公営企業委員会速記録第十四号

平成二十五年十二月十一日(水曜日)
第十委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長小宮あんり君
副委員長西沢けいた君
副委員長田中 朝子君
理事吉住 健一君
理事高倉 良生君
理事畔上三和子君
河野ゆうき君
やながせ裕文君
堀  宏道君
鈴木 錦治君
松村 友昭君
鈴木貫太郎君
山田 忠昭君
三宅 茂樹君

欠席委員 なし

出席説明員
交通局局長新田 洋平君
次長塩見 清仁君
総務部長鈴木 尚志君
水道局局長吉田  永君
次長福田 良行君
総務部長松宮 庸介君
下水道局局長松浦 將行君
次長石原 清次君
総務部長小山 哲司君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(決定)
・第百九十三号議案 東京都電車条例の一部を改正する条例
・第百九十四号議案 東京都乗合自動車条例の一部を改正する条例
・第百九十五号議案 東京都貸切自動車条例の一部を改正する条例
・第百九十六号議案 東京都地下高速電車条例の一部を改正する条例
・第百九十七号議案 東京都日暮里・舎人ライナー条例の一部を改正する条例
・第百九十八号議案 東京都公営企業職員の結核休養に関する条例を廃止する条例
 請願陳情の継続審査について
 特定事件の継続調査について

○小宮委員長 ただいまから公営企業委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百九十三号議案から第百九十八号議案までを一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○畔上委員 第百九十三号議案、第百九十四号、第百九十五号、第百九十六号及び第百九十七号議案に反対する立場で意見表明いたします。
 今政府が行っている経済対策の結果、株価や物価は上がっても、国民の暮らしは一向に改善されていません。日本銀行の生活意識に関するアンケート調査でも、一年前に比べ収入が減った人がほぼ四割に達する一方、支出については約四割がふえたと回答し、物価上昇について約八割の人が困ったことだと捉えています。
 来春の消費税の増税は、国民、都民の暮らしに深刻な打撃をもたらし、その結果、経済も財政も、再生するどころか共倒れの破綻に追い込まれることは明らかです。だからこそ、東京消費者団体連絡センターから都議会の各党に対し、経営状況いかんでは、料金の引き下げの検討もなされるべきと、運賃値上げについて慎重審議を求める要請があったり、十二月九日の委員会にも、多くの傍聴者がいらしたのだと思います。
 委員会質疑で明らかになったように、都営交通運賃は、都民生活と東京の経済に大きな影響を及ぼすものであるにもかかわらず、都民生活への影響について、調査も検証も行わず値上げするというのは、公共の福祉の増進という公営企業の立場にも反するものといわざるを得ません。
 また、交通局の二つの会計の合計では、百七億円の純利益と百五十五億円の資金剰余があり、値下げし、現行運賃を維持できることも質疑で明らかになりました。
 よって、消費税転嫁による値上げはすべきでないと考え、反対するものであります。
 以上です。

○西沢委員 第百九十三号議案から第百九十七号議案までにおきまして、意見を申し上げます。
 賛成の立場からでございますけれども、議会の質疑の中でも、繰り返しになりますが、安易な転嫁をするのではなくて、あくまでもそれが合理的に必要だというような、そうした姿勢を持っていただきたいということ。そして、それを広く利用者の方々に広報していただくということが、何よりも重要であるというように思います。改めてそのことを指摘をさせていただきます。
 そして、第百九十六号議案と百九十七号議案におきましては、システムの改修、システムの変更に伴った期間につきましては、六カ月かかるということでありましたが、今回の公営企業委員会の中でも、そのかかる理由というものが質疑を通しても、私は納得のできるものではなかったというように感じています。また次の機会、もしあれば、そうしたことがないように努力をしていただきたいことを強く要望させていただくということを、意見として申し述べたいと思います。
 以上です。

○小宮委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第百九十三号議案から第百九十七号議案までを一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○小宮委員長 起立多数と認めます。よって、第百九十三号議案から第百九十七号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百九十八号議案を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小宮委員長 異議なしと認めます。よって、第百九十八号議案は原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○小宮委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項については、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小宮委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○小宮委員長 この際、所管三局を代表いたしまして、新田交通局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○新田交通局長 公営企業三局を代表いたしまして、ご挨拶を申し上げます。
 まず初めに、今回ご審議を賜りました議案につきまして、ただいまご決定をいただき、厚く御礼を申し上げます。
 私ども公営企業が行っております事業は、都民生活や首都東京の都市活動にとりまして欠かすことのできない重要な事業でございます。これまでに賜りました貴重なご意見、ご指摘をそれぞれの事業運営に十分反映させまして、都民サービスのさらなる向上と効率的な経営に努め、都民の皆様の信頼と負託に応えてまいる所存でございます。
 今後とも、私ども公営企業三局に対しまして一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

○小宮委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時六分散会

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