公営企業委員会速記録第五号

平成二十七年六月八日(月曜日)
第十委員会室
午後一時開議
出席委員 十三名
委員長大場やすのぶ君
副委員長田中 朝子君
副委員長新井ともはる君
理事橘  正剛君
理事畔上三和子君
理事崎山 知尚君
川松真一朗君
塩村あやか君
吉倉 正美君
北久保眞道君
宇田川聡史君
松村 友昭君
相川  博君

欠席委員 なし

出席説明員
水道局局長吉田  永君
次長福田 良行君
総務部長黒沼  靖君
職員部長松丸 俊之君
経理部長石井 正明君
サービス推進部長冨田 英昭君
浄水部長田村 聡志君
給水部長青木 秀幸君
建設部長今井  滋君
企画担当部長斉田 典彦君
サービス企画担当部長宇井 利見君
設備担当部長横田 秀樹君
多摩水道改革推進本部本部長石井  玲君
調整部長浅沼 寿一君
施設部長山田  廣君
技術調整担当部長芦田 裕志君
下水道局局長松田 芳和君
技監渡辺志津男君
総務部長坂巻政一郎君
職員部長久我 英男君
経理部長安藤  博君
計画調整部長坂根 良平君
施設管理部長神山  守君
建設部長中島 義成君
企画担当部長永野  実君
技術開発担当部長小団扇 浩君
施設管理担当部長田中 宏治君
流域下水道本部本部長黒住 光浩君
管理部長関 雅広君
技術部長佐々木宏章君

本日の会議に付した事件
水道局関係
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について
下水道局関係
報告事項(説明・質疑)
・芝浦水再生センターにおける墜落事故の概要と再発防止策について
・契約の締結について

○大場委員長 ただいまから公営企業委員会を開会いたします。
 初めに、本委員会の担当書記に交代がありましたので、紹介いたします。
 議事課の担当書記の竹村友晴君です。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記挨拶〕

○大場委員長 次に、会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 次に、先般の人事異動に伴い、交通局の幹部職員に交代がありましたので、交通局長から紹介があります。

○新田交通局長 四月一日付の人事異動によりまして、連絡員に異動がございましたので、紹介させていただきます。
 財務課長の市川雅明でございます。
 どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者挨拶〕

○大場委員長 紹介は終わりました。

○大場委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、水道局及び下水道局関係の報告事項の聴取を行います。
 なお、本日は説明聴取の後、質疑を終了まで行います。ご了承願います。
 これより水道局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員に交代がありましたので、水道局長から紹介があります。

○吉田水道局長 平成二十七年四月一日付の人事異動によりまして、連絡員に異動がございましたので、紹介させていただきます。
 総務課長の石井英男でございます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○大場委員長 紹介は終わりました。

○大場委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○石井経理部長 工事請負契約及び建物売買契約につきまして、お手元の資料、契約締結報告書によりご報告申し上げます。
 本日ご報告申し上げますものは、平成二十七年二月一日から平成二十七年四月三十日までの間に契約を締結いたしました予定価格が一件九億円以上の工事請負契約二件及び買い入れ価格が一件二億円以上の建物売買契約一件の合計三件でございます。
 一ページをお開き願います。本日ご報告申し上げます契約三件の総括表でございます。
 以下、順次、契約の概要についてご説明申し上げます。
 二ページをお開き願います。この契約は、金町浄水場送配水ポンプ所外二か所電気設備等設置工事でございます。
 本件は、葛飾区金町浄水場内に建設中の送配水ポンプ所において、電気設備、監視制御設備、計装設備等を設置し、あわせて亀戸給水所、北鹿浜増圧ポンプ所の附帯工事を施行するものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は二十八億七千七百十二万円、契約の相手方はメタウォーター株式会社でございます。
 入札経過につきましては三ページに、工事場所の図面につきましては四ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 五ページをお開き願います。この契約は、境浄水場場内配管布設替及び制御盤室等更新工事でございます。
 本件は、境浄水場再構築事業の一環として、緩速ろ過池を運用するため、老朽化した場内配管及び制御盤室等の更新工事を施行するものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は二十七億七千六百六十八万円、契約の相手方はフジタ・福田建設共同企業体でございます。
 工事場所の図面につきましては六ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 七ページをお開き願います。この契約は、町田市水道事務所庁舎の取得についてでございます。
 本件は、当局の町田サービスステーションとして、町田市から有償貸付されていた町田市水道事務所庁舎を購入したものでございます。
 所在地は町田市木曽東一丁目三百七十三番十、建物の構造は鉄骨造二階建て、延べ床面積は二千二十・六〇平方メートル、土地の地積は二千七十四・六八平方メートル、契約金額は建物が三億四千八百三十八万七百二十八円、土地が二億六千九百万円、契約の相手方は町田市でございます。
 購入場所の図面につきましては八ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 以上、簡単ではございますが、ご報告申し上げます。よろしくお願いいたします。

○大場委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○大場委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大場委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で水道局関係を終わります。

○大場委員長 これより下水道局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員に交代がありましたので、下水道局長から紹介があります。

○松田下水道局長 四月一日付人事異動によりまして、当局幹部職員に異動がございましたので、ご紹介させていただきます。
 総務部長の坂巻政一郎でございます。職員部長の久我英男でございます。経理部長の安藤博でございます。技術開発担当部長の小団扇浩でございます。流域下水道本部技術部長の佐々木宏章でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○大場委員長 紹介は終わりました。

○大場委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
 初めに、芝浦水再生センターにおける墜落事故の概要と再発防止策について報告を聴取いたします。

○松田下水道局長 去る四月十七日、芝浦水再生センターにおいて発生いたしました当局職員の墜落事故につきましてご報告申し上げます。
 この場をおかりしまして、改めて亡くなられた職員のご冥福を心からお祈りするとともに、ご遺族の皆様に謹んでお悔やみ申し上げます。
 また、都民の皆様や大場委員長を初め委員の皆様には、多大なご心配をおかけしましたことを心よりおわびいたします。
 下水道局といたしましては、これまでも安全対策に取り組み、事故防止に努めてまいりましたが、今回の事故を重く受けとめ、その原因究明を行い、新たな再発防止策を定めたところでございます。
 今後、このような事故を二度と繰り返すことのないよう職員間でしっかり議論し、局一丸となって安全の確保と事故の再発防止に全力で取り組んでまいります。
 事故の概要と原因、再発防止策の詳細につきましては、引き続き施設管理部長からご報告させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○神山施設管理部長 芝浦水再生センターにおける墜落事故の概要と再発防止策につきまして、お手元の資料1によりご報告いたします。
 一ページの1、概要からご説明申し上げます。
 平成二十七年四月十七日、芝浦水再生センターの反応槽におきまして当局職員がふたの復旧作業中に墜落してお亡くなりになるという事故が発生いたしました。
 恐れ入りますが、四ページ上段の図1をごらんください。
 事故当日は、図中の赤の斜線で示しております深槽反応槽3号で、反応槽内に大量に発生した気泡によりましてふたが落ち込んだ状態でございました。
 芝浦水再生センターは、千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区など都心区の下水を処理しており、他の水再生センターと比べまして流入水質が悪く、臭気の原因となる気泡が発生しやすいセンターでございます。
 発生した臭気がセンター周辺に拡散いたしますと、周辺のオフィスビルやマンションの方々にご迷惑をおかけすることとなります。したがいまして、この臭気の拡散を防ぐ作業が極めて重要でございます。
 このため、被災者は、ふたが落ちているという報告を受け、他の四名とともに、直ちにふたをもとに戻す作業を開始いたしました。下の図2のように、ふたの片側の取っ手を電動ホイストでつり、被災者を含む二名がふたの反対側を棒を用いて、てこの要領で持ち上げようとしていたところ、被災者が墜落いたしました。
 なお、この作業時は、安全帯を使用しておりませんでした。
 恐れ入りますが、一ページにお戻りください。続きまして、2、事故の発生後の対応でございます。
 当局は、今回の事故を受け、緊急に以下の措置を講じました。
 一点目でございますが、緊急措置といたしまして、事故原因の究明と安全対策が確定するまでは、全ての水再生センターで、原則として反応槽での工事、作業を中止いたしました。
 二点目でございますが、局長名で安全管理の徹底を全事業所に文書にて発出いたしました。
 三点目でございますが、現在使用している作業にかかわるマニュアル類につきまして、総点検を実施いたしました。
 四点目でございますが、過去に体験した危険事象について、全職員を対象に調査を実施いたしました。
 二ページをごらんください。事故発生後の対応、五点目でございますが、臨時拡大部所長会を開催し、事故の詳細を説明するとともに、再発防止の徹底を指示いたしました。
 次に、3、事故の発生原因でございます。
 事故の発生原因につきましては、墜落事故防止に関するマニュアルに定められた安全対策が徹底されていなかったこと、緊急に作業を行ったため、作業前の危険予知活動が不十分であったこと、反応槽の危険性を周知させる取り組みが不十分であったこと、ふたの落下防止策が不十分であったこと、以上の四点が挙げられます。
 続きまして、4の再発防止策でございます。
 五月十五日に事故予防対策会議を開催し、全局を挙げて取り組む再発防止策を決定いたしました。対策は、三つの柱で構成しております。
 一つ目は、安全管理項目の確実な履行を担保するための対策、二つ目は、作業にかかわるマニュアル類の改善、三つ目は、作業に伴う墜落リスクの低減でございます。
 一つ目の柱であります、安全管理項目の確実な履行を担保するための対策からご説明いたします。
 まず、現場主体の取り組みでございますが、一点目は、危険予知活動の徹底でございます。
 各職場において係単位で毎朝行っている十分間ミーティングで、当日の作業に伴う危険要因を指摘し合い、確実に危険予知活動を実施することを確認いたします。さらに、今回のような緊急作業時においても、必ず事前に危険予知活動を実施いたします。
 二点目は、事業所内研修の改善と安全パトロールの定例化でございます。
 各事業所の特性に応じた危険箇所の周知と、それに応じた安全対策の教育を行います。また、管理職等による作業安全パトロールを月一回実施いたします。
 三点目は、危険事象に関する調査結果の活用でございます。
 先ほど事故発生後の対応でご説明いたしました、全職員を対象とした調査により報告された危険事象につきまして、その発生原因と再発防止策を職員間で議論し、既存の安全対策の再確認と新たな安全対策の創出をしてまいります。
 続きまして、本局主体の取り組みでございます。
 一点目は、安全帯使用確認運動の実施でございます。
 職員同士で相互に安全帯使用の確認を習慣化するため、ヘルメットに注意喚起シールを貼付することやポスターの掲示など、あらゆる機会を通じて安全帯使用を周知徹底してまいります。
 二点目は、事例分析を重視した研修の実施でございます。
 新人職員や転入職員など、下水道事業に初めて携わる職員を対象とする研修等で、過去の事故事例や稼働中の施設の危険性を周知徹底してまいります。
 三点目は、外部機関のノウハウを活用した安全対策の強化でございます。
 鉄道会社など、安全管理に精通した外部機関のノウハウを活用し、当局における安全対策の強化を図ってまいります。
 三ページをごらんください。二つ目の柱、作業にかかわるマニュアル類の改善でございます。
 当局が策定した各種マニュアルにおきまして、安全管理を最重要項目と位置づけ、冒頭に記載するなどして確実に実行されるよう工夫してまいります。また、先ほどの全職員を対象とした危険事象に関する報告をもとに、墜落以外の危険要因も含めてマニュアル類を見直し、職員へ周知徹底してまいります。
 最後に、作業に伴う墜落リスクの低減でございます。
 一点目でございますが、ワイヤーでふたの両端を固定するなど、開口部等のふたの落下防止策を実施してまいります。
 二点目でございますが、開口部や高所での作業に用いる安全帯のフックをかける親綱を設置できる施設の追加や、墜落の危険がある箇所に注意喚起の表示をするなど、作業従事者の墜落防止策を実施してまいります。
 以上が、芝浦水再生センターにおける墜落事故の概要と再発防止策についてのご報告でございます。
 今回策定いたしました再発防止策につきましては、作業に従事する全職員に対しまして、職場研修やパトロールなど、あらゆる機会を通じて周知徹底してまいります。また、安全帯使用確認運動など、日常的に職員相互で確認し合う風土づくりにも取り組み、安全管理の強化、事故の再発防止に全力で取り組んでまいります。

○大場委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○大場委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大場委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。

○大場委員長 次に、契約の締結について報告を聴取いたします。

○安藤経理部長 工事の請負契約につきましてご報告申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料2、工事請負契約の締結についてをごらんいただきたいと存じます。
 今回ご報告申し上げますのは、平成二十七年二月一日から平成二十七年四月三十日までの間に締結した予定価格九億円以上の工事請負契約七件でございます。
 恐れ入りますが、一ページをお開き願います。総括表をお示ししてございます。この総括表によりましてご説明させていただきます。
 まず、区部の下水道工事でございます。
 土木工事のうち枝線工事といたしましては、千代田区永田町一丁目、霞が関二丁目付近再構築その三工事、契約金額二十億九千四百余万円一件でございます。
 この工事は、前回工事に引き続き、千代田区永田町一丁目、霞が関二丁目付近の既設管渠の更新に合わせて雨水排除能力の増強を図るため、再構築工事を施行するものでございます。
 処理場工事といたしましては、全二件で、合計三十億四千八百余万円でございます。
 このうち、みやぎ水再生センター汚泥処理施設再構築工事は、同センターの汚泥処理施設を再構築するため、焼却炉基礎築造工事、焼却炉棟及び管廊の新設工事等を施行するものでございます。
 森ヶ崎水再生センター(東)水処理施設及び放流渠吐口耐震補強工事は、同センター(東)水処理施設及び放流渠はけ口の耐震補強工事を施行するものでございます。
 ポンプ所工事といたしましては、全三件で、合計八十一億三千七百余万円でございます。
 このうち、矢口ポンプ所耐震補強及び連絡渠整備工事は、同ポンプ所第一ポンプ棟下部土木構造物の耐震補強工事及び連絡渠整備工事を施行するものでございます。
 千住関屋ポンプ所建設その四工事は、足立区の一部の雨水流出量増大に対応するため、前回工事に引き続き、同ポンプ所の躯体を築造するものでございます。
 三之橋雨水調整池建設その三工事は、三之橋ポンプ所跡地に雨水調整池を建設するため、同ポンプ所の土木施設の撤去工事を施行するものでございます。
 以上、区部下水道工事の合計は全六件で、契約金額の合計は百三十二億八千余万円でございます。
 続きまして、流域下水道工事でございます。
 設備工事といたしまして、南多摩水再生センター汚泥処理電気設備整備その四工事、契約金額十億九千余万円一件でございます。
 この工事は、同センターにおいて別途施行の汚泥焼却設備及び汚泥脱水設備の整備工事に伴い必要となる電気設備工事を施行するものでございます。
 区部流域を合わせた全七件の契約合計金額は、一番下の欄にございますとおり百四十三億七千余万円でございます。右側のページに、それぞれの年度別内訳をお示ししてございます。
 なお、七件の契約方法は、一般競争入札によるものが五件、随意契約によるものが二件でございます。
 随意契約により契約いたしましたものは、千代田区永田町一丁目、霞が関二丁目付近再構築その三工事及び千住関屋ポンプ所建設その四工事でございます。
 千代田区永田町一丁目、霞が関二丁目付近再構築その三工事は、前回工事に継続してシールド工事を施行するものであり、工期の短縮及び経済的有利性が見込めること、また、千住関屋ポンプ所建設その四工事は、前回工事に継続して、同ポンプ所の躯体を築造するものであり、躯体の一貫した品質管理や施行管理が必要となることから、それぞれ随意契約により契約したものでございます。
 三ページ目以降には、それぞれの工事ごとの契約内容及び入札結果等の詳細を掲げてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 以上で、簡単ではございますが、工事の請負契約についての報告を終わらせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

○大場委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○大場委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大場委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。
 以上で下水道局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時二十五分散会

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