公営企業委員会速記録第五号

平成二十四年六月一日(金曜日)
第十委員会室
   午後一時開議
 出席委員 十二名
委員長早坂 義弘君
副委員長新井ともはる君
副委員長長橋 桂一君
理事高橋 信博君
理事西崎 光子君
理事門脇ふみよし君
相川  博君
矢島 千秋君
中谷 祐二君
山下ようこ君
鈴木貫太郎君
いのつめまさみ君

 欠席委員 なし

 出席説明員
交通局局長野澤 美博君
次長中村  靖君
総務部長宮川  昭君
職員部長廣瀬 秀樹君
資産運用部長室星  健君
電車部長小泉  健君
自動車部長土岐 勝広君
車両電気部長石井 明彦君
建設工務部長廣木 良司君
企画担当部長広瀬 健二君
安全管理担当部長新名  丘君
バス事業経営改善担当部長岡本 恭広君
技術調整担当部長奥津 佳之君
技術管理担当部長川合 康文君
水道局局長増子  敦君
次長森 祐二郎君
総務部長福田 良行君
職員部長松宮 庸介君
経理部長松丸 俊之君
サービス推進部長高原 俊幸君
浄水部長酒井  晃君
給水部長佐々木史朗君
建設部長田村 聡志君
企画担当部長黒沼  靖君
サービス企画担当部長吉野  明君
設備担当部長佐久間 勝君
多摩水道改革推進本部本部長吉田  永君
調整部長古澤健太郎君
施設部長山田  廣君
技術調整担当部長青木 秀幸君
下水道局局長松田 二郎君
技監小川 健一君
総務部長石原 清次君
職員部長小山 哲司君
経理部長須田  潔君
計画調整部長黒住 光浩君
施設管理部長渡辺志津男君
建設部長野村 俊夫君
企画担当部長熊谷  透君
技術開発担当部長中里  隆君
施設管理担当部長永野  実君
流域下水道本部本部長松浦 將行君
管理部長安藤  博君
技術部長堀内 清司君

本日の会議に付した事件
 交通局関係
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について
陳情の審査
(1)二四第一二号 都営三田線板橋本町駅北側と西台駅東口へのエレベーター等の設置に関する陳情
 水道局関係
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について
 下水道局関係
第二回定例会提出予定案件について(説明)
・東京都下水道条例の一部を改正する条例
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について

○早坂委員長 ただいまから公営企業委員会を開会いたします。
 初めに、委員の所属変更について申し上げます。
 議長から、五月三十一日付をもって、川井しげお議員が本委員会から都市整備委員会に所属変更になった旨の通知がありましたので、ご報告申し上げます。

○早坂委員長 次に、本委員会の担当書記に交代がありましたので、紹介いたします。
 議事課の担当書記、村和枝さんです。
 議案法制課の担当書記、小林智美さんです。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記あいさつ〕

○早坂委員長 次に、会期中の委員会日程について申し上げます。
 先ほどの理事会におきまして、お手元配布の日程のとおり申し合わせました。ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、下水道局関係の第二回定例会に提出を予定されております案件の説明聴取、所管三局の報告事項の聴取並びに交通局関係の陳情審査を行います。
 なお、本日は、提出予定案件につきましては、説明を聴取した後、資料要求をすることにとどめ、質疑は会期中の委員会で行い、報告事項につきましては、説明を聴取した後、質疑終了まで行います。ご了承願います。
 これより交通局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員に交代がありましたので、野澤交通局長より紹介があります。

○野澤交通局長 四月一日付の人事異動によりまして連絡員に異動がございましたので、ご紹介をさせていただきます。
 総務課長の相川準でございます。
 どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者あいさつ〕

○早坂委員長 紹介は終わりました。

○早坂委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○室星資産運用部長 お手元の資料1、契約締結報告書に基づきまして、平成二十四年二月一日から四月三十日までの間に契約を締結いたしました予定価格が二億円以上の動産の買い入れ契約一件につきましてご報告申し上げます。
 一ページをお開き願います。ご報告申し上げます契約の総括表でございます。
 以下、契約の概要についてご説明申し上げます。
 二ページをお開き願います。この契約は、平成二十四年度第一次一般乗合自動車(ディーゼル)の買入れでございます。
 本件は、一般乗合旅客輸送用として大型ノンステップバス十二両を買い入れるものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は二億五千百七十四万円余、契約の相手方はいすゞ自動車首都圏株式会社でございます。
 入札経過につきましては三ページに記載してございます。
 以上でご報告を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○早坂委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○早坂委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○早坂委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。

○早坂委員長 次に、陳情の審査を行います。
 二四第一二号、都営三田線板橋本町駅北側と西台駅東口へのエレベーター等の設置に関する陳情を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○廣木建設工務部長 お手元の資料2、請願・陳情審査説明表の一ページをお開き願います。
 整理番号1、陳情二四第一二号、都営三田線板橋本町駅北側と西台駅東口へのエレベーター等の設置に関する陳情について説明申し上げます。
 この陳情は、板橋区にお住まいの高沢一基さん外百八十三人の方々から提出されたものでございます。
 陳情の要旨でございますが、一、都営三田線板橋本町駅について、駅北側A4、A2出口側へのエレベーターまたはエスカレーターを設置すること、二、都営三田線西台駅について、駅のホームから東口につながるエレベーターを設置することでございます。
 現在の状況について説明いたします。
 交通局では、障害者や高齢者の皆様を初め、お客様だれもが利用しやすい地下鉄とするため、エレベーターの整備を計画的に進めてきております。
 具体的には、ホームから地上までエレベーター等を利用して、少なくとも一つの経路において障害がなく移動できる、いわゆるワンルートの確保に向け整備を進めてきており、平成二十四年度、今年度末までに都営地下鉄のすべての駅でワンルートを確保するよう、全力で取り組んでいるところでございます。
 次に、都営三田線板橋本町駅、西台駅の状況でございます。
 一点目の都営三田線板橋本町駅へのエレベーターまたはエスカレーターの設置についてですが、板橋本町駅については、上り線、下り線でホームが分かれており、平成十年三月に、下り西高島平方面ホーム側のA3出入り口にエレベーターを設置いたしました。また、平成二十三年三月に、上り目黒方面ホーム側のA1出入り口にエレベーターの設置が完了し、ワンルートを確保したところでございます。
 陳情にあります板橋本町駅北側A4、A2出口側へのエレベーターまたはエスカレーター設置につきましては、A4出入り口周辺地下には大型地下埋設構造物が道路下に設置され、さらに、首都高速道路の橋脚基礎が近接していることから、掘削が制限され、A4出入り口周辺にエレベーターを設置する通路をつくることは技術的に困難であります。
 また、大和町交差点は、中山道、環状七号線、首都高速道路と三層の交差点で、長年にわたり道路交通の大気汚染や騒音、振動に悩まされた地域でもございます。その改善のため、土壌脱硝、光触媒などの施設を設け、YUMEパーク・大和町の公園を整備したものでございます。そのために、エレベーター設置で土地をさらにそこを占用することについても大きな課題があると考えております。
 また、A2出入り口側は、現在、銀行や病院などがあるために、地上に新たにエレベーターを設置する場所を確保することは困難であります。
 さらに、既存のA4、A2出入り口に通じる階段通路幅は二・四メートルと狭く、エスカレーターを設置した場合、バリアフリー整備ガイドラインが定める階段の最低必要幅員一・二メートルを確保することができないことから、エスカレーターを設置することも構造上困難でございます。
 二ページをお開き願います。二点目の都営三田線西台駅のホームから東口につながるエレベーター設置についてですが、西台駅は高架でございますが、やはり上り線、下り線でホームが分かれており、駅東口から目黒方面ホームに上るエスカレーターを、昭和六十三年二月に設置しております。
 また、地元板橋区の強い要望も踏まえ、平成十六年三月に、駅西口改札の新設とともに、目黒方面ホームへのエレベーターを設け、さらに、平成十七年三月に、西高島平方面ホームへのエレベーターを設け、ワンルートを確保したところでございます。
 陳情にあります西台駅のホームから東口につながるエレベーター設置につきましては、西台駅は、東口側と西口側で構造が大きく異なっており、東口側は、設置するエレベーターの荷重を受ける構造とはなっておりません。このため、仮に東口側にエレベーターを設置する場合、高架下にエレベーターを受けるための基礎構造物を新たに施工するとともに、軌道を受けている軌道階の柱、さらに、ホームを支えている柱もつくりかえるなど、大規模な改良工事が必要であり、これらは安全面や技術的な課題が多く、エレベーターを設置することは困難と考えております。
 以上で説明を終わります。よろしくご審議のほどお願いいたします。

○早坂委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。

○門脇委員 当該陳情につきましては、同様の趣旨のものが、かつて板橋区議会に提出をされ、そして、全会一致で採択をしたという経過を受けまして、私どもの会派としても重く受け取りまして、先日、会派の部会でございますが、交通局に来ていただきまして、図表等も使って丁寧にご説明をしていただきました。その内容については、今お話ししたものとほぼ同様でございます。
 そして、その後、慎重に検討いたしましたが、板橋区議会の結果については尊重すべき部分はあると思いますけれども、工法の部分で、私たち都議会民主党といたしましても、残念なことでございますけれども、不採択という結果になりましたので、そのように意見を申し上げます。
 以上です。

○西崎委員 陳情二四第一二号、都営三田線板橋本町駅北側と西台駅東口へのエレベーター等の設置に関する陳情に対して、意見を述べます。
 この陳情は、都営三田線板橋本町駅北側へのエレベーターもしくはエスカレーターを設置し、また、西台駅についても、ホームから東口につながるエレベーターの設置についての要望ですが、既に昨年六月の板橋区議会からも都知事あての意見書も出されています。都営三田線板橋本町駅、西台駅は、一九六八年、都営地下鉄六号線開業に伴い開業、四十四年が経過しています。駅周辺には、病院と銀行が密集し、さらには、大規模マンションの建設などが相次ぎ、子育て世代も増加、多様な世代が暮らす地域となっている中、現状は、一方方向一基のエレベーター設置だけとなっています。西台駅も同様に、共同住宅や大規模店舗などあり、利用者が多いと聞いており、エレベーターの設置が必要と考えます。
 エレベーターやエスカレーターの増設には技術的な課題があると聞いておりますが、今回の陳情の趣旨を酌み取り、高齢者や障害者などが移動しやすいバリアフリーの整備をさらに進めるよう要望し、趣旨採択を求めます。

○早坂委員長 ほかに発言がなければ、これより採決を行います。
 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、趣旨採択とすることに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○早坂委員長 起立少数と認めます。よって、陳情二四第一二号は不採択と決定いたしました。
 以上で陳情の審査を終わります。
 以上で交通局関係を終わります。

○早坂委員長 これより水道局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員に交代がありましたので、増子水道局長より紹介があります。

○増子水道局長 平成二十四年四月一日付の人事異動によりまして、当局の幹部職員に異動がございましたので、紹介させていただきます。
 給水部長の佐々木史朗でございます。建設部長の田村聡志でございます。多摩水道改革推進本部施設部長の山田廣でございます。同じく多摩水道改革推進本部技術調整担当部長の青木秀幸でございます。続きまして、当委員会との連絡に当たります主計課長の小平基晴でございます。
 どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者あいさつ〕

○早坂委員長 紹介は終わりました。

○早坂委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○松丸経理部長 工事請負契約につきまして、お手元の資料1、契約締結報告書によりご報告申し上げます。
 本日ご報告申し上げますものは、平成二十四年二月一日から平成二十四年四月三十日までの間に契約を締結いたしました予定価格が一件九億円以上の工事請負契約九件でございます。
 一ページをお開き願います。本日ご報告申し上げます契約九件の総括表でございます。
 以下、順次契約の概要についてご説明申し上げます。
 二ページをお開き願います。この契約は、金町浄水場送配水ポンプ所(仮称)及び共同溝築造工事でございます。
 工事の内容は、送配水施設整備事業の一環として、金町浄水場において送配水ポンプ所(仮称)及び共同溝築造工事を施行するものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は八十七億九千四百八十万円、契約の相手方は清水・鴻池・坂田建設共同企業体でございます。
 入札経過につきましては三ページに、施工場所の図面につきましては四ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 五ページをお開き願います。この契約は、朝霞浄水場高度浄水施設(二期)オゾン設備等設置工事でございます。
 工事の内容は、水源及び浄水施設整備事業の一環として、朝霞浄水場に建設される高度浄水施設(二期)にオゾン設備及びこれに関連する電気設備、監視制御設備の設置工事を施行するものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は三十四億八千二百八十五万円、契約の相手方はメタウォーター株式会社でございます。
 入札経過につきましては六ページに、施工場所の図面につきましては七ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 八ページをお開き願います。この契約は、朝霞浄水場導水ポンプ用速度制御設備改良工事でございます。
 工事の内容は、朝霞浄水場の導水ポンプ電動機用速度制御設備の老朽化に伴い、改良工事を施行するものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は十六億一千百七十五万円、契約の相手方は株式会社日立製作所でございます。
 入札経過につきましては九ページに、施工場所の図面につきましては一〇ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一一ページをお開き願います。この契約は、朝霞浄水場導水ポンプ設備改良工事でございます。
 工事の内容は、朝霞浄水場の導水ポンプ設備の老朽化に伴い、改良工事を施行するものでございます。
 契約の方法は特命随意契約、契約金額は二十五億五千百五十万円、契約の相手方は株式会社日立プラントテクノロジーでございます。
 施工場所の図面につきましては一二ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一三ページをお開き願います。この契約は、朝霞浄水場高度浄水施設(二期)電気設備等設置工事でございます。
 工事の内容は、水源及び浄水施設整備事業の一環として築造する高度浄水施設(二期)内に、電気設備等の設置工事を施行するものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は十五億九千七十五万円、契約の相手方はメタウォーター株式会社でございます。
 入札経過につきましては一四ページに、施工場所の図面につきましては一五ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一六ページをお開き願います。この契約は、練馬給水所外三か所監視制御設備等改良工事でございます。
 工事の内容は、練馬給水所に係る監視制御設備等の経年劣化に伴い、改良工事を施行するものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は十億五千万円、契約の相手方は株式会社東芝でございます。
 入札経過につきましては一七ページに、施工場所の図面につきましては一八ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一九ページをお開き願います。この契約は、東村山浄水場非常用自家発電設備設置工事でございます。
 工事の内容は、災害時等においても浄水場の電力を確保し、浄水処理を継続するため、東村山浄水場に非常用自家発電設備を設置するものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は十二億七百五十万円、契約の相手方はメタウォーター株式会社でございます。
 入札経過につきましては二〇ページに、施工場所の図面につきましては二一ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 二二ページをお開きください。この契約は、練馬給水所電気設備等改良工事(その一)でございます。
 工事の内容は、練馬給水所に係る電気設備、ポンプ速度制御設備等の経年劣化に伴い、改良工事を施行するものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は十四億二千四百八十五万円、契約の相手方は株式会社東芝でございます。
 入札経過につきましては二三ページに、施工場所の図面につきましては二四ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 二五ページをお開き願います。この契約は、練馬給水所送配水ポンプ(城北系)設備改良工事でございます。
 工事の内容は、練馬給水所に係る送配水ポンプ設備等の経年劣化に伴い、改良工事を施行するものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は六億七千六百七十二万五千円、契約の相手方は株式会社日立プラントテクノロジーでございます。
 入札経過につきましては二六ページに、施工場所の図面につきましては二七ページにございますので、ご参照いただきたいと思います。
 以上、簡単ではございますが、ご報告申し上げます。よろしくお願いします。

○早坂委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○早坂委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○早坂委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。
 以上で水道局関係を終わります。

○早坂委員長 これより下水道局関係に入ります。
 初めに、第二回定例会に提出を予定されております案件について理事者の説明を求めます。

○松田下水道局長 平成二十四年第二回定例会に提出を予定しております下水道局関係の案件の概要につきましてご説明申し上げます。
 ご審議をお願いいたします案件は、東京都下水道条例の一部を改正する条例案でございます。
 今回の条例改正案は、下水道法施行令の一部を改正する政令の施行に伴い、公共下水道に排除する下水の水質基準に係る規定を改めるものでございます。
 案件の詳細につきましては、引き続き総務部長から説明をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。

○石原総務部長 それでは、東京都下水道条例の一部を改正する条例案につきまして、お手元の資料1によりましてご説明を申し上げます。
 一ページから三ページまでが提出議案でございます。
 本年五月二十三日に下水道法施行令が改正されまして、1・4−ジオキサンが規制物質に加えられました。この1・4−ジオキサンにつきましては、下水道施設の保全、公共用水域の保全のため、法の規制対象に該当いたしません事業場につきましても、法と同様に規制する必要がございますため、条例においても規制物質に加えるとともに、あわせて、下水排除基準の規定形式を改めるものでございます。
 改正内容につきましては、五ページ以降の新旧対照表によりご説明を申し上げます。
 五ページをお開き願います。上段に改正案、下段に現行の条文をお示ししてございます。傍線を付した箇所が改正部分でございます。
 下段の現行の第十一条の二におきましては、下水排除基準は六ページ以降にお示しした別表第四に規定をしておりまして、これまで法令に規制物質の追加または基準値の変更がございました場合、法令の改正後に条例改正を行っておりました。
 しかし、近年、法令の公布から施行までの期間が短いこともございまして、法令の改正から条例の改正までの間、法令と条例との間で基準値が異なる期間が生じておりました。
 そこで、別表第四に規定する規制物質のうち、処理困難物質に係る下水排除基準につきましては、法令と条例との基準値が異なる状況を避けるため、五ページの上段、改正案の第十一条の二第一項第一号におきまして、今回追加をされる1・4−ジオキサンを含めまして、法令で定める基準を読み込む形式に改めるものでございます。
 また、その他の改正につきましては、この改正にあわせまして条文の整理を行うものでございます。
 以上、簡単ではございますが、東京都下水道条例の一部を改正する条例案についてのご説明とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○早坂委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○早坂委員長 なければ、資料要求はなしと確認をさせていただきます。

○早坂委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○須田経理部長 工事の請負契約につきましてご報告申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料2、工事請負契約の締結についてをごらんいただきたいと存じます。
 今回ご報告申し上げますのは、平成二十四年二月一日から四月三十日までの間に締結した予定価格九億円以上の工事請負契約十三件でございます。
 恐れ入りますが、一ページをお開き願います。総括表をお示ししてございますので、この総括表によりましてご説明させていただきます。
 まず、区部の下水道工事でございます。土木工事のうち、幹線工事といたしましては、堀船一号幹線工事、契約金額八億五千六百余万円一件でございます。この工事は、北区の一部の雨水を収容する堀船一号幹線を施行するものでございます。
 次に、枝線工事といたしましては、荒川区西日暮里一丁目、東尾久三丁目付近再構築工事及び新宿区河田町、市谷本村町付近再構築工事の全二件で、合計二十四億六千百余万円でございます。
 いずれも、当該地域における既設管渠の更新に合わせて雨水排除能力を増強するために施行するものでございます。
 次に、処理場工事といたしましては、全二件で、合計九十三億七千余万円でございます。
 このうち、三河島水再生センター送水管及び耐震補強工事は、同センターの第二浅草系ポンプ室の一部稼働のため、送水管工事を施行するとともに、震災時における簡易処理機能を確保するため、浅草系水処理施設の第一沈殿池の耐震補強工事を施行するものでございます。
 東尾久浄化センター主ポンプ棟建設その九工事は、荒川区東尾久地区などの浸水対策のため、同センター内に尾久系ポンプ棟を築造するものでございます。
 次に、ポンプ所工事といたしましては、全二件で、合計五十二億四千九百余万円でございます。
 このうち、江東ポンプ所江東系沈砂池棟建設工事は、木場ポンプ所、東雲ポンプ所及び越中島ポンプ所の各流域の雨水流出量増大に対応するため、江東ポンプ所内に江東系沈砂池棟を築造するものでございます。
 小松川第二ポンプ所建設その十一工事は、大島ポンプ所及び小松川ポンプ所流域の雨水流出量増大に対応するため、小松川第二ポンプ所の躯体を築造するものでございます。
 次に、建築工事といたしましては、芝浦水再生センター再生水施設建設その四工事、契約金額七億四千四百余万円一件でございます。
 この工事は、下水処理水の循環利用を行い水資源の有効活用を図るため、同センター内に再生水施設を築造するものでございます。
 次に、設備工事といたしましては、砂町水再生センター水処理電気設備再構築工事、東部汚泥処理プラント汚泥処理電気設備その十工事、小松川ポンプ所電気設備再構築工事及び葛西水再生センター汚泥処理電気設備再構築その四工事の全四件で、合計六十二億九千四百余万円でございます。
 いずれも、別途施行中の工事に伴い、各施設に必要な電気設備工事を施行するものでございます。
 以上、区部下水道工事の合計は、全十二件で、契約金額の合計は二百四十九億七千七百余万円でございます。
 続きまして、流域下水道工事でございます。
 土木工事といたしまして、野川処理区下流部雨水貯留池その三工事、契約金額十二億七千八百余万円一件でございます。
 この工事は、野川処理区の一部の雨水を貯留する雨水貯留池を築造する工事のうち、土木躯体築造工事及び建築工事などを施行するものでございます。
 以上、十三件の契約金額の合計は、一番下の欄にございますとおり、二百六十二億五千五百余万円でございます。
 右側のページに、それぞれの年度別内訳をお示ししてございます。
 なお、十三件の契約方法は、一般競争入札によるものが十二件、随意契約によるものが一件でございます。
 随意契約により契約いたしましたのは、砂町水再生センター水処理電気設備再構築工事でございます。
 この工事は、既存の電気設備に機能増設を行うものであり、機器の正常な稼働を確保するためには、製造会社固有の技術と高度な知識が必要不可欠であることから、随意契約により契約したものでございます。
 三ページ目以降には、それぞれの工事ごとの契約内容及び入札結果などの詳細を掲げてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 以上で、簡単ではございますが、工事の請負契約についての報告を終わらせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

○早坂委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○早坂委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○早坂委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。
 以上で下水道局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時三十一分散会