公営企業委員会速記録第七号

令和二年五月二十五日(月曜日)
第十委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長伊藤しょうこう君
副委員長田の上いくこ君
副委員長山口  拓君
理事大松あきら君
理事河野ゆりえ君
理事増田 一郎君
平  慶翔君
上田 令子君
川松真一朗君
佐野いくお君
中山ひろゆき君
とくとめ道信君
長橋 桂一君
鈴木 章浩君

欠席委員 なし

出席説明員
交通局局長代理次長久我 英男君
総務部長根木 義則君
資産運用部長坂田 直明君
自動車部長牧野 和宏君
車両電気部長野崎 慎一君
鉄軌道事業戦略担当部長内山 裕道君
バス事業経営改善担当部長櫻庭 裕志君
技術調整担当部長加納 晴生君
水道局局長中嶋 正宏君
技監相場 淳司君
理事総務部長事務取扱岡安 雅人君
職員部長石井 英男君
経理部長金子 光博君
サービス推進部長金子 弘文君
給水部長藤村 和彦君
建設部長田中 慎一君
経営改革推進担当部長鈴木美奈子君
設備担当部長岩崎 恭士君
多摩水道改革推進本部本部長鈴木  勝君
技術調整担当部長松田 信夫君
下水道局局長和賀井克夫君
技監神山  守君
総務部長小林 忠雄君
経理部長坂井 吉憲君
計画調整部長佐々木 健君
施設管理部長猪八重 勇君
建設部長青木 秀幸君
企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務福島 大起君
施設管理担当部長鈴木  豊君
流域下水道本部本部長矢岡 俊樹君
管理部長後藤 徹也君

本日の会議に付した事件
議席について
交通局関係
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について
陳情の審査
(1)二第一号 交通局における軽微な事故への対応に関する陳情
水道局関係
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について
下水道局関係
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について

○伊藤委員長 ただいまから公営企業委員会を開会いたします。
 初めに、謹んで申し上げます。
 土渕裕交通局長は、去る四月二十一日にご逝去されました。まことに哀惜の念にたえません。
 故人の在籍中の功績をしのぶとともに、ご冥福をお祈りし、黙祷をささげたいと思います。
 皆さん、ご起立をお願いいたします。
 黙祷。
   〔全員起立、黙祷〕

○伊藤委員長 黙祷を終わります。ご着席をお願いいたします。

○伊藤委員長 次に、議席についてお諮りいたします。
 本日及び第二回定例会中の委員会における議席につきましては、ただいまご着席のとおりといたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○伊藤委員長 次に、本委員会の担当書記に交代がありましたので、紹介いたします。
 議案法制課の担当書記の庄子紀子さんです。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記挨拶〕

○伊藤委員長 次に、会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、所管三局の報告事項の聴取及び交通局関係の陳情の審査を行います。
 なお、報告事項については、説明聴取の後、質疑を終了まで行いますので、ご了承願います。
 これより交通局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、交通局次長に就任されました久我次長から発言の申し出がありますので、これを許します。

○久我次長 四月一日付で交通局次長を拝命いたしました久我英男でございます。
 地方公営企業法第十三条等の規定に基づき、交通局長の職務代理を務めさせていただいておりますので、一言ご挨拶申し上げます。
 伊藤委員長初め委員の皆様方には、平素より、当局事業にご理解、ご支援を賜りまして、まことにありがとうございます。また、このたびは、土渕交通局長の逝去に際し、多大なるご配慮を賜り、重ねて厚く御礼申し上げます。
 都営交通として、新型コロナウイルス感染症対策に着実に取り組みつつ、事業運営を通じて、東京の都市活動や都民生活をしっかりと支えてまいる所存でございます。引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 続きまして、去る四月十九日午後二時五十八分ごろに発生いたしました都営バスによる死亡事故について申し上げます。
 本件は、新宿区内の市谷仲之町交差点におきまして、バスが交差点を右折する際、左側から横断歩道を渡ってきたお子様に接触し、死亡させたものでございます。
 お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方を初め関係者の皆様に対しまして、深くおわび申し上げます。
 事故原因の詳細につきましては、警察で引き続き調査が続けられております。
 この重大事故を厳粛に受けとめ、二度とこのような事故を発生させないよう、バス部門のみならず、全局を挙げて安全対策、事故防止に万全を期してまいります。
 委員の皆様方におかれましても、今後とも、ご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

○伊藤委員長 発言は終わりました。

○伊藤委員長 次に、先般の人事異動に伴い、幹部職員に交代がありましたので、次長から紹介があります。

○久我次長 四月一日付の人事異動によりまして当局幹部職員に異動がございましたので、紹介させていただきます。
 資産運用部長の坂田直明でございます。車両電気部長の野崎慎一でございます。鉄軌道事業戦略担当部長の内山裕道でございます。バス事業経営改善担当部長の櫻庭裕志でございます。技術調整担当部長の加納晴生でございます。最後に、当委員会との連絡に当たらせていただきます総務課長の渡貫貴浩でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○伊藤委員長 紹介は終わりました。

○伊藤委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○坂田資産運用部長 お手元配布の資料1、契約締結報告書に基づきまして、令和二年二月一日から令和二年四月三十日までに締結いたしました予定価格が一件九億円以上の製造請負契約につきましてご報告申し上げます。
 一ページをお開き願います。ご報告申し上げます契約の総括表でございます。
 以下、契約の概要についてご説明申し上げます。
 二ページをお開き願います。浅草線ホームドア製造でございます。
 本件は、浅草線内の十五駅に設置いたしますホームドアを製造するものでございます。
 契約の方法は指名競争入札、契約金額は四十三億七千八百万円、契約の相手方は日本信号株式会社でございます。入札経過につきましては、三ページに記載してございます。
 四ページをお開き願います。三田線御成門駅外二駅自動列車制御装置その他製造でございます。
 本件は、走行中の列車速度の制御等、安全な走行に関する信号保安装置を製造するものでございます。
 契約の方法は随意契約、契約金額は二十二億三千五百八十六万円、契約の相手方は株式会社京三製作所でございます。
 五ページをお開き願います。日暮里・舎人ライナー車両の製造でございます。
 本件は、日暮里・舎人ライナーの車両十二編成分を更新するため、計六十両を製造するものでございます。
 契約の方法は指名競争入札、契約金額は九十三億六千二百十万円、契約の相手方は三菱重工エンジニアリング株式会社でございます。入札経過につきましては、六ページに記載してございます。
 以上で報告を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。

○伊藤委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言をお願いいたします。

○上田委員 ご報告いただきました浅草線のホームドア、また、自動列車制御装置など、あと日暮里・舎人ライナーの車両の製造でございますけれども、この三件につきましては指名業者選考委員会ではどのような議論がなされたのでしょうか。

○坂田資産運用部長 指名業者選考委員会におきまして、契約内容に適合した履行を確保する観点から、指名業者及び見積もり参加業者の適格性の判定について審議を行いました。

○上田委員 また、2の自動列車制御装置などにつきまして、随意契約となった経緯と理由、価格の適正担保につきまして伺います。

○加納技術調整担当部長 今回は、老朽化により、運行の安全を確保する自動列車制御装置などの一部を更新するものでありまして、他の製造会社では技術的に対応できないため随意契約としたものであります。
 価格につきましては、基準に従って適切に積算するとともに、過去の類似契約とも比較し、妥当性を判断しております。

○上田委員 老朽化したということ、一部更新ということでありますが、機器のスペックは日進月歩であると思料するものです。
 今後、老朽化に対応して、どう更新を進められるのか、更新に向けた課題をお示しください。

○加納技術調整担当部長 設備更新につきましては、引き続き、最新技術の動向を注視しながら進めてまいります。

○上田委員 設備更新については陳腐化してしまった箇所を個別に更新していく場合もあれば、あるときまとめて刷新することもあろうかと思います。今後、コロナの影響で、運賃収入も法人二税も激減していくことも想定されますので、無駄のない更新をお願いしたいと思います。
 また、指名業者選考委員会の議事録は、改めて確認をさせていただきたいと思います。
 最後に、随意契約についてですが、ほかの会社では技術的に対応できないとの理由でございますが、この件に限らず、随契につきましては、合理性につきまして詳細な内容を引き続き研究させていただきたいと思います。
 以上です。

○伊藤委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。

○伊藤委員長 次に、陳情の審査を行います。
 二第一号、交通局における軽微な事故への対応に関する陳情を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○牧野自動車部長 お手元の資料2、請願・陳情審査説明表をごらんいただきたく存じます。
 整理番号1、陳情二第一号、交通局における軽微な事故への対応に関する陳情についてご説明申し上げます。
 この陳情は、世田谷区にお住まいの後藤雄一さん外一名の方から提出されたものでございます。
 陳情の要旨でございますが、都において、次のことを実現していただきたいというものでございます。
 1、交通局自動車営業所は、道路標識等への軽微な接触事故についても、速やかに事故現場調査書を作成の上、交通局本局へ提出し、道路標識を管理する相手方である自治体等への謝罪や損害賠償等を行うこと。
 2、交通局は、事故現場調査書の様式に、作成日記入欄を追加することでございます。
 現在の状況についてご説明させていただきます。
 交通局自動車営業所では、都営バスの運行中に事故が発生した場合には、緊急時の対応マニュアルに基づき事故現場調査書を作成するとともに、損害の発生状況や程度等に応じて、本局や関係者への報告、損害賠償を行うなど適切に対応しております。
 本件につきましては、新型バスの試走中に発生したものでありますが、現場を確認したところ、当該道路標識には、他の車によるものと考えられる接触痕が多数あり、当局車の接触痕を特定するに至らなかったこと、また、道路標識の機能を損なう損害の発生を認められなかったことなどから、当初、損害賠償事案として取り扱わなかったものでありますが、後日、道路標識の管理者である北区教育委員会と協議した結果、修理費用を支払っております。
 なお、事故の状況等を記載する事故現場調査書につきましては、作成日欄を既に設けております。
 以上で説明を終わります。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○伊藤委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。

○とくとめ委員 それでは、質疑を行います。
 先ほど、都営バスの運行中に事故が発生した場合の対応のご説明がありました。
 事故といっても、人身事故や物損などいろいろありますが、通常、道路標識など道路上の公共物との接触事故の場合には、どのような対応、処理をすることになるのか、伺います。

○牧野自動車部長 都営バスの運行中に公共物などとの接触が発生した場合には、局が定める緊急時の対応マニュアルに基づきまして、乗務員は、直ちに現場を確認するとともに、営業所に状況を報告することとしております。
 報告を受けた職員は、現場に赴いて状況を確認の上、事故現場調査書に必要事項を記入しております。

○とくとめ委員 交通局は、公営企業として公共の福祉の増進に責任を負う公共交通機関であり、安心・安全の通行に責任を持っています。
 個別の件についてこの場で意見を申し述べることはしませんが、バス運行中の事故や問題発生の際には、破損や傷の程度に応じた対応となり、必ずしも損害賠償までに至らず、当事者同士の話し合いで解決する場合もありますが、いずれにしても、相手方との関係で、社会的にも筋を通した対応をしていくことが大切だということはいうまでもありません。
 そうしたことから、この陳情項目自体は、趣旨採択を主張して、質疑を終わります。

○上田委員 改めまして、時系列で具体的に北自動車営業所においての状況と交通局の状況と分けて、両者の立場でのご説明をお願いいたします。

○牧野自動車部長 北自動車営業所におきましては、平成三十年十一月二日、バスの試走中に道路標識にわずかに接触したことから、営業所職員が現場を確認いたしましたが、当局車との接触痕を特定できなかったため、記録にはとどめましたが、当初、損害賠償事案として取り扱っておりません。
 交通局本局におきましては、こうした事案につきましては報告を求めておりません。
 その後、道路標識の管理者である北区教育委員会と協議した結果、令和元年七月に、保険会社を通じまして修理費を支払ったものでございます。

○上田委員 本来はどうするべきであったのかということも確認をしたかったんですが、とくとめ委員の方でご確認いただいたように、緊急時の対応マニュアルに基づいて営業所に状況報告ということで、受けた職員は事故調査書に必要事項を記入するということで、一応マニュアルどおりに対応したということでありますが、では、なぜ事故当初、速やかに、そちらで先ほど説明された本来なすべき処理ができなかったのか。しなかったのか、できなかったのかをご説明いただければと思います。

○牧野自動車部長 都営バスが公共物と接触した場合には、局が定める緊急時の対応マニュアルに基づきまして、乗務員は、直ちに現場を確認するとともに、営業所に状況を報告することとしております。
 報告を受けた職員は、現場を確認の上、事故現場調査書に必要事項を記入することとしており、本件につきましては、当マニュアルに基づき適切に対応しております。

○上田委員 もう一回ちょっと確認したいんですけど、北自動車営業所から交通局へ報告はなかったようなんですけど、それについてちょっと確認させてください。

○牧野自動車部長 北自動車営業所におきましては、バスの試走中に道路標識にわずかに接触いたしましたが、当局車との接触痕を特定できず、当初、損害賠償事案として取り扱いませんでした。
 交通局本局におきましては、こうした案件につきましては報告を求めておりません。

○上田委員 要は、軽微だから、軽微なものは報告を求めないということと考えていいのかどうかというところで、私は予算調査で、毎回、事故件数を委員会で資料要求しています。過去五年のものを大体お願いしていますが、ほぼ毎日のように事故が起こっている件数の多さと、過失責任割合が七割ですか、東京都にあるということを指摘させていただいていた次第です。
 新年度にも、職員による日々の指導、年四回の研修、適正指導をしているということでありましたけれども、今回、冒頭ご報告もいただいた、かわいい盛りの坊ちゃんが亡くなっちゃうような事故もあったりと、私は事故件数の可及的速やかな減少を求めると前回の予算調査では話させていただいたわけでございます。研修もやっているという報告を聞いていたのですけれども、ちょっとどうかなというような陳情等ご報告がありました。
 その件に関して、都度研修などを実施し、万全な対策を講じている旨の答弁を頂戴していたところですけど、事故対応について通常どのような指導などが行われているのか、まず、ご説明をいただければと思います。

○牧野自動車部長 都営バスでは、事故が発生した場合、緊急時の対応マニュアルに基づき適切に対応できるよう、営業所職員に対しまして研修等を通じて指導を行っております。

○上田委員 それでは、報告義務については、どのように周知徹底されているのでしょうか。

○牧野自動車部長 報告義務につきましても、適切に対応できるよう、営業職員に対しまして研修等を通じて周知徹底を図っているところでございます。

○上田委員 では、報告についての具体的な手順、フローをお示しいただいた上で、本事案ではどのように運用されたのか、決裁過程も含めてご説明いただければと思います。

○牧野自動車部長 都営バスにおきまして事故が発生した場合には、マニュアルに基づき、乗務員は、直ちに現場を確認するとともに、営業所に状況を報告することとしております。
 報告を受けた営業所職員は、現場を確認の上、事故現場調査書に必要事項を記入し、運行管理者及び営業所長に報告するとともに、営業所は、必要に応じて本局に速報を入れることとなっております。
 本件につきましては、当局車との接触痕を特定できなかったため、記録にはとどめたものの、営業所の判断で、当初、損害賠償事案として取り扱わなかったものでございまして、こうした事案については本局への報告を求めておりません。

○上田委員 結果的には損害賠償になったというわけですが、今般の事案を鑑みれば、周知徹底されていなかったのではないでしょうか。
 この点に関しての局としての分析についてご説明いただき、それが、局内各部署、各営業所でどのように周知されているのか、また、周知していくのか、伺いたいと思います。

○牧野自動車部長 事故発生時の報告については、適切に対応できるよう、営業所職員に対しまして研修等を通じて周知徹底を図っております。
 なお、今回の事案につきましても適切に対応していると考えております。

○上田委員 では、北営業所でまず取り組まれたことを伺います。

○牧野自動車部長 今回の事案につきましても適切に対応しており、引き続き、マニュアルに沿って適切に対応するよう取り組んでいるところでございます。

○上田委員 では、都バス全営業所、交通局全体において、事故報告義務等の条例、規約、要綱、規則等の処理根拠のある対応徹底をどうされているのか、しているのか、ご説明を願います。

○牧野自動車部長 事故発生時の報告につきましては、マニュアルに基づき適切に対応できるよう、営業所職員に対しまして研修等を通じて周知徹底を図っているところでございます。

○上田委員 この陳情者の願意なんですけれども、私の方はこれを読みまして、鳴り物入りの公文書管理条例、小池都政で非常に徹底しているところでございますけれども、その四条で、実施機関は、当該実施機関の職員に対し、公文書の管理を適正かつ効果的に行うために必要な知識及び技能を習得させ、及び向上させるために必要な研修を行わねばならない、つまり、このとおりにやってほしいというふうな願意であると私は思った次第です。
 今般のこの公文書管理条例の制定を受けて、どのような具体策が交通局におきましてなされていたのか、伺いたいと思います。

○根木総務部長 平成二十九年の東京都公文書の管理に関する条例の制定を受け、その内容につきまして局内に通知するとともに、研修や日ごろの文書指導等を通じて必要な知識及び技能の習得、向上に努めております。

○上田委員 では、条例の実施を局内全体に行き渡らせたことはできていたのか、所見を伺います。

○根木総務部長 条例の内容につきましては、通知や研修等を通じて局内へ周知しております。

○上田委員 今後どうやっていくのか、具体的な取り組みも確認させてください。

○根木総務部長 引き続き、公文書の管理を適正かつ効果的に行えるよう、研修や日ごろの文書指導等を通じて、必要な知識及び技能の習得、向上に努めてまいります。

○上田委員 先ほど来、緊急時の対応マニュアルということがたびたび出てきておりますが、今回の事故を経て、報告義務がないとする項目について、報告義務があるとするマニュアルとして更新するのか、したのか、もしくは何もしないのか、伺いたいと思います。

○牧野自動車部長 緊急時の対応マニュアルにつきましては、損害賠償事案として取り扱う案件の対応を定めたものでございまして、それ以外の案件の取り扱いにつきまして、マニュアルの更新は予定しておりません。

○上田委員 更新しないということでありました。
 いろいろご説明いただきましたが、今般、陳情については何らいいわけができない、報告義務及びマニュアルにあろうとなかろうとということですね、北区への損害賠償を怠るという看過しがたい事実がありました。これでは、事故があったのに、隠蔽していたのではないかと都民に思われても仕方ないし、弁明もできないのではないかと思料するものです。
 このような状況になったことに関して、反省はないのか、あるとしたら、反省を踏まえた次長の見解と再発防止に向けた決意を伺います。

○牧野自動車部長 本件につきましては、緊急時の対応マニュアルに基づき適切に対応し、北区教育委員会への賠償を既に済ませております。
 なお、事故につきましては、このように明らかになったところであり、何ら隠蔽とは考えておりません。

○上田委員 ちょっと次長の答弁はいただけず残念でした。
 バス事故の件のご説明なんですけど、単純な疑問を感じたのは、最初に、接触したとの報告があって、しかし、現場に行ったら接触痕は確認できなかったということですが、通常この現場確認で写真撮影を行うはずなんですね。その後、接触痕がなかったにもかかわらず、損害賠償の対応をしているということが、私は疑問だったんです。修理費用として十一万百六十円の金額を保険会社が支払う場合は、内部の決裁で、接触痕の写真なくして保険会社が損害賠償に応じるとは、通常なかなか難しい、あり得ないのかなというふうに思ったからです。
 ですから、緊急時の対応マニュアルについて、今回の事故を経て、報告義務はないとする項目について、報告義務があるとする何らかのマニュアル更新をしていただきたかったということですが、何もしないということでありました。この件を踏まえて、できれば次長による責任ある答弁が必要と思ったわけですが、ご答弁いただけなかったということでございました。
 再発防止に向けた局全体での共有意識、意識の共有を徹底するためにも、陳情者の願意を真摯に受けとめるべきではないかと考えます。ゆえに、私は、陳情について願意妥当と考えまして、私の質疑を終わります。

○伊藤委員長 ほかに発言がなければ、これより採決を行います。
 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、趣旨採択とすることに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○伊藤委員長 起立少数と認めます。よって、陳情二第一号は不採択と決定いたしました。
 陳情の審査を終わります。
 以上で交通局関係を終わります。

○伊藤委員長 これより水道局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員に交代がありましたので、水道局長から紹介があります。

○中嶋水道局長 去る四月一日付の人事異動に伴い就任いたしました当局幹部職員及び連絡員をご紹介させていただきます。
 職員部長の石井英男でございます。経理部長の金子光博でございます。サービス推進部長の金子弘文でございます。給水部長の藤村和彦でございます。経営改革推進担当部長の鈴木美奈子でございます。設備担当部長の岩崎恭士でございます。多摩水道改革推進本部技術調整担当部長の松田信夫でございます。総務課長の小澤賢治でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者挨拶〕

○伊藤委員長 紹介は終わりました。

○伊藤委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○金子経理部長 工事請負契約につきまして、お手元の契約締結報告書によりご報告申し上げます。
 本日ご報告申し上げますものは、令和二年二月一日から令和二年四月三十日までの期間に契約を締結いたしました予定価格が一件九億円以上の工事請負契約七件でございます。
 表紙をおめくりいただいて、一ページをごらんください。
 こちらは、本日ご報告申し上げます契約七件の総括表でございます。
 以下順次、契約の概要につきましてご説明申し上げます。
 二ページをお開き願います。1、西東京市向台町四丁目地内から武蔵野市関前一丁目地内間導水管(二千ミリメートル)用トンネル築造工事でございます。
 本件は、水源及び浄水施設整備事業の一環として、西東京市向台町四丁目二十一番地内から武蔵野市関前一丁目八番地内間におきまして、導水管用トンネル築造工事を行うものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は十四億八千三十八万円、契約の相手方は西松・二友建設共同企業体でございます。入札経過につきましては三ページに、案内図につきましては四ページにお示ししてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 五ページをお開き願います。2、和田堀給水所二号配水池及び第二配水ポンプ所並びに管廊築造工事でございます。
 本件は、送配水施設整備事業の一環として、和田堀給水所の二号配水池及び第二配水ポンプ所並びに管廊築造工事を行うものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は百七十三億三千六百万円、契約の相手方は戸田・京成・初雁建設共同企業体でございます。入札経過につきましては六ページに、案内図、平面図につきましては七ページにお示ししてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 八ページをお開き願います。3、葛飾区高砂七丁目地先から同区柴又三丁目地先間配水本管(千三百五十ミリメートル)既設さや管内配管工事でございます。
 本件は、送配水施設整備事業の一環として、葛飾区高砂七丁目二十一番地先から同区柴又三丁目四番地先間において、配水本管の新設工事を既設さや管内配管工法により行うものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は十四億二千五百六十万円、契約の相手方は株式会社クボタ建設でございます。入札経過、案内図につきましては九ページにお示ししてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一〇ページをお開き願います。4、小平市天神町三丁目地内から西東京市向台町四丁目地内間導水管(二千ミリメートル)用トンネル築造及び立坑内配管工事でございます。
 本件は、水源及び浄水施設整備事業の一環として、小平市天神町三丁目四番地内から西東京市向台町四丁目二十一番地内間において、導水管用トンネル築造工事を行うものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は三十三億三千六十九万円、契約の相手方は戸田・日本コムシス・林建設共同企業体でございます。入札経過は一一ページに、案内図につきましては一二ページにお示ししてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一三ページをお開き願います。5、東村山市萩山町三丁目地内から小平市天神町三丁目地内間導水管(二千ミリメートル)用トンネル築造工事でございます。
 本件は、水源及び浄水施設整備事業の一環として、東村山市萩山町三丁目三十一番地内から小平市天神町三丁目四番地内間において、導水管用トンネル築造工事を行うものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は二十七億三百三万円、契約の相手方は淺沼・関電工建設共同企業体でございます。入札経過は一四ページに、案内図につきましては一五ページにお示ししてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一六ページをお開き願います。6、朝霞市膝折地内から練馬区大泉学園町四丁目地内間送水管(二千六百ミリメートル)トンネル内配管及び管理用立坑築造工事でございます。
 本件は、送配水施設整備事業の一環として、朝霞市大字膝折地内から練馬区大泉学園町四丁目二十番地内間において、送水管の新設工事を行うものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は三十九億五千五百六十万円、契約の相手方は青木あすなろ・東武・ホープ建設共同企業体でございます。入札経過につきましては一七ページに、案内図につきましては一八ページにお示ししてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一九ページをお開き願います。7、深大寺浄水所一号配水池新設工事でございます。
 本件は、送配水施設整備事業の一環として、深大寺浄水所の一号配水池の整備工事を行うものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は十五億七千六百十九万円、契約の相手方は佐藤工業株式会社でございます。入札経過、案内図につきましては二〇ページに、平面図につきましては二一ページにお示ししてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 以上、簡単ではございますが、ご報告申し上げます。よろしくお願い申し上げます。

○伊藤委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言をお願いします。

○上田委員 報告番号3の葛飾区高砂の配水管既設さや管内配管工事について、前後のつながりがない単独の工事なのか、工事の経緯を確認させてください。

○田中建設部長 本工事は、金町浄水場から配水する区域内における同浄水場から葛飾区奥戸八丁目地先間の配水管の耐震化を進めるものであり、工事区間を五つの工区に分けて施工する予定で、本工事が最初の工事であります。
 また、この工事では、既設の配水管の中に耐震性を有する鋼管を新設いたします既設さや管内配管工法を採用しており、今後施工する工事におきましても同様の工法を採用する場合、過去十年以内に口径八百ミリメートル以上の管工事実績があることなど、本工事と同様の入札参加要件を付す予定でございます。

○上田委員 五つの工区の最初ということでありました。
 そうして、工区に分けて順次やっていくということでありますので、翻って、朝霞市から練馬区へのトンネル内配管及び管理用立て坑築造工事ですね、この報告番号6も、過去の契約済みの入札経過につきまして、工区がいろいろ分かれているんだと思いますが、ご説明をいただければと思います。

○金子経理部長 第二朝霞上井草線の整備工事は、全体を四工区に分けて進めており、報告番号6の事案は、その第二工区におけるトンネル内配管等の工事でございます。
 これまで契約している工事の入札経過につきまして、工区ごとに時系列でご説明いたします。
 まず、第一工区では、立て坑築造工事は入札業者が六者、うち五者が最低制限価格未満となり、東急・ノバック建設共同企業体が落札。トンネル築造工事は入札業者が十一者、うち一者が辞退し、清水・西武・坂田建設共同企業体が落札。トンネル内配管工事は入札業者が七者、うち六者が低入札調査対象となりましたが、四者が失格、二者が調査票等の提出を辞退し、清水・西武・坂田建設共同企業体が落札いたしました。
 次に、第二工区では、立て坑築造工事は入札業者が四者、うち二者が最低制限価格未満となり、飛島・大日本建設共同企業体が落札。トンネル築造工事は入札業者が八者あり、大日本・あおみ・せきど建設共同企業体が落札いたしました。
 次に、第三工区では、立て坑築造工事は入札業者が二者あり、安藤ハザマ・冨士工建設共同企業体が落札。トンネル築造工事は入札業者が十二者、うち一者が辞退し、一者が低入札調査対象となりましたが、失格となり、東急・エクシオ・植木建設共同企業体が落札いたしました。
 最後に、第四工区では、立て坑築造及びトンネル築造工事は入札業者が四者あり、大豊・協和エクシオ・成友建設共同企業体が落札。トンネル内配管工事は入札業者が五者、うち一者が辞退し、一者が低入札調査対象となりましたが、調査票等の提出を辞退し、戸田・市原組建設共同企業体が落札いたしました。

○上田委員 今の第二工区ですか、これが最後ということで、順次、多彩なそれぞれの工事事業者が入札しているのかということを確認させていただきました。
 次に報告番号1、4、5、西東京、小平、東村山の導水管用トンネル築造工事について、過去の契約済みの工区ごとの入札経過についてご説明ください。

○金子経理部長 東村山境線の整備工事は、全体を四工区に分けて進めており、報告番号1は第四工区、報告番号4は第三工区、報告番号5は第二工区におけるトンネル築造等の工事でございます。
 これまで契約している工事の入札経過につきまして、工区ごとにご説明いたします。
 まず、第一工区の立て坑築造工事は入札業者が二者、うち一者が辞退し、西武建設株式会社が落札いたしました。
 次に、第二工区の立て坑築造工事は入札業者が十者、うち二者が辞退し、三者が低入札調査対象となりましたが、二者が失格、一者が調査票等の提出を辞退し、大成建設株式会社が落札いたしました。
 次に、第三工区の立て坑築造工事は入札業者が十三者、うち三者が最低制限価格未満となり、鹿島・須山建設共同企業体が落札いたしました。
 最後に、第四工区の立て坑築造工事は入札業者が八者、うち三者が最低制限価格未満となり、飛島・福田建設共同企業体が落札いたしました。

○上田委員 これまでの経緯なんですけれども、受注業者がかわったり、あるいは同一であったり、JVであったりしているようなんですけれども、入札と価格の適正性は担保されていたのか、確認させてください。

○金子経理部長 水道施設工事における競争入札におきましては、予定価格等に応じて建設共同企業体のみ参加可能な場合、または単独の企業でも参加可能な場合などが決まっております。
 また、資格を満たす者であれば、誰でも入札に参加できる一般競争入札、または事業者の希望申し込みに基づき指名競争を行う指名競争入札により実施しており、入札への参加は事業者の自主的な判断に基づくものでございます。
 さらに、入札契約手続は、電子調達システムにより実施しており、各入札業者は、他の事業者の参加状況や入札価格がわからない環境のもとで入札を行っております。
 先ほどご答弁いたしました事案につきましても、こうした契約手続を経て競争入札により契約を行っており、入札と価格の適正性は担保されているものと認識しております。

○上田委員 入札への参加は事業者の自主的な判断に基づくものであるとの言質を頂戴しましたが、ついては、今般の契約事案において、それぞれの工事の入札参加可能な事業者数を報告ください。

○金子経理部長 今回の七つの事案につきましては、入札参加要件として施工実績等を付しておりますが、この実績等は入札参加希望者の申請により確認しており、当局では、入札参加可能事業者数を把握しておりません。
 仮に、施工実績等を加味せずに、入札参加要件に定める都の入札参加資格の有無と建設業法に定める経営事項審査の総合評定値により算出いたしますと、報告番号1、西東京市内のトンネル築造工事では、建設共同企業体代表者五十二者、同構成員七十四者でございます。
 報告番号2、和田堀給水所の配水池等築造工事では、建設共同企業体代表者九十五者、同構成員二百八十者でございます。
 報告番号3、葛飾区内の配水本管既設さや管内配管工事では、建設共同企業体代表者六十三者、同構成員三百三十九者、単体百七十者でございます。
 報告番号4、小平市内のトンネル築造及び立て坑内配管工事では、建設共同企業体代表者五十者、同構成員千百六十七者でございます。
 報告番号5、東村山市内のトンネル築造工事では、建設共同企業体代表者五十一者、同構成員千百六十七者でございます。
 報告番号6、朝霞市内のトンネル内配管及び管理用立て坑築造工事では、建設共同企業体代表者百一者、同構成員千百六十七者でございます。
 報告番号7、深大寺浄水所の配水池新設工事では、単体百七十者でございます。

○上田委員 毎度のことですけど、各工事に係りますが、なぜ調査票提出辞退となったか、理由と経緯をご説明ください。

○金子経理部長 今回の七つの事案につき、報告番号2から報告番号6までの五つの事案で低入札価格調査を実施し、調査対象二十八者のうち、十三者が調査票等の提出を辞退いたしました。
 調査票等を提出するかどうかは、入札業者が判断することであり、その理由につきましては当局では把握しておりません。

○上田委員 辞退が疑われるようなことがないか、いつも確認をさせていただいている次第でございます。
 報告番号3なんですが、今後、実績のある事業者を対象とするということでしたので、毎回確認させてもらいますが、入札エントリー可能な事業者さんって結構たくさんいらっしゃるので、多様な事業者が今後受注していくことを望むものでございます。
 今後、都度契約済みの入札契約書をまた入手しまして、吟味、調査をさせていただきたいと思います。
 私の質疑は終わります。

○伊藤委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で水道局関係を終わります。

○伊藤委員長 これより下水道局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員に交代がありましたので、下水道局長から紹介があります。

○和賀井下水道局長 四月一日付の人事異動によりまして異動のございました当局の幹部職員をご紹介させていただきます。
 総務部長の小林忠雄でございます。企画担当部長でオリンピック・パラリンピック調整担当部長を兼務いたします福島大起でございます。施設管理担当部長の鈴木豊でございます。流域下水道本部管理部長の後藤徹也でございます。続きまして、当委員会との連絡に当たります総務課長の須藤哲でございます。理財課長の石橋健治でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○伊藤委員長 紹介は終わりました。

○伊藤委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○坂井経理部長 工事の請負契約につきましてご報告申し上げます。
 お手元の資料、契約締結報告書をごらんいただきたいと存じます。
 恐れ入りますが、一ページをお開き願います。総括表をお示ししてございます。
 今回の内容は、令和二年二月一日から令和二年四月三十日までの間に締結いたしました予定価格九億円以上の工事請負契約十件でございます。
 以下順次、契約の概要についてご説明をさせていただきます。
 二ページをお開き願います。この契約は、呑川増強幹線その二工事でございます。
 本件は、呑川幹線流域における浸水対策として、世田谷区及び目黒区の一部の雨水を収容する増強幹線工事を施行するものでございます。その概要及び入札結果を次ページにわたり記載してございます。ご参照いただきたく存じます。
 四ページをお開き願います。足立区千住曙町付近再構築工事でございます。
 本件は、足立区千住曙町付近の既設管渠の更新にあわせて雨水排除能力を増強するため、管渠の新設工事を施行するものでございます。その概要及び入札結果を次ページにわたり記載してございます。
 六ページをお開き願います。葛西水再生センター導水渠及び水処理施設耐震補強工事でございます。
 本件は、葛西水再生センター導水渠及び水処理施設の耐震補強工事を施行するものでございます。その概要及び入札結果を次ページにわたり記載してございます。
 八ページをお開き願います。芝浦水再生センター中央系水処理施設再構築その四工事でございます。
 本件は、芝浦水再生センターの中央系水処理施設の再構築に伴い、既設水処理施設撤去及び水処理施設の新設のための仮設工事を施行するものでございます。その概要及び入札結果を次ページにわたり記載してございます。
 一〇ページをお開き願います。中川水再生センター導水渠及び分水槽耐震補強その二工事でございます。
 本件は、中川水再生センターの導水渠、分水槽及び雨水ポンプ室の耐震補強工事を施行するものでございます。その概要及び入札結果を次ページにわたり記載してございます。
 一二ページをお開き願います。落合水再生センターからみやぎ水再生センター間送泥管その三工事でございます。
 本件は、落合水再生センターとみやぎ水再生センターとの間の送泥管工事の一部を施行するものでございます。その概要及び入札結果を次ページにわたり記載してございます。
 一四ページをお開き願います。吾嬬ポンプ所施設再構築その五工事でございます。
 本件は、吾嬬ポンプ所の再構築に伴い、新ポンプ棟の建設工事を施行するものでございます。その概要及び入札結果を次ページにわたり記載してございます。
 一六ページをお開き願います。吾嬬ポンプ所発電機棟建設工事でございます。
 本件は、吾嬬ポンプ所の発電機棟を吾嬬第二ポンプ所内に建設するための工事を施行するものでございます。その概要及び入札結果を次ページにわたり記載してございます。
 一八ページをお開き願います。篠崎ポンプ所沈砂池機械設備再構築その二工事でございます。
 本件は、篠崎ポンプ所の沈砂池機械設備が老朽化したため、これを再構築するものでございます。その概要及び入札結果を次ページにわたり記載してございます。
 二〇ページをお開き願います。王子ポンプ所発電設備再構築その二工事でございます。
 本件は、王子ポンプ所の発電電力を確保するため、別途施行の自家用発電設備の附帯設備の設置及びその運転に必要な電気設備工事を施行するものでございます。その概要及び入札結果を次ページにわたり記載してございます。
 以上、簡単ではございますが、工事の請負契約についての報告を終わらせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

○伊藤委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言をお願いします。

○田の上委員 落合水再生センターからみやぎ水再生センター間送泥管その三工事について意見を申し上げます。
 下水道局は、大規模な施設更新、工事等があるため、予定価格九億円以上の工事請負契約が多くあります。契約については、都民から見ても公正でわかりやすい形であるべきと考えます。
 今回の一般競争入札については、二十七者が参加したにもかかわらず、二十六者が低入札になっています。二十六者にも及ぶ企業、企業体が、なぜ予定価格より約十五億円前後も低い価格の金額を提示したのか懸念するところです。
 下水道局が提示した予定価格は、昨年十一月の単価表に基づき適切に計算されたものと聞いております。年間発注予定表の金額の範囲が後日変更になったことなどで、各者の積算に影響があったものとも推測できます。
 低入札に該当した場合の調査票等の提出には大変な労力を要するものと聞いており、他局の契約案件でも提出がないケースがほとんどですが、今回、二十六者もの入札者が提示した金額が予定価格から大きく乖離しておりますので、参加者への聞き取りの工夫などをして、今後の入札制度の改善に生かせるよう、さらなる分析を要望いたしまして、意見とさせていただきます。

○上田委員 報告番号9と10の篠崎と王子のポンプ所工事についてです。
 設計積算の際、市場価格を探るため、業者からの参考見積もりを徴取しましたでしょうか。その場合の徴取した業者名をお示しください。

○青木建設部長 両工事ともに、下水道用設備工事標準価格表や公刊図書により算定できない工種につきまして、見積もりを徴取してございます。
 報告番号9の工事につきましては、除じん設備などを対象に、株式会社クボタ、住友重機械エンバイロメント株式会社、前澤工業株式会社、メタウォーター株式会社、三菱化工機株式会社、協和機電工業株式会社、株式会社日立製作所、アクアインテック株式会社の八者から見積もりを徴取してございます。
 報告番号10の工事につきましては、ガスタービン発電機に付随をいたします消音器や吸排気設備などを対象といたしまして、シンフォニアテクノロジー株式会社、東芝インフラシステムズ株式会社、株式会社日立製作所、三菱電機株式会社、株式会社明電舎、メタウォーター株式会社、株式会社IHI原動機、川崎重工業株式会社、ダイハツディーゼル株式会社の九者から見積もりを徴取してございます。

○上田委員 見積もりは取られていたということで、会社も確認させてもらいました。
 では、今般の契約事案について、それぞれの工事の入札参加事業者数をご報告ください。

○坂井経理部長 入札参加可能事業者数につきまして、電子調達システム上で把握可能な入札参加条件を持つ事業者といたしますと、総括表におけます番号1の案件は百二十七者、番号2、3、4及び5の案件につきましては百五十九者、番号6の案件は百四十九者、番号7及び8の案件は四百十九者、番号9の案件は百十二者、番号10の案件は千六百八十者となってございます。

○上田委員 今、参加可能者って結構な数がいるんですが、やっぱりちょっとほかの委員からも指摘ありましたが、辞退が多いように見受けました。
 辞退理由の把握状況と、また、なぜ調査票の提出辞退となったか、理由と経緯をご説明ください。

○坂井経理部長 総括表におきます番号1から10の案件の入札辞退の理由につきましては、配置予定技術者の配置が困難になったという理由が九者、見積金額が当初見積もりより過大となったためという理由が二者となってございます。
 また、調査票を提出するかどうかにつきましては、入札参加者が判断することでございますので、当局では把握してございません。

○上田委員 どの局も把握していないということですが、先ほどもほかの委員からも指摘があったように。とにかく入れるだけ入れて、これだけやっぱりいろんな意味で辞退しているっていうのも健全性っていうのが問われるのかなというふうに思っておりますので、引き続きましての状況把握をお願いしたいと思います。
 また、報告番号の9の方は落札率が九九・四九%、10番の方は落札率が九九・八九%で、ご答弁いただいたところからわかるように、それぞれ見積もりを提出している業者が落札していることがわかりまして、今後の問題としても、見積もりを取っている事業者の受注実績などに、私が個人的に着目してまいりたいと思います。
 私の質疑はこれで終わります。

○伊藤委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で下水道局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後二時二分散会

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