各会計決算特別委員会第二分科会速記録第一号

平成十九年十月十日(水曜日)
第十委員会室
   午後一時二十二分開議
 出席委員 十名
委員長大塚たかあき君
副委員長山田 忠昭君
副委員長古館 和憲君
西崎 光子君
西岡真一郎君
中山 信行君
吉原  修君
今村 るか君
小磯 善彦君
三原まさつぐ君

 欠席委員 なし

 出席説明員
病院経営本部本部長秋山 俊行君
経営企画部長及川 繁巳君
サービス推進部長都留 佳苗君
参事黒田 祥之君
福祉保健局局長安藤 立美君
次長関  敏樹君
技監梶山 純一君
総務部長杉村 栄一君
指導監査部長梶原 秀起君
医療政策部長細川えみ子君
保健政策部長清宮眞知子君
生活福祉部長永田  元君
高齢社会対策部長狩野 信夫君
少子社会対策部長吉岡 則重君
障害者施策推進部長松浦 和利君
健康安全室長桜山 豊夫君
企画担当部長松井多美雄君
施設調整担当部長宮垣豊美子君
参事蒲谷 繁夫君
参事吉井栄一郎君
参事住友眞佐美君
参事芦田 真吾君
参事松原 定雄君
参事菊本 弘次君
参事金丸 陽子君
参事奥澤 康司君
参事月川由紀子君

本日の会議に付した事件
平成十八年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について
病院経営本部関係
・平成十八年度東京都一般会計決算(説明)
福祉保健局関係
・平成十八年度東京都一般会計決算(説明)
・平成十八年度東京都母子福祉貸付資金会計決算(説明)
・平成十八年度東京都心身障害者扶養年金会計決算(説明)

○大塚委員長 ただいまから平成十八年度各会計決算特別委員会第二分科会を開会いたします。
 このたび、第二分科会委員長に選任をいただきました大塚たかあきでございます。
 最初の分科会ですので、一言ごあいさつをさせていただきます。
 本日から約三週間、合計五回にわたり、本分科会に分担されております決算を審査してまいります。副委員長を初め委員の皆様のご協力をいただきながら、分科会の円滑な運営に努めてまいりたいと思いますので、よろしくご協力をお願い申し上げます。
 初めに、本分科会の議席について申し上げます。
 議席は、先ほどの打合会で、ただいまご着席のとおりとすることを申し合わせましたので、ご了承願います。
 次に、本分科会の日程については、九月二十七日の委員会で決定されました審査日程に従いまして平成十八年度決算の審査を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
 次に、本分科会の担当書記を紹介いたします。
 議事課の担当書記は、加藤英治君です。古徳裕一郎君です。
 議案法制課の担当書記は、栗崎由美子さんです。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記あいさつ〕

○大塚委員長 本日は、病院経営本部及び福祉保健局関係の決算の審査を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の分科会で行いたいと思います。ご了承を願います。
 これより病院経営本部関係に入ります。
 初めに、病院経営本部長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○秋山病院経営本部長 病院経営本部長の秋山俊行でございます。
 大塚委員長を初め委員の皆様方には日ごろから病院経営本部所管の事務事業につきまして特段のご理解を賜りまして、厚く御礼を申し上げます。今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
 ご審議をいただくに当たりまして、当本部の幹部職員を紹介させていただきます。
 経営企画部長の及川繁巳でございます。サービス推進部長の都留佳苗でございます。参事で経営戦略・再編整備担当の黒田祥之でございます。当委員会との連絡等に当たらせていただきます総務課長の中川原米俊でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者あいさつ〕

○大塚委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○大塚委員長 これより決算の審査を行います。
 平成十八年度東京都一般会計決算中、病院経営本部所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○秋山病院経営本部長 病院経営本部所管にかかわります平成十八年度一般会計決算のご審議をお願いするに当たりまして、その概要についてご説明を申し上げます。
 お手元にお配りしてございます、右上に資料1と表示してございます平成十八年度決算の概要、これの一ページをごらんください。
 まず、事業の概要につきましてご説明申し上げます。
 平成十八年度における病院経営本部所管分の一般会計決算は、財団法人東京都保健医療公社の運営にかかわる補助金等にかかわるものでございます。
 次に、財団法人東京都保健医療公社の事業についてでございます。
 同公社は、地域の医療機関との連携に基づく地域医療のシステム化を推進するとともに、住民が必要とする保健医療サービスの提供等を行うことにより、都民の医療と福祉の向上に寄与する役割を担っております。
 平成十八年度におきましては、新たに都から運営を移管した荏原病院を含むごらんの五つの病院と、一つの検診センターの運営を行いました。
 次に、平成十八年度決算についてご説明申し上げます。
 資料二ページをお開きいただきたいと存じます。
 まず、歳入でございますが、予算現額二億三千八百万余円、収入済額二億一千六百万余円でございまして、予算現額に対する収入率は九〇・七%となっております。
 次に、歳出でございますが、予算現額百四十七億一千百万円、支出済額百四十一億三千八百万余円、不用額五億七千二百万余円でございまして、予算現額に対する執行率は九六・一%となってございます。
 次に、財務諸表についてご説明を申し上げます。
 貸借対照表につきましては、資産八百九億三千五百万余円、負債三百九十六億二千万余円、正味財産四百十三億一千四百万余円となっております。
 行政コスト計算書につきましては、収入九十四億五千七百万余円、費用三百七十億六千四百万余円でございまして、差し引き二百七十六億六百万余円のマイナスとなっております。
 以上、平成十八年度病院経営本部所管の一般会計決算の概要につきましてご説明を申し上げました。
 詳細につきましては、引き続き経営企画部長からご説明を申し上げます。ご審議のほど、よろしくお願い申し上げます。

○及川経営企画部長 平成十八年度病院経営本部所管の一般会計決算の内容につきましてご説明申し上げます。
 それでは、お手元にお配りしてございます右上資料2、平成十八年度東京都一般会計決算説明書をごらんください。
 恐れ入りますが、三ページをお開き願います。決算の総括でございます。
 内容につきましては、ただいま本部長からご説明申し上げましたので、省略をさせていただきます。
 次に、歳入歳出の詳細についてご説明いたします。
 七ページをお開き願います。まず、歳入について申し上げます。
 第九款、財産収入、第一項、財産運用収入、第一目、財産貸付収入でございます。
 収入済額は九千五万余円、収入率は八〇・三%となっております。これは、公社に対する建物賃貸料等を収入したものでございます。
 次に、八ページをお開きください。第十二款、諸収入、第九項、雑入、第三十三目、雑入でございます。
 収入済額は一億二千六百六十九万余円、収入率は一〇〇%となっております。これは、公社が運営する大久保病院の共益費を収入したものでございます。
 次に、歳出について申し上げます。
 恐れ入りますが、一一ページをお開き願います。第七款、福祉保健費、第十項、地域病院費、第一目、管理費でございます。
 支出済額は百四十億八千三百七十万余円、執行率九六・三%となっております。これは、公社への運営費補助金等を支出したものでございます。
 続いて、一二ページをお開きください。第二目、施設整備費でございます。
 支出済額は五千四百六十一万余円、執行率六八・五%となっております。これは、地域病院等の整備に要する経費を支出したものでございます。
 続きまして、お手元にお配りしてございます右上資料3、平成十八年度東京都決算参考書財務諸表をごらんください。
 恐れ入りますが、三ページをお開き願います。財務諸表の総括でございます。
 内容につきましては、先ほど本部長からご説明申し上げましたので、省略をさせていただきます。
 次に、財務諸表の詳細についてご説明申し上げます。
 七ページをお開き願います。まず、貸借対照表についてでございます。
 資産の部は、全額固定資産で、八百九億三千五百十二万余円となっております。これは、公社が運営する病院等の土地、建物及び工作物等を計上したものでございます。
 負債の部は、一年以内に償還がある都債等を計上しております流動負債が三十七億五千三百五十八万余円、これ以外の都債や退職給与引当金等を計上しております固定負債が三百五十八億六千六百六十一万余円で、合計三百九十六億二千二十万余円となっております。
 資産から負債を差し引いた正味財産は、四百十三億一千四百九十一万余円となっております。
 八ページをお開き願います。行政コスト計算書でございます。
 通常収支の部でございますが、行政収支の部は、財産収入などの行政収入が二億一千六百七十五万余円、補助費等の行政費用が百三十九億九百十八万余円となっております。
 金融収支の部は、都債の利子償還費である金融費用八億七千二百二十万余円となっており、通常収支差額は百四十五億六千四百六十四万余円のマイナスとなっております。
 特別収支の部でございますが、これは、当初設定した貸借対照表を修正するために今年度特別に計上するものでございまして、その収支は、百三十億四千二百三十四万余円のマイナスとなっております。
 これらを計算した当期収支差額は、二百七十六億六百九十八万余円のマイナスとなっております。
 九ページをごらんください。キャッシュ・フロー計算書でございます。
 経常的な事業運営に係る収支である行政サービス活動収支差額は百八億六千七百五十一万余円のマイナス、施設整備等に係る収支である社会資本整備等投資活動収支差額は三十億五千四百四万余円のマイナスとなっており、行政活動キャッシュ・フロー収支差額及び収支差額合計は、百三十九億二千百五十六万余円のマイナスとなっております。
 一〇ページをお開き願います。正味財産変動計算書でございます。
 前期末残高五百二十五億三千七百五十八万余円、当期変動額マイナス百十二億二千二百六十七万余円、当期末残高四百十三億一千四百九十一万余円となっております。
 以上をもちまして、平成十八年度一般会計決算のうち、病院経営本部所管分についての説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○大塚委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言を願います。

○古館委員 それでは、三点お願いします。
 各公社病院の経営指標と各公社病院に対する運営費補助金の推移、最後に各公社病院の医師、歯科医師及び看護師の定員及び現員、この三点についてお願いいたします。

○大塚委員長 ただいま古館副委員長から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大塚委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求されました委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で病院経営本部関係を終わります。

○大塚委員長 これより福祉保健局関係に入ります。
 初めに、福祉保健局長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○安藤福祉保健局長 福祉保健局長の安藤立美でございます。
 大塚委員長を初め委員の皆様方には日ごろからご指導を賜り、まことにありがとうございます。
 本日から平成十八年度の一般会計及び特別会計の決算につきましてご審議をいただくこととなります。事務事業の執行に当たりましては、今後とも一層の努力をしてまいる所存でございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
 それでは、ご審議をいただくに先立ちまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長の関敏樹でございます。技監の梶山純一でございます。総務部長の杉村栄一でございます。指導監査部長の梶原秀起でございます。医療政策部長の細川えみ子でございます。保健政策部長の清宮眞知子でございます。生活福祉部長の永田元でございます。高齢社会対策部長の狩野信夫でございます。少子社会対策部長の吉岡則重でございます。障害者施策推進部長の松浦和利でございます。健康安全室長の桜山豊夫でございます。企画担当部長の松井多美雄でございます。施設調整担当部長の宮垣豊美子でございます。事業調整担当参事の蒲谷繁夫でございます。医療改革推進担当参事の吉井栄一郎でございます。地域保健担当参事の住友眞佐美でございます。連絡調整担当参事の芦田真吾でございます。保育施策推進担当参事の松原定雄でございます。障害者医療担当参事の菊本弘次でございます。感染症・環境安全担当参事の金丸陽子でございます。食品医薬品安全担当参事の奥澤康司でございます。感染症危機管理担当参事の月川由紀子でございます。最後に、当委員会との連絡に当たらせていただきます総務課長の砥出欣典でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者あいさつ〕

○大塚委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○大塚委員長 これより決算の審査を行います。
 平成十八年度東京都一般会計決算中、福祉保健局所管分、平成十八年度東京都母子福祉貸付資金会計決算及び平成十八年度東京都心身障害者扶養年金会計決算を一括して議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○安藤福祉保健局長 それでは、平成十八年度決算の概要についてご説明申し上げます。
 お手元にございます資料1、決算概要の一ページをお開きをお願いいたします。第1、事業概要でございます。
 都民の方々が質の高い福祉サービスを安心して選択、利用し、地域で自立して暮らせる社会を築くことを目指す利用者本位の福祉や、三百六十五日二十四時間の安心と患者中心の医療の実現を目指し、都民のライフステージの各段階にわたり福祉、保健、医療施策を一体的、総合的に展開をしております。
 1、社会福祉推進基盤の整備に関すること以下八つの施策体系に区分をしております。ごらんいただきたいと存じます。
 恐れ入りますが、三ページをお開き願います。第2、決算の総括でございます。
 平成十八年度歳入歳出決算は、一般会計のほか、母子福祉貸付資金会計、心身障害者扶養年金会計の二つの特別会計がございます。
 まず、一般会計についてご説明をいたします。なお、百万円未満は四捨五入してお示しをしてございます。
 歳入につきましては、予算現額九百三十三億八千五百万円に対し、収入済額は八百四十七億二千四百万円で、予算現額に対する収入率は九〇・七%となっております。
 次に、歳出でございますが、予算現額七千二百四十三億七百万円に対し、支出済額は六千六百七十六億七千四百万円で、予算現額に対する執行率は九二・二%となっております。
 平成十九年四月一日をもって産業労働局から福祉保健局に移管されましたファミリー・サポート・センター事業について、平成十八年度の決算状況をご説明いたします。
 歳出でございますが、予算現額六千万円に対し、支出済額は五千七百万円で、予算現額に対する執行率は九五・〇%となっております。
 次に、特別会計についてご説明をいたします。
 まず、母子福祉貸付資金会計でございます。本会計は、母子及び寡婦福祉法に基づき、母子家庭に対し母子福祉資金の貸し付けを行うため設置をしております。
 予算現額は歳入、歳出ともに四十六億八千四百万円、これに対し収入済額は四十七億五千三百万円、支出済額は三十九億三千万円であり、予算現額に対し収入率は一〇一・五%、執行率八三・九%となっております。
 歳計剰余金八億二千三百万円は、翌年度への繰り越しとなっております。
 次に、心身障害者扶養年金会計でございます。本会計は、東京都心身障害者扶養年金制度を運用するため設置をしております。
 予算現額は歳入、歳出ともに四十四億八百万円、収入済額は四十三億五千二百万円、支出済額は四十三億三千六百万円であり、予算現額に対し収入率九八・七%、執行率九八・四%となっております。
 歳計剰余金一千六百万円は、翌年度への繰り越しとなっております。
 次に、四ページをお開き願います。第3、財務諸表の総括でございます。
 まず、一般会計についてご説明いたします。左の表をごらん願います。
 貸借対照表につきましては、資産三千五十一億三千五百万円に対し、負債は千五百三十五億一千四百万円であり、正味財産は千五百十六億二千百万円となっております。
 次に、右の表をごらん願います。
 行政コスト計算書でございますが、収入千四百九十七億七千九百万円に対し、費用は七千四百二十七億六千万円であり、差し引きマイナス五千九百二十九億八千百万円となっております。
 次に、特別会計についてご説明をいたします。
 まず、母子福祉貸付資金会計でございます。
 貸借対照表につきましては、資産三百三十三億八千五百万円に対し、負債は二百十七億一千万円であり、正味財産は百十六億七千五百万円となっております。
 次に、行政コスト計算書でございますが、収入一千六百万円に対し、費用は七億二百万円であり、差し引きマイナス六億八千六百万円となっております。
 次に、心身障害者扶養年金会計でございます。
 貸借対照表につきましては、資産百三十九億一千八百万円に対し、負債はゼロ円であり、正味財産は百三十九億一千八百万円となっております。
 次に、行政コスト計算書でございますが、収入九億六千百万円に対し、費用は四十億八千八百万円であり、差し引きマイナス三十一億二千七百万円となっております。
 次に、五ページをお開き願います。第4、平成十八年度に実施した主な事業についてご説明を申し上げます。
 まず1、社会福祉推進基盤の整備でございます。
 福祉改革推進のため、区市町村が地域の実情に応じて主体的に在宅福祉を中心とした地域福祉の基盤整備を図ることを支援する福祉改革推進事業を実施いたしました。
 2、医療提供体制の確保でございます。
 区市町村が実施をしております平日夜間帯の小児初期救急医療体制について運営費を助成するとともに、休日・全夜間診療事業を推進いたしました。
 また、ビル火災や列車事故などの現場に医師、看護師等が出向いて救命処置を行います災害医療派遣チームの拡充を図りました。
 3、保健施策の推進でございます。
 都民の健康と長寿を実現するため、平成十七年度に策定した東京都健康推進プラン21後期五か年戦略に基づきまして、戦略課題である糖尿病の予防、がんの予防、心の健康づくりについて、区市町村の健康増進計画の策定及び関係者の取り組みを総合的に支援いたしました。
 4、高齢者福祉施策の推進でございます。
 ケアを必要とする高齢者が地域の中で暮らし続けられるよう認知症高齢者グループホームの緊急整備促進を図りました。
 また、特別養護老人ホーム等の整備を図るため、施設を設置する社会福祉法人等に対して整備費を補助し、計画的な整備を行いました。
 次に、六ページをお開き願います。5、子どもと家庭・女性福祉、母子保健、小児医療施策の推進でございます。
 大都市の多様な保育ニーズに対応するため、ゼロ歳児保育、十三時間開所を義務づけた都独自の制度である認証保育所の規模の拡大を図るなど、保育サービスの充実に努めました。
 また、区市町村が地域の実情に応じて創意工夫により施策を展開できるよう、ハード、ソフトの両面から子育て支援全般の充実を図りました。
 6、障害者(児)施策の推進でございます。
 障害者地域生活支援・就労促進三か年プランに基づき、障害者が可能な限り地域で自立して生活できるよう知的障害者グループホームなどの設置を推進いたしました。
 また、重症心身障害児の入所待機者の解消を図るため、昨年四月、東部療育センターを全面開設するとともに、精神障害者の退院促進支援事業に取り組みました。
 7、健康危機管理体制の充実でございます。
 花粉症発症の予防や症状の軽減を図るため、花粉症自動測定・予報システムの導入や花粉症患者実態調査、治療方法の開発を推進いたしました。
 また、新たな健康危機等に対応するため、東京都新型インフルエンザ対策行動計画に基づき、新型インフルエンザ等の新興感染症に備えた体制整備を図りました。
 以上が平成十八年度の福祉保健局における決算概要でございます。
 なお、詳細につきましては、引き続き総務部長からご説明申し上げますので、ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。

○杉村総務部長 それでは、決算の詳細につきまして、お手元の決算説明書並びに決算参考書によりご説明申し上げます。
 最初に、資料2、一般会計決算説明書をごらんいただきたいと存じます。
 初めに、歳入についてですが、五ページをお開き願います。分担金及び負担金でございます。
 収入済額は八億一千百万余円、収入率は七四・八%となっております。
 次に、六ページをお開き願います。使用料及び手数料でございます。
 収入済額は二百二十四億九千三百万余円、収入率は九二・四%となっております。
 次に、一五ページをお開き願います。国庫支出金でございます。
 収入済額は四百八十二億四千七百万余円、収入率は八八・八%となっております。
 次に、二七ページをお開き願います。財産収入でございます。
 収入済額は一億八千五百万余円、収入率は九四・九%となっております。
 次に、二九ページをお開き願います。寄附金でございます。
 収入済額は一千百万余円となっております。
 次に、三〇ページをごらんください。繰入金でございます。
 収入済額は一億八千六百万余円となっております。収入率は九・七%でございます。
 次に、三四ページをお開き願います。諸収入でございます。
 収入済額は百二十七億八千八百万余円、収入率一一一・四%となっております。
 次に、歳出でございます。
 五七ページをお開き願います。最初に、福祉保健費でございます。
 支出済額は六千六百六十七億九千三百万余円、執行率は九二・二%となっております。
 科目別の内訳として、まず福祉保健管理費でございますが、局管理事務、監理団体に対する補助金などに要する経費を支出いたしまして、支出済額は百八十四億八千七百万余円、執行率は八五・六%となっております。
 次に、六三ページをお開き願います。医療政策費でございます。
 医療対策、看護職員確保対策などに要する経費を支出いたしまして、支出済額は二百二十一億三千五百万余円、執行率は八九・二%でございます。
 次に、七〇ページをお開き願います。保健政策費でございます。
 老人保健事業、特定疾病対策、医療費助成事業などに要する経費を支出いたしまして、支出済額は千百八十三億六千八百万余円、執行率は九八・七%でございます。
 次に、七八ページをお開き願います。生活福祉費でございます。
 生活保護事業、国民健康保険制度の運営、地域福祉を推進する事業などに要する経費を支出いたしまして、支出済額は千二百二十四億四千七百万余円、執行率は九四・〇%でございます。
 次に、九一ページをお開き願います。高齢社会対策費でございます。
 介護保険制度の運営やシルバーパスの交付など高齢者福祉の増進に要する経費を支出いたしまして、支出済額一千二百二十億三千七百万余円、執行率は九二・六%でございます。
 次に、一〇四ページをお開き願います。少子社会対策費でございます。
 児童育成手当等の支給、小児疾病等医療費助成、児童福祉施設への保護委託などに要する経費を支出いたしまして、支出済額は千十二億五千三百万余円、執行率は九四・六%でございます。
 次に、一一六ページをお開き願います。障害者施策推進費でございます。
 心身障害者通所訓練等事業補助など各種在宅福祉サービスに要した経費、重度心身障害者手当等の支給、心身障害者施設の運営や心身障害者(児)施設への保護委託などに要する経費を支出したもので、支出済額千二百四十億三千三百万余円、執行率は八八・二%でございます。
 次に、一三一ページをお開き願います。健康安全費でございます。
 食品並びに環境衛生対策、感染症対策などに要する経費を支出いたしまして、支出済額は百五十六億六千百万余円、執行率が九三・五%でございます。
 次に、一四三ページをお開き願います。施設整備費でございます。
 社会福祉施設等の整備及び整備費補助に要する経費を支出いたしまして、支出済額は二百二十三億六千七百万余円、執行率は七四・一%となっております。
 以上が福祉保健費の決算概要でございます。
 以上で福祉保健局分の一般会計決算の説明を終わりまして、次に、産業労働局から移管された事業の決算につきましてご説明申し上げます。
 一五七ページをお開き願います。産業労働費でございます。
 勤労者の福祉の増進及び児童の福祉の向上等として、ファミリー・サポート・センター事業に要する経費を支出いたしまして、支出済額は五千六百万余円、執行率は九五%となっております。
 引き続きまして、福祉保健局所管の特別会計についてご説明申し上げます。
 まず、お手元の資料3でございます母子福祉貸付資金会計決算説明書をごらんいただきたいと存じます。
 本会計は、母子及び寡婦福祉法に基づき、配偶者のない女性で児童を扶養している方に対しまして、各種の貸付金などにより、母子の自立支援と福祉の増進を図るものでございます。
 まず、二ページをお開き願います。歳入でございますが、母子福祉貸付金の返還金、一般会計からの繰入金、国庫からの借入金等を収入いたしまして、収入済額は四十七億五千三百万余円、収入率は一〇一・五%となっております。
 次に、三ページをごらんください。歳出でございます。
 母子福祉貸付資金の貸付金などを支出いたしまして、支出済額は三十九億二千九百万余円、執行率は八三・九%でございます。
 次に、お手元の資料4、心身障害者扶養年金会計決算説明書をごらんいただきたいと存じます。
 本会計は、心身に障害のある方の保護者が亡くなったとき、または身体及び精神の機能を著しく喪失した状態になったときに、年金を支給することにより、障害者の方の生活の安定と福祉の向上を図ろうとするものでございます。
 まず、二ページをお開き願います。歳入でございます。
 東京都心身障害者扶養年金加入者の掛金、心身障害者扶養年金基金からの繰入金などを収入いたしまして、収入済額は四十三億五千百万余円、収入率は九八・七%となっております。
 次に、三ページをごらんください。歳出でございます。
 東京都心身障害者扶養年金条例に基づく年金の給付等に要する経費を支出いたしまして、支出済額は四十三億三千六百万余円、執行率は九八・四%でございます。
 以上が心身障害者扶養年金会計決算説明書の説明でございます。
 なお、本制度につきましては、平成十九年三月一日をもちまして制度廃止となっておりますが、廃止時点で扶養年金を受給している方などには、制度廃止前と同様の仕組みで扶養年金を支給し、それ以外の未受給者の方には精算金を支給しております。
 以上をもちまして、平成十八年度一般会計決算及び特別会計決算のうち福祉保健局所管分につきましての説明を終わります。
 続きまして、資料5、決算参考書財務諸表をごらんいただきたいと存じます。
 まず、一ページをお開き願います。財務諸表の総括でございます。
 新公会計制度に基づく平成十八年度における福祉保健局財務諸表の概要が記載されております。これは、一般会計及び特別会計の母子福祉貸付資金会計と心身障害者扶養年金会計の各会計を合算したものでございます。
 (1)、貸借対照表につきましては、資産三千五百二十四億三千七百万余円に対し、負債は千七百五十二億二千三百万余円であり、正味財産は千七百七十二億一千四百万余円となっております。
 (2)、行政コスト計算書でございますが、収入一千五百七億五千五百万余円に対し、費用は七千四百七十五億四千九百万余円であり、差し引きマイナス五千九百六十七億九千三百万余円となっております。
 以下、(3)にはキャッシュ・フロー計算書、(4)には正味財産変動計算書の概要をそれぞれ記載してございます。
 次の二ページ以下では、会計別に財務諸表の概要をお示ししております。
 二ページには福祉保健局一般会計、三ページには母子福祉貸付資金会計、四ページには心身障害者扶養年金会計の概要をそれぞれ記載してございます。
 五ページをお開き願います。このページからは、局所管の一般会計と特別会計を合算した福祉保健局財務諸表を記載しております。
 1、貸借対照表から順にご説明をさせていただきます。
 資産の部でございますが、表の左上をごらん願います。
 Ⅰ、流動資産は百二十八億五千七百万余円、Ⅱ、固定資産は三千三百九十五億八千万余円であり、主な固定資産の内訳といたしまして、1、行政財産の1、有形固定資産のうち、建物が九百五十七億三千二百万余円、土地が九百二十九億六千五百万余円となっており、資産の部合計は三千五百二十四億三千七百万余円でございます。
 次に、負債の部でございますが、表の右上をごらん願います。
 Ⅰ、流動負債は二百五十七億二千八百万余円、Ⅱ、固定負債は千四百九十四億九千五百万余円、負債の部合計は千七百五十二億二千三百万余円でございます。
 次に、正味財産の部ですが、正味財産は千七百七十二億一千四百万余円、うち当期正味財産増減額は五十一億六千二百万余円の増でございます。
 六ページをお開き願います。2、行政コスト計算書でございます。
 まず、上から、通常収支の部でございます。
 Ⅰ、行政収支の部について、1、行政収入は八百四十三億二千三百万余円、2、行政費用は七千四百三十五億一千五百万余円でございます。
 Ⅱ、金融収支の部について、1、金融収入は三千九百万余円、2、金融費用は二十二億一千八百万余円で、通常収支差額はマイナス六千六百十三億七千万余円でございます。
 次に、特別収支の部についてでございますが、1、特別収入は六百六十三億九千二百万余円、2、特別費用は十八億一千五百万余円で、当期収支差額はマイナス五千九百六十七億九千三百万余円でございます。
 七ページをごらん願います。3、キャッシュ・フロー計算書でございます。
 左の列、一番下、行政サービス活動収支差額をごらん願います。マイナス五千七百七十五億五千五百万余円でございます。
 次に、右の列、中ほど、社会資本整備等投資活動収支差額をごらん願います。マイナス七十六億五千三百万余円でございます。行政活動キャッシュ・フロー収支差額はマイナス五千八百五十二億九百万余円でございます。
 続いて、やや下の方でございますが、財務活動収支差額は十億六百万余円、収支差額合計はマイナス五千八百四十二億二百万余円でございます。
 八ページをお開き願います。4、正味財産変動計算書でございます。
 九ページ右上から、前期末残高合計は千七百二十億五千百万余円、当期変動額合計は五十一億六千二百万余円、当期末残高合計は千七百七十二億一千四百万余円でございます。
 以上が一般会計と特別会計を合算した福祉保健局財務諸表でございます。
 続いて、一五ページをお開き願います。ここからが一般会計の財務諸表でございます。
 まず1、一般会計貸借対照表といたしまして、資産、負債、正味財産等について記載してございます。
 一六ページをお開き願います。2、一般会計行政コスト計算書といたしまして、収入、費用、当期収支差額等について記載してございます。
 一七ページをごらん願います。3、一般会計キャッシュ・フロー計算書といたしまして、収入、支出、収支差額等について記載してございます。
 一八ページをお開き願います。4、一般会計正味財産変動計算書といたしまして、前期末残高、当期変動額、当期末残高等について記載してございます。
 次に、二一ページをお開き願います。ここからが母子福祉貸付資金会計財務諸表でございまして、一般会計と同様に、財務諸表の各表を記載してございます。
 次に、二七ページをお開き願います。ここからが心身障害者扶養年金会計財務諸表でございます。財務諸表の各表を記載してございます。ごらんいただきたいと存じます。
 続きまして、三三ページをお開き願います。ここからは、福祉保健局の主要な八つの事業分野につきまして決算の状況をまとめたものであり、事業の概要、事業の規模、行政コスト計算書の概要及び一規模当たりの行政コスト等について記載しております。
 初めに、医療提供体制の確保でございます。
 都民の生命と健康を守り、三百六十五日二十四時間の安心と患者中心の医療の実現を図るため、救急医療対策などの事業を実施いたしました。
 一番下に記載をしてございますように、十八年度におきましては、通常収支差額は、費用が収入を百三十億九千六百万余円、また、当期収支差額でも費用が収入を百三十億余円それぞれ上回っております。また、利用者一人当たりの行政コストは千三百四十一円となっております。
 次の三四ページには保健サービスの向上、三五ページには生活福祉事業の推進、三六ページには高齢社会対策、三七ページは少子社会対策、三八ページには障害者施策の推進、三九ページには健康危機管理対策、四〇ページには社会福祉施設等整備につきまして、同様に記載をしてございます。
 以上をもちまして、福祉保健局所管分の平成十八年度一般会計決算及び特別会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○大塚委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○小磯委員 三点ございます。
 まず一点目は、過去五年間、行政サービスについて、個人負担額が税額の多寡や課税の有無等に連動する行政サービスについて、個人負担の免除額と免除対象人数及び個人負担の減額と減額対象人数を、行政サービス別にお願いをしたいと思います。
 二つ目は、たばこ対策の具体的な実施状況。各保健所、区市町村別、また、母子保健、健康診断等の分野別でお願いをいたします。
 三点目は、六十五の全災害拠点病院で、昨年の八月から東京都水道局と連携して、病院の地震対策に関連して給水車を使用した応急給水訓練を実施していると思いますが、その実施状況。
 この三点についてお願いいたします。

○古館委員 六点お願いいたします。
 福祉保健費の予算及び決算の推移を過去十年間でお願いします。
 二つ目に、福祉保健費の項別の予算及び決算の推移、これは過去二年で結構です。
 三つ目に、各種手当及び医療費助成等の予算及び決算の推移、これは過去五年でお願いします。
 それから、シルバーパス発行状況の推移。
 そして、介護ベッド購入費助成の区市町村別実績。
 そして最後が、子育て推進交付金の区市町村別交付額、これは〇六年度で基本分、政策誘導分別で、及び同交付金に包括化した十三事業の〇五年度決算における区市町村別交付額。
 以上です。

○大塚委員長 ただいま小磯委員、古館副委員長から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大塚委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求されました委員と調整の上、提出願います。
 以上で福祉保健局関係を終わります。
 これをもちまして本日の分科会を閉会いたします。
   午後二時八分散会

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