平成二十三年度各会計決算特別委員会第三分科会速記録第一号

平成二十四年十月十日(水曜日)
第九委員会室
   午後一時二十二分開議
 出席委員 十名
委員長高倉 良生君
副委員長鈴木 隆道君
副委員長西岡真一郎君
小宮あんり君
新井ともはる君
神野 吉弘君
鈴木 勝博君
西崎 光子君
藤井  一君
遠藤  衛君

 欠席委員 なし

 出席説明員
都市整備局局長技監兼務飯尾  豊君
次長目黒 克昭君
技監安井 順一君
理事藤井 寛行君
理事田崎 輝夫君
総務部長浅川 英夫君
都市づくり政策部長町田 修二君
住宅政策推進部長細渕 順一君
都市基盤部長石川  進君
市街地整備部長鈴木 昭利君
市街地建築部長砂川 俊雄君
都営住宅経営部長瀧本 裕之君
企画担当部長佐藤 伸朗君
連絡調整担当部長黒川  亨君
景観・プロジェクト担当部長永島 恵子君
住宅政策担当部長香山  幹君
民間住宅施策推進担当部長笹沼 正一君
航空政策担当部長外かく環状道路担当部長兼務山下 幸俊君
防災都市づくり担当部長西倉 鉄也君
防災都市づくり調整担当部長加藤  隆君
多摩ニュータウン事業担当部長栗岡 祥一君
耐震化推進担当部長小野 幹雄君
経営改革担当部長桜井 政人君
再編利活用推進担当部長上野 雄一君
建設推進担当部長山田 雅史君
営繕担当部長妹尾 高行君
環境局局長大野 輝之君
次長紺野 秀之君
環境政策部長吉村 憲彦君
環境政策担当部長松下 明男君
都市エネルギー推進担当部長久原 京子君
都市地球環境部長山本  明君
環境都市づくり担当部長谷上  裕君
環境改善部長中村  豊君
環境改善技術担当部長島田 光正君
自動車公害対策部長山内 和久君
自然環境部長高橋 宏樹君
緑施策推進担当部長臼井 郁夫君
廃棄物対策部長木村 尊彦君
調整担当部長スーパーエコタウン担当部長兼務山根 修一君
港湾局局長多羅尾光睦君
技監前田  宏君
総務部長黒田 祥之君
企画担当部長古谷ひろみ君
港湾経営部長笹川 文夫君
港湾経営改革担当部長野瀬 達昭君
臨海開発部長石原 清志君
開発調整担当部長大和田 元君
営業担当部長山口 祐一君
港湾整備部長石山 明久君
計画調整担当部長大釜 達夫君
離島港湾部長渡辺  滋君
島しょ・小笠原空港整備担当部長小幡 和輝君
中央卸売市場市場長塚本 直之君
管理部長塩見 清仁君
事業部長横山  宏君
新市場整備部長志村 昌孝君
市場政策担当部長江藤  巧君
企画調整担当部長森本 博行君
移転支援担当部長高木 良明君
新市場事業計画担当部長加藤  仁君
新市場事業推進担当部長日浦 憲造君
基盤整備担当部長加藤 直宣君
施設整備担当部長久保田浩二君

本日の会議に付した事件
平成二十三年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について
都市整備局関係
・平成二十三年度東京都一般会計決算(説明)
・平成二十三年度東京都都営住宅等事業会計決算(説明)
・平成二十三年度東京都都営住宅等保証金会計決算(説明)
・平成二十三年度東京都都市開発資金会計決算(説明)
・平成二十三年度東京都多摩ニュータウン事業会計決算(説明)
・平成二十三年度東京都臨海都市基盤整備事業会計決算(説明)
環境局関係
・平成二十三年度東京都一般会計決算(説明)
港湾局関係
・平成二十三年度東京都一般会計決算(説明)
中央卸売市場関係
・平成二十三年度東京都と場会計決算(説明)

○高倉委員長 ただいまから平成二十三年度各会計決算特別委員会第三分科会を開会いたします。
 このたび第三分科会委員長に選任いただきました高倉良生でございます。最初の分科会ですので、一言ごあいさつをさせていただきます。
 本日から約三週間、合計六回にわたり、本分科会に分担されております決算を審査してまいります。副委員長を初め委員の皆様のご協力をいただきながら、分科会の円滑な運営に努めてまいりたいと思いますので、よろしくご協力をお願いいたします。
 初めに、本分科会の議席について申し上げます。
 議席は、先ほどの打合会で、ただいまご着席のとおりとすることを申し合わせましたので、ご了承願います。
 なお、分科会中の喫煙につきましては、先ほどの打合会で禁煙とすることを申し合わせましたので、よろしくお願いいたします。
 次に、本分科会の日程につきましては、九月二十六日の委員会で決定されました審査日程に従いまして、平成二十三年度決算の審査を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
 次に、本分科会の担当書記を紹介いたします。
 議事課の担当書記は、小山佳幸君です。三井康寛君です。
 議案法制課の担当書記は、広部寿美恵さんです。よろしくお願いいたします。
   〔書記あいさつ〕

○高倉委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、都市整備局、環境局、港湾局及び中央卸売市場関係の決算の審査を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の分科会で行います。ご了承願います。
 これより、都市整備局関係に入ります。
 初めに、都市整備局長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○飯尾都市整備局長 都市整備局長の飯尾豊でございます。技監を兼務しております。
 高倉委員長を初め委員の皆様方には、当局の事務事業につきまして、日ごろからご指導、ご鞭撻を賜り、まことにありがとうございます。
 都市整備局といたしましては、事務事業の適切かつ円滑な運営を図るとともに、安全で快適な都市づくりを進めるために一層の努力をいたす所存でございます。よろしくお願い申し上げます。
 それでは、お手元の理事者名簿に従いまして、当局の幹部職員をご紹介いたします。
 次長の目黒克昭でございます。技監の安井順一でございます。航空政策・交通基盤整備担当理事の藤井寛行でございます。住宅担当理事の田崎輝夫でございます。総務部長の浅川英夫でございます。都市づくり政策部長の町田修二でございます。住宅政策推進部長の細渕順一でございます。都市基盤部長の石川進でございます。市街地整備部長の鈴木昭利でございます。市街地建築部長の砂川俊雄でございます。都営住宅経営部長の瀧本裕之でございます。企画担当部長の佐藤伸朗でございます。連絡調整担当部長の黒川亨でございます。景観・プロジェクト担当部長の永島恵子でございます。住宅政策担当部長の香山幹でございます。民間住宅施策推進担当部長の笹沼正一でございます。航空政策担当部長で外かく環状道路担当部長を兼務しております山下幸俊でございます。防災都市づくり担当部長の西倉鉄也でございます。防災都市づくり調整担当部長の加藤隆でございます。多摩ニュータウン事業担当部長の栗岡祥一でございます。耐震化推進担当部長の小野幹雄でございます。経営改革担当部長の桜井政人でございます。再編利活用推進担当部長の上野雄一でございます。建設推進担当部長の山田雅史でございます。営繕担当部長の妹尾高行でございます。当委員会との連絡に当たらせていただきます総務課長の小林忠雄でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○高倉委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○高倉委員長 これより決算の審査を行います。
 平成二十三年度東京都一般会計決算中、都市整備局所管分、平成二十三年度東京都都営住宅等事業会計決算、平成二十三年度東京都都営住宅等保証金会計決算、平成二十三年度東京都都市開発資金会計決算、平成二十三年度東京都多摩ニュータウン事業会計決算及び平成二十三年度東京都臨海都市基盤整備事業会計決算を一括して議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○飯尾都市整備局長 平成二十三年度の決算のご審議をいただくに当たりまして、お手元に配布しております資料1、決算概要によりご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、一ページをお開き願います。1の事業概要でございます。
 都市整備局は、都市づくり全般にかかわる政策や住宅にかかわる政策の立案、都市再生を進める優良な民間プロジェクトの誘導、道路や鉄道など都市基盤の整備、土地区画整理事業や都市再開発事業などによる市街地の整備、宅地開発や建築物にかかわる指導、都営住宅の建設、管理など幅広い業務を担い、二十一世紀にふさわしい東京への再生を目指しております。
 こうした認識のもと、計画部門と事業実施部門が一体となり、平成二十三年度は、以下の五つの分野における事業を総合的に推進いたしました。
 第一に、都市計画、調査に関することでございます。都市づくりに関する調査、広域計画に関する連絡調整等について実施いたしました。
 第二に、都市基盤整備に関することでございます。道路、鉄道の整備に関する助成、航空機能に関する調査、豪雨対策に関する助成等について実施いたしました。
 第三に、市街地整備に関することでございます。土地区画整理事業や市街地再開発事業の施行及び助成、木造住宅密集地域の整備に関する助成、多摩ニュータウンにおける宅地販売等について実施いたしました。
 第四に、建築行政に関することでございます。建築物の計画の確認、許可、建設業の指導監督、緊急輸送道路沿道建築物や木造住宅の耐震化に関する助成等について実施いたしました。
 第五に、住宅政策に関することでございます。都営住宅の建設、管理、区市町村住宅や民間住宅に対する助成、住宅政策に関する調査等について実施いたしました。
 都市整備局では、これらの事業の経理を一般会計、五つの特別会計、一つの公営企業会計に区分してございまして、本委員会では、このうち一般会計と特別会計についてご審議いただきます。
 恐れ入ります、二ページをお開き願います。平成二十三年度の決算について総括して申し上げます。
 まず、(1)、一般会計でございます。歳入は六百四十八億四千二百万余円、収入率は九七・一%、歳出は千八百四十六億四千万余円、執行率九二・五%でございます。
 次に、(2)、都営住宅等事業会計でございます。歳入は千四百七十五億四千万余円、収入率は九二・二%、歳出は千四百七十四億四千六百万余円、執行率九二・二%でございます。
 次に、(3)、都営住宅等保証金会計でございます。歳入は百二十一億二千二百万余円、収入率は九四・四%、歳出は五億七千六百万余円、執行率九四・五%でございます。
 次に、(4)、都市開発資金会計でございます。歳入は七億二百万余円、収入率は五一・四%、歳出は七億二百万余円、執行率五一・四%でございます。
 次に、(5)、多摩ニュータウン事業会計でございます。歳入は百二十一億八千六百万余円、収入率は九八・一%、歳出は百二十一億八千六百万余円、執行率九八・一%でございます。
 恐れ入ります、三ページをごらんください。(6)、臨海都市基盤整備事業会計でございます。
 歳入は二百四十七億七千万余円、収入率は一四四・六%、歳出は五十四億一千五百万余円、執行率三七・一%でございます。
 次の財務諸表につきましては、後ほど総務部長から別の資料でご説明いたしますので、割愛をさせていただきます。
 以上、平成二十三年度の都市整備局決算概要についてご説明いたしました。
 引き続き、詳細につきまして総務部長からご説明いたします。

○浅川総務部長 決算の概要につきまして、ただいま局長からご説明申し上げましたので、私からは、決算の内容のうち、歳入歳出額の大きい項目を中心にご説明申し上げます。
 あわせまして、都市整備局の財務諸表についても、主な項目をご説明申し上げます。
 最初に、お手元の資料2、平成二十三年度東京都一般会計決算説明書についてご説明申し上げます。
 四ページをお開き願います。ページ番号は各ページの下、中ほどに表示してございます。歳入の総括表でございます。
 表の一番下の合計欄をごらんください。予算現額に対する収入済額は六百四十八億四千二百万余円、右端の説明欄に収入率を記載してございますが、収入率は九七・一%でございます。
 表の下側には、収入概要説明として、それぞれの科目の主な増減理由を記載してございます。
 右側の五ページは、歳出の総括表でございます。
 表の一番下の合計欄をごらんください。予算現額に対する支出済額は一千八百四十六億四千万余円、翌年度繰越額は十八億七千五百万余円、執行率は九二・五%でございます。
 表の下側には、執行概要説明として、不用額の主なものを記載してございます。
 続きまして、歳入の主な内容についてご説明申し上げます。
 一六ページをお開き願います。
 国庫支出金のうち、第二項、国庫補助金の第四目、都市整備費国庫補助金で、収入済額は百十三億五千三百万余円でございます。これは市街地再開発費等の国庫補助金を収入したものでございます。
 二七ページをお開き願います。
 諸収入のうち、第三項、貸付金元利収入の第三目、都市整備費貸付金元利収入で、収入済額は四百二十三億六千万余円でございます。これは首都高速道路整備事業貸付金等の貸付金元利を収入したものでございます。
 続きまして、歳出の主な内容についてご説明申し上げます。
 四八ページをお開き願います。
 都市基盤整備費の第三目、都市基盤施設等助成費で、支出済額は三百三十九億七千八百万余円でございます。これは都市高速鉄道建設助成や首都高速道路整備事業出資金などを支出したものでございます。
 次に、五八ページをお開き願います。
 市街地整備費の第六目、都市改造費で、支出済額は三百四十四億二千万余円でございます。これは都施行の区画整理事業や沿道一体整備事業等の都市改造事業に要する経費を支出したものでございます。
 次に、六三ページをお開き願います。
 建築行政費の第二目、建築指導費で、支出済額は七億九千六百万余円でございます。これは建築基準法に基づく建築指導事務や耐震改修促進事業等に要する経費を支出したものでございます。
 次に、七四ページをお開き願います。
 住宅費の第五目、都民住宅等供給助成費で、支出済額は四百九十一億三千八百万余円でございます。これは都民住宅等の供給助成に要する経費を支出したものでございます。
 以上で資料2の説明を終わらせていただきます。
 次に、特別会計についてご説明申し上げます。
 お手元の資料3、平成二十三年度特別会計決算説明書をごらんください。
 表紙に記載のとおり、当局所管の特別会計は、東京都都営住宅等事業会計から東京都臨海都市基盤整備事業会計まで五つの会計がございます。
 まず、都営住宅等事業会計についてご説明申し上げます。
 五ページをお開き願います。
 この会計は、都営住宅等の建設及び管理に関する事業について、その収支を明確に経理するものでございます。
 六ページをお開き願います。歳入の総括表でございます。
 表の一番下の合計欄をごらんください。予算現額に対する収入済額は一千四百七十五億四千万余円、収入率は九二・二%でございます。
 右側の七ページには、収入概要説明として、それぞれの科目の主な増減理由を記載してございます。
 八ページをお開き願います。歳出の総括表でございます。
 都営住宅等事業費の予算現額に対する支出済額は一千四百七十四億四千六百万余円、翌年度繰越額は三十億七千六百万円、執行率は九二・二%でございます。
 続きまして、歳出の主な内容についてご説明申し上げます。
 少しページが飛びますが、三九ページをお開き願います。
 第二目、住宅管理費で、支出済額は四百四十四億九千九百万余円でございます。これは都営住宅等の管理運営に要する経費を支出したものでございます。
 四一ページをお開き願います。
 第三目、住宅建設費で、支出済額は四百六十六億百万余円でございます。これは公営住宅建設等に要する経費を支出したものでございます。
 次に、都営住宅等保証金会計についてご説明申し上げます。
 四九ページをお開き願います。
 この会計は、都営住宅等の保証金の管理運用に係る経理を明確にするものでございます。
 五〇ページをお開き願います。
 歳入の総括表でございますが、収入済額の合計は百二十一億二千二百万余円、収入率は九四・四%でございます。
 右側の五一ページをごらんください。
 歳出の総括表でございますが、支出済額の合計は五億七千六百万余円、執行率は九四・五%でございます。
 歳出の内容は、住宅保証金の返還金及び都営住宅等事業会計に対する繰出金でございます。
 次に、都市開発資金会計についてご説明申し上げます。
 七三ページをお開き願います。
 この会計は、国から都市開発資金の貸し付けを受けて行う用地の取得について、その収支を明確に経理するものでございます。
 七四ページをお開き願います。
 歳入の総括表でございますが、収入済額の合計は七億二百万余円、収入率は五一・四%でございます。
 右側の七五ページをごらんください。
 歳出の総括表でございますが、支出済額は七億二百万余円、執行率は五一・四%でございます。
 歳出の主な内容は、先行取得した用地に係る売り払い代金等の一般会計への繰出金などでございます。
 次に、多摩ニュータウン事業会計についてご説明申し上げます。
 九三ページをお開き願います。
 この会計は、多摩ニュータウン事業の収支を明確に経理するものでございます。
 なお、この会計は条例により、平成二十三年度で廃止されております。
 九四ページをお開き願います。
 歳入の総括表でございますが、表の一番下の合計欄をごらんください。
 収入済額は百二十一億八千六百万余円、収入率は九八・一%でございます。
 右側の九五ページをごらんください。
 歳出の総括表でございますが、支出済額は百二十一億八千六百万余円、執行率は九八・一%でございます。
 歳出の主な内容についてご説明申し上げます。
 ページが少し飛びますが、一二二ページをお開き願います。
 第四目、公債費会計繰出金で、支出済額は百十七億四千七百万余円でございます。これは多摩ニュータウン事業に係る都債償還に要する経費を支出したものでございます。
 次に、臨海都市基盤整備事業会計についてご説明申し上げます。
 一二七ページをお開き願います。
 この会計は、臨海部の晴海、豊洲、有明北地区において、広域的な都市基盤を整備する事業について、その収支を明確に経理するものでございます。
 一二八ページをお開き願います。
 歳入の総括表でございますが、収入済額の合計は二百四十七億七千万余円、収入率は一四四・六%でございます。
 右側の一二九ページをごらんください。
 歳出の総括表でございますが、支出済額は五十四億一千五百万余円、翌年度繰越額は九億八百万余円、執行率は三七・一%でございます。
 歳出の主な内容についてご説明申し上げます。
 ページが飛びますが、一四四ページをお開き願います。
 第二目、開発費で、支出済額は三十二億七千八百万余円でございます。これは晴海、豊洲、有明北の三地区における臨海都市基盤整備に要した経費でございます。
 以上で資料3の説明を終わらせていただきます。
 続きまして、お手元の資料4、東京都決算参考書財務諸表についてご説明申し上げます。
 一〇ページをお開き願います。都市整備局財務諸表の概要でございます。
 都市整備局が所管する一般会計と五つの特別会計を合算した貸借対照表、行政コスト計算書及びキャッシュ・フロー計算書の概要を示してございます。
 まず、番号1の貸借対照表についてご説明申し上げます。
 平成二十三年度末における資産の部の合計は四兆二千三百九十一億八千四百万余円、前年度末と比較して四百二十一億六千六百万余円の減少となってございます。また負債の部の合計は一兆六千五百二十一億二千四百万余円、前年度末と比較して六百四十二億九千四百万余円の減少となってございます。
 資産から負債を差し引いた正味財産の部の合計は二兆五千八百七十億五千九百万余円、前年度末と比較して二百二十一億二千八百万余円の増加となってございます。
 続いて、番号2の行政コスト計算書についてご説明申し上げます。
 平成二十三年度の行政収入は一千三十九億四千万余円、行政費用は一千九百四億六千六百万余円となってございます。これに金融収支と特別収支を合計した当期収支差額は、マイナス一千二十八億九千八百万余円、前年度と比較して二億六千百万余円減少してございます。
 続いて、番号3のキャッシュ・フロー計算書についてご説明申し上げます。
 平成二十三年度の行政サービス活動収支差額はマイナス四百七十億七千三百万余円、社会資本整備等投資活動収支差額はマイナス九百二十五億四千九百万余円、財務活動収支差額は百六十億一千四百万円となってございます。これらを合計した収支差額の合計はマイナス一千二百三十六億九百万余円、前年度と比較して百四十七億二千三百万余円減少してございます。
 一一ページ以降には、各会計の財務諸表など、さらに詳細な資料を記載してございますが、説明は割愛させていただきます。
 最後になりますが、事業別情報についてご説明申し上げます。
 八三ページをお開き願います。
 都市基盤施設等助成でございますが、これは東京における都市基盤施設整備に係る補助等を行っている事業でございます。
 行政コスト計算書の表の下から三段目、平成二十三年度の当期収支差額はマイナス二百五十五億四千二百万余円でございます。
 また、都民一人当たりの行政コストは、中段の表に記載してございますように、二千二百八十八円となってございます。
 八四ページには都市改造について、八五ページには民間住宅助成について、八六ページには、都営住宅の建てかえ及びスーパーリフォーム等につきまして同様に事業別情報を記載してございます。
 以上で当局の平成二十三年度決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○高倉委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高倉委員長 それでは、資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で都市整備局関係を終わります。

○高倉委員長 これより環境局関係に入ります。
 初めに、環境局長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○大野環境局長 環境局長の大野輝之でございます。
 高倉委員長を初め委員の皆様方には、平素から当局所管の事務事業につきまして特段のご指導を賜り、まことにありがとうございます。
 今後とも、事務事業の適正かつ効率的な執行に努めてまいりますので、委員の皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 それでは、お手元配布の環境局理事者名簿に従いまして、当局の幹部職員をご紹介させていただきます。
 次長の紺野秀之でございます。環境政策部長の吉村憲彦でございます。環境政策担当部長の松下明男でございます。都市エネルギー推進担当部長の久原京子でございます。都市地球環境部長の山本明でございます。環境都市づくり担当部長の谷上裕でございます。環境改善部長の中村豊でございます。環境改善技術担当部長の島田光正でございます。自動車公害対策部長の山内和久でございます。自然環境部長の高橋宏樹でございます。緑施策推進担当部長の臼井郁夫でございます。廃棄物対策部長の木村尊彦でございます。調整担当部長でスーパーエコタウン担当部長兼務の山根修一でございます。また、当委員会との連絡を担当いたします環境政策部総務課長の小沼博靖でございます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○高倉委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○高倉委員長 これより決算の審査を行います。
 平成二十三年度東京都一般会計決算中、環境局所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○大野環境局長 平成二十三年度の環境局所管の決算審査をお願いするに当たりまして、当局の事務事業と決算の概要につきましてご説明申し上げます。
 それでは、お手元に配布してございます資料、平成二十三年度決算概要の表紙を一枚おめくりください。一ページでございます。1の事業概要でございます。
 (1)の主要事業でございますが、環境局は、全庁横断的な取り組みであるカーボンマイナス東京十年プロジェクト、緑の東京十年プロジェクトの具体化を着実に推進するとともに、環境基本計画に基づき、都民、事業者の協力のもと、環境の危機に対応し、世界で最も環境負荷の少ない先進的な環境都市の実現を目指して取り組みを進めております。
 また、昨年三月に発生しました東日本大震災を踏まえて、昨年五月に策定した東京都電力対策緊急プログラムに基づき、低炭素、高度防災都市の実現を目指した環境エネルギー施策を推進するとともに、被災地の早期復興を支援するため、都内区市町村や民間処理業者と協力、連携し、全国に先駆けて災害廃棄物の受け入れ処理を積極的に進めてまいりました。
 (2)の分野別事業でございますが、当局所管の平成二十三年度事務事業は、大別いたしますと次の五つでございます。
 まず第一は、人類、生物の生存基盤の確保に関する事業でございます。第二は、健康で安全な生活環境の確保に関する事業でございます。第三は、より快適で質の高い都市環境の創出に関する事業でございます。第四は、横断的、総合的施策でございます。第五は、被災地支援でございます。
 次に、決算の総括をごらんください。
 歳入につきましては、予算現額二百三十七億八千二百万円に対しまして、収入済額は二百十億七千万円、収入率は八八・六%となっています。
 次に、歳出につきましては、予算現額五百六十二億七千五百万円に対しまして、支出済額は五百一億三千七百万円、不用額は六十一億三千八百万円で、執行率は八九・一%となっています。
 なお、不用額には九千六百万円の翌年度繰越額が含まれております。
 次に、二ページをお開き願います。
 3の財務諸表の総括の内容につきましては、後ほど環境政策部長からご説明申し上げます。
 4、平成二十三年度に実施した主な事業をごらんください。
 第一に、大規模事業所に対する温室効果ガスの排出総量削減義務と排出量取引制度の運用や中小規模事業所省エネ促進・クレジット創出プロジェクトなど地球温暖化対策の推進に三十億三千七百万円を支出いたしました。
 第二に、住宅用創エネルギー機器等の導入支援など再生可能エネルギー利用の促進に百六十二億五百万円を支出いたしました。
 第三に、大気汚染状況の常時監視など大気環境対策の推進や揮発性有機化合物(VOC)対策の推進など有機化学物質対策の推進に六億七千九百万円を支出いたしました。
 第四に、ディーゼル車対策の支援策や次世代自動車(EV・pHV)等の普及促進など自動車からの温暖化対策に九億三千万円を支出いたしました。
 第五に、自然の保護と回復に関する施策の推進、保全緑地の公有化や校庭芝生化事業など緑地保全策の推進、世界自然遺産登録推進事業に四十六億八百万円を支出いたしました。
 第六に、災害廃棄物の処理支援など廃棄物の規制、指導や廃棄物の埋立処分、海面処分場の建設整備に百三十一億六千六百万円を支出いたしました。
 以上、雑駁でございますが、平成二十三度決算の概要につきましてご説明申し上げました。
 詳細につきましては、環境政策部長からご説明を申し上げます。

○吉村環境政策部長 お手元には、ただいま局長からご説明申し上げました平成二十三年度決算概要のほかに、平成二十三年度一般会計歳入歳出決算説明書と平成二十三年度東京都決算参考書財務諸表の二点の資料をお配りしております。私からは、この二点の資料によりご説明申し上げます。
 まず、平成二十三年度一般会計歳入歳出決算説明書でございます。表紙を一枚おめくりいただきまして、目次をごらんください。
 1の総括につきましては、ただいま局長からご説明を申し上げましたので、私からは五ページ以降、歳入歳出の決算の内容についてご説明させていただきます。
 なお、金額につきましては、百万円未満を四捨五入して説明させていただきます。
 初めに、歳入でございます。
 五ページをお開き願います。
 まず、第六款、分担金及び負担金は、収入済額一千百万円でございまして、東日本大震災における職員派遣に係る負担金を収入したものでございます。
 次に、六ページをお開き願います。
 第七款、使用料及び手数料は、収入済額五億六千五百万円、収入率五〇・五%でございまして、東京都廃棄物条例に基づく手数料などを収入したものでございます。
 次に、九ページをお開き願います。
 第八款、国庫支出金は、収入済額三億二百万円、収入率八一・五%でございまして、小笠原公園整備に対する国庫補助金などを収入したものでございます。
 次に、一一ページをお開き願います。
 第九款、財産収入は、収入済額四千万円、収入率一〇六・三%でございまして、普通財産の賃貸借契約に基づく賃貸料などを収入したものでございます。
 次に、一二ページをお開き願います。
 第十款、寄附金は、収入済額二千七百万円、収入率一三・四%でございまして、緑の東京募金事業に係る寄附金を収入したものでございます。
 次に、一三ページをごらんください。
 第十一款、繰入金は、収入済額六十七億四百万円、収入率七三・四%でございまして、地球温暖化対策推進基金からの繰入金などを収入したものでございます。
 次に、一五ページをお開き願います。
 第十二款、諸収入は、収入済額百三十四億二千万円、収入率一〇三・九%でございます。その内容は二三ページにかけて記載しておりますが、主なものといたしましては一六ページ、災害等廃棄物処理事業資金の貸し付けに係る元金などの収入、一七ページ、一般廃棄物埋立処分などの受託事業収入等を収入したものでございます。
 次に、歳出についてご説明申し上げます。
 二五ページをお開き願います。
 第七款、環境費でございまして、支出済額五百一億三千七百万円、執行率八九・一%でございます。環境費には環境管理費、環境保全費、廃棄物費の三項がございます。
 まず、第一項の環境管理費でございまして、支出済額四十八億九千九百万円、執行率八八・七%でございます。このうち第一目、管理費は、支出済額十五億三千八百万円、執行率九三・八%でございます。内容といたしましては、二六ページにかけて記載しておりますように、職員の人件費、局の一般管理経費などに要した経費でございます。
 次に、二七ページをお開き願います。
 第二目、環境政策費は、支出済額二十五億五千四百万円、執行率八四・九%でございます。内容といたしましては、二八ページにかけて記載しておりますように、地球温暖化対策等推進のための区市町村の取り組みに対する補助などに要した経費でございます。
 次に、二九ページをお開き願います。
 第三目、環境科学費は、支出済額八億八百万円、執行率九一・八%でございまして、環境施策に関する調査研究などに要した経費でございます。
 次に、三〇ページをお開き願います。
 第二項、環境保全費でございまして、支出済額三百九億四千八百万円、執行率八七・七%でございます。このうち第一目の管理費は、支出済額二十億百万円、執行率九九・八%でございまして、環境保全対策に従事する職員の人件費でございます。
 次に、三一ページをごらんください。
 第二目、都市地球環境費は、支出済額百九十二億七千万円、執行率九七・二%でございます。内容といたしましては、三四ページにかけて記載しておりますように、大規模事業所に対する温室効果ガスの排出総量削減義務と排出量取引制度の運用、中小規模事業所省エネ促進・クレジット創出プロジェクトなどの地球温暖化対策の推進や住宅用創エネルギー機器等の導入支援などの再生可能エネルギー利用の促進などに要した経費でございます。
 次に、三五ページをお開き願います。
 第三目、環境改善費は、支出済額八億四百万円、執行率七〇・一%でございます。内容といたしましては、三七ページにかけて記載しておりますように、大気汚染状況の常時監視などの大気環境対策の推進、揮発性有機化合物(VOC)対策の推進などの有害化学物質対策の推進などに要した経費でございます。
 次に、三八ページをお開き願います。
 第四目、自動車公害対策費は、支出済額十二億六千六百万円、執行率六五・三%でございます。内容といたしましては、四〇ページにかけて記載しておりますように、ディーゼル車対策の支援策や次世代自動車(EV・pHV)等の普及促進などの自動車からの温暖化対策などに要した経費でございます。
 次に、四一ページをお開き願います。
 第五目、自然環境費は、支出済額七十六億八百万円、執行率七三・三%でございます。内容といたしましては、四六ページにかけて記載しておりますように、外来生物対策事業などの自然の保護と回復に関する施策の推進、水質環境の監視などの水環境対策の推進、保全緑地の公有化や校庭芝生化事業などの緑地保全策の推進、自然公園の管理及び整備、世界自然遺産登録推進事業などに要した経費でございます。
 次に、四七ページをお開き願います。
 第三項、廃棄物費でございまして、支出済額百四十二億八千九百万円、執行率九二・四%でございます。このうち第一目、管理費は、支出済額八億八千四百万円、執行率九六・六%でございまして、廃棄物対策の業務に係る人件費などに要した経費でございます。
 次に、四八ページをお開きください。
 第二目、廃棄物対策費は、支出済額百二十六億六千五百万円、執行率九三・九%でございます。内容といたしましては、五〇ページにかけて記載しておりますように、災害廃棄物の処理支援や市町村が行う合併処理浄化槽の設置に対する補助などの廃棄物の規制、指導、資源循環の推進、廃棄物の埋立処分などに要した経費でございます。
 次に、五一ページをお開き願います。
 第三目、施設整備費は、支出済額七億四千万円、執行率七〇・四%でございまして、海面処分場の建設整備に要した経費でございます。
 続きまして、お手元のもう一つの資料、平成二十三年度東京都決算参考書財務諸表によりご説明申し上げます。
 なお、金額につきましては、百万円未満を四捨五入して説明させていただきます。
 二ページをお開き願います。
 まず、上段の1、貸借対照表をごらんください。
 資産の部の合計は二千七百八十四億三千二百万円で、平成二十二年度と比較しますと七十四億四千四百万円の減少となっております。
 負債の部の合計は五百七億八千百万円で、平成二十二年度と比較しますと二十一億九千八百万円の減少となっております。
 正味財産の部の合計は二千二百七十六億五千百万円で、平成二十二年度と比較しますと五十二億四千六百万円の減少となっております。
 次に、中段の2、行政コスト計算書をごらんください。
 行政収入は六十七億九千七百万円、行政費用は四百十三億七千三百万円でございます。
 次に、下欄の3、キャッシュ・フロー計算書をごらんください。
 行政サービス活動収支差額はマイナス三百二十億九千九百万円、社会資本整備等投資活動収支差額は三十億三千二百万円でございます。収支差額の合計はマイナス二百九十億六千七百万円で、平成二十二年度と比較しますと百三十九億八百万円の減少となっております。
 次に、一三ページをお開き願います。続きまして、事業別情報でございます。
 環境局におきましては、公害防止・温暖化対策事業外二件を事業別情報としており、このうち公害防止・温暖化対策事業は、都内における自動車公害対策、環境改善及び地球温暖化・ヒートアイランド対策等を行っている事業でございます。
 この事業の平成二十三年度の当期収支差額はマイナス百八十六億四千二百万円で、平成二十二年度と比較しますと十七億四千九百万円の減少となっております。
 また、都民一人当たりの行政コストは千六百六円となっております。
 続きまして、一四ページにつきましては事業別情報の自然保護対策事業、一五ページにつきましては廃棄物対策事業を記載しております。
 以上で平成二十三年度一般会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○高倉委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高倉委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で環境局関係を終わります。

○高倉委員長 これより港湾局関係に入ります。
 初めに、港湾局長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○多羅尾港湾局長 港湾局長の多羅尾光睦でございます。
 高倉委員長を初め各委員の皆様方には、港湾局の事務事業につきまして日ごろから特段のご配慮を賜り、厚く御礼申し上げます。
 今後とも、事務事業の執行に当たりましては、一層努力してまいりますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
 続きまして、港湾局の幹部職員を紹介させていただきます。
 技監の前田宏でございます。総務部長の黒田祥之でございます。企画担当部長の古谷ひろみでございます。港湾経営部長の笹川文夫でございます。港湾経営改革担当部長の野瀬達昭でございます。臨海開発部長の石原清志でございます。開発調整担当部長の大和田元でございます。営業担当部長の山口祐一でございます。港湾整備部長の石山明久でございます。計画調整担当部長の大釜達夫でございます。離島港湾部長の渡辺滋でございます。島しょ・小笠原空港整備担当部長の小幡和輝でございます。当委員会との連絡に当たります総務課長の有金浩一でございます。同じく企画計理課長の小泉雅裕でございます。以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○高倉委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○高倉委員長 これより決算の審査を行います。
 平成二十三年度東京都一般会計決算中、港湾局所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○多羅尾港湾局長 平成二十三年度決算のご審議に当たりまして、当局の事業概要及び一般会計決算の概要についてご説明申し上げます。
 お手元に配布してございます平成二十三年度一般会計決算概要の一ページをお開き願います。
 初めに、1、港湾局の事業概要につきましてご説明申し上げます。
 当局は、東京港及び島しょにおける港湾、漁港等の整備、管理や臨海地域の開発事業等を通じて、物流の円滑化や都市の再生、防災機能の充実などを図り、都民生活の向上や産業の発展に努めております。これらの事業につきまして、一般会計、臨海地域開発事業会計及び港湾事業会計の三会計に区分して経理を行っております。
 本委員会では、このうち一般会計の事業につきましてご審議いただきます。
 続きまして、2、一般会計決算の総括でございます。
 まず、歳入につきましては、表に記載のとおり、予算現額三百三十九億七千五百万円に対しまして、収入済額二百九十八億九千四百万円、差し引き四十億八千百万円の減、収入率は八八・〇%でございます。
 収入減の主な理由は、負担金の減等でございます。
 その下の歳出につきましては、予算現額七百二十七億百万円に対しまして、支出済額六百五十二億六千六百万円、翌年度繰越額二十二億八千三百万円で、差し引き五十一億五千二百万円の不用額を生じ、執行率は八九・八%でございます。
 不用額を生じました主な理由でございますが、落札差金のほか、工事施工上の調整に伴う実績の残等でございます。
 二ページをお開き願います。
 3、財務諸表の総括でございますが、こちらは後ほど総務部長から説明させていただきます。
 次に、4、平成二十三年度に実施した主な一般会計事業でございます。
 第一に、東京港整備事業に四百六十二億八千三百万円を支出いたしました。主な事業といたしましては、(1)から(5)に記載のとおり、中央防波堤外側外貿コンテナふ頭や東京港臨海道路Ⅱ期の整備のほか、海の森公園や廃棄物最終処分場及び津波、高潮対策等、都市防災のための防潮堤等の整備を推進いたしました。
 第二に、島しょ等港湾整備事業に百八十三億五千六百万円を支出いたしました。主な事業といたしましては、大島元町港、三宅島阿古漁港など、伊豆諸島及び小笠原諸島における港湾、漁港、空港の整備のほか、離島における航路、航空路の維持を図るために、航路事業者及び航空路事業者に対する補助等を実施いたしました。
 以上、一般会計決算の概要につきましてご説明申し上げました。詳細につきましては総務部長がご説明いたします。
 よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

○黒田総務部長 ただいまの局長の概要説明に引き続きまして、お手元にお配りしてございます平成二十三年度東京都一般会計決算説明書及び平成二十三年度東京都決算参考書財務諸表によりまして、一般会計の決算をご説明申し上げます。
 初めに、平成二十三年度東京都一般会計決算説明書によりましてご説明を申し上げます。
 一ページから六ページまでは決算の総括でございますが、局長からご説明申し上げましたので、省略させていただきます。
 恐れ入りますが、九ページをお開き願いたいと存じます。歳入につきましてご説明申し上げます。
 最初に分担金及び負担金でございますが、収入済額二十五億一千八百万余円、収入率六一・六%でございます。これは港湾の環境整備やしゅんせつ土砂等の埋立処理に伴う負担金等を収入したものでございます。
 続きまして、一〇ページをお開き願います。
 使用料及び手数料は、収入済額二十六億四千四百万余円、収入率九七・九%でございます。これは港湾施設等の使用料及び情報公開等の手数料を収入したものでございます。
 続きまして、一三ページをお開き願います。
 国庫支出金は、収入済額百五十九億余円、収入率九二・四%でございます。これは港湾法等関係法令に基づきまして、港湾施設等の建設費に対する国の負担金及び補助金等を収入したものでございます。
 続きまして、一八ページをお開き願います。
 財産収入は、収入済額九億一千万余円、収入率一三九・七%でございます。これは財産の貸付料及び売り払い代金等に収入したものでございます。
 続きまして、二〇ページをお開き願います。
 繰入金は、収入済額七億八千七百万余円、収入率八七・三%でございます。これは臨海地域開発事業会計など他会計で負担すべき経費を、それぞれの会計から繰り入れたものでございます。
 二四ページをお開き願います。
 諸収入は、収入済額七十一億三千三百万余円、収入率八四・七%でございます。これは延滞金、貸付金元利収入及び受託事業収入等を収入したものでございます。
 歳入の説明は以上でございます。
 続きまして、歳出についてご説明申し上げます。
 三三ページをお開き願います。
 三三ページ最上段の港湾費は、支出済額六百五十二億三千七百万余円、翌年度繰越額二十二億八千二百万余円、執行率八九・八%でございます。
 二段目にございます港湾管理費は、支出済額五億九千八百万余円でございます。これは港湾総務事業に従事いたします職員の人件費及び局全般に係る一般管理事務等に要した経費でございます。
 続きまして、三四ページをお開き願います。
 東京港整備費は、支出済額四百六十二億八千三百万余円、翌年度繰越額十七億三千七百万余円でございます。
 なお、このページから五〇ページにかけまして、東京港の施設整備及び管理運営事業に従事する職員の人件費及び事務所管理等に要する経費、港湾施設等の管理運営に要する経費、臨港道路や海上公園等の維持管理に要する経費、防潮堤、水門等海岸保全施設の維持管理に要する経費、ふ頭や道路、橋梁など、東京港の諸施設の建設、整備に要する経費、海の森公園の整備に要する経費、運河の汚泥しゅんせつに要する経費、新海面処分場及び中央防波堤外側廃棄物処理場の建設、整備に要する経費、防潮堤及び水門等の建設、整備に要する経費につきまして、それぞれの決算額を記載してございます。
 続きまして、五三ページをお開き願います。
 東京港整備貸付金は、東京港埠頭株式会社が実施いたしました外貿ふ頭建設に要する経費を貸し付けたものでございます。
 五四ページをお開き願います。
 島しょ等港湾整備費でございます。支出済額百八十三億五千五百万余円、翌年度繰越額五億四千五百万余円でございます。
 次の段をごらん願います。管理費は、島しょ等における港湾整備及び管理運営事業に従事する職員の人件費や離島航路、航空路に対する補助金等でございます。
 五五ページをごらんいただきたいと思います。
 このページから六七ページにかけまして、島しょ等における港湾施設等の管理運営に要する経費、大島元町港外十三港の岸壁、防波堤等の建設、整備に要する経費、新島若郷漁港外十三の漁港の防波堤等の建設、整備に要する経費、大島岡田港外九港の海岸保全施設の建設、整備に要する経費、大島空港外四空港及び調布飛行場の建設、整備に要する経費につきまして、それぞれ決算額を記載してございます。
 七〇ページをお開き願います。
 災害復旧費は、利島港の災害復旧に要した経費でございます。
 最後のページになりますが、七二ページをお開き願いたいと思います。
 諸支出金は、支出済額二千九百万余円でございます。これは過誤納還付金等を支出したものでございます。
 以上、一般会計決算説明書によりましてご説明を申し上げました。
 引き続きまして、平成二十三年度東京都決算参考書財務諸表によりましてご説明を申し上げます。
 恐れ入りますが、三ページをお開き願いたいと存じます。
 1、財務諸表の総括でございます。これは五ページの内容の要旨でございますので、その内容とあわせてご説明させていただければと存じます。
 五ページをお開き願います。
 2、財務諸表の概要でございます。上段から順に、貸借対照表、行政コスト計算書、キャッシュ・フロー計算書の概要をお示ししてございます。
 まず、1、貸借対照表につきましてご説明申し上げます。
 資産の部には庁舎等の行政財産、港湾や漁港等のインフラ資産を主に計上しております。
 平成二十三年度末におけます合計は、表の中段にございますとおり、二兆十四億九千八百万余円で、前年度と比較して百六十八億四千六百万余円の増でございます。
 負債のほうには、都債等を計上しております。平成二十三年度末における合計は、その下の段にございますように三千二百二億七千万余円で、前年度と比較しまして百十二億四千二百万余円の増でございます。
 正味財産の部は、資産と負債の差額でございます。合計は、最下欄にございますように、一兆六千八百十二億二千七百万余円で、前年度と比較いたしまして五十六億三百万余円の増となっております。
 続きまして、2、行政コスト計算書につきましてご説明申し上げます。
 平成二十三年度におけます施設の使用料等の行政収入は八十億七百万余円、事業費や減価償却費等の行政費用は四百五十五億九千三百万余円、受取利息等の金融収入はゼロ円、都債の支払利息等の金融費用は四十九億七千万余円、固定資産の売却や災害復旧など、特別の事情により発生いたします特別収入は五千二百万余円、特別費用は六十一億五千四百万余円でございます。
 これらを合わせました当期収支差額はマイナス四百八十六億五千九百万余円で、前年度と比較して六十三億二百万余円の減となっております。
 続きまして、3、キャッシュ・フロー計算書につきましてご説明申し上げます。
 行政サービス活動収支差額は、マイナス百八十四億四千百万余円でございます。社会資本整備等投資活動収支差額はマイナス百六十九億三千百万余円でございます。
 これらを合わせました収支差額の合計はマイナス三百五十三億七千二百万余円で、前年度と比較しまして四十三億六千百万余円の減となってございます。
 以上が財務諸表の概要でございます。
 なお、九ページ以降一七ページまで、ただいまご説明させていただきました財務諸表の詳細を初め正味財産変動計算書、有形固定資産及び無形固定資産附属明細書、財務諸表に係る注記をそれぞれ記載しておりますので、後ほどご参照いただければと存じます。
 続きまして、二一ページをお開き願います。事業別情報についてご説明を申し上げます。
 まず、東京港整備事業でございます。
 事業の概要でございますが、都民生活や都市活動を支える物流基地としての東京港の機能を一層充実するため、港湾施設の整備などを実施するとともに、新海面処分場などの整備、防潮堤など海岸保全施設の整備を実施したものでございます。
 行政コスト計算書の当期収支差額はマイナス三百四十六億九千万余円で、前年度と比較いたしまして、五十七億五千六百万余円の減でございます。
 また、都民一人当たりの行政コストは二千七百五十四円でございます。
 最後のページになりますが、二二ページをお開き願いたいと存じます。島しょ港湾・空港等整備事業でございます。
 事業の概要でございますが、生活、交通基盤の確保のため、伊豆諸島、小笠原諸島などにおけます港湾、漁港、空港などの整備及び災害復旧を実施したものでございます。
 行政コスト計算書の当期収支差額はマイナス百三十三億二千二百万余円で、前年度と比較して五億五千六百万余円の減でございます。
 また、都民一人当たりの行政コストは千二十八円となってございます。
 以上が一般会計の決算でございます。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

○高倉委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高倉委員長 それでは、資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で港湾局関係を終わります。

○高倉委員長 これより中央卸売市場関係に入ります。
 初めに、中央卸売市場長からあいさつ並びに幹部の紹介があります。

○塚本中央卸売市場長 中央卸売市場長の塚本直之でございます。
 高倉委員長初め委員の皆様方には、日ごろから中央卸売市場所管の事務事業につきまして、ご指導、ご鞭撻を賜り、厚く御礼申し上げます。
 今後とも、当局の事業運営に全力で取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 続きまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 管理部長の塩見清仁でございます。事業部長の横山宏でございます。新市場整備部長の志村昌孝でございます。市場政策担当部長の江藤巧でございます。企画調整担当部長の森本博行でございます。移転支援担当部長の高木良明であります。新市場事業計画担当部長の加藤仁でございます。新市場事業推進担当部長の日浦憲造でございます。基盤整備担当部長の加藤直宣でございます。施設整備担当部長の久保田浩二でございます。最後に、当委員会と連絡に当たります総務課長の古川浩二でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○高倉委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○高倉委員長 これより決算の審査を行います。
 平成二十三年度東京都と場会計決算を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○塚本中央卸売市場長 平成二十三年度東京都と場会計決算の概要についてご説明申し上げます。
 お手元に配布してございます決算概要をごらんいただきたいと存じます。
 一ページをお開き願います。
 東京都立芝浦と場は、食用に供する獣畜を衛生的にと畜解体処理し、都民に食肉を安定的に供給する役割を担っております。
 1の事業概要にございますように、事業は二つに区分されます。
 まず、(1)のと場の管理運営に関することでございます。牛などの大動物及び豚などの小動物を衛生的な生産ラインでと畜解体し、新鮮な枝肉を供給するとともに、と畜解体作業に必要な施設の維持管理等を行っています。
 (2)のと場の施設整備に関することでございますが、と畜解体業務を円滑に行うために必要な施設整備を実施しております。
 次に、2の決算の総括でございますが、歳入は、予算現額六十六億一千五百万円に対しまして、収入済額は五十八億三千八百万円で、予算現額に対する収入率は八八・三%でございます。
 歳出は、予算現額の六十六億一千五百万円に対しまして、支出済額は五十八億三千八百万円で、予算現額に対する執行率は八八・三%でございます。
 次に、3の財務諸表の総括でございますが、こちらにつきましては、後ほど管理部長からご説明させていただきます。
 次に、4の平成二十三年度に実施した主な事業についてご説明申し上げます。
 まず、(1)のと畜解体事業でございますが、処理実績は、大動物が八万九千百七十八頭、小動物が十六万五千頭、合計いたしまして二十五万四千百七十八頭となっております。
 次に、(2)のと場施設整備でございますが、平成二十三年度は主に小動物棟係留所の改修工事や水処理センターの機器取りかえ工事を実施いたしました。
 以上、平成二十三年度東京都と場会計決算の概要についてご説明申し上げました。
 詳細につきましては管理部長がご説明いたします。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○塩見管理部長 平成二十三年度東京都と場会計決算の内容につきまして、お手元にお配りしてございます東京都と場会計決算説明書によりご説明申し上げます。
 ページは表の下部に記載してございます。
 一ページから三ページまでは、ただいま市場長から決算概要としてご説明申し上げましたので、私からは、四ページ以降の決算の内容についてご説明させていただきます。
 四ページをお開き願います。
 まず、歳入でございますが、使用料及び手数料につきましては、予算現額十三億八千七百七十三万余円に対しまして、収入済額十二億七千九百三十三万余円で、収入率は九二・二%となっております。このうちと畜使用料は、牛などの大動物及び豚などの小動物のと畜解体事業に係る使用料で、収入済額は十二億七千八百五十四万余円でございます。
 五ページをごらん願います。
 と場手数料は、下の収入内訳の表に記載したと畜証明書などの手数料で、収入済額は七十九万余円でございます。
 六ページをお開き願います。
 繰入金ですが、と場事業に対します一般会計からの繰入金でございまして、予算現額四十五億五千七百万円に対しまして、収入済額四十一億四千六百六十二万余円で、収入率は九一・〇%となっております。
 七ページをごらん願います。諸収入でございます。
 収入済額は四千八百四十五万余円で、収入の内訳はすぐ下の段の都預金利子、物品売り払い代金及び次の八ページ上段に記載してあります雑入となっております。
 八ページ下段の都債ですが、これは施設整備費に対するもので、予算現額六億一千八百万円に対しまして、収入済額三億六千四百万円、収入率は五八・九%となっております。
 九ページをごらん願います。
 繰越金ですが、収入済額はございません。
 以上で歳入の説明を終わらせていただきます。
 続きまして、歳出に移らせていただきます。
 一〇ページをお開き願います。
 と場事業費は、予算現額六十六億一千五百万円に対しまして、支出済額五十八億三千八百四十一万余円で、執行率は八八・三%となっております。
 内訳といたしまして、まず管理費でございますが、これはと場事業の管理運営に要した職員費で、予算現額二十二億六百七十一万余円に対しまして、支出済額二十一億一千九百四十八万余円で、執行率は九六・〇%となっております。
 一一ページをごらん願います。運営費でございます。
 これはと場施設の維持管理及びと畜解体作業に要した経費でございまして、予算現額二十四億二千五百二十四万余円に対しまして、支出済額二十億二百九十二万余円で、執行率は八二・六%となっております。
 経費の内訳につきましては、このページから一三ページにかけて記載しておりますので、ごらんいただきたいと存じます。
 一四ページをお開き願います。施設整備費でございます。
 これはと場施設の整備に要した経費でございまして、予算現額六億二千五百三十五万余円に対しまして、支出済額三億六千八百四十一万余円で、執行率は五八・九%となっております。施設整備の経費内訳は表のとおりでございます。
 一五ページをごらん願います。公債費会計繰出金でございます。
 これはと場事業に係る都債の元金償還及び利子等の支払いに要した経費でございまして、予算現額十三億五千七百六十八万余円に対しまして、支出済額十三億四千七百五十八万余円で、執行率は九九・三%となっております。
 東京都と場会計決算説明書については以上でございます。
 引き続きまして、お手元にお配りしてございます平成二十三年度東京都決算参考書財務諸表により、中央卸売市場財務諸表の内容をご説明申し上げます。ページは表の上部に記載しております。
 一ページをお開き願います。財務諸表の総括の(1)のと場会計でございます。
 財務諸表の概要を記載してございます。
 二ページをお開き願います。2の中央卸売市場財務諸表の概要でございます。
 ここでは五ページから七ページにかけて記載してある貸借対照表、行政コスト計算書及びキャッシュ・フロー計算書について、その概要を記載してございます。
 1の貸借対照表の資産の部の合計ですが、百四十八億四千五百三十八万余円でございます。昨年度と比較いたしまして一億四千九百十六万余円減少しております。
 負債の部の合計は八十五億七千四十三万余円でございます。昨年度と比較いたしまして、九億四千百五十一万余円減少しております。
 正味財産の部の合計は六十二億七千四百九十四万余円でございます。昨年度と比較いたしまして七億九千二百三十四万余円増加しております。
 次に、2の行政コスト計算書でございます。
 行政収入は十三億二千七百六十八万余円、行政費用は四十六億九千六百六十三万余円でございます。金融収入は十万余円、金融費用は一億二千九十三万余円でございます。この結果、当期収支差額は、昨年度と比較いたしまして七千五百一万余円減少し、マイナス三十四億八千九百七十八万余円でございます。
 次に、3のキャッシュ・フロー計算書でございます。
 行政サービス活動収支差額はマイナス二十九億一千四百四十二万余円でございます。社会資本整備等投資活動収支差額はマイナス三億六千九百五十五万余円でございます。財務活動収支差額はマイナス八億六千二百六十四万余円でございます。これらを合わせた収支差額合計はマイナス四十一億四千六百六十二万余円でございます。昨年度と比較いたしまして一億三千八十二万余円減少しております。
 八ページから一一ページにかけて、正味財産変動計算書、有形固定資産及び無形固定資産附属明細書、財務諸表に係る注記を記載してございますので、後ほどごらんいただきたいと存じます。
 以上をもちまして、平成二十三年度東京都と場会計の決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○高倉委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高倉委員長 それでは、資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で中央卸売市場関係を終わります。
 これをもちまして本日の分科会を閉会いたします。
   午後二時三十五分散会

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