公営企業委員会速記録第九号

令和四年九月三十日(金曜日)
第十委員会室
午後一時開議
出席委員 十二名
委員長大山とも子君
副委員長森村 隆行君
副委員長菅野 弘一君
理事斉藤まりこ君
理事小林 健二君
理事村松 一希君
石島 秀起君
岩永やす代君
かつまたさとし君
保坂まさひろ君
こいそ 明君
山口  拓君

欠席委員 なし

出席説明員
交通局局長武市 玲子君
次長梅村 拓洋君
技監車両電気部長事務取扱野崎 慎一君
総務部長豊田 義博君
水道局局長古谷ひろみ君
技監松田 信夫君
総務部長石井 英男君
浄水部長特命担当部長兼務佐藤 清和君
給水部長石田 紀彦君
企画調整担当部長工業用水道事業調整担当部長兼務尾関  元君
事業調整担当部長山田  廣君
多摩水道改革推進本部本部長小平 基晴君
下水道局局長奥山 宏二君
次長松川 桂子君
総務部長田中  彰君
職員部長後藤 徹也君
経理部長鈴木  豊君
計画調整部長猪八重 勇君
流域下水道本部本部長佐々木 健君
管理部長高角 和道君

本日の会議に付した事件
決議について
下水道局関係
付託議案の審査(質疑)
・第百八十九号議案 東京都公営企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例
報告事項(質疑)
・私債権の放棄について
水道局関係
報告事項(質疑)
・東京都工業用水道事業の廃止に伴う取組について
付託議案の審査(決定)
・第百八十九号議案 東京都公営企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例
特定事件の継続調査について

○大山委員長 ただいまから公営企業委員会を開会いたします。
 初めに、決議について申し上げます。
 委員から、お手元配布のとおり、決議一件、物価高騰対策に係る水道料金・下水道料金の減免措置に関する決議(案)を提出したい旨の申出がありました。
 本件については、本日の理事会において協議の結果、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりました。
 お諮りいたします。
 本件については、理事会の協議結果のとおりとすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大山委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○大山委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、下水道局関係の付託議案の審査、下水道局及び水道局関係の報告事項に対する質疑並びに特定事件の閉会中の継続調査の申出の決定を行います。
 これより下水道局関係に入ります。
 初めに、付託議案の審査を行います。
 第百八十九号議案を議題といたします。
 本案につきましては、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○大山委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大山委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。

○大山委員長 次に、報告事項に対する質疑を行います。
 報告事項、私債権の放棄についてを議題といたします。
 本件につきましては、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○大山委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大山委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で下水道局関係を終わります。

○大山委員長 これより水道局関係に入ります。
 初めに、報告事項、東京都工業用水道事業の廃止に伴う取組についてに対する質疑を行います。
 本件につきましては、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○村松委員 これまで我が会派として、事業廃止に向けて、工業用水道利用者への配慮や廃止経費の縮減など、その都度確認を行ってまいりました。本日は、五点確認させていただきたいと思います。
 まず、上水道への切替え工事の進捗状況について伺います。
 工業用水、一般雑用水は、令和元年から令和三年までの三か年で合計三百八十三件が切替え済みで、今年度切替え見込み、すなわち残りの数が九十三件とのことです。
 また、集合住宅は、令和元年から令和三年末までで八団地、二万二千九百二十七戸が切替え済みで、残りが四十四団地、一万一千八百三十八戸ということでございます。特に集合住宅に関しては、令和三年度末時点では随分残っているなという印象です。
 そこで、工業用水、一般雑用水ユーザー及び集合住宅の現在の進捗状況とともに、今年度末までに切替えが終わるのか、改めて水道局の見解を伺います。

○山田事業調整担当部長 令和四年八月末時点で、工業用水及び一般雑用水利用者につきましては、四百七十六件の利用者のうち、約九〇%に当たる四百二十件の切替えを完了しております。また、集合住宅におきましては、約三万五千件のうち、八五%を超える約三万件の切替えを完了してございます。
 残る件数につきましては、既に切替え工事の時期や手法などの具体的な調整が進んでおり、年度内に上水道に切り替えてまいります。

○村松委員 切替え工事は年度内に完了するというご答弁でしたが、事業を進める際に、不測の事態は付き物です。そのため、常に様々な事態を想定し、備えを万全にしながら進めていただきますよう要望しておきます。
 次に、撤去費用の縮減についてです。
 工業用水道管の撤去等に関する計画では、事業廃止によって不要となった管路は、令和五年度から本格的に撤去を開始することとなります。工業用水道事業の廃止条例が可決した平成三十年都議会第三回定例会時点では、工業用水道管の撤去費用は約八百五十億円である旨の答弁がありました。
 この間、我が会派からは、工業用水道管をほかの目的で転用して使う方法など、廃止経費の縮減について強く要望してまいりました。
 これまで、撤去費用の縮減に向けてどのような検討を行ってきたか伺います。

○石田給水部長 工業用水道管の撤去等に関する計画の策定に当たっては、管路の有効活用や施工方法の効率化等により、撤去経費の抑制に努めてきたところでございます。
 具体的には、三百二十九キロの工業用水道管のうち、五十八キロメートルについては上水道管への転用を予定しております。
 また、埋設年度が比較的新しく、強度が高いダクタイル鋳鉄管などの管路は、道路陥没のリスクが低いことから、四十年間において、上水道管の耐震継ぎ手化工事や他のライフライン企業等が行う工事と併せて撤去を行うことにより、道路の掘削費用等の縮減を図ることとしております。
 さらに、撤去の対象となる管路については、撤去が完了するまでの間、引き続き利活用を検討してまいります。

○村松委員 撤去経費は、物価等の社会情勢によっても変わってくると思います。撤去費用の抑制や上水道以外への転用も含めて、引き続き検討していくというご答弁でしたので、コスト縮減を図っていくという姿勢を忘れずにご努力いただきたいと思います。
 コスト縮減の方策として上水道への転用がありますが、安全性も確認させてください。
 工業用水道管を転用し、上水道として、今後長期にわたり都民の口に入る水を供給していくことになりますから、安全性や安心・安全な水道であることが求められます。水道局の見解を伺います。

○石田給水部長 上水道へ転用を図る工業用水道管は、大口径かつ既存の上水道管に近接し、上水道の配水管ネットワークの課題の解消に資するものや整備方針等に合致するものを対象としております。しかし、対象としている管路の多くは老朽化しており、強度や水質の面から、そのまま活用することは困難な状況にあります。
 そのため、既存の工業用水道管の中に、新たに口径のより小さい上水道管を挿入し、管と管の隙間にモルタルなどの充填材を注入することで、管路を一体化して強度を高めることとしております。
 この工法は、通常の上水道管の更新工事でも広く採用されており、水道水を供給するための安全性や水質は、確実に確保されるものと考えております。

○村松委員 これまでの上水道管の更新工事でも採用されている工法ということで、安全性や水質は確保されるということを確認させていただきました。
 上水道への転用は、廃止経費の縮減とともに上水道のネットワーク強化につながり、特に災害対応力の強化につながるものと理解しております。着実に進めていただきたいと思います。
 次に、撤去費用の縮減策として、他企業が行う掘削を伴う工事と一緒に行う方法が提示されておりますが、インフラ工事は、その規模や施工時期が異なり、調整が難しいと推察をします。
 他のライフライン企業等が行う工事と併せて施工するために、どのように調整を行っていくのか伺います。

○石田給水部長 他企業との工事時期等の調整に当たっては、道路管理者や電気、ガスなどのライフライン企業等により構成される道路工事調整会議を通じて、当局から工業用水道管の撤去予定時期に関する情報を提供するとともに、他企業が実施する工事の情報を把握することが可能であります。
 そのため、この会議を活用し、道路掘削を伴う工事の施工時期などについて、他企業との調整を進めてまいります。
 さらに、工業用水道管撤去に関する長期的な工事計画を当局から提供し、他企業との同時施工を拡大することで、撤去費用のさらなる縮減を図ってまいります。

○村松委員 既存の道路調整会議を活用して調整していくということで理解をいたしました。他企業との同時施工は、費用負担についてどのようにするのか、その時々かとは思いますけれども、他企業のメリットもあると思いますので、積極的に発信していただきたいと思います。
 これまで水道局が、経費縮減に向けて、上水道への工業用水道管の転用や施工方法の工夫に取り組んでいることは理解しております。今後も、廃止経費を縮減していくため、淡々と撤去するのではなく、技術動向にも留意しつつ、様々な手段を講じ、撤去費用の縮減に努めていただきたいと思います。
 来年度以降も、料金差額補填などの利用者支援や工業用水道管の撤去を行っていくわけですが、先日の委員会の事前説明において、地方公営企業法が適用されなくなるという説明がございました。都は、このような状況の下においても、利用者支援や工業用水道管の撤去といった業務を確実に実施していく責任があると考えています。
 そこで、来年度以降、どのように業務を実施していくのか伺います。

○尾関企画調整担当部長工業用水道事業調整担当部長兼務 令和五年度以降は、工業用水道事業の廃止に伴う業務といたしまして、引き続き利用者支援を実施するとともに、工業用水道管の撤去などを行うこととしております。
 事業廃止後、これらの業務には、地方公営企業法が適用されなくなることから、地方公共団体の長である知事の事務となってまいります。
 一方、これらの業務を確実に行っていくためには、当局の営業業務のノウハウや水道管の管理、工事に係る技術とともに、事業廃止決定以降の利用者との調整を踏まえた対応が必要と考えております。そのため、関係局と調整をし、地方自治法に基づく事務の委任を受けることにより、引き続き当局が実務を担ってまいります。
 また、工業用水道事業会計が所有する資産などについては、他の会計に移管し、この会計において、利用者支援や工業用水道管の撤去などを進めてまいります。

○村松委員 公営企業会計ではないほかの会計に移管するということですけれども、過去には、特別会計の設置を含めて検討するとご答弁があったことを承知しております。
 廃止経費全額には満たないながらも、これまで利用者からの料金収入等により確保してきた累積剰余金や残余財産の売却益等については、事業廃止に伴う利用者への支援や管の撤去等に充当されるのが望ましいのではないかと考えます。
 水道局の皆様の努力である撤去費用の縮減を踏まえた経理の見える化をするためにも、特別会計を設置することが合理的と考えます。特別会計の設置に向け、庁内の調整に尽力していただくことを要望して、質問を終わります。

○小林委員 それでは、私からも、工業用水道管の撤去等に関する計画案についてお伺いいたします。
 事業に使用されてきた工業用水道管は、二十三区北東部に三百二十九キロ布設されており、都民の日常生活を支えてきた役割も今年度末で終了するため、来年度以降、順次撤去を進めることとなりました。
 平成三十年の第三回定例会において、工業用水道事業を廃止するための条例案が提出されましたが、その際の代表質問で都議会公明党は、三つの視点を主張させていただきました。
 一点目は、全国でなぜ東京都だけが工業用水道を廃止しなければならないのかを分かりやすく説明する責任があること、二点目は、工業用水道の利用者の理解が何よりも重要であり、利用者への支援策を講ずること、そして三点目が、首都直下地震の切迫性が指摘される中、工業用水道の供給停止後に使用されなくなった配水管の破損による道路の陥没の発生が強く懸念されることから、事業廃止後の工業用水道配水管の安全対策は極めて重要であること、以上三点であります。
 このたびの計画案の中において、代表質問で主張した三点目の事業廃止後の安全対策について確認させていただきます。
 計画案では、全体事業期間を四十年と想定して、全体を二期に分けて撤去が計画されています。工業用水道管の中には、老朽化が進んでおり、管の破損による道路陥没の発生が懸念されるものが存在するとのことであります。管が破損するような強度が低い管路での陥没事故の発生は、道路交通や都民生活などに重大な影響を及ぼす可能性があり、安全対策が極めて重要であります。
 第一期事業期間は、まさにそうした強度が低い管路への対応となっておりますが、早期に取り組むべき強度が低い管路にはどのような対策を講じていくのかお伺いいたします。

○石田給水部長 工業用水道管の破損等による道路陥没の被害を防止するためには、管の布設時期や布設場所等に応じた対策を十分に講じていくことが必要であります。
 そこで、工業用水道管の撤去等に関する計画では、まず、布設年度が古く強度の低い管路のうち、交通量の多い幹線道路に布設されているものに対し、事業廃止後おおむね五年以内に安全対策を実施することとしております。具体的には、工業用水道管の中にモルタルなどを充填することで強度を確保し、道路陥没のリスクを解消してまいります。
 これらの道路以外に埋設されている強度の低い管路についても、事業廃止後、十年以内に撤去し、道路交通などの安全を確保してまいります。

○小林委員 安全対策として、第一期事業期間中にモルタルなどを充填した工業用水道管については、道路の下に残った状態となるわけですが、モルタルなどを充填した管路について、その後どのように取り扱うのかをお伺いいたします。

○石田給水部長 モルタルなどを充填した管路は、強度が確保されているため、管の破損等による道路陥没のリスクは低くなりますが、道路管理者と協議した上で、原則撤去する必要があります。このため、これらの管路は、第二期事業期間において、上水道や他企業工事等との同時施工を可能な限り進め、計画的に撤去を実施してまいります。
 こうした取組により、撤去費用の抑制に加え、工事による地域環境への影響などを最小限に抑えてまいります。

○小林委員 水道事業に伴う工事は、都民生活において大変重要なものでありますが、ともすれば、近隣住民の方からの苦情も散見をされ、水道の安定供給という大事な使命を果たさんとする一方、ご理解をいただくことのご苦労も多いかと思います。
 このたびの管路の撤去などの工事は、四十年間と長期間に及びますが、管路の撤去という、なかなか地域住民の方々にも理解が得難い工事になるかと思います。その意味で、地域住民への丁寧な周知が重要であると考えます。
 工業用水道管の撤去の工事について、地域住民への広報、周知について見解をお伺いいたします。

○石田給水部長 工業用水道管の撤去の工事を行う際には、上水道管の取替え工事と同様に道路掘削を伴うため、交通や生活環境など周辺住民への影響が生じることが想定されます。
 そこで、周辺住民の皆様から工事への理解を得ていくため、工事目的や施工方法などを分かりやすく記載した工事のお知らせの配布などにより、丁寧な広報に努めてまいります。

○小林委員 ありがとうございます。工業用水道管の撤去工事などにより、道路上の工事が増加をして、地域住民への影響が少なくないと思われますので、十分に地元の理解を得ながら進められるよう、事前の広報をしっかり行って、ご理解をいただくご努力をお願いしたいと思います。
 三百二十九キロに及ぶ工業用水道管は、全て撤去するわけではなく、撤去以外にも、上水道などへの転用を検討しているとのことであります。工業用水道管は九つの区に布設されていますが、そのうち、練馬区、墨田区を除く江戸川区、江東区、足立区、葛飾区、北区、荒川区、板橋区の七つの区に布設されている工業用配水管五十八キロについては、上水道管として再利用する計画となっております。
 そこで、この七区における工業用水道管を上水道へ転用する際の考え方と上水道として転用するメリットについてお伺いいたします。

○石田給水部長 上水道へ転用を図る工業用水道管は、上水道の配水管ネットワークの課題の解消に資するものや整備方針等に合致するものを対象としております。
 現在、水道局では、取替え困難管の解消や管路の耐震継ぎ手化に取り組んでおりますが、埋設物がふくそうするなど施工が困難な場所や、工事期間中の給水の安定性が確保できず管路更新に時間を要している路線が存在しております。
 これらの対象の近傍にある工業用水道管について、上水道への転用を図ることで、大規模な掘削を伴う工事の回避や、安定給水を確保しながら上水道管の更新が可能となるものでございます。

○小林委員 廃止する工業用水道管を有効活用することにより、大規模工事を回避し、安定給水を確保しながら上水道管の整備を進めていくのは大事なことと思います。
 また、都議会公明党は、現在進めている外濠浄化プロジェクトの推進に当たって、工業用水道事業廃止後の施設活用を繰り返し提案させていただいておりますので、併せてご検討いただきますよう要望させていただきます。
 私の地元である練馬区においても、全体三百二十九キロのうち、僅かではありますが、光が丘団地などへの雑用水供給を目的として、工業用水道管が布設されております。
 最後に、練馬区内における工業用水道管の布設状況と今後の取扱いについてお伺いいたします。

○石田給水部長 練馬区内には、光が丘団地と周辺の公共施設などへ配水するため、約九キロメートルの工業用水道管が布設されております。これらの管路は、全て口径三百五十ミリメートル以下の配水小管で、昭和五十年代後半以降に布設された比較的新しい管で構成されておりまして、管の破損等により道路陥没の発生リスクが低いという特徴があります。
 そうしたことから、練馬区内における工業用水道管の撤去は、原則として令和十五年度から進めてまいります。

○小林委員 ありがとうございました。四十年間にわたる事業ですので、今後、長きにわたり、水道局の後進の方々に引き継がれていく事業となります。この四十年の間に、社会情勢も様々変化を遂げていくことと思いますが、安全性を何より最優先の上、この四十年の事業の責任を持つ計画としていただきたいというふうに思います。
 また、水道局の皆様方も、ぜひとも健康に留意をされて、長生きをしていただいて、この事業、ぜひとも見届けていただきますようお願いをいたしまして、質問を終わります。

○斉藤委員 では、私からも、工業用水道事業の廃止に伴う取組について意見を述べます。
 この事業の廃止については、私も、二〇一八年の廃止の条例の検討の議論から関わってきましたが、今年度が、廃止に向けた最終年度で、年度末までに上水道への切替え工事を終え、工業用水の給水が止まるということになります。
 廃止の検討に当たって、事業者さんや集合住宅で利用されてきた方々にもお話を伺ってきた中で、利用者さんの不安や要望に丁寧に対応していくようにということで求めてまいりました。特に集合住宅で利用されてきた方々には、廃止の検討があるということが、その時点では伝わっていなかったということもあり、戸惑いの声もいただいていました。その点は、特に配慮を行って対応するようにと求めてきたところでしたけれども、その後に、そうした利用者の方からも、水道局に丁寧に対応していただいたという連絡もいただきました。事業者用や雑用水としての利用者の方々の対応にも、現場の方々も含めて、対応にご尽力いただいているところだというふうに思います。皆さんの取組に、改めて敬意を表したいというふうに思います。
 切替え工事が本格的に始まるという矢先に、新型コロナの感染拡大があり、集合住宅でも切替え工事は、当初のスタート時点で遅れたということも伺っています。ご苦労もたくさんあるというところだと思いますが、今年度は、残りの工事について、着実にご尽力いただいているところだと思いますが、引き続き、丁寧な対応と安全に留意して進めていただきたいというふうに思います。
 また、今後も確認していきたいと思っていますが、コロナ禍の影響や物価と燃料高騰の中で、工業用水を利用していた事業者さんにも様々な影響が出ているというふうに思います。上水道料金の激変緩和の期間もありますが、今後も、事業継続のために必要な支援や相談にきめ細かく対応していただくことも求めて、発言といたします。

○大山委員長 ほかに発言ございますでしょうか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○大山委員長 よろしいですか。−−ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大山委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で水道局関係を終わります。

○大山委員長 これより付託議案の審査を行います。
 第百八十九号議案を議題といたします。
 本案については、既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 第百八十九号議案を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大山委員長 異議なしと認めます。よって、第百八十九号議案は原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○大山委員長 特定事件についてお諮りいたします。
 お手元配布の特定事件調査事項については、閉会中の継続調査の申出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大山委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○大山委員長 この際、所管三局を代表いたしまして、奥山下水道局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○奥山下水道局長 公営企業三局を代表いたしまして、ご挨拶を申し上げます。
 まず初めに、今回ご審議を賜りました議案につきまして、ただいまご決定をいただきました。厚く御礼申し上げます。
 私ども公営企業が行っております事業は、都民生活や首都東京の都市活動に欠かすことのできない重要な事業でございます。
 今後とも、都民サービスのさらなる向上と効率的な経営に努め、都民の皆様の信頼と負託に全力で応えてまいる所存でございます。
 大山委員長をはじめ委員の皆様方におかれましては、引き続き、公営企業三局に対しまして、一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。
 ありがとうございました。

○大山委員長 発言は終わりました。
 この際、私からも、一言ご挨拶を申し上げます。
 本委員会は、昨年八月からスタートいたしましたが、私は、その当初の三か月間と今定例会の計二回、公営企業委員会の委員長を務めさせていただきました。
 大変短い期間ではございましたが、この間、菅野副委員長、森村副委員長はじめ理事、委員の皆様には、委員会運営に対しましてご協力をいただきましたこと、まずは、心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。こいそ前委員長も本当にお疲れさまでした。
 また、交通、水道、下水道局の理事者の皆様方には、委員会審議、調査等で多大なるご協力をいただきましたことに対してお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 そして、議会局の皆様、委員会運営を支えるためのご尽力、本当にありがとうございました。
 当委員会の所管三局は、都民の暮らしを支えるためになくてはならない交通、水道、下水道局であり、一日たりとも欠かすことができないものばかりです。安全で安心できる都民生活をよりよく保障できるよう、当委員会で議論されたご意見、ご提案、ご指摘などを各局の取組に反映していただきますようお願いをいたします。
 最後に、皆様方のますますのご活躍をお祈り申し上げまして、私からのご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時三十二分散会

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