ページをお開き願います。私立学校教育助成でございます。
 行政コスト計算書をごらんください。
 平成二十九年度の当期収支差額はマイナス千三百八十一億二百万余円で、前年度から八十一億七千万余円の減となっております。また、私立学校在学者一人当たりの行政コストは、二十八万五千七百七十四円となっております。
 以上をもちまして決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○のがみ委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○とや委員 説明ありがとうございました。
 私からは、生活文化局関係で、私立高等学校等授業料軽減助成事業の所得区分別の実績の推移、過去五年間分。
 次に、私立学校経常費補助における授業料減免補助実績の推移、これについても過去五年分お願いします。
 東京都育英資金一般貸付の規模の推移、これも五年分お願いします。
 次に、都道府県別私立高等学校生徒納付金平均額、これについては二〇一七年度分をお願いいたします。
 次に、私立高等学校等就学支援金の予算額と決算額及び所得区分ごとの受給者数と実績額、二〇一七年度分です。
 次に、私立高等学校等奨学給付金の予算額と決算額及び対象世帯ごとの受給者数と実績額、これについても二〇一七年度分をお願いいたします。
 私からは以上です。

○和泉委員 私からも、七点の資料をお願いいたします。
 まず、平成二十九年度生活文化費の当初予算から減額補正を行った費用の内訳とそれぞれの金額、当初予算と比較できる一覧表でお願いいたします。
 それから、都内私立高校生の学校納付金の平均額、入学料、授業料、授業料以外の納付金なども含めた金額でお願いいたします。
 教育費未納を理由に退学や除籍などの処分を受けた私立高校生の人数を過去五年分お願いいたします。
 締め切りに間に合わず、年度初めから高校就学支援金を受け取れなかった私立高校生の人数。
 高校就学支援金を遡及して給付する場合の考え方。
 そして、東京都平和の日関連事業の予算の推移、これを過去五年分。
 東京空襲犠牲者名簿の登載人数の推移、これも過去五年間分をよろしくお願いいたします。
 以上です。

○のがみ委員長 ほかにございませんか。--資料要求がありましたが、ただいま、とや副委員長、それから和泉委員からございましたけれども、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんでしょうか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○のがみ委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出をお願いいたします。
 以上で生活文化局関係を終わります。

○のがみ委員長 これよりオリンピック・パラリンピック準備局関係に入ります。
 初めに、オリンピック・パラリンピック準備局長から挨拶並びに幹部職員の紹介がございます。

○潮田オリンピック・パラリンピック準備局長 オリンピック・パラリンピック準備局長の潮田勉でございます。
 当局は、開催まで二年を切る東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会と一年後に迫ったラグビーワールドカップ二〇一九の成功に向け、両大会を一体のものとして戦略的に取り組みを進めております。同時に、スポーツの力で人と都市が活性化するスポーツ都市東京を実現するためのさまざまな事業を展開してまいります。
 委員長を初め第二分科会の委員の皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りながら、職員一同、全力で事業に取り組んでまいりますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。
 それでは、当局の幹部職員をご紹介申し上げます。
 次長の延與桂でございます。延與はパラリンピック準備調整担当理事、大会運営調整担当理事を兼ねてございます。次長の岩瀬和春でございます。技監の相場淳司でございます。理事で大会準備調整担当の西村泰信でございます。理事でスポーツ推進担当の中澤基行でございます。総務部長の中村倫治でございます。調整担当部長の雲田孝司でございます。大会企画調整担当部長の中嶋初史でございます。自治体調整担当部長の小池和孝でございます。計画推進部長の根本浩志でございます。運営担当部長の田中彰でございます。競技・渉外担当部長の川瀬航司でございます。事業推進担当部長の丸山雅代でございます。パラリンピック部長の萱場明子でございます。障害者スポーツ担当部長の越秀幸でございます。大会施設部長の鈴木一幸でございます。開設準備担当部長の鈴木研二でございます。施設担当部長の砂田覚でございます。施設整備担当部長の草野智文でございます。施設調整担当部長の湯川雅史でございます。選手村担当部長の斉藤有でございます。スポーツ施設担当部長の藤木仁成でございます。輸送担当部長の片寄光彦でございます。スポーツ推進部長の小室明子でございます。ラグビーワールドカップ準備担当部長の篠祐次でございます。ラグビーワールドカップ会場運営担当部長の田中愛子でございます。田中は、国際大会準備担当部長を兼ねてございます。最後に、当分科会との連絡を担当いたします担当部長で総務課長事務取扱の関口尚志でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者挨拶〕

○のがみ委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○のがみ委員長 これより決算の審査を行います。
 平成二十九年度東京都一般会計決算中、オリンピック・パラリンピック準備局所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○潮田オリンピック・パラリンピック準備局長 各会計決算特別委員会第二分科会の委員の皆様に、オリンピック・パラリンピック準備局所管事業の平成二十九年度決算をご審議いただくに際しまして、まず、その決算の概要について、私からご説明を申し上げます。
 お手元にお配りをしてございます資料、平成二十九年度決算概要の表紙をおめくりいただき、一ページをごらんください。1、事業概要でございます。
 平成二十九年度は、(1)、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会の開催準備に関すること、(2)、ラグビーワールドカップ二〇一九の開催準備に関すること、(3)、東京において誰もがスポーツを楽しめる環境整備や都立体育施設の運営などスポーツ振興の施策に関することを推進いたしました。
 次に、2、決算の総括でございます。同じ一ページの中央の表をごらんください。
 まず、歳入についてでございます。歳入は、予算現額三百八十五億八千二百三十七万余円、収入済額が三百四十七億四千三百七十三万円となってございます。
 次に、下段の歳出でございます。歳出は、予算現額六百九十九億一千二百五十一万余円、支出済額五百三億九千百七十二万余円となってございます。
 一枚おめくりいただきまして、二ページをごらんください。3、財務諸表の総括でございます。
 貸借対照表と行政コスト計算書を記載してございます。詳しい内容につきましては、後ほど決算参考書によりまして総務部長からご説明を申し上げます。
 次に、4、平成二十九年度に実施した主な事業でございます。
 初めに、(1)、東京二〇二〇大会の開催準備といたしまして、競技施設の整備、共同実施事業、開催都市PR、大会の普及啓発、機運醸成などを実施し、二百六十九億八千四十二万円を支出しております。
 次に、(2)、ラグビーワールドカップ二〇一九の開催準備といたしまして、大会の普及啓発、機運醸成、大会開催に向けた計画策定などを実施し、五億六千七百七万円を支出しております。
 最後に、(3)、スポーツ振興施策の推進といたしまして、障害者スポーツの理解促進、普及啓発、競技力向上施策の推進、地域スポーツの振興などを実施し、百六十二億一千八百八十七万余円を支出しております。
 以上が平成二十九年度の当局の所管事業に係る決算の概要でございます。
 詳細につきましては、総務部長よりご説明をさせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○中村総務部長 引き続き、私から、当局事業の平成二十九年度決算の詳細につきまして、東京都一般会計決算説明書及び東京都決算参考書財務諸表によりご説明を申し上げます。
 最初に、右肩に資料1と打ってございます東京都一般会計決算説明書からご説明させていただきます。
 三枚おめくりいただきまして、一ページをごらんください。決算の総括を記載してございます。
 中段をごらんください。歳入は、予算現額三百八十五億八千二百三十七万余円、収入済額は三百四十七億四千三百七十二万余円となってございます。予算現額に対します収入済額の割合は九〇・一%でございます。
 歳出は、予算現額六百九十九億千二百五十一万余円、支出済額は五百三億九千百七十二万余円、翌年度繰越額は十六億一千二百万円となっております。予算現額に対します支出済額の割合は七二・一%でございます。
 二ページをお開きください。歳入と歳出の内訳を記載してございます。
 歳入は、第七款、使用料及び手数料外五款でございます。
 第七款、使用料及び手数料は、予算現額一千百四十八万余円、収入済額は七百三十一万余円となってございます。収入率は六三・六%でございます。
 第八款、国庫支出金は、予算現額三百億円、収入済額は三百億六千六百八十八万円となっております。収入率は一〇〇・二%でございます。
 第九款、財産収入は、予算現額九十一万余円、収入済額は九十五万余円となっております。収入率は一〇四・二%でございます。
 第十款、寄附金は、予算現額ゼロ円、収入済額は百万円となっております。
 第十一款、繰入金は、予算現額八十五億六千四百二十八万円、収入済額は四十六億五千五百二十一万余円となっております。収入率は五四・四%でございます。
 第十二款、諸収入は、予算現額五百六十九万余円、収入済額は一千二百三十六万余円となっております。収入率は二一七・二%でございます。
 歳出は、第五款、スポーツ振興費でございます。予算現額六百九十九億一千二百五十一万余円、支出済額は五百三億九千百七十二万余円、翌年度繰越額は十六億一千二百万円となっております。執行率は七二・一%でございます。
 一枚おめくりいただき、三ページをごらんください。歳入の内訳を記載してございます。
 第七款、使用料及び手数料でございます。
 収入済額をごらんください。施設の使用料等を七百三十一万余円収入してございます。
 五ページをお開きください。第八款、国庫支出金でございます。
 東京パラリンピック競技大会開催準備交付金交付要綱に基づく国庫補助金等を三百億六千六百八十八万円収入してございます。
 七ページをお開きください。第九款、財産収入でございます。
 地所賃貸料を九十五万余円収入してございます。
 八ページをお開きください。第十款、寄附金でございます。
 地方自治法及び地方税法に基づく自治体に対する寄附金を百万円収入してございます。
 九ページをごらんください。第十一款、繰入金でございます。
 四十六億五千五百二十一万余円収入してございます。一枚おめくりいただいた一〇ページ記載の障害者スポーツ振興基金からの繰入金でございます。
 一一ページをお開きください。第十二款、諸収入でございます。
 一千二百三十六万余円を収入してございます。一枚おめくりいただいた一二ページ下段に記載の光熱水費の使用者負担分などでございます。
 次に、歳出でございます。
 二枚おめくりいただき、一四ページをごらんください。歳出の内訳を記載してございます。
 第五款、スポーツ振興費、第一項、スポーツ振興管理費、第一目、管理費でございます。
 オリンピック・パラリンピック準備局に従事する職員の給料、諸手当及び管理事務に係る経費を支出したものでございます。
 予算現額、支出済額、不用額及び執行率は、記載のとおりでございます。
 次に、一五ページをお開きください。第二項、オリンピック・パラリンピック準備費、第一目、管理費でございます。
 東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会に関連する都の施策及び開催準備に従事する職員の給料、諸手当に係る経費を支出したものでございます。
 予算現額、支出済額、不用額及び執行率は、記載のとおりでございます。
 次に、一六ページをごらんください。第二目、オリンピック・パラリンピック準備費でございます。
 東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会に関連する都の施策及び開催準備に係る経費を支出したものでございます。
 予算現額、支出済額、翌年度繰越額、不用額及び執行率は、記載のとおりでございます。
 不用額が生じました主な理由は、一枚おめくりいただき、一七ページに記載しておりますが、オリンピック・パラリンピック施設整備の実績による残などでございます。
 次に、一八ページをごらんください。第三項、スポーツ推進費、第一目、管理費でございます。
 スポーツの普及振興、スポーツ施設の管理、競技力向上の施策等に従事する職員の給料、諸手当に係る経費を支出したものでございます。
 予算現額、支出済額、不用額及び執行率は、記載のとおりでございます。
 次に、一九ページをお開きください。第二目、スポーツ推進費でございます。
 スポーツの普及振興、スポーツ施設の管理、競技力向上に係る施策等に要する経費を支出したものでございます。
 予算現額、支出済額、不用額及び執行率は、記載のとおりでございます。
 不用額が生じました主な理由は、二〇ページに記載のとおり、体育施設等の整備の実績による残などでございます。
 以上で決算説明書の説明を終わります。
 引き続きまして、財務諸表についてご説明させていただきます。
 右肩に資料2と打ってございます東京都決算参考書財務諸表をごらんください。
 四枚おめくりいただき、二ページの財務諸表の概要をお開きください。貸借対照表、行政コスト計算書、キャッシュ・フロー計算書の概要を記載してございます。
 まず、1、貸借対照表でございます。
 平成二十九年度の欄をごらんください。中ほどに記載しております資産の部合計は一千九百五十七億八千七百六十九万余円でございます。負債の部合計は三百五十五億七千六百二十六万余円でございます。正味財産の部合計は一千六百二億一千百四十二万余円でございます。
 続きまして、2、行政コスト計算書でございます。
 一番上より、平成二十九年度の行政収入は三百億二千百六十三万余円、行政費用は三百億九千百九十八万余円で、行政収支差額はマイナス七千三十五万余円でございます。行政収支差額に金融収支差額及び特別収支差額を合わせた当期収支差額は、七億六千九百六十九万余円でございます。
 続きまして、3、キャッシュ・フロー計算書でございます。
 平成二十九年度の行政サービス活動収支差額は、四十八億六千二百四十九万余円でございます。社会資本整備等投資活動収支差額は、マイナス二百五億一千四十八万余円でございます。収支差額合計は、マイナス百五十六億四千七百九十九万余円でございます。なお、詳細につきましては、三ページから一三ページに記載してございます。
 続きまして、一四ページをお開きください。事業別情報でございます。
 当局におきましては、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックの成功に向けた準備とスポーツ振興施策の推進の二分野の事業につきまして、決算の状況を取りまとめてございます。
 まず、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックの成功に向けた準備でございます。
 行政コスト計算書の下から三段目をごらんください。平成二十九年度の当期収支差額は、収入が費用を二百六億五千四百二十四万余円上回ってございます。また、真ん中の表の最下段にございますように、平成二十九年度の都民一人当たりの行政コストは六百八十九円となっております。
 次に、一五ページをお開きください。スポーツ振興施策の推進でございます。
 行政コスト計算書の下から三段目をごらんください。平成二十九年度の当期収支差額は、費用が収入を百二十九億四百七十二万余円上回っております。また、真ん中の表の最下段にございますように、平成二十九年度の都民一人当たりの行政コストは一千五円となっております。
 財務諸表の説明は以上でございます。
 以上をもちまして、当局に係る平成二十九年度決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○のがみ委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○とや委員 まず、スポーツ振興事業に係る予算及び決算の推移、過去五年分お願いいたします。
 それから、都立スポーツ施設の指定管理料の推移、これについても過去五年分です。
 さらに、武蔵野の森スポーツプラザの施設ごとの利用実績と稼働率、スポーツ大会利用、大会以外のスポーツ利用、スポーツ以外の利用について、それぞれ出していただけるということで、お願いをいたします。
 以上です。

○和泉委員 私からも、四点お願いいたします。
 平成二十九年度オリンピック・パラリンピック準備費の、当初予算から減額補正を行った費用の内訳とそれぞれの金額、当初予算との比較がわかる一覧表でお願いいたします。
 それから、東京都が主催、共催または補助金を出した国際大会、全国大会とその補助金額、障害者スポーツも含めて、過去十年間分をお願いいたします。
 二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピックの成功に向けた区市町村支援事業実績、この二〇一七年度分をお願いいたします。
 区市町村別スポーツ推進委員委嘱数及び都内障害者スポーツ指導員登録者数についてもお願いいたします。
 以上です。

○のがみ委員長 ほかにありませんか。--ただいま、とや副委員長、和泉委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○のがみ委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出をお願いいたします。
 以上でオリンピック・パラリンピック準備局関係を終わります。

○のがみ委員長 これより教育庁関係に入ります。
 初めに、教育長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○中井教育長 教育長の中井敬三でございます。
 のがみ委員長を初め委員の皆様方には、日ごろから教育庁所管の事務事業につきましてご指導、ご鞭撻を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 今後とも、東京の教育の充実に向け、職員一丸となって全力で取り組んでまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 それでは、教育庁の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長の西海哲洋でございます。教育監の増渕達夫でございます。総務部長の早川剛生でございます。都立学校教育部長の江藤巧でございます。地域教育支援部長の太田誠一でございます。指導部長の宇田剛でございます。人事部長の安部典子でございます。福利厚生部長の浅野直樹でございます。教育政策担当部長でオリンピック・パラリンピック調整担当部長を兼務いたします古川浩二でございます。企画調整担当部長の谷理恵子でございます。特別支援教育推進担当部長の小原昌でございます。指導推進担当部長の藤井大輔でございます。人事企画担当部長の黒田則明でございます。担当部長の川名洋次でございます。当分科会との連絡等に当たります総務課長の加倉井祐介でございます。
 なお、教育改革推進担当部長の増田正弘は、所用のため、本日、分科会を欠席させていただきます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○のがみ委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○のがみ委員長 これより決算の審査を行います。
 平成二十九年度東京都一般会計決算中、教育庁所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○中井教育長 教育庁の平成二十九年度決算のご審議をお願いするに当たりまして、その概要をご説明申し上げます。
 お手元にお配りしてございます平成二十九年度決算概要の一ページをお開き願います。
 初めに、1の事業概要についてご説明申し上げます。
 平成二十九年度、教育庁では、(1)から(9)までにございますとおり、東京都教育委員会の運営を初め、小中学校、高等学校及び特別支援学校の管理運営、教育内容や教育方法に関する指導助言、社会教育の振興、都立学校の施設整備等に係る事務を実施し、積極的に教育行政を推進してまいりました。
 続きまして、2の決算の総括についてご説明申し上げます。
 歳入につきましては、予算現額千五百五十一億七千七百十九万余円、収入済額一千五百五十六億四千五十一万余円、差し引き四億六千三百三十一万余円でございまして、予算現額に対する収入率は一〇〇・三%でございます。
 次に、歳出でございますが、予算現額八千七億六千百十五万余円、支出済額七千七百三十七億五千八百五十六万余円、不用額二百七十億二百五十九万余円でございまして、予算現額に対する執行率は九六・六%でございます。
 3の財務諸表の総括及び次の二ページに記載してございます4の平成二十九年度に実施した事業につきましては、この後、総務部長から詳細をご説明申し上げます。
 以上、平成二十九年度教育庁所管の決算概要につきましてご説明申し上げました。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○早川総務部長 お手元にお配りしております平成二十九年度東京都一般会計決算説明書によりまして、教育庁所管の決算の内容をご説明申し上げます。
 まず、一ページをお開き願います。このページから五ページにかけまして、決算の総括を記載してございます。この内容につきましては、ただいま教育長からご説明申し上げましたので、私からは、歳入歳出決算につきまして、科目の款項目の区分のうち、歳入は款ごとに、歳出は項ごとに主な内容をご説明申し上げます。
 それでは、七ページをお開き願います。歳入でございますが、初めに、分担金及び負担金でございます。
 表頭の中ほどをごらんください。収入済額は三千三百万余円でございまして、その内容は、東日本大震災の被災地へ派遣した職員の給与等を負担金として収入したものでございます。
 八ページをお開き願います。使用料及び手数料でございます。
 収入済額は百五十九億四千万余円で、収入率は九五・一%でございます。
 このうち使用料は、収入済額百五十五億四千九百万余円、収入率九五・一%でございます。
 一五ページをお開き願います。手数料でございます。
 収入済額は三億九千万余円で、収入率は九五・〇%でございます。
 二一ページをお開き願います。国庫支出金でございます。
 収入済額は千三百二十九億三千九百万余円で、収入率は一〇〇・七%でございます。
 国庫支出金の主な内訳でございますが、まず一行下、国庫負担金でございます。その主なものは、義務教育費国庫負担法に基づく教職員給与費等の国庫負担金でございます。
 中ほどの表の計をごらんください。収入済額は千百五十三億一千万余円で、収入率は一〇一・八%でございます。
 二六ページをお開き願います。国庫支出金のうち国庫補助金でございます。
 収入済額は四十五億六千二百万余円で、収入率は九〇・七%でございます。
 三三ページをお開き願います。財産収入でございます。
 収入済額は一億九千二百万余円で、収入率は一一一・六%でございます。
 その他の歳入といたしまして、三七ページには寄附金を、三八ページ以降に諸収入を記載してございます。
 以上、歳入決算の主な内容についてご説明いたしました。
 引き続き、歳出についてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、五五ページをお開き願います。初めに、教育管理費でございます。
 上から二行目の中ほどをごらんください。支出済額は二百二十五億余円で、執行率は八四・四%でございます。
 その内容につきましては、このページから六九ページにかけて記載してございますが、教育委員会の運営費、訴訟に係る経費、教職員の選考や学校給食の管理運営、公立小中学校等の防災対策事業に要する経費などでございます。
 七〇ページをお開き願います。小中学校費でございます。
 支出済額は四千三百九十七億一千万余円で、執行率は九九・〇%でございます。
 その内容につきましては、このページから七七ページにかけて記載してございますが、区市町村立小中学校等の教職員人件費、都立中高一貫教育校入学者決定に要する経費などでございます。
 七八ページをお開き願います。高等学校費でございます。
 支出済額は千三百五十九億五千六百万余円で、執行率は九六・二%でございます。
 その内容につきましては、このページから八〇ページにかけて記載してございますが、都立高等学校全日制百七十八校、定時制五十五校、通信制三校に係る教職員人件費及び管理運営費、都立高等学校入学者選抜に要する経費でございます。
 八一ページをお開き願います。特別支援学校費でございます。
 支出済額は七百十一億三百万余円で、執行率は九六・〇%でございます。
 その内容につきましては、このページから八三ページにかけて記載してございますが、都立特別支援学校五十七校に係る教職員人件費及び管理運営費、区立特別支援学校五校に係る教職員人件費、児童生徒の就学奨励費などでございます。
 八四ページをお開き願います。福利厚生費でございます。
 支出済額は三十二億五千三百万余円で、執行率は八四・七%でございます。
 その内容につきましては、このページから八六ページにかけて記載してございますが、教職員の福利厚生事業、主に島しょ部における教職員住宅の維持管理等に要する経費などでございます。
 八七ページをお開き願います。退職手当及び年金費でございます。
 支出済額は四百九十五億二百万余円で、執行率は九六・四%でございます。
 その内容につきましては、このページ及び次の八八ページに記載してございますが、退職教職員等に対する恩給、学校教職員等の退職に伴う退職手当でございます。
 八九ページをお開き願います。教育指導奨励費でございます。
 支出済額は百二十三億七千四百万余円で、執行率は八七・五%でございます。
 その内容につきましては、このページから九四ページにかけて記載してございますが、スクールカウンセラーの配置を初めとする教育指導に要する経費などでございます。
 九五ページをお開き願います。社会教育費でございます。
 支出済額は七十九億六千百万余円で、執行率は九〇・〇%でございます。
 その内容につきましては、このページから一〇一ページにかけて記載してございますが、社会教育の振興、文化財の保護、社会教育施設の管理運営に要する経費などでございます。
 一〇二ページをお開き願います。施設整備費でございます。
 支出済額は三百十二億九千三百万余円で、執行率は八六・七%でございます。
 その内容につきましては、このページから一〇五ページにかけて記載してございますが、老朽校舎改築、大規模改修など都立学校の施設の整備等に要する経費、社会教育施設の整備に要する経費などでございます。
 一〇六ページをお開き願います。諸支出金でございます。
 支出済額は一億百万余円で、執行率は一〇〇・〇%でございます。
 以上が平成二十九年度の教育庁所管の決算の内容でございます。
 続きまして、お手元にお配りしてございます平成二十九年度東京都決算参考書財務諸表によりまして、教育庁所管の財務諸表の内容をご説明申し上げます。
 まず、一ページをお開き願います。平成二十九年度教育庁の財務諸表の総括についてご説明申し上げます。
 1の貸借対照表につきましては、資産が七千八百四十八億八千七百万余円、負債が七千百三十二億六千四百万余円、正味財産が七百十六億二千三百万余円でございます。
 2の行政コスト計算書につきましては、収入が二千十三億六千七百万余円、費用が七千三百二十億八千八百万余円、差し引きマイナス五千三百七億二千万余円でございます。
 3のキャッシュ・フロー計算書につきましては、収入が千五百五十六億四千万余円、支出が七千七百三十七億五千八百万余円、差し引きマイナス六千百八十一億一千八百万余円でございます。
 次に、三ページをお開き願います。2の財務諸表の概要でございますが、初めに上段の表、1の貸借対照表についてご説明申し上げます。
 平成二十九年度の資産の部合計は七千八百四十八億八千七百万余円で、前年度比四億五千八百万余円の増でございます。負債の部合計は七千百三十二億六千四百万余円で、前年度比九百五十七億三千三百万余円の減でございます。表下段の正味財産の部合計につきましては、七百十六億二千三百万余円で、前年度比九百六十一億九千二百万余円の増でございます。
 次に、中段の表、2の行政コスト計算書についてご説明申し上げます。
 平成二十九年度の行政収入は千五百四十八億六千八百万余円、行政費用は七千二百六十三億九千四百万余円で、行政収支差額はマイナス五千七百十五億二千五百万余円でございます。金融収支差額及び特別収支差額を合わせました当期収支差額はマイナス五千三百七億二千万余円で、前年度比八百二十億八千三百万余円の収支増でございます。
 次に、下段の表、3のキャッシュ・フロー計算書についてご説明申し上げます。
 平成二十九年度の行政サービス活動収支差額、社会資本整備等投資活動収支差額及び財務活動収支差額を合わせました収支差額合計は、マイナス六千百八十一億一千八百万余円で、前年度比十四億二千六百万余円の収支減でございます。
 詳細につきましては、五ページから一四ページにかけて記載してございます。
 続きまして、一五ページをお開き願います。このページから一七ページにかけて、教育庁所管事業のうち、都立高校改革の推進、グローバル人材の育成及び都立学校施設整備の三事業について、事業別情報を掲載しております。
 初めに、都立高校改革の推進でございますが、本事業は、生徒の個性や創造性を伸ばす教育の推進などにより、都民に信頼される魅力ある都立高校の実現を目指すものでございます。
 上段の表、行政コスト計算書をごらんください。本事業の平成二十九年度の当期収支差額は、費用が収入を千百三十五億五千八百万余円上回り、平成二十八年度と比較いたしますと百七十億七千万余円の収支増でございます。
 また、中段の表でございますが、平成二十九年度の都立高校一校当たりの行政コストは七億七千百万余円でございます。
 続いて、一六ページをお開き願います。グローバル人材の育成でございます。
 本事業は、海外で通用する高い語学力と豊かな国際感覚を有し、日本人としての誇りを持って世界を舞台に活躍する人材の育成を図るものでございます。
 上段の表、行政コスト計算書をごらんください。本事業の平成二十九年度の当期収支差額は、費用が収入を百四億二千七百万余円上回り、平成二十八年度と比較いたしますと五千五百万余円の収支減でございます。
 また、中段の表でございますが、平成二十九年度の児童生徒等数一人当たりの行政コストは一万一千七百七十四円でございます。
 続いて、一七ページをお開き願います。都立学校施設整備でございます。
 本事業は、高等学校老朽校舎の改築や都立学校校舎の増改修などの施設整備でございます。
 上段の表、行政コスト計算書をごらんください。本事業の平成二十九年度の当期収支差額は、費用が収入を百八十億六千七百万余円上回り、平成二十八年度と比較いたしますと二億二千三百万余円の収支減でございます。
 また、中段の表でございますが、平成二十九年度の整備実施校一校当たりの行政コストは八千百万余円でございます。
 簡単ではございますが、以上をもちまして、平成二十九年度東京都一般会計決算及び財務諸表の教育庁所管分の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○のがみ委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○とや委員 ご説明ありがとうございました。
 私からは、都立高等学校等における高等学校等就学支援金の歳出予算及び決算、二〇一七年度分。
 都立高等学校等における奨学のための給付金の給付区分ごとの歳出予算及び決算、これも一七年度分。
 都立学校等給付型奨学金の給付区分ごとの歳出予算及び決算、二〇一七年度。
 さらに、都立高等学校等の授業料減免の実績、これについては全日制、定時制、いずれも過去五年分お願いいたします。
 そして、過去十年間の都立高校入試倍率及び二〇一七、二〇一八年度入試で、二次募集、三次募集を行った全日制高校。
 次が、夜間中学卒業生の進路です。高校進学の場合は都立か私立か、また、全日制、昼間定時制、夜間定時制などがわかるようにお願いいたします。
 さらに、夜間中学在籍者のうち、昼間の中学を卒業している生徒の数、年度別にお願いいたします。
 そして、小中学校の情緒障害特別支援学級、通級から特別支援教室への移行状況及び在籍児童生徒数、教員数、支援員の配置数、これについては区市町村別、過去五年間でお願いいたします。
 以上です。

○和泉委員 私からも、四点の資料をお願いいたします。
 平成二十九年度教育費の当初予算から減額補正を行った費用の内訳とそれぞれの金額を、当初予算との比較でわかるような一覧表でお願いいたします。
 発達障害のある都立高校生が受けることのできる支援全体の概要がわかるもの。
 コミュニケーションアシスト講座の実績を二〇一七年度分。
 都立学校自立支援チームの派遣状況とユースアドバイザー、ユースソーシャルワーカーの採用状況、二〇一七年度と二〇一八年度でお願いいたします。
 以上です。

○のがみ委員長 ほかにございませんか。--ただいま、とや副委員長、和泉委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○のがみ委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出をお願いいたします。
 以上で教育庁関係を終わります。

○のがみ委員長 これより病院経営本部関係に入ります。
 初めに、病院経営本部長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○堤病院経営本部長 病院経営本部長の堤雅史でございます。
 病院経営本部職員一同、事務事業の適切かつ円滑な執行に全力で取り組んでまいりますので、のがみ委員長を初め委員の皆様方には、ご指導、ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いを申し上げます。
 それでは、当本部の幹部職員を紹介させていただきます。
 経営企画部長の児玉英一郎でございます。サービス推進部長の山口真でございます。経営戦略担当部長でオリンピック・パラリンピック調整担当部長を兼務いたします樋口隆之でございます。計画調整担当部長の末村智子でございます。当委員会との連絡に当たらせていただきます総務課長の船尾誠でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○のがみ委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○のがみ委員長 これより決算の審査を行います。
 平成二十九年度東京都一般会計決算中、病院経営本部所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○堤病院経営本部長 病院経営本部所管にかかわる平成二十九年度一般会計決算のご審議をお願いするに当たりまして、その概要についてご説明を申し上げます。
 お手元にお配りしてございます資料1、平成二十九年度決算の概要の一ページをごらんいただきたいと思います。まず、1、事業の概要につきましてご説明申し上げます。
 平成二十九年度における病院経営本部所管分の一般会計決算は、公益財団法人東京都保健医療公社の運営に係る補助金等に関するものでございます。
 次に、2、公社の事業についてでございます。
 (1)のア及びイに掲げてございますとおり、公社は、地域の医療機関との連携に基づく地域医療のシステム化を推進いたしますとともに、住民が必要とする保健医療サービスの提供等を行うことによりまして、都民の医療と福祉の向上に寄与する役割を担っております。
 平成二十九年度におきましては、(2)のアからカに記載しております六つの病院と、キの東京都がん検診センターの運営を行っております。
 次に、二ページをお開き願います。3、決算の総括についてご説明を申し上げます。
 まず、(1)、歳入額でございますが、予算現額一億七千二百万円、収入済額一億七千二百万円で、予算現額に対する収入率は一〇〇・〇%となっております。
 次に、(2)、歳出額でございますが、予算現額百三十五億三千五百万円、支出済額百十七億五千五百万円、不用額十七億八千万円で、予算現額に対する執行率は八六・八%となっております。
 次に、4、財務諸表の総括についてご説明を申し上げます。
 左側にございます貸借対照表につきましては、資産九百五十二億七千二百万円、負債二百三十一億八千六百万円、正味財産七百二十億八千六百万円となっております。
 その右側にございます行政コスト計算書でございますが、収入三億七千三百万円、費用百四十億九千六百万円、差し引き百三十七億二千三百万円のマイナスとなっております。
 以上、平成二十九年度病院経営本部所管の一般会計決算の概要についてご説明を申し上げました。
 詳細につきましては、引き続き経営企画部長からご説明を申し上げます。ご審議のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

○児玉経営企画部長 平成二十九年度病院経営本部所管の一般会計決算の詳細につきましてご説明申し上げます。
 なお、これからご説明いたします内容のうち、金額につきましては、百万円未満を四捨五入して説明させていただきます。
 それでは、お手元にお配りしてございます資料2、平成二十九年度東京都一般会計決算説明書をごらんください。
 恐れ入りますが、三ページをお開き願います。決算の総括でございます。内容につきましては、ただいま本部長からご説明申し上げましたので、省略させていただきます。
 次に、七ページをお開き願います。まず、歳入についてご説明申し上げます。
 最初に、使用料及び手数料でございます。
 収入済額は四百円となっております。これは、情報公開に係る手数料を収入したものでございます。
 次に、八ページをお開きください。財産収入でございます。
 収入済額は八千八百万円、収入率は一〇〇・〇%となっております。これは、公社に対する建物賃貸料等を収入したものでございます。
 次に、九ページをごらんください。諸収入でございます。
 収入済額は八千五百万円、収入率は一〇〇・〇%となっております。これは、公社が運営する大久保病院の共益費を収入したものでございます。
 続きまして、歳出についてご説明申し上げます。
 一三ページをお開き願います。歳出は、地域病院における管理費と施設整備費の二つに区分されております。
 まず、管理費でございます。
 支出済額は百十一億八千七百万円、執行率は八九・〇%となっております。これは、公社への運営費補助金等を支出したものでございます。
 次に、一五ページをお開きください。施設整備費でございます。
 支出済額は五億六千七百万円、執行率は五八・六%となっております。これは、地域病院等の整備に要する経費を支出したものでございます。
 続きまして、お手元にお配りしてございます資料3、平成二十九年度東京都決算参考書財務諸表をごらんください。
 四ページをお開き願います。まず、上段の1、貸借対照表についてでございます。
 資産の部合計は九百五十二億七千二百万円で、増減額は十三億八千百万円の減となっております。負債の部合計は二百三十一億八千六百万円で、増減額は二十四億六千六百万円の減となっております。正味財産の部合計は七百二十億八千六百万円で、増減額は十億八千五百万円の増となっております。
 次に、中段の2、行政コスト計算書についてでございます。
 行政収入は一億七千二百万円、行政費用は百三十三億五千六百万円となっております。金融費用は七億二千九百万円となっております。特別収入は二億円、特別費用は一千百万円となっております。これらを計算しました当期収支差額は、百三十七億二千三百万円のマイナスとなっております。
 次に、下段の3、キャッシュ・フロー計算書についてでございます。
 行政サービス活動収支差額は百十二億六千百万円のマイナス、社会資本整備等投資活動収支差額は三億二千二百万円のマイナスとなっております。収支差額合計は百十五億八千二百万円のマイナスで、増減額は八億七千三百万円の増となっております。
 以上をもちまして、平成二十九年度一般会計決算のうち、病院経営本部所管分についての説明を終わらせていただきます。ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。

○のがみ委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○和泉委員 四点の資料をお願いいたします。
 各公社病院の経営指標の推移。
 各公社病院における医師、歯科医師、診療科別 及び看護職員の定数及び現員の推移。
 公社病院における看護職員の中途退職者数の推移。
 東京都保健医療公社における障害者雇用率の推移。
 以上四点です。よろしくお願いいたします。

○のがみ委員長 ただいま和泉委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんでしょうか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○のがみ委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出を願います。
 以上で病院経営本部関係を終わります。
 これをもちまして本日の分科会を閉会いたします。
   午後二時四十三分散会

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