委員長 | 吉原 修君 |
副委員長 | 鈴木貫太郎君 |
副委員長 | 相川 博君 |
川松真一朗君 | |
吉倉 正美君 | |
とくとめ道信君 | |
秋田 一郎君 | |
今村 るか君 | |
小山くにひこ君 | |
山崎 一輝君 | |
吉田 信夫君 |
欠席委員 なし
出席説明員オリンピック・パラリンピック準備局 | 局長 | 塩見 清仁君 |
次長理事兼務 | 岡崎 義隆君 | |
技監 | 相場 淳司君 | |
理事 | 小山 哲司君 | |
理事 | 延與 桂君 | |
総務部長 | 鈴木 勝君 | |
調整担当部長 | 雲田 孝司君 | |
総合調整部長 | 児玉英一郎君 | |
連絡調整担当部長 | 戸谷 泰之君 | |
連携推進担当部長 | 丸山 雅代君 | |
自治体調整担当部長 | 高野 克己君 | |
事業推進担当部長計画調整担当部長兼務 | 越 秀幸君 | |
運営担当部長 | 田中 彰君 | |
パラリンピック部長 | 萱場 明子君 | |
障害者スポーツ担当部長 | 新田見慎一君 | |
大会施設部長 | 根本 浩志君 | |
競技・渉外担当部長 | 小野 由紀君 | |
開設準備担当部長 | 鈴木 一幸君 | |
施設担当部長 | 砂田 覚君 | |
施設担当部長 | 花井 徹夫君 | |
施設整備担当部長 | 小野 幹雄君 | |
輸送担当部長 | 片寄 光彦君 | |
選手村担当部長 | 朝山 勉君 | |
スポーツ施設担当部長 | 藤木 仁成君 | |
スポーツ推進部長 | 小室 明子君 | |
スポーツ計画担当部長 | 川瀬 航司君 | |
ラグビーワールドカップ準備担当部長 | 篠 祐次君 | |
国際大会準備担当部長 | 土屋 太郎君 |
本日の会議に付した事件
二〇一九年に開催される第九回ラグビーワールドカップ二〇一九の開催に向けた効率的かつ専門的な調査・検討及び必要な活動を行う。
報告事項
・ラグビーワールドカップ二〇一九TM日本大会プール組分け抽選会(説明)
・東京スタジアムの改修整備計画について(説明・質疑)
ラグビーワールドカップ特別対策委員会調査報告(中間報告書)について
○吉原委員長 ただいまからラグビーワールドカップ特別対策委員会を開会いたします。
これより第九回ラグビーワールドカップ二〇一九の開催に向けた事項について調査を行います。
本日は、お手元配布の会議日程のとおり、報告事項の聴取及びラグビーワールドカップ特別対策委員会調査報告(中間報告書)についての決定を行います。
なお、報告事項、ラグビーワールドカップ二〇一九日本大会プール組分け抽せん会については、説明を聴取することにとどめます。
それでは、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
初めに、ラグビーワールドカップ二〇一九日本大会プール組分け抽せん会について報告を聴取いたします。
○篠オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ準備担当部長 それでは、私から、報告事項、ラグビーワールドカップ二〇一九プール組分け抽せん会につきましてご説明いたします。
お手元の資料第1号をごらんください。
1、概要についてですが、プール組分け抽せん会とは、二〇一九年大会の決勝トーナメントに進むためのプール戦を行う四つのグループを決定する抽せん会でございます。
本年五月十日に京都迎賓館で開催されました。
2、抽せん結果についてでございます。表をごらんください。合計二十のチームが四つのプールに割り振られております。
まず、プールAにつきましては、日本のほか、アイルランド、スコットランドなどが割り振られております。
なお、アイルランドは、来月二十四日に開催されるテストマッチで日本が対戦する相手でもございます。
次に、プールBにつきましては前回大会の優勝チームであるニュージーランドなど、プールCにつきましてはイングランドなど、プールDにつきましてはオーストラリアなどが割り振られました。
なお、試合形式につきましては、各プール内において総当たり戦を行い、各プールの上位二チーム計八チームが決勝トーナメントに進出します。決勝トーナメントでは、準々決勝、準決勝、三位決定戦、決勝が行われることとなっております。
また、試合日程につきましては、本年秋ごろに発表される予定となっております。
説明は以上でございます。
○吉原委員長 報告は終わりました。
○吉原委員長 次に、東京スタジアムの改修整備計画について報告を聴取いたします。
○藤木オリンピック・パラリンピック準備局スポーツ施設担当部長 それでは、ラグビーワールドカップ二〇一九開催に向けた東京スタジアムの改修整備計画についてご説明いたします。
お手元の資料第2号をごらんください。
東京スタジアムについては、建築後十六年が経過し、施設の老朽化が進んでいること、本年三月にTokyo二〇二〇アクセシビリティ・ガイドラインが策定され、同ガイドラインに基づくバリアフリー改修を進めていく必要があることなどから、昨年度より改修工事の検討を行ってまいりました。
今般、改修整備計画として改修工事の方向性を取りまとめましたので、ご報告させていただきます。
施設概要ですが、資料の左側をごらんください。
所在地は調布市西町、竣工年月は平成十二年十月、観客席数は約五万席でございます。
ラグビーワールドカップ二〇一九の会場であるとともに、二〇二〇年大会のサッカー、七人制ラグビー、近代五種の会場となっています。
資料右側をごらんください。
主な改修内容ですが、まずアクセシビリティ・ガイドラインへの対応として、車椅子席、昇降機、車椅子対応トイレなどの増設を行うとともに、和式トイレについても洋式化を図るなどの工事を行います。
次に、施設老朽化への対応として、ラグビーワールドカップの照明要件も踏まえ、老朽化した競技用照明のLED化を行ってまいります。
また、特別観覧席の更新、既存観客席や受変電設備の一部更新などを行ってまいります。
さらに、施設の機能向上として、LEDリボンビジョンの設置、フリーWiFiの導入、またラグビーワールドカップ二〇一九の開催を見据え、インゴールの芝拡張や高さ十七メートルのゴールポストの設置などを行います。
最後に、今後の整備予定についてですが、今年度は引き続き実施設計を行い、平成三十年度から三十一年度にかけて改修工事を行っていく予定です。
なお、工事に伴う施設休館期間については、現在検討中です。
説明は以上でございます。
○吉原委員長 報告は終わりました。
これより本件に対する質疑を行います。
発言を願います。
○相川委員 前回の当委員会、三月九日であったと思いますが、私はそのときに都議会議員として最後の質問をさせていただきますと皆さんに申し上げました。諸般の事情によりまして、きょうが正真正銘、最後の質問になりますので、よろしくお願いしたいと思います。
それでは、東京スタジアムの改修計画に関しまして、これまでラグビーワールドカップリミテッド等から改善が求められているものがあると思いますけれども、これに対する現在の取り組み状況と、その後、ラグビーワールドカップリミテッド等から追加で改善が求められているものがあれば教えていただきたいと思います。
○藤木オリンピック・パラリンピック準備局スポーツ施設担当部長 東京スタジアムに関しましては、昨年のラグビーワールドカップリミテッドの視察報告書で、照明設備、通信設備といった個別の分野ごとの課題について指摘を受けております。
これを踏まえ、都はラグビーワールドカップ二〇一九組織委員会とともに実地調査を行い、現状の把握や対応策の検討を進めてまいりました。
課題のうち、競技用照明や高さ十七メートルのゴールポストの設置などについては改修工事により対応することとし、現在、設計作業を進めております。
また、新たな検討課題としては、通信設備について、回線のふぐあいに備え、スタジアム内に二回線を確保することを求められております。
これらの課題については、引き続き組織委員会とともに詳細な検討を進め、必要な事項については改修整備計画に反映してまいります。
○相川委員 今のご答弁で、引き続き検討を進めて改修整備計画に反映していくということでありますので、これは触れていませんけれども、インゴールも含めて着実に行っていただきたいというふうに思います。
この資料2号の整備スケジュールを見ますと、二〇一九年の大会前と大会後に改修工事を行うということになっていますが、それぞれどのような工事を行うのか、教えていただきたいと思います。
○藤木オリンピック・パラリンピック準備局スポーツ施設担当部長 東京スタジアムは二つのJリーグチームの本拠地となっており、改修工事に当たってはシーズンオフ期間に集中して工事を行うなどの工夫が必要となるため、二〇一九年大会前と大会後の二期に分割して実施することを計画しております。
改修整備計画に記載した昇降機や競技用照明などの改修内容は、基本的には第一期に当たる平成三十年度から実施いたしますが、車椅子席のサイトラインの向上を図るための工事については、工事範囲が広く工期が長期に及ぶため、全体の工程を勘案し、第二期に当たる平成三十一年度に実施する予定でございます。
○相川委員 今の答弁によりますと、車椅子席の工事については二〇一九年の大会後に実施するという説明がありました。車椅子席について、二〇一九年大会時、大会時はどのように対応するのかを伺いたいと思います。
○藤木オリンピック・パラリンピック準備局スポーツ施設担当部長 東京スタジアムは、現在でも車椅子席、同伴者席をそれぞれ三百十八席程度設けることは可能でございまして、アクセシビリティ・ガイドラインで一般的なスポーツイベントに適用される最低要件である総観客席の〇・五%を満たすことができてございます。
なお、車椅子席のサイトライン向上を図るための工事については、二〇一九年大会後の第二期に実施することとなりますが、二〇一九年大会時には、組織委員会とも連携して、車椅子席の前列に座っている観客が立ち上がることで車椅子利用者の視界が遮られないよう車椅子席近傍の観客へ配慮を呼びかけるなど、車椅子利用者の快適な観戦環境の確保に向け対策を講じてまいります。
○相川委員 今の最後のご答弁は、よろしくお願いしたいと思います。
また、エレベーター、昇降機のサイズアップというのが、既存施設であるために建築構造上困難であるというふうに聞いていますが、昇降機の増設とは具体的にはどのような工事なのかを教えていただきたいと思います。
○藤木オリンピック・パラリンピック準備局スポーツ施設担当部長 アクセシビリティ・ガイドラインの推奨基準では二十四人乗りの昇降機の設置が求められておりますが、東京スタジアムの昇降機はこれを満たしておりません。既存の昇降機のかご寸法の拡大は建築構造上困難であることから、今回の改修工事ではスタジアムの外部に推奨基準を超える三十人乗りの昇降機を二基、新たに増設することといたしました。
増設する昇降機は、スタジアム外周のペデストリアンデッキに接続する形で配置し、車椅子利用者は地上部から三階の車椅子席まで段差なく円滑にアクセスできる計画となっております。
○相川委員 わかりました。整備改修計画を着実に実行していっていただきたいということを最後にお願い申し上げておきたいと思います。
そして、最後に、大変私ごとで恐縮ではありますけれども、実は去る四月三十日に私の地元八王子で四十歳以上のラグビーチーム、八王子不惑倶楽部というんですけれども、その設立総会が実は行われました。
私もメンバーとなりまして、もう既に三十年ぶりに楕円球を追いかける、毎週一回でありますけれども、そんな生活が始まりました。
私は七月二十二日の任期をもって、都議会でこのラグビーワールドカップにかかわるということはなくなるわけでありますけれども、この八王子不惑倶楽部の設立趣旨の一つが、二〇一九年のワールドカップを成功させるための機運醸成に一役買うと、こういう設立趣旨がございまして、七月二十三日以降は、そのチームの一員として、また一人の都民として二〇一九年の大会が成功裏に終わるようにお役に立ちたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
以上で質問を終わります。
○今村委員 それでは、私からも質疑をさせていただきたいと思います。
最初に、今ご説明をいただきました改修整備計画について、二〇一九年大会の前に終わる工事、そして二〇一九年大会後に終わる工事についてお伺いをしようと思っておりましたけれども、相川先輩からも詳しく質疑が行われましたので、私どももこの問題については、ずっと小山委員初め、関心を持って、できる限り、できれば二〇一九年のワールドカップに本当に望ましい姿で開催をしてほしいと願い、また要望をしてまいりましたので、ぜひそうした気持ちを酌んでいただいて、しっかりと着実に進めていただき、もし仮に、さらにスピードアップができるところがあれば、しっかりと取り組んでいただきたいということを要望して、省略をさせていただきたいというふうに思います。
次に、ストレッチャー型の車椅子ということについて少しだけ確認をしてまいりたいというふうに思います。
特別支援学校など訪問をいたしますと、最近は医療的ケアの必要な児童などが通っておりまして、こうした通常の車椅子だけではなくて、ストレッチャー型のこうした車椅子に乗られている生徒さんたちを多く見かけます。
そうした方たちが今いろいろなところに出かけていく中で、随分と、この車椅子対応だったり、ユニバーサルデザインのトイレなどが至るところにできているんですけれども、なかなか実は利用勝手がよくないというお話を聞いています。
そうしたことから、この東京スタジアムの改修に関して、ストレッチャー型の車椅子の利用についてはどのような配慮や検討がされているのか、まず伺いたいと思います。
○藤木オリンピック・パラリンピック準備局スポーツ施設担当部長 ストレッチャー型の車椅子に関する対応についてアクセシビリティ・ガイドラインに該当する規定はございませんが、今回の改修に当たっては、消防隊が使用するストレッチャーも利用可能な三十人乗りの貫通型エレベーターを地上から三階の車椅子席への動線上に二基設置する予定でございます。
また、車椅子席までの動線についても、十分な幅の通路が確保されてございます。
○今村委員 ありがとうございます。
アクセシビリティ・ガイドラインに該当する規定がないということでありまして、多分ハートビル法とか、さまざまな国の法律についてもそうだというふうに思いますが、一つだけ事例を申し上げますと、例えば、ストレッチャー型の車椅子で入って、最近はベッドがついているトイレなども多いんですが、そのトイレを倒すとドアが閉められないとか、いろいろと--本当にあくまで事例です、しかも、少数な場合もあるわけでありますけれども、そうした意味では、こうした視点がもうちょっとしっかりと取り入れられていくといいのかなというふうに思っております。今後、取り組みを進めていくときに、ぜひ考慮していただけたらというふうに思いますので、要望をしておきたいというふうに思います。
さて、車椅子対応トイレについてもちょっと確認をさせていただきたいというふうに思いますけれども、改修計画をつくっていただいて大変苦労されたというふうに聞いておりますけれども、この車椅子対応トイレの数はどのようになったのか、確認をさせていただきたいと思います。
○藤木オリンピック・パラリンピック準備局スポーツ施設担当部長 車椅子対応トイレは十一カ所の増設を行い、改修後の総数は二十六カ所となります。
なお、二十六カ所の車椅子対応トイレのうち、観客用のトイレは二十一カ所、その他の選手や関係者用のトイレが五カ所となってございます。
○今村委員 観客用の車椅子対応トイレは、車椅子利用者十五人につき一カ所という、このアクセシビリティ・ガイドラインの基準を満たすことができていないというふうに思います。なぜ満たすことができなかったのでしょうか。どのような対応をして、この大会等を迎えるように検討されているのか、確認をさせてください。
○藤木オリンピック・パラリンピック準備局スポーツ施設担当部長 車椅子対応トイレを建物内に増設するためには、構造的な条件や建築基準法等の制約を満たす設置場所を確保することが必要となります。
今回のバリアフリー改修に当たりましては、こうした制約条件を踏まえ、既存の倉庫等を活用するなど、できる限りスペースの確保に努めた結果、基準の十二カ所には満たないものの、十一カ所の車椅子対応トイレを増設することといたしました。
大規模イベントなどでトイレ数の不足が想定される場合には、エレベーターでアクセスできる地上の広場に仮設の車椅子対応トイレを設置することなども想定してございまして、二〇一九年大会や二〇二〇年大会時においても組織委員会等の関係者と連携し、ガイドラインを踏まえて適切に対応を図ってまいります。
○今村委員 今ご答弁をいただきまして、基準の十二カ所には満たないけれども、しっかりと大会、二〇一九年、そしてまた二〇二〇年を迎えるに当たっては、仮設等を含めてしっかりと対応したいというご答弁をいただき、安心をいたしました。
ぜひ多くの方たちに来ていただいて、このすばらしい大会をするためにも、まず基本となる施設改修をしっかりと進めていただくよう私ども会派からもご要望を申し上げまして、質疑を終えたいと思います。ありがとうございました。
○吉原委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○吉原委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
○吉原委員長 次に、ラグビーワールドカップ特別対策委員会調査報告(中間報告書)について申し上げます。
先ほどの打ち合わせ会におきまして、お手元配布のとおり、ラグビーワールドカップ特別対策委員会中間報告書(案)として取りまとめられました。
朗読は省略いたします。
〔委員会中間報告書(案)は本号末尾に掲載〕
○吉原委員長 お諮りいたします。
本件は、お手元配布の案のとおり、中間報告とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○吉原委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
○吉原委員長 この際、オリンピック・パラリンピック準備局長から発言の申し出がありますので、これを許します。
○塩見オリンピック・パラリンピック準備局長 お許しをいただきまして、一言御礼のご挨拶を申し上げます。
本委員会が設置されましてからこれまでの間、ラグビーワールドカップ二〇一九日本大会に関するさまざまな事項にわたりまして調査、ご審議をいただきました。また、会場運営計画や大会における交通アクセスなどに関して数々の貴重なご意見を賜り、感謝申し上げます。
大会開催まで残すところ二年三カ月余りとなり、いよいよ決勝トーナメント進出をかけてプール戦で対戦する相手も決まりました。職員一同、大会の成功に向けて全力で準備に取り組んでまいります。
今後とも、吉原委員長を初め委員の先生方には、よろしくご指導、ご鞭撻のほどをお願い申し上げまして、簡単ではございますが、御礼のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
○吉原委員長 発言は終わりました。
この際、私からも一言ご挨拶を申し上げます。
オリンピック・パラリンピック等推進対策特別委員会のもとで当小委員会が設置をされました。二〇一九年のラグビーワールドカップ日本大会に向けて成功裏に終われるような、そうした審議、議論をこの委員会で重ねていただきました。
打ち合わせ会も七回開催をさせていただき、そして委員会としても八回、委員の先生方に議論、審議をいただきました。そのことに対しても、塩見局長初め理事者の皆さんにも誠心誠意ご答弁をいただいたと思っております。
十九期としては、本日をもってこのラグビーワールドカップの小委員会も一時中断ということで継続になるんだろうと思いますけれども、何としても二〇一九年の日本大会には大成功をおさめてオリンピック・パラリンピックの東京大会につなげられるような、そうした大会に議会としても前に進められるようにしていきたいと思っております。
鈴木副委員長並びに相川副委員長、さらには委員の皆さんにも、これまで大変ご尽力をいただきましたこと、すばらしい議論をいただきましたことを感謝申し上げまして、ご挨拶といたします。本当にありがとうございました。
これをもちまして本日のラグビーワールドカップ特別対策委員会を閉会いたします。
午後一時二十三分散会
本小委員会は、平成27年12月16日に設置され、第9回ラグビーワールドカップ2019TMの開催に向けて効率的かつ専門的に調査検討を行ってきたところですが、これまでの経過について、ここに中間報告いたします。
平成29年5月26日
ラグビーワールドカップ特別対策委員長 吉原 修
オリンピック・パラリンピック等推進対策特別委員長 高島 なおき 殿
1 本小委員会の設置及びこれまでの活動経過
本小委員会は、平成27年12月16日に設置され、これまで8回の小委員会及び7回の打合会を開催し、特別委員会から付託を受けた、第9回ラグビーワールドカップ2019TMの開催に向けて、精力的に調査・検討を行った。
年月日 | 小委員会調査事項 | 打合会調査事項 |
---|---|---|
平成27年12月16日(水曜日) | ○委員長及び副委員長の互選 ○議席について | ・今後のラグビーワールドカップ特別対策委員会の運営について ・その他 |
平成28年 1月29日(金曜日) | ○報告事項 (1)ラグビーワールドカップ2019の東京都における経済波及効果について(説明・質疑) (2)ラグビーワールドカップ2019の概要について(質疑) | ・本日のラグビーワールドカップ特別対策委員会の運営について ・その他 |
7月12日(火曜日) | ○報告事項(説明) (1)開催都市マークについて (2)公認チームキャンプ地について (3)ラグビーワールドカップリミテッドによる会場視察について (4)ラグビーテストマッチについて | ・本日のラグビーワールドカップ特別対策委員会の運営について ・その他 |
8月31日(水曜日) | ○報告事項(質疑) (1)開催都市マークについて (2)公認チームキャンプ地について (3)ラグビーワールドカップリミテッドによる会場視察について (4)ラグビーテストマッチについて | ・本日のラグビーワールドカップ特別対策委員会の運営について ・その他 |
11月2日(水曜日) | ○役員互選 | |
平成29年2月21日(火曜日) | ○報告事項(説明) (1)ラグビーワールドカップ2019における東京スタジアムの会場運営計画案について (2)ラグビーワールドカップ2019における交通アクセス対策について | ・本日のラグビーワールドカップ特別対策委員会の運営について ・その他 |
3月9日(木曜日) | ○役員互選 ○報告事項(質疑) (1)ラグビーワールドカップ2019における東京スタジアムの会場運営計画案について (2)ラグビーワールドカップ2019における交通アクセス対策について | ・本日のラグビーワールドカップ特別対策委員会の運営について ・その他 |
5月26日(金曜日) | ○報告事項 (1)ラグビーワールドカップ2019TM日本大会プール組分け抽選会(説明) (2)東京スタジアムの改修整備計画について(説明・質疑)○ラグビーワールドカップ特別対策委員会調査報告(中間報告書)について | ・本日のラグビーワールドカップ特別対策委員会の運営について ・その他 |
2 ラグビーワールドカップ特別対策委員会での調査・検討について
小委員会における調査・検討の状況は次のとおりである。
(1)開催概要及び開催都市マークの決定について
開会式及び開幕戦が実施される東京スタジアムの課題が議論され、ファンゾーンやホスピタリティ施設の設置、シャトルバスの運行など交通アクセスの改善、観客及びVIPの会場動線、周辺道路や広域的な移動手段の確保など、大会実施までに改善しなければならない課題について、質疑が行われた。
また、施設面以外でも開催気運の醸成、ボランティアの育成、シティードレッシングの実施、会場周辺のセキュリティ確保等のソフト面に加え、開催都市マークを活用した2019年大会のPR等についても議論が行われた。
(2)ラグビーワールドカップリミテッド(RWCL)による視察報告について
平成28年4月4日から28日まで(東京スタジアムは4月18日・19日)ラグビーワールドカップリミテッド(RWCL)による会場視察が行われ、6月にその視察報告書の内容が明らかになった。この中で芝フィールドの耐久性確保、競技用照明の改善、ホスピタリティスペースの確保、運営・メディア席の設置の必要性などが指摘され、これらを踏まえた今後のスタジアム改修等について議論を行った。
(3)ラグビーテストマッチ及びイベントの実施結果と課題について
平成28年6月25日に開催された日本代表とスコットランド代表によるテストマッチでは、会場となった東京スタジアムに約34,000人の観客が来場した。当日は本番となるラグビーワールドカップ2019TM大会を想定し、ラグビーフェスティバル2016&TOKYOのイベントも同時開催した。今回のテストマッチ等の実施により、シャトルバスの確保を含む交通アクセスや地元3市との連携の重要性、バリアフリー対策、会場内動線の確保等の課題が浮き彫りにされ、幅広く質疑が行われた。
(4)東京スタジアムの会場運営計画案について
ラグビーワールドカップ2019TMにおける東京スタジアムの会場運営計画案について理事者から説明があり、ハイブリッド芝と天然芝の耐久性を比較実験し、その使用感について選手からヒアリングを行う等、大会で採用する芝について平成29年度内に都としての結論を出していくことや、武蔵野の森総合スポーツプラザ等をホスピタリティスペースとして活用すること等について質疑が行われた。
(5)交通アクセス対策について
公共交通機関による輸送計画の検討やファンゾーンを活用した観客の分散等について議論が行われ、西武多摩川線多磨駅やJR中央線武蔵境駅等を利用するスタジアム北側ルートや、小田急線狛江駅等を利用するスタジアム南側ルートの必要性、各駅とスタジアムを結ぶシャトルバスによる輸送計画などについて、様々な議論が行われた。
(6)東京スタジアムの改修整備計画について
ラグビーワールドカップ2019TMの開催に向け、車いす席、昇降機、車いす対応トイレの増設などTokyo2020アクセシビリティ・ガイドラインに基づくバリアフリー対応をはじめとする東京スタジアムの改修工事の方向性について質疑が行われた。
3 結び
本小委員会では、特別委員会から第9回ラグビーワールドカップ2019TMの開催に向けた調査・検討を付託され、各段階において報告を聴取し、質疑を通じて様々な確認や提案を行ってきた。
まず、ハード面として東京スタジアムの会場運営計画案を中心に質疑し、芝フィールドの耐久性確保、競技用照明の改善、メディア席の設置等、取り組むべき様々な課題が明らかになった。
次にソフト面としては会場までの交通アクセスの改善や混雑緩和に向けた会場動線、ボランティアやセキュリティ確保等の大会運営面での課題が明らかになった。
また、大会機運の醸成としてファンゾーンやホスピタリティ施設の設置、大会PR活動などに積極的に取り組むほか、都が率先して他の18開催自治体や東京スタジアムの地元3市等との連携に取り組むことが重要である。
東京スタジアムはラグビーワールドカップ2019TMのみならず、東京2020大会ではサッカー、近代五種、7人制ラグビーの会場として決定しており、東京スタジアムの 改修や交通アクセス改善等は東京2020大会にとっても重要な事項であることから、引き続き検討を進め、円滑な大会運営に向けた調整を行っていく必要がある。
この小委員会における検討結果が、ラグビーワールドカップ2019TM大会の成功に活かされることを強く希望して、本小委員会の中間報告とする。
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