公営企業委員会速記録第十七号

令和元年十二月十六日(月曜日)
第十委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長伊藤しょうこう君
副委員長田の上いくこ君
副委員長山口  拓君
理事大松あきら君
理事河野ゆりえ君
理事増田 一郎君
平  慶翔君
上田 令子君
川松真一朗君
佐野いくお君
中山ひろゆき君
長橋 桂一君
とくとめ道信君
鈴木 章浩君

欠席委員 なし

出席説明員
交通局局長土渕  裕君
次長桃原慎一郎君
総務部長根木 義則君
水道局局長中嶋 正宏君
技監相場 淳司君
理事総務部長事務取扱岡安 雅人君
下水道局局長和賀井克夫君
技監神山  守君
総務部長久我 英男君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(決定)
・第二百十九号議案 東京都公営企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例
・第二百二十号議案 東京都下水道条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○伊藤委員長 ただいまから公営企業委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第二百十九号議案及び第二百二十号議案を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○とくとめ委員 二百十九号議案の一部改正については、我が党都議団は賛成の立場であります。
 この条例の一部を改正する提案理由では、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行による地方公務員法の改正に伴い、規定を整備する必要があると、単に事務的な改正であるようにも述べています。
 しかし、今回の一部改正の前提となる二〇一七年四月に成立した地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行による地方公務員法の改正の中には、多くの問題がありました。
 それは、正規職員を原則とすべき地方公務員法の原則を崩して、勤務時間も業務内容も同じ職員であるにもかかわらず、非常勤として一年任用の会計年度任用職員という名によって非正規職員を制度化する、いわゆる官製のワーキングプアをふやしかねない内容などが含まれています。
 我が党は、こうした問題点などを批判して、国会ではこの法律には反対の立場をとりました。同時に、国会審議の経過を踏まえて、問題点の改善を求める全会一致の四項目の附帯決議が採択をされました。
 会計年度任用職員への期末手当の支給などの前進面や労使合意を尊重するとともに、この附帯決議の重要な内容を今後の具体化、運用に厳格に生かしてもらう立場から、意見を表明しておきます。
 この附帯決議の前文では、政府は、この法律の施行に当たり、地方公務員の任用、勤務条件並びに福祉及び利益の保護等の適正を確保するため、次の事項についてその実現に努めるべきであると述べています。
 附帯決議の一項目めでは、会計年度任用職員及び臨時的任用職員について、再度の任用が可能である旨を明示すること、二項目めでは、公務の運営は任期の定めのない常勤職員を中心としていることに鑑み、会計年度任用職員について、この考え方に沿って任用のあり方を検討すること、三項目めでは、会計年度任用職員への移行に当たっては、不利益が生じることがないよう、地方公共団体に対して適切な助言を行うこと、四項目めでは、本法施行後には、民間における同一労働同一賃金の議論の推移を注視し、公務における同一労働同一賃金のあり方及び短時間勤務の会計年度任用職員に係る給付のあり方について特に重点を置くなどとなっています。
 今回の条例の一部改正の内容は、地方公営企業法で、本来的な目的が公共の福祉を増進するよう運営されなければならないと定めている都の公営企業全体の職場に適用されるものであります。
 ことしの相次ぐ台風、豪雨の中で、都の公営企業の職員は、都民の命や安全、財産を守る上で大きな存在意義、役割を発揮しました。一方で、幾つかの不祥事もありました。
 今回の一部改正の条例が、来年四月からの施行、具体化に当たって、全ての都の公営企業の職員が、正規であれ、そうでなかれ、それぞれの現場で都民の期待に応えて、誇りと使命感、やりがいを持って働けるよう、労働環境の改善に努力されることを強く求めて、意見の表明とします。
 以上です。

○上田委員 私も、二百十九号議案、二百二十号、どちらも賛成でございますが、二百十九号ではありますが、要求資料をいただきまして、今回また公務員給与がトータル的にはアップをするということですが、ちょっと勉強不足であったし、改めて公営企業も本局と準用するような形、あるいは援用するような形で、横並びで給与が上がるようなたてつけでありますが、よく考えれば公営企業だから条例改正ではなく規程ということで、根拠を示させていただきました。
 しかしながら、やっぱり公営企業っていうのは、独立採算におきまして、本局と横並びでいいのかなというような、ちょっと問題意識も持たせていただいたので、こちらについては予算において審議させていただければと思います。
 資料の提供、どうもありがとうございました。
 賛成をさせていただくということで、意見表明を終わります。

○伊藤委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 第二百十九号議案及び第二百二十号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認めます。よって、第二百十九号議案及び第二百二十号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○伊藤委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項については、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○伊藤委員長 この際、所管三局を代表いたしまして、和賀井下水道局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○和賀井下水道局長 公営企業三局を代表いたしまして、ご挨拶を申し上げます。
 まず初めに、今回ご審議を賜りました議案につきまして、ただいまご決定をいただき、厚く御礼を申し上げます。
 私ども公営企業が行っております事業は、都民生活や首都東京の都市活動にとりまして欠かすことのできない重要な事業でございます。
 これまでに賜りました貴重なご意見、ご指摘をそれぞれの事業運営に十分反映させまして、都民サービスのさらなる向上と効率的な経営に努め、都民の皆様の信頼と負託に全力で応えてまいる所存でございます。
 伊藤委員長初め委員の皆様方におかれましては、今後とも公営企業三局に対しまして一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。
 ありがとうございました。

○伊藤委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時八分散会

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