公営企業委員会速記録第六号

平成二十六年六月六日(金曜日)
第十委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長小宮あんり君
副委員長西沢けいた君
副委員長田中 朝子君
理事吉住 健一君
理事高倉 良生君
理事畔上三和子君
河野ゆうき君
上田 令子君
堀  宏道君
鈴木 錦治君
松村 友昭君
鈴木貫太郎君
山田 忠昭君
三宅 茂樹君

欠席委員 なし

出席説明員
交通局局長新田 洋平君
次長塩見 清仁君
総務部長鈴木 尚志君
職員部長小泉  健君
資産運用部長樋口 正勝君
電車部長太田  博君
自動車部長土岐 勝広君
車両電気部長石井 明彦君
建設工務部長遠藤 正宏君
企画担当部長広瀬 健二君
安全管理担当部長岡本 恭広君
バス事業経営改善担当部長根木 義則君
技術調整担当部長奥津 佳之君
技術管理担当部長野崎 誠貴君
水道局局長吉田  永君
次長福田 良行君
総務部長松宮 庸介君
職員部長松丸 俊之君
経理部長石井 正明君
サービス推進部長冨田 英昭君
浄水部長佐々木史朗君
給水部長田村 聡志君
建設部長今井  滋君
企画担当部長斉田 典彦君
サービス企画担当部長宇井 利見君
設備担当部長佐久間 勝君
多摩水道改革推進本部本部長大村 雅一君
調整部長浅沼 寿一君
施設部長山田  廣君
技術調整担当部長青木 秀幸君
下水道局局長松浦 將行君
次長石原 清次君
総務部長小山 哲司君
職員部長安藤  博君
経理部長熊谷  透君
計画調整部長渡辺志津男君
施設管理部長坂根 良平君
建設部長中島 義成君
企画担当部長永野  実君
技術開発担当部長神山  守君
施設管理担当部長野口 毅水君
流域下水道本部本部長黒住 光浩君
管理部長須田  潔君
技術部長松島  修君

本日の会議に付した事件
交通局関係
第二回定例会提出予定案件について(説明)
・平成二十六年度東京都電気事業会計補正予算(第一号)
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について
水道局関係
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について
下水道局関係
第二回定例会提出予定案件について(説明)
・地方自治法第二百三十一条の三の規定に基づく審査請求に関する諮問について
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について

○小宮委員長 ただいまから公営企業委員会を開会いたします。
 初めに、本委員会の担当書記に交代がありました。紹介いたします。
 議案法制課の担当書記の野上真帆さんです。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記挨拶〕

○小宮委員長 次に、会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申し合わせました。ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、交通局及び下水道局関係の第二回定例会に提出を予定されております案件の説明聴取並びに所管三局の報告事項の聴取を行います。
 なお、提出予定案件については、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は会期中の委員会で行い、報告事項については、説明聴取の後、質疑を終了まで行います。ご了承願います。
 これより交通局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員に交代がありました。交通局長から紹介があります。

○新田交通局長 四月一日付の人事異動によりまして、連絡員に異動がございましたので、紹介させていただきます。
 総務課長の武田康弘でございます。
 どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者挨拶〕

○小宮委員長 紹介は終わりました。

○小宮委員長 次に、第二回定例会に提出を予定されております案件について理事者の説明を求めます。

○新田交通局長 平成二十六年第二回定例会に提出を予定しております交通局関係の議案につきましてご審議いただくに当たり、その概要をご説明申し上げます。
 お手元の資料1、平成二十六年度補正予算案の概要をごらんいただきたいと存じます。
 今回提出いたします案件は、平成二十六年度電気事業会計の補正予算案一件でございます。
 一ページをお開きいただきたいと存じます。補正理由に記載してございますが、今回の補正予算案は、交通局と東京電力株式会社との電力受給に関する基本契約の解約に伴う民事調停において、東京地方裁判所の提案に基づき、調停成立に必要となる解決金の支払いのため所要額を補正するものでございます。
 以上で第二回定例会に提出を予定している議案についての概要説明を終わらせていただきます。
 詳細につきましては、引き続き総務部長よりご説明させていただきますので、どうぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○鈴木総務部長 平成二十六年第二回定例会に提出を予定しております議案の詳細につきましてご説明させていただきます。
 資料は、三点ございます。資料1は、局長がただいまご説明いたしました平成二十六年度補正予算案の概要、資料2は、平成二十六年度電気事業会計補正予算、資料3は、その説明資料でございます。
 それでは、資料3の補正予算説明資料によりご説明させていただきたいと存じます。
 一ページ目は、交通局所管の三会計の補正後総括表となっておりますので、後ほどごらんをいただければと存じます。
 三ページをお開きいただきたいと存じます。平成二十六年度電気事業会計補正予算の概要でございます。
 表の中ほどをごらんいただきたいと存じます。
 収益的収支のうち、支出の特別損失の既定予定額一千八百万円に、先ほど局長がご説明いたしました東京電力株式会社との民事調停に伴う解決金支払いのための予算として、補正予定額十三億八千三百万円を計上しておりまして、その結果、補正後の特別損失は十四億百万円となり、収益的支出合計は、既定予定額十二億二千八百万円に対し、二十六億一千百万円となります。これを踏まえました平成二十六年度電気事業会計予算における収益的収支の収支差額は、既定予定額九億七千四百万円に対し、補正後は四億九百万円の不足を見込んでおります。
 次の四ページ以降には、収益的収支の詳細な内訳を記載しておりますので、後ほどごらんいただければと存じます。
 以上、甚だ簡単ではございますが、平成二十六年第二回定例会に提出を予定しております平成二十六年度補正予算案についての説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○小宮委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○小宮委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。

○小宮委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○樋口資産運用部長 お手元の資料4、契約締結報告書に基づきまして、平成二十六年二月一日から平成二十六年四月三十日までに契約を締結いたしました予定価格が一件九億円以上の工事請負契約につきましてご報告申し上げます。
 一ページをお開き願います。ご報告申し上げます契約の総括表でございます。
 契約の概要についてご説明申し上げます。
 二ページをお開き願います。この契約は、新宿線篠崎変電所変電設備更新工事でございます。
 本件は、老朽化した変電設備一式を更新する工事でございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は八億五千五百七十五万円、契約の相手方は株式会社明電舎でございます。
 入札経過につきましては三ページに記載してございます。
 なお、本件は、低入札価格調査制度を適用した結果、落札者を決定したものでございます。
 以上でご報告を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。

○小宮委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○小宮委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小宮委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で交通局関係を終わります。

○小宮委員長 これより水道局関係に入ります。
 初めに、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○石井経理部長 工事請負契約及び土地売買契約につきまして、お手元の資料、契約締結報告書によりご報告申し上げます。
 本日ご報告申し上げるものは、平成二十六年二月一日から平成二十六年四月三十日までの間に契約を締結いたしました予定価格が一件九億円以上の工事請負契約六件及び買い入れ価格が一件二億円以上かつ二万平方メートル以上の土地売買契約二件の合計八件でございます。
 一ページをお開き願います。本日ご報告申し上げます契約八件の総括表でございます。
 以下、順次、契約の概要についてご説明申し上げます。
 二ページをお開き願います。この契約は、大田区京浜島一丁目地先から同区京浜島二丁目地先間配水本管(五百ミリメートル・四百ミリメートル)布設替及び配水小管新設工事でございます。
 本件は、大田区京浜島一丁目一番地先から同区京浜島二丁目四番地先間において、主として内径四百ミリメートルの配水本管布設替え、内径二百五十ミリメートル及び三百五十ミリメートルの配水小管新設を開削工法により施行するものでございます。
 三ページをお開き願います。契約の詳細でございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は十億八千六百四十三万五千円、契約の相手方は新日本工業株式会社でございます。
 工事場所の図面につきましては四ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 五ページをお開き願います。この契約は、上井草給水所第一城南系ポンプ設備改良工事でございます。
 本件は、老朽化した設備の信頼性向上を図るため、上井草給水所においてポンプの補修及び電動機、吐出弁の更新を行うものでございます。
 契約の方法は特命随意契約、契約金額は十二億二千四百三十万円、契約の相手方は株式会社日立製作所でございます。
 工事場所の図面につきましては六ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 七ページをお開き願います。この契約は、金町浄水場第一高度浄水施設電気設備改良工事でございます。
 本件は、老朽化した設備の信頼性向上を図るため、金町浄水場において、高圧電気設備及び低圧電気設備の更新を行うものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は十一億三千四百万円、契約の相手方はメタウォーター株式会社でございます。
 工事場所の図面につきましては八ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 九ページをお開き願います。この契約は、金町浄水場送配水ポンプ所(仮称)ポンプ設備等設置工事でございます。
 本件は、老朽化した設備の信頼性向上を図るため、金町浄水場において、送配水ポンプ設備等の設置を行うものでございます。
 一〇ページをお開き願います。契約の詳細でございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は十九億三千七十四万円、契約の相手方は株式会社荏原製作所でございます。
 工事場所の図面につきましては一一ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一二ページをお開き願います。この契約は、金町浄水場統合監視制御設備設置工事でございます。
 本件は、老朽化した監視制御システムの信頼性向上を図るため、金町浄水場において、統合監視制御設備の設置を行うものでございます。
 一三ページをお開き願います。契約の詳細でございます。
 契約の方法は技術実績評価型総合評価方式による一般競争入札、契約金額は八億二千六百二十万円、契約の相手方はメタウォーター株式会社でございます。
 工事場所の図面につきましては一四ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一五ページをお開き願います。この契約は、昭島市美堀町四丁目地内から同市美堀町一丁目地先間送水管(二千ミリメートル)用立坑築造工事でございます。
 本件は、東村山浄水場から拝島給水所に至る送水管路の一部として、昭島市美堀町四丁目十三番地内において、送水管二千ミリメートル用のシールド発進到達立て坑を整備するものでございます。
 一六ページをお開き願います。契約の詳細でございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は十億九千百五十五万六千円、契約の相手方はフジタ・福田建設共同企業体でございます。
 工事場所の図面につきましては一七ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一八ページをお開き願います。この契約は、土地(民有林)の買入れでございます。
 本件は、多摩川上流域の森林が水道水源林としての機能を最大限発揮できるよう、良好な状態で保全管理するため購入したものでございます。
 土地の所在は西多摩郡奥多摩町日原字長澤千三十番一及び同番六十、土地の種類は保安林、土地の面積は五百九十四万五千百四十一平方メートル、契約金額は四億六千四百万円でございます。
 購入場所の図面につきましては一九ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 二〇ページをお開き願います。この契約は、土地(民有林)の買入れでございます。
 本件は、多摩川上流域の森林が水道水源林としての機能を最大限発揮できるよう、良好な状態で保全管理するため購入したものでございます。
 土地の所在は山梨県北都留郡丹波山村字火打石千四百四十七番一、同番二及び千四百四十八番、土地の種類は保安林、土地の面積は三百九十八万七千十七・一二平方メートル、契約金額は二億九千百万円でございます。
 購入場所の図面につきましては二一ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 以上、簡単ではございますが、ご報告申し上げます。よろしくお願いいたします。

○小宮委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。

○上田委員 グローバル資本による水源林事業への投資は、着実に我が国にも及んでいる中、自治体の水道事業への海外資本の参入や、海外の飲料水メーカーによる大量取水について、メディア、自治体、政府においても、数年前から問題提起がなされております。
 日本の国土の約七割を占める森林は、まさに水資源の宝庫であり、その売買については、公共インフラ保全の観点から慎重な対応が必要とされてきましたが、現行制度では、水資源の管理と森林保全は切り分けて行われている場合が多く、制度整備が追いつかない中、東京都では、積極的に民有林購入事業を進められてきました。
 その一環として、今回かなり広い約一千万平方メートル、七億五千万円という大きい敷地の購入がかないました。なかなか、これ以上大きな敷地を一括購入というのは、今後はないようなほどの広さだと評価したいと思います。
 二件、それぞれの購入、そして、購入に係る申し入れ、公募したと思うんですけれども、購入に係る手続について、二件、それぞれの詳細につきましてご報告ください。

○石井経理部長 水道局では、将来にわたって水源地域を良好な状態で保全するため、多摩川上流域の民有林を購入する事業を平成二十二年度から行っております。
 購入に当たっては、公平性を確保するため、公募により広く売却の申し込みを募っております。
 奥多摩町の案件については、平成二十四年四月に売却の申し込みを受け付け、書類審査の上、申込者と現地調査を行い、権利関係を確認の上、平成二十六年二月に、売買契約を締結しました。
 また、丹波山村の案件については、平成二十二年九月に売却の申し込みを受け付け、書類審査の上、申込者と現地調査を行い、境界が未確定だったため、全ての隣接地権者と用地の境界を確認し、測量を行い、面積を確定した上で、平成二十六年三月に売買契約を締結いたしました。

○上田委員 詳細ありがとうございました。
 また、植林放棄や不当に安い林地価格で逆に安く買いたたかれる等、価格においては、いろいろ問題になっております。きちっとした手続がなされているとは思いますが、民有林の売買契約額は、どのように決めたかにつきましても、ご報告をお願いしたいと思います。

○石井経理部長 ほかの公共用地の買収と同様の手続により購入を行っております。
 具体的には、不動産鑑定士が鑑定価格を評価し、金額に応じて、東京都財産価格審議会の評定を経て決定しております。
 今回報告いたしました二案件についても、東京都財産価格審議会の評定を経て価格を決定しております。

○上田委員 図面を見る限り、この二つが入ると、かなりこの緑の部分が広がっていき、明治政府以来からの東京の水源林確保の努力が見られると思います。
 今後の民有林の購入事業について、さらにご予定等あれば、教えていただきたいと思います。

○佐々木浄水部長 民有林の購入事業につきましては、これまでに、今回報告いたしましたものを含めまして、五件、面積約一千三十七ヘクタールを購入しており、七件、面積約百六十六ヘクタールの購入に向けて手続を進めております。
 また、現在、平成二十六年度の公募を実施しており、九月三十日まで申し込みを受け付けしているところでございます。
 今後とも、多摩川上流域の手入れが行き届かず所有者が手放す意向のある民有林の購入を推進し、水道水源林として保全管理に努めてまいります。

○小宮委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小宮委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で水道局関係を終わります。

○小宮委員長 これより下水道局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員に交代がありました。下水道局長から紹介があります。

○松浦下水道局長 四月一日付人事異動によりまして、連絡員に異動がございましたので、ご紹介させていただきます。
 総務部総務課長の後藤徹也でございます。総務部理財課長の鈴木豊でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○小宮委員長 紹介は終わりました。

○小宮委員長 次に、第二回定例会に提出を予定されております案件について理事者の説明を求めます。

○松浦下水道局長 平成二十六年第二回定例会に提案を予定しております下水道局関係の案件の概要につきましてご説明申し上げます。
 ご審議をお願いいたします案件は、地方自治法第二百三十一条の三の規定に基づく審査請求に関する諮問についてでございます。
 本諮問は、当局が行いました下水道料金の督促処分について、福田健さんから、地方自治法第二百三十一条の三第一項に規定する処分についての審査請求がございましたので、同条第七項の規定に基づき、議会に諮問するものでございます。
 なお、案件の詳細につきましては、引き続き経理部長からご説明させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。

○熊谷経理部長 審査請求に関する諮問につきまして、資料1によりご説明申し上げます。
 一ページから二ページまでは、諮問案でございます。
 その内容につきまして、三ページ以降の関係資料によりご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、四ページをお開きいただきたいと存じます。
 審査請求人は、福田健さんでございます。
 審査請求の趣旨でございますが、下水道局経理部長が審査請求人に対して行いました未納下水道料金に係る督促処分の取り消しを求めるというものでございます。
 審査請求の理由でございますが、生活保護受給者に対し、水道料金は月十立方メートルまで、下水道料金は月八立方メートルまで無料としている。上水道と下水道の仕組みは異なるが、下水道にはメーターもついていない。水道のメーターを使用して下水道料金を計算するのであれば、下水道料金の減免も水道料金と同じ月十立方メートルまででなければならないはずであり、本件督促処分は不当なものであると請求人は主張しております。
 恐れ入りますが、五ページに移らせていただきます。
 五の本件処分に至る経緯でございます。
 下水道局は、料金徴収業務を水道局に委託しております。
 また、請求人は、生活保護法による生活扶助を受ける者として料金の減免を申請し、下水道料金の減免を受けております。
 このような状況のもと、平成二十四年十一月、十二月分の下水道料金について、減免の対象となる水量を超える水道水の使用がありましたので、その超過した分の下水道料金二百三十一円を請求いたしましたが、支払いがありませんでした。
 これに対し、水道局から請求人に対して、文書、電話、現場訪問による催告をいたしましたが、なお支払いがなかったため、水道局と下水道局で協議の上、平成二十五年十一月に、当該未納下水道料金の徴収権を下水道局に返還する手続を行いました。徴収権の返還後、平成二十五年十二月六日に、下水道局から請求人に対し、改めて、未納下水道料金のお知らせを送付して催告を行いましたが、請求人からの支払いがありませんでしたので、平成二十六年三月七日に、本件督促処分を行いましたところ、今回の審査請求が提出されたものでございます。
 六の審査請求に関する処分庁としての私どもの見解でございますが、減免を含む料金の賦課についてはもとより、督促処分につきましても、法律、条例等に基づき、適法に行ったものであり、本件督促処分に違法、不当な点はなく、審査請求に理由はないことから、棄却が相当と存じます。
 なお、下水道料金の賦課をする処分と未納料金の督促をする処分とは、それぞれ目的及び効果を異にする別個の手続による行政処分でございます。
 請求人の主張は、本来、下水道料金の賦課処分に対して申し立てられるべき内容であり、本件督促処分の不服に対する理由とはなり得ないものと考えております。
 六ページ以降は関係法令の抜粋を記載しておりますので、後ほどごらんいただきたいと存じます。
 以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○小宮委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○小宮委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。

○小宮委員長 次に、理事者から報告の申し出があります。これを聴取します。

○熊谷経理部長 工事の請負契約につきましてご報告申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料2、工事請負契約の締結についてをごらんいただきたいと存じます。
 今回ご報告申し上げますのは、平成二十六年二月一日から平成二十六年四月三十日までの間に締結した予定価格九億円以上の工事請負契約八件でございます。
 恐れ入りますが、一ページをお開き願います。総括表をお示ししてございます。
 この総括表によりましてご説明させていただきます。
 今回ご報告申し上げます案件は、いずれも区部の下水道工事でございます。
 まず、土木工事のうち、幹線工事といたしましては、全三件で、合計百二十六億六千四百余万円でございます。
 このうち、第二戸山幹線その七工事は、新宿区の一部の汚水及び雨水を収容する第二戸山幹線を施行するものでございます。
 東大島幹線及び南大島幹線その三工事は、江東区及び江戸川区の一部の雨水を収容する東大島幹線と江東区の一部の雨水を収容する南大島幹線を施行するものでございます。
 隅田川幹線その三工事は、足立区の一部の雨水を収容する隅田川幹線を施行するものでございます。
 処理場工事といたしましては、全二件で、合計三十四億四百余万円でございます。
 このうち、芝浦水再生センター主ポンプ棟建設工事は、同センターの再構築に伴い、主ポンプ棟を新たに建設するものでございます。
 みやぎ水再生センター雨水ポンプ棟建設その四工事は、同センターの再構築に伴い、雨水ポンプ棟を新たに建設するものでございます。
 次に、設備工事といたしましては、全三件で、合計四十億六千余万円でございます。
 このうち、新河岸水再生センター脱水焼却電気設備工事は、別途施行中の工事に伴い必要となる電気設備工事を施行するものでございます。
 砂町水再生センター電力貯蔵設備その二工事及び葛西水再生センター電力貯蔵設備その三工事は、いずれも、それぞれのセンターの安定した下水処理機能を確保するため、電力貯蔵設備及びその運転に必要な電気設備を施行するものでございます。
 以上、全八件の契約金額の合計は、一番下の欄にございますとおり、二百一億三千余万円でございます。
 右側のページに、それぞれの年度別内訳をお示ししてございます。
 なお、八件の契約方法は、一般競争入札によるものが六件、随意契約によるものが二件でございます。
 随意契約により契約いたしましたものは、東大島幹線及び南大島幹線その三工事及び隅田川幹線その三工事でございます。
 東大島幹線及び南大島幹線その三工事は、前回工事に引き続き、シールド工事を施行するものであり、工期の短縮及び経済的有利性が見込めること、また、隅田川幹線その三工事は、施行箇所が鉄道に近接した交通量の多い都道であり、密接な工程調整や施行管理が必要となることから、いずれも随意契約により契約したものでございます。
 三ページ目以降には、それぞれの工事ごとの契約内容及び入札結果等の詳細を掲げてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 以上で、簡単ではございますが、工事の請負契約についての報告を終わらせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

○小宮委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○小宮委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小宮委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で下水道局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時三十二分散会

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