公営企業委員会速記録第十五号

令和七年十二月十一日(木曜日)
第十委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長おくもとゆり君
副委員長江崎さなえ君
副委員長たかく則男君
理事銀川ゆい子君
理事柴崎 幹男君
理事後藤 なみ君
滝田やすひこ君
細貝  悠君
大竹さよこ君
遠藤ちひろ君
福手ゆう子君
成清梨沙子君
増子 博樹君
小松 大祐君

欠席委員 なし

出席説明員
交通局局長堀越弥栄子君
次長横山 正彦君
総務部長櫻庭 裕志君
水道局局長山口  真君
技監鈴木  理君
総務部長内田 知子君
下水道局局長藤橋 知一君
次長相田 佳子君
総務部長村西 紀章君
計画調整部長家壽田昌司君
施設管理部長井上  潔君
建設部長杉山  純君
企画担当部長DX推進担当部長女性活躍推進担当部長兼務池野 大介君
施設整備担当部長武藤  真君

本日の会議に付した事件
下水道局関係
付託議案の審査(質疑)
・第二百五十五号議案 令和七年度東京都下水道事業会計補正予算(第一号)
付託議案の審査(決定)
・第二百五十五号議案 令和七年度東京都下水道事業会計補正予算(第一号)
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○おくもと委員長 ただいまから公営企業委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、下水道局関係の付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申出の決定を行います。
 これより下水道局関係に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 第二百五十五号議案を議題といたします。
 本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○成清委員 補正予算についてお伺いします。
 本年七月、九月の二度にわたって発生した豪雨では、区部において非常に多くの浸水被害が発生いたしました。予想を超えるゲリラ豪雨が頻発する中で、都民の生命、財産を守るためには、早急に抜本的な対策を講じることが求められております。
 東京都は、令和五年十二月に東京都豪雨対策基本方針を改定し、気候変動に対応した豪雨対策に取り組んでいると承知をしておりますが、近年の豪雨を踏まえると、計画の早期完成に向け、雨水貯留施設や下水道管路の増強を一層加速させる必要があります。
 そのような中、下水道局が、浸水対策の短期的な取組について、今回、補正予算を提案したことを評価しております。
 下水道の浸水対策について二点確認をさせていただきます。
 初めに、今回の補正予算を含めた区部における浸水対策の現状について伺います。

○家壽田計画調整部長 下水道局では、時間七十五ミリ降雨を目標整備水準とし、浸水リスクの高い六十七地区を重点化し、幹線などの施設整備を進めております。重点地区のうち、令和六年度までに二十九地区で対策を完了し、十九地区で工事に着手しており、十九地区で設計作業を進めております。
 大規模な施設整備には長期間を要するため、一部完成した施設を暫定的に貯留施設として稼働させることや、バイパス管の整備により下水の流れを切り替えるなど工夫し、早期に整備効果を発揮させております。
 今回の補正予算では、本年九月の豪雨による被害の多くが重点地区で発生したことなどから、被害のあった地域において、速やかに浸水被害の軽減効果が見込める短期的な対策を実施していくこととしております。

○成清委員 重点地区で進めている対策を引き続き行っていただくことに加えて、次の出水期に向け、短期的な対策も組み合わせて速やかに取組を進め、浸水被害の軽減に取り組んでいただきたいと思います。
 また、大規模な施設整備は長期間を要するとのことですが、計画的に事業を進めていくためには、地元自治体の協力も不可欠と考えます。
 そこで、事業を円滑に進めるための地元自治体との連携について伺います。

○家壽田計画調整部長 幹線などの大規模な施設整備には、地域住民の方の理解や協力を得ることに加え、トンネルの整備などに必要な事業用地の確保が欠かせません。都内には未利用地が少ないことから、公園やまちづくり用地など公共用地の活用について、地域の方々との合意形成を含め、地元自治体と連携して事業を推進しております。
 さらに、地元自治体による雨水ますの増設など、地域の実情に応じたきめ細やかな対策も連携して実施しております。
 今後とも、地元自治体の協力を得ながら、円滑な浸水対策の実施に取り組んでまいります。

○成清委員 今回の浸水で被害を受けた地域住民の方が、来年の夏以降、安心して暮らすことができるよう、地元住民や地元自治体とも連携して浸水対策に取り組んでいただくことを強く要望し、質問を終わります。ありがとうございます。

○たかく委員 私の方からも、補正予算について何点か伺います。
 今年の夏に発生しました豪雨では、各地で甚大な浸水被害が発生しました。私の地元でも、今年七月十日、世田谷区の下馬であるとか、目黒区の上目黒、五本木地域で、時間当たり百ミリ級の記録的な集中豪雨によって、蛇崩川、今、暗渠になっておりますが、蛇崩川流域で多くの浸水被害が発生しました。
 また、九月十一日にも、世田谷区内で時間九十二ミリを超える大雨が降り、蛇崩川、谷沢川、九品仏川流域において、百件以上の床上、床下浸水が世田谷区でも発生したところでございます。特に、蛇崩川流域では、二度の集中豪雨で二回浸水被害を受けてしまった家屋もあり、十一月に行われました豪雨についての住民説明会では、多くの住民が会場に来られて、浸水被害の原因究明、そしてまた明確な浸水対策を強く求められておりました。
 この二度の大雨は、世田谷、目黒以外にも、大田区や品川区でも大変な浸水被害が発生したところでございます。そういった、今、やはり頻発化、激甚化する水害対策、これはまさしく喫緊の課題と考えます。
 そこで、都は、これを踏まえ、補正予算を計上しましたが、その目的についてお伺いいたします。

○村西総務部長 本年九月の豪雨などで被害のあった地域は、重点地区として浸水対策を現在進めているところでございますが、下水道幹線等の施設整備には長期間を要するため、短期的な対策を行い、被害の軽減を図る必要がございます。
 このため、被害のあった地域の状況を踏まえ、早期に効果の発揮が見込まれる対策を工夫し、速やかに実施することといたしまして、予算の補正を行うこととしたものでございます。

○たかく委員 令和七年度十二月補正予算案では、大田区上池台や港区麻布十番で短期的な対策を実施することとお聞きしました。大田区上池台では、九月十一日の集中豪雨で大きな被害が発生したとのことです。また、港区麻布十番では、昨年の八月の集中豪雨で浸水被害が発生したとも聞いております。
 これらの地区で対策を行うこととした理由と、その他の浸水被害があった地域における取組について伺います。

○家壽田計画調整部長 大田区上池台と港区麻布十番では、短期的な対策工事が今年度中に実施可能であり、来年度の出水期までに効果の発現が見込まれるため、補正予算として計上いたしました。
 これらの地域に加えまして、その他の浸水被害が発生した地域におきましても、設計を進めるための費用を計上いたしております。

○たかく委員 今の答弁では、来年の出水期までに効果が見込まれる地区で実施するとのことでありますが、それでは短期的なその対策の内容についてお伺いいたします。

○杉山建設部長 大田区上池台の対策につきましては、一部完成した施設を活用して暫定貯留を行うため、この施設へ雨水を取り込む取水管の工事を実施するものでございます。
 港区麻布十番の対策につきましては、雨水の流れを比較的余裕のある下水道管に切り替える新たなバイパス管の設置工事を実施するものでございます。

○たかく委員 東京都は、短期的な応急対策、例えば止水板支援であるとか、既存施設の活用や取水工事、バイパス管設置などと、中長期的な治水強化、例えば調節池整備、雨水のまちづくり、下水道管などの耐久化、強化等の両輪で、しっかりと浸水対策を進めていただきたいと思います。
 また、下水道だけに頼らず、河川整備や都市計画、地域の防災、減災を含めた総合的な取組をしっかり進めていただくことを要望し、私からの質問といたします。
 以上です。

○福手委員 日本共産党の福手ゆう子です。今回の補正予算について幾つか確認をしていきたいと思います。
 下水道局は、今回、四億円の補正予算を計上し、一部完成した施設を活用した暫定貯留を行うための工事、そして浸水が集中する枝線エリアとまだ余力のある枝線エリアをつなげるバイパス管の工事を行って、来年の雨の時期までに間に合うよう浸水対策を行うこととしました。
 こうした補正予算を下水道局で計上することはまれなことかと思いますが、直近で、下水道施設の整備の補正予算を組んだのはいつ、そしてどういう内容があったのか教えてください。

○村西総務部長 下水道建設改良費の予算につきましては、直近では、平成二十六年度に労務単価や資材価格の高騰等に対応するための補正を行っております。

○福手委員 今回のような整備を行う工事の補正予算を組んだという、そういう補正予算を組んだのはいつかというのもお聞きしてよろしいですか。

○村西総務部長 平成二十三年度には、東日本大震災を踏まえまして、下水道施設における耐震化など、震災対策をさらに進めるための補正を行っております。

○福手委員 今、ありましたように、補正予算、その前はいつ組んだかっていうことでいうと、直近では、二〇一四年のときに、労務単価や資材価格の高騰で下水道建設改良費が足りなくなってしまい、補正予算を組んだと。また、今回のような整備のための補正予算を組んだのは、二〇一一年の東日本大震災の翌年に、震災対策のための補正予算を行ったと。そういうとき以来だということでした。
 浸水対策に補正予算を組む必要があると判断されたことは、局として頻発する豪雨対策の位置づけを高くし取り組む、そういう姿勢にあるということを確認いたしました。
 もう一つ確認いたしますが、暫定貯留やバイパス管の取組というのは、下水道局として既に取り組んでいるものですが、なぜ今回、補正予算を組むということになったのか伺います。

○村西総務部長 今回の補正予算では、本年九月の豪雨による被害の発生などを踏まえまして、被害のあった地域において、速やかに効果の見込める短期的な対策を実施することといたしたものでございます。

○福手委員 速やかに効果が見られる対策をということでした。
 では、大田区上池台と港区の麻布十番のエリアの対策を選定した理由を伺います。

○家壽田計画調整部長 短期的な対策といたしまして、今年度中に工事の実施が可能であり、来年度の出水期までに効果の発現が見込まれる地域を選定いたしました。

○福手委員 区部では浸水が繰り返され、重点的に対策が必要と指定された地区は六十七あり、今回、補正予算がつく上池台と麻布十番の地域は重点地区に指定されています。九月の豪雨では、大田区は上池台、雪谷地区をはじめ、区内各地で床上、床下浸水等の被害が起きました。麻布十番は、昨年八月に、古川の水位の上昇や道路冠水、床上浸水などの被害が発生しています。いずれの自治体からも都に対策を求められており、そして今回の都の対応を聞いた地元の住民の方々からも歓迎の声を伺っています。
 そして、答弁されたように、今年度中に工事の実施が可能な場所でもあったということです。できるところからできる対策を行うということで、短期的対策が取られることは重要な決定であると考えます。
 ほかにも既に暫定貯留を稼働している地域に品川区の第二立会川幹線などがあり、ほかには目黒区、世田谷区に係る蛇崩川増強幹線は、昨年から暫定貯留が稼働しているとのことでした。既に稼働しているところは、工事の進捗に応じて順番に暫定貯留を拡充していくことも進めていくとのことでした。積極的に取り組んでいただくよう、よろしくお願いいたします。
 バイパス管の整備についても、条件があるところには進めていただくことを重ねてお願いいたします。
 また、多摩地域においては、都がこれまで整備してきた流域下水道雨水幹線でも暫定貯留を行ってきたことがあるということでした。今後は、市町村で雨水管を整備する過程で、浸水被害の短期的な対策が求められる場合を想定し、暫定貯留などの技術的、財政的な支援を行っていただくことを併せて求めておきます。
 今回の浸水対策の財源は、企業債で行うんですけれども、国庫補助の活用というのは検討されたのか伺います。

○村西総務部長 今回の対策につきましては、国費の交付対象となる管渠の基準に該当しない下水道管の整備等であるため、企業債を財源としたものでございます。

○福手委員 国の交付金の対象ではないということでした。
 今回の規模の予算であれば対応可能ということもあったと思いますが、国の支援があれば、さらに対策を進めることもできるようになると思います。事務事業質疑でも取り上げましたが、やはり国には、大口径に限定した補助対象を見直すことが求められているとつくづく思います。事あるごとに国へ求めていただきたいと思います。
 浸水対策が完了するまでに長い時間を要し、その間、豪雨が頻発化し、被害が繰り返される中、住民にとっては本当に対策が待たれています。こうしたところで、今回のような効果的な対策が早期に取られることはとても重要です。
 引き続き、被害の軽減に向けて、タイミングを捉えて積極的に対応していただくことを求めて、私からの質問を終わります。ありがとうございました。

○おくもと委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○おくもと委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で下水道局関係を終わります。

○おくもと委員長 これより付託議案の審査を行います。
 第二百五十五号議案を議題といたします。
 本案については、既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 第二百五十五号議案を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○おくもと委員長 異議なしと認めます。よって、第二百五十五号議案は原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○おくもと委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項については、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○おくもと委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○おくもと委員長 この際、所管三局を代表いたしまして、下水道局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○藤橋下水道局長 公営企業三局を代表いたしまして、ご挨拶申し上げます。
 まず初めに、本委員会でご審議を賜りました議案につきまして、ただいまご決定をいただき、厚く御礼を申し上げます。
 私ども公営企業が行っております事業は、都民生活や首都東京の都市活動に欠かすことのできない重要な事業でございます。
 これまでに賜りました貴重なご意見、ご指摘をそれぞれの事業運営に反映させまして、都民サービスのさらなる向上と効率的な経営に努め、都民の皆様の信頼と負託に全力で応えてまいります。
 おくもと委員長をはじめ委員の皆様方におかれましては、引き続き、公営企業三局に対しまして、一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。
 ありがとうございました。

○おくもと委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時二十一分散会