社会福祉法人東京都社会福祉事業団による東京都社会福祉総合学院の運営等に関する調査特別委員会速記録第五号

平成十七年四月八日(金曜日)
 第四委員会室
 午後一時三十八分開議
 出席委員 十二名
委員長山崎 孝明君
副委員長野村 有信君
理事東村 邦浩君
理事高島なおき君
理事大西 英男君
理事名取 憲彦君
柿沢 未途君
松村 友昭君
宮崎  章君
服部ゆくお君
曽根はじめ君
藤田 愛子君

 欠席委員 一名

 出席説明員
総務局局長赤星 經昭君
総務部長大塚 孝一君
行政改革推進室長前田 信弘君
主席監察員相上 孝司君
財務局局長松澤 敏夫君
経理部長臼井  勇君
主計部長熊野 順祥君
財産運用部長宮川 雄司君
福祉保健局局長幸田 昭一君
総務部長吉川 和夫君
生活福祉部長笠原  保君
参事杉村 栄一君

本日の会議に付した事件
付託事項の調査
 社会福祉法人東京都社会福祉事業団(以下「事業団」という。)が運営する東京都社会福祉総合学院(以下「学院」という。)に関する次の事項
(1)学院に関する平成十六年度包括外部監査結果に対する東京都の対応
(2)学院の設立の経緯及び運営の状況
(3)学院に関連する財産管理の状況
(4)事業団が学院に関連して東京都から受けた補助金の執行状況
(5)事業団が福祉人材養成事業に関して学校法人と締結した契約内容
(6)その他調査に必要な事項
証人出頭要求について

○山崎委員長 ただいまから社会福祉法人東京都社会福祉事業団による東京都社会福祉総合学院の運営等に関する調査特別委員会を開会いたします。
 初めに、委員の辞任及び選任について申し上げます。
 議長から、去る四月一日付をもって土屋たかゆき委員の辞任を許可し、新たに柿沢未途委員を選任した旨の通知がありましたので、ご報告いたします。
 この際、柿沢未途委員をご紹介いたします。
   〔委員あいさつ〕

○山崎委員長 紹介は終わりました。
 なお、議席につきましては、ただいまご着席のとおりといたしますので、ご了承願います。

○山崎委員長 次に、先般の組織改正及び人事異動により、本委員会の担当書記に交代がありましたので、紹介いたします。
 議事課の担当書記の佐藤雅美さんです。小笠原勝彦君です。保井邦仁君です。古徳裕一郎君です。江村宇広君です。
 議案法制課の担当書記の望月翌可君です。斎木牧子さんです。
 調査部調査担当書記の鈴木研二君です。福寿陽子さんです。
 調査情報課の担当書記の藤原照夫君です。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記あいさつ〕

○山崎委員長 次に、本委員会に出席していただく総務局の理事者に追加がありましたので、赤星総務局長から紹介があります。

○赤星総務局長 このたび、新たに理事者に追加いたします当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 行政改革推進室長の前田信弘君でございます。主席監察員の相上孝司君でございます。
 以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○山崎委員長 紹介は終わりました。

○山崎委員長 次に、本委員会の今後の日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり理事会において申し合わせました。ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、百条調査権に基づく付託調査事項に関する記録の提出要求及び証人の出頭要求の決定を行います。ご了承願います。
 この際、記録の提出について申し上げます。
 去る三月二十九日の本委員会において提出期限を延長していた記録、及び不存在、一部不存在とされ引き続き請求していた記録の一部につきましては、お手元配布の「「提出期限延長」及び「不存在」「一部不存在とされた記録の提出について」」のとおり、議長あて提出がありました。
 本記録の中には個人情報等も含まれておりますので、その取り扱いについては十分注意されますようお願い申し上げます。
 なお、提出期限を延長していた記録でいまだ提出のない記録がありますが、理事会で協議の結果、26番、31番、79番につきましては、可及的速やかに提出を求めることになりましたので、ご了承願います。
 また、不存在、一部不存在とされていた記録の取り扱いにつきましては、理事会で協議した結果、57番から62番までにつきまして可及的速やかに提出を求めることになりましたので、ご了承願います。

○山崎委員長 これより、社会福祉法人東京都社会福祉事業団が運営する東京都社会福祉総合学院に関する付託事項について調査を行います。
 初めに、付託事項調査のため、百条調査権に基づく記録の追加提出要求を行います。
 要求のある方は発言を願います。

○高島委員 それでは、何点か追加の要求資料を読み上げさせていただきます。
 まず、濱渦副知事が座長を務める監理団体改革推進委員会の設置要綱及び発足時からの議題と資料並びにこれにかかわるヒアリング日程、参加者名簿、関係資料一式。
 次に、包括外部監査人及び補助者が監査実施時に作成している監査調書、ワーキングペーパーなどの資料のすべて。これは前回からも要求しておりますが、あえて改めて追加要求をいたします。
 続きまして、総務局行政監察室が今回の件にかかわって内部調査で収集した資料一式及び調査報告など調査結果を整理した資料。
 次に、総務局行政監察室が職権により、今申し上げた内部調査、事情聴取等を行うことができることの根拠を整理した資料。
 続いて、前回の委員会で赤星証人が発言した、昨年十二月末、事務局として説明を受けた包括外部監査のポイントにかかわる資料のすべて。
 続いて、前回の委員会で赤星証人が発言した、ことし一月十三日ごろ、直接総務局長が知った包括外部監査の内容にかかわる資料すべて。
 続いて、包括外部監査人が得た、平成十六年四月一日から平成十七年三月三十一日までの都から得た監査にかかわる全資料のリスト、及び上記、都が、今度は逆に包括外部監査人に提出した全資料のリスト。
 以上でございます。
 なお、今、山崎委員長からお話がございました。また、理事会でも何点かいろいろと議論があったわけでございますが、前回の資料要求において不存在の回答があった資料について、全局を対象に再調査を行うこと。特に、知事ブリーフィング時などの会議録については、徹底的に再調査をお願いしたいと思います。
 また、会議録については、正式な会議録以外でも、参加者のメモ、参加者からの聞き取りによる口述筆記メモなど、会議の内容がわかる資料であれば、すべて提出することを重ねてお願いいたします。
 以上です。

○東村委員 それでは、七点にわたって追加記録の請求を行います。
 一つ目は、平成十四年四月一日から平成十七年三月三十一日までの間に、社会福祉事業団及びこの関連で知事がブリーフィング、情報提供、面談等を受けた場合、この記録と使用した資料のすべて。
 二点目が、平成十四年四月一日から十七年三月三十一日までの間に、財務局財産運用部が弁護士、公認会計士、不動産鑑定士等外部機関に意見を求めた事項一覧及びこれにかかわる回答資料のすべて。
 三点目が、日本共産党が松澤財務局長証人喚問で示した弁護士意見(平成十七年二月二日付)のペーパーと、この資料を作成した者の氏名。
 四点目が、記録ナンバー60、この関係三局部長会会議録中、財産運用部長発言の、顧問弁護士とかいるという文言がありました。これにかかわる相談や面談、照会などの内容がわかる資料のすべて。
 五点目が、過去一年間に財務局が東京都社会福祉総合学院にかかわる財産上の問題について取りまとめた資料と、これにかかわる弁護士意見。
 六点目が、包括外部監査実施要領など外部監査人の監査項目選択の基準がわかる資料。さらに、先ほど自民党さんからもありましたけれども、さらにこれらを詳細に明らかにするため、包括外部監査人及び補助者の監査調書またはワーキングペーパー、これを重ねて強く要求したいと思います。
 七点目が、敬心学園の学生及び保護者から今回の件で東京都の方へ問い合わせが来ているのであれば、それらの声を文書にしたもの、これについて上げてもらいたいと思います。
 以上です。

○曽根委員 まず、社会福祉総合学院の運営委託、建物貸し付けに関して、二〇〇一年十二月に副知事に、二〇〇二年一月に知事に対して行われたブリーフィングの資料と記録。
 次に、石神井学園、社会福祉総合学院及び旧練馬保母学の用地の財産状況。
 次に、都有財産利活用検討会議の議事録と資料すべて。
 次に、第二次財産利活用総合計画の策定及び具体化の経過に関する記録と資料のすべて。
 次に、濱渦副知事の平成十三年以降の行動記録。
 最後に、不存在とされましたが、この件に関し財務局の内部で弁護士からの意見を求めた内容のすべてを証拠記録として提出願います。
 以上です。

○藤田委員 ちょっと重なりますが、財産利活用委員会の実施日と案件目録。
 もう一点が、施策を予算化するときに、実現性と適法性などをどのように議論してこの施策を予算化するかという、その内容がわかる資料。
 それから、一月二十日外部監査のレク資料と二月二十三日に議会に発表されたものに一部違いが見られますけれども、そこの間でどのような事情があってどのような議論がなされたかがわかる資料をすべてご提出願います。

○山崎委員長 ほかにありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○山崎委員長 それでは、この際お諮りいたします。
 ただいま高島理事、東村理事、曽根委員、藤田委員から要求のありました事項について、付託事項について調査を行うため、知事に対し四月十五日までに記録の提出を求めたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山崎委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○山崎委員長 次に、証人出頭要求について採決いたします。
 初めに、東京都議会議員富田俊正君の証人喚問について採決を行います。
 本件は、起立により採決いたします。
 付託調査事項、学院に関する平成十六年度包括外部監査結果に対する東京都の対応外五項目について調査を行うため、来る四月十九日午後一時に東京都議会議員富田俊正君を証人として本委員会に出頭を求めることに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○山崎委員長 起立多数と認めます。よって、本件はそのように決定いたしました。
 お諮りいたします。
 付託調査事項、学院に関する平成十六年度包括外部監査結果に対する東京都の対応外五項目について調査を行うため、学校法人敬心学園理事長小林光俊君、生活文化局長山内隆夫君、財務局財産運用部長宮川雄司君、出納長櫻井巖君、総務局長赤星經昭君、財務局長松澤敏夫君、福祉保健局長幸田昭一君を証人として本委員会に出頭を求めたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山崎委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 なお、来る四月十九日午後一時に、学校法人敬心学園理事長小林光俊君、生活文化局長山内隆夫君、財務局財産運用部長宮川雄司君の、また四月二十二日午後一時に出納長櫻井巖君、総務局長赤星經昭君、財務局長松澤敏夫君及び福祉保健局長幸田昭一君の出頭を求めたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山崎委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上でありますが、民主党名取理事から発言の申し出がありますので、これを認めます。

○名取委員 今、証人尋問に対する対象者のご要請が確認をされました。私ども理事会で、大きな要因になっている包括外部監査の守屋先生をお呼びして、ご意見なり、また説明を受けたいということでお話をしましたけれども、理事会ではまだ時期が早いんではないかと、そのようなお話もあり、全体的には次回に申し送ろうというお話でありました。
 しかしながら、資料30に出ておりますように、補助金が正当でないかもしれないという疑念が発せられた、このことが当百条委員会の大きな設置の要因になっているんではないか、このように考えております。その副知事答弁に相当する包括外部監査の指摘文書及び副知事の判断根拠となった資料ということでこの30の資料が出ているわけでありまして、ここには、平成十六年度監査報告概要版の補足説明、ここにさまざまな指摘、それから改善内容も出ているわけでありますから、できるだけ速やかに守屋先生をお呼びして、これらの問題についてのお話を聞く機会が必要ではないか、このように強く要望をしておきたいと思います。少なからず、現在日程がされておりますこの日程の中で、理事会の中でひとつご判断いただきたい、このように思いますので、よろしくお願いいたします。

○山崎委員長 ただいまの件は先ほど理事会で協議しておりますので、そのように流れると思いますので、ご了承願います。

○野村委員 今、名取理事から守屋先生をお呼びするご提案がございまして、その中で参考人という一つの限定をなさいましたが、結論を先に申し上げますと、証人としてお呼びすべきと私は考えます。
 一月二十日、監査人が監査の事前説明書を知事に提出しております。一月二十八日に同じく監査人が監査の事前報告書を提出しております。この八日間の間に三カ所追加挿入部分がございます。内容は、資産活用について再検討を要するというような要旨でございます。なお、二月二日、監査人から補足説明資料が出ております。この文書は二月二日付でございます。
 ここにおきましては、問題となる要旨をお伝えいたしますと、五年後の賃貸契約更新時に東京都が敬心学園に対して賃貸料の引き上げを申し出るべきであると。敬心学園がこれに応じない場合は、更新を打ち切って資産の見直しについて検討すべきであると、一歩踏み込んだ意見を補足資料で述べておられます。この間の監査人の報告書並びに補足資料の論旨というものが大きく変わっておりますので、この辺の疑問点を解明いたしたいと。当然、監査人は執行機関と利害関係があってはならない、監査人の独立性を確保しなきゃならない、そのように法的に規定されているわけでございますので、この辺の報告書の論旨、内容の変化について疑問を抱いている者として、あくまでも証人としてお呼びすべきであると思います。

○山崎委員長 最後に、委員会を閉めるに当たりまして、委員長から委員の皆様にお願いがあります。
 それは、証人喚問の最中に、他の委員などが委員長の許可なく証言者に発言をすることは慎んでいただきたいということが一点。
 それにもう一つ、証人尋問は事実の有無、真相の究明でありますので、事実関係を確定する場でございます。よって、会派の主張とか個人的な見解を述べるようなことは慎んでいただきたい。
 最後に三つ目は、証人の人権を尊重して、犯罪者ではありませんので、証言を求めているわけでございますので、証人の人権を阻害するような言葉遣い、そうしたものは厳に慎んで、議会の立場の品位を落とさないように互いに気をつけ合いたいと思いますので、お願いをいたします。
 それでは、以上をもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後二時六分散会

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