公営企業委員会速記録第五号

令和元年五月二十九日(水曜日)
第十委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長川松真一朗君
副委員長村松 一希君
副委員長中村ひろし君
理事加藤 雅之君
理事保坂まさひろ君
理事河野ゆりえ君
成清梨沙子君
鈴木 邦和君
上田 令子君
舟坂ちかお君
斉藤まりこ君
菅原 直志君
宇田川聡史君
長橋 桂一君

欠席委員 なし

出席説明員
交通局局長山手  斉君
次長桃原慎一郎君
総務部長根木 義則君
職員部長渡邉 範久君
資産運用部長広瀬 健二君
電車部長相川  準君
自動車部長牧野 和宏君
車両電気部長奥津 佳之君
建設工務部長谷本 俊哉君
企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務市川 雅明君
安全管理担当部長西川 善宣君
鉄軌道事業戦略担当部長櫻庭 裕志君
バス事業経営改善担当部長坂田 直明君
技術調整担当部長野崎 慎一君
技術管理担当部長坂口 淳一君
水道局局長中嶋 正宏君
技監相場 淳司君
理事黒沼  靖君
総務部長岡安 雅人君
職員部長木村 健治君
経理部長金子 弘文君
サービス推進部長小平 基晴君
浄水部長特命担当部長兼務尾根田 勝君
給水部長本荘谷勇一君
建設部長田中 慎一君
経営改革推進担当部長石井 英男君
企画調整担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務清水 英彦君
設備担当部長横谷  守君
多摩水道改革推進本部本部長古谷ひろみ君
調整部長小山 伸樹君
施設部長今井  滋君
技術調整担当部長藤村 和彦君
下水道局局長和賀井克夫君
技監神山  守君
総務部長久我 英男君
職員部長白川  敦君
経理部長坂井 吉憲君
計画調整部長佐々木 健君
施設管理部長猪八重 勇君
建設部長青木 秀幸君
企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務鈴木  豊君
技術開発担当部長袰岩 滋之君
施設管理担当部長廣木 健司君
流域下水道本部本部長矢岡 俊樹君
管理部長神山 智行君
技術部長小団扇 浩君

本日の会議に付した事件
交通局関係
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について
下水道局関係
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について
水道局関係
報告事項
・東京水道サービス株式会社のコンプライアンス強化に向けた取組について(説明)
・契約の締結について(説明・質疑)

○川松委員長 ただいまから公営企業委員会を開会いたします。
 初めに、本委員会の担当書記に交代がありましたので、紹介いたします。
 議事課の担当書記の小林和史君です。
 議案法制課の担当書記の津田公子さんです。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記挨拶〕

○川松委員長 次に、会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、所管三局の報告事項の聴取を行います。
 なお、報告事項、東京水道サービス株式会社のコンプライアンス強化に向けた取り組みについては、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は会期中の委員会で行い、そのほかの報告事項については、説明聴取の後、質疑を終了まで行いますので、ご了承願います。
 これより交通局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員に交代がありましたので、交通局長から紹介があります。

○山手交通局長 四月一日付の人事異動によりまして当局幹部職員に異動がございましたので、紹介をさせていただきます。
 総務部長の根木義則でございます。企画担当部長でオリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務の市川雅明でございます。安全管理担当部長の西川善宣でございます。自動車部長の牧野和宏でございます。建設工務部長の谷本俊哉でございます。技術管理担当部長の坂口淳一でございます。財務課長の稲垣宏昌でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○川松委員長 紹介は終わりました。

○川松委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○広瀬資産運用部長 お手元の資料1、契約締結報告書に基づきまして、平成三十一年二月一日から平成三十一年四月三十日までに締結いたしました予定価格が一件九億円以上の製造請負契約及び一件二億円以上の動産の買い入れ契約につきましてご報告申し上げます。
 一ページをお開き願います。ご報告申し上げます契約の総括表でございます。
 以下、契約の概要についてご説明申し上げます。
 二ページをお開き願います。新宿線車両の製造でございます。
 本件は、新宿線車両八編成分を更新するため、計八十両を製造するものでございます。
 契約の方法は指名競争入札、契約金額は百十三億九千九百六十一万円余、契約の相手方は株式会社総合車両製作所でございます。入札経過につきましては三ページに記載してございます。
 四ページをお開き願います。平成三十一年度一般乗合自動車(ディーゼル)の買入れでございます。
 本件は、大型ノンステップバス百十両を買い入れるものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は二十七億二千六百四十六万円、契約の相手方はいすゞ自動車首都圏株式会社でございます。入札経過につきましては五ページに記載してございます。
 以上でご報告を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。

○川松委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。

○上田委員 報告をいただきました。また今般も辞退の方が発生しているようでございますけれども、辞退理由が記載されていなかった場合、局からの業者への確認の必要性について、私は必要であると考え、さまざまな委員会で確認させていただいているんですけれども、その辞退理由について、聞くか、聞かないか、確認するか、局の考え方及び今後の対応について伺いたいと思います。

○広瀬資産運用部長 製造契約に関しましては、入札参加者が辞退する際には、電子調達システム上で任意で辞退理由を記載することとしておりますが、当局では、全者辞退などにより不調となった場合、必要に応じて再発注に向けた不調対策として、資材価格や見積もり方法などにつきましてヒアリングを行い、確認してございます。
 今後とも競争性の確保等に努めながら、適切に対応してまいります。

○上田委員 車両とバスという、交通局の方ではそれほど受注可能事業者が多いわけではないとは思うんですけれども、一応やっぱり競争性の確保、適正性ということであれば、引き続き積極的に辞退理由を聞いて、解明して、よい、また正しい入札制度に反映していくということをお願いしたいと思います。
 過去十年間の鉄道車両の納入実績でございますけれども、一両当たりの契約金額、そもそもがお幾らなのかと、あとは時系列でどのぐらいの価格変動があるのか知りたいと思いますので、伺いたいと思います。

○広瀬資産運用部長 新宿線車両の過去十年間の納入実績は、今回報告案件のほかに二件となってございます。
 まず、平成二十五年度に計九十両、契約金額は約百三億円、次いで、平成二十七年度は計四十両、約五十二億円であり、受注者はいずれも株式会社総合車両製作所でございます。
 一両当たりの額は、税抜きで平成二十五年度は約一億一千万円、平成二十七年度は約一億二千万円、今回の報告案件は約一億三千万円となってございます。

○上田委員 ほぼほぼ一千万円ずつぐらいですかね、前後があるようで、ただ、一概にはスペックなんかもあるようなので、高くなったともいい切れないのかなというふうに思っておりますが、大体の価格がわかりまして、極端に下がったり、上がったりしていないことを確認させていただきました。
 続きまして、買って、やはり乗り物というのはメンテナンスが大事だと思います。過去十年間の鉄道車両のメンテナンス契約の状況、一両当たりの契約金額について伺いたいと思います。

○野崎技術調整担当部長 都営地下鉄の車両につきましては、基本的に日常のメンテナンスは直営で行っておりますが、車両の分解を必要とするなど専門性を有する作業は外部に委託しております。
 契約金額につきましては、毎年度、作業内容が異なるため、一概には比較できませんが、新宿線の直近十年間の平均では、一両当たり約八百万円でございます。

○上田委員 なかなかこのメンテナンスも、ちょうど江戸川区は車両を洗う企業さんがおりまして、私もその工場を見に行ったことがございまして、非常に特殊な技術を要するということでございます。
 一両八百万円で推移しているということを確認させていただきました。値ごろ感がわかりました。
 新しく買ったからには、古い車両はどういうふうになるのかなというふうに思っておりまして、旧車両の廃棄、再利用について伺いたいと思います。

○野崎技術調整担当部長 都営地下鉄では、廃車する車両は他の鉄道事業者へ譲渡することを優先としておりますが、需要がない場合には、資源等として再利用できるよう売却し、有効活用を図っております。

○上田委員 仄聞するところによると、JRと車幅とか線路の大きさが違うということで、なかなか再利用が難しいのではないかということも調査の段階では聞いたところでありますが、資源の無駄のないように、また、ぜひ乗って使っていただけるのであれば、積極的に有効活用をお願いしたいと思います。
 最後に、一般乗合自動車の買い入れについてです。
 こちらについても過去十年間の一般乗合自動車の納入実績、一両当たりの契約金額を時系列に比較したいと思いますので、伺います。

○広瀬資産運用部長 今回報告案件と同様のノンステップ仕様のディーゼルバスの納入実績は、過去十年間で十二件となってございます。契約業者は、いすゞ自動車首都圏株式会社が九件、三菱ふそうトラック・バス株式会社が三件となってございます。
 契約車両数及び金額は、最も規模の小さい平成二十九年十二月の契約におきまして計十両、約二億四千七百万円、最も規模の大きい平成二十七年度において計百両、二十億五千二百万円となってございます。また、一両当たりの額は、税抜きでおおむね二千万円前後で推移してございます。

○上田委員 都バスの方も、ディスプレーや、あとはやはりこのところ交通事故の問題もありますので、ブレーキあるいは周辺自動車--自転車も車道を走るようになりましたので、年々スペックが上がっているということで、一概に高くなったという評価ではないということも確認させていただいております。
 引き続きまして、時代のニーズに合いました住民ニーズと交通安全を鑑みましたスペックの納入の方をお願いしたいということで、私の質疑を終わらせていただきます。

○川松委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○川松委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で交通局関係を終わります。

○川松委員長 これより下水道局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、下水道局長及び幹部職員に交代がありましたので、下水道局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。
 下水道局長に就任されました和賀井克夫君をご紹介いたします。

○和賀井下水道局長 去る四月一日付で下水道局長を拝命いたしました和賀井克夫でございます。
 川松委員長を初め委員の皆様方には、日ごろより下水道事業にご理解とご支援を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 私ども下水道局職員一同、お客様である都民の安全を守り、安心で快適な生活を支えるとともに、良好な水環境と環境負荷の少ない都市の実現に貢献するため、下水道事業の一層の推進に全力を尽くしてまいる所存でございます。
 委員の皆様におかれましては、今後とも、ご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 それでは、四月一日付の人事異動によりまして当局幹部職員に異動がございましたので、紹介させていただきます。
 流域下水道本部長の矢岡俊樹でございます。総務部長の久我英男でございます。経理部長の坂井吉憲でございます。計画調整部長の佐々木健でございます。施設管理部長の猪八重勇でございます。建設部長の青木秀幸でございます。施設管理担当部長の廣木健司でございます。流域下水道本部管理部長の神山智行でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○川松委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○川松委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○坂井経理部長 工事の請負契約につきましてご報告申し上げます。
 お手元の資料、契約締結報告書をごらんいただきたいと存じます。
 恐れ入りますが、一ページをお開き願います。総括表をお示ししてございます。
 今回の内容は、平成三十一年二月一日から平成三十一年四月三十日までの間に締結した予定価格九億円以上の工事請負契約九件でございます。
 以下順次、契約の概要についてご説明させていただきます。
 二ページをお開き願います。この契約は、呑川増強幹線工事でございます。
 本件は、呑川幹線流域における浸水対策として、目黒区及び世田谷区の一部の雨水を収容する増強幹線工事を施行するものでございます。その概要及び入札結果を次ページにわたり記載してございます。ご参照いただきたく存じます。
 四ページをお開き願います。大田区東馬込一丁目、品川区西大井五丁目付近枝線その二工事でございます。
 本件は、大田区東馬込一丁目、品川区西大井五丁目付近の雨水排除能力の増強を図るため、管渠の敷設がえ及び新設工事を施行するものでございます。
 今回の工事は、前回工事に引き続き、掘進機等の諸設備を使用し、管渠の新設等を行うため、一貫した施工管理や安全管理が必要であることから、随意契約により契約してございます。その概要を次ページにわたり記載してございます。
 六ページをお開き願います。王子第二ポンプ所建設その四工事でございます。
 本件は、王子第二ポンプ所の建設に当たり、既設構造物を撤去するとともに、流入渠及び放流渠はけ口を築造するものでございます。その概要及び入札結果を次ページにわたり記載してございます。
 八ページをお開き願います。三之橋雨水調整池建設その四工事でございます。
 本件は、三之橋ポンプ所跡地に雨水調整池、雨水貯留池の建設工事を施行するものでございます。その概要及び入札結果を次ページにわたり記載してございます。
 一〇ページをお開き願います。新河岸水再生センター汚泥焼却電気設備再構築工事でございます。
 本件は、別途施行の新河岸水再生センター汚泥焼却設備再構築その二工事及び新河岸水再生センター汚泥焼却炉脱水設備その二工事に伴い、電気設備の再構築工事を施行するものでございます。その概要及び入札結果を次ページにわたり記載してございます。
 一二ページをお開き願います。東尾久浄化センター尾久系ポンプ室ポンプ設備工事でございます。
 本件は、東尾久浄化センター尾久系ポンプ室に雨水ポンプ設備の設置工事を施行するものでございます。その概要及び入札結果を次ページにわたり記載してございます。
 一四ページをお開き願います。みやぎ水再生センター発電設備その四工事でございます。
 本件は、みやぎ水再生センターの非常時における運転電力を供給するため、別途施行の自家用発電設備の附帯設備の設置及びその運転に必要な電気設備工事を施行するものでございます。その概要及び入札結果を次ページにわたり記載してございます。
 一六ページをお開き願います。葛西水再生センター発電設備再構築その二工事でございます。
 本件は、葛西水再生センターの非常時における運転電力を供給するため、別途施行の自家用発電設備の附帯設備の設置及びその運転に必要な電気設備工事を施行するものでございます。その概要及び入札結果を次ページにわたり記載してございます。
 一八ページをお開き願います。流域下水道本部庁舎新築工事でございます。
 本件は、流域下水道本部庁舎の新築工事を施行するものでございます。その概要及び入札結果を次ページにわたり記載してございます。
 以上、簡単ではございますが、工事の請負契約についての報告を終わらせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

○川松委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。

○上田委員 まず、6の工事番号の東尾久浄化センター尾久系ポンプ室ポンプ設備工事について、低入札調査の調査票の提出がなかったということで、これ、辞退と一緒で、低入札調査の調査票の提出がないということは、辞退もそうなんですけれども、なら何で入札するのかなと、かねがねちょっと私も不思議に思っていることから、確認させてください。
 低入札調査の調査票の提出がなかったのは、なぜなのでしょうか。

○坂井経理部長 調査票等を提出するかどうかにつきましては、入札参加者が判断することでございますので、当局では把握してございません。

○上田委員 それでは、これまで下水道局で調査票等の提出があった件数は幾つか、その結果はどうなったか伺います。

○坂井経理部長 入札契約制度改革が試行された平成二十九年十月三十日以降の公表案件につきまして、調査票等の提出がございました工事件数は二件でございまして、調査票等提出業者はそれぞれ一者でございます。この二者につきましては、ともに調査票等の不足不備があったために、低入札価格調査制度に係る調査マニュアルに基づきまして、落札者といたしませんでした。

○上田委員 では、低入札の対象となる入札案件は、何件あったのでしょうか。

○坂井経理部長 入札契約制度改革が試行された平成二十九年十月三十日の公表以降、令和元年五月二十九日までで四十件でございます。

○上田委員 一応低入札が四十件で、提出した業者はそれぞれ二者ということで、何となく一応入れて、低入札になって、もう一回、調査票は出さずにフェードアウトというと、一見は確かに入札も一者応札ではない形にはなっているんですけれども、それで辞退があったり、再提出をしないということで、結局一者しか決まらないというようなことにはならないのかなというような視点でちょっと質問させていただいているので、今後もそういった形で確認させていただきたいと思います。
 次は、みやぎ水再生センター発電設備その四工事について、入札が三回あったようでございます。その経緯についてお聞かせください。

○坂井経理部長 契約締結報告書に記載のありますとおり、入札参加者の入札金額が予定価格を超過したためでございます。

○上田委員 書類を見ればわかりますけれども、第二回入札の段階では入札者は一者となりましたが、たとえ一者でも再度入札は行えるのか、ちょっと確認させてください。

○坂井経理部長 競争入札参加者心得によりまして、予定価格を超過した場合につきましては、入札者が一者であるか否かを問わず、再度入札の回数は三回となってございます。

○上田委員 三回で決まったということですね。確認をさせていただきました。
 次に、下水道総括表工事番号の2なんですけれども、株式会社大盛工業の場合、随契となっておりまして、工事概要からでは随契としなければならない理由が、ちょっと私、不承知でございまして、随意契約にした理由を改めて伺います。

○坂井経理部長 契約締結報告書でご説明いたしましたとおり、今回の工事につきましては、前回工事に引き続き、掘進機等の諸設備を使用いたしまして、管渠の新設等を行うものでございまして、一貫した施工管理や安全管理が必要でございます。加えまして、工期の短縮及び経費の低減を図ることができるということから、随意契約としているものでございます。

○上田委員 随契の理由、確認させていただきました。
 次は、3の王子第二ポンプ所ですけれども、過去にさかのぼって確認可能な王子第二ポンプ所の土木建築工事請負契約において、大豊建設株式会社の受注実績をお示しください。

○坂井経理部長 過去五年間に契約締結いたしました王子第二ポンプ所の土木建築工事請負契約につきましては二件でございまして、大豊建設株式会社が全て受注してございます。

○上田委員 ありがとうございました。
 続きまして、工事番号4、大本組の場合、ニューマチックケーソン工法が可能な業者数及び少数の場合はその業者名をお示しください。
 また、大本組のホームページには次の記載があります。
 大本組がこの工法を初めて手がけたのは、一九五四年、昭和二十九年二月、中国地方建設局から受注した太田川橋下部工事が最初です。実績もなく、会社として大きな決断でしたが、見事にこの工事を一年一カ月の工期でやり遂げました。
 となりますと、実績がなくても受注できる工法でありますが、本件工事の場合、当該ニューマチックケーソン工法の実績を入札参加条件としていたのか、お示しいただければと思います。

○坂井経理部長 ニューマチックケーソン工法が可能な業者数につきましては、当局では把握してございませんが、当該案件の基礎となる入札参加条件でございます一般土木の有資格者で、かつ、経営事項審査において土木一式または水道施設の総合評定値が千二百点以上の入札参加条件を満たす業者は、事前にお示しさせていただいた資料のとおり、七十二者でございます。
 本工事につきましては、地下水位の高い軟弱地盤におきまして、大規模かつ掘削深度が三十二メートルを超える大深度の工事でございまして、施工の難易度が高いということもございます。
 したがいまして、過去十五年間で元請として下水処理場処理施設または下水道ポンプ所施設のニューマチックケーソン工法の平面形状千平米以上かつ掘削深三十二メートル以上の施工実績を有することを入札参加条件としてございます。

○上田委員 しっかりと工法技術を提示した上での入札参加条件とされていることを確認させていただきました。
 次に、5の明電舎でございます。
 過去にさかのぼって確認可能な新河岸水再生センターの工事請負契約において、電気工事の受注実績業者名をお示しください。
 また、明電舎受注は、下水道局において結構よく見かけるので、過去五年、どのぐらいの割合を占めるのか、教えてください。

○坂井経理部長 過去五年間に契約締結いたしました新河岸水再生センターの工事請負契約におきまして、発注業種、電気工事の受注実績業者は、株式会社明電舎、株式会社明電エンジニアリング、株式会社サンコー設備、三菱電機プラントエンジニアリング株式会社、祖師谷電気株式会社、株式会社ヤマデンの六者となっております。
 また、過去五年間の当局における電気工事の契約案件に占める明電舎の受注割合でございますけれども、約一七%となってございます。

○上田委員 約二割近くということ、明電舎さん、確認させていただきました。
 次は、6の昱株式会社の場合です。
 こちらも可能な、過去にさかのぼり、東尾久浄化センターの工事請負契約について、ポンプ据えつけの受注実績業者名をお示しください。

○坂井経理部長 過去五年間に契約締結いたしました東尾久浄化センターの工事請負契約におきまして、発注業種、ポンプ据えつけの受注実績業者は、昱株式会社、株式会社石垣、石垣メンテナンス株式会社の三者となってございます。

○上田委員 特異分野なんですけれども、三者ということでありました。
 7の、またこれも明電舎なんですが、このみやぎ水再生センターの工事請負契約において、電気工事の受注実績業者名もお示しいただければと思います。

○坂井経理部長 過去五年間に契約締結いたしましたみやぎ水再生センターの工事請負契約におきまして、発注業種、電気工事の受注実績業者は、株式会社明電舎、株式会社明電エンジニアリング、メタウォーター株式会社、株式会社正興電機製作所、株式会社ワイズ電気、有限会社日昇工業の六者となってございます。

○上田委員 最後に8、これも明電舎でございますけれども、葛西水再生センターは当方の地元なんですけれども、工事請負契約において電気工事の受注実績事業者名を教えていただければと思います。

○坂井経理部長 過去五年間に契約締結いたしました葛西水再生センターの工事請負契約におきまして、発注業種、電気工事の受注実績業者は株式会社明電舎、株式会社明電エンジニアリング、株式会社ジェイエヌエス、島津システムソリューションズ株式会社、昱株式会社、桐井電設工業株式会社、株式会社ヤマト電設の七者となってございます。

○上田委員 一方で、私も、受注可能事業者数の方も把握しております。今のところ、今聞いただけでも、名前が同じような企業さんがたくさん、特殊な技術も、さっきのニューマチックケーソン工法など特殊な技術を持っているところは限られてくるとは思いますけれども、引き続き広く呼びかけた入札の方をお願いしたいと申し上げまして、確認させていただきましたので、ありがとうございました。

○川松委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○川松委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で下水道局関係を終わります。

○川松委員長 これより水道局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員に交代がありましたので、水道局長から紹介があります。

○中嶋水道局長 去る四月一日付の人事異動に伴いまして就任いたしました当局幹部職員をご紹介させていただきます。
 技監の相場淳司でございます。多摩水道改革推進本部長の古谷ひろみでございます。総務部長の岡安雅人でございます。職員部長の木村健治でございます。経理部長の金子弘文でございます。サービス推進部長の小平基晴でございます。特命担当部長を兼務いたします浄水部長の尾根田勝でございます。給水部長の本荘谷勇一でございます。建設部長の田中慎一でございます。多摩水道改革推進本部調整部長の小山伸樹でございます。オリンピック・パラリンピック調整担当部長を兼務いたします企画調整担当部長の清水英彦でございます。多摩水道改革推進本部技術調整担当部長の藤村和彦でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者挨拶〕

○川松委員長 紹介は終わりました。

○川松委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
 初めに、東京水道サービス株式会社のコンプライアンス強化に向けた取り組みについて報告を聴取いたします。

○石井経営改革推進担当部長 それでは、お手元に配布してございます資料1をごらんください。東京水道サービス株式会社のコンプライアンス強化に向けた取り組みにつきましてご報告いたします。
 それでは、一ページをお開き願います。項番1、これまでの経緯及び取り組み状況でございます。
 東京水道サービス株式会社における業務執行について、関係団体や受注工事業者との不適切な関係、書類の改ざんや虚偽報告書の作成指示等があるとの指摘が寄せられたため、総務局が特別監察を実施し、本年二月、東京水道サービス株式会社に対する特別監察結果報告書が公表されました。これを受け、平成三十一年第一回定例会において、報告書で指摘のあった事項について報告を行った上で、さまざまな見地から質疑が行われました。
 現在、水道局及びTSSにて指摘事項の改善策の方向性について取りまとめ、本年四月に水道局が設置した東京水道グループコンプライアンス有識者委員会において、指摘事項の改善策について、原因分析の妥当性や対策の有効性等を幅広く検証しております。
 本定例会では、有識者委員会で検証している改善策の方向性についてご報告いたします。今後、有識者委員会の助言や提言を踏まえた具体的な改善策について、本年八月中に取りまとめる予定でございます。
 二ページをごらんください。項番2、特別監察の主な指摘事項と改善策の方向性でございます。
 まず(1)、関係企業等との関係につきましてご説明申し上げます。
 表内上段の指摘事項でございますが、TSSが安定的かつ継続的な事業運営を担保するため、技術と実績を有する複数の協力会社と良好な関係を構築、継続しながら日々の業務に当たっていることは、まさに民間事業者ならではの手法ではあるが、その手法の具体的な内容や程度が外部の視点からは非常に複雑でわかりにくくなっているとして、具体的には、協力会社からの出向社員の受け入れ、土木系協力会社への再委託方法について指摘がございました。
 下段の改善策の方向性についてでございますが、TSSは、民間事業者としての機動性や柔軟性を最大限に発揮することが期待されている一方、都の政策連携団体として、一般の民間事業者よりも高い透明性や説明責任が求められていることから、協力会社との関係について改善を図ってまいります。具体的には、出向社員の配置基準の策定及び計画的な所要人員の見直し、土木系協力会社を対象とした現在の業者登録制度を廃止し、新規参入を拡大するとともに、総合評価方式を導入してまいります。
 三ページをお開き願います。(2)、受託業務に係る不適正処理事案につきましてご説明申し上げます。
 表内上段の指摘事項でございますが、過去に発生した四件の不適正処理事案について指摘がございました。具体的には、貯蔵品管理業務委託における巡回点検業務不履行、工事監督における竣工写真の改ざん指示、不適切な設計変更協議対応、契約後の設計違算に対する外部からの指摘でございます。
 下段の改善策の方向性についてでございますが、これらの不適正処理事案については、既に個別に再発防止策を実施しております。しかし、これらの不適正処理事案は、TSSの内部統制やコンプライアンスに対する意識の低さに起因しており、組織的に内部統制やコンプライアンスを強化するための取り組みを推進してまいります。
 具体的には、社内コンプライアンス推進会議の充実及び他の内部統制機能との連携強化、全社員に対するコンプライアンス研修の実施、日常業務における社員間の相互点検の徹底を行ってまいります。
 四ページをごらんください。(3)、内部統制上の問題点につきましてご説明申し上げます。
 表内上段の指摘事項でございますが、内部統制に関して三点の指摘がございました。具体的には、内部統制やコンプライアンスに対する意識の低さ、水道局への依存による主体性の衰退、水道局のガバナンスの甘さでございます。
 下段の改善策の方向性についてでございますが、TSSでは、業務拡大や社員数の急増、多様化といった環境変化に対し、内部統制やコンプライアンスへの取り組みが不十分でした。このため、都の政策連携団体に求められる内部統制や人事システムに係る仕組みを整備するとともに、水道局によるガバナンスの強化を行ってまいります。具体的には、大会社を参考にした内部統制規定等の整備、株式会社PUCとの統合を機に、会社法で定める監査等委員会設置会社への移行、固有社員の早期昇任制度の構築、水道局との人事交流の拡大、研修の連携強化、東京水道グループとしてのコンプライアンス推進会議の拡充、水道局との間で締結している業務運営に関する協定書等の見直しを行ってまいります。
 五ページをお開き願います。項番3、東京水道グループコンプライアンス有識者委員会の開催状況でございます。
 本年五月十三日、第一回東京水道グループコンプライアンス有識者委員会を開催し、特別監察の主な指摘事項に関する改善策の方向性について意見交換を行い、検証を開始いたしました。
 まず(1)、設置概要につきましてご説明申し上げます。
 アの目的でございますが、水道局所管委託契約に係る談合疑いに関する再発防止策及び東京水道グループ全体の事業運営を検証する上で、外部の幅広い見地から意見、助言を得ることを目的としております。
 次に、イの運営形態でございますが、常設の委員会としております。
 ウの委員、任期につきましては、記載の委員の方々に二年以内の任期で委嘱をしております。
 (2)、開催状況でございます。
 (ア)、記載のとおり、令和元年五月十三日に第一回有識者委員会を開催いたしました。
 (イ)、議事内容でございますが、委員会運営について及び東京水道グループのコンプライアンスに関する課題について委員に説明をし、その後、意見交換が行われております。今後、年五回程度の開催を予定しております。
 六ページをごらんください。東京水道サービス株式会社の役員体制でございます。
 コンプライアンス強化に向けた取り組みの一環として、役員体制の一新を行っております。令和元年五月二十九日現在の東京水道サービス株式会社の役員体制及び直近の役員改選の状況をお示ししておりますので、後ほどご参照願います。
 ご説明は以上となります。ご審議のほどよろしくお願いいたします。

○川松委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○河野委員 六点、お願いします。
 一、TSSとPUCの統合に関して、統合に向けた準備状況について、そして現段階の取り組みをできるだけ詳細にお願いします。
 二つ目、TSSの経営状況、事業実績、過去五年分。
 三、TSS及びPUCの水道局との人事交流の状況について。
 四、TSSが業務発注している主な発注先企業名の一覧及び年度ごとの発注件数と発注額、過去五年分です。
 五番、TSS、PUCの都幹部OB職員の再就職の状況、過去五年分。
 六、TSS、PUCの発注先企業への都幹部OB職員の再就職の状況、過去五年分。
 以上です。

○上田委員 十七点、お願いします。
 外郭団体出向時の都関係者、都の職員ですね、給与の算定根拠がわかるもの。
 TSS出向者の前職、役職と出向時の役職、復帰後の所属部署と役職、過去十年分。
 TSSにおけます固有職員の管理職の占める割合が経年的にわかるもの。これは全固有職員数と管理職員数を明記してください。
 TSS人件費総額と平均最高額の給与、最高額者の役職、管理職、非管理職、非常勤、それぞれの平均給与。これに関しては、都関係者か否か、固有かも列記をお願いします。
 TSSにおきます都派遣職員と固有社員、協力会社からの出向の割合と人数及びおのおのの役職者の割合と人数がわかるもの、過去十年分。それぞれの全職員数も明記をお願いします。
 TSSへの東京都が支払っている委託金額と根拠規定及び積算根拠がわかるもの。
 TSSにおける固有職員給与と東京都派遣職員の平均年収と、TSSが支払っていた人件費総額、過去十年分。
 野田数代表取締役が決定した経緯と人選の根拠がわかるもの。
 新社長及びTSS代表取締役社長経験者の学歴、経歴、過去の所属、水道事業及び企業経営における実績及び経験値がわかるもの、過去十年。
 役員体制の人選となった根拠及び経緯について。
 TSSにおける交際費の基準、決裁担当者から最終決裁者がわかるもの。部署、役職名、具体的に明記をお願いします。
 交際費の金額と決算に占める比率及び主な内訳がわかるもの、過去十年分。
 再委託していた十四社との人事交流の状況、業務を明記、役職がわかるもの及び発生した人件費、過去十年分。
 十四社へ委託した具体的な業務内訳と委託開始時期。
 東京水道グループコンプライアンス有識者委員会の委員の経歴及び公職歴。
 同委員会の設置から委員選定の基準、経緯と理由がわかるもの。
 最後に、同委員会の第一回の議事内容と出席者、都及びTSS側も含むものでお願いします。及び今後の活動予定のわかるもの。
 以上でございます。よろしくお願いします。

○川松委員長 ほかにございますか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○川松委員長 ただいま河野理事、上田委員から資料要求がございましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○川松委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出を願います。

○川松委員長 次に、契約の締結について報告を聴取いたします。

○金子経理部長 工事請負契約書につきまして、お手元の資料2、契約締結報告書によりご報告申し上げます。
 本日ご報告申し上げますものは、平成三十一年二月一日から平成三十一年四月三十日までの間に契約を締結いたしました予定価格が一件九億円以上の工事請負契約六件でございます。
 表紙をおめくりいただいて、一ページをごらんください。こちらは、本日ご報告申し上げます契約六件の総括表でございます。
 以下順次、契約の概要につきましてご説明申し上げます。
 二ページをお開き願います。1、東村山浄水場沈殿池(一急系一群)耐震補強等工事でございます。
 本件は、水源及び浄水施設整備事業の一環として、東村山浄水場の一急系一群沈殿池の耐震補強工事を行うものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は十七億二千九百八万円、契約の相手方は村本建設株式会社でございます。入札経過、案内図につきましては三ページに、平面図につきましては四ページにお示ししてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 五ページをお開き願います。2、町田市南大谷二百四十番地先から同市南大谷八百九十五番地先間配水本管(五百ミリメートル)新設工事でございます。
 本件は、送配水施設整備事業の一環として、町田市南大谷二百四十番地先から同市南大谷八百九十五番地先間において、配水本管の新設工事を行うものでございます。
 契約の方法は技術実績評価型総合評価方式による一般競争入札、契約金額は九億七千四百十六万円、契約の相手方は株式会社淺沼組でございます。入札経過、案内図につきましては六ページ、七ページにお示ししてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 八ページをお開き願います。3、三郷浄水場原水ポンプ所電気設備改良工事でございます。
 本件は、水源及び浄水施設整備事業の一環として、三郷浄水場の原水ポンプ所の電気設備について改良工事を行うものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は十億一千八十八万円、契約の相手方は昱株式会社でございます。案内図及び平面図につきましては九ページにお示ししてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一〇ページをお開き願います。4、北区王子本町一丁目地先から同区王子一丁目地先間配水本管(六百ミリメートル)新設工事でございます。
 本件は、送配水施設整備事業の一環として、北区王子本町一丁目十八番地先から同区王子一丁目一番地先間において、配水本管の新設工事を行うものでございます。
 契約の方法は技術力評価型総合評価方式による一般競争入札、契約金額は九億五千三百六十四万円、契約の相手方は村本建設株式会社でございます。入札経過、案内図につきましては一一ページ、一二ページにお示ししてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一三ページをお開き願います。5、朝霞浄水場から朝霞市膝折地内間送水管(二千六百ミリメートル)トンネル内配管及び管理用立坑築造工事でございます。
 本件は、送配水施設整備事業の一環として、朝霞浄水場から朝霞市大字膝折地内間において、送水管の新設工事を行うものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は三十九億四千九十二万円、契約の相手方は清水・西武・坂田建設共同企業体でございます。入札経過については一四ページに、全体図、案内図については一五ページにお示ししてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一六ページをお開き願います。6、練馬区石神井台一丁目地内から上井草給水所間送水管(二千六百ミリメートル)トンネル内配管及び管理用立坑築造工事でございます。
 本件は、送配水施設整備事業の一環として、練馬区石神井台一丁目二十六番地内から上井草給水所において、送水管の新設工事を行うものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は二十五億三千六百九十二万円、契約の相手方は戸田・市原組建設共同企業体でございます。入札経過については一七ページに、全体図、案内図については一八ページにお示ししてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 以上、簡単ではございますが、ご報告申し上げます。よろしくお願いいたします。

○川松委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。

○上田委員 ちょっとざらっと見せてもらって、下水道局でも指摘させてもらったんですけれども、低入札で、やっぱり報告書が出てこないというのも散見されているのを確認させていただきました。
 三郷浄水場の電気設備改良工事なんですが、事前の調査で、入札参加可能業者が六百十三者となっております。この浄水場におけます過去七年の電気工事の受注者が十者ということでございますが、六百十三分の十ということで、なぜこれほどの開きがあるのか、確認させていただきたいと思います。

○金子経理部長 お話の六百十三者は、東京都の入札参加資格における電気工事のA等級の資格を有する事業者の総数でございます。本件工事のような大規模施設における電気設備に関する工事の受注ができる事業者は、そのうちの一部でございます。
 また、地方自治法施行令の定めにより、必要があるときには契約の履行を確保するための能力や技術に関する入札参加条件を付すことができるとされており、本件につきましては、水道施設等における一定規模以上の電気設備の新設または取りかえ工事の元請実績があることなどの条件を付してございます。
 電気設備工事におきましては、設備の新設や更新の場合は競争入札、設備の補修や改造工事の場合は、設備の製作者などへの随意契約により契約を締結してございます。本件を含めた三郷浄水場における過去七年間の電気工事二十八件のうち十六件が競争入札、十二件が随意契約により契約を締結しており、契約の相手方としては十者でございます。
 競争入札につきましては、一般競争入札または希望制競争入札により落札者を決定しており、受注者は、事業者の判断による入札参加と競争入札の結果でございます。

○上田委員 全部が全部、受注できる技術を持っていないというふうな理解でよろしいんでしょうかね。
 それで、この三郷浄水場の電気工事の受注会社に関しましては、二十八件の電気工事のうち十三件を今回の受注者である昱株式会社が受注しております。他局でもこの会社がまた受注をしているところでございまして、これが公正な入札であったか、疑っているわけではないんですけれども、確認をさせていただきたいと思います。

○金子経理部長 特定企業における過去の受注実績につきましては、本委員会における報告事項の対象ではございませんが、ご質問の十三件のうち、設備の新設や更新における競争入札が五件、既存設備の補修における随意契約が八件でございます。
 競争入札につきましては、資格を満たす者であれば誰でも入札に参加できる一般競争入札または事業者の希望申し込みに基づき指名競争を行う希望制指名競争入札により実施しており、入札への参加は事業者の自主的な判断に基づくものでございます。
 また、入札契約手続は電子調達システムにより実施しておりまして、各入札参加者は他の事業者の参加状況はわからない環境のもとで行われております。
 このため、入札結果につきましては公正なものと認識してございます。

○上田委員 私ども委員というのは、単体の工事だけではなくて、適正な入札が行われているのかというのも確認させていただくのが常任委員の役目だと思っておりますし、過去の談合、さまざまなこともあった中では、その都度は適宜適正に処理をしているという中でさまざまなことが起こっていることから、後になって、あのとき何やっていたんだと私自身もいわれないように確認をさせていただいているわけでございまして、その趣旨はご理解いただければと思います。
 状況は確認させていただきまして、二十八分の十三が昱株式会社であり、そして、その十三件のうち八件が随意契約であるということは確認させていただきました。
 ありがとうございました。質疑を終わります。

○川松委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○川松委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。
 以上で水道局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時五十九分散会

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