各会計決算特別委員会第三分科会速記録第一号

平成二十年十月八日(水曜日)
第九委員会室
   午後一時二十一分開議
 出席委員 十名
委員長東野 秀平君
副委員長山口  拓君
副委員長林田  武君
米沢 正和君
河野百合恵君
橘  正剛君
今村 るか君
崎山 知尚君
串田 克巳君
酒井 大史君

 欠席委員 なし

 出席説明員
労働委員会事務局局長関  敏樹君
中央卸売市場市場長比留間英人君
管理部長後藤  明君
事業部長大橋 健治君
新市場建設調整担当部長宮良  眞君
参事大朏 秀次君
参事横山  宏君
参事野口 一紀君
参事株木 孝男君
参事黒川  亨君
港湾局局長斉藤 一美君
技監飯尾  豊君
総務部長多羅尾光睦君
監理団体改革担当部長吉田 長生君
港湾経営部長江津 定年君
港湾経営改革担当部長小宮 三夫君
臨海開発部長藤原 正久君
開発調整担当部長余湖由紀夫君
参事長谷川 研君
港湾整備部長前田  宏君
計画調整担当部長成瀬 英治君
離島港湾部長石山 明久君
島しょ・小笠原空港整備担当部長北村 俊文君
建設局局長道家 孝行君
次長島  博文君
道路監村尾 公一君
総務部長藤井 芳弘君
用地部長角南 国隆君
道路管理部長野口 宏幸君
道路建設部長三環状道路整備推進担当部長兼務山口  明君
公園緑地部長安藤 英二君
河川部長廣木 良司君
企画担当部長鈴木 昭利君
道路保全担当部長米田 秀男君
道路計画担当部長藤森 祥弘君
公園計画担当部長小口 健藏君
参事三浦 紀子君

本日の会議に付した事件
平成十九年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について
労働委員会事務局関係
・平成十九年度東京都一般会計決算(説明)
中央卸売市場関係
・平成十九年度東京都と場会計決算(説明)
港湾局関係
・平成十九年度東京都一般会計決算(説明)
建設局関係
・平成十九年度東京都一般会計決算(説明)

○東野委員長 ただいまから平成十九年度各会計決算特別委員会第三分科会を開会いたします。
 このたび第三分科会委員長に選任いただきました東野秀平でございます。
 最初の分科会ですので、一言ごあいさつさせていただきます。
 本日から約三週間、合計六回にわたりまして、本分科会に分担されております決算を審査してまいります。
 副委員長初め各委員の皆様のご協力をいただきながら、分科会の円滑なる運営に努めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくご協力のほどお願いを申し上げます。
 初めに、本分科会の議席について申し上げます。
 議席は、先ほどの打合会で、ただいまご着席のとおりとすることを申し合わせましたので、ご了承願います。
 なお、分科会中の喫煙につきましては、先ほどの打合会で、一応自粛していこうと。禁煙ということではないんですけれども、休憩のときにとってもらうとか、そういったことでお願いしたいと思います。これは特に強制ではございませんけれども、よろしくお願いいたします。
 次に、本分科会の日程につきましては、九月二十六日の委員会で決定されました審査日程に従いまして平成十九年度の決算の審査を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
 次に、本分科会の担当書記を紹介いたします。
 議事課の担当書記は、龍野智子さん、古徳裕一郎君です。
 議案法制課の担当書記は、中沢美巳さんです。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記あいさつ〕

○東野委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、労働委員会事務局、中央卸売市場、港湾局、建設局関係の順で決算の審査を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の分科会で行いたいと思います。ご了承願います。
 これより労働委員会事務局関係に入ります。
 初めに、労働委員会事務局長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○関労働委員会事務局長 労働委員会事務局長の関敏樹でございます。
 微力ではございますが、労使関係の安定と正常化のため、全力を尽くして取り組んでまいりたいと存じます。
 東野委員長初め委員の皆様方のご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
 引き続きまして、幹部職員を紹介させていただきます。
 当分科会との連絡に当たらせていただきます総務課長の山根誠治でございます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○東野委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○東野委員長 これより決算の審査を行います。
 平成十九年度東京都一般会計決算中、労働委員会事務局所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○関労働委員会事務局長 労働委員会事務局にかかわります平成十九年度決算の審議に当たり、事業と決算の概要につきましてご説明申し上げます。
 お手元にお配りしてございます平成十九年度決算概要をお開き願います。表紙をおめくりいただきまして、一ページをごらんください。
 労働委員会は、労働組合法及び地方自治法に基づいて設置されました合議制の行政委員会でございまして、公益委員、労働者委員、使用者委員の三者で構成されております。
 委員の数は、労働組合法等の基準に基づきそれぞれ十三名、合計三十九名でございます。
 労働委員会は、労働組合法、労働関係調整法などの規定に基づきまして、公平な立場から労使間の紛争解決等を行うことにより、労働基本権の保護及び労使関係の安定と正常化に努めているところでございます。
 労働委員会の機能は、大きく判定的機能と調整的機能に分けることができます。
 まず、判定的機能でございますが、労働者側の申し立てに基づき、不当労働行為の審査を行います。これは、使用者の行為が労働組合法第七条により禁止されております不当労働行為に該当するか否かを判定し、救済命令を発するなど、適切な措置を講ずることが主なものでございます。
 このほか、労働組合の資格審査などがございます。
 次に、二ページをお開きください。調整的機能でございます。
 これは、労使紛争が自主的に解決されない場合、当事者の申請または職権により、あっせん、調停または仲裁を行うことが主なものでございます。
 次に、平成十九年度中に取り扱いました事件の概要について申し上げます。
 二ページ下段の表をごらんください。
 まず、取扱数でございますが、審査関係では、不当労働行為事件が四百五十四件、労働組合の資格審査が四百二件、合わせて八百五十六件となっております。
 また、調整関係では、あっせん、調停事件が百四十二件、労働争議の実情調査が百九十三件、合わせて三百三十五件となっております。
 年間の取扱総件数は、千百九十一件でございます。
 このうち、平成十九年度中に新たに受け付けました新受け付け事件件数は、審査関係が二百四十五件、調整関係が二百五十件、合わせて四百九十五件となっております。
 また、平成十九年度中に終結いたしました事件数は、審査関係が四百十件、調整関係が二百四十九件、合わせて六百五十九件となっております。
 続きまして、三ページをごらんください。決算の総括について申し上げます。
 決算額と予算額を比べますと、歳入におきましては、予算現額二千円に対しまして収入済額は四百五十七円で、差し引きは、実績による減が千五百四十三円でございます。
 歳出におきましては、予算現額六億九千四百万円に対しまして、支出済額は六億三千四百万余円でございます。差引不用額は五千九百万余円でございまして、予算現額に対する支出済額の割合は九一・四%でございます。
 以上が平成十九年度の事業と決算の概要でございます。
 引き続きまして、平成十九年度東京都一般会計決算説明書及び平成十九年度決算参考書財務諸表についてご説明申し上げます。
 平成十九年度東京都一般会計決算説明書をごらんください。
 表紙をおめくりいただきまして、ページが上部の方についておりますけれども、一ページ及び二ページは決算の総括でございますが、ただいまご説明申し上げました内容と重複いたしますので、省略させていただきます。
 三ページ及び四ページをごらんください。歳入でございます。
 予算現額二千円に対しまして、収入済額は、手数料及び雑入を合わせまして四百五十七円でございます。
 収入の内訳は、情報公開手数料ほかでございます。
 五ページをお開きください。歳出でございます。
 まず、労働委員会費の委員会費でございますが、予算現額二億三千五百万余円に対しまして、支出済額は二億一千九百万余円でございます。
 不用額は一千六百万余円となりまして、執行率は九三・一%でございます。
 委員会費の内訳は、委員の報酬に係る給与関係費及び委員会の運営費でございます。
 また、不用額は、給与関係費の実績による残ほかでございます。
 続きまして、六ページをごらんください。管理費でございます。
 予算現額四億五千八百万余円に対しまして、支出済額は四億一千四百万余円でございます。
 不用額は四千三百万余円となり、執行率は九〇・五%でございます。
 管理費の内訳は、事務局職員の給与関係費及び委員会事務局の運営費でございます。
 また、不用額は、給与関係費の実績による残ほかでございます。
 それでは、引き続きまして、平成十九年度東京都決算参考書財務諸表をごらんください。
 表紙及び目次をおめくりいただきまして、今度はページが下の方でございますけれども、二ページをごらんください。財務諸表の概要でございます。
 上段の貸借対照表をごらんください。資産の部は九千四百五十円でございまして、前年度と同額でございます。
 また、負債の部は四億九百万余円でございまして、前年度と比べて一千九百万余円の減でございます。
 正味財産の部はマイナス四億九百万余円で、前年度と比べまして一千九百万余円の増でございます。
 中段の行政コスト計算書をごらんください。行政収入の金額は四百五十七円、行政費用の金額は七億四千六百万余円でございます。
 当期収支差額はマイナス七億四千六百万余円で、前年度と比べまして二千六百万余円の減でございます。
 最後に、下段のキャッシュ・フロー計算書をごらんください。行政サービス活動収支差額は、マイナス六億三千四百万余円でございます。
 収支差額合計も同額のマイナス六億三千四百万余円でございまして、前年度と比べて一千五百万余円の増でございます。
 以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○東野委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 それでは、資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で労働委員会事務局関係を終わります。

○東野委員長 これより中央卸売市場関係に入ります。
 初めに、中央卸売市場長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○比留間中央卸売市場長 中央卸売市場長の比留間英人でございます。
 東野委員長初め委員の皆様方には、日ごろから中央卸売市場所管の事務事業につきましてご指導、ご鞭撻を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 今後とも当局の事業運営に全力で取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 続きまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 管理部長の後藤明でございます。事業部長の大橋健治でございます。新市場建設調整担当部長の宮良眞でございます。市場政策担当参事の大朏秀次でございます。調整担当参事の横山宏でございます。新市場担当参事の野口一紀でございます。新市場建設技術担当参事の株木孝男でございます。特命担当参事の黒川亨でございます。当委員会との連絡に当たります総務課長の萱場明子でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○東野委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○東野委員長 これより決算の審査を行います。
 平成十九年度東京都と場会計決算を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○比留間中央卸売市場長 平成十九年度東京都と場会計決算の概要についてご説明を申し上げます。
 お手元に配布してございます決算概要をごらんいただきたいと存じます。
 一ページをお開き願います。
 東京都立芝浦と場は、食用に供する獣畜を衛生的にと畜解体処理し、都民に食肉を安定的に供給する役割を担ってございます。
 1の事業概要にございますように、事業は二つに区分されます。
 まず、(1)のと場の管理運営に関することでございます。牛などの大動物及び豚などの小動物を衛生的な生産ラインでと畜解体し、新鮮な枝肉を供給するとともに、と畜解体作業に必要な施設の維持管理を行っております。
 (2)のと場の施設整備に関することでございますが、と畜解体業務を円滑に行うための必要な施設整備を実施しております。
 次に、2の決算の総括でございますが、歳入は、予算現額の七十一億四千五百万円に対しまして、収入済額は六十一億二千七百万円で、予算現額に対する収入率は八五・八%でございます。
 歳出は、予算現額の七十一億四千五百万円に対しまして、支出済額は六十一億二千七百万円で、予算現額に対する執行率は八五・八%と、歳入と同額でございます。
 次に、4の平成十九年度に実施した主な事業についてご説明申し上げます。
 まず、(1)のと畜解体事業でございますが、処理実績は、大動物が九万三千九百六十六頭、小動物が二十万七千二百二十四頭、合計いたしまして三十万一千百九十頭となっております。
 次に、(2)のと場施設整備でございますが、十九年度は、老朽化した施設設備の改修工事や、主に大動物棟におけるBSE対策として、ピッシング中止に向けての施設工事などを実施いたしました。
 以上、平成十九年度東京都と場会計決算の概要についてご説明を申し上げました。
 なお、3の財務諸表の総括及び詳細につきましては、管理部長からご説明させていただきます。
 よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○後藤管理部長 平成十九年度東京都と場会計決算の内容につきまして、お手元にお配りしてございます東京都と場会計決算説明書によりご説明申し上げます。ページは表の上部に記載してございます。
 一ページから三ページまでは、ただいま市場長から決算概要としてご説明申し上げましたので、私からは四ページ以降の決算の内容についてご説明をさせていただきます。
 四ページをお開き願います。
 まず、歳入でございますが、使用料及び手数料につきましては、予算現額十四億五千九百四十三万余円に対しまして、収入済額は十三億八千五百九十八万余円で、収入率は九五%となっております。
 このうち、と畜使用料は、牛などの大動物及び豚などの小動物のと畜解体事業に係ると畜使用料で、収入済額は十三億八千五百七十三万余円、収入率は九五%となっております。
 五ページをごらん願います。
 上段のと場手数料は、下の収入内訳の表に記載したと畜に係る証明などの手数料収入で、収入済額は二十五万余円でございます。
 下段の国庫支出金ですが、これは施設整備費に関する国からの補助金で、収入済額は四千四百四十七万余円となっております。
 六ページをお開き願います。
 繰入金ですが、と場事業に対します一般会計からの繰入金でございまして、収入済額は四十二億三千七百九十四万余円で、収入率は八五・三%となっております。
 七ページをごらん願います。諸収入でございます。
 収入済額は一千八百十三万余円で、収入の内訳は、すぐ下の段の都預金利子、物品売り払い代金及び次の八ページ上段に記載してございます雑入となっております。
 八ページ下段の都債ですが、これは施設整備費に対するもので、収入済額は四億四千百万円、収入率は六二・二%となっております。
 九ページをごらん願います。
 繰越金ですが、収入済額はございません。
 以上で歳入の説明を終わらせていただきます。
 続きまして、歳出に移らせていただきます。
 一〇ページをお開き願います。
 と場事業費は、予算現額七十一億四千五百万円に対しまして、支出済額は六十一億二千七百五十三万余円で、執行率は八五・八%となっております。
 内訳といたしまして、まず、管理費でございますが、これは、と場事業の管理運営に要した人件費で、支出済額は二十二億五千百九十八万余円で、執行率は九八%となっております。
 一一ページをごらん願います。運営費でございます。
 これは、と場施設の維持管理及びと畜解体作業に要した経費でございまして、支出済額は二十億六千五百五十三万余円で、執行率は七三・九%となっております。
 経費の内訳につきましては、このページから一三ページにかけて記載しておりますので、ごらんいただきたいと存じます。
 一四ページをお開き願います。施設整備費でございます。
 これは、と場施設の整備に要した経費でございまして、支出済額は四億九千二十二万余円で、執行率は六七・六%となっております。
 施設整備の執行内訳は、一覧表のとおりでございます。
 一五ページをごらん願います。公債費会計繰出金でございます。
 これは、と場事業に係る都債の元金償還及び利子等の支払いに要した経費でございまして、支出済額は十三億一千九百七十九万余円で、執行率は九九・三%となっております。
 東京都と場会計決算説明書については以上でございます。
 引き続きまして、お手元にお配りしてございます平成十九年度東京都決算参考書財務諸表についてご説明申し上げます。ページは表の上部に記載しております。
 一ページをお開き願います。財務諸表の総括の1のと場会計でございます。
 財務諸表の概要を記載してございます。
 二ページをお開き願います。2の中央卸売市場財務諸表の概要でございます。
 ここでは、五ページから七ページにかけて記載してございます貸借対照表、行政コスト計算書及びキャッシュ・フロー計算書につきまして、その概要をご説明させていただきます
 まず、1の貸借対照表でございます。
 資産の部の合計は、昨年度と比較いたしまして四千四百三十万余円増加して、百四十七億七千七百三万余円でございます。
 負債の部の合計は、昨年度と比較いたしまして六億五千八百二十七万余円減少して、百二十一億六千九百五十六万余円でございます。
 正味財産の部の合計は、昨年度と比較いたしまして七億二百五十八万余円増加をいたしまして、二十六億七百四十七万余円でございます。
 次に、2の行政コスト計算書でございます。
 行政収入は十四億三百四十三万余円、行政費用は五十一億七千十一万余円でございます。
 金融収入は六十八万余円、金融費用は二億百五万余円でございます。
 特別費用は百九万余円となっており、この結果、当期収支差額は、昨年度と比較いたしまして三千九百七十五万余円減少して、マイナス三十九億六千八百十五万余円でございます。
 次に、3のキャッシュ・フロー計算書でございます。
 行政サービス活動収支差額は、マイナス三十一億一千五百九十六万余円でございます。
 社会資本整備等投資活動収支差額は、マイナス四億四千四百二十四万余円でございます。
 財務活動収支差額は、マイナス六億七千七百七十三万余円でございます。
 これらを合わせました収支差額合計は、昨年度と比較いたしまして一億五千九百六十三万余円増加のマイナス四十二億三千七百九十四万余円でございます。
 八ページから一二ページにかけまして、正味財産変動計算書、有形固定資産及び無形固定資産附属明細書、中央卸売市場財務諸表に係る注記を記載してございますので、後ほどごらんいただきたいと存じます。
 以上をもちまして平成十九年度東京都と場会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○東野委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 それでは、資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で中央卸売市場関係を終わります。

○東野委員長 これより港湾局関係に入ります。
 初めに、港湾局長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○斉藤港湾局長 港湾局長の斉藤一美でございます。
 東野委員長初め委員の先生の皆様におかれましては、港湾局の事務事業につきまして日ごろから特段のご配慮を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
 今後とも、事務事業の執行に当たりましては一層努力してまいりますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
 続きまして、港湾局の幹部職員をご紹介させていただきます。
 港湾局技監の飯尾豊でございます。総務部長の多羅尾光睦でございます。監理団体改革担当部長の吉田長生でございます。港湾経営部長の江津定年でございます。港湾経営改革担当部長の小宮三夫でございます。臨海開発部長の藤原正久でございます。開発調整担当部長の余湖由紀夫でございます。参事で営業担当の長谷川研でございます。港湾整備部長の前田宏でございます。計画調整担当部長の成瀬英治でございます。離島港湾部長の石山明久でございます。島しょ・小笠原空港整備担当部長の北村俊文でございます。当委員会との連絡に当たります総務課長の古谷ひろみでございます。同じく企画経理課長の矢岡俊樹でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○東野委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○東野委員長 これより決算の審査を行います。
 平成十九年度東京都一般会計決算中、港湾局所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○斉藤港湾局長 平成十九年度決算のご審議に当たりまして、当局の事業概要及び決算の概要につきましてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元にご配布してございます一般会計決算概要の一ページをお開き願います。
 初めに、1の事業概要につきましてご説明申し上げます。
 当局の事業は、大きく分けまして七つの柱がございます。
 第一は、東京港の管理運営及び振興でございます。港湾サービスの充実を初めといたしまして、港湾施設の運営、水域環境の保全などを実施してございます。
 第二は、東京港の整備でございます。外貿コンテナふ頭の整備を初めといたしまして、内貿ふ頭の再編整備などを実施しております。
 第三は、廃棄物処理場の整備でございます。新海面処分場の整備などを実施しております。
 第四は、東京港の防災でございます。防潮堤、内部護岸の整備を初め、既設護岸の耐震補強などを実施しております。
 第五は、島しょの港湾、漁港、空港等の整備でございます。
 第六は、埋立地の造成及び開発でございます。
 第七は、臨海副都心の開発でございます。
 なお、事業の後ろの括弧の中には、それぞれの事業を所管いたします会計を記載してございますが、本委員会におきましては、このうち一般会計の事業につきましてご審議を賜ります。
 恐れ入りますが、二ページをお開き願います。2の一般会計決算の総括でございます。
 まず、歳入につきましては、表に記載のように、予算現額三百六十四億三千九百万円に対しまして、収入済額三百三十九億八千百万円で、差し引き二十四億五千八百万円の減となります。収入率は九三・三%でございます。
 その主な理由は、国庫支出金の減等でございます。
 下段の歳出につきましては、予算現額七百十八億四千七百万円に対しまして、支出済額五百六十億六千八百万円で、翌年度繰越額二十八億七百万円でございまして、差し引き百二十九億七千三百万円の不用額を生じ、執行率は七八%でございます。
 不用額を生じました主な理由でございますが、落札差金のほか、新海面処分場や道路、橋梁整備などの工事施行上の調整に伴います実績の減等でございます。
 次に、3の財務諸表の総括でございますが、こちらにつきましては後ほど総務部長からご説明申し上げますので、省略させていただきます。
 続きまして、4の平成十九年度に実施した主な事業についてでございます。
 第一に、東京港の港湾整備事業に二百三十五億二千万円を支出いたしました。主な事業といたしましては、ふ頭整備を初め、航路、泊地しゅんせつ、東京港臨海道路の整備及びその管理運営等でございます。
 恐れ入りますが、三ページをお開き願います。
 第二に、東京港の廃棄物処理場建設事業に五十億一千七百万円を支出いたしました。主な事業といたしましては、新海面処分場の整備等でございます。
 第三に、東京港の海岸保全施設建設事業に五十七億六千七百万円を支出いたしました。主な事業といたしましては、防潮堤や内部護岸の整備及びその管理運営等でございます。
 第四に、島しょ等の港湾、漁港、空港等の整備事業に二百一億三千二百万円を支出いたしました。主な事業といたしましては、島しょ等におきます港湾、漁港の岸壁、防波堤等の整備、空港の整備及びその管理運営等でございます。
 第五に、離島における航路、航空路の維持を図るためなど、航路事業者及び航空路事業者に対しまして九億三千二百万円の補助を支出いたしました。
 以上で一般会計の決算の概要につきましてご説明申し上げました。
 詳細につきましては総務部長からご説明申し上げます。
 どうぞよろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

○多羅尾総務部長 ただいまの局長の概要説明に引き続きまして、お手元にお配りしてございます平成十九年度東京都一般会計決算説明書及び平成十九年度東京都決算参考書財務諸表によりまして一般会計の決算をご説明申し上げます。
 初めに、平成十九年度東京都一般会計決算説明書によりご説明申し上げます。
 一ページから六ページまでは決算の総括でございますが、局長からご説明申し上げましたので、省略させていただきます。
 恐れ入りますが、九ページをお開き願います。歳入につきましてご説明申し上げます。
 まず、表のつくりでございますが、表頭に、左側から科目、当初予算額、補正予算額、繰越事業費繰越財源充当額、予算現額、収入済額、比較増減額、説明の順でお示ししてございます。
 説明欄には収入率をお示ししております。
 また、表の下段には、それぞれの項目の内訳などを収入概要説明、増減額説明として記載しております。
 最初に、分担金及び負担金でございますが、収入済額は九億五千百万余円、収入率は八二・五%でございます。これは、しゅんせつ土砂等の埋立処理及び海岸保全施設の整備等に伴う負担金を収入したものでございます。
 一〇ページをお開き願います。
 使用料及び手数料でございますが、収入済額は二十八億八千九百万余円、収入率は九七・七%でございます。これは、港湾施設等の使用料及び手数料を収入したものでございます。
 一三ページをお開き願います。
 国庫支出金でございますが、収入済額は百五十七億五千七百万余円、収入率は八三・七%でございます。これは、港湾法等関係法令に基づき、港湾施設等の建設費に対する国の負担金及び補助金等を収入したものでございます。
 一八ページをお開き願います。
 財産収入でございますが、収入済額は六億七千万余円、収入率は四〇・一%でございます。これは財産の貸付料等を収入したものでございます。
 二一ページをお開き願います。
 繰入金でございますが、収入済額は七億八千八百万余円、収入率は六三・八%でございます。これは、臨海地域開発事業会計など準公営企業会計等で負担すべき経費をそれぞれの会計から繰り入れたものでございます。
 二五ページをお開き願います。
 諸収入でございますが、収入済額は百二十九億二千二百万余円、収入率は一二二・一%でございます。これは、延滞金、預金利子及び貸付金元利収入等を収入したものでございます。
 歳入のご説明は以上でございます。
 続きまして、歳出につきましてご説明申し上げます。三五ページをお開き願います。
 まず、表のつくりでございますが、表頭に、左側から科目、当初予算額、補正予算額など、予算現額、支出済額、翌年度繰越額、不用額、説明の順でお示ししてございます。
 説明欄には執行率をお示ししております。
 また、表の下段には、それぞれの項目の内訳などを、執行概要説明、補正予算額等説明、不用額説明として記載しております。
 最上段の港湾費でございますが、支出済額は五百六十億六千百万余円、翌年度繰越額は二十八億六百万余円、執行率は七八・〇%でございます。
 このうち、二段目の港湾管理費でございますが、支出済額は六億九千三百万余円でございます。これは、港湾総務事業に従事する職員の人件費及び局全般に係る一般管理事務等に要した経費でございます。
 三六ページをお開き願います。
 東京港整備費でございますが、支出済額は三百四十三億四百万余円、翌年度繰越額は十九億七千六百万余円でございます。
 次の段をごらん願います。管理費でございます。これは、東京港の施設整備及び管理運営事業に従事する職員の人件費、事務所管理等に要した経費でございます。
 三八ページをお開き願います。港湾施設運営費でございます。
 これは、港湾施設等の管理運営に要した経費でございます。
 四〇ページをお開き願います。臨港道路及び海上公園管理費でございます。
 これは、臨港道路及び海上公園等の維持管理に要した経費でございます。
 四一ページをお開き願います。海岸保全施設管理費でございます。
 これは、防潮堤、水門等海岸保全施設の維持管理に要した経費でございます。
 四二ページをお開き願います。港湾整備費でございます。
 これは、品川ふ頭を初めとして東京港の諸施設の建設整備に要した経費でございます。
 四六ページをお開き願います。環境整備費でございます。
 これは、豊洲ふ頭公園の整備等に要した経費でございます。
 四八ページをお開き願います。汚泥しゅんせつ費でございます。
 これは、運河の汚泥しゅんせつに要した経費でございます。
 四九ページをお開き願います。東京港廃棄物処理場建設費でございます。
 これは、新海面処分場の護岸整備や中央防波堤外側廃棄物処理場の護岸補修等に要した経費でございます。
 五一ページをお開き願います。海岸保全施設建設費でございます。
 これは、防潮堤及び内部護岸等の建設整備に要した経費でございます。
 五四ページをお開き願います。東京港整備貸付金でございます。
 これは、財団法人東京港埠頭公社が実施いたしました外貿ふ頭建設に要する経費を貸し付けたものでございます。
 五五ページをお開き願います。島しょ等港湾整備費でございますが、支出済額は二百十億六千四百万余円、翌年度繰越額は八億三千万余円でございます。
 次の段をごらん願います。管理費でございます。これは、島しょ等における港湾整備及び管理運営事業に従事する職員の人件費や離島航路、航空路に対する補助金等でございます。
 五六ページをお開き願います。施設運営費でございます。
 これは、島しょ等における港湾施設等の管理運営に要した経費でございます。
 五七ページをお開き願います。港湾整備費でございます。
 これは、大島元町港外十三港の岸壁、防波堤等の建設整備に要した経費でございます。
 六一ページをお開き願います。漁港整備費でございます。
 これは、大島元町漁港外十九港の防波堤等の建設整備に要した経費でございます。
 六五ページをお開き願います。海岸保全施設整備費でございます。
 これは、大島元町港ほか港湾、漁港十一港の海岸保全施設の建設整備に要した経費でございます。
 六八ページをお開き願います。空港整備費でございます。
 これは、大島空港外四空港及び調布飛行場の建設整備に要した経費でございます。
 七二ページをお開き願います。災害復旧費でございますが、平成十九年度の執行はございませんでした。
 七三ページをお開き願います。諸支出金でございますが、支出済額は六百万余円、執行率は一〇〇%でございます。これは、環境整備負担金収益納付金等を支出したものでございます。
 以上、一般会計決算説明書によりご説明申し上げました。
 引き続き、平成十九年度東京都決算参考書財務諸表によりご説明申し上げます。
 三ページにつきましては、財務諸表の総括でございますが、これは五ページの内容の要旨でございますので、その内容とあわせてご説明させていただきます。
 恐れ入りますが、五ページをお開き願います。財務諸表の概要でございます。
 上段から順に、貸借対照表、行政コスト計算書、キャッシュ・フロー計算書の概要をお示ししてございます。
 表のつくりでございますが、いずれも表頭に、左側から平成十九年度の金額、平成十八年度の金額、増減額の順でお示ししてございます。
 まず、1の貸借対照表につきましてご説明申し上げます。
 平成十九年度末における資産の部の合計は、表の中段にございますように、一兆九千一億三千五百万余円、前年度からの増減額は、三百五十四億六千三百万余円の増でございます。
 負債の部の合計は、その下段にございますように、三千四百三十八億九千七百万余円、増減額は百七十一億余円の減でございます。
 正味財産の部の合計は、最下段にございますように、一兆五千五百六十二億三千七百万余円、増減額は五百二十五億六千三百万余円の増でございます。
 次に、2の行政コスト計算書につきましてご説明申し上げます。
 行政収支の部でございます。
 行政収入の金額は百三十億九千四百万余円、行政費用の金額は五百十一億三百万余円でございます。
 金融収支の部でございます。
 金融収入の金額は七十七万余円、金融費用の金額は六十二億三千五百万余円でございます。
 特別収支の部でございます。
 特別収入の金額は百二十四億八千八百万余円、特別費用の金額は十四億二千二百万余円でございます。
 行政収支差額、金融収支差額及び特別収支差額を合計した当期収支差額につきましては、マイナス三百三十一億七千八百万余円でございまして、前年度からの増減額は、四百四十七億九千六百万余円の増でございます。これは主に、特別費用のうち、平成十八年度におきまして臨海三セクの処理に係る費用等が計上されていたことに対して、平成十九年度は費用が減少したことによるものでございます。
 続きまして、3のキャッシュ・フロー計算書につきましてご説明申し上げます。
 まず、行政サービス活動収支差額でございますが、マイナス百二十五億四百万余円でございます。
 次に、社会資本整備等投資活動収支差額でございますが、マイナス九十五億八千二百万余円でございます。
 財務活動収支差額につきましては、収入、支出とも実績がありませんので、収支差額はゼロでございます。
 その結果、収支差額の合計はマイナス二百二十億八千六百万余円でございまして、前年度からの増減額は、百五十七億七千三百万余円の増でございます。これは主に、社会資本整備等投資活動支出のうち、平成十八年度におきまして防潮護岸負担金等が計上されていたことなどに対して、平成十九年度は費用が減少したことによるものでございます。
 以上が財務諸表の概要でございます。
 なお、九ページ以降一七ページまで、財務諸表の詳細を初め、正味財産変動計算書、有形固定資産及び無形固定資産附属明細書、港湾局財務諸表に係る注記をそれぞれ記載しております。いずれも説明は省略させていただきますので、後ほどご参照いただければと存じます。
 二一ページをお開き願います。事業別情報についてご説明申し上げます。
 まず、東京港整備事業でございます。
 事業の概要でございますが、都民生活や都市活動を支える物流基地としての東京港の機能を一層充実するため、港湾施設の整備などを実施するとともに、新海面処分場などの整備、防潮堤など海岸保全施設の整備等を実施したものでございます。
 次に、財務諸表から得られる情報につきましてご説明申し上げます。
 一番下に記載がございますとおり、当該年度におきましては、当期収支差額は、費用が収入を二百五億九千七百万円上回っておりますが、平成十八年度と比較すると四百四十八億六千万円増加する結果となっております。
 また、東京都の人口一人当たりの行政コストは、三千三百九十三円でございます。
 二二ページをお開き願います。島しょ港湾・空港等整備事業でございます。
 事業の概要でございますが、生活、交通基盤の確保のため、伊豆諸島及び小笠原諸島などにおける港湾、漁港、空港などの整備などを実施したものでございます。
 財務諸表から得られる情報でございます。
 一番下に記載がございますとおり、当該年度におきましては、当期収支差額は、費用が収入を百十八億二千九百万円上回っておりまして、平成十八年度と比較すると一億三千万円減少する結果となっております。
 また、東京都の人口一人当たりの行政コストは、千八円でございます。
 以上が一般会計の決算でございます。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

○東野委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○河野委員 六点お願いします。
 一、世界主要港と国内主要港のコンテナ貨物取扱量。
 二、東京港における主要貨物取扱量、過去十年。
 三、埠頭公社コンテナふ頭事業の貸付金の推移。
 四、東京港臨海道路二期事業計画の事業費及び進捗状況について。
 五、三宅島に対する主要な復興支援、港湾局関係一覧をお願いします。
 六、島しょ等港湾整備費の予算、決算の推移、過去十年。
 以上です。

○東野委員長 ただいま河野委員より資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求されました委員と調整の上、提出願います。
 以上で港湾局関係を終わります。

○東野委員長 これより建設局関係に入ります。
 初めに、建設局長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○道家建設局長 建設局長の道家孝行でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 東野委員長初め委員の皆様方には、建設局の事業につきまして日ごろからご理解とご支援を賜り、まことにありがとうございます。
 今後とも適正かつ効率的な事業運営に努めてまいりますので、委員長初め委員の皆様のより一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 それでは、お手元の名簿に従いまして、建設局の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長の島博文でございます。道路監の村尾公一でございます。総務部長の藤井芳弘でございます。用地部長の角南国隆でございます。道路管理部長の野口宏幸でございます。道路建設部長で三環状道路整備推進担当部長を兼務しております山口明でございます。公園緑地部長の安藤英二でございます。河川部長の廣木良司でございます。企画担当部長の鈴木昭利でございます。道路保全担当部長の米田秀男でございます。道路計画担当部長の藤森祥弘でございます。公園計画担当部長の小口健藏でございます。参事で総合調整担当の三浦紀子でございます。最後になりますが、当分科会との連絡を担当いたします総務課長の杉崎智恵子でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○東野委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○東野委員長 これより決算の審査を行います。
 平成十九年度東京都一般会計決算中、建設局所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○道家建設局長 建設局の平成十九年度決算につきましてご説明申し上げます。
 お手元に配布してございます十九年度決算概要によりましてご説明いたします。
 表紙をお開きいただきまして、最初に、決算の総括でございます。
 歳入、一千四百二十三億九千九百三十三万余円、収入率は八五・二%、歳出、四千二百九十六億九千七百九十二万余円、執行率は八六・〇%でございます。
 なお、翌年度への繰越額を含めた執行率は、九三・八%でございます。
 次の財務諸表につきましては、後ほど総務部長からご説明申し上げます。
 引き続きまして、主要事業の概要をご説明いたします。
 まず、道路事業でございますが、道路の新設、拡幅につきましては、明治通りなどの区部の環状、放射方向の道路や調布保谷線など多摩の南北方向の道路などを重点的に整備し、八王子村山線の全線開通や、放射第二五号線など約五・九キロが完成いたしました。
 また、三環状道路の一つ、中央環状品川線につきましては、平成二十五年度の完成を目指して事業を推進いたしました。
 既存の道路につきましては、歩道の整備、路面補修、道路緑化、無電柱化のほか、交差点すいすいプランを推進し、四カ所で右折レーンが完成いたしました。
 また、橋梁の整備につきましては、多摩川中流部の是政橋の整備促進を図るとともに、多摩大橋の交通切りかえや新天王橋など三橋で事業が完了いたしました。
 鉄道の連続立体交差事業につきましては、JR中央線や京浜急行線などで事業を推進し、JR中央線につきましては、三鷹駅から国分寺駅までの区間で下り線を高架化いたしました。
 新交通日暮里・舎人ライナーにつきましては、日暮里駅から見沼代親水公園駅間九・七キロが開業いたしました。
 次に、河川事業でございます。
 中小河川の改修事業につきましては、一時間五〇ミリの降雨に対処するため、神田川などで改修を進め、約三キロの護岸が完成いたしました。
 また、水害防止に効果が高い環七地下調節池の妙正寺川取水施設が完成いたしました。
 なお、妙正寺川、善福寺川における河川激甚災害対策特別緊急事業につきましては、平成二十一年度の完了を目指して事業を推進いたしました。
 高潮防御施設の整備につきましては、東部低地帯や城南地域で防潮堤や護岸の整備を進めるとともに、江東内部河川では耐震護岸の整備を推進し、隅田川ではスーパー堤防やテラス整備を実施いたしました。
 そのほか、中川などにおきまして耐震対策事業を推進いたしました。
 次に、公園事業でございます。
 都立公園につきましては、石神井公園などの用地取得や野山北・六道山公園などの造成を行い、十九公園で約二十三・二ヘクタールを開園いたしました。
 既設公園におきましては、水元公園の園地改修のほか、防災公園として神代植物公園などで施設整備を実施いたしました。
 動物園におきましては、施設整備を推進し、多摩動物公園のアジアの沼地展示施設が完成いたしました。
 また、霊園につきましては、青山霊園で再生事業を推進するとともに、小平霊園で合葬式墓地が完成いたしました。
 最後に、生活再建対策でございます。
 公共事業の施行に伴う用地取得を円滑に進めるため、生活再建資金の貸し付けや代替地の提供などを行いました。
 以上が平成十九年度の決算概要でございます。
 詳細につきましては総務部長からご説明いたします。よろしくお願い申し上げます。

○藤井総務部長 引き続き、詳細についてご説明申し上げます。
 各委員のお手元には、ただいま局長からご説明いたしました平成十九年度決算概要のほかに、平成十九年度一般会計歳入歳出主要事項決算説明資料、平成十九年度一般会計歳入歳出決算説明書及び平成十九年度東京都決算参考書財務諸表の三点の資料を配布してございます。
 まず、主要事項の決算につきまして、薄い方の資料、一般会計歳入歳出主要事項決算説明資料によりましてご説明させていただきます。
 表紙をおめくりいただきますと、目次がございまして、次の一ページをお開き願います。歳入決算総括表でございます。
 歳入につきまして、区分欄のとおり科目別に記載してございます。
 二ページをお開き願います。歳出決算総括表でございます。
 同じく歳出を科目別に記載してございます。
 歳入の収入済額及び歳出の支出済額、それぞれの合計額につきましては、先ほど局長からご説明申し上げたとおりでございます。
 続きまして、歳入の内容からご説明いたします。
 三ページをお開き願います。Bの欄の収入済額や収入率などを中心にご説明いたします。
 初めに、分担金及び負担金でございます。
 収入済額は百三十五億六千五百三十五万余円、収入率は八五・六%でございます。
 街路整備費は、右の説明欄に記載してございますように、連続立体交差工事に伴う地元区市の負担金収入、次の中小河川整備費と高潮防御施設費は、河川整備事業に伴う橋梁かけかえ工事負担金収入などでございます。
 四ページをお開き願います。使用料及び手数料でございます。
 収入済額は二百四十一億五千六百十九万余円、収入率は一〇〇・四%でございます。
 道路占用料と次の河川敷地占用は、道路法や河川法などに基づく占用料収入、次の公園及び附属施設は、東京都立公園条例などに基づく都立公園及び有料施設の使用料収入などでございます。
 五ページをお開き願います。五ページと次の六ページは、国庫支出金でございます。
 収入済額は九百七十億六千九百四十一万余円、収入率は八一・八%でございます。
 街路整備事業、中小河川整備事業などに対する国庫支出金を、説明欄にございますように、それぞれの補助率に基づき収入したものでございます。
 七ページをお開き願います。財産収入でございます。
 収入済額十四億三千三百五十七万余円、収入率は六四・五%でございます。代替地の賃貸料や売り払い代金などを収入したものでございます。
 八ページをお開き願います。繰入金でございます。
 収入済額は十五億二千九百七十五万余円、収入率は八五・四%でございます。
 街路整備事業や道路補修事業に伴う開発者負担金や復旧工事負担金など、他会計からの繰入金収入でございます。
 九ページをお開き願います。諸収入でございます。
 収入済額は四十六億四千五百四万余円、収入率は一〇三・七%でございます。
 生活再建資金は、貸付金の元金及び利子収入、次の道路補修費は、道路の復旧工事に伴う負担金収入、次の街路整備費は、京成押上線連立事業などにおける受託事業収入、次の宝くじ助成金収入は、多摩動物公園の展示施設整備事業などに対する助成金を収入したものでございます。
 以上で歳入の説明を終わりまして、次に、歳出の内容につきましてご説明いたします。
 一〇ページをお開き願います。歳出につきましても、Bの欄の支出済額や執行率などを中心にご説明いたします。
 まず、土木管理費でございます。
 支出済額は二百十四億八千四百二十二万余円、執行率は九二・四%、翌年度への繰越額を含めました執行率は九三・二%でございます。
 土木補助費は、市町村が施行する土木事業に対する都の補助金を支出したものでございます。
 次の生活再建資金貸付費と代替地購入費は、公共事業の施行に伴い移転を余儀なくされた方々に対する貸付金や代替地の取得に要した経費でございます。
 一一ページをお開き願います。道路橋梁費でございます。
 支出済額は二千九百六十億八千六百九万余円、執行率は八二・六%、繰越額を含めますと九二・一%でございます。
 道路補修費は、環状七号線外二百八十八カ所の路面補修などに要した経費、次の交通安全施設費は、約九・六キロの道路の無電柱化や約五・四キロの歩道の整備、五十八カ所の交差点の改良などに要した経費でございます。
 一二ページをお開き願います。
 道路整備費は、大田調布線外六十八カ所の道路の整備に要した経費、次の街路整備費は、環状第五の一号線外百五十一カ所の都市計画街路の整備に要した経費でございます。
 一三ページをお開き願います。
 橋梁整備費は、橋梁の新設、かけかえなどに要した経費で、完成した橋は新天王橋、八高線陸橋、西水門橋の三橋で、継続中の橋は是政橋や多摩大橋外十四橋でございます。
 一四ページをお開き願います。河川海岸費でございます。
 支出済額は五百八十五億二千七百十五万余円、執行率は九三・一%、繰越額を含めますと九九・五%でございます。
 中小河川整備費は、神田川外二十六河川の改修に要した経費でございます。
 一五ページをお開き願います。
 高潮防御施設費は、新河岸川外九河川の高潮防御施設、江東内部河川やスーパー堤防等の整備、東部低地帯における耐震対策などに要した経費でございます。
 一六ページをお開き願います。公園霊園費でございます。
 支出済額は五百三十四億二千五十二万余円、執行率は九七・七%、繰越額を含めますと九九・〇%でございます。
 公園整備費は、石神井公園外二十五公園の造成や用地取得などに要した経費でございます。
 以上で主要事項の決算説明を終わらせていただきます。
 引き続きまして、財務諸表について、A4縦の資料、東京都決算参考書財務諸表によりましてご説明させていただきます。
 四ページをお開き願います。貸借対照表、行政コスト計算書、キャッシュ・フロー計算書の概要を記載してございます。
 初めに、1、貸借対照表でございます。
 資産の部合計は、十五兆五千五百五十四億九千四百五十八万余円で、十八年度に対しまして千七百二十三億八千二百五十一万余円の増となりました。これは、主に用地取得や工事の実施に伴う固定資産の増加によるものでございます。
 負債の部の合計は、二兆九千八百四十三億三千九百七十七万余円で、十八年度に対して二百三十八億四千八百八十六万余円の減となりました。
 正味財産の部の合計は、十二兆五千七百十一億五千四百八十一万余円で、十八年度に対しまして千九百六十二億三千百三十八万余円の増となりました。
 次に、2の行政コスト計算書でございます。
 行政収入は七百四十八億千百二十二万余円、行政費用は二千六百七十二億四百八十三万余円、金融費用は四百六十九億五十二万余円、特別収入は四百九十一億四千五百三十三万余円、特別費用は二百十八億千二百九十七万余円でございます。
 これらの収入及び費用を差し引きまして、当期収支差額は二千百十九億六千百七十八万余円で、費用が収入を上回り、十八年度に対して二百六十一億八千三百八万余円の増となりました。これは、主に固定資産価格の修正に伴う特別費用の減でございます。
 次に、3、キャッシュ・フロー計算書でございます。
 行政サービス活動の収支差額は、千六百三十三億三千三百九十二万余円で、支出が収入を上回っています。
 社会資本整備等投資活動の収支差額は、千二百三十九億六千四百六十六万余円で、支出が収入を上回っております。
 この二つの収支差額を合わせた収支差額合計は、二千八百七十二億九千八百五十八万余円で、支出が収入を上回り、十八年度に対しましては、百五十六億二千二百万余円の減となりました。これは、主に行政サービス活動支出における道路や河川事業などの投資的経費の増によるものでございます。
 次に、各財務諸表の概要の説明を終わりまして、事業別情報につきましてご説明させていただきます
 一九ページをお開き願います。まず、道路事業でございます。
 道路事業は、道路、橋梁の維持管理及び整備を行う事業でございます。
 行政コスト計算書の当期収支差額は千四百七億八千百八十六万余円で、費用が収入を上回り、十八年度と比較いたしますと七十億四千八百七十八万余円の増となりました。
 また、都民一人当たりの行政コストは、一万六千九百六十五円でございます。
 貸借対照表の資産の部の合計は、十三兆三千四百五十四億千九百二十四万余円で、平成十八年度と比較すると千四百五十八億二千七百八十二万余円の増となり、都民一人当たりの資産は、百三万余円でございます。
 次に、二〇ページをお開き願います。河川事業でございます。
 河川事業は、河川の維持管理及び整備を行う事業でございます。
 行政コスト計算書の当期収支差額は、四百七十一億六千五百二十八万余円で、費用が収入を上回り、平成十八年度と比較すると四十五億百三十八万余円の減となりました。
 また、都民一人当たりの行政コストは、四千八百三円でございます。
 次に、隣の二一ページをごらんください。公園事業でございます。
 公園事業は、公園、動物園、霊園及び葬儀所の維持管理並びに整備を行う事業でございます。
 行政コスト計算書の当期収支差額は百九十二億十九万余円で、費用が収入を上回り、平成十八年度と比較いたしますと二百五十四億三千七百九十万余円の増となりました。
 また、都民一人当たりの行政コストは、二千三百十二円でございます。
 貸借対照表の資産の部の合計は、二兆千六百十八億八千五百十二万余円で、平成十八年度と比較いたしますと二百七十四億八千六百四十二万余円の増となり、都民一人当たりの資産は、十六万余円でございます。
 以上をもちまして平成十九年度決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○東野委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○河野委員 四つあります。
 一つ目、事業別予算、決算額の推移。
 二つ目、骨格幹線道路及び地域幹線道路の予算、決算額推移。
 三つ目、都立公園の整備費の実績。
 四つ目、直轄事業負担金の決算額の推移。
 いずれも過去十年でお願いします。

○東野委員長 ほかにありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 ただいま河野委員より資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求されました委員と調整の上、提出願います。
 以上で建設局関係を終わります。
 これをもちまして本日の分科会を閉会いたします。
   午後二時三十分散会

ページ先頭に戻る

ページ先頭に戻る