各会計決算特別委員会第一分科会速記録第一号

平成十四年十月四日(金曜日)
第十一委員会室
   午後一時三十三分開議
 出席委員 十名
委員長野村 有信君
副委員長中西 一善君
副委員長森田 安孝君
秋田 一郎君
山下 太郎君
ともとし春久君
臼井  孝君
花輪ともふみ君
古館 和憲君
三原 將嗣君

欠席委員 なし

 出席説明員
出納長室出納長大塚 俊郎君
副出納長中路 有一君
副出納長宮原 恒男君
財務局局長田原 和道君
経理部長佐藤 兼信君
契約調整担当部長松村 光庸君
主計部長松澤 敏夫君
財産運用部長小野田 有君
調整担当部長矢口 幸一君
庁舎管理部長中村 忠夫君
営繕部長福島 七郎君
参事齊間 孝一君
主税局局長安間 謙臣君
総務部長鮎澤 光治君
税制部長齋藤  熙君
税制調査担当部長三橋  昇君
参事尾芦 健二君
課税部長吉田 勝武君
資産税部長山中 史朗君
徴収部長菅原 秀夫君
特別滞納整理担当部長谷口 広見君
収用委員会事務局局長平井 健一君
審理担当部長市原  博君
議会局局長岡田 重信君
管理部長長野  宏君
議事部長稲熊 明孝君
参事花田貢市郎君

本日の会議に付した事件
 平成十三年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について
  出納長室関係
  ・一般会計決算(説明)
  財務局関係
  ・一般会計決算(説明)
  ・用地会計決算(説明)
  ・公債費会計決算(説明)
  主税局関係
  ・一般会計決算(説明)
  ・地方消費税清算会計決算(説明)
  収用委員会事務局関係
  ・一般会計決算(説明)
  議会局関係
  ・一般会計決算(説明)

○野村委員長 ただいまから平成十三年度各会計決算特別委員会第一分科会を開会いたします。
 このたび第一分科会委員長に選任いただきました野村有信でございます。最初の分科会ですので、一言ごあいさつをさせていただきます。
 本日から約三週間、合計六回にわたり、本分科会に分担されております決算を審査してまいります。
 副委員長初め委員の皆様のご協力をいただきながら、分科会の円滑なる運営に努めてまいりたいと思いますので、よろしくご協力をお願い申し上げます。
 初めに、本分科会の議席につきまして申し上げます。
 議席は、先ほどの打合会で、ただいまご着席のとおりとすることを申し合わせましたので、ご了承願います。
 次に、本分科会の日程につきましては、九月二十六日の委員会で決定されました審査日程に従いまして平成十三年度決算の審査を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
 次に、本分科会の担当書記を紹介いたします。
 議事課の担当書記は、井坂誠君、竹田千鶴子さん、お二人でございます。議案調査課の担当書記は岸洋子さんです。よろしくお願いいたします。
   〔書記あいさつ〕

○野村委員長 本日は、出納長室、財務局、主税局、収用委員会事務局及び議会局関係の順で決算の審査を行います。
 なお、本日は、説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の分科会で行います。ご了承願います。
 これより出納長室関係に入ります。
 決算の審査を行います。
 平成十三年度東京都一般会計決算中、出納長室所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○大塚出納長 出納長室所管の平成十三年度の決算審議に当たりまして、所管事務及び決算の総括につきましてご説明を申し上げます。
 お手元にお配りしてございます平成十三年度決算概要をお開きいただきたいと存じます。
 初めに、一ページでございますけれども、初めに上段でございますが、1の事業概要についてご説明を申し上げます。
 第一は、地方自治法に定められた出納長の職務権限に関する事務でございます。公営企業会計を除く都の各会計に属する現金、有価証券及び物品の出納保管、支出負担行為の確認、決算の調製などの会計事務でございます。
 第二は、知事の補助組織として行う事務でございます。基金に属する現金及び有価証券の運用管理に関する事務、用品に関する事務及び財務会計システムに関する事務などでございます。
 第三は、地方自治法上の法定受託事務である歳入歳出に係る歳入徴収官、支出官等の国の会計事務、地方公営企業法の一部が適用される準公営企業に関する会計事務などでございます。
 次に、下段でございますけれども、2の決算の総括につきましてご説明を申し上げます。
 歳入につきましては、予算現額二十六億七千四百万余円、収入済額十四億六千百万余円でございまして、予算現額に対する収入率は五四・七%でございます。
 歳出につきましては、予算現額六十四億六千七百万円、支出済額四十六億三千百万余円、不用額十八億三千五百万余円であり、執行率は七一・六%でございます。
 以上が出納長室所管の平成十三年度決算の概要でございます。
 なお、詳細につきましては中路副出納長よりご説明を申し上げます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○中路副出納長 お手元にお配りしてございます平成十三年度東京都一般会計決算説明書により、決算の内容についてご説明させていただきます。
 一ページから三ページの決算の総括につきましては、ただいま出納長からその概要をご説明申し上げましたので、省略させていただきます。
 四ページをお開きいただきたいと存じます。決算の内訳を款別にご説明申し上げます。初めに、歳入でございます。
 使用料及び手数料につきましては、収入済額が三百円、収入率は三%でございます。これは東京都情報公開条例に基づき徴収した開示手数料でございます。
 次に、五ページの財産収入でございますが、収入済額は十一億六千三百三十七万余円、収入率は四七・六%でございます。これは出納長室が保管しております財政調整基金外十二基金の運用により生じた預金利子などを収入したものでございます。収入率が低くなっておりますのは、日本銀行により金融緩和政策がとられたことによりまして金利が低下し、予算との乖離が発生したものでございます。
 次に、六ページをお開きいただきたいと存じます。諸収入でございますが、収入済額は二億九千八百二十二万余円、収入率は一二九・七%となっており、その内訳は、都預金利子及び雑入でございます。諸収入の大宗を占める都預金利子は、出納長が保管しております歳計現金などの預金利子を収入したものでございます。
 以上が歳入の内訳でございます。
 次に、歳出でございますが、八ページをお開きいただきたいと存じます。
 まず、総務費でございますが、支出済額は四十六億三千五十万余円、執行率は七三・三%となっております。その内訳を目別にご説明申し上げます。
 管理費の支出済額は三十億三千五百八十七万余円、執行率は九二・七%となっております。これは、所属職員の職員費、管理事務費のほか、財務会計システム及び用品調達などの費用でございます。
 一〇ページをごらんいただきたいと存じます。公金取扱費の支出済額は四億三千百四十二万余円、執行率は七一・九%となっております。これは、都の公金を収納または支出する際にかかる郵便振替手数料などの公金取扱手数料でございます。
 次に、一一ページをごらんいただきたいと存じます。積立金の支出済額は十一億六千三百二十一万余円、執行率は四七・六%でございます。これは、先ほど五ページでご説明いたしました、財産収入として歳入に計上した財政調整基金などの運用から生じた預金利子等を、それぞれの基金に積み立てるために支出したものでございます。執行率が低くなっておりますのは、預金利子の収入率と同じ理由によるものでございます。
 最後に、一二ページをごらんいただきたいと存じます。公債費でございますが、目の一時借入金等利子は、都の支払い資金に一時的な不足が生じた場合、まず出納長室が保管している基金など都の内部資金から繰りかえ運用いたしますが、なお不足する場合に市中銀行から一時借り入れをした際に支払う利子を計上してございます。平成十三年度の支出済額は六十六万余円、執行率は〇・四%となっております。これは、市中銀行からの一時借り入れがなかったことに加えまして、内部資金からの繰りかえ運用も少なく済んだことによるものでございます。
 以上をもちまして出納長室所管の平成十三年度一般会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○野村委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○森田委員 この八ページに出ています財務会計システム六億一千七百万、この財務会計システムの運用状況と中身と、それから、これは端末云々というふうに出ていますけれども、明細の主要内容を教えていただきたいと思います。

○野村委員長 ほかに資料要求ございませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○野村委員長 ただいま森田委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○野村委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求されました委員と調整の上、提出願います。
 以上で出納長室関係を終わります。

○野村委員長 これより財務局関係に入ります。
 初めに、財務局長から、あいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○田原財務局長 財務局長の田原和道でございます。
 委員長初め委員の皆様方には、財務局所管の事務事業につきまして日ごろからご指導を賜りまして、ありがとうございます。
 当局の事務事業の執行に当たりましては、今後とも適切かつ円滑な運営に努めてまいる所存でございます。引き続き、一層のご指導、ご鞭撻のほどお願いいたします。
 それでは、財務局の幹部職員をご紹介いたします。
 経理部長の佐藤兼信でございます。契約調整担当部長の松村光庸でございます。主計部長の松澤敏夫でございます。財産運用部長の小野田有でございます。調整担当部長の矢口幸一でございます。庁舎管理部長の中村忠夫でございます。営繕部長の福島七郎でございます。技術管理担当参事の齊間孝一でございます。当委員会との連絡に当たります、参事で総務課長事務取扱の影山竹夫でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○野村委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○野村委員長 これより決算の審査を行います。
 平成十三年度東京都一般会計決算中、財務局所管分、平成十三年度東京都用地会計決算及び平成十三年度東京都公債費会計決算を一括して議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○田原財務局長 財務局の平成十三年度決算の概要をご説明申し上げます。
 お手元にお配りしてございます決算概要、これをごらんをいただきます。
 一ページをお開きいただきたいと思います。
 まず、事業の概要をご説明申し上げます。
 財務局が所管をしております事業の主なものをここに列挙してございますけれども、第一に、都の予算の調製と配当、執行監督、第二に、工事や物品等の契約と検収、第三に、土地、建物等の公有財産の取得と管理、それから処分、第四に、本庁舎等の管理、第五に、建築物等の設計、施工、監督を行っております。そのほか、宝くじの発売、用地会計による用地の取得、都債の発行と償還事務等を行っております。
 次に、決算の総括についてご説明をいたします。
 まず、一般会計でございますけれども、歳入は、予算現額八千二百三十一億二千万円に対しまして、収入済額七千八十六億九千八百万円でございます。差し引きでいいますと、一千百四十四億二千二百万円の収入減となっております。収入率は八六・一%でございます。
 収入の主なものは、各局の事業費の財源として収入をいたしました都債、それから、国から交付を受けた特例交付金等でございます。
 歳出でございますけれども、予算現額九千七百八十七億九千万円に対しまして、支出済額九千七百二十七億三千万円、差し引きいたしますと、不用額が六十億五千八百万円でございまして、執行率九九・四%となっております。
 支出の主なものは、都債の元利償還金、減債基金への積立金及び公営企業会計に対する支出金等でございます。
 次に、用地会計でございますが、この会計は、道路、河川、公園等の事業用地を先行取得するために設置をした会計でございます。
 歳入は、予算現額一千四百七十一億四千七百万円に対し、収入済額一千百八十二億円でございます。差し引き二百八十九億四千七百万円の収入減となりまして、収入率は八〇・三%でございます。
 また、歳出は、予算現額一千四百七十一億四千七百万円に対しまして、支出済額一千二十九億七百万円、翌年度繰越額は五億一千百万円、差引不用額は四百三十七億二千八百万円でございまして、執行率は六九・九%でございます。
 次に、二ページをお開きをいただきます。公債費会計でございます。
 この会計は、一般会計外十八会計の公債費を一括経理をいたしておるものでございます。
 決算額は、歳入、歳出とも一兆三千六百八十七億六千五百万円でございまして、収入率も執行率も九九・九%となっております。
 以上、平成十三年度財務局所管の決算について概要をご説明申し上げました。
 詳細につきましては経理部長からご説明を申し上げます。よろしくご審議をお願いいたします。

○佐藤経理部長 それでは、私から、平成十三年度の決算の内容につきましてご説明を申し上げます。
 お手元に三冊の決算説明書をお配りしてございます。一つは一般会計決算説明書、それから用地会計決算説明書、もう一つが公債費会計決算説明書でございます。
 最初に、一般会計決算につきましてご説明申し上げます。
 決算の総括につきましては、ただいま局長からご説明申し上げましたので、省略をさせていただきまして、決算の内訳につきまして、各款ごとにその概要をご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、五ページをお開き願いたいと存じます。まず、歳入でございます。
 第四款、地方特例交付金でございます。
 これは、地方特例交付金等の地方財政の特別措置に関する法律に基づきまして、千五百二十五億六千二百万余円を収入したもので、収入率は一〇〇%でございます。
 次に、六ページをお開き願います。第五款、特別交付金でございます。
 これは、収入内訳の欄にございますように、交通安全対策特別交付金として四十五億二千百万余円を収入したもので、収入率は一〇一・九%でございます。
 次に、七ページをごらんいただきたいと存じます。このページから九ページまでは、第七款、使用料及び手数料でございます。
 収入済額は十四億一千三百万余円で、収入率は九八・九%でございます。これは、行政財産の使用許可に伴う土地及び建物の使用料、並びに証明閲覧にかかわります手数料等を収入したものでございます。
 次に、一〇ページをお開き願いたいと存じます。一〇ページと一一ページは、第八款、国庫支出金でございます。
 収入済額は六千百余万円で、収入率は一三五・五%でございます。これは、国土利用計画法に基づきまして実施しております地価審査、地価調査、及び国有財産法に基づく境界確定に対します国庫補助金などを収入したものでございます。
 次に、一二ページをお開き願います。このページから一五ページまでは、第九款、財産収入でございます。
 収入済額は八百七十七億六千四百万余円で、収入率は一七〇・〇%でございます。都が保有しております財産の賃貸料及び株式配当金、並びに不用となりました土地の売り払い代金等を収入したものでございます。
 次に、一六ページの繰入金でございますが、これは基金等からの繰り入れを予定しておりましたが、繰り入れを行わなかったものでございます。
 次に、一七ページをごらんください。このページから二三ページまでは、第十二款、諸収入でございます。
 収入済額は七百七十六億四千六百万余円で、収入率は一〇四・二%でございます。これは、一八ページに記載してございます宝くじ益金、その他を収入したものでございます。
 次に、二四ページをお開き願いたいと存じます。第十三款、都債でございます。
 収入済額は三千百三十三億二千百万余円で、収入率は六八・四%でございます。これは、総務債外八事業の新規事業債及び減税補てん債を収入したものでございます。起債充当事業の内訳は、二四ページから三三ページまでに記載をしてございます。
 恐れ入りますが、三四ページをお開き願いたいと存じます。第十四款、繰越金でございます。
 これは前年度からの繰越金七百十四億五百万余円を収入したもので、収入率は一〇〇・〇%でございます。
 以上、財務局の歳入決算を合計いたしますと、三四ページの一番下に記載してございますように、七千八十六億九千八百余万円で、収入率は八六・一%でございます。
 引き続きまして、三五ページ以降の歳出につきましてご説明申し上げます。
 まず、第二款、総務費でございます。
 支出済額は九十七億六千三百万余円で、執行率は八五・〇%でございます。この款は、財務局が所管をしております事務事業のうち、経理事務、予算編成事務、庁舎管理事務、営繕工事事務等の経費を支出したものでございます。人件費、事務費が主なものでございまして、支出の内訳は、三五ページから三九ページまで記載してございます。
 恐れ入りますが、四〇ページをお開き願いたいと存じます。第十七款、公債費でございます。
 支出済額は五千三百十一億五千五百万余円で、執行率は一〇〇・〇%でございます。この款は、一般会計における都債の発行及びその償還に要する経費を公債費会計へ繰り出したものでございます。
 四一ページをごらんください。このページから四九ページまでは、第十八款、諸支出金でございます。
 支出済額は四千三百十八億一千二百万余円で、執行率は九九・七%でございます。この款は、財産運用事務及び財政調整基金等基金への繰り出しに要した経費並びに、と場会計外八会計に対します補助金等を支出したものでございます。
 次に、五〇ページをお開き願いたいと存じます。第十九款、予備費でございます。
 議決額五十億円に対しまして、補充額は十八億円で、補充率は三六・〇%でございます。これは環境費及び教育費に充当したものでございます。
 以上、財務局の歳出決算を合計いたしますと、五〇ページの一番下に記載してございますように、九千七百二十七億三千百余万円で、執行率は九九・四%でございます。
 以上で一般会計の説明を終わらせていただきまして、引き続き用地会計についてのご説明を申し上げます。
 用地会計決算説明書をごらんいただきたいと存じます。
 用地会計は、道路、河川、公園等の事業を円滑に推進するために、用地の先行取得を行う会計でございます。
 四ページをお開き願いたいと存じます。
 第一款、財産収入の収入済額でございますが、六百八十五億一千万余円で、収入率は一四七・二%でございます。これは、買収しました用地を、事業の実施に合わせて各局に引き渡しました代金等を収入した不動産売り払い収入が主なものでございます。内訳は、四ページから六ページまで記載のとおりでございます。
 次に、七ページをお開き願いたいと存じます。第二款、繰入金でございます。
 収入済額といたしまして三百十九億七千四百万余円で、収入率は八四・九%でございます。買収いたしました用地にかかわる都債償還費を繰入金として収入したものでございます。
 次に、八ページをお開き願います。第三款、諸収入でございます。
 収入済額は三百万余円で、収入率は一八〇・七%でございます。歳計現金の都預金利子を収入したものでございます。
 九ページをごらんください。第四款、都債でございます。
 収入済額は九十九億二百万余円で、収入率は一六・〇%でございます。これは、用地買収費の財源として起債をいたしました公共用地先行取得債を収入したものでございます。
 その他前年度からの繰越金を加えました歳入決算額の合計は、一一ページの一番下に記載してございますが、千百八十二億余円でございまして、収入率は八〇・三%でございます。
 続きまして、歳出でございますが、一二ページをお開き願います。
 用地費の歳出につきましては、執行概要説明の支出内訳欄をごらんいただきたいと存じます。
 まず、1の用地買収費でございます。
 支出済額は、内訳に記載してございますように、百三十五億余円でございまして、執行率は二三・四%でございます。これは河川、公園等の各事業用地を買収したものでございます。
 なお、翌年度へ繰り越しを行います経費といたしまして、翌年度繰越額の欄にございますように、五億一千百万余円がございます。
 一四ページをお開き願いたいと存じます。2の繰出金でございます。
 支出済額は八百九十二億五千九百万余円で、執行率は一〇〇・〇%でございます。これは、用地買収費の財源として起債をいたしました都債の償還費等の経費を公債費会計等へ繰り出したものでございます。
 その下の事務費でございますが、支出済額は一億四千八百万余円で、執行率は四六・八%でございます。これは、用地買収の際に必要な測量、土地鑑定料などの経費を支出したものでございます。
 以上、歳出決算額を合計いたしますと、一五ページの一番下に記載してございますように、一千二十九億七百万余円でございまして、執行率は六九・九%でございます。
 これをもちまして用地会計の説明を終わらせていただきます。
 引き続きまして、公債費会計についてご説明を申し上げます。
 公債費会計決算説明書をごらんいただきたいと存じます。
 公債費会計は、一般会計、特別会計及び公営企業会計の公債費を区分いたしまして、明確に経理するために一括計上したものでございます。
 四ページをお開き願いたいと存じます。まず、歳入でございます。
 第一款、財産収入でございます。
 収入済額といたしましては二十五億七千二百万余円でございまして、収入率は一二七・四%でございます。これは減債基金の運用利子を収入したものでございます。
 次に、五ページをごらんください。第二款、繰入金でございます。
 収入済額は一兆二千六百七十一億四千八百万余円でございまして、収入率は九九・九%でございます。これは、各会計にかかわります公債費に見合う金額を当該会計から収入したものと、それから減債基金から収入したもので、内訳は五ページから八ページ記載のとおりでございます。
 一般会計から五千三百十一億五千五百万余円、特別会計九会計から一千九百五十九億八千六百万余円、公営企業会計九会計から五千百九十八億六千六百万余円及び減債基金から二百一億四千万余円ということになってございます。
 次に、九ページをお開き願いたいと存じます。第三款、諸収入でございます。
 収入済額といたしまして四十一万余円でございます。これは、歳計現金に係ります都預金利子を収入したものでございます。
 一〇ページをお開き願います。第四款、都債でございます。
 収入済額は九百九十億四千三百万余円でございまして、収入率は九九・八%でございます。一般会計の借りかえの財源として、都債を収入したものでございます。
 以上、歳入決算額を合計いたしますと、一〇ページの一番下に記載してございますように、一兆三千六百八十七億六千五百万余円でございまして、収入率は九九・九%でございます。
 次に、一一ページをごらんいただきたいと存じます。歳出でございます。
 歳出につきましては、科目欄の目の列をごらんいただきたいと存じます。
 まず、元金償還金でございます。
 支出済額は五千九百四十億四百万余円で、執行率は一〇〇・〇%でございます。
 一三ページをお開き願いたいと存じます。利子償還金でございます。
 支出済額は四千八百五十二億三千六百万余円でございまして、執行率は九九・八%でございます。
 次に、一五ページをお開き願いたいと存じます。減債基金積立金でございます。
 支出済額は二千八百二十七億二千四百万余円でございまして、執行率は一〇〇%でございます。
 その下の発行及び償還手数料でございますが、支出済額は六十七億四千二百万余円でございまして、執行率は九九・五%でございます。
 次に、一七ページをお開き願いたいと存じます。管理費でございます。
 支出済額は五千七百万余円でございまして、執行率は四一・六%でございます。
 以上、歳出決算額を合計いたしますと、一七ページの一番下に記載してございますように、一兆三千六百八十七億六千五百万余円でございまして、歳入決算額と同額となってございます。
 これをもちまして公債費会計の決算説明を終わらせていただきます。
 以上、まことに簡単ではございますが、平成十三年度財務局所管の各会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○野村委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○古館委員 それでは、九点ほどお願いします。
 一つは、当初予算額と前年最終補正の予算額、その合計の増減を十年間程度でお願いします。
 二つ目に、一般会計収入科目別起債発行額の推移、これも十年間でお願いします。
 三つ目に、国直轄事業の推移と起債額、これも十年間で。
 それから四つ目に、出資、貸し付け等にかかわる金額と、そのうち起債額についても十年間でお願いします。
 それから、二〇〇〇年から二〇〇三年まで、それぞれ一般歳出、経常経費、投資的経費、公債費について、これは金額についてお示しをいただきたいと思います。
 それから六つ目が、起債償還予定額及び減債基金残高の試算を一覧にしてお願いしたいと思います。
 七つ目が、先ほどの公債費の説明の中での一五ページに関連しまして、発行及び償還手数料、この手数料の利率の推移を、この間十年間ぐらいでお願いしたいと思います。
 それから第八点目が、中小企業の受注実績を、工事、物品に区分してお示しいただきたいと思います。
 それから、同じ中小企業の受注実績ですが、局別の受注実績で、財務局発注と局発注合わせたものでお願いしたいと思います。
 以上です。

○森田委員 五、六点お願いします。
 一つは、財務局のIT化のための経費と、その内容と効果。
 二番目が、財務局の持っている主なシステムの内容。
 三番目、電子入札制度のメリット、デメリットのわかりやすい内容を教えていただきたい。
 四番、わかる範囲内でいいんですが、国土交通省の行っている電子入札制度の内容。
 五番目、これもわかる範囲内で結構ですが、他の自治体で行っている電子入札の状況。
 六番目、都の電子入札の現況と今後の予定。
 以上、よろしくお願いします。

○野村委員長 ほかにご発言ございませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○野村委員長 ただいま古館委員、森田委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○野村委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求されました委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で財務局関係を終わります。

○野村委員長 これより主税局関係に入ります。
 初めに、主税局長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○安間主税局長 主税局長の安間謙臣でございます。
 委員長を初め委員の皆様には、主税局所管の事務事業につきまして、日ごろから格別のご理解を賜り、厚くお礼申し上げます。今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
 それでは、主税局の幹部職員をご紹介いたします。
 総務部長の鮎澤光治でございます。税制部長の齋藤煕でございます。税制調査担当部長の三橋昇でございます。参事で調整担当の尾芦健二でございます。課税部長の吉田勝武でございます。資産税部長の山中史朗でございます。徴収部長の菅原秀夫でございます。特別滞納整理担当部長の谷口広見でございます。最後に、当分科会との連絡等に当たらせていただきます総務課長の加島保路でございます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○野村委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○野村委員長 これより決算の審査を行います。
 平成十三年度東京都一般会計決算中、主税局所管分及び平成十三年度東京都地方消費税清算会計決算を一括して議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○安間主税局長 主税局関係の平成十三年度決算の説明に当たりまして、まず私からその概要を申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の平成十三年度決算概要、三ページの冊子でございます、これの一ページをお開きいただきたいと存じます。この表は、一般会計の決算の総括をお示ししたものでございます。
 まず、歳入でございますが、上段の欄でございます。総額は、表の一行目にありますとおり、予算現額四兆三千九百三十四億八千四百万円に対し、収入済額は四兆三千九百四十四億一千二百万円で、差し引き九億二千八百万円の増収、収入率は一〇〇%となっております。そのうち都税は、表の二行目にございますとおり、予算現額四兆三千七百七十六億五千五百万円に対し、収入済額が四兆三千七百九十二億七千三百万円で、差し引き十六億一千八百万円の増収、収入率は一〇〇・〇%となっております。
 次に、歳出でございますが、総額は、下の表の一行目にありますとおり、予算現額一千五百九十九億三千五百万円に対し、支出済額は一千五百六十二億二千百万円で、差し引き三十七億一千四百万円の不用額が生じ、執行率は九七・七%となっております。
 続きまして、二ページをお開きいただきたいと存じます。地方消費税清算会計の決算の総括をごらんいただきたいと存じます。
 まず、歳入でございますが、国及び他の道府県から払い込まれた額は、一行目の収入済額のとおり、九千五百二十五億七千三百万円でございます。一方、歳出は、中段の表、支出済額のとおり、九千三百三十五億六千五百万円でございます。このうち一般会計への繰出金は、参考の最下段にありますとおり、都預金利子を含め三千六十八億二千五百万円となっております。
 次に、三ページをお開きいただきたいと存じます。
 これは参考資料でございますが、まず、参考資料1は、都税収入の推移を時系列的にお示ししたものでございます。平成十三年度につきましては、銀行等に対する外形標準課税の導入等により、前年度に対し千百億円余の増収となっております。
 参考資料2は、徴収率等の推移を時系列的にお示ししたものでございます。まず、純滞納繰越額でございますが、平成十三年度は、ピーク時でありました平成六年度の四割以下の九百三十億円にまで圧縮いたしました。さらに、徴収率は、前年度より〇・八ポイント向上し、九六・一%まで改善することができました。
 以上、簡単ではございますが、平成十三年度決算概要の説明を終わらせていただきます。
 なお、詳細につきましては、引き続き総務部長からご説明申し上げます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○鮎澤総務部長 それでは、引き続きまして、私から、お手元の平成十三年度東京都一般会計歳入歳出決算説明書及び平成十三年度東京都地方消費税清算会計歳入歳出決算説明書により、事項を追ってご説明申し上げます。
 初めに、一般会計についてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、平成十三年度東京都一般会計歳入歳出決算説明書の五ページをお開きいただきたいと存じます。第1表は、平成十三年度の都税の歳入予算と決算とを税目別に比較したものでございます。以下、主な税目について順にご説明いたします。
 まず、上から二行目の法人都民税と、さらに四行下の法人事業税でございますが、企業収益が見込みを若干上回ったことから、比較増減欄に示してありますとおり、予算現額に対し、法人都民税は九十億二千四百万余円の増、収入率一〇一・三%、法人事業税につきましては、百二億四千二百万余円の増、収入率は一〇一・〇%となっております。
 次に、三行目の都民税利子割につきましては、定額貯金が平成十二年度に引き続き集中満期を迎え、貯金利子が増加したことなどから、二十四億七千五百万余円の増収となりました。
 その五行下の繰入地方消費税につきましては、年度後半、個人消費の低迷や輸入貨物の急速な落ち込みが見られたことから、百九十四億五千四百万余円の減収となりました。
 表の税目欄、中ほどの固定資産税と下から五行目の都市計画税につきましては、継続的な徴税努力により徴収率が向上したことから、固定資産税が五十二億五千百万余円、都市計画税が八億八千九百万余円の増収となりました。
 以上、主な税目の状況をご説明いたしましたが、これらを合わせて、都税合計では、下から三行目の中ほどにありますとおり、収入済額は四兆三千七百九十二億七千二百万余円で、予算現額に対し十六億千八百万余円の増、収入率は一〇〇・〇%となった次第でございます。
 なお、これらの科目別明細や都税事務所別の状況につきましては、七ページ以降にお示ししてございますので、後ほどごらんいただきたいと存じます。
 続きまして、地方譲与税の歳入決算について申し上げます。
 恐れ入りますが、二九ページをお開きいただき、上段の第5表をごらんいただきたいと存じます。地方譲与税の収入済額は、一行目の中ほどにありますとおり、三十億三千八百万余円で、予算現額に対し一億一千四百万余円の増収となっております。
 続きまして、同じページ下段の第6表をごらんいただきたいと存じます。ここでは助成交付金の歳入決算をお示ししてございます。収入済額は千七百万余円で、予算現額に対し九十万余円の減収となったところでございます。
 次に、三〇ページをお開きいただき、第7表をごらんいただきたいと存じます。歳入の最後になりますが、税外収入についてご説明申し上げます。
 税外収入の合計額は、表の一行目の中ほどにありますとおり、収入済額は百二十億八千二百万余円で、予算現額に対し八億三百万余円の減収となっております。税外収入の大部分を占めますのは、三一ページの表の三行目にあります延滞金でございますが、予算現額に対し一億二千九百万余円の減収となっております。
 以上、歳入の説明を終わらせていただきます。
 次に、歳出についてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、三七ページをお開きいただきたいと存じます。
 まず、表の一行目の徴税費でございますが、支出済額は八百三十一億余円で、執行率は九六・八%となっております。その内訳を申し上げますと、まず、表の二行目の徴税管理費でございますが、支出済額は百六十六億千三百万余円で、執行率は九二・五%となっております。この経費は、一般管理事務関係職員の人件費、一般管理事務経費及び税務事務の電算処理費等に支出したものでございます。
 次に、三八ページをお開きいただきたいと存じます。表の科目欄、中ほどの課税費でございますが、支出済額は二百四十三億九千九百万余円で、執行率は九六・六%となっております。この経費は、都税賦課事務関係職員の人件費、都税の賦課事務経費及び固定資産評価事務経費等に支出したものでございます。
 次に、三九ページ下段の徴収費でございますが、支出済額は四百十五億九千九百万余円で、執行率は九八・九%となっております。この経費の内訳につきましては、次の四〇ページにかけてお示ししてございます。徴収事務関係職員の人件費及び都税の徴収に要する経費として支出したものでございます。
 次に、四一ページをごらんいただきたいと存じます。表の中ほどの施設整備費でございますが、支出済額は四億八千七百万余円で、執行率は八一・六%となっております。これは、緊急に補修を要する都税事務所の庁舎改修等の経費として支出したものでございます。
 以上が徴税費の内訳でございます。
 最後に、四二ページをお開きいただきたいと存じます。表の一行目の諸支出金でございますが、支出済額は七百三十一億二千万余円で、執行率九八・七%となっております。この経費は、過誤納還付金など法律で支出を義務づけられた経費でございます。
 続きまして、地方消費税清算会計についてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、平成十三年度地方消費税清算会計歳入歳出決算説明書の五ページをお開きいただき、第1表をごらんいただきたいと存じます。
 まず、一行目の地方消費税でございますが、これは国から払い込まれた清算前の地方消費税で、収入済額が七千二百六億九千万余円で、予算現額に対し五百九十億一千百万余円の減収となっております。
 次に、六ページをお開きいただきたいと存じます。一行目の諸収入でございますが、これは、清算によって他の道府県から払い込まれた地方消費税清算金と都預金利子との合計で、収入済額が二千三百十八億八千百万余円で、予算現額に対し七十六億六千四百万余円の増収となっております。
 以上で歳入の説明を終わらせていただきます。
 次に、歳出について申し上げます。
 恐れ入りますが、九ページをお開きいただきたいと存じます。支出済額の総額は、表の一行目にありますとおり、九千三百三十五億六千四百万余円でございます。
 その内訳を申し上げますと、まず、表の三行目の地方消費税徴収取扱費として二十六億三千三百万余円を支出いたしました。これは、地方消費税の賦課徴収に要した経費として国に支払ったものでございます。
 次の地方消費税清算金でございますが、支出済額は六千二百四十一億六百万余円となっております。この経費は、国から都に払い込まれた地方消費税について清算した結果、他の道府県分となったものを清算支出したものでございます。
 恐れ入りますが、次の一〇ページをお開きいただきたいと存じます。一般会計繰出金でございますが、これは、国や他の道府県との清算を行った結果、東京都分として確定した金額を一般会計へ繰り出したものでございまして、その額は、都預金利子を含めまして三千六十八億二千四百万余円となっております。
 以上をもちまして、主税局が所管しております平成十三年度歳入歳出決算の説明を終わらせていただきます。どうぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○野村委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○古館委員 三点お願いします。
 一つは、都税収入なんですけれども、種別で、当初と決算を十年間程度で一覧でわかるようなものを出してほしい。
 それから、国の減税政策があって、この十年間ぐらいで見てもらえればと思いますが、国の減税があって、その税目と影響額、これがわかるような形でお示しいただければと思います。
 最後に、督促状の発付件数及び臨戸件数について、五年間程度でお願いします。
 以上です。

○森田委員 二点お願いします。
 主税局のIT化の状況と、それに要した経費。
 二点目は、徴税システムが稼働していると思いますが、この稼働状況とランニングコストのわかるものをお願いします。

○野村委員長 ほかにございませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○野村委員長 ただいま古館委員、森田委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○野村委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求されました委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で主税局関係を終わります。

○野村委員長 これより収用委員会事務局関係に入ります。
 初めに、収用委員会事務局長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○平井収用委員会事務局長 収用委員会事務局長の平井健一でございます。
 委員長を初め委員の皆様方には、当局の事務事業につきまして平素よりご指導を賜り、厚く御礼申し上げます。
 私ども職員一同、職務の遂行に当たりましては、土地収用法等の定めるところに従いまして、迅速、公正な処理を基本として最善の努力をしてまいります。今後とも一層のご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 それでは、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 審理担当部長の市原博でございます。次に、当委員会との連絡に当たります、参事で総務課長事務取扱の牛島和美でございます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○野村委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○野村委員長 これより決算の審査を行います。
 平成十三年度東京都一般会計決算中、収用委員会事務局所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○平井収用委員会事務局長 平成十三年度収用委員会事務局所管の決算をご審議いただくに当たりまして、当局の事務事業と決算の概要についてご説明申し上げます。
 お手元の決算概要の一ページをお開き願います。事業の概要についてご説明させていただきます。
 まず、収用委員会の組織についてでございます。
 収用委員会は、土地収用法に基づき設置されております行政委員会でございまして、委員七名で構成される合議制の機関でございます。委員は都議会の同意を得て知事が任命するものでございますが、委員会は知事から独立して職権を行使することとなっておりまして、その事務を整理するために事務局が置かれております。
 次に、職務についてでございます。
 委員会は、道路や鉄道など公共の利益となる事業の用に供する土地などの収用について、公正な立場から審理し、裁決などを行っております。
 事件処理の概要でございますが、事業を実施する起業者と土地所有者など権利者との間で売買契約などの合意が得られず、裁決の申請があった場合、委員会は、公共の利益と私有財産との調整を図りつつ、収用し、または使用する土地の区域及びその適正な損失補償などについて審理し、裁決を行うものでございます。また、当事者の円満な合意による解決を図るために、和解も行っておるところでございます。
 二ページの決算の総括をごらんいただきたいと思います。平成十三年度の決算を総括して申し上げます。
 歳入につきましては、予算現額四千百九十一万余円に対しまして、収入済額は二千百十一万余円、収入率は五〇・四%でございます。
 次に、歳出について申し上げます。予算現額四億七千七百万円に対しまして、支出済額は三億六千六百八十万余円で、不用額が一億一千十九万余円、執行率は七六・九%でございます。
 続きまして、平成十三年度の収用委員会の活動状況についてでございますが、平成十三年度に取り扱いました事件数は、前年度からの繰り越し五十七件と新規申請の五十件、合わせて百七件。これらの事件のうち五十件が平成十三年度内に収用裁決や和解、取り下げなどで完結しておりまして、五十七件が平成十四年度へ繰り越されております。
 なお、これらの事件処理に当たり委員会を開催いたしました日数は五十八日でございまして、月平均にいたしますと、おおむね五日程度の開催となってございます。
 また、増加する取扱事件を丁寧かつ迅速に処理するため、平成十三年十月から、一あるいは二名の委員を指名して個別に事件の調査や審理を行う指名委員制度を導入いたしたところでございます。
 以上で平成十三年度の決算概要について説明を終わらせていただきます。
 次に、詳細につきまして、お手元の東京都一般会計決算説明書によりご説明申し上げます。
 一ページから三ページまでは決算の総括でございまして、ただいま決算概要でご説明いたしました内容と重複いたしますので、決算の内訳から説明させていただきます。
 恐れ入りますが、五ページをお開きいただきたいと思います。まず、歳入についてご説明申し上げます。
 使用料及び手数料は、予算現額百七十八万円に対し、収入済額が二百七十九万七千余円、収入率は一五七・二%でございます。
 内訳は、主として裁決申請手数料でございまして、起業者が土地収用法に基づき裁決申請する際に、土地収用法関係手数料等に関する条例の定めに従い、納入するものでございます。
 次に、六ページ及び七ページの諸収入でございますが、予算現額四千十三万四千円に対しまして、収入済額が一千八百三十一万四千円で、収入率は四五・六%でございます。
 内訳の主なものは、弁償金及び報償金でございます。収用委員会が鑑定人に対し土地などの鑑定を命じたり、審理の段階で参考人を招いたりする場合に、鑑定料や旅費などに支出した費用を起業者から徴収することとなっております。
 以上により、歳入合計では、七ページ下の欄にございますように、予算現額四千百九十一万四千円に対しまして、収入済額二千百十一万一千余円で、収入率は五〇・四%となっております。
 次に、九ページをお開き願います。歳出でございます。
 まず、収用委員会費のうちの委員会費でございますが、これは、収用委員会の運営に要した経費でございまして、支出済額は、委員報酬と運営費を合わせまして、計三千九百四十八万五千余円でございます。予算現額四千百八十四万三千円に対しまして、執行率は九四・四%となっております。
 次に、一〇ページの管理費でございますが、これは事務局の運営に要した経費でございまして、支出済額は三億二千七百三十二万一千余円でございまして、予算現額四億三千五百十五万七千円に対しまして、執行率七五・二%となってございます。
 支出の内訳でございますが、職員の給料等の職員費が二億七千五百六十七万八千余円、管理事務費が五千百六十四万二千余円でございます。
 不用額の内訳でございますが、これは、職員費の残のほか、管理事務費では、鑑定人に対する鑑定評価料支出の実績残等が主なものでございます。
 以上により、歳出総額では、一〇ページ下の欄にございますように、予算現額四億七千七百万円、支出済額三億六千六百八十万六千余円、不用額は一億一千十九万三千余円でございまして、執行率七六・九%となってございます。
 以上、甚だ簡単でございますが、これをもちまして平成十三年度の決算の説明を終了させていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○野村委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○古館委員 一点だけお願いします。
 先ほど局長からお話ししていただきましたが、収用事件の取扱件数と処理状況、委員会開催数、これを五年間程度で取りまとめていただければと思います。
 以上です。

○野村委員長 ほかにございませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○野村委員長 ただいま古館委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○野村委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求されました委員と調整の上、提出願います。
 以上で収用委員会事務局関係を終わります。

○野村委員長 これより議会局関係に入ります。
 初めに、議会局長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○岡田議会局長 議会局長の岡田重信でございます。
 委員長初め委員の皆様方には、日ごろから当局の事務執行にご高配をいただきまして、まことにありがとうございます。厚く御礼申し上げます。私どもは、議会の事務局といたしまして、これからも一生懸命努めてまいりますので、引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 それでは、早速でございますが、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 管理部長の長野宏でございます。議事部長の稲熊明孝でございます。参事で議案調査担当の花田貢市郎でございます。それから、本委員会との連絡に当たります、参事で総務課長事務取扱の横山宏でございます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○野村委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○野村委員長 これより決算の審査を行います。
 平成十三年度東京都一般会計決算中、議会局所管分を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○岡田議会局長 平成十三年度における議会局所管の決算の概要についてご説明を申し上げます。
 初めに、議会の活動状況についてご説明いたします。
 平成十三年六月に都議会議員の改選が行われ、七月二十三日から、新たな構成による第十六期都議会が発足いたしました。
 平成十三年度は、依然として厳しい都財政の状況を反映し、財政構造改革に向けた方策等を中心として、本会議や委員会において活発な論議が交わされました。
 まず、議会の開会状況でございます。
 本会議は、四回の定例会及び八月の臨時会を通算いたしまして、その会期は七十六日間でありました。また、委員会につきましては、常任委員会、特別委員会並びに議会運営委員会を合わせまして二百二十四回開催されました。
 この間に審議された議案件数は、予算、条例、契約及び意見書など三百十二件で、そのうち、議員提出議案は四十件でした。また、請願陳情の付託件数は二百二十一件となっております。
 次に、このほかの主な議会活動について申し上げます。
 昨年九月七日、三宅島島民の一時帰宅が開始されるのに先立ち、議長を団長とする都議会の緊急調査団が三宅島に赴き、島の安全性と復旧状況を調査いたしました。また、十二月四日には、首都移転の白紙撤回を求めて、都議会として国に要請活動を行いました。当日は、本会議におきまして首都移転の白紙撤回を求める決議を可決し、議長初め三十名を超える都議会議員が、内閣総理大臣、国土交通大臣及び衆参両院議長に要請を行いました。
 続きまして、当局所管の平成十三年度一般会計決算について申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の説明書の一ページをごらんいただきたいと存じます。まず、歳入ですが、中段にありますように、予算現額六十万一千円に対し、収入済額は百二十九万四千余円でございました。
 歳出は、下段にありますが、予算現額六十五億二千百万円に対し、支出済額は五十六億六千八百七十九万五千余円で、差引不用額は八億五千二百二十万四千余円となりました。
 この結果、予算に対する執行率は、一番下にありますように八六・九%となりました。
 不用額が生じた主な理由としましては、議員報酬の減額、期末手当の支給月数の引き下げ並びに契約の落札差金などが挙げられます。
 以上が平成十三年度決算の概要でございます。
 なお、詳細につきましては管理部長からご説明いたします。よろしくご審査のほどお願い申し上げます。

○長野管理部長 それでは、お手元の平成十三年度東京都一般会計決算説明書によりまして、議会局所管の決算についてご説明を申し上げます。
 お開きいただきまして、一ページ及び二ページは決算の総括ですが、ただいま局長からご説明いたしましたので、省略させていただきます。
 三ページをごらんいただきたいと存じます。まず、歳入でございます。
 使用料及び手数料ですが、諸使用料は、予算現額五十一万六千円に対し、収入済額が五十一万二千余円となっております。これは、会議の中継放送を行っている東京メトロポリタンテレビジョン株式会社からの建物使用料収入であります。
 諸手数料は、予算現額三万二千円に対し、収入済額は四万七千余円となっております。これは、情報公開手数料収入であります。
 次に、四ページをお開き願います。諸収入ですが、予算現額五万三千円に対し、収入済額は七十三万四千余円となっております。これは、雑入として計上してありますが、平成十二年度における地方公務員災害補償基金の概算払い負担金が十三年度に還付されたものでございます。
 五ページをごらんください。歳出でございます。歳出予算は、議会活動にかかわる議会運営費と議会局の管理運営に関する事務局費の二つに分かれております。
 まず、議会運営費ですが、予算現額三十八億一千五百五十七万四千円に対し、支出済額が三十三億四千九百十一万四千余円で、執行率は、一番右の欄にありますとおり八七・八%となっております。
 内訳が下段の説明欄にありますが、執行済額の欄をごらんいただきますと、1の議員の報酬及び共済費は、二十三億一千五百三十八万一千余円。2の費用弁償は、応招旅費、委員会の管外視察旅費等で、七千五百三十三万五千余円であります。3の議長交際費は、二百二十五万二千余円。4の報償費は、東京都議会情報公開推進委員会に出席した講師への謝礼等で、九十万七千余円であります。5の政務調査費は、八億九千六百二十七万四千余円。6の議会運営及び議長会分担金等は、本会議や委員会の活動経費、海外都市との交流事業等の経費で、五千六百五十四万八千余円であります。7の改選経費は、昨年六月に実施されました都議会議員の改選に伴う議員報酬等に係る経費で、二百四十一万四千余円であります。
 議会運営費の不用額は、先ほど局長からご説明いたしましたとおり、議員報酬の減額や期末手当の支給月数の引き下げ等を主な理由とする執行残でありまして、合計四億六千六百四十五万九千余円となっております。
 六ページをお開き願います。事務局費でありますが、予算現額二十七億五百四十二万六千円に対し、支出済額が二十三億一千九百六十八万余円で、執行率は八五・七%となっております。
 内訳の執行済額をごらんいただきますと、1の職員費は、議会局職員の給料及び諸手当で、十二億五千百十六万八千余円。2の都議会広報は、都議会だより、テレビ、ラジオ等の広報関係経費で、七億四千百九万六千余円であります。3の議事事務は、本会議の会議録、委員会の速記録等で、八千八百四十七万一千余円。4の議案調査事務は、請願陳情文書表の作成経費、各種調査資料の発行、図書購入費等の経費で、三千三百四十四万余円であります。5の管理事務は、印刷、警備委託、消耗品類の購入等の経費で、一億七千二百五十三万五千余円。6の改選経費は、都議会議員の改選に伴う備品の購入や修理等の経費で、三千二百九十六万八千余円であります。
 事務局費の不用額は、主に契約における落札差金、職員費の執行残等でありまして、合計三億八千五百七十四万五千余円となっております。
 以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審査のほどお願い申し上げます。

○野村委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○野村委員長 それでは、資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で議会局関係を終わります。
 これをもちまして本日の分科会を閉会いたします。
   午後二時四十七分散会

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